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(広川誠司) うちの大学は ある団体の会員を増やすための→
温床にされてるんです (橋本) 八多さんは→
自殺に見せかけ 殺されていた
(水島麗) 私から 離れていってほしい!
(野村) 失踪する直前 いなくなった妹の行方を→
捜していたようです (広川) もしかしたら→
大変なことを してしまったのかもしれません
(栞) 大丈夫? (梓) 至高の手重ね→
してもらったんだから… (六道菜々美) 偽の処方箋って→
ばれたみたいです (広川)「手笠村には→
“煌明院”という療養所があった」
(律子) 先生 ようやく 我々が→
表舞台に立てるときが来ましたね
(吉治)〔フゥー…〕
〔フゥー…〕
♪~
(吉治)〔いかがですか?〕
(患者)〔アァ…〕
(男性)〔立てるか? さあ〕
(患者)〔ンッ…〕
♪~
(男性)〔アッ! 立った…〕
(患者)〔アッ アアッ!〕
〔せ… せ… 先生!〕
(吉治)〔奇跡に感謝しましょう〕
(患者)〔先生! ありがとうございます!〕
(シャッター音)
(記者)〔先生は 特別な力を お持ちなんですね〕
〔私に 特別な力なんてありません〕
〔もともと すべての生き物には 自然治癒力が備わっています〕
〔私は その力を引き出すお手伝いを→
しているだけにすぎません〕
(男性)〔ありがとうございます〕 (患者)〔先生…→
ありがとうございます…〕 (シャッター音)
♪~
(吉治)〔フゥー…〕
(サイドブレーキを引く音)
(大西) 〔手重ねなんか信じるな!〕
〔こんなもの インチキだ!〕
〔うちの息子が 死んだ!〕
〔アアーッ!〕
〔返せ!〕
〔息子を返せ!〕
(村人)〔やめなさい〕 (大西)〔オラー!〕
〔返せ!〕 (村人)〔離れて!〕
(大西)〔息子を返せ!〕 (村人)〔離れて!〕
(文枝)〔ウウッ… これからどうすればいいのか…〕
(吉治)〔泣くな 手重ねは インチキなんかじゃない〕
〔この村で 代々あがめられてきた療術だ〕
(文枝)〔ウウッ… ウウ…〕
(吉治)〔よそ者に とやかく言われる筋合いはない〕
\(足音)
(村人)〔健治郎 こんなとこにいたのか!〕
〔早く 早く来なさい お父さんが大変だ!〕
(棒で殴る音) (吉治)〔ウッ! アアッ!〕
(大西)〔手重ねは インチキでしたと謝れ〕
(吉治)〔インチキではない!〕
〔人殺しまでして まだ うそをつくのか〕
〔インチキではない〕
〔正直に言わないなら 言わせてやる!〕
〔おい〕
(吉治) 〔ウアッ アッ アッ アッ…〕
〔やれ〕 (吉治)〔アァ… アッ アッ…→
ウッ ウッ ウッ ウウー!〕
(切断する音) (吉治)〔ギャアー!!〕
〔お父さん!〕
〔こいつの家族だ 連れてこい!〕 (大西の手下)〔はい〕
(村人)〔逃げた方がいい! 早く〕
(大西の手下)〔どけ!〕 (吉治)〔ンン… ンンー…〕
(文枝)〔健治郎 急いで!〕
〔お父さん! お父さん!〕
♪~
(久子) 殺人事件の犯人ですって
お向かいに越してきたときから なんか変な人だって→
ず~っと思ってたの (主婦たち) 確かに
(久子) ねえ そうなのよ ねっ
ちょっと 刑事さん!
まだ 広川さん 捕まらないんですか?
(橋本) ちょうど よかった 私も あなたに→
聞きたいことがあって来たんです
先日 ゴミ捨て場で見つかった ご遺体
あれ あなたのお兄さんですよね
最初から ご存じだったんじゃないんですか?
(久子) おかしなこと言わないでください
(野村) 詳しく お話 伺いたいので→
署まで ご同行 願います
(久子) 別に かまいませんよ
(刑事) こちらへ
(車のドアの音)
(車のドアの音)
(律子) 失礼します
(律子) 田之倉さんが 警察の任意同行に応じたそうです
(仏上) なんの問題もないですよ
彼女は信用できます
(律子) はい
石田の件を
(田畑) 処分をしました
これで 今後 警察の捜査が進んでも→
すべて 石田個人による犯行 ということで処理されます
私たちとは無関係です
(ドアの音)
♪~
〔よく効いてますね〕 (石田)〔だいぶ 混ぜたからな〕
〔じゃあ あとは こちらでやっておきますんで〕
(石田)〔あんまり かわいそうなことするなよ〕
〔大事な後輩なんだから〕
〔ほんとに お前らは むちゃくちゃするからな〕
♪~
(石田)〔ウッ…〕
♪~
(仏上) あなた方の ふだんの行いに対しては→
ほんとに 感謝しています
ただ… 間違えてほしくないのは→
我々は 殺人集団ではないってことですね
もちろんです
(橋本) ご遺体に 魚の目の治療痕がありまして→
それが 身元特定の手がかりになりました
そうですか (橋本) いや 私も 経験があります
足を使う仕事だと どうしても タコやら魚の目が出来やすくて
お兄さんも あちこち歩き回って→
あなたのことを 捜してたんじゃないですか?
さあ どうでしょうねぇ
ご両親は 交通事故で 亡くなられたそうですね
それで あなたと お兄さんは 施設に預けられた
たった一人の肉親が ある日 突然いなくなれば→
そりゃ 必死に捜しますよね
そうかもしれませんね
(橋本) 施設の職員は あなたたちが→
とても仲のいい兄妹だったって おっしゃってましたよ
お兄さんが 煌臨会に殺されたと知って→
どうして そう 平然としてられるんですか?
さあ どうしてでしょうねぇ
そんなに大事なんですか? 煌臨会が
♪~
彼女にとっちゃ 家族よりも 大切なもんなんですかね
俺には そうは見えねぇけどな
(エレベーター到着音) (エレベーターのドアの音)
(栞) お母さん! お母さん!
お母さん! (菜々美) 篠田さん! 篠田さん!
(栞) お母さん! (理央) ちょっと 外 出てようね
(栞) 嫌だ! (理央) 栞ちゃん!
(栞) お母さんといたい! (理央) お母さんも頑張ってるから
(栞) 嫌だ… (理央) ちょっと出てよう
大丈夫だから (菜々美) 篠田さん!
(栞) 嫌だ! (理央) 行こう ねっ
(菜々美) 篠田さん (栞) ウッ… ウウッ…
(菜々美) 篠田さん しっかりしてください! (ドアの音)
(菜々美) 篠田さん!
(ドアの音)
(菜々美) 篠田さん 分かりますか?
もう一度…→
至高の手重ねを…
♪~
(心臓マッサージする音)
(菜々美) 篠田さん! 頑張って!
♪~
(ドアの音)
♪~
ウウッ… ウゥ… ウウッ…
ウッ… ウウッ…
ウウー ウウッ… ウッ ウゥ…
♪~
(女子生徒) 顔も? 顔も付ける (男子生徒) 身だしなみだから
顔は やってない 顔は やってない
(女子生徒) あれは やばい (女子生徒) やばいね ゴミ女
(女子生徒) ゴミ女 (女子生徒たち) アハハッ!
(女子生徒) アッ… (女子生徒たち) ハハハッ
(女子生徒) めっちゃ見てんだけど (女子生徒) やばい やばい
♪~
(真菜) ウッ… ウゥ… ウウッ…
(女子生徒) 聞いて 聞いて (女子生徒たち) 何 何 何?
(女子生徒) トイレ見た? (女子生徒) 見てない 見てない
(女子生徒) 真菜の机あったんだど (女子生徒) エエー やばくない?
(女子生徒) 花あった (女子生徒) 花!?
死んでんじゃん それ もう (女子生徒たち) やばい やばい
(菜々美) ご遺体を どこに運ぶんですか?
(理央) 一緒に来て
♪~
(理央) これで 細かく刻んでください
裏の焼却炉で焼きますので
(菜々美) 本気ですか
今回は 急だったので しかたありません
うちで処理します
♪~
(菜々美) 分かりました
よかった あなたが来てくれて これ 以前は→
八多さんっていう人が やってくれてたんだけど→
いなくなっちゃって 困ってたの
じゃあ 終わったら 声掛けてね
♪~
(スタッフ) こんにちは
(菜々美) こんにちは 外出します
携帯電話の返却を お願いします
どうしました?
(菜々美) 緊急で 薬品が必要になったんです 許可は下りています
確認しますね 少しお持ちください
(プッシュボタンの音)
(スタッフ) アッ 受付ですけど→
六道さんの… (菜々美) ウワッ!
大丈夫ですか?
(菜々美) ンッ! (男性) あ痛っ
ちょっと待って
アアッ!
(スタッフ) 大丈夫ですか? 大丈夫ですか?
♪~
📱(マナーモード)
☏(呼び出し音)
📱(マナーモード)
はい
もしもし?
📱(広川) 広川です…
広川さん 今どこにいるんですか?
(広川) それは言えません
旺星学院大学の 仏上という教授を調べてください
仏上?
📱(広川) お願いします 私を信じてください
広川さん まずは 出頭すべきです
(広川) やるべきことをやったら 必ず 出頭します
お願いします
☏(音声ガイダンス) ただいま 電話に出ることが…
(菜々美) お父さん…
☏(音声ガイダンス) ピーという発信音のあとに→
3分以内で メッセージを…
(菜々美) ハアッ!
誰か! 助けて! 放して!
やだ! 放して! (ドアの音)
(急発進する音)
(菜々美) ンンー! ンッ ンンッ!
📱(広川) 刑事さんだけは 何があっても諦めないで→
煌臨会のことを 調べ続けてください
娘さんのためにも…
お願いします
📱(電話が切れる音)
♪~
(菜々美) 嫌っ! 放して!
アアッ! アッ アッ…
(スタッフ) ンンッ! (菜々美) ウッ!
(ドアの音) (菜々美) アッ!
\(鍵を掛ける音)
(菜々美) 助けてください! お願いします!
\(鍵を閉める音) \(菜々美) 助けてください!
\(ドアをたたく音) \(菜々美) 助けて!
ウゥ… ウウッ…
\(篠田) 妻は… 無事ですか?
(篠田) 妻は 無事ですか?
\(菜々美) 篠田さん! 大丈夫ですか?
篠田さん!
(橋本) お願いします
煌臨会の強制捜査を させてください
ヤツら 今日 都内で→
公益財団法人認定の 記念パーティーを開くんです
警備が分散する 今日がチャンスなんです
(桐島) 証拠が足りねぇだろ
これだけじゃ ガサ状の請求はできねぇ
🔈(無線の受信音)
🔈 警視庁から 各局 現在 監禁容疑で→
110番 入電中
中学生の篠田栞から→
笠倉町 煌臨会施設内の1室に 監禁されている内容で入電
重要事件に 発展する恐れがあることから→
各局は 了解願いたい 現在 詳細については確認中
以上 警視庁
篠田…
少女監禁の可能性があります 今すぐ ガサ状 請求してください!
(桐島) いたずらかもしれねぇだろ! (橋本) 娘も そこにいるんですよ
警視庁幹部の息子は助けても→
部下の娘は どうなっても かまわないっていうんですか?
娘の人生は まだまだ これからです
戒告でも 懲戒免職でも受けますから→
娘を助けさせてください
お願いします!!
♪~
(サイレン)
♪~
(橋本) 西多摩署です 責任者いますか?
(スタッフ) なんですか?
誰か 来てください! 誰か~!
(田畑) なんですか いきなり
私たちが何したっていうんですか? (橋本) 逮捕監禁の容疑です
今から 外部への連絡は 一切禁止します
失礼しますよ
(田畑) 逮捕監禁の 根拠はなんですか? 根拠は?
(刑事) 一緒に来てください
(警官) お2人は お待ちください
♪~
(梶木) この薬は?
♪~
ここ 医療施設じゃないですよね!
♪~
(律子) パーティーの前に 幹部の皆さんに→
お話 したいことがあります
我が煌臨会は ひとまず→
公益財団法人設立の 認定を受けました
次の目標は 学校法人設立→
そして 旺星学院の経営権取得です
仏上先生の人徳は→
総長選挙を通じて OBや関係者の間に→
大いに広めることができました
公の認可さえあれば→
仏上先生が 経営側に立たれるのは→
理解を得られるでしょう
ただ 学校法人設立は→
簡単には認められません
今回の財団法人設立は→
社会的信用を得るための 第一歩です
今日は お客様を 大いに歓待して→
各界の方々との友好を 深めましょう
(拍手)
(律子) 先に 会場を見てまいります (仏上) 頼みます
本日は 晴れやかな日を迎え…→
皆様には 感謝を…
本日は 晴れやかな日を迎え…→
皆様には… (ドアの音)
(広川) まさか あなたが 煌臨会のトップだったとは
ハハハハッ
よく お調べになられましたね
さあ さあ
(広川) 山梨で 仲間を集めて→
生まれ育った この町に戻ってきた
土地の開発も 煌臨会の活動も→
大学の総長選挙も→
全部 あなたが 裏で操っていた
手重ねというまやかしを使って
(仏上) 私が なぜ 煌臨会を作ったかも お調べに?
故郷を追われた私のもとにね 来たんですよ
手重ねを求める連中がね
で… 言うんですよ
病気を治してくれ 助けてくれ→
願いをかなえてくれ
あきれましたよ
あの村人どもは 父が 手を切られたとき→
私が 故郷を追われたとき→
遠巻きに見ているだけでしたよ
私から すべてを奪った連中だ
で 自分が困ったら→
私を頼ってきたんですよ
欲深いでしょう
厚顔無恥なんて へっちゃらでやりますよ!
でもね これが人間だよ
ですから 私は 自分が助かりたいという欲望を→
手重ねで かなえてさしあげましたよ
立派な救済でしょ
♪~(鼻歌)
ねえ 人間の欲望は尽きませんよ
酒に溺れ 肉欲に溺れ→
妻を裏切ったのは 紛れもなく あなたですよ
あなたの欲望ですよ
病弱な奥さんに→
早く死んでくれ~と→
心のどこかで 願ってたんじゃないんですか?
(広川) そんなことはない >> まあまあ まあまあ…
あなたなら 分かっているはずですよ
欲望をかなえる私は→
あなた方 強欲な人間たちの 重い罪を背負って歩く→
二宮金次郎なんです フフッ
広川先生
あなたの欲望を 私に預けませんか?
♪~
(橋本) 菜々美!
菜々美! いるのか? 菜々美!
♪~
📱 (仏上) チッ…
📱
(操作音) はい
はい はい… テレビ?
(リモコンの操作音)
📺(カメラのシャッター音) 📺(麗) 先日 死体で発見された→
旺星学院大学理事 石田隆二さんの死には→
先頃 公益財団法人として 正式に認められた→
煌臨会という団体が 関わっています
📺(カメラのシャッター音) 📺(麗) 煌臨会は→
自分たちに不都合な存在は 拉致監禁し→
死に至らしめることもある 大変 危険な団体です
一方で 各方面に 違法 合法も含め→
多額の寄付を行い 法人の認可を得ました
(記者) そこまで言い切るだけの 証拠はあるんですか?
(麗) 証拠は→
私自身です (カメラのシャッター音)
(麗) 数々の不法行為を 目の前で見てきました
会に入り 手重ねを受けることにより→
人生 すべてうまくいくって→
本気で信じていました
会のためなら→
なんでも 受け入れようと思っていました
📺 その結果…
私は 幸せになるどころか→
多くの人を 不幸にしてしまった
(律子) 裏切り者
(麗) そして→
団体のトップである 仏上健治郎氏から→
私は 何年もの間→
性的関係を強要されてきました
(カメラのシャッター音)
(麗) そして それを断ると→
仏上は 私のプライベートな姿を→
世間にさらしました
(カメラのシャッター音)
(記者) あなたは この件に関与してないんですか?
(テレビを消す音)
フゥ…
(広川) 彼女の話は 事実ですか?
事実なら→
あなたは 俗にまみれた 平凡な一人の男にすぎない
もっともらしいことを言っても→
醜い感情から生まれる 自分の欲望を→
満たしてきただけです
煌臨会も→
どこにでもある 理念なき強欲な人間の集まりです
私も 欲望に負け続けてきました
それでも→
誰かに すがるのではなく→
自分の足で 人生を歩んでいきたい
(広川) あなたと手を重ねることなんて できません
♪~
鑑識を呼んできます
(橋本) 菜々美!
菜々美!
\ 菜々美! (菜々美) お父さん…
お父さん! お父さん!
菜々美! 大丈夫か?
(菜々美) お父さん… ごめんなさい
よく頑張ったな もう大丈夫だから
♪~
(幹部) 警察が こちらに向かってるそうです
(律子) 入り口を固めて (幹部) はい
(律子) 来賓の方の説明 お願い (幹部) はい
あなたは 車をまわして (幹部) はい
田之倉さんは 搬入口で 先生を お待ちして
(久子) はい
そうですか
あなたのことは諦めましょう
しかし 惜しいですね
あなたこそ この会に ふさわしい人間なんですよ
\(ノック)
はい \(律子) 失礼します
警察が ここへ向かっていると 連絡が入りました
すぐに出ましょう
(仏上) 分かりました 支度をするので→
表で待っててください (律子) はい
(仏上) フゥー…
最後に ひと言だけ
私が 村人たちの欲望を かなえることで→
この 苦痛極まりない この世から→
逃げられなくしてやったんだ
フゥー…
人生に 本質的な価値なんてないですよ
人生は ただ 欲望と幻想によって動き続ける
(ドアの音)
搬入口で 田之倉が待機しています
急いで あちらへどうぞ
(久子) 搬入口には 警察が到着しています
一旦 こちらへどうぞ
(野村) 西多摩署の野村です
代表の土田律子さんですね
はい
(野村) 逮捕監禁容疑の件で 詳しく お話 聞きたいんですが→
署まで ご同行 願えますか?
(刑事) どうぞ こちらへ
♪~
(久子) ハァ ハァ ハァ…
こちらで しばらく お待ちください
すまないね 君は ほんとに よく尽くしてくれる
いずれ 至高の手重ねを…
(刺す音) (仏上) アッ!? アアッ!!
♪~
この世で いちばん大切な兄を→
よくも殺したな!
思い知れ! ウッ… ウウ…
\(警官・無線) 西多摩PSより→
西多摩PC1号 現在地を送れ
\(警官・無線) 西多摩PC1号にあっては→
施設内 北口通路周辺を検索中 どうぞ
\(警官・無線) 西多摩PS 了解
♪~
(銃声)
\(足音)
(刑事) すぐに 応援を (刑事) はい
(上田) 至急 至急 西多摩署 上田ですが…
♪~
\(久子) ウウッ… ウッ ウウ… アア… アアー…
ウウッ… アアー… ウッ ウウ…
♪~
(女性) 律子先生! (女性) 律子先生!
♪~
(鳥の鳴き声)
(タッチパッドの操作音)
(タッチパッドの操作音)
(タッチパッドの操作音)
(記者) すみません 広川先生ですよね?
事件のことで お話を伺っても よろしいでしょうか?
(記者) 広川先生 (記者) ひと言 お願いします
(野村) アッ また 仕事するふりして→
競馬の結果 聞いてる (橋本) 違うよ
娘からの留守電 (野村) 仲直りしたんですか?
(橋本) うん? 週末 約束してんだよ
(梶木) どっか行くんすか?
(橋本) おう USB
USB?
(橋本) すげぇ混んでるみたいだけどさ→
一度 行ってみたいっていうからさ USB
USB?
(橋本) いや~ 久しぶりだな~ 大阪は
フゥー
(矢沢) 六道さん (菜々美) はい
(矢沢) 悪いんだけど 週末 仕事 代わってもらえないかな?
(菜々美) えっ?
(矢沢) 急用が出来ちゃったの いいよね?
(菜々美) ごめんなさい
私も用事があるので 代われません
あっ そう… じゃあ いいや
(菜々美) お茶いれますね
お顔のアザ どうされました?
(キーボードを打つ音)
(島崎) アッ この 打撲痕っていう所→
消しといてくれないかな (菜々美) どうしてですか?
(島崎) 家族に見られると面倒なの
お願い
♪~
(菜々美) はい…
♪~
(警官) 入りなさい
(鍵を掛ける音)
かわいそうな人
あなたは 取り返しのつかない罪を犯した
きっと 罰を受けるでしょう
これから先の あなたの人生を思うと→
気の毒でたまらない
(麗) もう やめましょう
私にとって 手重ねは→
ただの逃げでしかなかった
ようやく分かったんです
真の赦しは 自分の内側にしかないって
私は 自分の罪と向き合いました
これから 償いの道を探していくつもりです
だから 律子先生も
お前ごときが 私に意見するつもり?
劣等感の塊だったお前を 救ってやったのは 誰だよ
(麗) それは 感謝しています
でも 気づいたんです
人間として生きていると→
誰だって 自分を見失うときが来る
でも だからって 自分から逃げることはできない
先生も→
お子さんを亡くしたこと (机をたたく音)
(律子) 黙れ (麗) ちゃんと 受け入れてください
(律子) うるさい 黙れ! (警官) 静かにしなさい!
(律子) 黙れ! (麗) 現実から逃げないでください!
(律子) 黙れ! (警官) 静かにしなさい!
(麗) 罪を償ってください! (律子) 私は 正しい人間だ!
(警官) 座りなさい! (律子) 間違えたことなど→
何一つしていない!
間違えているのは→
お前たちだ~! (警官) 座りなさい!
♪~
(女子生徒) 栞 おかえり
大変だったね (栞) うん
(女子生徒) お父さん 大丈夫なの?
まだ入院してるけど 平気
(女子生徒) すごい心配だったよね (女子生徒) 心配だったよね
ニュースとか 毎日 流れてて (女子生徒) そう すごかった
おはよう
今日 お昼 一緒に食べよう
(栞) 裏サイトも ランキングも→
私は やらない
誰の陰口も言いたくない
いじめにも加わらない
正々堂々と 生きていきたい
(男子生徒) 俺も もうや~めた
(男子生徒) 俺も もうやめる 格好悪いしな
(男子生徒) 格好悪いもんな (男子生徒) なっ
まあ お前 もともとだけどな (男子生徒) うるせぇ→
お前に言われたくねぇよ (男子生徒) お前も 格好悪いだろ
栞…
ありがとう
(みすず・栞) フフフッ… フフフフッ
フフフッ
(栞) ハハハッ (みすず) フフフッ
ハハッ! うまくいったね (みすず) ねっ
(栞) アハハッ
(栞)〔あれが 真菜の父親〕
〔平気〕
〔こういうとき 女の子の方のプライバシーは→
守られるから〕
〔クラスの平和のため〕
♪~
(みすず)〔やめてください!〕
〔この人 痴漢です!〕 (乗客)〔えっ?〕
(真菜の父親)〔いや… 私 何もやってないですよ〕
(乗客)〔次の駅で降りましょう〕 (真菜の父親)〔ちょっ ちょっ→
放してください いや 私 何もしてないですって!〕
(乗客)〔泣いてるじゃないですか〕 (真菜の父親)〔勘違いです〕
〔ちょっと 君!〕 (乗客)〔怖がってますよ〕
(真菜の父親) 〔何もしてないですって…→
ちょっと 君! ちょっと〕
(2人) アハハッ ハハハッ
ほんと 人ってもろいよね
(2人) フフフッ! ハハハッ アハハッ!
(広川) これから どうするの?
(麗) まずは 今回の出来事を見つめ直して→
世の中に発表したい
どこかで 自分と同じような目に 遭ってる人がいたら→
手助けになるかもしれないし→
考えるきっかけに なってほしいから
それが 今 私にできる 償いだと思ってる
お義兄さんは?
(広川) 俺は 残るよ ここに
学生や研究生のために なんとかしないと
(麗) フフッ… 助かる
じゃあ もう ここでいいよ
(麗) また いつかどこかで
(広川) うん
(麗) 今まで→
ありがとうございました
♪~
\(鳥の鳴き声)
(広川の声)「麗ちゃん 元気にやっていますか。」
「結局、 あの後、 いこいタウンの家は引き払い、→
離れた街に引っ越しました。」
「しばらくは バタバタとしていましたが、→
ようやく落ち着きました。」
♪~
(広川の声)「あの時、→
中学生の女の子がいたのを 覚えていますか?」
「彼女の目に、→
我々大人の愚かな喧騒は どう見えたのでしょうか。」
「もしかしたら、→
彼女は 気づいてしまったかもしれない。」
「人の心の弱さに つけこむことができれば、→
誰だって自分の王国を 作ることができるということを。」
♪~
(キーボード操作音)
(キーボードを打つ音) (広川の声)「とにかく、→
今は穏やかに暮らしたい。」
「それが今の、 ささやかな欲望です。」
(タッチパッドの操作音)
♪~
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