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Original subtitles

(ロイド)俺の名はロイド

支援魔法を得意とする白魔導師だ

冒険者パーティーでは 戦闘のサポートに専念している

魔族に捕らわれた 獣人クレアを救い出した俺たちは

彼女の力を借りて

イシュタルを襲うモンスターから 街を守った

俺は イシュタルの人たちに 英雄とたたえられた

なぜだか分からない

街を守ったのは 騎士団や冒険者のみんななのに

そして俺たちは

帝国からの迎えが来るという 王都シルフェスまで

クレアを護衛していくことになった

(アベル)では 頼んだよ

(クレア)皆さん どうぞよろしくお願いします

-(ダッガス)ん… -(クロス)おお…

(クレア)あの 私のことは

気軽にクレアと呼んでいただけると うれしいのですが

(クロス)でも…

(ダッガス)皇女(おうじょ)様だし

(ダッガスたち)ん?

(ユイ)よろしくね クレア

あっ… はい!

(クロス)まったく ユイは

(シリカ)相変わらずですね

俺たちが しっかり守るから 安心してくれ クレア

はい お願いします

(ロイド) よし 出発しよう 王都へ

♪~

~♪

(ロイド)もう少し歩けば 今日 休む街に着くはずだ

イシュタルを出て 10日はたつってのに

王都は遠いな

安全のために遠回りしてるんだ しかたないさ

(ユイ)ねえ クレア 次の街は温泉が有名らしいよ

温泉… ですか?

そう 入ったことある?

いえ 話には聞いていますが 実際に入ったことはなくて

(ユイ) えー! それ—

人生の半分くらい 損してるよ

ユイのヤツ 緊張感なさすぎじゃねえの?

ユイのヤツ 緊張感なさすぎじゃねえの?

そう言ってやるな

ユイなりに気を遣っているんだろう

ん? どういうことだ?

いくら護衛任務とはいえ

俺たちが気を張りっぱなしでは クレアも気疲れするだろ

(シリカ)それに クレアさんは もともと

外に出ることが 少なかったそうです

この機会に いろいろなものを 見せてあげたいのでしょう

へえ…

さすがはリーダー

ユイも結構 考えてんだな

ユイも結構 考えてんだな

もっちろん! 温泉入ったら 次は—

おいしいものを 食べに行こう!

(ユイ)無事 街にも着いたし…

早速 温泉に入りましょー!

ふんふ~ん フフッ

やっぱり あいつ 緊張感ないだけだろ

(ユイ)はあ~

最高ね~

そうですね

(ユイ)しかも 他にお客さんいないから

私たちの貸し切りだし

(シリカ)タイミングが よかったんでしょうか?

どうしたの? クレアも お湯につかりなよ

えっと… これまで誰かと一緒に お風呂に入った経験がないので

その…

は… 肌を見せるのが 恥ずかしくて

分かります 最初は戸惑いますよね

そんな気にしなくていいのに

ほらほら おいでよ クレア

温泉 気持ちいいよ

はい では…

ワーオ

キレイ

み… 見ないで

あっ ごめん ごめん

(クレア)ハァ…

(シリカ)どうです? 初めての温泉は

これは よいものですね

でしょ?

ジーッ

(クレア)ん?

ユ… ユイさん?

クレアって細いし 肌もツヤツヤだし

キレイな体してるよね

さすがは皇女様って感じ

(シリカ)うん

キレイだなんて そんな

私は痩せすぎなだけで

お二人のような その…

体つきじゃありませんし

うーむ 確かに

そういうユイだって

前より胸が大きく なったんじゃないですか?

えっ そう?

うーん 言われてみれば そんな気も

(シリカ)フッ…

胸だけじゃなく 全体的にですけどね

(ユイ)ちょっと それ どういう意味?

言葉どおりですよ

イシュタルからの道中

いろいろ つまみ食いしていたようですし?

ぐっ…

フ… フンッ いいのよ 私は

このくらいあったほうが 攻撃に重みが出るんだから

つまり 認めるんですね

(ユイ) み… 認めるとか認めないとか

そういうんじゃなくない?

認めるんですか? 認めないんですか?

(ユイ)うっ… ぐぬぬ…

フフフッ

あっ あー! クレアまで私のこと笑うなんて

ご… ごめんなさい

そんなつもりじゃなくて

いいんですよ クレアさん

体型管理ができないユイを 笑ってあげましょう

シリカー!

あんただって 人のこと言えないじゃない

クロス もっと強く頼む

ああ… うん

(ロイド)王都に近づくにつれ—

魔族と接触する可能性は 高くなるだろう

敵がクレアの奪還を 計画しているのならば

そろそろ何らかの動きがあっても おかしくはない

しかし…

しかし…

(クロス)うっ!

ロイド 痛い

王国領土内で 大規模な襲撃を行うのは難しいはず

王国領土内で 大規模な襲撃を行うのは難しいはず

王国領土内で 大規模な襲撃を行うのは難しいはず

背中 痛い!

王国領土内で 大規模な襲撃を行うのは難しいはず

(クロスの悶絶(もんぜつ)する声)

(クロスの悶絶(もんぜつ)する声)

となると 少数精鋭での奇襲か

となると 少数精鋭での奇襲か

となると 少数精鋭での奇襲か

(クロス) ロイド ちょっと…

(クロス) ロイド ちょっと…

(クロス) ロイド ちょっと…

探知魔法に改良が必要だな

探知魔法に改良が必要だな

いや それだけでは足りない

あがー!

強くなって… ああっ ロイド

強くなって… ああっ ロイド

襲われる可能性が低いうちに 万全の準備をしておくべきでは…

襲われる可能性が低いうちに 万全の準備をしておくべきでは…

(クロス)あだだだだだだ…

ロイド? ロイド! ロイドー!

(ユイ)この街にとどまりたい?

準備をしたいってこと?

(ロイド)ああ 数日でかまわないんだが

今のうちに 備えをしておくというのは

悪くない提案ですね

みんなは どう思う?

賛成だ

装備を新調したいと 考えていたところだしな

私も 魔法について 試したいことがあります

俺も かまわないぜ

弓の手入れでもするかな

(ユイ)分かったわ

それじゃあ しばらくの間 この街で準備を整えるとしましょう

(ロイド)クレアを守る

そして ユイたちの隣で 戦い続けるためにも

強くならなければ

(ダッガス)うーん…

この店にも めぼしいものはなかったな

-(ユイ)ダッガス! -(ダッガス)あっ

ユイ のんびり観光か?

(ユイ)まあ そんなとこ

そっちは?

武器屋を回っていたんだ

盾を新調したくてな

ああ 今のは かなり使い込んでるもんね

しかし なかなか いいものが見つからなくてな

この辺りの武器屋は あらかた回ってしまったし

どうしたものか

あの さっき裏路地で 武器屋さんを見かけたんですが

どうでしょう

小さくて古そうなお店でしたが…

ここか

こんにちは

誰もいないのか

ん?

(戸が閉まる音)

(足音)

これは…

いいものをそろえてるな

(障子が開く音)

(店主)何の用だ!

(足音)

(店主)おぬしも あいつらの手下か?

あいつら?

いや 俺は普通に 武器を見に来ただけだが

(店主)ふむ…

そうか 好きに見てってくれ

あ…

(障子が閉まる音)

何だったんだ?

(ダッガス)うん やはり質のいい武器ばかりだ

それなのに なんで繁盛していないんだ?

(戸が開く音)

(ガラン) おーい ジジイ 邪魔するぜ

あれ? 人いるじゃん

まさかとは思うが

武器を買いに来たとかじゃ ないよな?

そうだが 何か?

(ガランたちの笑い声)

(ガラン)マジかよ こいつ

こんな店に買いに来るとか

見る目なさすぎ

どこの底辺冒険者だよ

はあ?

(障子が開く音)

おぬしら 性懲りもなく また来おったのか!

(ガラン)よう ジジイ 元気そうじゃねえか

景気はどうだ?

(店主)バカにしおって

おぬしらのせいで 商売 上がったりじゃ

おいおい 言いがかりはやめてくれよ

この店が流行(はや)ってねえのは

ジジイの経営努力が 足りてないからだろ?

あれだけ嫌がらせしておいて よく言うわ

お前ら 地上げ屋か?

おいおい そりゃないぜ 兄さん

(取り巻き1) 兄貴のことを知らないなんて

さては あんた モグリだな

(取り巻き2)聞いて驚け

このお方の名前はガラン

Aランク冒険者のガラン様だ!

(取り巻き3) Aランクのガランといえば

この街で知らないヤツはいねえ

そうか 結構有名なんだな

ああ お前みたいな 雑魚冒険者と違ってな

そのAランク冒険者様が

どうして こんなくだらない 嫌がらせをするんだ?

フンッ このジジイが強情だからだよ

そろそろ売り渡してもらおうか

リオネス遺産の一つを

何度も言っておるだろう

おぬしらに渡したところで どうにもならん

わしは あれを きちんと扱える者以外に

売るつもりはない!

ああ そうかい

なら 痛い目に 遭ってもらわねえとな

お前ら それでも冒険者か

はあ?

底辺冒険者風情が 調子に乗るんじゃねえ!

えっ?

うわっ があっ イタタタタ…

こ… この野郎!

か… 覚悟しろ

ストレージ

た… 盾?

一体 どこから?

(ダッガス)んん… ぐおお!

(ガランたち)うわあ!

(取り巻き3)うわっ

(取り巻き1)つ… 強(つえ)え

(ガラン)くっ… お前 低ランク冒険者じゃなかったのかよ

自慢じゃないが 俺はSランク冒険者だ

えっ… Sランク?

そんなの聞いてねえぞ!

(店主)おぬし なぜ黙っておったのだ

いや むやみにランクを ひけらかすのも

カッコ悪いと思って

(ガラン)ぐふっ…

お… 覚えてやがれー!

まったく ろくでもない連中だったな

(店主)うむ

うん よし 決めたぞ

おぬし 名前は?

ダッガスだが

ダッガス

おぬしを見込んで 頼みたいことがある

ああ?

(ロイド)ふむ…

(戸が開く音)

-(ユイ)ただいま~ -(ロイド)あっ

ああ おかえり

(ユイ)魔法の研究?

(ロイド)支援魔法の 改良をメインに いろいろとな

新たに魔法を習得するというのも 考えてはいるのだが…

-(ユイ)うーん… -(クレア)ん?

あっ 攻撃系の魔法に 手を出すとか?

習得自体は可能だろう

しかし…

シリカという優れた攻撃魔法職を 山火事に例えるならば

俺なんて マッチみたいなものだろう

や… 山火事ですか

それくらい シリカの腕が すごいということだ

あのレベルの魔法使いは なかなかいない

(ユイ・クレア)あっ…

(ユイ)フッ

確かにそうかもね

ハァ… やっぱり自然はいいですね

(シリカ)前回の依頼

もし ロイドさんがいなかったら…

(シリカ)私も強くならなきゃ

ストレージ!

(シリカ)集中してイメージを

魔力を圧縮して 爆発させる

キャッ!

(爆発音)

(せき込み)

(シリカ) また魔力が暴走してしまいました

さすがは火属性の上位魔法

訓練を始めてから数日たちますが 一筋縄ではいきませんね

でも このくらいの失敗は 覚悟のうえ

練習あるのみです

シリカは天才よ

幼い頃から 魔法の申し子とか 神童とか呼ばれてたし

(クレア)昔から すごい方だったんですね

ええ

でも シリカのすごさは そこじゃないの

(ロイド・クレア)ん?

(ユイ)本日も 稽古のあとは おやつ~

あっ

(シリカ)ファイヤーボール!

ファイヤーボール!

ハァ…

もう一回

(爆発音)

もう一回

(爆発音)

(シリカ)もう一回

(爆発音)

(シリカ)もう一回

(爆発音)

もう一回!

何度失敗しても諦めない

成功するまで 時間も苦労も惜しまない

彼女は誰よりも努力家なのよ

もう一回

このまま…

バースト!

(爆発音)

(シリカ)もう一回

(爆発音)

(シリカ)もう一回

(爆発音)

もう一回!

(爆発音)

もう一回

このまま…

バースト!

やった! 成功…

へっ?

(爆発音)

(鳥の鳴き声)

(シリカ)うう…

またやってしまいました

どうして私は こう ドジなんでしょうか

みんなの前では 気をつけてるつもりですが

1人になると つい気が抜けて

服がビショビショです

今日は もう帰りましょうか

(茂みが揺れる音)

ハッ!

(シリカ)まさか モンスター?

(近づく足音)

シリカか?

ダッガス?

(店主)かの有名な鍛冶師 リオネスが作りし大盾

その名もアイギスじゃ

(ダッガス) あいつらが言っていたのは

これのことだったのか

(店主)うむ

世界で最も硬い 鉱石や木材が

ふんだんに使われておる

どんな攻撃をも防ぎきる

絶対に破壊されない 伝説の大盾じゃよ

確かに これは並の盾じゃない

伝説というのも うなずける

うん

重量も並ではないぞ

そこらの冒険者では まず扱えん

だから あいつらには 売らなかったのか

(店主) ヤツらに関しては

それ以前の問題だがの

どこからウワサを—

聞きつけてきたのかは 知らんが

毎日毎日 いい迷惑だったわ

災難だったな

じゃが おぬしになら譲ってもよい

…と考えておる

いいのか? こんな名品を

ただし 条件がある

今朝から 森の泉辺りから

謎の爆発音が聞こえてくると ウワサになっておっての

ちまたでは 新種のモンスターが暴れておるとか

魔族が怪しい実験を 繰り返しておるとか

それを解決すれば 盾を譲ると?

(店主)うむ そうすれば

おぬしがアイギスを扱うに ふさわしい冒険者だと認めよう

…というわけだ

モンスターや魔族に 間違えられるなんて

ちょっと心外です

無理もないと思うぞ

(シリカ)えっ?

ああ…

ああー!

い… 泉がないです

ななななな… なぜ?

(ダッガス)ハァ…

すごい爆発だったからな

(店主)ハッハッハッハッハ!

例の爆発音は 嬢ちゃんの仕業だったのか

(シリカ)すみません すみません すみません すみません

吹き飛ばしてしまった泉は 魔法で修復しておきましたので

仲間が迷惑をかけて すまない

許してやってくれ

別に実害はないからの

許すもなにもないわい

約束の品じゃ 持っていけ

いいのか?

俺が問題を 解決したわけじゃないが…

かまわんよ

わしは おぬしの強さと誠実さに ホレたんじゃ

(ダッガス)それでは ありがたく

(ユイ)へえ~ そんなことがあったのね

ストレージ

これが その大盾 アイギスだ

(クロス)へえ こいつは すげえ代物だな

伝説の盾ですか なんだかドキドキしますね

(ユイ)シリカは 新しい魔法を習得したんでしょ?

(シリカ)ええ なんとか

すっごーい! どんな魔法なの? 今度 見せてよ

フフッ 機会があれば その時に

ちょっと危険な魔法なので

(ダッガス) 泉を吹き飛ばすほどの威力だからな

(シリカ)んん…

すまん 口が滑った

ダッガスもシリカも さすがだな

俺も見習わなければ

さすがに俺も 何かやんないとマズいよな

プレッシャーだぜ

(ユイ)まあまあ

(クロス・ロイド)ん?

こういうのは 焦ってもしかたないって

自分たちにできることを 一つずつ積み上げていこうよ

へえ…

さすがはリーダーだ

というわけで

腹が減っては何とやら

まず みんなで ご飯を食べに行きましょー!

おいしそうなお店 見つけたんだよね~

ヘヘヘッ ほら 早く早く みんな 行くよー!

ヘヘヘッ ほら 早く早く みんな 行くよー!

(クレア) あっ ユイさん

ヘヘヘッ ほら 早く早く みんな 行くよー!

ヘヘヘッ ほら 早く早く みんな 行くよー!

引っ張らないでください

腹ペコだ~

(シリカ)やれやれですね

(クロス)やっぱ 緊張感ないだけだろ あいつ

(ダッガス)どうだかな

♪~

~♪

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