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(花音) 私が ここで→
全部 終わらせます。
♪~
(五味) 川相さん。
八木橋陽子 自宅にいませんでした。
(長谷川) 仕事も ここ数日 休んでいるようです。
(川相) 姿を消したってことか?
(五味) 恐らく。
>> 彼女は 沖島マヤにも→
接触していた可能性が あるんだよな?
(五味) はい しかも→
息子の神代健流が死んでることに 気が付いた上で。
息子の死に関わった可能性のある 人物に接触し そして…。
>> 復讐したってことか。
だとしたら 次は…。
♪~
(陽子) ここで…。
(陽子) ここで健流は殺されたのね。
(陽子) あなたたちに。
♪~
(冴木) 森さん 今どこですか?
八木橋陽子が姿を消したそうです。
彼女が 沖島マヤや 東 優磨を…。
📱(森) 冴木さん。
(森) 分かったんです。
(森) 13年前→
灰川邸で一体 何があったのか。
♪~
(冴木) どういうことですか?
(悟) 昨日 事務所のポストに これが入っていたんです。
(冴木) それ…。
(悟) 父の…。
灰川十三の日記です。
(悟) ここに全て書かれてました。
あの日 あの屋敷で起こったこと全てが。
(花音) 〔せ~の…〕
(一同) お父さん お誕生日おめでとう!
(クラッカーの音)
\イェ~イ! おめでとう!/
(花音) おめでとう。 (灰川) ありがとう。
(拍手)
(クラッカーの音) (拍手)
(栞) 絵本 読んで。
(優磨) 蒼佑は? (栞) 先に寝ちゃった。
(灰川) 仕方ない。
いいよ お父さん 俺が行く。
誕生日くらい ゆっくりしなよ。
(灰川) そうか。
(マヤ) そろそろ あれ 持ってこようか。
(花音) うん。
(健流) もう俺は 仲間外れなわけだ。
♪~
(花音) 健流…。
(健流) 戻ってきて うれしい って顔じゃないな。
♪~
(花音) 偽物の家族は いらないんじゃなかったの?
>> 仕方ないだろ。
本物でもダメだったんだから。
(花音) え?
(ボトルが転がる音)
母親から追い出されたよ。
俺とは もう暮らせないってさ。
(花音) もし ここに…。
(花音) 家族に戻りたいなら お父さんと ちゃんと話をして。
>> 何が家族だよ。
灰川に だまされてることも 知らないで。
(花音) どういう意味?
>> あいつには ちゃんと 血のつながった子供がいるんだよ。
本当の子供が。
見たんだよ 昔。
(鈴木) 〔お父さん!〕
(灰川) 〔俺は お前の父親じゃ ない〕
俺は それ以来→
あいつのことが 信じられなくなった。
灰川にとって俺たちは→
血のつながってる息子の 代用品でしかない。
そいつで満たされない寂しさを→
拾ってきた かわいそうな子供たちで→
紛らわせてるだけだ。
(花音) それの何が問題なの?
>> は?
(花音) もし お父さんに 本当の子供がいるとしても→
私たちが代用品だとしても→
ここまで守って育ててくれた。
その事実だけで十分でしょ?
血のつながりなんて どうでもいい。
(花音) もう行くね。
このことは黙ってておくから。
♪~
>> だったら俺は どうなるんだよ。
(花音) え…?
>> 血がつながってる家族からも→
そうじゃない家族からも 拒絶された俺は!
(花音) うっ… うぅ…。
>> 俺は…→
俺だけが誰からも愛されてない。
(花音) うぅ…。
うっ… うっ…。
(首を絞める音)
うっ…。
(せき込み)
ハァ ハァ…!
(せき込み)
(健流) 何すんだよ!
(マヤ) うぅ… うっ…。
やめて…!
うっ…。
♪~
どうしよう 花音…。
(花音) ハァ ハァ ハァ…。
(足音)
♪~
お父さん… 私…。
(灰川) あとは俺が何とかする。
お前たちは戻れ。 (マヤ) でも…。
戻れ!
(優磨) 手伝うよ。
(激しい息遣い)
(優磨) ハァ ハァ ハァ ハァ…。
ハァ… ごめん 父さん。
いいか?
これは お前たち誰のせいでもない。
俺のせいで 健流は死んだんだ。
(悟) そして 父や花音たちは→
僕や蒼佑にすら このことを黙ってることに決めた。
灰川十三が13年前→
灰川邸での暮らしを 突然 終わらせた本当の理由は→
これだったんです。
(冴木) これ お借りしてもいいですか?
>> もちろんです。
花音も ホントは冴木さんに 渡したかったはずなので。
これが一緒に入ってたんです。
(悟) 花音 まだ見つかってないんですよね?
(冴木) はい。
>> 絶対に見つけてください。
何にも知らなかった僕だけが 生き残るのは…。
つら過ぎる。
(五味) 7年前の灰川邸事件の時→
灰川十三が あっさり捕まったのも このことを隠すため?
捜査が長引くと 神代健流の遺体が 見つかる可能性が高くなる。
>> 子供たちを守るために→
蓮水さんも そのことに 気が付いていたんでしょうか?
(冴木) 恐らく。
〔灰川は 真犯人である子供たちの誰かを→
かばっているのかもしれません〕
(花音) 〔かばっている…〕
〔やっぱり そうですよね〕
(冴木) だからこそ蓮水さんは 自分が襲われたと偽装した。
♪~
(森) 蓮水さん 今どこにいるんでしょうか…。
(五味) こうして 事実を誰かに託して→
姿を消した人間が取る 行動パターンは→
大体 決まってる。
死ぬか→
自分で決着をつけようとするか でしょ。
♪~
(陽子) 「百聞は一見にしかず」 っていうけど 本当ね。
(陽子) あの子から聞いて 想像していた場所よりも→
もっと…→
ずっと寂しい所だもの。
♪~
(陽子) 〔どういうこと?〕
〔どうして あなたが私に花を?〕
(マヤ) 〔それは…〕
(陽子) 〔あぁ! 分かった!〕
(陽子) 〔今年は健流が 都合が悪くて送れないから→
あなたに頼んだのよね?〕
〔それで あなたは間違えて→
赤いカーネーションを 選んだんじゃない?〕
〔ね? そうよね?〕
(陽子) 〔健流は元気?〕
〔ちゃんとご飯 食べてるかしら?〕
〔ごめんなさい…〕
〔ホント ごめんなさい!〕
〔健流は もう…〕
(陽子の声) それであの子は 全部 話した。
あなたたちがしたこと 全部。
(花音) だから 殺したんですね。
>> いいえ。
違う。
ウソにしておいて くれなかったからよ。
〔フッ フフ〕
〔フフフフ〕
〔フフフ〕
〔信じないわよ〕
〔そんなウソ〕
(マヤ) 〔え…〕
〔健流は生きてる〕
〔私が追い出したせいで 死んだわけじゃ ない〕
〔ね? そうでしょ?〕
〔ごめんなさい!〕
〔ホントに ごめんなさい!〕
〔私は ただ→
ホントに殺すつもりなんか なくて…〕
〔ごめんなさい…〕
〔ホントに ごめんなさい! ごめんなさい!〕
〔ホントに ごめんなさい… ごめんなさい!〕
〔ごめんなさい ごめんなさい…〕
〔突き飛ばす音〕
〔落下音〕
♪~
(陽子の声) でもね 気が付いたの。
別に彼女の話を 信じる必要なんかないって。
(花音) え?
>> 私が信じる限り→
健流は→
この世界のどこかで生きてる。
それで いいじゃない。
フッ… なのに みんな→
健流は 死んだ 死んだって…。
〔どういうことでしょうか?〕
(長谷川) 〔先日 山中で見つかった遺体が→
息子の健流さんではないかという 疑いがあり…〕
〔どういうことでしょうか?〕
〔私 健流の母です〕
〔昔 健流が 随分 お世話になったみたいですね〕
〔それで ちょっと お伺いしたいんだけど→
健流は…〕
(陽子) 〔待って!〕
〔私 ただ聞きたいだけなの!〕
〔健流は まだ生きてるって!〕
(優磨) 〔うっ!〕 (通行人) 〔キャ~!〕
(通行人) 〔大丈夫ですか?〕
〔通行人のざわめき〕
(陽子) どうして→
もっと 絶対に見つからない場所に 遺体を埋めてくれなかったの?
そうすれば ずっと→
私は…。
健流と生きていられた。
でも もう無理ね。
(頭を打ち付ける音)
(留置係) おい! やめろ!
(頭を打ち付ける音) (留置係) おい!
(川相) 情報提供 助かったよ。
蓮水花音も八木橋陽子も 俺たちが ちゃんと捕まえる。
(冴木) お願いします。
>> 大変です。
瀬川 涼が…。
♪~
MRI検査をしたいので 手錠を外してください。
(刑事) はい。
(手錠の鍵を開ける音)
(悲鳴)
(瀬川) どけ! どけ! (悲鳴)
(銃声)
(非常ベル)
(冴木の声) 五味さん すぐ追わないと。
(五味) 行くよ。 >> はい。
(五味) 冴木。
言っとくけど あんたは何もしなくていいから。
あんたは もう 刑事でも何でもない。
(パトカーのサイレン)
(森) あとは待つしかないですね。
(花音) 〔冴木さん〕
〔ルールって 守るためにあるんでしょうか?〕
〔「ルールは自分で決めろ」〕
〔何かに迷ったら→
私は父の この言葉を 思い出すようにしてるんです〕
>> 冴木さん?
♪~
(刑事) ちょっ…。 (刑事) 何やってんすか!
(パトカーのサイレン)
(無線) 至急 至急 山梨本部から各捜査員宛て。
(無線) 現在 病院から逃走中の 瀬川 涼については→
オートバイを窃取し→
灰川邸方面へ向かったとの 目撃情報あり。
♪~
(花音) 〔もうすぐ帰るから〕
〔美来ちゃんは家にいてね〕
>> 〔花音〕
(花音) 〔涼兄ちゃん?〕
(花音) 〔ごめんね〕
〔私 全然 気付けなくて…〕
〔その傷も私のせいで…〕
>> 〔花音のせいじゃ ない〕
(花音) 〔全部 知ってるんだよね? 私たちがやったこと〕
>> 〔こっから どうするつもりだ?〕
〔花音 俺は→
お前と血がつながってるわけでも ないし→
同じ傷を抱えているわけでも ない〕
〔でも→
今度こそは ちゃんと守りたいって思ってる〕
(パトカーのサイレン)
瀬川は まだ到着してないですね。
(五味) 蓮水花音や八木橋陽子が ここにいる可能性が高い。
手分けして捜して。 >> はい。
(ホイッスル)
(風の音)
(長谷川) リビングは? >> \いや/
屋敷内 異常ありませんでした。
(床がきしむ音)
📱(振動音)
(冴木) はい。
>> 冴木さん 東 優磨さんが 目を覚ましたそうです。
(優磨) た… 頼んだ…。
最後に行くなら→
あの場所しかない…。
♪~
(花音) 〔お父さん〕
(灰川) 〔何も言うな〕
〔これは家族の秘密だ〕
(灰川) 〔「降り積もれ孤独な死よ」〕
〔「灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」〕
〔この詩には続きがある〕
〔「降り積もれ孤独な死よ」〕
〔「その重みの下にだけ 芽吹くものがあるならば」〕
♪~
〔「降り積もる雪の下に 新たな命が芽吹くように→
たとえ それが どれだけ孤独で 冷たい死に見えても→
それは終わりじゃ ない」〕
♪~
(花音) 〔それなら私も→
最後の居場所は ここでいい〕
📱(森) 多分 蓮水さんは…。
(風の音)
(陽子) まさか 自分から 死ぬ場所を指定するなんてね。
(花音) 愛する息子のために→
私を殺してください。
それしか もう→
あなたの罪も 私の罪も→
償う方法はありません。
♪~
(冴木) やめろ!
(花音) 冴木さん…?
(冴木) やっと全部 分かりました。
(冴木) あなたが やったことも。
>> だったら…→
邪魔しないでよ!?
健流のためなの…。
(花音) 冴木さん。
私も これでいいんです。
(冴木) いいわけないでしょ!
これ以上 誰かが死んでも 無意味だ。
だから…。
もう やめましょう。
(銃声)
(雷鳴)
(瀬川) どけ。
(花音) もう涼兄ちゃん やめて!
(瀬川) その女が全ての元凶だ。
その女が 息子を ちゃんと愛してさえいれば→
こんなことには ならずに済んだ。
俺は 花音を守らなきゃいけない。
(花音) もう十分 守ってもらったよ。
(花音) 子供の頃も→
7年前も→
それに再会してからも ずっと。
でも もういいの。
私のせいで→
誰かが死ぬのは もう嫌だから。
(冴木) 蓮水さん。
(花音) あの時→
健流を傷つけたりしなければ…。
健流は死なずに済んだし…。
マヤにも→
優磨にも…。
お父さんにも→
罪を背負わせることは なかった。
(花音) あの屋敷での生活も続いてたし…。
(花音) 子供たちも死なずに済んだ。
それに→
蒼佑だって…。
(花音) 私が死ねば 全部 終わる。
何もかも断ち切れる。
>> やめろ 悪いのは花音じゃ ない。
(瀬川) 悪いのは→
その女だ。
♪~
(冴木) 間違ってる…。
(冴木) 間違ってるよ 2人とも。
(冴木) 暴力の連鎖を止めるには→
暴力で解決することでも→
死ぬことでもないだろ…。
それに→
つながってきたのは→
暴力だけじゃ ない。
(冴木) 誰かが誰かを守りたいという 思いも→
ずっと つながってきたはずでしょ。
(冴木) そうですよね?
(花音) 〔お父さん ありがとう〕
>> 〔ただの食事だ〕
〔いちいち礼を言う必要は ない〕
(花音) 〔でも私たち お父さんに まだ何も恩返しできてない〕
>> 〔恩返し?〕 (花音) 〔うん〕
(蒼佑) 〔そう〕
〔俺たちを守ってくれた恩返し〕
♪~
〔それなら いつか お前たちが誰かを守れ〕
〔それで十分だ〕
♪~
(冴木) その思いをつなげるために できることは→
一つだけですよ。
>> 〔やっと守れた〕
〔俺にも…〕
(冴木) 守るためには→
生きないと。
(冴木) 生きましょう。
(冴木) 一緒に。
(花音) 冴木さん?
(五味) 全員 そのまま動くな!
(花音) 冴木さん!
(五味) 重傷者が1名 至急 救急隊 お願いします。
(花音) 冴木さん! 冴木さん!
嫌~! あぁ~!
冴木さん!
冴木さん…!
♪~
(森) ⟨八木橋陽子は→
沖島マヤ殺害の罪を認め…⟩
⟨神代健流殺害の件は→
沖島マヤが 既に死亡していることや→
死体遺棄罪の時効を 既に迎えていることから→
誰も起訴されることは なかった⟩
♪~
>> わざわざ こんなとこまで 来なくてよかったのに。
♪~
仕事は?
あの女の子の件は 大丈夫だったのか?
(花音) また私の心配ばっかり。
(花音) ありがとね 涼兄ちゃん。
(花音) それをずっと言えずにいた。
(花音) ホントにありがとう。
⟨それぞれが それぞれの人生を生き→
大事な人を守りたいという 思いを→
また別の誰かに繋げていく⟩
⟨そこに血の繋がりは関係ない⟩
⟨そして…⟩
(五味) 「子どもを守れるのは 親だけじゃ ない」か…。
(川相) それ あの記者の本か?
(五味) はい 読んでほしいって送られてきて。
でもこれ 一番読みたかったの→
あいつじゃないですかね…。
>> 五味 何か その言い方だと…。
(五味) え?
(足音)
(冴木) 何となく→
会える気がしてました。
♪~
(冴木) これ どうぞ。
かぶっちゃったんで。
(風の音)
(冴木) 「降り積もれ孤独な死よ」。
「灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」。
♪~
(冴木) 蓮水さん。
取りあえず 歩きませんか?
(花音) え?
(冴木) 今までのことも これからのことも→
話す時間なら いくらでもある。
(冴木) 生きてる限り。
(花音) そうですね。
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