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(子供) 〔開けてよ!〕 (子供) 〔怖いよ!〕
(子供) 〔怖いよ!〕
(子供) 〔出して!〕
(森の声) 2017年。
地下室に閉じ込められて 餓死した→
13人の子供の遺体が 見つかった。
屋敷の持ち主である 灰川十三が容疑者となる中…。
(花音) 父なんです。
(森の声) 灰川は過去に 子供たち19人を誘拐し→
一緒に暮らしていたことが 判明した。
事件の被害者である 13人を除き→
生き残ったのは6人。
(五味) あとは 神代健流。
彼だけは まだ所在がつかめてない。
(花音) 灰川十三は犯人ではありません。
(森の声) 彼らは全員 灰川の犯行を否定した。
でも…。
後日 灰川十三本人は あっさりと逮捕された。
(森) これが7年前の灰川邸事件で 最初に起こったことですよね?
(冴木) 俺に何が聞きたいんですか?
俺は もう刑事でも何でもないし→
あの事件は解決してる。
>> 本当ですか?
♪~
本当に この事件は もう→
終わったんですか?
このタトゥー 灰川邸事件の現場に 残っていたマークと→
同じですよね?
私が今 捜している この女の子 美来ちゃんは→
もしかしたら また同じような事件に→
巻き込まれているんじゃ…。 (冴木) たまたまじゃないですか?
それに何度も言うようですが→
あの事件の犯人は もう…。
>> でも…。 (冴木) 何にせよ→
俺に協力できることはありません。
>> じゃあ せめて…!
せめて このマークについて 教えてください。
♪~
(足音)
(川相) 五味 鈴木→
すぐ捜査本部へ戻れ。 (五味) 何かあったんですか?
(川相) 灰川十三の身柄が確保された。
(鈴木) えっ!
♪~
こちらです。
♪~
(久野) おい 止まるな。
(灰川) 刑事にしては 面白いにおいがするな。
(灰川) 石けんの香りと たばこのにおいが入り交じってる。
朝と夜→
日に2度はシャワーを浴びるほど 清潔さに こだわるくせに→
たばこの猥雑な香りが 染み付くことは いとわない。
(冴木) だったら何だ?
>> つまり君は 本来の自分が にじみ出ることを恐れてる。
清潔感も たばこも→
自分を隠すための カムフラージュか?
そうか。
君が蒼佑の…。
(久野) 行くぞ。
♪~
子供と 屋敷で暮らしていたそうだな。
誘拐だぞ 分かってるか?
お前が殺したのか?
(川相) 物証がないと 高をくくってるのかもしれんが→
絶対に言い逃れは…。
俺が殺した。
は?
子供たちは全員→
俺が殺した。
♪~
(五味) 拍子抜けだよね~。
灰川が こんなにあっさり 自供するなんて。
(冴木) 犯行の動機は?
(五味) それがさ…。
(川相) 〔何で殺した?〕
〔実の子供のように 育てていたんじゃないのか?〕
〔あんたは→
血のつながった 実の子供であれば→
親は 子供を無条件に愛し→
育てると思ってるのか?〕
〔全ての親が 子供を 愛しているとは限らない…〕
〔だろ?〕
(川相) 〔はぐらかすな 犯行動機は何だと聞いている〕
♪~
(冴木) 黙秘ですか…。
(五味) そういうこと。
(冴木) 手のひらの傷痕については?
現場に残されてたマークと 同じだったんですよね?
(五味) それについても だんまり。
ホント 思ってた以上に不気味な男だわ。
まぁ でも 犯行を自供したわけだし→
ひとまず一件落着か。
早期検挙で うちの本部も上層部も喜んでる。
(五味) 何?
(冴木) やけに あっさりし過ぎじゃないですか?
これまで誰にも見つからずに→
用意周到に 子供をさらって殺してたヤツが→
白昼堂々 確保されて 自供までするなんて。
(五味) 冴木。 (冴木) はい。
(五味) 分かってるよね? 警察のルール。
捜査部員でもない あんたが この事件に口を出す資格はない。
(冴木) 分かってます。
♪~
(カメラのシャッター音)
(カメラのシャッター音)
(カメラのシャッター音)
📱(振動音)
♪~
(花音) あっ…。
(花音) うっ… うっ…。
(蒼佑) 〔とっくの昔に 俺を置いて逃げ出したくせに→
今更 何言ってんだよ! ふざけんなよ!?〕
📱(振動音)
(冴木) はい。
え?
(花音) ありがとうございました。
(冴木) 蓮水さん 大丈夫ですか?
(花音) あっ 全然 大丈夫です すいません わざわざ。
(冴木) どういうことですか? 突き落とされたって。
(花音) 歩いてたら突然…。
(冴木) 通報は?
何で?
(花音) 冴木さん 私を突き落とした犯人は→
灰川邸事件の犯人です。
(冴木) え?
(花音) はっきりと 顔を見たわけではないんです。
でも…。
(花音の声) 私を狙っていたのは確実です。
(冴木) 蓮水さん。
灰川十三は 既に逮捕され罪を認めています。
(冴木) あなたが灰川を信じたい気持ちは 分かりますが→
そう思うというだけでは…。
(花音) 灰川邸事件の被害者は全て→
灰川と暮らしていた 子供たちですよね?
(冴木) はい。
(花音) 犯人の目的が→
灰川の子供を殺すことなら→
子供は まだ あと6人残ってます。
今回 私が狙われたのが→
犯行が続いているという 何よりの証拠です。
この事件には まだ何か裏がある。
あなたも そう感じてるはず。
(花音) あなたが 捜査を続けてくれませんか?
(冴木) 無理です。
捜査本部の決定に逆らってまで→
灰川とは別のホシを 挙げようなんて許されません。
(花音) それが警察のルールですか? (冴木) 署で話してください。
(花音) 私は 冴木さんにお願いしたいんです。
(冴木) 何でですか?
(花音) もしも このまま 犯人が野放しになって→
自分の弟が 殺されてもいいんですか?
そういう強い動機のある人の方が 信頼できるので。
(花音) お腹すいてます?
(冴木) え?
(花音) すいません お菓子しかないんですけど。
(鍵が落ちた音)
(冴木) 蓮水さん それって…。
(花音) リッカのマークです。
(冴木) リッカのマーク…。
(花音) 父が灰川邸に暮らす子供たちに 必ず話してたんです。
このマークは→
家族の証しだって。
♪~
(蒼佑) 〔お兄ちゃん トンボ捕れた!〕
〔お兄ちゃん すぐ帰ってくる?〕
〔帰ってくるよね?〕
(冴木) 〔ごめんな 蒼佑…〕
〔俺たち もう→
家族じゃなくなるんだ〕
>> 〔え…〕
(祖父) 〔仁 行くぞ!〕
〔エンジンの始動音〕
〔お兄ちゃん!〕
〔お兄ちゃん!〕
(蒼佑) 〔お兄ちゃん…〕
♪~
(リフトの作動音)
(同僚) う~わ。 (同僚) どうしました?
見ろよ これ 13人 13人。
全員 子供のやつっすよね。 >> ヤバいよな これな。
てか 怖っ 灰川十三。
これ 絶対 何かの儀式のマークだよな。
これっすか? >> これ ヤバくない?
(蒼佑) お前に何が分かんだよ。
(同僚) え? お前 何つった? (同僚) ちょちょちょ…。
(五味) おっ 連続傷害事件の資料?
>> はい 灰川邸事件も終わりそうですし→
何か他にできることないか って思って。
(五味) う~ん… この間の富士木町の事件も→
結局 犯人につながりそうな 目撃情報はなかったみたいだし→
どうだろうね。
>> でも僕 気が付いちゃいました。
被害者の共通点。
(五味) え?
>> この事件の被害者 なんと全員…→
男なんです!
(五味) チッ そんなの見れば分かるだろ。
>> でも こういう 通り魔的な事件の犯人って→
「誰でもよかった」とか言いつつ→
大抵 女性とか子供とか 弱い存在を狙うじゃないですか。
(五味) うん… まぁね それで?
>> でも この犯人は→
男しか狙わない。
つまり→
誰でもよくなかったんじゃ ないですかね?
それぞれの被害者について もう少し調べれば→
何か共通点が見つかるかも。
(五味) あっ… 冴木は?
>> あ~ 何か ちょっと出てくるって 言ってましたけど。
(五味) はぁ… また「ちょっと」かよ。
(花音) 冴木さん…。
(冴木) やってみようと思います。
俺に捜査をしてほしいっていう この前の話。
(花音) いいんですか? (冴木) はい。
ただ 灰川十三以外に 真犯人がいるとして→
それは…→
蓮水さんにとって 必ずしも いいこととは限りません。
(花音) え?
(冴木) 灰川が捕まるまで 警察以外には 伏せられていたんですが→
事件現場には このマークが残されていました。
(花音) リッカのマーク…。
(冴木) はい この前 蓮水さんが言っていた通り→
このマークが 灰川と 灰川邸の子供たちだけが知る→
家族の証しなら→
それは つまり…。
(花音) 真犯人は 生き残った子供たちの中にいる。
そういうことですか?
(冴木) その可能性が高いです。
それなら 灰川が→
あっさり自供したことにも 納得ができる。
灰川は 真犯人である子供たちの誰かを→
かばっているのかもしれません。
自分が罪を認めることで→
捜査を打ち切ることができるから。
(花音) かばっている…。
(花音) やっぱり そうですよね。
(冴木) え?
(花音) いえ…。
(冴木) 何にせよ 捜査を続けるということは→
家族同然に育った あなたの仲間を疑うことになる。
それでも いいんですか?
(花音) はい。
(花音) 冴木さんは いいんですか?
(冴木) 何が?
(花音) だって これ 冴木さんにとっても蒼佑を…。
弟を疑うってことですよね?
(冴木) 俺は 蒼佑は犯人ではないと 信じています。
それを証明するためにも 調べないと。
>> \あっ お疲れっす/ (冴木) お疲れさまです。
(鈴木) 冴木さん 五味係長が捜してました。
(冴木) ああ 後で連絡しとく。
なぁ 今ちょっといいか?
>> はい。
(鈴木) 川口 悟 23歳。
現在は 甲州大学の 法科大学院に通っています。
実家は 県内で代々 病院を経営する→
いわゆるエリート家系ですね。
(冴木) 何で そんな子が灰川邸に?
>> 教育虐待ってやつです。
(鈴木の声) 川口 悟の両親は→
学歴や成績に かなり こだわる人物だったようで。
成績が下がると コンパスで手を刺されるなど→
身体的な虐待も 日常的だったそうです。
(悟) 僕が知ってることは 警察署で全てお話ししたはずです。
(冴木) すいません 少し追加で お話を伺えればと。
(悟) 手短にお願いします。
試験も近いので勉強したいんです。
(冴木) 7月12日の夜9時ごろ→
川口さんは どちらにいらっしゃいました?
>> それって アリバイの確認ですよね?
また何か事件があったんですか? 僕 疑われてるんですか?
(冴木) 質問にだけ 端的に答えていただければ。
手短に終わらせるためにも。
>> 12日なら 夜7時から10時まで 図書館で勉強してました。
調べてもらえれば 入館記録のデータも→
残ってるはずです。 (冴木) そうですか。
>> 言っときますけど→
僕は 他のみんなとは違うので。
(冴木) どういうことでしょう?
>> 父さんが…。
灰川十三がいなくても まともに 生きていけるよう努力して→
やっと ここまできたんです。
できれば もう 灰川邸にも あの事件にも関わりたくない。
(鈴木) 沖島マヤ 25歳。
幼い時に事故で両親を亡くし→
引き取られた叔父の家で 性的虐待に遭ってます。
9歳の時に叔父が逮捕→
実刑処分となったことで 行き場をなくし→
灰川邸にたどり着いたと。
現在は 県内のタトゥースタジオに 勤務しています。
(三木) \マヤ/
♪~
(マヤ) 12日の夜は ここで働いてたけど。
店長に確認してもらえれば シフト表のデータもあるはず。
(冴木) それ リッカのマークですよね?
(マヤ) そう 灰川邸を出た後 最初に入れたの。
(階段を上がる音)
(三木) マヤ お客さん待ってる。
はい。
(階段を下りる音)
(三木) あんま 見た目で判断しないでくださいね。
マヤ 荒れてた時期 あったみたいですけど→
タトゥー入れるようになって 落ち着いたみたいで。
あれが 心のよりどころなんですよ あいつの。
♪~
(五味) 共通点ねぇ…。
(鈴木の声) 東 優磨。
年は26で 灰川邸では最年長。
彼の母親は 新興宗教にハマっていて→
少しでも教義に背くと→
指導という名の 激しい折檻があったと。
(スタッフ) あ~ 東… 辞めたんじゃなかったかな?
(冴木) 辞めた? (スタッフ) はい 東 優磨ですよね?
(スタッフ) 確か 7月12日を最後に クビになったって聞いてますけど。
あまりにも無断欠勤が続くから。
(冴木) 7月12日 東は無断欠勤してたんですか?
>> はい。
♪~
(カラスの鳴き声)
(冴木) おぉ…! すいません。
📱(振動音)
(冴木) はい。
📱 (永野) あっ 冴木刑事ですか?
(冴木) はい。
(永野) 先ほど 東が 7月12日に無断欠勤したと→
スタッフから お伝えしたようですが→
あの 正確には違いまして…。
(冴木) どういうことでしょう?
>> 確かに 無断欠勤していたんですが→
あの日は…。
(永野の声) 私 直接 彼の家まで 様子を見に行ったんですよ。
(永野) 〔はぁ…〕
〔東君さ 休むなら休むで 連絡くれないと〕
(優磨) 〔はい すいません…〕
(冴木の声) それ 何時ごろの話ですか?
📱 確か 夜の9時ごろです。
📱 本人に会った直後に 会社に一報を入れたので→
その記録ならあるはずです。
(冴木) そうですか ありがとうございます。
(五味) 犯人の顔とか特徴とか ホントに何も覚えてないですか?
至近距離から 殴られたんですよね?
(大輝) 覚えてないですね。
相手は全身黒ずくめで 目出し帽をかぶってたんで。
(五味) 誰かに恨まれたりするような 心当たりは?
>> いやぁ ないですよ。
全然 分かりません。
(五味) ありがとうございました。 (刑事) いえ。
やはり そちらで数年前から 起きていた連続傷害事件と→
同一犯による犯行ですかね?
(五味) あの 今回の被害者の方に 子供っていますか?
>> あぁ… はい 息子が1人。
ちょうど今 あそこに。
ただ 事件がよっぽどショックなのか→
何も話してくれなくて。
(五味) 一輝君だよね?
今 幾つ?
(五味) お腹すいてない?
お菓子あるんだけど食べない? はい。
そっか。
(お腹が鳴る音)
(五味) な~んだ! やっぱ すいてんじゃん!
(五味) ごめん ちょっと見てもいい?
(由香) はい。
この前は ごめんね。
何ていうか こう 取り乱しちゃって。
(冴木) 何で逃げたんですか?
それに あれは 一体どういう?
>> 〔蒼佑 何も悪くないんです!〕
蒼佑が 事件について→
疑われてるんじゃないかと思って パニックになっちゃっただけ。
ホント何でもないの。
(冴木) 蒼佑が 灰川の家で暮らしていたことは→
知っていたんですか?
>> 小学生の頃から→
だんだん うちに帰ってこない 時間が増えてきて。
どこの誰かは言えないけど→
お世話になってる人がいるから 心配するなって 本人が。
(冴木) それで そのまま放置していたんですか?
>> だって うちにいるより いいでしょ?
仁君なら分かると思うけど→
蒼佑はね ホントに いい子なのよ。
16で うちに戻ってきた後は→
生活のために 働きに出てくれてるし。
何で ここに?
(花音) え?
前 会った時も それ着てたから。
>> 何か用?
(花音) この前 ちゃんと話せなかったから。
刑事の冴木さんと兄弟なんて すごい偶然だよね。
蒼佑 今はホントのお母さんと 暮らしてるんだね。
この6年間ずっと?
お父さんが逮捕されたこと 蒼佑は どう思ってる?
>> あんなふうに突然 俺たちのことを 追い出した人のこと→
よく まだ「父さん」なんて 呼べるな。
(冴木) 7月12日の夜9時ごろ→
あいつが どこにいたか 知っていますか?
>> 12日? (冴木) はい。
>> その日は確か…。
うちで私と一緒にいた。
2人でご飯食べて テレビ見てたぐらいだけど。
(冴木) そうですか。
>> やっぱり 蒼佑って 何か疑われてるの?
(冴木) いえ そういうわけでは。
>> そう。
(冴木) 結論から言うと 蓮水さんが襲われた時→
4人には全員 アリバイがありました。
それぞれ 職場や学校関係者 家族に裏付けが取れています。
(花音) 家族…。
蒼佑のことですか?
(冴木) はい 母親が一緒にいたと。
(花音) ということは結局 灰川邸事件の真犯人は→
生き残った子供たちの中には いないということですか?
(冴木) そうなりますね。
消息がつかめていない 神代健流を除いてですが。
もしくは 蓮水さんが襲われたのは 灰川邸事件とは無関係で→
やはり 子供たちを殺したのは 灰川十三なのか。
(花音) それは あり得ません。
冴木さん 父に面会できませんか? (冴木) え?
(花音) 全てのカギを握っているのは やはり 父です。
本人に直接 問いただすのが 一番の近道ではないですか?
(冴木) 面会はできても→
事件の内容については 一切 話せませんよ。
それに 灰川が 誰かをかばっているなら→
あの男が そう簡単に 真実を話すとは思えません。
(冴木) 容疑者たちに アリバイがあった以上→
別の角度から調べる必要がある。
もう少し 客観的な情報を集めないと。
(花音) 客観的? (冴木) え?
(花音) 冴木さん 蒼佑のアリバイは 客観的なんですか?
(冴木) え…?
(花音) 家族は 家族を守るために ウソをつくこともある。
(冴木) 蒼佑の母親がウソをついてるって 言いたいんですか?
(花音) 私も蒼佑を 疑いたいわけじゃないんです。
ただ あの2人 ちょっと気になりませんか?
(花音) でも 刑事の冴木さんが ウソじゃないと判断したなら→
それは きっと 正しいということですよね。
すいません 勝手なこと言って。
(冴木) お疲れさまです。
(五味) 冴木! あんた ここんとこ ずっと どこ行ってたわけ?
(冴木) ちょっと…。 (五味) 「ちょっと」の範疇 超えてんだよ!
(冴木) こんな時間まで残って 何かあったんですか?
>> 実は 例の連続傷害事件 犯人に一歩近づいたんです。
(冴木) え?
(五味) 正確には 犯人の動機ね。
この間の富士木町の事件の被害者 こいつは→
実の息子に暴力を振るってた。
〔これ 誰にやられたの?〕
>> 〔戸が開く音〕 (大輝) 〔おい 一輝!〕
〔ちょっと 買い物してきてくれ…〕
(五味) 〔捕まえて!〕 (刑事) 〔えっ はい はい!〕
〔あ~ 待て待て待て!〕
〔離せ!〕 (刑事) 〔痛っ!〕
〔あっ うあ~!〕 (刑事) 〔うっ!〕
〔待てって…!〕 〔どけ! どけ!〕
〔どけよ お前!〕 (刑事) 〔痛っ!〕
(大輝) 〔痛てて…〕
〔うあ~!〕
〔うあ~! うっ!〕
(五味) 〔しつけだとか何だとか 言い逃れは させないからね〕
(大輝) 〔うっ…〕
(五味) それで 他の傷害事件の被害者を 洗い直したところ→
こいつも こいつも こいつも こいつも こいつも 全員→
何らかの形で子供を虐待してた。
つまり犯人は 子供を虐待する男を 憎んでるってこと。
(冴木) なるほど。
(五味) この大発見に対する リアクションが それだけ?
(冴木) さすがだなと思ってますよ 俺 ちょっと。
(五味) ちょ… 今度は ちゃんと戻ってきなよ?
あっ 冴木 あんたの弟 富士木町に住んでたよね?
(冴木) はい。
♪~
(五味) な~んか似てる気がすんだよなぁ。
>> 何がですか?
(五味) この傷害事件と→
灰川邸事件。
ほら どっちも「虐待」っていう 共通点があるでしょ。
片や 虐待されてた子供たちを 狙った事件。
片や 虐待してた大人たちを 狙った事件。
>> 確かに。
(五味) この2つの事件 どっかで つながってたりして。
(何かが割れた音)
ごめん 母さん。
また やっちゃった。
♪~
(花音) 〔家族は 家族を守るために ウソをつくこともある〕
♪~
(冴木) あなたは 介護施設での仕事の他に→
毎週水曜と土曜は このスナックで働いていますね?
(冴木) 店に確認したら→
12日の夜も この店で働いていたと。
つまり あなたは→
蒼佑が その日 どこで 何をしていたか知らないはずです。
(冴木) 何でウソをついたんですか?
由香さん あなたは 何を隠しているんですか?
(何かが落ちた音)
(冴木) これ…。
>> 仁君 やっぱり あの人の子だね。
そっくりだよ?
そうやって 1つずつ 相手を追い込んで→
逃げ道なくすところ。
あの人 いっつも そうだったもんね。
(冴木) あいつの話は やめろ!
>> ハァ ハァ…。
蒼佑はね→
ホントに いい子なの。
だって 「ごめんね」って。
「お母さん ごめんね」って。
殴った後 必ず泣いて謝るんだよ。
でもね…。
父親と同じように→
壊れてしまってるの。
♪~
(冴木) あ~~~!? (クラクション)
(クラクション)
(五味) はい はい。
あっ 防犯カメラの映像 ありました?
はい。
あ~…。
来てます 来てます はい ありがとうございます。
確認します。
(五味) これって…。
(冴木) 蓮水さん 冴木です。
蒼佑のことで 分かったことがあります。
いや…。
「分かっていたこと」と 言った方がいいでしょうか。
(冴木) 蓮水さんの言う通り→
自分自身 家族を守るために 見て見ぬふりをしていました。
(冴木) とにかく今は 蒼佑に近づかないでください。
(冴木) 灰川邸事件の真犯人は…。
(冴木) 蒼佑かもしれない。
♪~
(チャームの音)
♪~
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