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（琥太郎）東高を居心地のよい場所に
するためにも➡

皆様の清き一票をよろしくお願いします。

（拍手）

続いては　生徒会長候補
２年Ｂ組　片瀬あまねさんの演説です。

（あまね）え～　はじめまして。
片瀬あまねです。

すみません　照明がまぶしすぎるので
サングラス失礼します。

（目覚まし時計の音）

♬～

響ちゃ～ん。

（響子）いただきます。
いただきます。

♬～

う～ん　おいしい。

毎日同じメニューなのに
どうして　こんなに　おいしいわけ？

いっつも言うね　それ。
いつも思うもの。

今日から高校生か。
大きくなりすぎ　信じらんない。

３年間の抱負は？

何もしない。　あたしは　もう頑張らないよ。

ケケケ　最高！
あまねは私に　そっくりだよね。

ケケケ　うれしくないね。

♬～

気を付けて。　いってらっしゃい。

響ちゃんも　お仕事いってらっしゃい。

フゥー。

（車の走行音）

（自転車のベルと子どもたちの話し声）

フゥー。

うん。

（樹李）生徒会長の佐野一輝より
新入生の皆様へ➡

祝辞を述べさせて頂きます。

（拍手）

（佐野）新入生の皆さん　ご入学➡

おめでとうございます。
（マイクのハウリング音）

いや～っ！

（ざわつき）

失礼しました。➡

ハレの日にふさわしい
この美しい青空も…。

最悪。

（チャイム）

（２人）最初はグー　じゃんけんぽい！
じゃんけんぽい！

よっしゃ～！

（ざわつき）

（柴田）片瀬って　もったいないよね。
何で？

（柴田）変人じゃなきゃ
普通にモテそうなのに➡

マ～ジ　もったいない。
ヘッドフォンもイケてるしさ～。

ヤバさでいったら
柴田もいい勝負してると思うけど。

自分なんて　まだまだですわ。

でも　うわっ　勝ちて～！

は？

（ざわつき）

部活には入りたくありません。

（三富）運動部に入れって言ってるわけでも
ないのに。

うちは部活強制　そういう校則。

校則なのは分かりました。

でも　どうして
こんな校則があるのかが分かりません。

ルールはルール！
ここは　そういう学校なの。

選んだのは　あなた。

知ってて入ってきたんじゃないの？
（机をたたく音）

あなた　イヤホンつけてる？

耳栓です。　聴覚過敏があるので。
耳がバグってるんです。

耳栓をして話を聞くなんて失礼ね。

学校には許可を取っています。
先生にも説明したことありますよ。

あの　三富先生。

進藤君は　さっさと　うちの部に入って。

僕もう　陸上やめたんで。
何度も言ってるじゃないですか。

あなたのハードルは全国でも通用する。

何が気に入らないのか知らないけど➡

このままやめるなんて
そんな　もったいないことしないで。

もったいないかどうかは
進藤君が決めればいいよ。

何で陸上やめたの？　けがとか？

別に。　やめたくなったから。

そっか。　なら　よかった。

えっ…　片瀬さんは何で？

あっ　耳？

別に。　どうせ大人になったら
忙しく働かなきゃいけないわけだし。

だったら今くらい
ご機嫌に休んでいたいだけ。

いいね。

俺も少し休みたい。

そういう部活があるなら入ってもいいよ。

自分をご機嫌にするための部活。

何をしても　何もしなくてもいいの。

うん？
作ろうよ。

俺も　その部活入りたい。

（チャイムと　ざわつき）

今日も今日とて　もったいないね。

もったいないかどうかは
自分が決めればいい　らしいよ。

ギャハハハ！
何　そのスタイル。　かっけ～。

（チャイム）

わあっ！
ごめん　ごめん　ごめん。

聞こえないかと思って。

人の声は聞こえるようにできてるから
普通に話しかけて。

本当　ごめん。
進藤が悪いんじゃない。

急に触られると　誰にでもこうなる。

どんなに好きな人でも　家族でも。

これも感覚過敏の一種なのかな？

えっ…　手はつなげんの？

子どもの声と同じくらい苦手。
子どもの声？

うるさいとかじゃなくて　痛いんだよね。

何だろう　神経を直接
フォークで裂かれてる感じ？

え～　痛い痛い　痛い痛い　痛い痛い。
それは痛いわ。

あっ。

「ご機嫌同好会」。

「活動日は水曜日と金曜日の週２回➡

活動内容は、　すきにする。➡

読書、　勉強、　デートプランの作成から➡

お昼寝まで　なんでも可。➡

ただし　音の出る作業は部室に限り不可。➡

活動時間に地球上で生きてさえいれば➡

出席とみなす。➡

※宇宙旅行は要相談」。

悪くなくない？
うん　完璧。　ケケケケケ。

えっ　何　その笑い方。
ママとおそろい。　ご機嫌でいいでしょ。

貸して。

じゃあさ…。

こっちのほうがよくない？

（２人）ケケケケケ。

片瀬さ～ん　進藤く～ん！
一緒に職員室に。

新しい同好会　ケケケ同好会を
作りま～す。

そこに入りま～す。

ケケケ？

同好会を作るのに
最低限必要な条件は３つ。

５人以上の会員　活動場所　それから顧問。

分かりました。　探してきます。

進藤君　もし同好会がダメになったら
陸部に入って。

結構しつこめですね。

このままやめたら絶対に後悔する。
あなたには期待してるの。

とりあえず　片瀬と頑張ります。

こんな　しょうもないことに使う時間
進藤君にはないのよ。

適当に家庭科部とかパソコン同好会とか➡

楽なところにでも入ってくれれば
話が早いのに。

味覚過敏で食べられないものが多いし➡

視覚過敏で
パソコンの画面は見ていられません。

あたしにとっては
どっちも全然楽じゃないんです。

だったら
別の学校に移ればいいんじゃない？

そんな言い方…。

ルールですしね　考えておきます。

これ　ありがとうございました。

片瀬。

進藤。
ん？

いつでも言ってね。

陸上部に戻りたくなったり
別の部活に入りたくなったら。

ありえないよ。

進藤は何でもできる。　あたしとは違う。

しょうもないことに使う時間なんて
ないよ。

俺ね…。

このままじゃ
全部ぶっ壊しちゃうって思って。

だから　やめたの。

ぶっ壊す？

ちょっと前までの俺はさ➡

自分よりタイムが遅い選手とか
打ち込むものが何もない同級生見て➡

見下して　バカにしてた。

つまり　あたしみたいな人間をってことね。

そんなんだからさ
タイムが　ちょっとでも落ちたりすると➡

自分の価値が　よく分かんなくなって。

家族にどなって　不機嫌振りまくわ➡

チームメートに当たり散らすわで➡

もう最悪だった。

あたしにもあった　不機嫌な時期。

「いい加減　わがまま言うな」
とか言われても➡

「何で　このつらさを
分かってくれないの？」って➡

ヒートアップしちゃって。

このままじゃ➡

家族も　チームも➡

大事なもの全部ぶっ壊しちゃうって
気付いてから➡

それが怖くてさ。

あのころの自分は
思い出したくないくらい大っ嫌い。

進藤は偉いよ。

え？　どこが？

自分が壊れないように全力を尽くして
全部を守った進藤は偉い。

あたしは　かなり苦戦中。

まぶしい。

片瀬は偉いよ。

ご機嫌でいる努力を　ちゃんとしてるもん。

うん。　あたしたち　とっても偉い。

（着信音）

あっ。

ケケケ
こりゃ　ほかの人　入ってこないな。

（着信音）
あっ。

⚟ちょっと　響ちゃん…。
（乱暴にドアを開ける音）

うわっ！
（龍）うわっ！　うわっ！

アハッ。　ああ…　ごめんごめん
うるさかったね。　すまんすまん。

（龍　あまね）誰？

ああ…　彼氏！

で　娘！

む…　娘いたの？

すいません…　います。
ケケケ…　かわいいでしょ？

うん…。　おおっ。

Ｂ組の松木さん。

お母様の介護で
学校に来るのも難しい状態なのに➡

いずれ登校する気なら部活に入れと
先生がうるさくて入会希望。

柴田も入るって言ってたよね？
うん。　だから　あと１人。

…と　場所と顧問。

そのあとのアレクサンドロス大王が
またいい。

もしも自分が
アレクサンドロス大王じゃなかったら➡

私はディオゲネスになりたい。

生徒会長。

（和泉）君ほど哲学への興味を
オープンにしている生徒も珍しいです。

曖昧なものを好きになれるほど
余裕がないんですよ。

この学校の生徒は特に。
点数　順位　タイム。➡

分かりやすく数字に表せるもののほうが
大事にしやすい。

琥太郎　久しぶり。

あっ　樹李さん。　お久しぶりです。

何で陸上やめたの？

ああ…　まあ　限界感じたっていうか。

甘えてるだけじゃん。

お友達？
小学校の頃　同じクラブで練習してた先輩。

膝の靱帯痛めて
去年　引退したって聞いた。

まあ　走りたくても走れないんだもん
俺みたいなやつ　許せないだろうね。

和泉先生　また相手して下さいね。
はい。

和泉…　先生。
はい。

図書室は難しいですが　こっちなら。

静かだ。

この「ケケケ」って　どういう意味ですか？
ハレとケのケ　とか？

ハレとケ？

非日常のことをハレ
日常をケと呼ぶことがあるんです。➡

その様子じゃ　ハズレですね。

普通の日を
ケの日を笑って過ごすこと。

ケケケ同好会の目標は　これだね。

それは　つまり
幸せに生きるってことですか？

そう…　かな。　ケケケケケ。

あっ　ケケケ。

はい。　このケケケです。

アハハハ…　すてきですね。

顧問の席　まだ空いてるみたいでよかった。

（三富）あと１人　足りないわね。

めどは　たちました。　いいペースです。

たとえ人数がそろったとしても
生徒会が承認するとは思えないけど。

えっ？　条件満たしてれば
それでいいんじゃ…。

いいえ。　むしろ　ここからが難関。

うちの生徒会は　きちんとしてるから。

よっぽど有意義なものでない限り
同好会は新設されない。

生徒会は
生徒たちの味方じゃないんですか？

筋トレぐらいしておきなさいよ。
これ以上のブランクは痛い。

ありがとう。
フフフ…　どうぞ。　はい。

（着信音）

ハンバーグ　食べる？

食べられないんです。

えっ　おいしいのに？
味覚過敏だから。

ごめんなさい。　あっ…　お気遣いなく。
あっ　いや…。

あと一人は見つからないし
生徒会は厳しいらしいし。

ねえ　どうする？

う～ん　どうしよう。

（ノック）
はい。

失礼します。
会長。

これ　面白かったです。
はい。

次は…　うん？

「活動内容　すきにする」。
何だか楽しそうなことしてますね。

片瀬さんが考えたんですか？
ああ…　片瀬はあっちですね。

はじめまして　佐野です。
あっ　一応　生徒会長です。

片瀬です。　１年Ｃ組…　あっ　８番です。

僕にできること　何かありますか？

仮に会長が
同好会　入ってくれたとしたら…。

生徒会も承認せざるをえないでしょう。
アツー！

ありません。　したいことをして下さい。

片瀬　多分　会長は
頼めば同好会入ってくれるって➡

そう言ってるんじゃないかな？

強いて言うなら…。
はい。

少し　ずれてもらえますか？

あたし今　会長の影を浴びています。

せっかくのチャンスを。

つかみましたねぇ。　フフフ…。
えっ？

大変　失礼いたしました。

ありがとうございます。

片瀬さん。

ケケケ同好会　僕も入りたいです。

それは…　はい　お好きにどうぞ。

えっ　どういうことですか？

佐野君は　ディオゲネスという哲学者が
大のお気に入りなんです。

ディオゲネス　逸話。

続いて
新しい同好会の承認の可否について。

皆見さん。

「活動内容　すきにする」。

こんなものを承認すれば
我が校の風紀が乱れます。

トレーニングがつらいから
結果が出ないのが苦しいから➡

そんな安直な理由で　この同好会に入る
生徒が出てくる可能性もある。

「アレクサンドロス大王に➡

『何か欲しいものはあるか』と問われ➡

ディオゲネスが　『あなたが
そこに立つと日陰になる』と返した」。

挫折した生徒の受け皿は必要です。

部活がやめられないがために
不登校になり➡

退学するケースが相次いでいるのは
重大な問題です。

本来なら　部活動を続けられていたはずの
生徒まで➡

怠惰な集団に感化され　受け皿に
落っこちてしまったら　どうするんです？

片瀬　ディオゲネスって知ってる？

なにでげす？

ああ　ごめん。　何でもない。

この同好会を認めるのは危険です。

僕は彼らを強く支持します。

（佐野）ジャ～ン　申請が通ったよ。

えっ？

学校やめずに済んでよかった。

俺も
陸上やめたままでいられてよかった～。

随分と厳しい戦いを
強いられてたみたいだね。

ただ　問題があって。

１０月の生徒会選挙まで➡

つまり　僕が生徒会長でいられる間は
とりあえず安泰だとは思うんだけど➡

次の選挙で
皆見さんが生徒会長になったら…。

私が生徒会長になったら　生徒の皆さんが
より勉学と部活動に集中し➡

華々しい成果を残せる環境作りに
まい進してまいります。

回想　（佐野）ケケケ同好会の存続は
厳しいかもしれません。

（着信音）

「松木です」。

（ドアをそっと閉める音）

はぁ…。

おかえりなさい。
ただいま。

お気遣い頂いて　ありがとうございます。

俺　ビーフシチュー得意なんだ。
今度　作るよ。　食べれる？

ごめんなさい。　お肉　無理です。

ちょっと食べてみない？
最後に食べたの　いつ？

知らないうちに
食べられるようになってる…。

無理なものは　無理なんです。

申し訳ないですけど。

いずれ　家族になるんだから➡

一緒に治していこうよ。

（ドアの開く音）

何か　ご用ですか？　会長。

片瀬さん　話があります。
ヘッドフォン　外して頂けますか？

聞こえてるので　そのままどうぞ。

樹李さん　それヘッドフォンじゃなくて…。
先生方と話し合った結果➡

この同好会は学校の理念に反するという
結論になりました。

人のものを勝手にとるのは
モラルに反すると思いますけど。

最低でも週に２回
部員の半数以上を集めて➡

明確な目的を持った活動をして下さい。

部活に入らなければならないという校則を
なくして下さい。

やっぱり
聞こえてないんじゃないんですか？

あたしは　部活を押しつけないでほしいと
言っているだけで➡

部活を否定しているわけではありません。

求めているのは　寛容さではなく
自分のご機嫌をとるための自由です。

ルールはルールです。
嫌ならやめればいい。

自由な校風の高校は
ほかに　たくさんありますから。

♬～

（響子）
目玉焼き　食べられるようになったの？

ドラゴンさんが作ってった。

ふ～ん。　龍ちゃん　あまねのこと
たくさん考えてくれてるね。

２年生になってから
いろんな部活に挑戦してるのも➡

フフッ　龍ちゃんのおかげかなあ。

ヘヘヘ　アハハ…。

あの人は　パパに似てる。
え～？　顔の系統　全然違わない？

健康で健全なところが　そっくり。

どうしようもないことなんてないって
本気で思ってる。

今まで　あまねを
ほったらかしすぎたのかもって➡

最近　反省してるんだ。

こないだもね
もう少し母親らしくしないと➡

あまねが　かわいそうだって
怒られちゃった。

もっと龍ちゃん見習わないと。　フフッ。

響ちゃん。

あたしね➡

自分勝手で　ほうっておいてくれる
響ちゃんが大好きだよ。

だから　変わらないでよ。

お母さんじゃなくて　響ちゃんでいてよ。

私は　お母さんなの。

あまね　お姉ちゃんになるんだよ。

♬～

赤ちゃんの泣き声が　一番痛い。

痛いっていうか➡

感覚器官と脳みそを
グチャグチャに混ぜられてるみたいで➡

吐きそうになる。

龍ちゃんがね　あまねの訓練にも
なるんじゃないかって。

あまねだって
お母さんになるかもしれないんだし。

それに　家族なら…。
関係ないんだよ！

愛情とか　血のつながりとか
そういうの全部。

どんなに好きな人でも
うるさいって思っちゃう。

泣き声がうるさくて
赤ちゃん殴っちゃったら　どうしよう。

そんなことする子じゃないでしょう。

あたし　もう　家族を壊したくない。

あまね。

♬～

学校遅れる。
お皿やっとくから　早く行きな。

いつも任せっきりで　ごめんね。

（荒い呼吸）

もう　すねないでよ。

響ちゃん　ごめん。

うるさい！

♬～

（三富）上野。
（上野）ヒア。

太田。
（太田）ヒア。

片瀬。

…は　またお休み。➡

最近ずっといないけど　まさか　あなたたち
いじめたりしてないでしょうね？

ダメよ　ああいう生徒は
丁寧に　おもてなししないと。　フフフ…。

（一同）ハハハハ…。

あ～あ　ここは全然ケケケじゃないね。

よいしょ。

復帰したんだね。

まあ　同好会ダメだったら
陸部戻るっていう約束だったんで。

走れなくなる日は突然来るから。

みんなには後悔してほしくない。

それ言われちゃうと　もう何も…。

まだ痛むんですか？

雨の日は少し。

走らなければ大丈夫。

樹李さんからしたら
俺みたいなやつ許せないですよね。

みんな　いろいろ我慢して➡

努力して頑張ってる。

だから輝ける。

輝くチャンスがあるなら
無駄にしてほしくない。

片瀬さんにも。

片瀬は２年になってから
いろんな部活に顔出して➡

でも　やっぱりダメでっていうのを
繰り返してました。

諦めずに挑戦すれば
いつか打ち込めるものが…。

どの部活にもいれないってことを
証明するためです。

それが　どんだけつらいことか
樹李さんなら分かるでしょう？

片瀬だって走りたいんですよ　走れるなら。

でも痛むから。

片瀬は片瀬なりに➡

自分が壊れないように
大事なものを壊さずに済むように➡

なんとかしようって　頑張ってるんです。

うっ…。

（せきこみ）

♬～

すいません　手伝ってもらっちゃって。

私　マネージャーとして部に残る自分に
耐えられなかった。

だから生徒会長になった。

今もまだ　不本意な引退を
受け入れられていないのかも。

♬～

生徒会に入れば
部活のことは　うるさく言われないって➡

片瀬さんに伝えて。

♬～

（着信音）

♬～

松木さん…　頑張ったね。

♬～

松木さん？

（松木）あまねちゃん？　いや　片瀬先輩。

はじめまして。
はじめまして。

松木さんは頑張った。　頑張りすぎたよ。

本当は　ハグとかするんだろうけど
あたしは　できないから。

ハグの代わりに
松木さんが休める場所を学校に作るよ。

フフ…。

そんなこと　できないよ。

家族よりは　まだ　学校のほうが
どうにかなると思わない？

それは…　うん　そうかもしれないけど。

♬～

えっ？　俺の幻覚？

まさか　毎日ここで食べてたの？

うん。　片瀬が来ないから　一人で。

えっ　お米食べれるようになったの？
全然　無理。

でも　どうにもならないんだって
新しいパパに分かってもらえるまでは➡

やるしかない。　根気強くね。

♬～

ん。

♬～

本当はね…　ハグしたいんだ。

片瀬が　今ここにいるのが
うれしすぎて。

だけど　それはできないから　代わりに。

なるか　分かんないけど。

ケケケケケ。

久しぶりに聞いた　ケケケ。

あっ　そのケケケ同好会が大っ嫌いな
樹李さんからの伝言。

生徒会に入れば　部活のこと
うるさく言われないかもって。

こりゃあ　ますます会長になりたくなるね。

会長？

サングラス失礼します。

あっ　楽になりました。

私の公約は１つ。

私の公約は１つ。

部活動を強制する校則をなくします。

最高にかっけ～よ　あまねっち！

生徒も先生も楽に
笑って過ごせる場所にしたい。

休憩したければ休憩すればいいし➡

もちろん　頑張りたければ頑張ればいい。

みんな　すきにすればいい。

人生は　どうにもならないことばっかり
起こるから。

どうにかなるところは　楽をしましょう。

（拍手）

＜不機嫌なモンスターに
ならないためには、➡

たゆまぬ努力が必要だ＞

⚟（赤ちゃんの泣き声）

毎日元気で何より。

＜それが　あたしの普通＞

昴　いってらっしゃ～いって。

いってらっしゃ～い。

世界で一番かわいい生き物。

お昼は　あまねちゃんの好きな
ミネストローネを作るよ。

ベーコン入れないでね。

ミキサーで砕いたって無駄だから。

ハハハ…　いや　もうしない。　悪かった。

（笑い声）

いってきます。
（響子　龍）いってらっしゃい。

＜世の中は今日も、➡

刺々しくうるさくて、➡

過剰にまぶしい＞

新入生の皆さんは　ハレとケ
という言葉をご存じですか？

ハレは非日常　ケは日常を指しています。

学校生活におけるケの日とは➡

授業のために登校する➡

平日の５日間ということになります。

人生のほとんどを占めるケの日こそ➡

ご機嫌にいきましょう。　ケケケケケ。