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(太一)ハァー。 よし!
あれ? ちっちゃい 「つ」って
どうだっけ?
(千葉)おい。
はい?
研修のレジュメ 終わったか?
はい もう少しで!
もう少しって
あとどれくらいだよ。
もう少しって
あとどれくらいだよ。
お前のさっきからな
その もう少し もう少しって→
いつ もうすこすんだよ お前。
すみません!
もうすこせよ。
(犀)千葉くん ちょっとちょっと。
もうすこせ…。
(犀)佐川くん。
はい?
(犀)ファイト!
ファイト!
お前…。
千葉くん これなんだけどさ…。
いや もうホント…。
犀さん。
ん?
なんで アイツ入れたんすか?
ん?
いや… 人手不足でも
もうちょっと使えるヤツいるでしょ。
いや… 人手不足でも
もうちょっと使えるヤツいるでしょ。
ん〜。
終わった〜!
ハァー やっとだよ。
(犀)千葉くん。
スマイル。
(せきばらい)
よし え〜っと…。
お前 ここ… えっ?
お前… 抜けてる。
えっ?
お前 何が終わったんだよ。
スマイル。
スマイル。
すみません!
あ〜 いや うん いい。
うん ゆっくりやろう なっ。
あっ はい!
うん で お前…。
誤字。
う〜ん 字が間違ってる〜 なぁ。
すみません すみません!
いいよ いいよ
やり直し やり直そう。
はい!
よし う〜ん で?
ん? その顔どうしたんですか?
えっ?
わかんない わか…
いいんだよ。 なっ?
わかんない わか…
いいんだよ。 なっ?
すみません!
案外いいコンビだったりして。
横領とは 他人の財産をあたかも→
自分のもののように扱うことです。
マスコミの報道では
着服と言われたりしてますが→
法学的には 横領が正しいです。
刑法では 横領を
3種類に分けて定義しています。
単純横領 業務上横領
遺失物等横領の3つです。
単純横領 業務上横領
遺失物等横領の3つです。
条文は それぞれ252条
253条 254条に定められています。
(チャイム)
(航平)太一?
太一?
入力 終わりました!
えっ?
えっ?
あぁ 学校か。
大丈夫? どっか悪いの?
えっ なんで?
えっ 太一が ごはん食べずに
寝ちゃうなんてさ。
おい どういう意味だよ。
ホントに大丈夫?
大丈夫だよ。
ちょっとバイトで忙しかったから。
そっか。
カフェと宅配の掛け持ちだもんね。
うん…。
あとさ。
ん?
あとさ。
ん?
やっぱいいや。
うめぇ! 今日も うめぇな。
ごちそうさまでした!
うん。
じゃあ 俺 今日 バイトあっから。
あぁ そっか。
で これ 今日のノート。
あぁ。
ありがとう。
うん じゃあな。
うん 頑張って。
おう!
うん 頑張って。
おう!
(千葉)え〜 今日の研修では
手話講習を通じて→
カスタマーサービスの向上や
ろう者 難聴者に対する理解。
カスタマーサービスの向上や
ろう者 難聴者に対する理解。
それだけじゃなくて
君たちにとって→
何かいい気付きの場に
なってほしいと思ってます はい。
え〜 じゃあ 早速 資料の…。
ハァー 佐川。 佐川!
はい?
もっと早く!
はい!
コミュニケーションの方法は
その方の障害の程度や→
環境によってさまざまです。
相手が希望する
ベストな方法を確認し→
対応するということが
重要になってきます。
対応するということが
重要になってきます。
声をかけても
気が付かない ろう者の場合。
相手の視界に入って こう…。
手で 合図したり→
または かる〜く 肩を叩いて
気付かせるというのも→
一つの方法です。
今 皆さんが
こうしている間にも→
会社は
皆さんに 給料を支払っています。
会社は
皆さんに 給料を支払っています。
イチ社会人として→
勤務時間内であるということを
忘れないように。
では 続けま〜す。
用件は なんでしょうか?
用件 2回。
用件は なんでしょうか?
最後は 投げかける。
これから
ディスカッションの時間を設ける。
各班30分後に 課題の解決について
発表してもらう。
はじめ。
(一同)お願いします。
あの… 先生。
ん?
俺?
はい。
先生…。
あの ここなんですけど→
聞き逃しちゃって…。
えっと ここは…。
同じグループの人間に聴いたのか?
いや…。
まずは グループ内で解決しろ。
社会に出たら
先生は いないんだぞ。
はい…。
安易に教えようとするな。
安易に教えようとするな。
周囲の人間と積極的に
コミュニケーションを取らないと→
あとで 自分が苦労するんだよ。
📢ありがとうございます。
この課題って わかりますか?
全然 わからなくて…。
戻りました〜。
お疲れ〜。
お疲れさまで〜す。
おかえり〜。
あっ。
ちょうどよかった
おいしいプリン あるよ〜!
ちょうどよかった
おいしいプリン あるよ〜!
はい…。
ん? あれ プリン嫌い?
いや 好きです すげえ好き!
なんなら
プリンの沼に飛び込みてえくらい!
どうぞどうぞ ダイブして!
なんかあった?
いや… なんていうか…。
うん。
千葉さん すげえなって思って。
千葉さんと 俺とじゃ…。
意識が
全然 ちげえなって思って…。
佐川くん。
佐川くん。
はい…。
前に 君 言ってたよね?
難聴の人も
聴こえなくて苦労してるし→
わざわざ仕切らなくていいって。
ああ… はい。
理想論だって言ったけど→
理想ってのは
追い求めるものだからね。
だから僕は 理想を追う君と
働きたいって思ったんだよ。
だから僕は 理想を追う君と
働きたいって思ったんだよ。
うちも
いずれは 手話以外のサービスも→
提供していきたいと思ってたし
いくら難しいからって→
諦めるのって
かっこ悪いじゃない?
君のいうところの ユニバーサルデザインの
社会をつくるためにね。
それ…。
それが やりてえから
俺 ここで働きたいって思って…。
それが やりてえから
俺 ここで働きたいって思って…。
うん!
でも 今のままだと→
中途半端だなって感じてて…。
俺 周りのヤツらみたいに→
社労士の資格とか
映画監督になるためとか→
大学でやりてえことも
特にないのに→
このまま学生やってて
いいのかなって思って…。
このまま学生やってて
いいのかなって思って…。
うん…。
大学で学べることは
たくさんあるよ。
でも…。
もし 君がその気なら…。
うちの正社員にならない?
えっ…。
📱(バイブ音)
太一。
太一。
あぁ…。
何してんの?
ああ もうほら
いっぱい葉っぱついてるよ。
ん?
あのさ 航平。
何?
俺が大学 辞めるって言ったら
どうする?
えっ?
いや… やっぱ今のなし。
大学 辞めるの?
ん?
太一 何したの?
学校にバレたら まずいこと?
またけんか?
えっ ねぇ 何したの?
いやいや ちげえって。
なんもしてねえって。
ホントに?
うん ホントだよ。
えっ じゃあ なんで辞めるとか…。
あぁ… それは…。
なんつうか…。
いろいろと…。
やりたいことが
わかったっていうか。
やりたいこと?
やりたいこと?
うん。
で そっちに意識がいってたら…。
変なこと言っちまった。
わりぃ。
《マヤ:イノシシだって
曲がることはありますよ。
他に目標 見つけた瞬間から→
もう こちらには見向きもせずに
駆けていくって。
そしたら先輩
どうするんですか?》
そしたら先輩
どうするんですか?》
それに ほら
航平のノートテイクだってあるしさ。
俺がいなきゃ困るだろ?
困らないよ。
えっ…。
いや だって…。
学生課からも言われてるんだ。
専門科目も多くなるから→
専門科目も多くなるから→
正式なノートテイクを
依頼したほうがいいって。
だって 他のヤツじゃ嫌だって…。
やりたいことがあるんでしょ?
俺のことは気にしなくていいから
太一の好きなようにしなよ。
でも… 俺が引き受けたんだし
俺がやるよ。
だから いいって。
でも!
俺は… もう大丈夫だから。
俺は もう太一がいなくても
平気だよ。
おい… なんだよ それ。
おい… なんだよ それ。
ああ そうかよ わかったよ。
好きにすりゃいいんだろ。
悪かったな…。
余計なお世話で。
お前は…。
お前は…。
お前は もう…。
太一。
(安田)次 ホント
人がいっぱいいるからさ→
友達 多いじゃん。
(横山)俺が誘うの?
友達 多いじゃん。
(横山)俺が誘うの?
うん そうだよ。
おっ 太一。
太一?
えっ 何かあったんかな?
(町村)う〜ん 杉原くんに
ついてくれるノートテイカーさんね…。
やっぱり 同じ法学部の人が
いいかしらね?
杉原くん?
あっ はい。
あっ はい。
(町村)この人 法学部だ。
♬〜
(源治)てでえま。
(戸の開閉音)
(源治)てでえま。
(戸の開閉音)
おかえり。
なぁ じいちゃん。
ん?
俺が 大学 辞めるって言ったら
どうする?
どうもしねえよ。
えっ?
勝手にしろい!
はっ?
止めたり怒ったりしねえのかよ!?
怒られるような
ふざけた理由で辞めるのか?
ちげえよ!
ちげえよ!
てめぇの稼いだカネで通ってんだ。
てめぇの好きなようにしろ。
けど それって
やっぱ勝手だろ?
ん?
せっかく
友達が頼ってくれたのに→
自分の都合で
振り回してばっかでさ。
なんでぇ それが理由で
ダチと けんかでもしたってか?
そのダチとも→
あと2〜3年もすりゃ
卒業して→
あと2〜3年もすりゃ
卒業して→
いったんは おさらばするんだぜ。
中坊じゃあるめぇし
甘ったれてんじゃねえよ。
別に 俺は…。
どんなヤツとだってな→
いつまでも同じ場所に
いられやしねえんだよ。
おめぇは ホントに寂しがり屋だよな。
いつまでもガキのまんまでよ。
誰がだよ クソジジイ!
誰がだよ クソジジイ!
ハハハハハ…。
そういうところは
あのバカ息子そっくりだな。
なぁ 太一。
何かを選ぶときはな→
寂しいを理由にするのは
やめろよ。
寂しいを理由にするのは
やめろよ。
人ってのは 寂しいと→
てめぇの足元すら
見失っちまうんだよ。
そうやって
間違えた道を進んじまう。
おめぇは
足元を照らしてくれる→
明るい道を行けよ。
なっ。
マヤ 授業のほうは どう?
ノートテイカーさんと うまくやってる?
あぁ… はい。
俺も うまくできるかな。
えっ?
太一以外の人とも…。
えっ?
太一以外の人とも…。
マヤ?
あの… 先輩は→
あの人のことが
好きなんですか?
うん…。
片思いだけどね。
マヤは鋭いな。
それとも俺が
わかりやすいだけなのかな?
あの…。
なんで よりにもよって
あの人なんですか?
あんな乱暴で 単純で→
あんな乱暴で 単純で→
先輩のこと助けるどころか
迷惑ばっか かけてて→
あんな人 先輩にとって
必要な人なんですか?
マヤは…。
もし こういう耳じゃ
なかったらって思ったことない?
えっ?
えっ?
俺はあるよ。
何度もある。
ちゃんと聴こえてたら→
全然 違う
人生だったんだろうなって。
話すことを怖がることもなくて
無理して笑う必要もなくて→
新しいことに
どんどんチャレンジできて→
新しいことに
どんどんチャレンジできて→
楽しいことが たくさんあって。
最近まで忘れてたんだ。
笑うこととか怒ることとか→
誰かのために何かしたいって
考えることとか。
何にも考えずに
ただ 息してるだけだった。
でも…。
太一と一緒にいるうちに
思い出したんだ。
いっつも走り回って
おなかすかせて→
他人のことなのに
本人以上に怒って…。
講義の内容よりも→
教授の冗談を
一生懸命 教えてくれて。
気が付いたら
俺も一緒に笑ってた。
太一と会えてよかった。
太一と会えたから→
俺は今の俺でよかったって
思えたんだ。
嫌なことも
たくさんあったけど…。
こんな耳いらないって
何回も思ったけど→
太一と会えたから→
それだけでよかったって。
だから…。
《もう少しだけ…。
このままでいたかった》
う〜ん。
すみません。
おぉ。
退学の手続き お願いします。
えっ?
Can't find what you're looking for?
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