All language subtitles for Dou Suru Ieyasu E42-HDTV-1080p-H264-AAC-DramaClub_Track03
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1
00:00:05,318 --> 00:00:10,018
(徳川家康)この伏見を お主に任せたい｡
2
00:00:12,059 --> 00:00:18,359
上方を留守にすれば
兵を挙げる者がおるかもしれん｡
3
00:00:20,133 --> 00:00:23,603
(鳥居元忠)石田治部殿が…？
4
00:00:23,603 --> 00:00:26,139
(大谷吉継)治部!?
5
00:00:26,139 --> 00:00:28,975
(石田三成)今しかない｡
6
00:00:28,975 --> 00:00:33,146
逃げることは許されぬ｡
7
00:00:33,146 --> 00:00:36,049
必ず 守り通せ｡
8
00:00:36,049 --> 00:00:42,856
殿のお留守
謹んでお預かりいたします｡
9
00:00:42,856 --> 00:00:50,997
(三成)逆賊 徳川家康を成敗いたす！
10
00:00:50,997 --> 00:00:53,497
(一同)おう！
11
00:00:57,871 --> 00:01:00,173
(杯をたたき割る音)
12
00:01:00,173 --> 00:01:02,943
石田三成 挙兵｡
13
00:01:02,943 --> 00:01:05,579
神の君が
それを知ったのは➡
14
00:01:05,579 --> 00:01:08,482
上杉景勝を
討伐するため➡
15
00:01:08,482 --> 00:01:14,121
会津へ向け進軍している
途上の下野･小山｡
16
00:01:14,121 --> 00:01:18,792
君のもとには
事態の深刻さを知らせる報が➡
17
00:01:18,792 --> 00:01:22,963
次々と舞い込んでおりました｡
18
00:01:22,963 --> 00:01:26,800
(平岩親吉)殿を断罪する書状が
諸国に回っている様子｡
19
00:01:26,800 --> 00:01:29,136
(原康政)大坂は既に
乗っ取られております｡
20
00:01:29,136 --> 00:01:33,473
(井伊直政)大谷刑部 小西行長
毛利や奉行たちも加わっているようです｡
21
00:01:33,473 --> 00:01:36,376
(本多忠勝)宇喜多秀家も
三成につきました｡
22
00:01:36,376 --> 00:01:41,615
(本多正信)これで前田利長
小早川秀秋辺りが敵に回れば➡
23
00:01:41,615 --> 00:01:46,987
もうお手上げ｡ なすすべはありませんな｡
24
00:01:46,987 --> 00:01:53,627
徳川家康 天下を治むるに能わず｡
25
00:01:53,627 --> 00:01:58,465
多くの者が そう申しておる｡
26
00:01:58,465 --> 00:02:05,238
民の声 天の声かもしれぬな｡
27
00:02:05,238 --> 00:02:09,442
父上｡
弱気なことを仰せにならないでくだされ｡
28
00:02:09,442 --> 00:02:12,279
大坂を押さえられたということは➡
29
00:02:12,279 --> 00:02:17,584
阿茶様はじめ 諸将の妻子を
人質に取られたということ｡
30
00:02:17,584 --> 00:02:21,454
彦殿も… 危うい｡
31
00:02:21,454 --> 00:02:24,291
殿！➡
32
00:02:24,291 --> 00:02:27,791
京より 書状にございます｡
33
00:02:31,164 --> 00:02:33,300
阿茶からじゃ｡
34
00:02:33,300 --> 00:02:35,602
(阿茶局)女房衆をできるだけ逃がせ！
急げ！
35
00:02:35,602 --> 00:02:37,602
(一同)はっ！
36
00:02:39,472 --> 00:02:48,615
(阿茶)｢殿｡ 上方は
あまたの軍勢が入り乱れ 大乱の様相…｡➡
37
00:02:48,615 --> 00:02:54,315
なれど 徳川のお味方もおわしまする｣｡
38
00:02:55,989 --> 00:03:01,561
阿茶様｡ お迎えに上がりました｡
お逃がしいたします｡
39
00:03:01,561 --> 00:03:16,576
♬～
40
00:03:16,576 --> 00:03:19,779
(寧々)ご無事でようございました｡
41
00:03:19,779 --> 00:03:22,979
ここなら安心だに｡
42
00:03:25,585 --> 00:03:30,423
内府殿から
上方の留守をよろしく頼むと➡
43
00:03:30,423 --> 00:03:33,623
任されておりましたでな｡
44
00:03:35,262 --> 00:03:38,164
ありがとう存じます！
45
00:03:38,164 --> 00:03:45,905
♬～
46
00:03:45,905 --> 00:03:49,142
ありがたいことじゃ｡
47
00:03:49,142 --> 00:03:56,316
♬～
48
00:03:56,316 --> 00:03:59,819
わしの心は決まっておる｡
49
00:03:59,819 --> 00:04:02,255
秀忠｡
はっ！
50
00:04:02,255 --> 00:04:09,562
難題は 今は我らと共にある
福島や黒田 藤堂たちじゃ｡
51
00:04:09,562 --> 00:04:12,766
真田も危ういと見る｡
52
00:04:12,766 --> 00:04:17,937
三成憎しといえども 豊臣臣下｡
53
00:04:17,937 --> 00:04:21,441
我らに従うかどうか｡
54
00:04:21,441 --> 00:04:24,344
某にお任せを｡
55
00:04:24,344 --> 00:04:31,951
連中の誰か一人
褒美をちらつかせ 抱き込みましょう｡
56
00:04:31,951 --> 00:04:35,588
情に厚いのが よいのう｡
57
00:04:35,588 --> 00:04:41,294
殿は 皆を一つにしてくだされ｡
58
00:04:41,294 --> 00:04:44,197
相分かった｡
59
00:04:44,197 --> 00:04:49,897
明朝 諸将を集めよ｡
60
00:04:51,604 --> 00:04:57,143
(忠勝)直政｡
案ずるべきは 上杉が いつ動くかじゃ｡
61
00:04:57,143 --> 00:05:01,981
さよう｡ 景勝は気が短いと聞く｡
早々に挑んでくるだろう｡
62
00:05:01,981 --> 00:05:09,089
さしずめ狙うは 下野･宇都宮｡
稲刈りの前か後か…｡
63
00:05:09,089 --> 00:05:18,565
♬～
64
00:05:18,565 --> 00:05:21,434
遅れてしまい 申し訳ございませぬ！
65
00:05:21,434 --> 00:05:24,437
真田信幸 着陣いたしました｡
66
00:05:24,437 --> 00:05:28,308
よう来てくれた｡ 真田 信じておったぞ｡
67
00:05:28,308 --> 00:05:33,947
信幸殿｡ 一人か？
68
00:05:33,947 --> 00:05:38,785
おやじは？ 真田昌幸は！
69
00:05:38,785 --> 00:05:43,590
我が父と 弟 信繁は
信濃に引き返しました｡
70
00:05:43,590 --> 00:05:47,460
えっ？
三成につくものと存じます｡
71
00:05:47,460 --> 00:05:50,260
申し訳ござらぬ！
72
00:05:52,599 --> 00:05:59,973
婿殿よ｡ お主も気を遣わんでいいんだぞ｡
73
00:05:59,973 --> 00:06:04,244
わしの娘を捨てたければ捨てろ｡
74
00:06:04,244 --> 00:06:09,416
♬～
75
00:06:09,416 --> 00:06:13,286
真田が上杉とつながれば取り囲まれる｡
76
00:06:13,286 --> 00:06:16,289
やっかいですぞ？
77
00:06:16,289 --> 00:06:22,429
婿殿には 大いに働いてもらう｡
78
00:06:22,429 --> 00:06:29,936
今は ゆっくり休め｡
79
00:06:29,936 --> 00:06:31,971
はっ！
80
00:06:31,971 --> 00:06:42,115
♬～
81
00:06:42,115 --> 00:06:44,915
一人か…｡
82
00:06:48,455 --> 00:06:55,455
そのころ
信濃･上田へと引き返す真田昌幸は…｡
83
00:07:01,034 --> 00:07:05,534
(昌幸)わしじゃ 昌幸じゃ！
84
00:07:07,240 --> 00:07:09,909
信繁でござる！
85
00:07:09,909 --> 00:07:16,783
(太鼓の音)
86
00:07:16,783 --> 00:07:19,419
(昌幸)おおっ 嫁ご｡
87
00:07:19,419 --> 00:07:22,088
(稲)何用でございましょう？
88
00:07:22,088 --> 00:07:27,760
石田三成が何事かやらかしたようでな｡
89
00:07:27,760 --> 00:07:33,433
真田が 一つになって
事に当たらねばならん｡ 入るぞ｡➡
90
00:07:33,433 --> 00:07:39,239
この城の主は
我が夫 真田信幸と存じます｡
91
00:07:39,239 --> 00:07:43,939
ハハ… わしを信用できんのか？
92
00:07:45,778 --> 00:07:48,278
(太鼓の音)
93
00:07:51,117 --> 00:07:54,020
なんたる無礼な振る舞い！
94
00:07:54,020 --> 00:07:59,792
ここから先は 一歩も通しませぬ！
95
00:07:59,792 --> 00:08:03,530
♬～
96
00:08:03,530 --> 00:08:09,335
さすが 本多忠勝の娘じゃ｡
97
00:08:09,335 --> 00:08:13,206
この城を乗っ取るのは やめじゃ｡
98
00:08:13,206 --> 00:08:20,747
♬～
99
00:08:20,747 --> 00:08:23,082
稲｡
100
00:08:23,082 --> 00:08:26,920
孫たちの顔を見せてくれ｡
101
00:08:26,920 --> 00:08:29,756
ほんの少しでよい｡
102
00:08:29,756 --> 00:08:43,102
♬～
103
00:08:43,102 --> 00:08:45,402
じいじ！
じい！
104
00:08:47,273 --> 00:08:50,109
(稲)下りてはなりませぬ｡
105
00:08:50,109 --> 00:09:17,737
♬～
106
00:09:17,737 --> 00:09:21,240
じじ様！
じじ！
じいじ！
107
00:09:21,240 --> 00:09:25,078
じいじ様！
じいじ！
じいじ様！
108
00:09:25,078 --> 00:09:29,916
戦が終わりましたら
会いにいらしてくださいませ｡
109
00:09:29,916 --> 00:09:33,419
じいじ様！
じいじ！
110
00:09:33,419 --> 00:09:35,355
じいじ！
じいじ！
111
00:09:35,355 --> 00:09:38,291
じいじ！
112
00:09:38,291 --> 00:12:20,091
♬～
113
00:12:22,288 --> 00:12:29,061
翌七月二十五日 世に名高い小山評定｡
114
00:12:29,061 --> 00:12:33,800
君のもとには 福島 黒田 藤堂ら➡
115
00:12:33,800 --> 00:12:38,300
豊臣の諸将が集められたのでございます｡
116
00:12:41,674 --> 00:12:45,411
長く続いた戦乱の世が➡
117
00:12:45,411 --> 00:12:53,186
信長様 太閤殿下によって
ようやく鎮められた｡
118
00:12:53,186 --> 00:13:01,260
しかし それを乱そうとする者がおる｡
119
00:13:01,260 --> 00:13:07,460
皆も聞いてのとおり 石田三成が挙兵した｡
120
00:13:09,135 --> 00:13:16,275
これより
上杉討伐を取りやめ 西へ引き返す｡
121
00:13:16,275 --> 00:13:26,075
…が ここにいる多くの者は
大坂に妻子を捕らわれていよう｡
122
00:13:28,287 --> 00:13:33,125
このようなこととなり…➡
123
00:13:33,125 --> 00:13:36,925
まことに申し訳なく思っておる｡
124
00:13:40,299 --> 00:13:43,336
無理強いはせぬ｡
125
00:13:43,336 --> 00:13:49,636
わしに従えぬ者は 出ていってもよい｡
126
00:13:52,879 --> 00:13:56,616
だが➡
127
00:13:56,616 --> 00:13:59,816
考えてもみられよ｡
128
00:14:01,420 --> 00:14:04,257
皆の留守に屋敷に押し入り➡
129
00:14:04,257 --> 00:14:10,129
妻子に刃を突きつけるような男に
天下を任せられようか！
130
00:14:10,129 --> 00:14:17,770
戦に乗じて 私腹を肥やさんとする輩を
野放しにできようか！
131
00:14:17,770 --> 00:14:25,470
このまま 手をこまねいておっても
世は騒然 乱世に逆戻りじゃ！
132
00:14:27,780 --> 00:14:30,283
よって わしは➡
133
00:14:30,283 --> 00:14:36,589
たとえ孤立無援となろうとも
これと戦うことに決めた｡
134
00:14:36,589 --> 00:14:39,458
全ては➡
135
00:14:39,458 --> 00:14:43,129
戦なき世を作るためじゃ｡
136
00:14:43,129 --> 00:14:48,467
安寧な世をなせるかは
我らの手にかかっておる！
137
00:14:48,467 --> 00:14:52,305
(豊臣諸将)おう！
そうじゃ｡
138
00:14:52,305 --> 00:14:57,810
おい みんな！
三成に天下を治められると思うか!?➡
139
00:14:57,810 --> 00:15:01,247
毛利らを束ねられると思うか！
140
00:15:01,247 --> 00:15:04,550
できるのは 内府殿だけじゃ！
(豊臣諸将)そうじゃ！
141
00:15:04,550 --> 00:15:07,253
内府殿と共に！
(豊臣諸将)お～！
142
00:15:07,253 --> 00:15:12,124
内府殿と共に！
(豊臣諸将)おお～！
143
00:15:12,124 --> 00:15:14,124
(山内一豊)うぬ！
144
00:15:17,430 --> 00:15:23,769
内府殿と共に
この山内一豊 戦いまする！
145
00:15:23,769 --> 00:15:25,705
わしもじゃ！
(豊臣諸将)お～！
146
00:15:25,705 --> 00:15:28,441
(黒田)三成などに 屈してなるものか！
ああ！
147
00:15:28,441 --> 00:15:31,777
秀頼様を取り返すぞ！
(豊臣諸将)お～！
148
00:15:31,777 --> 00:15:35,114
皆の者 大戦じゃ！
149
00:15:35,114 --> 00:15:37,950
(一同)お～！
三成討つべし！
150
00:15:37,950 --> 00:15:39,885
蹴散らしてくれよう！
そうじゃ！
151
00:15:39,885 --> 00:15:45,458
内府殿！ お供しますぞ｡
(豊臣諸将)お～！
152
00:15:45,458 --> 00:15:47,960
秀忠｡
(秀忠)はっ｡
153
00:15:47,960 --> 00:15:51,597
初陣につき 我が兵 ３万を預ける｡
154
00:15:51,597 --> 00:15:58,137
本多正信 原康政と共に信濃に向かい
真田を従わせよ｡
155
00:15:58,137 --> 00:16:00,072
はっ！
はっ｡
はっ｡
156
00:16:00,072 --> 00:16:05,544
よいか
石田三成を討ち 我らが天下を取る！
157
00:16:05,544 --> 00:16:07,613
(一同)お～！
158
00:16:07,613 --> 00:16:12,418
皆の者 取りかかれ～！
159
00:16:12,418 --> 00:16:14,754
(一同)おお～！
160
00:16:14,754 --> 00:16:33,439
♬～
161
00:16:33,439 --> 00:16:36,239
どうした？ 七｡
162
00:16:37,943 --> 00:16:40,780
ようやく来たんじゃ｡
163
00:16:40,780 --> 00:16:47,119
♬～
164
00:16:47,119 --> 00:16:55,828
わしらは あの時
お方様や信康様をお守りできず…➡
165
00:16:55,828 --> 00:16:59,328
腹を切るつもりでございました｡
166
00:17:01,067 --> 00:17:04,904
されど 殿に止められ…➡
167
00:17:04,904 --> 00:17:07,807
お二人が目指した世を➡
168
00:17:07,807 --> 00:17:14,246
成し遂げるお手伝いをすることこそが
我らの使命と思い直し➡
169
00:17:14,246 --> 00:17:20,419
今日まで… 今日まで…｡
170
00:17:20,419 --> 00:17:25,291
(すすり泣き)
171
00:17:25,291 --> 00:17:28,294
その時が来ましたぞ！
172
00:17:28,294 --> 00:17:32,932
♬～
173
00:17:32,932 --> 00:17:36,268
厭離穢土 欣求浄土！
174
00:17:36,268 --> 00:17:40,139
♬～
175
00:17:40,139 --> 00:17:43,776
この世を浄土にいたしましょう｡
176
00:17:43,776 --> 00:18:03,262
♬～
177
00:18:03,262 --> 00:18:09,535
かくして 井伊直政は
福島らと共に東海道を西へ｡
178
00:18:09,535 --> 00:18:16,075
真田の押さえに 秀忠公｡
上杉の押さえに結城秀康を残し➡
179
00:18:16,075 --> 00:18:21,075
君は戦に備え
江戸へと向かったのでございます｡
180
00:18:22,748 --> 00:18:26,919
家康 動き出しました｡
181
00:18:26,919 --> 00:18:30,422
こちらの思惑どおりでございます｡
182
00:18:30,422 --> 00:18:35,422
(茶々)万事 手はずどおりに
進んでおるようだな｡
183
00:18:37,096 --> 00:18:39,096
(茶々)治部｡
184
00:18:47,740 --> 00:18:54,740
秀頼を戦に出す用意はある｡
185
00:18:56,448 --> 00:19:04,723
必ず 家康の首を取れ！
186
00:19:04,723 --> 00:19:06,659
はっ！
187
00:19:06,659 --> 00:19:09,061
武運を祈る｡
188
00:19:09,061 --> 00:19:11,061
はっ！
189
00:19:13,232 --> 00:19:19,038
あとは 任せよ｡
190
00:19:19,038 --> 00:19:21,407
はっ｡
191
00:19:21,407 --> 00:19:31,917
♬～
192
00:19:31,917 --> 00:19:36,789
翌日 2, 000の兵が守る伏見城に➡
193
00:19:36,789 --> 00:19:42,094
押し寄せた三成の軍勢は
２万5, 000｡
194
00:19:42,094 --> 00:19:47,566
ついに 戦の火蓋が
切られたのでございます｡
195
00:19:47,566 --> 00:19:52,404
放て～！
(銃声)
196
00:19:52,404 --> 00:19:56,308
(銃声)
197
00:19:56,308 --> 00:19:58,310
んっ…｡
198
00:19:58,310 --> 00:20:00,946
ひるむな～！
199
00:20:00,946 --> 00:20:02,881
あっ！
200
00:20:02,881 --> 00:20:05,117
うあっ！
うあっ！
201
00:20:05,117 --> 00:20:07,317
(銃声)
202
00:20:09,588 --> 00:20:16,388
(銃声)
203
00:20:18,130 --> 00:20:20,799
(宇喜多秀家)しぶといのう…｡
204
00:20:20,799 --> 00:20:26,605
(大谷)城を明け渡せば
命は助けるものを｡
205
00:20:26,605 --> 00:20:33,812
(三成)鳥居元忠…
桶狭間を戦い抜いたと聞きます｡
206
00:20:33,812 --> 00:20:39,485
(宇喜多)桶狭間？ ハッ 昔話じゃなあ｡
207
00:20:39,485 --> 00:20:42,821
降伏はすまい｡
208
00:20:42,821 --> 00:20:45,724
惜しいものよ…｡
209
00:20:45,724 --> 00:20:50,424
殿｡ 小早川様 ご着陣されました｡
210
00:20:52,164 --> 00:20:56,835
小早川秀秋 北政所の甥｡
211
00:20:56,835 --> 00:21:03,642
若くして
筑前35万石を預かる大名でございます｡
212
00:21:03,642 --> 00:21:07,946
小早川秀秋 参上いたしました｡
213
00:21:07,946 --> 00:21:12,284
お見えになられたか｡
心強うござる｡
214
00:21:12,284 --> 00:21:14,787
御礼申し上げまする｡
215
00:21:14,787 --> 00:21:20,292
なに 皆様のご英断に
礼を申さねばならぬのは こちらの方｡
216
00:21:20,292 --> 00:21:22,328
私も豊臣一門として➡
217
00:21:22,328 --> 00:21:26,465
家康の勝手な振る舞いには
憤っておりましたので｡
218
00:21:26,465 --> 00:21:33,605
小早川殿の１万5, 000が加わり
これで我が方は４万を超える｡
219
00:21:33,605 --> 00:21:36,141
伏見も これまでかと｡
220
00:21:36,141 --> 00:21:42,141
殿｡ どうやら 松之丸の守りが弱い｡
221
00:21:43,816 --> 00:21:49,988
(宇喜多)方々｡ 明朝 総攻めと参ろう｡
はっ｡
222
00:21:49,988 --> 00:21:53,826
放て～！
(銃声)
223
00:21:53,826 --> 00:21:57,162
腕を磨きゃあ 鉄砲より よう当たる｡
224
00:21:57,162 --> 00:21:59,832
うあっ！
225
00:21:59,832 --> 00:22:02,735
(銃声)
あ～｡
226
00:22:02,735 --> 00:22:05,435
くっそ…｡
227
00:22:09,108 --> 00:22:11,143
(銃声)
ぐあっ…！
殿！
228
00:22:11,143 --> 00:22:13,278
(口々に)殿！
229
00:22:13,278 --> 00:22:15,778
うう～｡
しっかりしてくだされ！
殿！
230
00:22:17,783 --> 00:22:21,120
お下がりください｡
お下がりください！ こちらへ！
231
00:22:21,120 --> 00:22:23,589
わしに構うな！
232
00:22:23,589 --> 00:22:25,524
殿！
殿！
233
00:22:25,524 --> 00:22:28,127
♬～
234
00:22:28,127 --> 00:22:30,596
(千代)お前様！
235
00:22:30,596 --> 00:22:38,470
♬～
236
00:22:38,470 --> 00:22:41,974
おなごどもは？
皆 外へ逃がした｡
237
00:22:41,974 --> 00:22:44,009
お前も出よ！
たわ言を！
238
00:22:44,009 --> 00:22:46,812
(銃声)
239
00:22:46,812 --> 00:22:50,012
お前には 生きてほしい｡
240
00:22:52,151 --> 00:22:55,487
お前様が生きるならな｡
241
00:22:55,487 --> 00:23:06,098
♬～
242
00:23:06,098 --> 00:23:10,936
数え切れん仲間が 先に逝った…｡
243
00:23:10,936 --> 00:23:18,577
土屋長吉… 本多忠真… 夏目広次…｡
244
00:23:18,577 --> 00:23:23,115
ようやく わしの番が来たんじゃ｡
245
00:23:23,115 --> 00:23:26,151
うれしいのう｡
246
00:23:26,151 --> 00:23:29,788
♬～
247
00:23:29,788 --> 00:23:33,292
私も…➡
248
00:23:33,292 --> 00:23:37,162
ようやく死に場所を得た｡
249
00:23:37,162 --> 00:23:44,903
♬～
250
00:23:44,903 --> 00:23:48,140
ありがとう存じます｡
251
00:23:48,140 --> 00:23:50,809
旦那様｡
252
00:23:50,809 --> 00:23:55,314
♬～
253
00:23:55,314 --> 00:23:57,514
殿～！
254
00:23:59,184 --> 00:24:02,120
松之丸が落ち申した！
255
00:24:02,120 --> 00:24:05,557
何!? 落ちたか…！
256
00:24:05,557 --> 00:24:07,757
チクショー！
257
00:24:09,428 --> 00:24:12,764
よ～し｡ あっ…｡
258
00:24:12,764 --> 00:24:14,964
あ～｡
259
00:24:18,103 --> 00:24:26,445
者ども｡ わしは これより
城を枕に討ち死にいたす！
260
00:24:26,445 --> 00:24:29,645
落ちたい者は 落ちよ！
261
00:24:32,251 --> 00:24:36,788
生きるも死ぬも 殿と一緒でござる！
262
00:24:36,788 --> 00:24:40,459
(口々に)同じく！
263
00:24:40,459 --> 00:24:43,795
(銃声)
264
00:24:43,795 --> 00:24:46,598
ほうか…｡
265
00:24:46,598 --> 00:24:53,472
三河の荒れ地で
藁の具足かぶって戦っとったわしらが➡
266
00:24:53,472 --> 00:24:58,610
天下の伏見城を枕に
討ち死にできるんだで｡
267
00:24:58,610 --> 00:25:01,613
こんな幸せなことはねえわ｡
268
00:25:01,613 --> 00:25:06,251
(一同)お～！
殿…！
269
00:25:06,251 --> 00:25:11,451
いたぞ～！
(喚声)
270
00:25:14,426 --> 00:25:16,361
え～い｡
271
00:25:16,361 --> 00:25:19,565
う～ん！
かかれ～！
272
00:25:19,565 --> 00:25:41,286
(喚声)
273
00:25:41,286 --> 00:25:46,486
(銃声)
274
00:26:02,074 --> 00:26:22,761
♬～
275
00:26:22,761 --> 00:26:25,461
(渡辺半蔵守綱)申し上げます｡
276
00:26:27,633 --> 00:26:34,106
伏見が… 落ちましてございます｡
277
00:26:34,106 --> 00:26:37,442
彦殿は…➡
278
00:26:37,442 --> 00:26:44,583
いや… 鳥居元忠殿は➡
279
00:26:44,583 --> 00:26:50,389
家臣一同 最後まで見事に戦い抜き…｡
280
00:26:50,389 --> 00:26:58,597
♬～
281
00:26:58,597 --> 00:27:02,467
お討ち死にあそばされたる由…｡
282
00:27:02,467 --> 00:27:10,075
♬～
283
00:27:10,075 --> 00:27:13,945
ハアハア ハアハア…｡
284
00:27:13,945 --> 00:27:21,787
♬～
285
00:27:21,787 --> 00:27:26,258
そうか…｡ そうか｡
286
00:27:26,258 --> 00:27:28,560
てや～！
やあ～！
287
00:27:28,560 --> 00:27:31,096
あ～！
288
00:27:31,096 --> 00:27:33,131
うっ！
289
00:27:33,131 --> 00:27:37,569
ハア… ハアハア ハアハア…｡
290
00:27:37,569 --> 00:27:43,375
殿… お別れだわ｡ ハアハア…｡
291
00:27:43,375 --> 00:27:46,578
浄土で待っとるわ｡
292
00:27:46,578 --> 00:27:59,124
♬～
293
00:27:59,124 --> 00:28:02,894
♬～
(銃声)
294
00:28:02,894 --> 00:28:10,194
♬～
295
00:28:11,903 --> 00:28:16,074
分かった｡
296
00:28:16,074 --> 00:28:20,746
直ちに西へ向かい
彦殿の敵を討ちましょうぞ！
297
00:28:20,746 --> 00:28:23,246
落ち着け 守綱！
298
00:28:29,755 --> 00:28:32,755
落ち着くんじゃ｡
299
00:28:35,427 --> 00:28:44,927
(忠勝)今は 誰がどちらにつき
どう動くかを しかと見定める時｡
300
00:28:47,939 --> 00:28:56,739
(忠勝)殿｡ 俺は先に出て
直政と落ち合い 西へ進みます｡
301
00:28:58,950 --> 00:29:03,950
殿は一通でも多く 書状を！
302
00:29:10,061 --> 00:29:12,731
この戦は➡
303
00:29:12,731 --> 00:29:20,031
わしと三成 どちらが
より多くを味方につけるかで決まる…｡
304
00:29:22,908 --> 00:29:26,908
腕が折れるまで書くぞ…｡
305
00:29:29,548 --> 00:29:32,848
彦のためにもな｡
306
00:29:49,868 --> 00:29:59,110
♬～
307
00:29:59,110 --> 00:30:02,447
(すすり泣き)
308
00:30:02,447 --> 00:30:39,351
♬～
309
00:30:39,351 --> 00:30:45,323
君が連日連夜
書状を書き続けている頃…➡
310
00:30:45,323 --> 00:30:48,226
美濃･大垣城へ入り➡
311
00:30:48,226 --> 00:30:55,033
徳川軍を迎え撃つ用意を整える
石田三成も また…｡
312
00:30:55,033 --> 00:30:58,870
福島の大軍勢が
清須へ向かっておると聞いた｡
313
00:30:58,870 --> 00:31:04,109
岐阜を攻める存念かと｡
守りは 4, 000ほどしかおらぬぞ｡
314
00:31:04,109 --> 00:31:07,012
(嶋)それで十分｡ 手の内でござる｡
315
00:31:07,012 --> 00:31:13,785
同じく諸大名へ
家康糾弾の書状を送り続け…｡
316
00:31:13,785 --> 00:31:32,604
♬～
317
00:31:32,604 --> 00:31:35,507
頼んだぞ｡
はっ｡
318
00:31:35,507 --> 00:31:52,624
♬～
319
00:31:52,624 --> 00:31:58,830
双方合わせて 実に数百通が
日ノ本全土を飛び交う➡
320
00:31:58,830 --> 00:32:04,102
熾烈な調略戦が行われたのでございます｡
321
00:32:04,102 --> 00:32:07,772
(前田利長)家康は 気前がいい｡➡
322
00:32:07,772 --> 00:32:13,578
三成は 家康を断罪するばかり…｡➡
323
00:32:13,578 --> 00:32:19,117
う～ん！ どちらにかけるか…｡
324
00:32:19,117 --> 00:32:23,288
(小早川)秀頼様こそ主君｡
325
00:32:23,288 --> 00:32:27,592
我らは あくまで三成につく｡
326
00:32:27,592 --> 00:32:30,295
(一同)はっ！
327
00:32:30,295 --> 00:32:34,466
しかし➡
328
00:32:34,466 --> 00:32:37,966
戦といえば 徳川じゃ｡
329
00:32:41,239 --> 00:32:44,809
どちらにも転べるようにしておけ｡
330
00:32:44,809 --> 00:32:47,009
(一同)はっ！
331
00:33:02,927 --> 00:33:06,765
(小西行長)私のところにも届いた｡
332
00:33:06,765 --> 00:33:11,636
家康の書状 かなり回ってるぞ｡
333
00:33:11,636 --> 00:33:14,439
小西殿…｡
334
00:33:14,439 --> 00:33:18,309
ハハッ 無論 私の心に変わりはない｡
335
00:33:18,309 --> 00:33:24,809
そなたらと共に戦うと デウスに誓った｡
336
00:33:26,584 --> 00:33:30,121
だが 心変わりする者も出てこよう｡
337
00:33:30,121 --> 00:33:36,621
時がたてばたつほど 危ういと存ずる｡
338
00:33:38,296 --> 00:33:45,804
♬～
339
00:33:45,804 --> 00:33:51,976
徳川の先陣 井伊直政
本多忠勝 福島正則らは➡
340
00:33:51,976 --> 00:33:56,848
怒とうの勢いで
三成たちへ
進撃しておりました｡
341
00:33:56,848 --> 00:34:00,418
おお～！ 井伊殿 本多殿！
342
00:34:00,418 --> 00:34:03,321
ハハッ！ この岐阜城 わしに任せりゃ➡
343
00:34:03,321 --> 00:34:06,758
すぐに落としてみせると
申したとおりでござろう！
344
00:34:06,758 --> 00:34:09,561
内府殿に 我が手柄とお伝えくだされ！
345
00:34:09,561 --> 00:34:11,930
ハハハハハハッ！
346
00:34:11,930 --> 00:34:16,434
張り切り過ぎだ｡ 早すぎる｡
347
00:34:16,434 --> 00:34:22,107
三成のいる大垣城は もう目の前｡
決戦が早まってしまう｡
348
00:34:22,107 --> 00:34:24,042
それはならん｡
349
00:34:24,042 --> 00:34:26,945
もう岐阜を落とした!?
はっ！
350
00:34:26,945 --> 00:34:30,815
はあ～ 福島殿もやるもんだわ｡
351
00:34:30,815 --> 00:34:36,121
殿 おめでとうございます｡
めでたいとばかりは言ってられん｡
352
00:34:36,121 --> 00:34:40,291
わしと秀忠の本軍なしで
決戦となってしまえば➡
353
00:34:40,291 --> 00:34:42,961
全てが水の泡じゃ｡
354
00:34:42,961 --> 00:34:47,599
確かに…
徳川抜きで勝っちまっては困りますな｡
355
00:34:47,599 --> 00:34:51,302
だが これで 福島と黒田が➡
356
00:34:51,302 --> 00:34:56,002
徳川と共に戦うと
世に知らしめることができた｡
357
00:34:58,476 --> 00:35:01,079
今じゃ｡
358
00:35:01,079 --> 00:35:03,414
我らも前に出るぞ！
359
00:35:03,414 --> 00:35:08,086
秀忠には 真田に構わず
急ぎ西へ向かうよう伝えよ｡
360
00:35:08,086 --> 00:35:14,586
９月９日までに 美濃･赤坂へ｡
はっ！
361
00:35:16,261 --> 00:35:19,564
君が西へと向かった そのころ➡
362
00:35:19,564 --> 00:35:26,064
信濃では 秀忠公の軍勢が
真田に迫っておりました｡
363
00:35:28,306 --> 00:35:32,443
申し上げます！
364
00:35:32,443 --> 00:35:35,780
秀忠の軍勢 ３万8, 000➡
365
00:35:35,780 --> 00:35:38,580
向かってきております！
366
00:35:41,586 --> 00:35:44,789
降伏の使者を出せ｡
367
00:35:44,789 --> 00:35:47,458
ははっ！
368
00:35:47,458 --> 00:35:50,458
ハッ！
(いななき)
369
00:35:54,132 --> 00:35:56,067
降伏？
370
00:35:56,067 --> 00:36:02,740
あまりの兵数の違いゆえ 降伏し
徳川様に従うと申しておる｡
371
00:36:02,740 --> 00:36:07,412
よかった…｡ ハッハッハッハッ！➡
372
00:36:07,412 --> 00:36:10,415
父上に任された役目 しかと果たしたぞ｡
373
00:36:10,415 --> 00:36:13,751
大儀であった｡ 真田｡
374
00:36:13,751 --> 00:36:20,525
信幸殿｡ 直ちに城を明け渡し
ここに参るよう お伝えくだされ｡
375
00:36:20,525 --> 00:36:23,261
(信幸)はっ！
376
00:36:23,261 --> 00:36:31,436
しかし 待てど暮らせど
真田は上田城に籠もったままで…｡
377
00:36:31,436 --> 00:36:35,306
♬～
378
00:36:35,306 --> 00:36:39,110
どういうことじゃ｡
降伏すると言ったではないか！
379
00:36:39,110 --> 00:36:43,948
(正信)嘘でしょうな｡
嘘？
380
00:36:43,948 --> 00:36:51,689
真田は表裏比興の者｡
勝つためには どんな手でも使いまする｡
381
00:36:51,689 --> 00:36:56,127
もう一度 説き聞かせてまいります｡
382
00:36:56,127 --> 00:37:02,233
♬～
383
00:37:02,233 --> 00:37:08,740
いかにも 真田親子らしい やり方よ｡
えっ？
384
00:37:08,740 --> 00:37:13,244
敵味方に分かれて
どちらかが生き残るもくろみでしょう｡
385
00:37:13,244 --> 00:37:16,281
これも乱世を生きるすべ｡
386
00:37:16,281 --> 00:37:20,018
認めてやりましょう｡
何を言っておる！
387
00:37:20,018 --> 00:37:23,888
(正信)よう稲が実っておりますなあ｡➡
388
00:37:23,888 --> 00:37:26,424
稲刈りでもしますか｡
389
00:37:26,424 --> 00:37:28,760
何をのんきなことを！
390
00:37:28,760 --> 00:37:36,434
米がなければ 敵は干上がります｡
稲を守ろうと必ず城から出てくる｡
391
00:37:36,434 --> 00:37:42,774
さすれば 稲の代わりに
首を刈ればよい｡
392
00:37:42,774 --> 00:37:46,444
♬～
393
00:37:46,444 --> 00:37:48,946
稲を刈れ～！
394
00:37:48,946 --> 00:37:54,452
我こそは 真田左衛門佐信繁！
395
00:37:54,452 --> 00:37:59,290
冥土の土産に 覚えとれ！
396
00:37:59,290 --> 00:38:09,790
♬～
397
00:38:11,402 --> 00:38:15,406
父上！ 蹴散らしてやりました！
398
00:38:15,406 --> 00:38:17,909
ハッハッハッ｡
399
00:38:17,909 --> 00:38:23,715
いや～ しかし 小癪なまねをしますな｡
400
00:38:23,715 --> 00:38:32,924
本多正信 原康政
知恵者が２人ついてるだけのことはある｡
401
00:38:32,924 --> 00:38:39,697
だが わしの役目も十分に果たした｡
はっ｡
402
00:38:39,697 --> 00:38:46,997
あとは
家康と三成 どちらの才が上回るかじゃ｡
403
00:38:48,940 --> 00:38:52,276
どちらに転んだとしても➡
404
00:38:52,276 --> 00:38:55,276
真田は生き残る｡
405
00:38:56,948 --> 00:38:59,984
兄上も…｡
(昌幸)信繁｡
406
00:38:59,984 --> 00:39:04,222
乱世を泳ぐは➡
407
00:39:04,222 --> 00:39:07,222
愉快なものよ｡
408
00:39:15,933 --> 00:39:18,770
父上から使い？
409
00:39:18,770 --> 00:39:20,772
忠益か？
410
00:39:20,772 --> 00:39:24,075
(すすり泣き)
(大久保忠益)若殿…！
411
00:39:24,075 --> 00:39:26,110
(泣き声)
412
00:39:26,110 --> 00:39:32,784
決戦が早まるので
真田のことは捨て置き 西へ急げと…➡
413
00:39:32,784 --> 00:39:36,654
美濃･赤坂に９日までに｡
414
00:39:36,654 --> 00:39:39,257
きょ… 今日は…｡
415
00:39:39,257 --> 00:39:44,095
８日｡
もう間に合いませんな｡
416
00:39:44,095 --> 00:39:48,766
忠益｡ なぜ今頃届けたか！
417
00:39:48,766 --> 00:39:53,938
と… 利根川を渡る際…➡
418
00:39:53,938 --> 00:40:00,738
船頭 百姓どもに書状を奪われ…
取り返したのが昨夜のこと…！
419
00:40:02,647 --> 00:40:07,952
この大久保忠益！
腹を切ってお詫びを…！
420
00:40:07,952 --> 00:40:09,887
よせ！
(大久保)うあ～！
やめい！
421
00:40:09,887 --> 00:40:14,826
(大久保)うあ～！ あ～！
やめい！ やめぬか！
422
00:40:14,826 --> 00:40:19,464
真田の忍びの仕業じゃな｡
423
00:40:19,464 --> 00:40:23,968
真田のねらいは
我らを ここに足止めすること｡
424
00:40:23,968 --> 00:40:28,768
ふ～む… やられましたな｡
425
00:40:32,310 --> 00:40:34,245
くそっ！
426
00:40:34,245 --> 00:40:37,181
秀忠が来ていない？
427
00:40:37,181 --> 00:40:39,484
(直政)まだ信濃におられるようで…｡
428
00:40:39,484 --> 00:40:43,821
まんまと
三成と真田にしてやられたようですな｡
429
00:40:43,821 --> 00:40:46,724
(宇喜多)見事ぞ 三成！
430
00:40:46,724 --> 00:40:51,329
真田のクモの巣にかかったというわけか｡
431
00:40:51,329 --> 00:40:55,166
これで家康は 本軍なし｡
432
00:40:55,166 --> 00:41:00,438
我らは
秀頼様と毛利殿の本軍をお迎えする｡
433
00:41:00,438 --> 00:41:04,108
兵力の差は歴然｡
434
00:41:04,108 --> 00:41:08,279
♬～
435
00:41:08,279 --> 00:41:13,150
さあ 決戦じゃ～！
(一同)お～！
436
00:41:13,150 --> 00:41:17,288
いえ｡ 決戦の地は➡
437
00:41:17,288 --> 00:41:20,588
恐らく ここにはなりますまい｡
438
00:41:23,461 --> 00:41:31,135
恐らく三成のねらいは
ここに誘い出すことじゃろう｡
439
00:41:31,135 --> 00:41:35,606
より大きなクモの巣を…➡
440
00:41:35,606 --> 00:41:39,406
もう一つ 張っております｡
441
00:41:44,348 --> 00:41:48,185
(忠勝)関ヶ原…｡
442
00:41:48,185 --> 00:41:51,989
その手に乗ってみるかのう｡
443
00:41:51,989 --> 00:42:07,438
♬～
444
00:42:07,438 --> 00:42:10,238
三成よ…｡
445
00:42:12,577 --> 00:42:17,448
これは➡
446
00:42:17,448 --> 00:42:21,586
天下分け目の大戦じゃ｡
447
00:42:21,586 --> 00:42:30,962
♬～
448
00:42:30,962 --> 00:42:34,832
勝ってみせる… 勝たねばならぬ！
449
00:42:34,832 --> 00:42:37,468
ここが我らが果てる地じゃ｡
450
00:42:37,468 --> 00:42:40,371
放て～！
(銃声)
451
00:42:40,371 --> 00:42:46,143
その時は
御身を徳川にお預けくださいませ｡
452
00:42:46,143 --> 00:42:50,014
戦なき世など なせぬ…｡
453
00:42:50,014 --> 00:42:54,852
どうする… 家康｡
行くぞ！
454
00:42:54,852 --> 00:42:57,352
次回 どうする｡
455
00:43:02,360 --> 00:43:06,564
京と大坂を結ぶ交通の要衝 伏見｡
456
00:43:06,564 --> 00:43:11,435
豊臣秀吉が伏見城を築き
晩年を過ごしたことによって➡
457
00:43:11,435 --> 00:43:14,438
城下町として栄えました｡
458
00:43:14,438 --> 00:43:19,944
明治天皇が眠る 伏見桃山陵｡
459
00:43:19,944 --> 00:43:25,750
陵墓の奥に
かつて伏見城の本丸がありました｡
460
00:43:25,750 --> 00:43:31,656
本丸跡の近くには 当時のものを再現した
天守があります｡
461
00:43:31,656 --> 00:43:37,294
秀吉の死後 伏見城は
徳川の畿内の拠点となり➡
462
00:43:37,294 --> 00:43:41,966
鳥居元忠が留守居役を務めました｡
463
00:43:41,966 --> 00:43:49,306
石田三成が挙兵すると 伏見城は
４万ともいわれる大軍に包囲されます｡
464
00:43:49,306 --> 00:43:54,812
元忠は
城に残る2, 000ほどの兵と共に奮闘｡
465
00:43:54,812 --> 00:44:01,512
10日以上に及ぶ激戦の末
この地で最期の時を迎えました｡
466
00:44:03,087 --> 00:44:09,560
元忠たちの忠義をたたえ
彼らの血の跡が残る伏見城の床板が➡
467
00:44:09,560 --> 00:44:13,931
養源院の天井にまつられました｡
468
00:44:13,931 --> 00:44:20,438
家康に尽くし 三河武士の鑑と称された
鳥居元忠｡
469
00:44:20,438 --> 00:44:22,773
元忠の思いを胸に➡
470
00:44:22,773 --> 00:44:27,473
家康と家臣団は
決戦の地 関ヶ原へと向かったのです｡
37114
