All language subtitles for Dou Suru Ieyasu E38-HDTV-1080p-H264-AAC-DramaClub_Track03

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(秀吉)ハハハハハハ…。 70 00:08:02,393 --> 00:08:05,430 ハハハハハッ! 71 00:08:05,430 --> 00:08:08,230 (浅野長政)どうかしておる! 72 00:08:11,736 --> 00:08:14,772 何と申した? 73 00:08:14,772 --> 00:08:20,745 正気の沙汰とは思えませぬ。 バカげた戦じゃ。 74 00:08:20,745 --> 00:08:25,445 殿下は どうかされてしまわれた。 75 00:08:31,923 --> 00:08:33,958 浅野殿! 76 00:08:33,958 --> 00:08:38,096 (浅野)殿下は狐に取りつかれておる! 狐に取りつかれておるんじゃ! 77 00:08:38,096 --> 00:08:41,432 もう 昔の殿下では のうなってしもうたわ! 78 00:08:41,432 --> 00:08:43,632 どけ! 殿下。 79 00:08:49,607 --> 00:08:53,111 浅野殿には よく言って聞かせます。 80 00:08:53,111 --> 00:08:58,811 ここは 家康にお預けくださいますよう。 81 00:09:10,061 --> 00:09:15,566 この戦は 唐のため…➡ 82 00:09:15,566 --> 00:09:18,403 日ノ本のため! 83 00:09:18,403 --> 00:09:22,103 我らが なすべき行いである! 84 00:09:24,075 --> 00:09:26,575 (一同)ははっ! 85 00:09:30,848 --> 00:09:32,784 (阿茶局)存外➡ 86 00:09:32,784 --> 00:09:39,223 心の内は 浅野殿と同じ思いの方が 多いのかもしれませぬな。 87 00:09:39,223 --> 00:09:42,126 日ノ本の大名を一つにするには➡ 88 00:09:42,126 --> 00:09:46,931 大きな夢を見させねばならぬというのが 殿下の考え。 89 00:09:46,931 --> 00:09:52,236 とはいえ あまりに用意が足らぬ。 90 00:09:52,236 --> 00:09:57,442 数で押し切ろうとしておるが 戦とは…➡ 91 00:09:57,442 --> 00:10:01,112 さようなものではない。 92 00:10:01,112 --> 00:10:04,615 (阿茶)狐に取りつかれている…。 93 00:10:04,615 --> 00:10:10,788 ♬~ 94 00:10:10,788 --> 00:10:14,125 言い得て妙かと。 95 00:10:14,125 --> 00:10:17,795 人は誰しも老いまするゆえ。 96 00:10:17,795 --> 00:10:23,601 ♬~ 97 00:10:23,601 --> 00:10:28,806 島津の家中でごわす。 た… 武田信玄と戦ったお話を。 98 00:10:28,806 --> 00:10:32,677 (本多忠勝)三方ヶ原か。 あれは涙なしでは語れぬ。 99 00:10:32,677 --> 00:10:35,146 (渡辺半蔵守綱)ああ。 時は…! 100 00:10:35,146 --> 00:10:37,815 大納言はおるか! 邪魔するぞ。 101 00:10:37,815 --> 00:10:40,284 誰じゃ! お~ 待て 待て 待て 待て 待て。 102 00:10:40,284 --> 00:10:43,488 勝手に入るな 坊主! 無礼者が。 103 00:10:43,488 --> 00:10:46,290 わしを誰だと思うとる! 知らぬわ! 104 00:10:46,290 --> 00:10:49,827 わしは将軍だぞ! 将軍だ? ちょっ… ふざけるな!➡ 105 00:10:49,827 --> 00:10:54,499 ぶったたかれたいか? いや 本当に将軍だ。 106 00:10:54,499 --> 00:10:57,402 将軍? 正しくは 元将軍。 元将軍? 107 00:10:57,402 --> 00:11:00,838 (足利義昭)征夷大将軍…。➡ 108 00:11:00,838 --> 00:11:03,741 足利…。 109 00:11:03,741 --> 00:11:07,245 (いびき) 110 00:11:07,245 --> 00:11:12,784 (昌山)いや~ ご立派になられましたなあ 大納言。 111 00:11:12,784 --> 00:11:15,686 あのころから光るものがあった! 112 00:11:15,686 --> 00:11:19,457 わしは 一目見た時から 「あっ!➡ 113 00:11:19,457 --> 00:11:22,960 この方は 大成なさるお方だあ」と 思ったものですよ。➡ 114 00:11:22,960 --> 00:11:24,896 ハッハッハッハッ! 115 00:11:24,896 --> 00:11:31,469 (忠勝)とっくに将軍職は返上され 今は出家なさって 所領も1万石ばかり。➡ 116 00:11:31,469 --> 00:11:35,273 とはいえ 先の将軍 准三后に変わりはない。 117 00:11:35,273 --> 00:11:37,642 無下にできぬのをいいことに➡ 118 00:11:37,642 --> 00:11:42,513 あちこちの陣に顔を出しては接待させて 昔の自慢話をしとるらしい。 119 00:11:42,513 --> 00:11:47,819 はあ~ 面倒なお方だわ。 全くだ。 120 00:11:47,819 --> 00:11:50,619 追っ払いましょう。 ああ。 121 00:11:52,490 --> 00:11:55,827 (忠勝)半蔵殿 見回りご苦労。 変わりござらんか。 122 00:11:55,827 --> 00:11:58,729 (服部半蔵)ござらん。 ただ… 妙なうわさを。 123 00:11:58,729 --> 00:12:00,998 妙なうわさ? 124 00:12:00,998 --> 00:12:03,768 島津様の陣で 家来衆が話しておりまして…➡ 125 00:12:03,768 --> 00:12:07,238 藤堂高虎殿の水軍がやられたと。 126 00:12:07,238 --> 00:12:09,607 何…? 127 00:12:09,607 --> 00:12:14,479 (砲撃音) 128 00:12:14,479 --> 00:12:17,482 そんな話は聞いとらんぞ。 129 00:12:17,482 --> 00:12:20,117 既に朝鮮に渡っている家中には➡ 130 00:12:20,117 --> 00:12:22,620 戦地のありさまが いち早く伝わってるものと。 131 00:12:22,620 --> 00:12:27,458 何でも 敵の船には大筒が積んであると。 132 00:12:27,458 --> 00:12:30,962 もし これが まことならば この戦➡ 133 00:12:30,962 --> 00:12:35,633 本当のことは 我らに知らされていない ということもあろうかと。 134 00:12:35,633 --> 00:12:39,804 子細を探らねば…。 135 00:12:39,804 --> 00:12:45,476 ♬~ 136 00:12:45,476 --> 00:12:49,814 私に 子細を探ってまいれと仰せで? 137 00:12:49,814 --> 00:12:55,486 殿。 それは 忍びの役目でございましょう。 138 00:12:55,486 --> 00:12:59,824 ふう… そうじゃな。 139 00:12:59,824 --> 00:13:02,727 私は もともと忍びではござらぬが➡ 140 00:13:02,727 --> 00:13:05,630 それでも やむなく 我が父が残した服部党を率いて➡ 141 00:13:05,630 --> 00:13:07,632 長年 奉公をしてまいりました。 142 00:13:07,632 --> 00:13:10,434 そうした働きが ようやく認められ➡ 143 00:13:10,434 --> 00:13:13,237 こやつらも皆 まっとうの武士に 取り立てていただいた。 144 00:13:13,237 --> 00:13:16,607 私も今や 8, 000石持ちの武将でござる。 145 00:13:16,607 --> 00:13:23,481 その私に 今更… もう一度… 忍び働きをせよと…。 146 00:13:23,481 --> 00:13:27,952 今更そんなことを頼むべきでは…。 あ~ もう そこまで仰せなら しかたない。 147 00:13:27,952 --> 00:13:31,789 これで最後でござるからな。 全く もう わしは忍びではないのに。 148 00:13:31,789 --> 00:13:38,129 (指笛を鳴らそうとする音) 149 00:13:38,129 --> 00:13:40,129 おい! 150 00:13:41,966 --> 00:13:44,869 (大鼠)呼んだか。 151 00:13:44,869 --> 00:13:49,369 この話 まことなのか 治部殿。 152 00:13:51,142 --> 00:13:54,442 太閤殿下は ご存じなのか? 153 00:13:57,281 --> 00:14:01,586 なぜ お伝えせぬ? 154 00:14:01,586 --> 00:14:06,757 この戦の取り計らいは 我らに一任されております。 155 00:14:06,757 --> 00:14:12,430 殿下に何をお伝えし 何をお伝えせぬかは 我らの裁量。 156 00:14:12,430 --> 00:14:18,302 (忠勝)水軍がやられたとあらば 一大事と存ずるが。 157 00:14:18,302 --> 00:14:23,074 我が軍勢は 朝鮮各地で勝ち続けております。➡ 158 00:14:23,074 --> 00:14:26,777 水軍が一つ負けたとて 大局に変わりはござりませぬ。 159 00:14:26,777 --> 00:14:31,115 朝鮮は 水軍に力を集める策を 取ってるかもしれん。 160 00:14:31,115 --> 00:14:35,786 敵に海路を抑えられたら どうなりましょう? 161 00:14:35,786 --> 00:14:39,957 万に一つ 海路を断たれれば 朝鮮にいる軍勢は➡ 162 00:14:39,957 --> 00:14:43,260 日本からの兵糧や援軍を得られず かの地に取り残される。 163 00:14:43,260 --> 00:14:47,965 勝ち進めば進むほど 戦場を広げれば広げるほど 苦しくなる。 164 00:14:47,965 --> 00:14:52,269 少なくとも 太閤殿下が海をお渡りになるのは➡ 165 00:14:52,269 --> 00:14:54,639 取りやめていただくべきであろう。 166 00:14:54,639 --> 00:14:57,975 兵の士気に関わります。 治部殿。 167 00:14:57,975 --> 00:15:01,412 わしも包まず申すが…➡ 168 00:15:01,412 --> 00:15:06,612 この戦 難しいと思う。 169 00:15:08,185 --> 00:15:11,385 やるべきであったろうか。 170 00:15:13,591 --> 00:15:20,765 殿下は 今まで一度として 間違った判断をしたことはございませぬ。 171 00:15:20,765 --> 00:15:33,344 ♬~ 172 00:15:33,344 --> 00:15:39,150 今の殿下は これまでと同じであろうか。 173 00:15:39,150 --> 00:15:46,991 ♬~ 174 00:15:46,991 --> 00:15:50,628 そなたが苦しい立場なのは察する。 175 00:15:50,628 --> 00:15:56,267 だが 殿下が間違っている時は お止めすると➡ 176 00:15:56,267 --> 00:15:59,136 そなたは申したはず。 177 00:15:59,136 --> 00:16:06,944 ♬~ 178 00:16:06,944 --> 00:16:12,216 (三成)嵐が多く 海が荒れる時節にさしかかります。➡ 179 00:16:12,216 --> 00:16:14,752 海が静まるのを待ってから➡ 180 00:16:14,752 --> 00:16:20,091 殿下には 悠々とお渡りいただくのが よろしいのではないかと。 181 00:16:20,091 --> 00:16:23,961 殿下は この日ノ本になくてはならぬ お方。 182 00:16:23,961 --> 00:16:30,601 万が一があれば また天下が乱れましょう。 183 00:16:30,601 --> 00:16:34,438 どうか お考え直しを。 184 00:16:34,438 --> 00:16:38,776 ♬~ 185 00:16:38,776 --> 00:16:42,476 ≪(侍女)茶々様…! 186 00:16:44,448 --> 00:16:48,786 我が名は 茶々である。 ウフフフッ。 (秀吉)お~。 187 00:16:48,786 --> 00:16:53,958 (茶々)西笑和尚に教わりました。 (秀吉)ほう うめえもんだあ。 188 00:16:53,958 --> 00:17:00,731 唐には 虎や獅子がおるそうな。 茶々も見てみとうございます。 189 00:17:00,731 --> 00:17:07,905 うん。 虎でも獅子でも竜でも孔雀でも 何でも見せてやる。 なあ? 大納言。 190 00:17:07,905 --> 00:17:10,105 殿下。 191 00:17:16,213 --> 00:17:20,513 茶々 少し外しておれ。 192 00:17:22,586 --> 00:17:24,586 のう? 193 00:17:41,438 --> 00:17:47,311 殿下。 差し出がましいことを申し上げます。 194 00:17:47,311 --> 00:17:54,618 若君様のこと 心より お悔やみ申し上げます。 195 00:17:54,618 --> 00:18:02,893 茶々様のお心を思えば その悲しみいかばかりか…。 されど➡ 196 00:18:02,893 --> 00:18:06,593 それと政は別のこと。 197 00:18:09,400 --> 00:18:15,072 あ~ 大納言。 そなたは…➡ 198 00:18:15,072 --> 00:18:24,415 余が 茶々を慰めるために この戦をしているとでも申すか?➡ 199 00:18:24,415 --> 00:18:28,919 アハハハハ…。 200 00:18:28,919 --> 00:18:32,419 余計なお世話じゃ。 201 00:18:34,725 --> 00:18:38,629 (秀吉)おめえが口出しすることではねえ。 202 00:18:38,629 --> 00:18:47,104 余は 日ノ本の民のため 明 朝鮮の民のために➡ 203 00:18:47,104 --> 00:18:49,773 唐を斬り従えるんじゃ! 204 00:18:49,773 --> 00:18:51,809 (三成)殿下! 205 00:18:51,809 --> 00:18:55,246 殿下に先んじて この三成と刑部➡ 206 00:18:55,246 --> 00:18:59,116 そして 増田長盛が朝鮮へ奉行として海を渡り➡ 207 00:18:59,116 --> 00:19:01,385 じきじきに指図をいたしまする! 208 00:19:01,385 --> 00:19:04,889 そして 御座所を設け…。 どけ! 209 00:19:04,889 --> 00:19:07,589 お待ちくだされ 殿下。 210 00:19:13,063 --> 00:19:21,263 どうしても参られるのであれば この家康 ここで腹を召しまする! 211 00:19:24,208 --> 00:19:30,748 殿下のお代わりは 殿下しか おりませぬゆえ。 212 00:19:30,748 --> 00:20:02,048 ♬~ 213 00:20:16,327 --> 00:20:19,127 徳川殿…。 214 00:20:22,032 --> 00:20:28,332 我らの留守を よろしくお頼み申し上げまする。 215 00:20:33,143 --> 00:20:35,843 ご武運を。 216 00:20:39,817 --> 00:20:42,152 (茶々)大政所様が? 217 00:20:42,152 --> 00:20:46,991 (秀吉)ああ もう危ねえんだと。➡ 218 00:20:46,991 --> 00:20:54,164 悪いがの かか様のところに 帰ってやらねばなんねえ。 219 00:20:54,164 --> 00:21:00,304 もちろんでございます。 おそばにいてさしあげられませ。 220 00:21:00,304 --> 00:21:03,607 すまんの。 221 00:21:03,607 --> 00:21:07,607 何か困ったことがあったら…。 222 00:21:10,381 --> 00:21:14,081 前田利家に相談せえ。 223 00:21:17,121 --> 00:21:19,421 はい。 224 00:21:24,862 --> 00:21:34,271 ♬~ 225 00:21:34,271 --> 00:21:40,077 あ… ああ…。 226 00:21:40,077 --> 00:21:42,479 あ…。 227 00:21:42,479 --> 00:21:48,285 ♬~ 228 00:21:48,285 --> 00:21:53,824 (秀吉)ああ… あ…。 229 00:21:53,824 --> 00:22:01,524 (寧々)ずっと… 謝っておいでだったわ。 230 00:22:03,100 --> 00:22:06,770 [ 回想 ] (仲)すまなんだ…。 231 00:22:06,770 --> 00:22:12,643 息子が… 皆に迷惑をかけて…➡ 232 00:22:12,643 --> 00:22:17,948 ハア ハア… わしのせいだわ…。 233 00:22:17,948 --> 00:22:22,820 何で かか様のせいなんじゃ。 234 00:22:22,820 --> 00:22:28,959 腹いっぺえ… 食いてえ…。 235 00:22:28,959 --> 00:22:36,133 あれは いっつも そう言うとった…。 236 00:22:36,133 --> 00:22:41,271 じゃけど わし…➡ 237 00:22:41,271 --> 00:22:48,271 あれに な~んも与えてやれんかったでよ…。 238 00:22:49,980 --> 00:22:52,816 [ 回想 ] (仲)あれは もう…➡ 239 00:22:52,816 --> 00:22:58,989 自分でも 分からんようになっとるんだわ…。 240 00:22:58,989 --> 00:23:07,489 自分が… 本当は何が欲しかったんだか…。 241 00:23:09,233 --> 00:23:16,433 (仲)すまなんだ… 堪忍してちょう。 242 00:23:19,977 --> 00:23:24,248 (寧々)これ以上 何が欲しい。➡ 243 00:23:24,248 --> 00:23:26,948 何が足らん? 244 00:23:28,619 --> 00:23:32,619 (寧々)この世の果てまでも 手に入れるおつもりか? 245 00:23:34,258 --> 00:23:39,463 たかが百姓の小せがれが 身の程をわきまえなされ! 246 00:23:39,463 --> 00:23:41,398 言葉を慎め。 247 00:23:41,398 --> 00:23:44,898 かか様の代わりに言うとるんだわ! 248 00:23:47,204 --> 00:23:50,474 私は…➡ 249 00:23:50,474 --> 00:23:56,146 あなた様が この世の誰よりも 才ある お方と信じてきた。 250 00:23:56,146 --> 00:24:00,446 だから あなた様と生きる決意をしたんだわ。 251 00:24:02,920 --> 00:24:05,720 なれど…。 252 00:24:10,093 --> 00:24:13,293 今は そう思えん。 253 00:24:14,965 --> 00:24:46,997 ♬~ 254 00:24:46,997 --> 00:24:51,702 やにわに押しかけて 申し訳ございませぬ。 255 00:24:51,702 --> 00:24:59,202 何か困ったことがあらば 家康殿にご相談申し上げよと殿下が。 256 00:25:02,079 --> 00:25:05,779 何か? いえ。 257 00:25:07,417 --> 00:25:11,088 「母に似ている」。 258 00:25:11,088 --> 00:25:13,888 よく言われます。 259 00:25:16,893 --> 00:25:19,763 お困りなこととは? 260 00:25:19,763 --> 00:25:25,063 ずっと家康殿とお話がしたかったのです。 261 00:25:27,237 --> 00:25:30,437 我が母のこと。 262 00:25:32,109 --> 00:25:35,779 母から よう聞かされておりました。 263 00:25:35,779 --> 00:25:41,585 あなた様は 母がお慕い申し上げたお方だったと。 264 00:25:41,585 --> 00:25:47,785 いや… そのようなことは。 隠さなくとも ようございます。 265 00:25:50,260 --> 00:25:55,799 北ノ庄城が落城する中…➡ 266 00:25:55,799 --> 00:26:01,905 母は最後まで 家康殿の助けを待っておりました。 267 00:26:01,905 --> 00:26:06,576 ♬~ 268 00:26:06,576 --> 00:26:12,916 なぜ… 来てくださらなかったのですか? 269 00:26:12,916 --> 00:26:19,416 ♬~ 270 00:26:24,094 --> 00:26:27,794 すまなかったと思っております。 271 00:26:34,237 --> 00:26:41,111 時折 無性につらくなります。 272 00:26:41,111 --> 00:26:47,611 父と母を死なせたお方の 妻であることが…。 273 00:26:51,655 --> 00:26:56,655 殿下を恨んでおいでで? 分かりませぬ。 274 00:26:58,962 --> 00:27:05,569 手を差し伸べていただいて 感謝もしております。 275 00:27:05,569 --> 00:27:09,072 でも…➡ 276 00:27:09,072 --> 00:27:15,212 はしゃいでいなければ… どうかしてしまいそうな時も…。 277 00:27:15,212 --> 00:27:18,012 (すすり泣き) 278 00:27:23,587 --> 00:27:27,090 茶々は➡ 279 00:27:27,090 --> 00:27:30,093 ずっと思っておりました。 280 00:27:30,093 --> 00:27:39,236 あなた様は 私の父であったかもしれぬお方なのだと。 281 00:27:39,236 --> 00:27:42,139 まことの父は➡ 282 00:27:42,139 --> 00:27:45,041 あなた様なのかもと。 283 00:27:45,041 --> 00:27:50,614 めっそうもない。 父上だと思って…➡ 284 00:27:50,614 --> 00:27:55,914 お慕いしても ようございますか。 285 00:27:58,121 --> 00:28:02,392 茶々は➡ 286 00:28:02,392 --> 00:28:06,062 あなた様に…➡ 287 00:28:06,062 --> 00:28:09,566 守っていただきとうございます。 288 00:28:09,566 --> 00:28:16,072 ♬~ 289 00:28:16,072 --> 00:28:19,743 もちろん…➡ 290 00:28:19,743 --> 00:28:22,543 お守りいたします。 291 00:28:24,214 --> 00:28:28,084 私にできることあらば➡ 292 00:28:28,084 --> 00:28:30,784 なんなりと。 293 00:28:33,957 --> 00:28:37,594 (足音) 294 00:28:37,594 --> 00:28:40,894 (阿茶)殿 そろそろ。 295 00:28:50,607 --> 00:28:53,510 お初にお目にかかります。 296 00:28:53,510 --> 00:28:58,348 徳川大納言の側室 阿茶と申します。 297 00:28:58,348 --> 00:29:02,886 家康殿は 戦におなごを? 298 00:29:02,886 --> 00:29:07,057 殿下には お許しを頂いております。 299 00:29:07,057 --> 00:29:12,195 私は 殿方と同様のお役目を 任されておりまして➡ 300 00:29:12,195 --> 00:29:15,565 鷹狩りにも お供いたしまする。 301 00:29:15,565 --> 00:29:19,365 ここで狩りはできぬと思いますが? 302 00:29:21,371 --> 00:29:26,076 殿下に取りついた狐がいるとのうわさを 耳にいたしました。 303 00:29:26,076 --> 00:29:31,882 我が殿にも取りついてはなりませぬゆえ 狐を見つけたら退治しようと…。➡ 304 00:29:31,882 --> 00:29:36,219 お見かけになっておりませぬか? 305 00:29:36,219 --> 00:29:39,756 見ておりませぬ。 306 00:29:39,756 --> 00:29:45,456 狐退治 大いに励んでくだされ。 307 00:29:50,934 --> 00:29:53,603 家康殿。 308 00:29:53,603 --> 00:29:57,403 今日は これにて。 309 00:30:00,477 --> 00:30:14,624 ♬~ 310 00:30:14,624 --> 00:30:17,961 島津 毛利 小西などの陣から➡ 311 00:30:17,961 --> 00:30:21,631 戦地と じかに取り交わしている文を 盗み出してきました。 312 00:30:21,631 --> 00:30:25,468 朝鮮攻めが滞っていることは 間違いございませぬ。 313 00:30:25,468 --> 00:30:28,505 (半蔵)明国の大軍勢が 敵の助けに入ったとあります。➡ 314 00:30:28,505 --> 00:30:32,242 兵糧は尽きており 民は激しくあらがう様子。 315 00:30:32,242 --> 00:30:37,814 そして 朝鮮の冬の寒さは こちらの比ではないとも。 316 00:30:37,814 --> 00:30:41,284 これが まことの姿か…。 317 00:30:41,284 --> 00:30:48,158 かの地 今頃 地獄の様相を呈していることかと…。 318 00:30:48,158 --> 00:30:54,831 (忠勝)殿下が大坂から戻られたら しかと申し上げましょう。 319 00:30:54,831 --> 00:31:39,831 ♬~ 320 00:31:49,486 --> 00:31:57,360 改めて 大政所様➡ 321 00:31:57,360 --> 00:32:00,660 お悔やみ申し上げます。 322 00:32:04,000 --> 00:32:06,500 うん。 323 00:32:13,109 --> 00:32:17,609 わしは あほうになった…。 324 00:32:19,449 --> 00:32:23,119 皆 そう思っとるらしい。 325 00:32:23,119 --> 00:32:27,619 狐に取りつかれとる。 326 00:32:31,795 --> 00:32:39,795 このわしが 小娘相手に思慮を失うと思うか? 327 00:32:45,141 --> 00:32:49,646 恐れながら➡ 328 00:32:49,646 --> 00:32:55,151 茶々様は 遠ざけられるべきと存じまする。 329 00:32:55,151 --> 00:33:01,591 あのお方は どこか計り知れぬところがございます。 330 00:33:01,591 --> 00:33:08,465 人の心に いつの間にか入り込むような…。 分かっとる! 331 00:33:08,465 --> 00:33:13,770 わしゃ み~んな 全て 分かっとる。 332 00:33:13,770 --> 00:33:19,570 のう? あれで 政を危うくはせん。 333 00:33:28,251 --> 00:33:30,787 茶々は離さんぞ。 334 00:33:30,787 --> 00:33:34,487 殿下のお心を惑わす お方。 335 00:33:38,128 --> 00:33:41,128 茶々を愚弄するのか。 336 00:33:42,799 --> 00:33:45,835 図に乗るなよ…。 337 00:33:45,835 --> 00:33:49,973 わしは太閤じゃ。 338 00:33:49,973 --> 00:33:56,646 その気になれば 徳川くらい潰せるぞ。 339 00:33:56,646 --> 00:34:02,418 ♬~ 340 00:34:02,418 --> 00:34:08,224 かつての 底知れぬ怖さがあった秀吉ならば…➡ 341 00:34:08,224 --> 00:34:11,594 そんなことは口にすまい。 342 00:34:11,594 --> 00:34:16,099 ♬~ 343 00:34:16,099 --> 00:34:18,935 目を覚ませ。 344 00:34:18,935 --> 00:34:26,609 ♬~ 345 00:34:26,609 --> 00:34:29,512 惨めぞ 猿! 346 00:34:29,512 --> 00:34:38,121 ♬~ 347 00:34:38,121 --> 00:34:43,459 ≪(忠勝)お待ちを! ≪(昌山)よいよい 構うな。 わしは将軍だ。 348 00:34:43,459 --> 00:34:46,963 (忠勝)お待ちを。 おう また来たぞ 大納言。 349 00:34:46,963 --> 00:34:49,465 太閤殿下も一緒だと聞いてな。 350 00:34:49,465 --> 00:34:52,268 3人でやろうではないか。 今度にしてくだされ。 351 00:34:52,268 --> 00:34:54,768 1杯だけじゃ。 352 00:34:56,472 --> 00:35:03,580 将軍だった頃はな この世の一番高い山の てっぺんに立ってるようなもんでな➡ 353 00:35:03,580 --> 00:35:10,086 下々の者が よ~く見えた。 何もかも分かっておった。 354 00:35:10,086 --> 00:35:14,886 そう… 思い込んでおった。 355 00:35:16,960 --> 00:35:21,798 だが 実のところは 全く逆でな。 356 00:35:21,798 --> 00:35:25,635 かすみがかって 何も見えとらん。 357 00:35:25,635 --> 00:35:30,635 周りが いいことしか言わんからじゃ。 358 00:35:32,342 --> 00:35:39,782 自分は そうはならん。 そう思っておっても なるんじゃ。 359 00:35:39,782 --> 00:35:43,953 遠慮なく 厳しいことを言ってくれる者がおって➡ 360 00:35:43,953 --> 00:35:46,789 どれだけ助かったか…。 361 00:35:46,789 --> 00:35:50,126 てっぺんは独りぼっちじゃ。 362 00:35:50,126 --> 00:35:55,426 信用する者を間違えてはならんのう。 363 00:35:57,000 --> 00:36:01,070 さて 伊達のとこへ行くか。 364 00:36:01,070 --> 00:36:06,070 あいつは 酒が強いからの。 ハハハハ。 365 00:36:22,091 --> 00:36:27,591 おめえさんは ええのう…。 366 00:36:29,232 --> 00:36:32,932 ずっと羨ましかった…。 367 00:36:35,104 --> 00:36:39,242 生まれた時から➡ 368 00:36:39,242 --> 00:36:46,042 おめえさんを慕う家臣が 周りに大勢おって…。 369 00:36:52,789 --> 00:36:55,789 わしには…。 370 00:37:00,663 --> 00:37:04,663 だ~れも おらんかった。 371 00:37:06,736 --> 00:37:15,411 ♬~ 372 00:37:15,411 --> 00:37:24,087 自分が… 本当は何が欲しかったんだか…。 373 00:37:24,087 --> 00:37:42,939 ♬~ 374 00:37:42,939 --> 00:37:46,242 わしを見捨てるなよ。 375 00:37:46,242 --> 00:38:01,391 ♬~ 376 00:38:01,391 --> 00:38:05,691 そなたは 京へ帰れ。 377 00:38:08,898 --> 00:38:14,098 殿下と一緒に 唐に渡るのでは? 378 00:38:16,773 --> 00:38:20,209 帰れ。 379 00:38:20,209 --> 00:38:25,581 茶々は… 殿下のおそばにいとうございます。 380 00:38:25,581 --> 00:38:27,917 ならん。 381 00:38:27,917 --> 00:38:33,723 ♬~ 382 00:38:33,723 --> 00:38:50,173 (泣き声) 383 00:38:50,173 --> 00:38:57,246 ♬~ 384 00:38:57,246 --> 00:39:03,553 これまでのことは 感謝しとる。 385 00:39:03,553 --> 00:39:10,426 (すすり泣き) 386 00:39:10,426 --> 00:39:24,926 (泣き声) 387 00:39:26,742 --> 00:39:35,751 こうして秀吉は 明との戦を休止させ 和睦に向けた話し合いを始めました。 388 00:39:35,751 --> 00:39:43,626 殿下のお望みにかなう実りを得られず 申し訳ございませぬ! 389 00:39:43,626 --> 00:39:48,764 (利家)いやいや… 頭を下げるに及ばん。➡ 390 00:39:48,764 --> 00:39:53,636 明国の使いを同道させるとは 上出来ではないか。➡ 391 00:39:53,636 --> 00:39:56,939 まことに でかした。➡ 392 00:39:56,939 --> 00:39:59,842 のう? 殿下。 393 00:39:59,842 --> 00:40:08,251 そなたらが 最善を尽くしたのは よう分かっておる。 394 00:40:08,251 --> 00:40:14,551 慣れぬ異国での戦 大儀であった。 395 00:40:16,459 --> 00:40:21,259 万事 そなたらの言うとおりにする。 396 00:40:22,965 --> 00:40:25,801 かたじけのうございます…! 397 00:40:25,801 --> 00:40:30,801 (秀吉)さぞ疲れたろう。 よう休め。 398 00:40:33,142 --> 00:40:38,842 ありがたき お言葉にございまする。 399 00:40:51,160 --> 00:40:53,496 (秀吉)家康。 はっ。 400 00:40:53,496 --> 00:40:55,831 利家。 はっ。 そなたらが➡ 401 00:40:55,831 --> 00:41:00,670 明国の使いを丁重にもてなせ。 ははっ! 402 00:41:00,670 --> 00:41:05,870 では 我らは これにて。 うん。 403 00:41:11,314 --> 00:41:13,614 殿下! 404 00:41:20,022 --> 00:41:23,793 淀の方様より書状にございまする。 405 00:41:23,793 --> 00:41:26,493 茶々から? 406 00:41:28,130 --> 00:41:39,275 ♬~ 407 00:41:39,275 --> 00:41:41,975 そんな…! 408 00:41:43,646 --> 00:41:48,846 は…。 いかがなさいましたか? 409 00:41:50,419 --> 00:41:53,823 子が出来た!➡ 410 00:41:53,823 --> 00:41:58,661 あ… 茶々が…➡ 411 00:41:58,661 --> 00:42:01,931 また みごもった! 412 00:42:01,931 --> 00:42:06,235 ♬~ 413 00:42:06,235 --> 00:42:09,138 はあ~。 414 00:42:09,138 --> 00:42:14,944 おお… おお… おお~! 415 00:42:14,944 --> 00:42:20,616 あ~ アハハハハハ…! 416 00:42:20,616 --> 00:42:25,955 アッハッハッハッハッハッ…! 417 00:42:25,955 --> 00:42:31,127 アッハッハッハッハッハッ…! 418 00:42:31,127 --> 00:42:33,129 戦じゃ~! 419 00:42:33,129 --> 00:42:35,998 秀頼を… 頼む…。 420 00:42:35,998 --> 00:42:39,802 秀吉! こんな めちゃくちゃにして 放り出すのか! 421 00:42:39,802 --> 00:42:43,272 天下人は 無用と存じまする。 422 00:42:43,272 --> 00:42:46,475 お取りなされ 天下を。 423 00:42:46,475 --> 00:42:50,675 秀頼は あなたの子だとお思い? 424 00:42:52,281 --> 00:42:55,651 あとは… 任せよ。 425 00:42:55,651 --> 00:42:58,151 次回 どうする。 426 00:43:03,059 --> 00:43:08,864 空気が澄んだ日には 対馬が望める 朝鮮半島に近い この場所に➡ 427 00:43:08,864 --> 00:43:15,971 秀吉は 唐入りの拠点 名護屋城を築きました。 428 00:43:15,971 --> 00:43:22,645 博物館には 当時の様子が描かれた屏風があります。 429 00:43:22,645 --> 00:43:30,645 秀吉は 大坂城に次ぐ規模の城を 半年足らずで 完成させます。 430 00:43:32,288 --> 00:43:38,828 更に 全国から160もの名だたる武将を 集結させ➡ 431 00:43:38,828 --> 00:43:41,664 陣屋を造らせます。 432 00:43:41,664 --> 00:43:47,169 家康も 最大規模の軍勢 1万5, 000人を率いて➡ 433 00:43:47,169 --> 00:43:50,172 この地に滞在しました。 434 00:43:50,172 --> 00:43:58,180 最盛期には 20万以上の人が往来する 京をも しのぐ一大都市が築かれ➡ 435 00:43:58,180 --> 00:44:02,380 大名たちの交流の場になったといいます。 436 00:44:04,120 --> 00:44:11,460 戦いが長期に及ぶ中 秀吉は 大坂から黄金の茶室を運び➡ 437 00:44:11,460 --> 00:44:14,960 茶々を呼んで過ごしたといいます。 438 00:44:16,966 --> 00:44:22,772 秀吉の死後は 程なく廃城となってしまった名護屋城。 439 00:44:22,772 --> 00:44:28,072 そこには 秀吉の壮大な野望の跡が広がっています。 36864

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