All language subtitles for Dou Suru Ieyasu E33-HDTV-1080p-H264-AAC-DramaClub_Track03

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(酒井忠次)そうもいくまい。➡ 40 00:03:09,842 --> 00:03:16,182 総大将が和睦した以上 我らは 戦う大義を失った。 41 00:03:16,182 --> 00:03:18,217 受け入れざるをえん。 42 00:03:18,217 --> 00:03:21,687 (本多正信)ひとまず 形の上だけでも和議を結び➡ 43 00:03:21,687 --> 00:03:26,492 秀吉の出方を見るほかないでしょうな。 44 00:03:26,492 --> 00:03:31,030 (石川数正)殿が行ってはなりませぬ。 養子も断りましょう。 45 00:03:31,030 --> 00:03:33,933 行ってくれるか? 数正。 46 00:03:33,933 --> 00:03:36,836 はっ。 47 00:03:36,836 --> 00:03:41,740 これは あくまで かりそめの和睦じゃ。 48 00:03:41,740 --> 00:03:45,377 秀吉に屈することは➡ 49 00:03:45,377 --> 00:03:47,313 断じてない! 50 00:03:47,313 --> 00:06:29,513 ♬~ 51 00:06:31,677 --> 00:06:37,977 秀吉との談判を終えた数正は 岡崎に戻り…。 52 00:06:46,025 --> 00:06:51,025 (数正)満足な結果が得られず 申し訳ございません。 53 00:06:53,365 --> 00:06:55,300 面を上げよ。 54 00:06:55,300 --> 00:07:00,500 そなたより談判にたけた者は 我が家中にはおらん。 55 00:07:07,646 --> 00:07:11,150 秀吉に➡ 56 00:07:11,150 --> 00:07:13,819 こんなものまで押しつけられました。 57 00:07:13,819 --> 00:07:17,156 ホホホホホ…! こりゃあ すごい! 58 00:07:17,156 --> 00:07:21,326 (忠次)ハッハッハッ この堅物を金で釣ろうとはな。 59 00:07:21,326 --> 00:07:26,465 我が徳川家中の絆の強さを知らんのだ。 ハッハッハッ! 60 00:07:26,465 --> 00:07:31,837 哀れなやつよ。 フフフ…。 で 殿。 養子の件 いかがいたしましょう? 61 00:07:31,837 --> 00:07:37,709 長丸様も福松様も まだ幼い。 また 徳川家の…➡ 62 00:07:37,709 --> 00:07:42,509 徳川家の跡取りとおなりになるお方かと。 63 00:07:44,416 --> 00:07:51,616 (忠次)恐れながら 殿には もうお一人 若君がおられまするが…。 64 00:07:56,061 --> 00:08:02,134 (お万の方)また こうして お目通りかなう日が来ようとは。 65 00:08:02,134 --> 00:08:04,803 うむ。 66 00:08:04,803 --> 00:08:10,303 こたびのお話 是非にも お受けしとうございます。 67 00:08:12,311 --> 00:08:18,450 すまぬな。 於義伊の身の安全には 万全を期する。 68 00:08:18,450 --> 00:08:24,256 さようなことは ご無用。 もし再び羽柴殿と事を構える折には➡ 69 00:08:24,256 --> 00:08:28,127 この子のことは 一切 気になさいませぬよう。 70 00:08:28,127 --> 00:08:33,465 私のことは 捨て殺しとなさってください。 71 00:08:33,465 --> 00:08:39,271 殿にとって 私とのことは 無用の出来事だったかもしれません。 72 00:08:39,271 --> 00:08:45,210 されど… いずれ きっと この子が 殿のお役に立つ日が来ると信じて➡ 73 00:08:45,210 --> 00:08:47,980 今日まで育ててまいりました。➡ 74 00:08:47,980 --> 00:08:53,680 この世に無用のことなど 一つもございませぬ。 75 00:09:06,365 --> 00:09:09,865 お帰りなさいまし。 お帰りなさいまし。 76 00:09:11,970 --> 00:09:16,642 於義伊様のお供として そなたに行ってもらう。 77 00:09:16,642 --> 00:09:19,678 承知しました。 父上。 78 00:09:19,678 --> 00:09:24,478 (鍋)すぐに支度にかかりなされ。 (勝千代)はい。 79 00:09:39,831 --> 00:09:44,670 鍋 よいな。 80 00:09:44,670 --> 00:09:48,173 取り決めを交わされたのは あなた様。 81 00:09:48,173 --> 00:09:54,873 その務めを 我が家が負うのは 当たり前のことでございます。 82 00:09:57,849 --> 00:10:19,238 ♬~ 83 00:10:19,238 --> 00:10:22,738 (秀長)徳川殿と もめておられるようで。 84 00:10:24,876 --> 00:10:32,517 (真田昌幸)我が領地である沼田を 勝手に北条にお与えになられた。 85 00:10:32,517 --> 00:10:40,392 北条の機嫌を取るために 我らをないがしろにされたわけだ。 86 00:10:40,392 --> 00:10:44,529 それは 徳川殿がいけませんなあ。 87 00:10:44,529 --> 00:10:51,903 力ずくで取り戻そうかと 越後の上杉と手を組み申したが…。 88 00:10:51,903 --> 00:10:53,839 プッ! 89 00:10:53,839 --> 00:10:58,777 ハッ なかなか役には…。 90 00:10:58,777 --> 00:11:08,854 ♬~ 91 00:11:08,854 --> 00:11:11,890 お手伝いできることがあれば 何なりと。 92 00:11:11,890 --> 00:11:16,361 天下のもめ事を鎮めるは 我が兄の務め。 93 00:11:16,361 --> 00:11:22,501 何しろ 間もなく… 天子様の代わりになられるで。 94 00:11:22,501 --> 00:11:26,371 ♬~ 95 00:11:26,371 --> 00:11:28,373 ほう。 96 00:11:28,373 --> 00:11:32,511 ♬~ 97 00:11:32,511 --> 00:11:40,719 天正13年7月 驚くべき一報がもたらされました。 98 00:11:40,719 --> 00:11:47,019 内大臣を関白にすべしとてえり。 99 00:11:51,063 --> 00:11:57,836 ♬~ 100 00:11:57,836 --> 00:12:00,672 そんなバカな…。 101 00:12:00,672 --> 00:12:06,845 関白といえば 公家の最高職… 天子様の次。 102 00:12:06,845 --> 00:12:11,717 征夷大将軍より上かもしれませぬ。 103 00:12:11,717 --> 00:12:17,189 武士がなれるものなのか…? 聞いたこともないぞ。 104 00:12:17,189 --> 00:12:22,994 これで 名実ともに 信長を超えました。 105 00:12:22,994 --> 00:12:28,700 ♬~ 106 00:12:28,700 --> 00:12:34,039 (本多忠勝)聞いたか? 百姓出の猿が 関白とは…!➡ 107 00:12:34,039 --> 00:12:35,974 朝廷も どうかしておる! 108 00:12:35,974 --> 00:12:39,845 金で朝廷を抱き込んだのでしょう。 109 00:12:39,845 --> 00:12:45,050 また数正殿が大坂に挨拶に行くそうだ。 心もとないな。 110 00:12:45,050 --> 00:12:50,922 (忠勝)数正殿は これまでにも 我らに損な話を突きつけられるばかり。 111 00:12:50,922 --> 00:12:53,722 老いたのかもしれん。 112 00:12:57,396 --> 00:13:01,333 秀吉から金をもらったという うわさも。 113 00:13:01,333 --> 00:13:03,335 まことか? 114 00:13:03,335 --> 00:13:18,135 ♬~ 115 00:13:28,360 --> 00:13:33,031 よう来たのう 数正。 116 00:13:33,031 --> 00:13:37,903 いつ見ても ええ男っぷりじゃ。 117 00:13:37,903 --> 00:13:41,206 (秀長)大坂の町は いかがでごぜ~ますかん?➡ 118 00:13:41,206 --> 00:13:44,109 見事なもんでござろう。 119 00:13:44,109 --> 00:13:46,878 はっ。 120 00:13:46,878 --> 00:13:54,078 では 大坂に屋敷を与える。 こっちにおれ。 121 00:13:56,054 --> 00:14:02,861 そなたは我が家臣じゃ。 我が右腕として働け。 122 00:14:02,861 --> 00:14:06,164 ええ暮らしをさせたるに。 123 00:14:06,164 --> 00:14:13,338 恐れながら 我が主は 徳川三河守でございます。 124 00:14:13,338 --> 00:14:17,008 余は関白である。 125 00:14:17,008 --> 00:14:20,045 関白とは 天子様の代わり。 126 00:14:20,045 --> 00:14:26,351 すなわち 日ノ本全土の大名が 我が臣下と同様である。 127 00:14:26,351 --> 00:14:32,157 無論 家康も我が命に従わねばならん。 128 00:14:32,157 --> 00:14:37,362 お言葉ではございますが 我が主は 和睦しただけ➡ 129 00:14:37,362 --> 00:14:41,032 臣下の礼をとってはおりませぬ。 130 00:14:41,032 --> 00:14:46,232 聞き分けのねえことを言ったら いかんがや。 131 00:14:48,907 --> 00:14:51,707 もう一戦やるきゃ? 132 00:14:54,045 --> 00:14:59,851 (秀長)今や関白様の軍勢の強大さ いかなるものか お分かりでござろう? 133 00:14:59,851 --> 00:15:04,990 されど 東国は いまだ関白殿の力及ばず。 134 00:15:04,990 --> 00:15:10,462 我ら徳川と関東 北条が しかと手を結んでおりますれば➡ 135 00:15:10,462 --> 00:15:16,001 関白殿の軍勢といえども 決して負けはせぬと存じまする。 136 00:15:16,001 --> 00:15:20,872 (秀吉)北条のう…。 137 00:15:20,872 --> 00:15:28,179 だが 北条とは 領地の件で いざこざがある…➡ 138 00:15:28,179 --> 00:15:31,483 と聞いたような。 139 00:15:31,483 --> 00:15:36,855 徳川殿が北条に渡した領地に 真田が居座って動かんのだわ。 140 00:15:36,855 --> 00:15:44,195 あ~ 真田… 昌幸か。 141 00:15:44,195 --> 00:15:47,232 あいつは面倒だでの~う。 142 00:15:47,232 --> 00:15:54,506 真田は 小せえ。 徳川殿ならば 力ずくで どかすこともできましょう。 143 00:15:54,506 --> 00:16:01,146 …が もし誰かが こっそり裏から手ぇ回して➡ 144 00:16:01,146 --> 00:16:07,819 真田を助けたら どうなってまうかしゃん? 145 00:16:07,819 --> 00:16:18,330 ♬~ 146 00:16:18,330 --> 00:16:24,836 お~ うめえ…。 147 00:16:24,836 --> 00:16:28,173 うめえ すももだわあ。 148 00:16:28,173 --> 00:16:31,676 ♬~ 149 00:16:31,676 --> 00:16:37,849 真田ごときに負けたら 徳川は えれ~こったね。 150 00:16:37,849 --> 00:16:40,885 ♬~ 151 00:16:40,885 --> 00:16:44,723 家康は直ちに来て 余に ひざまずくべし。 152 00:16:44,723 --> 00:16:49,361 そして 人質を もう一人差し出すべし。 153 00:16:49,361 --> 00:16:51,696 長丸か福松じゃ。 154 00:16:51,696 --> 00:16:59,204 さもなくば 三河も遠江も➡ 155 00:16:59,204 --> 00:17:02,807 焼け野原と考えよ。 156 00:17:02,807 --> 00:17:05,710 ♬~ 157 00:17:05,710 --> 00:17:08,313 (寧々)旦那様。➡ 158 00:17:08,313 --> 00:17:12,317 そのような物言いは およしなさいまし。➡ 159 00:17:12,317 --> 00:17:16,821 勘違いなさってはいけませぬに➡ 160 00:17:16,821 --> 00:17:21,326 いち百姓の出であることを お忘れあるな。 161 00:17:21,326 --> 00:17:25,163 ああ おめえさんの言うとおりだわ。 162 00:17:25,163 --> 00:17:27,198 つい偉そうにしゃべってまった。 163 00:17:27,198 --> 00:17:32,671 アハハ… みっともねえ なまりを 忘れんようにせんと。 164 00:17:32,671 --> 00:17:36,541 すまなんだのう 数正。 165 00:17:36,541 --> 00:17:42,180 ああ こりゃ 我が妻 寧々だわ。 166 00:17:42,180 --> 00:17:47,485 お初にお目にかかります。 寧々と申します。 167 00:17:47,485 --> 00:17:53,358 我が夫も 乱世を鎮めたい一心なのでごぜえます。 168 00:17:53,358 --> 00:17:59,097 もう皆 戦は こりごりでごぜえますでな。 169 00:17:59,097 --> 00:18:41,706 ♬~ 170 00:18:41,706 --> 00:18:48,179 つまらぬものでごぜえますが 奥方へ。 171 00:18:48,179 --> 00:18:51,683 ♬~ 172 00:18:51,683 --> 00:18:55,487 (秀吉)ええおなごでしょう。➡ 173 00:18:55,487 --> 00:19:00,792 わしは この世の幸せは おなごだと思うとる。➡ 174 00:19:00,792 --> 00:19:07,132 おなごが きれ~いなべべ着て おしろい塗って➡ 175 00:19:07,132 --> 00:19:11,302 あめえもん食って 笑っとる。➡ 176 00:19:11,302 --> 00:19:16,141 それが幸せな世だわ。 177 00:19:16,141 --> 00:19:21,312 ♬~ 178 00:19:21,312 --> 00:19:27,612 お互い そろそろ重てえ具足を 脱ぐ時ではござらんかな。 179 00:19:29,654 --> 00:19:35,154 数正。 いつでも わしんとこに来や~せ。 180 00:19:36,828 --> 00:19:41,699 とりあえず…➡ 181 00:19:41,699 --> 00:19:45,170 真田には気ぃ付けや。 182 00:19:45,170 --> 00:20:08,170 ♬~ 183 00:20:11,362 --> 00:20:20,705 その年の夏 真田が徳川より離反。 上田合戦勃発。 184 00:20:20,705 --> 00:20:24,576 秀吉 家康…➡ 185 00:20:24,576 --> 00:20:27,879 北条 上杉➡ 186 00:20:27,879 --> 00:20:34,752 もめれば もめるほど 甘い木の実が落ちてくる…。 187 00:20:34,752 --> 00:20:39,224 乱世を泳ぐは➡ 188 00:20:39,224 --> 00:20:42,527 愉快なものよ。 189 00:20:42,527 --> 00:20:49,300 武田信玄 勝頼に仕え 武田滅亡後も絶えず謀略を巡らしながら➡ 190 00:20:49,300 --> 00:20:56,107 その孤塁を守り続けてきたのが 真田昌幸と その2人の息子…。 191 00:20:56,107 --> 00:20:59,744 父上! 徳川勢 攻めかかってまいりました! 192 00:20:59,744 --> 00:21:02,013 間もなく 大手門! 193 00:21:02,013 --> 00:21:05,049 来ましたな 父上。 194 00:21:05,049 --> 00:21:10,688 城内に引きずり込み 封じ込めよ。 195 00:21:10,688 --> 00:21:15,026 皆殺しにせい。 (一同)はっ! 196 00:21:15,026 --> 00:21:24,326 信玄の権謀術数を最も受け継いだのは この真田親子かもしれませぬ。 197 00:21:29,374 --> 00:21:34,512 (忠勝)彦殿… 忠世殿 七殿がそろっていながら➡ 198 00:21:34,512 --> 00:21:38,716 真田なんぞに負けるとは 徳川の恥。 199 00:21:38,716 --> 00:21:42,387 (鳥居元忠)負けておらん。 ひととき兵を引いたまで。 200 00:21:42,387 --> 00:21:46,224 それを負けと申す。 背後に助けておる者がいる! 201 00:21:46,224 --> 00:21:48,724 お前らだって負けておるわ! 202 00:21:53,965 --> 00:21:57,936 全ては秀吉の手のひらの上…。 203 00:21:57,936 --> 00:22:02,674 殿の上洛と 更なる人質を求めております。 204 00:22:02,674 --> 00:22:09,180 秀吉は まさに破竹の勢い。 豊臣という姓を名乗るという話もある。 205 00:22:09,180 --> 00:22:13,351 とよとみ? 聞いたこともねえ姓じゃ。 自分で こさえたんじゃろう。 206 00:22:13,351 --> 00:22:17,855 四国 北国も平定し 国替えを次々に行っております。 207 00:22:17,855 --> 00:22:21,726 敵だった者から国を取り上げ 遠方の地へ追いやる。 208 00:22:21,726 --> 00:22:24,729 我らも ひれ伏せば そうなりましょうな。 209 00:22:24,729 --> 00:22:29,200 三河 岡崎の地を捨てるなど ありえん。 岡崎決戦じゃ! 210 00:22:29,200 --> 00:22:33,705 この岡崎に残り 民百姓が何年も戦い続ける それのみ! 211 00:22:33,705 --> 00:22:36,607 同意! その備えは十分にあります。 212 00:22:36,607 --> 00:22:40,378 籠城ならば 2年 いや 3年は耐えられる。 213 00:22:40,378 --> 00:22:44,716 (正信)まっ 秀吉の天下が どれほど もつかに かかってますな。 214 00:22:44,716 --> 00:22:48,519 やつが下手を打てば 向こうから崩れてくれるかもしれん。 215 00:22:48,519 --> 00:22:50,588 すぐに下手を打つかもしれん。 216 00:22:50,588 --> 00:22:53,891 秀吉が天下のかじ取りを 何年もできるとは思えん。 217 00:22:53,891 --> 00:22:57,228 それまで耐え忍び じわじわと調略を進める…。 218 00:22:57,228 --> 00:23:00,428 さすれば 十分に勝機はある! 219 00:23:05,670 --> 00:23:09,474 これ以上の人質は送らぬ。 220 00:23:09,474 --> 00:23:15,013 敵を切り崩し 岡崎決戦に備える。 221 00:23:15,013 --> 00:23:17,682 一同 異存ないか。 222 00:23:17,682 --> 00:23:20,382 (康政 忠勝 直政)異存なし! 223 00:23:23,354 --> 00:23:28,054 数正。 お主は どう思う? 224 00:23:34,065 --> 00:23:36,765 遠慮なく申せ。 225 00:23:45,376 --> 00:23:53,076 殿… 秀吉のもとへ 参上なさってはいかがでしょう。 226 00:23:56,888 --> 00:23:59,524 どういう意味じゃ。 227 00:23:59,524 --> 00:24:03,828 (忠勝)秀吉に ひざまずけと? 228 00:24:03,828 --> 00:24:09,000 (康政)何を仰せか 分かっておられるか? 数正殿。 229 00:24:09,000 --> 00:24:13,871 秀吉は 関白なんじゃ…。 信雄様も 既に臣下に入られた。 230 00:24:13,871 --> 00:24:17,371 名実ともに 織田家を超えたんじゃ。 231 00:24:19,177 --> 00:24:23,681 大坂の町は この世の全ての富を集めて つくったがごとく。 232 00:24:23,681 --> 00:24:26,350 かの城は 安土を超え➡ 233 00:24:26,350 --> 00:24:31,022 我らの城が いくつあっても足らぬ 巨大さと美しさ。 234 00:24:31,022 --> 00:24:35,893 もはや… 秀吉の天下は崩れぬ。 235 00:24:35,893 --> 00:24:39,497 随分 秀吉に心酔のご様子じゃ。 236 00:24:39,497 --> 00:24:42,400 戦となれば この岡崎が焼け野原となろう。 237 00:24:42,400 --> 00:24:44,869 我らが一丸となって戦えば そうはならん! 238 00:24:44,869 --> 00:24:48,206 我らは長久手で 10万の秀吉軍に勝った! 239 00:24:48,206 --> 00:24:50,708 勝ってはおらん! 240 00:24:50,708 --> 00:24:55,213 あんな勝利は ささいなこと。 241 00:24:55,213 --> 00:24:59,083 今の我らと 秀吉のありようを見れば➡ 242 00:24:59,083 --> 00:25:02,883 どちらが勝ったのか 誰の目にも明らかじゃ! 243 00:25:07,859 --> 00:25:12,697 ♬~ 244 00:25:12,697 --> 00:25:16,834 数正殿…➡ 245 00:25:16,834 --> 00:25:20,171 どなたの家臣か。 246 00:25:20,171 --> 00:25:23,841 やはり調略され申したか…。➡ 247 00:25:23,841 --> 00:25:26,744 こちらの動きも 秀吉に知らせておられたか! 248 00:25:26,744 --> 00:25:28,713 石川数正 謀反の疑い! 249 00:25:28,713 --> 00:25:33,351 こら 落ち着け! 数正は 数正の考えを申したまでじゃ! 250 00:25:33,351 --> 00:25:40,858 ♬~ 251 00:25:40,858 --> 00:25:43,358 数正。 252 00:25:45,029 --> 00:25:49,200 わしは…➡ 253 00:25:49,200 --> 00:25:52,500 秀吉に及ばぬか? 254 00:25:56,507 --> 00:26:00,007 秀吉に劣ると申すか。 255 00:26:04,315 --> 00:26:11,822 みっともないなまりを わざと使い ぶざまな猿を演じ…➡ 256 00:26:11,822 --> 00:26:16,160 人の懐に飛び込んで人心を操る…。 257 00:26:16,160 --> 00:26:23,467 欲しいものを手に入れるためには 手だてを選ばぬ。 関白までも手に入れた。 258 00:26:23,467 --> 00:26:27,838 あれは 化け物じゃ…。 259 00:26:27,838 --> 00:26:36,347 ♬~ 260 00:26:36,347 --> 00:26:41,147 殿は 化け物には かないませぬ。 261 00:26:43,120 --> 00:26:47,692 秀吉の臣下に入るべきと存じます。 262 00:26:47,692 --> 00:27:01,973 ♬~ 263 00:27:01,973 --> 00:27:04,308 それは できん…。 264 00:27:04,308 --> 00:27:07,311 していただかねばなりません。 265 00:27:07,311 --> 00:27:11,449 秀吉が怪物ならば 退治せねばならん。 266 00:27:11,449 --> 00:27:14,352 一同 支度をせい。 従えませぬ! 267 00:27:14,352 --> 00:27:16,320 我が命であるぞ! 268 00:27:16,320 --> 00:27:20,458 岡崎城代として お断り申す! 269 00:27:20,458 --> 00:27:24,328 ならば 岡崎城代の任を解く! 270 00:27:24,328 --> 00:28:13,828 ♬~ 271 00:28:28,659 --> 00:28:31,459 酒井殿が。 272 00:28:47,044 --> 00:28:53,484 お主が調略されるようなやつでないことは 分かっておる。 273 00:28:53,484 --> 00:29:00,684 あくまで 殿と 皆のことを思うてのことだとな。 274 00:29:13,838 --> 00:29:18,642 だが 秀吉に ひざまずけば➡ 275 00:29:18,642 --> 00:29:23,981 これまで苦労して手に入れた 全てを失う。 276 00:29:23,981 --> 00:29:28,652 三河も 遠江も➡ 277 00:29:28,652 --> 00:29:33,852 駿河も 甲斐も 信濃も…。 278 00:29:35,526 --> 00:29:38,026 国…。 279 00:29:39,830 --> 00:29:43,701 国なんてものは なくなるかもしれんぞ。 280 00:29:43,701 --> 00:29:47,004 は… 何じゃと? 281 00:29:47,004 --> 00:29:51,876 世は 変わろうとしておる。 大坂に行けば よく分かる。 282 00:29:51,876 --> 00:29:55,679 秀吉が 天下を一統するということは➡ 283 00:29:55,679 --> 00:29:59,483 日ノ本全てが 秀吉のものになるということだ。 284 00:29:59,483 --> 00:30:06,190 三河であろうと遠江であろうと 我らの国であって我らの国でない…。 285 00:30:06,190 --> 00:30:09,093 そういう世になる。 286 00:30:09,093 --> 00:30:11,996 そんなこと あってはならん。 287 00:30:11,996 --> 00:30:16,901 乱世が終わるというのは そういうことだ。 288 00:30:16,901 --> 00:30:21,372 国を失うことは 誰も受け入れん。 289 00:30:21,372 --> 00:30:26,510 少なくも 殿が そんなご決断をすれば➡ 290 00:30:26,510 --> 00:30:29,380 徳川は 終わる…。 291 00:30:29,380 --> 00:30:35,252 そんな皆を説得するのも 殿の役目であろう。 292 00:30:35,252 --> 00:30:40,891 国を守らぬ大名は 生きてはいけぬ。 293 00:30:40,891 --> 00:30:52,503 ♬~ 294 00:30:52,503 --> 00:30:56,073 それだけが理由かの。 295 00:30:56,073 --> 00:31:04,482 ♬~ 296 00:31:04,482 --> 00:31:12,782 (忠次)数正… お主には 見えているものがあるんじゃろう? 297 00:31:14,492 --> 00:31:17,361 (忠次)殿と話せ。 298 00:31:17,361 --> 00:31:58,102 ♬~ 299 00:31:58,102 --> 00:32:01,472 幼い頃➡ 300 00:32:01,472 --> 00:32:05,172 わしは そなたが苦手でな…。 301 00:32:06,844 --> 00:32:10,544 いつも叱られてばかりおった…。 302 00:32:12,716 --> 00:32:16,016 そのおかげで今がある。 303 00:32:17,855 --> 00:32:24,361 そなたが…➡ 304 00:32:24,361 --> 00:32:28,198 わしを ここまで連れてきてくれたんじゃ。 305 00:32:28,198 --> 00:32:33,698 ♬~ 306 00:32:36,874 --> 00:32:43,074 そなたの言い分は 分かっておるつもりじゃ。 307 00:32:46,216 --> 00:32:49,216 だが わしは…。 308 00:32:57,394 --> 00:33:01,094 こうするほかないんじゃ…。 309 00:33:05,836 --> 00:33:12,176 勝つ手だてが 必ずやある…。 310 00:33:12,176 --> 00:33:15,376 そなたがいれば…。 311 00:33:20,484 --> 00:33:25,689 そなたがいなければ…➡ 312 00:33:25,689 --> 00:33:28,189 できぬ。 313 00:33:35,199 --> 00:33:37,899 数正。 314 00:33:44,375 --> 00:33:50,247 大高城の兵糧入れが つい こないだのことのようでござる…。 315 00:33:50,247 --> 00:33:55,019 数え切れぬほどの戦をしてまいりました。 316 00:33:55,019 --> 00:33:58,889 実に多くの仲間を失いました。 317 00:33:58,889 --> 00:34:04,328 今も… 夢に よう出ます。 318 00:34:04,328 --> 00:34:11,828 あの顔や あの顔や あの顔が…。 319 00:34:15,939 --> 00:34:24,181 あの弱く優しかった殿が➡ 320 00:34:24,181 --> 00:34:30,354 かほどに強く 勇ましくなられるとは。 321 00:34:30,354 --> 00:34:36,226 さぞや…➡ 322 00:34:36,226 --> 00:34:40,726 さぞや お苦しいことでございましょう。 323 00:34:54,511 --> 00:34:58,211 苦しいことなどあるものか。 324 00:35:00,818 --> 00:35:04,988 わしは…➡ 325 00:35:04,988 --> 00:35:09,159 戦なき世を作る➡ 326 00:35:09,159 --> 00:35:12,463 この世を浄土にする➡ 327 00:35:12,463 --> 00:35:15,963 そう心に決めてきた! 328 00:35:20,003 --> 00:35:23,003 苦しくなどない。 329 00:35:30,714 --> 00:35:38,914 そう… お誓いなさったのですね… 亡きお人に。 330 00:35:50,000 --> 00:35:59,042 ♬~ 331 00:35:59,042 --> 00:36:03,881 王道をもって覇道を制す! 332 00:36:03,881 --> 00:36:08,852 わしには できぬと申すか。 数正! 333 00:36:08,852 --> 00:36:21,832 ♬~ 334 00:36:21,832 --> 00:36:26,170 秀吉に ひれ伏すなどと申したら➡ 335 00:36:26,170 --> 00:36:32,676 この国を守るために死んでいった 多くの者たちが化けて出ましょう。 336 00:36:32,676 --> 00:36:36,013 危うく忘れるところでござった。 337 00:36:36,013 --> 00:36:41,813 殿を天下人にすることこそ 我が夢であると。 338 00:36:47,024 --> 00:36:50,360 覚悟を決め申した! 339 00:36:50,360 --> 00:36:56,867 もう一たび この老体に むち打って 大暴れいたしましょう! 340 00:36:56,867 --> 00:37:10,147 ♬~ 341 00:37:10,147 --> 00:37:12,816 私は➡ 342 00:37:12,816 --> 00:37:19,590 どこまでも 殿と一緒でござる。 343 00:37:19,590 --> 00:37:29,333 ♬~ 344 00:37:29,333 --> 00:37:32,669 羽柴秀吉 何するものぞ! 345 00:37:32,669 --> 00:37:39,009 我らの国を守り抜き 我らの殿を天下人にいたしまする! 346 00:37:39,009 --> 00:37:47,184 ♬~ 347 00:37:47,184 --> 00:37:50,087 殿…➡ 348 00:37:50,087 --> 00:37:54,691 決して お忘れあるな。 349 00:37:54,691 --> 00:38:01,498 私は どこまでも 殿と一緒でござる。 350 00:38:01,498 --> 00:38:20,698 ♬~ 351 00:38:41,138 --> 00:38:45,638 よいな。 はい。 352 00:39:36,994 --> 00:39:39,994 石川数正…。 353 00:39:43,867 --> 00:39:46,667 その妻子…。 354 00:39:49,573 --> 00:39:53,010 その家臣…➡ 355 00:39:53,010 --> 00:39:56,480 出奔いたしてございます。 356 00:39:56,480 --> 00:40:08,225 ♬~ 357 00:40:08,225 --> 00:40:11,525 (秀長)よう ござらしました。 358 00:40:13,864 --> 00:40:17,200 (寧々)奥方も ようこそ。 359 00:40:17,200 --> 00:40:22,873 新たな お仲間が出来て 寧々も うれしいがね。 360 00:40:22,873 --> 00:40:42,526 ♬~ 361 00:40:42,526 --> 00:40:47,230 今日から そなたは我が家臣。 362 00:40:47,230 --> 00:40:51,535 新しい名を授ける。 363 00:40:51,535 --> 00:40:55,072 我が一字を取って➡ 364 00:40:55,072 --> 00:40:57,974 吉輝。 365 00:40:57,974 --> 00:41:01,474 出雲守吉輝。 366 00:41:03,780 --> 00:41:13,023 石川出雲守吉輝 関白殿下のため 身をささげまする。 367 00:41:13,023 --> 00:41:22,199 ♬~ 368 00:41:22,199 --> 00:41:25,235 「関白殿下…➡ 369 00:41:25,235 --> 00:41:28,872 これ…➡ 370 00:41:28,872 --> 00:41:32,209 天下人なり…」。 371 00:41:32,209 --> 00:42:17,509 ♬~ 372 00:42:30,267 --> 00:42:32,235 なぜ わしを裏切った…。 373 00:42:32,235 --> 00:42:35,238 お心を とらわれているからでございましょう。 374 00:42:35,238 --> 00:42:38,375 これくれえ役に立ちゃ~せ。 きぃ~! 375 00:42:38,375 --> 00:42:41,378 まさに 秀吉の妹だわ。 376 00:42:41,378 --> 00:42:44,047 おなごは 男の駆け引きの道具ではない! 377 00:42:44,047 --> 00:42:49,719 本当は分かっておられるはず 我らは負けたのだと。 378 00:42:49,719 --> 00:42:51,655 う…。 379 00:42:51,655 --> 00:42:54,891 数正のたわけ! 数正のあほたわけ! 380 00:42:54,891 --> 00:42:57,391 次回 どうする。 381 00:43:03,266 --> 00:43:07,871 大阪のシンボル 大阪城。 382 00:43:07,871 --> 00:43:14,211 現在の城は 2回の焼失を経て 昭和になって再建されたもので➡ 383 00:43:14,211 --> 00:43:19,883 秀吉時代の城は 地下に その名残をとどめています。 384 00:43:19,883 --> 00:43:27,390 石垣の一部は発掘 復元され 既に公開されているものも…。 385 00:43:27,390 --> 00:43:30,727 更に 昭和59年に発見された➡ 386 00:43:30,727 --> 00:43:37,727 高さ6mに及ぶ石垣の一般公開に向けての 準備も行われています。 387 00:43:40,904 --> 00:43:44,741 滋賀県 琵琶湖に浮かぶ竹生島には➡ 388 00:43:44,741 --> 00:43:50,247 秀吉時代の大坂城の一部を 今でも見ることができます。 389 00:43:50,247 --> 00:43:52,747 唐門です。 390 00:43:54,417 --> 00:43:58,421 慶長7年 宝厳寺の伽藍工事に合わせて➡ 391 00:43:58,421 --> 00:44:03,693 秀吉の子 秀頼の命で ここに移されたといいます。 392 00:44:03,693 --> 00:44:09,566 更に近年の調査の結果 唐門を含む5つの建物が➡ 393 00:44:09,566 --> 00:44:14,871 秀吉時代のものではないかと 考えられています。 394 00:44:14,871 --> 00:44:20,043 長浜は 秀吉が初めて自分の城を持った地。 395 00:44:20,043 --> 00:44:25,043 そこでは 秀吉の栄華をしのぶことができます。 33407

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