All language subtitles for Black.Jack.2024

af Afrikaans
ak Akan
sq Albanian
am Amharic
ar Arabic
hy Armenian
az Azerbaijani
eu Basque
be Belarusian
bem Bemba
bn Bengali
bh Bihari
bs Bosnian
br Breton
bg Bulgarian
km Cambodian
ca Catalan
ceb Cebuano
chr Cherokee
ny Chichewa
zh-CN Chinese (Simplified)
zh-TW Chinese (Traditional)
co Corsican
hr Croatian
cs Czech
da Danish
nl Dutch
en English Download
eo Esperanto
et Estonian
ee Ewe
fo Faroese
tl Filipino
fi Finnish
fr French
fy Frisian
gaa Ga
gl Galician
ka Georgian
de German
el Greek
gn Guarani
gu Gujarati
ht Haitian Creole
ha Hausa
haw Hawaiian
iw Hebrew
hi Hindi
hmn Hmong
hu Hungarian
is Icelandic
ig Igbo
id Indonesian
ia Interlingua
ga Irish
it Italian
ja Japanese
jw Javanese
kn Kannada
kk Kazakh
rw Kinyarwanda
rn Kirundi
kg Kongo
ko Korean
kri Krio (Sierra Leone)
ku Kurdish
ckb Kurdish (Soranî)
ky Kyrgyz
lo Laothian
la Latin
lv Latvian
ln Lingala
lt Lithuanian
loz Lozi
lg Luganda
ach Luo
lb Luxembourgish
mk Macedonian
mg Malagasy
ms Malay
ml Malayalam
mt Maltese
mi Maori
mr Marathi
mfe Mauritian Creole
mo Moldavian
mn Mongolian
my Myanmar (Burmese)
sr-ME Montenegrin
ne Nepali
pcm Nigerian Pidgin
nso Northern Sotho
no Norwegian
nn Norwegian (Nynorsk)
oc Occitan
or Oriya
om Oromo
ps Pashto
fa Persian
pl Polish
pt-BR Portuguese (Brazil)
pt Portuguese (Portugal)
pa Punjabi
qu Quechua
ro Romanian Download
rm Romansh
nyn Runyakitara
ru Russian
sm Samoan
gd Scots Gaelic
sr Serbian
sh Serbo-Croatian
st Sesotho
tn Setswana
crs Seychellois Creole
sn Shona
sd Sindhi
si Sinhalese
sk Slovak
sl Slovenian
so Somali
es Spanish Download
es-419 Spanish (Latin American)
su Sundanese
sw Swahili
sv Swedish
tg Tajik
ta Tamil
tt Tatar
te Telugu
th Thai
ti Tigrinya
to Tonga
lua Tshiluba
tum Tumbuka
tr Turkish
tk Turkmen
tw Twi
ug Uighur
uk Ukrainian
ur Urdu
uz Uzbek
vi Vietnamese
cy Welsh
wo Wolof
xh Xhosa
yi Yiddish
yo Yoruba
zu Zulu

Original subtitles

・~

(古川駿斗)ハハハハハハッ…!

んんっ…! ううっ… んんっ!

(かむ音) んんっ!

んんっ… ああっ!

んっ?

(いななき)

んっ!? あっ…!

あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!

ああああーっ…!!

(観客の歓声)

(ドアの開閉音)

(秘書)先生 大変です!

駿斗さんが…!

(古川正文)あの馬鹿 今度は何をやったんだ?

旅先で… バルボラ共和国で 自動車事故を起こされたと!

ってことは また あれか。

はい。 どうも いいご気分になられて お車を運転されたそうで…。

報道は どうなってる?

とりあえず お名前は まだ出ていないようです。

「日本人男性」とあるだけで。

名前 写真は 絶対に表に出ないように手を打て。

駿斗は 今 どうなってる?

現地の 最もセキュリティーの高い病院に 移送しました。

かろうじて一命は取り留めているものの→

肺を始め あらゆる臓器の損傷が激しく→

肝臓 腎臓や膵臓→

とにかく 全て移植できない限り 難しいだろうと。

つまり その…。

(嗚咽)

全てを移植できれば助かるということか。

はっ!?

背格好 血液型 適合しそうな体を現地で見繕え。

ああ… うるさそうな親族がいないかも 気をつけろ。

し… しかし もし 体が手配できたとしても→

そんな 非人道的なオペを受ける医者は いるでしょうか?

確か いただろう。

金次第で どんなことでもやる医者が。

・~

(後藤一馬の声)「啓介 元気にしているか?」

「研修医って めちゃめちゃ忙しい って言ってたよな」

「さて あれから1年」

「外国でのやり取りに かなり手こずったが そろそろ出所できそうだ」

「出られたら すぐ日本に戻るつもりだ」

「正確な日時がわかったら また連絡する」

「琵琶丸のライブのチケット 頼んだぞ! 後藤一馬」

(長谷川啓介)ライブ! ライブ いつだ? ライブ。

・~

ブラック・ジャック先生ですかな?

ああ… 随分と修羅場をくぐられたような。

いや 実に頼もしい!

(ブラック・ジャック)ご子息は お二人で?

(古川)ああ… 一人は私の息子。

あっちは 先ほど発生した 臓器提供者ですが…。

なるほど。 随分と生きがいい。

聞くところによると 先生は 相当な腕前だが→

無免許の闇医者でもあるとか。

いやあ… これは なかなか厄介な問題ですな。

おや 脅しですか。

ハハハハハッ…! 違いますよ。

ただ 先生にとって 息子を助けるメリットは→

計り知れないと 申し上げているだけです。

お近づきになれて 頼もしい限りです 古川法務大臣。

しかし これは→

それなりに頂きますが よろしいですかな?

フフフフフッ… 結構ですよ。 いくらいるんかな?

おいくらで?

あなたにとって 息子さんの命は おいくらですか?

・~

(長谷川)後藤さんが自殺って…。

(伊丹治郎)刑務所で突然ということらしい。

「らしい」って…。

この手紙には もうすぐ出所できるって!

ここ! ほら! 日本に戻ったらライブ行きたいって。

そんな人が急に自殺って おかしくないですか!?

言いたかないけど よくある話だしね。

(長谷川)本当に自殺なんですか?

刑務所内で暴力を受けたとか?

それを自殺って隠蔽するとかって ありますよね!?

これ…。

後藤くんの骨だよ。 向こうの刑務所に頼んで送ってもらって…。

長谷川くん。

きついこと言うようだけど→

何をどうしたところで 後藤くんは もう 帰らないと思うんだよ。

・~「もう戻れない night night。。」

・~「今もあの夜を引きずったまま。」

・~「戻れない」

(長谷川の声)いいっすよね!

(後藤)琵琶丸か。 俺 あれ好きなんだよな。

あの… 琵琶丸の あの… あれ。 あの…。

・~(鼻歌) (テーブルをたたく音)

あっ! 『一夜』! (長谷川)『一夜』!

いや 「イチヤ」だって! いやいや 「ヒトヨ」ですって!

何 言ってんの? ちょっと待って ちょっと待って。 ええっ?

絶対 「イチヤ」だって。 賭けてもいいよ!

じゃあ 「ヒトヨ」だったら ビール奢ってくださいよ!

ハハハハッ…! おう! いいよ。 おおっ!

後藤さん。

結局 どっちが正解なのか いまだに わかんないんですよ。

これ 琵琶丸 ずっと コメントスルーしてて。

どっちなんですかね?

後藤さん なんで…。

んっ?

・~

なんだ? これ。

・~

あっ… ここか。

・~

(アセチレンランプの店主)いらっしゃいませ。

えっ!?

・~

ごゆっくりね。

あの… ここに 彫刻の入った球があったと思うんですけど。

ホームページの写真の。

ああ… あれは メンテに出しちゃったんだよ。

あの… 僕 あれ作った人に連絡取りたいんです。

あら どうして?

僕の友人の骨壺に これが入ってて。

友人の話 聞ける人 捜してて…。

同じ人が作ったとも限らないと思うけど。

それも含めて聞きたいんです。

とにかく 今は これしか手掛かりがないんで。

お願いします。

大事な友人だったんです。 お願いします!

じゃあ 追いかけてみれば? えっ?

さっき出てった人が そうだから。

ありがとうございます!

あっ… いた!

すいません! あの… すいません!

なんでしょう?

あっ… ああ。 あの… これ。 これ!

そこに持ってるの あのお店にあったやつですよね?

ネットで探したら トータル それが一番似てて。

これ あなたが作ったものですよね?

残念ながら 私が作ったものではないですね。

これ 僕の死んだ友人の遺品なんです! それで あの…!

(男性)大丈夫か? あれ。

(救急車のサイレン)

(母親)翔太! 翔太! どうなってるんですか!? 翔太! 翔太!

だって 翔太が…!

翔太は…! 翔太は どうなってるんですか!?

だから 鉄骨と鉄骨の間に 挟まれてしまってるんですよ お母さん。

(母親)子供ですよ? 間から引き抜くとかできないんですか!?

(医師)できれば そうしますよ!

救出しようにも 両腕が鉄骨に引っかかって抜けないんです!

(母親)じゃあ 見殺しにするっていうの!?

翔太! 翔太!

クレーンは まだか!? 渋滞に巻き込まれているようです。

1億で どうです?

1億出せば 子供を助けますよ。

出します! 1億でも何億でも! 翔太を… 翔太を助けてください!

あなたじゃない。 ドライバーのほうですよ。

えっ!? 俺!?

そう。 事故を起こし 子供が死んだとなれば→

あなたも あなたの会社も大問題でしょう。 (カメラのシャッター音)

それに もう さらされるのは避けられそうにないですよ。

恐ろしい世の中だ。

明日には あなたは誰もが知る人殺しだ。

どうなるんでしょうね? あなたのご家族。

奥さん お子さん お母さん お父さん おばさん おじさん おばあさん…。

払う! 会社に掛け合って なんとかする!

賢明な判断だと思います。

(ピノコ)じゃあ ここにチャインを。

はい…。

よし。

(医師)でも 君 助けるったって 体の抜けるような状態じゃないぞ!

ええ。 なんで 何とぞ ご協力を。 (医師)はっ?

(人々のざわめき)

押さないで 押さないで!

下がって! そこ 下がってください。

(人々のざわめき)

(鉄骨のきしむ音)

(長谷川)すいません! すいません すいません!

危ないですから! 危ないですから お下がりください!

(医師)いや 君 そんな方法 絶対無理だぞ!

それ以外に方法はない。 必要なものをそろえてください。

ピノコ オペの準備だ! 任せてよのさ!

・~

よし。 待ってろよ。

ロピバカイン。 はい。

・~

右上肢 局所麻酔 終了。

メスと止血鉗子。

はい。

まさか…。

クソ… やりづらいな。

(長谷川)神経と血管を切断? そんな…。

・~

のこ!

はい。

嘘だ。 できるはずない。

右上肢 切断完了。 ピノコ 次 左いくぞ。

はい。 鉗子に気をつけてくれ。

(母親)ああっ…!

やっぱり 再接着。

あれ 腕だよな!?

いったん 腕を切り離し そのあと もう一度 繋ぎ直そうと…。

そんなことできんの!?

理論上は可能ですが 腕となると 実際問題としては ほぼ無理です。

クソ…! 腕が しびれてきた。

なかなかの苦行だな これは。

(翔太)ママ…。

もう少しだ。 頑張れ。

・~

(鉄骨の崩れる音)

クソ…! 間に合ってくれよ。

・~

左上肢 切断完了。 はい。

早ちゅ! 早ちゅ!

(鉄骨の崩れる音)

ピノコ! お願いしまちゅ!

(一同)せーの…!

(鉄骨の崩れる音)

ピノコ!

下がってください! 危ないですよ!

(母親)翔太! あとにしてくれ! 急ぐぞ!

下がってください!

下がって! 下がって!

(救急車のサイレン)

・~

言われたとおり準備したが 到底 無理だぞ 君。

1本目を繋ぎ合わせるのでも最速で6時間。

2本目の手術をする頃には 切断した腕が持たん!

初めに骨 血管を繋げ 腕の状態維持を図る。

その上で 神経 筋肉を繋げる。

無理だ! こんな状態で繋いでも 血管の詰まりや神経麻痺で…。

邪魔するなら出てけ。

ご託を並べてる暇はない。

…始めてくれ。

・~

骨 接合終了。 次 血管だ。

血管縫合糸。

・~

速い。 うちの先生の倍以上のスピードだ。

ハサミ。

マイクロも使ってませんよ。

ああ。 神業だよ。

右上肢動静脈 吻合終了。 血流を再開。

(医師)はい。 嘘だろ…。

・~

左上肢 血流再開。

次 神経いくぞ。

血圧低下してます。

大丈夫だ。 ポンピングして輸血続行。 はい。

(秒針の音)

次 筋肉。 二頭筋腱から。 (医師)はい。

(秒針の音)

3時間経過。 スピード上げるぞ。

コッヘル。 はい。

吻合部 確認。

腋窩を広げろ。

次 右の神経いくぞ。 (医師)はい。

・~

ひょっとして あの人って…。

本当にいるわけないだろ そんな。

ブラック・ジャック…。

・~

術式 終わり。

(自動ドアの開く音)

(長谷川)あの… すいません。

(山本刑事)ブラック・ジャック!

誰ですか? それ。

(山本)すっとぼけんじゃねえ!

無免許医が 白昼堂々 手術なんかしやがって!

傷害だ! 来い!

ブラック・ジャック?

(ドアの開く音)

(山本)ほら! 出ろ! 釈放だ。

・~

毎度 ご苦労なことですな。

どうちぇこうなゆのに。 うるさい。

腕が立つだか なんだか知らないが 俺は お前みたいな奴は許せないんだ。

私は好きですけどね。 あなたみたいな人。

あっ?

やれどもやれども無駄なことを ただ 己の信念に従い やり続ける。

いや 頭が下がります。

うるせえ! 二度と俺の前に面出すな!

失礼しました。 では。

ツギハギ!

(舌打ち) ああっ…!

ピノコ 彫刻は?

アッチョンブリケ!

(女性)「明夫くんは 私には もったいないような人なんです」

「優しくて 真面目で…」

(伊丹)ブラック・ジャック!?

これ 作った奴が ブラック・ジャックだっていうの?

警察の人が 確かに そう言ってたんですよ。

いやあ… えっ?

ブラック・ジャックって あれでしょ? あの…。

医師免許を持たない闇医者で 法外な治療費をふっかける…。

そうそう。

でも その腕は超一流で どんな病気や怪我も必ず治すっていう。

ほとんど都市伝説の人です。

いるわけないじゃない ブラック・ジャックなんて。

SNS全盛のご時世に 闇医者なんて存在できないでしょ。

それなんですけどね→

昨日の鉄骨事故 写真や動画が たくさん上がってます。

でも 彼が写ってるものは 一枚も上がってないんです。

噂どおり 患者が金持ちや権力者ばっかりだったら→

彼は そういう人たちのやばい秘密も いっぱい握ってるわけですよね?

逆に ブラック・ジャック自身も 表に出られない立場。

そこは きっと 持ちつ持たれつですよね。

んっ?

写真や動画が消されてるっていうの? 闇の力で?

そうです。 で 後藤さんは→

例えば… なんか そういう連中の 知ってはならないことを知ったりして→

自殺に見せかけて…! 漫画かよ!

ハハハハハハッ…!

あるわけないだろ そんなこと。 ハハハハハハッ…!

でも 僕は どうしても納得できないんです!

(机をたたく音) 納得できないんです!

(店主)私から渡しておくんじゃ駄目?

(長谷川)僕が預かったんで 僕から返したいんです。

すんごい遠いよ 家。

自分で返したいんです! お願いします!

・~(鼻歌)

(長谷川)お嬢ちゃん。 うわっ!

えっと… お父さん いるかな?

お父しゃんなんて いないわさ。

この間 男の人と一緒にいたよね 黒い服 着た。

あれ お父さんじゃないの?

あれはピノコの旦那しゃんだわさ。 んっ?

ピノコ こう見えて 18ちゃいなんやから。

…んっ?

余計なことを しゃべるんじゃない。

チェンチェイ! それ カレー用?

うん。 今夜は熊カレーだからな。

熊? 熊 食べるんですか?

山で害獣駆除があったんで。

せめて ありがたく頂かないと 熊に申し訳がない。

んっ? 熊は嫌い?

嫌いといいますか…。

・~

すみません お待たせして。 カレーは あと30分ほどで出来上がるので。

あっ すいません…。 あの これ…。

こんな所まで わざわざ。

いえ。 あの… これ 本当に なんなんですか?

これは… 魂なんですよ。

はっ?

この中には 永遠の魂が封じ込められている。

だから これは 人なんです。

はあ…。

とどのつまり 私は神になりたい。

そういうことかもしれませんね。

な… なるほど…。

じゃ… じゃあ…→

じゃあ この馬は 後藤さんの… 後藤一馬の「馬」ってことですか?

この間も申し上げたが これに関しては 私が作ったものではないので。

後藤一馬さんというのは 僕の友人で 海外の刑務所で突然亡くなったんです。

で 骨壺には これが入ってたんです。 何度も言いますが…。

どうして あなたは これを作って入れたんですか?

百歩譲って 私が作ったものだとして→

誰かが それを ご友人の後藤さんとやらに 贈ったのかもしれない。

私が作って入れたと考えるには あまりに短絡的ではないですかね?

でも あなた ブラック・ジャックですよね。

失礼だけど 違法なことに 山ほど関わってる人ですよね。

違いますよ。

警察の人が ブラック・ジャックだって言ってました!

人違いだったんです。 だから こうして釈放されてる。

(長谷川)釈放されたのは あなたがブラック・ジャックだからだ!

私がブラック・ジャックだと どうして釈放されるのかね?

それは… それは あなたが闇の力で守られてるからだ!

いい医者 紹介しようか?

はあ? 一人暮らしか? 一緒に住んでる…。

ふざけんなよ! あんた 絶対 なんか知ってんだろ!

なんで これ作って入れたんだ?

金 積まれて 自殺に見せかける手術でもしたのか?

本当に大丈夫か? はあ?

仮に 私が 後藤さんの死に 犯罪まがいの関わり方をしていたとする。

だったら なんで そんな→

足のつくようなものを わざわざ作って入れるんだ。

話が破綻してやしないか?

あっ…。 待ってくれ。 今 医者の連絡先を…。

いるか! こっちだって 医者の卵だ!

あっ! 熊カレーは?

(ドアの開閉音)

もう チェンチェイ 青少年をからかって!

まあ これで もう来ないだろ。

(女性) 「友人に相談したこともあったんですけど→

夫婦のスキンシップがなくなるなんて よくあることだって」

「うちなんて 10年 手も握ってない… とか」

「まあ そう言うしかないですよね」

暇なんだな 最近の医者の卵は。

それ ドクターズバッグですよね。

医師免許のない人間による医療行為は 立派な犯罪です。

フォルムが好きでね。

ごく軽い虫垂炎の症状だと思われます。

(松方)本当か? (長谷川)はい。

下腹部に圧痛がありますが 硬さがないので。

あくまで 僕の所見ですが…。

無免許医の犯罪行為をお手伝いいただき ありがとうございます。

先生の見立て どうなの?

こちらの先生と同じです。 薬で散らせば 治りますかと。

(松方)じゃあ あの… 例のあれのせいじゃないってことだな?

セカンドオピニオン ご満足いただけましたか?

ヘヘッ。 すまないね。

例のあれ 埋め込んでから もう 誰も信用できなくてさ。

ストレスかもしれませんね。

警察やマスコミからは しばらく距離を置かれたほうが。

あの… 例のあれって なんですか?

ああ… 頼まれて あの人の体の中に 50億のピンクダイヤを埋め込んだ。

(長谷川の声)50億のピンクダイヤ!?

死ぬ時は あの世に持っていきたいそうでな。

持っていって どうするんですか? そんなもの。

閻魔に贈る賄賂にでもするんじゃないか?

そんな馬鹿馬鹿しい手術までするんですか 金さえ もらえれば。

おや お前さんは 患者を選別するタイプかい?

じゃ… じゃあ こういうとこの人の手術はするんですか?

(長谷川) 僕は そういうことを言ってるんです。

確かに。

こういう所には 桁外れの金持ちがいるかもしれんな。

(長谷川)えっ?

(長谷川)ちょっ…。

ええ~ 本当に行くの…?

(女性)どうも。 いいえ。

ちょっと あなた…! あなた 恥ずかしくならないんですか!?

何が? 金 金って あなた 金しか頭にないんですか!?

もし 俺がブラック・ジャックだったとして…。 認めるんですね。

もし お前さんの言うように 後藤さんの死に関わっていたとして→

一体 どうしたいんだ? 認めるってことですね!

あっ! 金か? (振る音)

目的は。 ふざけんなよ!

どうして そこまで食い下がる?

そんなに仲が良かったのか?

後藤さんが捕まったのは… 僕のせいだからです。

あの日…。

(長谷川)うーん… なんか 「イチヤ」と「ヒトヨ」で 意見 割れてますね。

絶対 「イチヤ」だって。

いやいやいや… 「ヒトヨ」でしょ。 うわっ…!

(グラスの割れる音) (外国語)

あっ いや ご… ごめんなさい…。

(外国語) (後藤)啓介 構うな。

(外国語) (後藤)おい…! やめろ!

いいかげんにしろ!

(殴る音) (長谷川)後藤さん! 後藤さん!

(外国語) (殴る音)

(後藤)おい やめろ…! オラァッ!

おい 逃げろ! (長谷川)でも…。

足手まといなんだって! 早く行け!

(長谷川の声)後藤さんは→

結局 チンピラ 刺して 過剰防衛になって 捕まったんです。

でも 僕のことは巻き込みたくないからって 伏せてくれて…。

あの時 僕が逃げなかったら…。

(長谷川)だから もし あなたが 後藤さんの死に関わっていたとしたら→

僕は あなたを守ってる世の中と戦います。

(笑い声)

こんにちは。

(男性)こんにちは。 (女性)こんにちは。

世の中と戦ったことはあるか?

戦ったことがある奴は 簡単に 戦うなんて言わんのじゃないかと思ってね。

想像はついてます 大変なんだってことは。

わかった。 じゃあ 俺の知っていることは教えてやる。

後藤さんはな…。

後藤さんは?

お前さんが立派な医者になることを望んでた。

お前さんが巻き込まれないようにしたのが その証拠だ。

で… でも…。

というわけで 青少年は 一生懸命 勉強しろ。

それが 最高の供養だ。

(肩をたたく音)

(肩をたたく音)

これ なんですか?

(伊丹)後藤くんが亡くなった病院だよ。

病院? 亡くなったのは 刑務所だったんじゃ…。

骨壺の発送元から たどってみたところ→

後藤くんは 刑務所で自殺未遂をしたあと そこに運ばれたようなんだ。

バルボラではトップレベルの 医療技術を誇る病院でね。

受刑者なんかが運ばれる所じゃないんだよ。 普通ならね。

そして そこに後藤くんが運び込まれる前日→

別の日本人男性が運ばれてきてる。

そこの清掃スタッフに確認してみたら→

その男性は 複数臓器の生体間移植でも受けない限り→

とても助からない状況だったらしい。

ところが その男性は奇跡の復活を遂げて→

こっそり退院していったっていうんだよ。

で それで これが その男。

(長谷川)誰ですか?

古川駿斗。

界隈では有名なジャンキーで 法務大臣の息子だと。

えっ…。

あり得ないよな。 自殺を装って 臓器提供者にされたなんて。

漫画の世界だよ。

です… よね…。

でも… 考えてみりゃ 世の中 結構 漫画なんだよな。

カルト団体と政治家がベッタリとかさ→

真っ黒に塗られた公文書とかさ→

ドリルで証拠データ破壊なんてのもあったな。

マジっすか? ってな 漫画みたいな話で あふれかえってる。

伊丹さん。

もし これが本当だったら 敵は 法務大臣ってことですよね。

まあ これだけの情報じゃ どうにもならん。 もう少し探ってみるよ。

ありがとうございます!

(電話)

ピノコ! (電話)

(電話)

はい。

(古川)「ああ 先生」

どうも。 息子さんは その後 いかがですか?

おかげさまで ピンピンしておるよ。 ハハハハハッ…。

いやあ さすがに懲りたのか クスリも もうやっとらんよ。

それは何よりです。

いや… それより 先生の周りを→

伊丹という弁護士 チョロチョロしていないかな?

「弁護士?」

ああ。 あの青年の代理人で うるさく嗅ぎ回っているようでね。

黙ってもらおうかと思うんだが 先生…。

(古川)「何か まずいもの つかまれちゃいないだろうね?」

あっ いや… これは確認で。 ハハハハ…。

そういうことでしたら 一つ お願いしたいことが。

・~

(切る音) (伊丹)うわっ…!

(倒れる音)

・~

(伊丹)ああっ…。

・~

(古川)これでいいのか? 先生。

ありがとうございます。 これで ほぼ全ての臓器を摘出できます。

ああ… まったく こんな商売までやるなんてな 先生は。

ええ。 ですから 息子さんの時も おっしゃっていただければ→

こちらで ご用意いたしましたのに。

(古川)んっ? あれは 先生の部下か?

臓器を扱う業者です。

あっ ご覧になりますか? (古川)えっ? あっ いや…。

このまま ここで臓器摘出してしまいますが。

(古川)ああ… やめとくよ。 うん。

では 今後とも ごひいきに。 (古川)ああ。

・~

(ドアの開閉音)

伊丹さん どこですか!?

伊丹さんとは?

後藤さんの弁護士です! 1週間前から行方不明なんです!

それは大変だ。 警察に連絡したほうがいいんじゃ…。

何か知ってますよね! 何かって?

知ってますよね!

これ…。

盗んでたんですか? ピンクダイヤ。

まさか。 偽物だよ。

伊丹さん 言ってました。

後藤さんは 臓器移植をするために 自殺に見せかけて殺されたんじゃないかって。

その手術したの あなたですよね?

伊丹さんは 今 どこで どうしてるんですか!?

知ってますよね!

まあ 知ってるかね。

このままいけば 次は お前さんだってことは。

お前さんも もう わかってるよな。

この世には うまい具合に人を消す方法なんて いくらでもある。

本当 金さえ もらえれば なんでもするんだな。

偉い人たちに守られながら。

別に頼んでないんだけどな。 みんな やたらと親切で。

(長谷川)人殺し!

(荒い息遣い)

医者になりたいなら よく覚えておくといい。

人は 生かしても殺しても 金になる。

どうちたの?

まあ これで もう 本当に来ないだろ。

(荒い息)

・~

おんなじじゃん これじゃ…。

(雨の音)

(ドアの開く音)

いらっしゃいませ。

(六実明夫)あの…。

あなた ブラック・ジャックを知ってるって 本当ですか?

そりゃ知ってますよ。 伝説ですから。

僕の…! 僕の愛する妻を治してほしいんです!

(女性)「もう どうやっても 元に戻すのは無理なんです」

「もう お別れするしかないと思うんです」

「だけど… 自分一人で ちゃんとお別れできる自信がなくて…」

(キリコ)そろそろ 実際にお会いする日時を 決めたほうがよろしいでしょうか?

「そうですね。 そろそろ…」

あの… 今日は もう 明夫くんが帰ってきてしまうので…。

・~

・~

チェンチェイ!

こえ! こえ どういうことなのさ!

鉄骨事故の原因は→

子供が 風で飛ばされた風車を拾おうとした 飛び出し。

故に トラックには なんの過失もなく 建設会社は ビタ一文 払わないそうだ。

えっ? じゃあ 1億は?

子供の親のほうかや もやうことになゆの?

そっちには請求してないじゃないか。

そんな! 治したんだかや 親のほうに払ってって頼んだや?

払う気があるなら 連絡してくるだろ。

払わないと 法廷に持ち込むぞ!

…って 法廷に出たら チェンチェイのほうが捕まゆのか。

えみ子ちゃん 診てもらわないと…。

ご安心ください。

旦那さんから 前もって お話は伺ってますので。

(六実えみ子)ごめんね。 怖いよね。

…いえ。

失礼します。

確かに 獅子面病だ。

世界でも十数例しか報告のない奇病。

あちこち もう40軒近く 病院を回ったんですが→

どこでも 根治はできないと 言われてしまって…。

患部の骨が どんどん膨れてきてしまう。

しかも いったん切除しても 同じことが起こる可能性が非常に高い。

ええ。 それに とても骨を細かく削る手術だから→

神経を傷めるって言われて…。

すぐさま死に至るわけでもないし 投薬で進行を遅らせるほうが現実的だって…。

改めて 触診します。

(明夫)あの… 今は こんなですけど えみ子ちゃん 美人だったんですよ。

笑った顔がかわいくて 自慢の… 私の宝物でした。

それが こんなになっちゃって…。

先生 なんとか… なんとかならないでしょうか?

なりますよ。

えっ!?

ほ… 本当に? 本当ですか?

私は この病気 一度 治したことはあります。

ただし 結構 かかりますけどね。

いくら? いくらですか?

2億ですかね。

に… 2億!?

もうちゅこち安くてもいいんじゃない?

2億…。

普通の医者にはできないことを やるわけですから→

それくらいは頂かないと。

でも あの… いくらなんでも 高すぎませんか?

たった2億で 奥さんの笑顔が 取り戻せるかもしれないなんて→

むしろ お得な話だと思いますが。

うちは しがないサラリーマン家庭ですし…。

あなたは 奥さんの笑顔は宝だと言った。

宝なら 2億くらいするもんじゃないですか?

あっ いや… でも…。

では あなたにとって 奥さんの顔ってのは 一体 おいくらの価値があるんですか?

そ… そんな…。

そんなの プライスレスだ プライスレス!

なら 2億くらい 安いもんじゃないですか。

あんた それでも医者なのか!?

女が こんな顔になったんだぞ。 助けてやりたいとは思わないのか!?

あなたこそ そう思ってます? (明夫)はあ…?

本当に助けたい人は 「金なら いくらでも出す」って言いますよ。

それは もう 出せる出せないにかかわらずね。

それは… それは…。

もういいよ 明夫くん。 (明夫)でも…!

私 もういいって言ったじゃない。 この顔でも生きていけないわけじゃないし。

(明夫)僕が嫌なんだよ!

僕が…→

えみ子ちゃんを 治してあげたいんだよ。

えみ子さんは ご自分で 治したいと思ってらっしゃらないんですか?

治せるものなら治したいですけど 2億ってなると…。

それに 治したことがあるって おっしゃいましたけど→

必ず治るんですか?

確かに。

私も 一度 扱っただけですし 成功は たまたまかもしれませんね。

でしょう?

2億出して失敗なんて 目も当てられないし→

うまくいったところで 借金に追われて 今度は別の不幸が待ってそう。

帰ろう 明夫くん。 でも…。

(えみ子)ありがとうございました。

えみ子ちゃん…。

あの… あの! (ドアの閉まる音)

うるちゃいこと言わないで 治してあげてよさ!

あの奥ちゃん かわいちょうだわさ。

ああ かわいちょうだな。

旦那に この顔じゃ嫌だって言われて→

けど 2億の価値もないって言われて…。

顔なんて関係ない。 治す必要もない。 そのままの君でいい。

本当の愛っていうのは そういうもんじゃないかね。

でも ピノコは できることなや 18ちゃいの見た目になりたいわさ。

それは無理だと言ったろ?

チェンチェイだって 見た目で嫌な思いしたことあるでしょ?

うーん…。

いや… いい思い出しかないなあ。

ない。

あっちょう…。

でも それは チェンチェイの話よさ。 ピノコは ちょうはならないのよさ!

アッチョンブリケ!

(明夫)えみ子ちゃん。

天馬大学の病院に いい形成の先生 いるんだよ。

あんな奴に頼んなくても いい医者 いっぱいいるんだから。

見て これ。 これ 経歴がね…。 本当 もういいって 明夫くん!

えみ子ちゃんのためじゃなくて 僕が諦めたくないの。

・~

もう少し 探してみるね。

・~

だね…。

・~

(キーボードを打つ音)

(アナウンス)「おかけになった電話は 電波の届かない場所にあるか…」

伊丹さん どこ行ったんだよ…。

(明夫)離せよ…! ブラック・ジャックは治せるって言ったぞ!

お前ら みんな ヤブなんじゃないのか!?

治せるって言ったんだよ ブラック・ジャックは!

(チャイム)

えっ…?

(えみ子の声)そう…。 ちゃんと 先生と来たのね。

うん。

よかった。 一人で来たのかと思っちゃった。

えみ子しゃん。 ん?

わたち ホントは18ちゃいなんでちゅ。

フフッ…。 えっ?

双子のお姉ちゃんの かやだの中に→

ずっと 袋みたいなものに かやだの部品がバヤバヤの状態で入ってて…。

バラバラ?

うん。

そえをチェンチェイが取り出して 人の形にしてくえたんらけろ→

ピノコの部品は こえ以上 大きくなやないかや→

生きていくためには この大きさがギリギリで…。

だかや えみ子しゃんと同じっていうか→

なりたくて こうなってるわけや ないんでしゅ。

でも わたちと違って えみ子しゃんは治ゆ!

だかや もう一度 前向きに ご相談しましぇんか?

えみ子しゃん…。 (嗚咽)

ありがとね。 うん…。

ありがとね…。

チェンチェイ!

ん…?

どうちたの?

ああ いや…。 話はできたか?

今日は これから お友達が来るんだって。

だかや また来てって。

…お友達?

うん。 そう言ってたのよさ。

チェンチェイ?

そのお友達… 死に神かもしれん。

チニガミ?

この世には 安楽死ってのを請け負う やからがいるんだよ。

・~

(キリコ)ありがとうございます。

・~

素敵なカップですね。

(えみ子)よく 人が来てたので 集めてたんです。

(えみ子)昔の話ですけど…。

・~

どうぞ。 マスク 窮屈でしょう?

医者の端くれでもありますから 症状は理解しています。

(えみ子)じゃあ お言葉に甘えて…。

・~

(長谷川)獅子面病の治療に2億!?

(明夫)高いのもわかるんですけどね。

他の医者は やってもくれない 手術なわけだし。

(長谷川)あの… そもそも 手術しないって方向はないんですか?

見かけは変わっても 奥さんは奥さんなわけだし。

きっと 平気な人もいるんだろうな…。

いるんだろうね 世の中には。

好きな人が どんな見てくれになったって 好きで 動じない。

すごいと思うよ。

でも 僕には無理なんだよ そんな立派なことは。

あの顔で笑われたって かわいいなんて思えないし→

チューもできなければ 夜もね… 無理。

これをどうにかするには 彼女の顔を治すしかない。

それが僕なりの愛の証しだって 張り切ったんだけど→

これもね いざ2億って言われると ビビっちゃって…。

もうね 情けなくて 嫌になるよ…。

大丈夫です。 僕は もっと情けないですから。

(携帯電話の振動音)

はい。

「あっ 先日は どうも」

ブラック・ジャック…?

「今 どちらにおられます?」

そんなこと 関係ないでしょ あなたには!

そうですか。 実は 私 先ほど→

奥さんから 安楽死の依頼を受けたんですが。

えっ? 安楽死…?

どうも 奥さん そこまで思い詰めてるみたいですよ。

「どうです?」

2億円で手術を受けるって手も ありますが。

馬鹿馬鹿しい。 そんな手にのるか!

そうですか。

一応 ご提案はしましたんで。

なんて奴だ…。 どうしたんですか?

妻から 安楽死の依頼を受けたって。 馬鹿馬鹿しい!

2億の手術を受けさせるための でたらめだよ!

六実さん 戻りましょう。

ブラック・ジャックは 六実さんが思ってるより→

ずっと危険な人間です。 えっ…?

奥さんを安楽死させて 臓器でも売り払うつもりかもしれません!

来るか? 来い… 来い!

間に合うかなあ?

ああ もう…! 何号室だ?

(キリコ)本当 えみ子さんだらけですね 写真。

(えみ子)明夫くん 私の顔が好きだったから…。

初対面で いきなり 「付き合ってくれ」って言われたんでしたっけ。

「どうしてですか?」って聞いたら 「顔が好きだ」って答えられたって…。

(えみ子)そうそう。

それで 本当 嫌な奴だなあと思って→

デートで 感じ悪いこと わざとしてみたんです。

(えみ子の声)約束に遅刻して→

食事中にスマホいじって→

高いバッグ買わせて。

さすがに怒るだろうと思ったら…。

きれい。

・~

ねえ 怒ってる?

かわいいから 怒れないんだよ!

えっ…?

僕は 君に何をされても許せる! 絶対にうまくいく!

結婚してください! してーっ!

ええ~っ…!?

(明夫)とりあえず 1回目のプロポーズ記念ね。 プロポーズ記念だけ撮らせて。 ねっ?

いや ちょっと…。 (明夫)ほら ほら ほら! いくよ? いくよ?

はい はい はい。 (カメラのシャッター音)

ええっ…? ハハハハッ! ちょっと待って…。 (明夫)いいねえ。 いい笑顔 いい笑顔。

(えみ子)幸せだったなあ 私 本当…。

うん…。

じゃあ そろそろ…。

はい。

・~

(キリコ)ここを緩めると 薬が体内に入り 眠るように死に至ります。

本当に自殺に思われませんか?

少しずつ入れれば 脳卒中を起こしたようにしか見えません。

えみ子さんの場合 心臓発作より そのほうが自然なので。

ありがとうございます。

(解錠音)

あなた…。 はい?

本当に点検の人ですか?

ええ。 少しかかりますんで お茶でも飲まれて お待ちください。

(キリコ)あの…→

今日は やめておきますか?

どうして…?

まだ迷ってるなら。 死ぬのは いつでもできますから。

いえ… もう これ以上 明夫くんに無理させたくないので。

「無理」?

明夫くん 絶対 私を治すんだって…。

私がいると 無理し続けるから。

やめておきましょう。

それは ご夫婦で ちゃんと話し合えば済む問題です。

いいの。 終わらせたいの。

私が死を請け負うのは 死以外に救われようがない人たちだけです。

じゃあ キリコさんはさ…。

この顔 抱えて 生きていける?

…はい。

強いね。

私は 朝 目が覚める度に ため息が出る。

ああ 今日も生きちゃってる。 早く終わらないかな。

いつになったら…。

いっそのこと すぐ死ぬ病気だったらって 何度も思った。

生きたくても生きられない人がいる。

生きてるだけで価値がある。

わかるよ。

産んでくれた親にも申し訳ない。

わかるよ…。

たかが見かけ。 気の持ちよう。

見てごらん。 同じ病気でも 強く生きてる人だっている。

・~

人は見かけじゃない。 心だ。 生き様だ。

嫌っていうほど わかってるんだよ そんなことは…!

でも… でも…!

できない…。

・~

私にとって 日が昇るってことは…→

絶望でしかないんだよ。

・~

ごめんなさい。 つらいことを言わせて…。

・~

(ガラスの割れる音) (物音)

ブラック・ジャック…! なんで?

やっぱり お前か。 ご苦労なこったな 死に神稼業も。

そちらこそ。 泥棒まがいの往診 ご苦労さま。

彼女は俺の患者だ。

・~

・~

もういいの。

えみ子さん…。

人を試すようなことばっかりして…。 患者は あんたのおもちゃじゃないのよ!

どけ!

(えみ子)ううっ…! うっ…!

うっ…! ううっ…!

(荒い息)

自分でやったの? クソッ!

薬が体内に急激に入ったことで 不整脈を起こしてる。

解毒剤は? ないわよ! そんなの。

ごめんね。 今 楽にしてあげるから。

安楽死だか なんだか 知らんが→

お前が 今 やろうとしていることは殺人だ!

うっ… うっ…!

(荒い息)

(荒い息遣い)

・~

えみ子ちゃん! どうしたんだよ!? えみ子ちゃん! えみ子 おい!

(長谷川)おい あんた この人を殺そうとしたのか?

チェンチェイじゃないわさ! そこのチニガミだわさ!

(長谷川)チニガミ?

(荒い息遣い) (明夫)えみ子ちゃん…。

えみ子ちゃん 大丈夫なんだよな? なあ!?

急場しのぎの処置はしたが このままだと あの医者に殺されるぞ。

さあ 2億出すか? 六実さん。

(明夫)えっ…?

2億出せば 命だけは助けてやる。

い… 命だけ? そうだ。

払う必要ないわよ。 彼女は 死を望んでたんだから。

彼女は 心身ともに苦しみ尽くした。

これ以上 あなたに無理はさせたくない。

かといって このまま生きていく強さも持てないって。

2億払って助かったとこで 彼女にとっては生き地獄なのよ。

彼女が死んだら 今度は あんたが生き地獄じゃないのか!?

耐えられるのか? 彼女の自殺を見過ごしたことを。

どうせ生きるなら 彼女がいる地獄と いない地獄→

どっちがいいんだ!?

払う… 全財産。

足りない分は 僕を買ってください。

腎臓 肝臓 血液 皮膚とかも… そういうの売れるんですよね!?

それで払う! 2億払う! えみ子を助けてくれ!!

(キリコ)馬鹿なの? 彼女は死にたがってたの…。

(明夫)一緒に苦しみます!!

僕は… えみ子を ちゃんと愛せないかもしれない。

それで彼女は苦しいでしょう! 僕だって苦しいでしょう!

お互い 何一つ いいことなんて ないかもしれない!

でも それなら 最後まで一緒に苦しみます!!

・~

それなら きっと 僕にもできる。

・~

できる。

・~

それを聞きたかった。

ピノコ 戻るぞ。

ついてくるか? 青少年。

(長谷川)あっ…。

・~

鑷子。 はい。

・~

マイクロ剪刀。

はい。

・~

(長谷川)視神経の間を…。 すごい。

よし。 脳下垂体に到達。

メス。 はい。

(長谷川)メス 入れるんですか?

血栓が絡みついてるんだ。 入れなきゃ 話にならんだろ。

(長谷川)いや で… でも…。

・~

こいつの仕業だ。

脳下垂体前葉 部分切除。

(長谷川)えっ? 集中しろ。

(長谷川)は… はい。

・~

どうぞ。 ありがとう。

あんなとこに メス 入れられるなんて…。

神になりたいって言えるよ あれは。

でも それ 助けられなかった人たちのお墓なんだわさ。

えっ?

助けられなかった時に 骨もらって作るのよさ。

もらえた時だけやけろ…。

なんのために そんなこと…?

忘れないためにかなって ピノコは思ってゆけろ。

私は神になりたい。

そういう意味…。

(ドアの開く音)

・~

あの… お疲れさまでした。

おや 今日は かみつかないのか? 青少年。

僕の目に見えてるものだけが 全てではないような気がして…。

あの… ありがとうございました。

長谷川くん。

今日は助かりました。

はい。

うっ…。

ああっ…。

(いびき)

・~(長谷川)「もう戻れない night night。。」

・~「今もあの夜を引きずったまま。」

・~(鼻歌)

長谷川くん。

伊丹さん! 生きてたんですか!?

(伊丹)うん。

襲われたんだけど なんか 誰かが助けてくれたみたいでね。

誰か?

お香のにおいがする所に隔離されて…。

それって…。

(携帯電話の着信音)

・~

(長谷川)ライブチケット?

まさか…。

・~(ギター)

(拍手と歓声) (琵琶丸)どうも ありがとうございました。

(拍手と歓声)

なんだったんだろう? このチケット。

あっ… すいません!

えっ?

えっ…!

えっ… なんで?

(琵琶丸)では 最後の曲です。

(琵琶丸)これは 親友と過ごした 最後の夜の歌です。

(観客)イチヤ! (観客)ヒトヨ!

(観客)イチヤ! (観客)ヒトヨ!

それ ずっと論争になってんだってね。 (観客の笑い声)

どっちだと思う?

(観客)イチヤ! (観客)ヒトヨ!

イチヤ! ヒトヨ!

(観客)どっち?

イチヤだと思う人。

(観客たち)イチヤ イチヤ イチヤ! イチヤ イチヤ イチヤ!

ヒトヨだと思う人。

(観客たち)はい! はい はい!

では 聴いてください。

「一つの夜」と書いて…→

『一夜』。

(観客の笑い声) (拍手)

(長谷川)カズヤ…。

親友の名前だったのか。

・~(ギター)

・~

・~「喉につかえた舌打ちを」

・~「無理矢理、飲み下すかのように グビグビと」

・~「お前は生ビール、 チューハイ、ハイボール。。」

・~「みるみる重なりゆく伝票。」

・~「やれやれまた割り勘負けか。。」

・~「矛先を失った 相槌のようにチクチクと」

・~「俺はチビた氷に…」

賭け どうしよっか? 啓介くん。

どっちも外れちゃったね。

ねえ。 どうしましょうかね…。

フッ… ハハッ…。

・~「聞いていたはずなのに」

・~「聞こえていなかったんだろう。」

・~「溢れ、こぼれ落ちていった お前の言葉達の中に」

・~「掬うべき真実があったんだろう。」

・~「もう戻れない night night。。」

・~「今もあの夜を…」

駿斗様が留学ですか。

あいつ… フフフッ!

世界の政治情勢を学びたいと 言いだしてな。

人が変わったようにございますなあ。

・~「引きずられたまま。。」

(ノック) はい。

・~

佐野さん。 (職員)はい。

これ…。 なんだろうね?

・~「見ていたはずなのに」

・~「見えていなかったんだろう。」

アッチョンブリケ!

あっ…。

あの… これ。

えみ子ちゃん…。

えみ子しゃん 治ってゆ! 治ってゆ!

チェンチェイ 治ってゆ! えみ子しゃん…。

先生 これ… これ どういうことですか!?

いやあ… 私にも よくわかってないんですよ。

脳の手術をしたら 自然と こうなってて…。

そんなこと あるんですか?

あの死に神の薬が 特効薬だったのかもしれませんね。

あの… お金は必ず…。

マンションは売るつもりですし 親戚にも相談してみます。

だから もう少し待ってください!

あいにく そういうのは受け付けてないんですよ。

なので あの時 ご自分で言ったように→

体で払ってください。

えっ…?

全身 全臓器の提供をお願いします。

あなたが亡くなった際には。

手術に使う 大事な臓器です。

その時が来るまで 責任を持って 健康な体を維持するように。

…はい。

チェンチェイ ホントは ピノコも18ちゃいにできゆんやないの?

フッ…。

ねえ 笑ってないで! できゆんやないの!?

うるさい! 18ちゃいの見た目になりたい!

うるさい! くすぐるぞ! 絶対に…!

この…! この…!

ブラック・ジャック先生…。

・~

この命… 大切にします。

また あの顔に戻りたくなる時があったら→

いつでも いらっしゃってください。

フッ…。

・~

あっ… ありがとうございました!

・~

お気をちゅけて~!

・~

(ドアの開く音)

お疲れさまでした。

一つ 疑問なんだが→

なぜ 我が家に 我が物顔で出入りをしてるんだ?

僕 弟子になることにしたんで。

弟子は取らない主義でね。

ああ だから ピノコさんの弟子です。

フフフッ…。

あっ 先生。

この前 僕 医学部の先輩の手塚って人に 会ったんですよ。

その人 なぜか 漫画家になってて 今 医者が主役の話を考えてるそうです。

医者にならずに 医者の漫画か。 酔狂な話だ。

第1話では→

ある大金持ちの御曹司が 事故で瀕死の重体になるんですって。

御曹司は 全身の臓器を移植しなければ 助からない。

そこで 大金持ちは 臓器提供者を作り出そうとするんです。

御曹司と背格好の似た 身寄りのない青年を 自殺したことにして拉致する。

そこに ある すご腕の闇医者が呼ばれて→

身寄りのない青年の体を使って 御曹司を助けるよう 命じられるんです。

でも 彼には→

この健康な青年の生命を犠牲にして 御曹司を助ける意味を見つけられなかった。

そこで 彼は 身寄りのない青年のほうを 助けることにするんです。

・~

(長谷川の声)青年の顔を整形し→

御曹司の姿に仕立て上げる。

ほとぼりが冷めたら 元の顔に戻してやる。

好きな俳優の顔でもいい。

(長谷川の声) 医者は 青年に新しい人生を与え→

そして 助けられなかった御曹司にも せめてもの手向けを残した。

「優れた馬」という意味を持つ 御曹司の名前にちなんだ 馬の彫刻。

どう思います? この話。

話としては面白い。

…が そんな完璧な手術ができる医者は いないね。

(長谷川)フフフ… ですよね~。

手塚くんに そう伝えておいてくれ。

はーい。

チェンチェイ! お客しゃん!

(長谷川)あっ…。

なんの用だ?

えみ子さん 結局 どうなったの?

向こうに戻る前に 一応 確認しておきたくて。

それがな 誰かさんの おかしな薬のおかげで→

すっかり きれいになってな。

フッ… 結局 顔も治したってこと?

・~

(キリコの声) もし えみ子さんを救えなかったら→

何を閉じ込めるつもりだったの?

何がいいかね。

フッ… それ 私に聞く?

お前さんのほうが 彼女のことは ずっと よく知ってるだろ。

まあ 考えるまでもなくて よかったわね。

おや よかったのか。

私は 別に 殺人鬼じゃない。

生きられる力があるなら 生きればいい。

(キリコ)でも 思うのよ。

放っておけば死にゆく運命の個体を 力ずくで生き返らせるのは人間だけよね。

ある意味 医者は随分な神様気取りだわ。

一体 それは どこまで許されるのかしらね。

生きる苦痛から逃れるために 自ら命を断ち切るのも人間だけだ。

それは どこまで許されるのかね。

(キリコ)それこそ 神のみぞ知る… かしらね。

(地鳴り)

(長谷川)先生! 来てください!

(キャスター)「先ほど 午前11時半頃→

黒谷市の山道で 崩落事故がありました」

「現在 大量の土砂と落石が 道を塞いでおり→

大幅な交通規制が行われています」

「この崩落事故により→

男女2名が乗った乗用車が 土砂の下敷きになりました」

「被害に遭ったのは→

六実明夫さんと 妻のえみ子さんと みられていますが→

今のところ 安否の確認は取れていません」

(キリコ)フフッ… こんなこと ある?

せっかく治したのに…。 ねえ ブラック・ジャック。

馬鹿みたい 私たち。 あんなに じたばたして。

なんだったの? あれ。

・~

あの人たちは どうやったって こうなる運命だった…。

黙れ!!

(キリコ)行くの?

まだ息があるかもしれん。

(キリコ)絶対に助からないわよ。

なら 何度でも助けてやるさ。

(キリコ)なんのために?

自分が… 生きるためにだ!

・~

・~

・~

・~

・~

Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.