All language subtitles for Kimi.ga.Kokoro.wo.Kuretakara.EP06.1080p.FOD.WEB-DL.AAC2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

(鳥のさえずり)

おはよう。 おっ… おはよう。

どうしたの? あっ…。

太陽君が うちにいるの 何だか まだ慣れなくて。

太陽君が うちにいるの 何だか まだ慣れなくて。

もう3日も一緒に暮らしてるよ? まだ3日だよ。

フフッ。 あっ 朝ご飯 ごめんね。

ううん あんまりうまくないけど。 うれしいよ。

ありがとう。 フフ…。

食べよっか。 うん。

フフ…。 フフッ。

昨日 寒くなかった? 居間で寝させてごめんね。

全然。 逆に居心地良過ぎちゃって ごめん。

フフッ。 無理して泊まらなくていいからね。

ちょっとでも 雨ちゃんと一緒にいたくて。

ちょっとでも 雨ちゃんと一緒にいたくて。

あ… そうっすか…。

「そうっすか」? 太陽君が変なこと言うから➡

動揺したの。 ごめん ごめん。

変なことは言ってない…。 あっ 雨ちゃん。

雨ちゃんに お願いがあるんだけど。

お願い?

「雨」って呼びたいんだ。

あっ 雨ちゃん 固まってる…。

あっ… 急展開過ぎて脳が停止した。

いや ほら こうやって 付き合い始めたわけだし。

ちょ… ちょっと考えさせて。

自分の名前って まだ苦手で。

分かった。

私も 「太陽」みたいな すてきな名前だったら➡

胸を張って 「いいよ」って言えるんだけどな。

胸を張って 「いいよ」って言えるんだけどな。

すてきかなあ? フフフ。

うわっ しょっぱ!

ごめん これ 無理して 飲まなくていいから。

ううん。 私 味覚ないから平気だよ。

五感をなくすって 具体的に何て病名なの?

病名は…。

病名は…。

(携帯電話)(アラーム) あっ…。

ごめん 仕事行ってくる。 うん。

(日下) 《次に奪われるのは触覚です》

《誰かとのつながりを 実感するための感覚といっても➡

《誰かとのつながりを 実感するための感覚といっても➡

過言ではない》

あ… 懐かしい。

(雪乃)ただいま 雨。

すぐ ご飯作るからね ちょっと待っててね。

これ 何? ああ それ?

これ 何? ああ それ?

ボイスレコーダー 電器屋さんの福引で当てたの。

(スピーカー)(操作音)

あー あー。 私の名前は逢原 雨です。

(スピーカー)(操作音) (スピーカー)あー あー。

わあ! (雪乃)気に入った?

うん! よーし じゃあ➡

交換日記しようか? 交換日記?

(雪乃)ばあちゃんが お仕事行く前 ここにメッセージを入れておくから。

(雪乃)ばあちゃんが お仕事行く前 ここにメッセージを入れておくから。

(スピーカー)(操作音) (スピーカー)(雪乃)おかえり 雨。➡

学校は どうだった?➡

今日は ばあちゃん おいしいよりよりを食べました。

いいなあ ずるい!

(スピーカー)(雪乃) 雨の分も ちゃんとあるから➡

おやつに食べてね。 やったあ!

《ばあちゃんの声は あったかい》

《ばあちゃんの声に触れたら➡

《ばあちゃんの声に触れたら➡

何だか ぎゅって 抱き締められてるみたいだ》

《だから このボイスレコーダーは➡

ばあちゃんの声は➡

小さな私の 一番の宝物だった》

(携帯電話)(バイブレーターの音)

もしもし。 (携帯電話)(看護師)逢原 雨さんでしょうか。

はい。 (携帯電話)おばあさまの容体が➡

急変しました。

急変しました。

ばあちゃん。

ばあちゃん 大丈夫? しっかりして!

ばあちゃん!

帰りたい。 えっ?

家に帰りたい…。

いただきます。

何すか?

(達夫のせきばらい) 何すか?

(春陽)弁当でマウント取るとか最低! うるさ。

これ 自分で作ったやつですから! (春陽)それに彼女ができた途端➡

3連泊とかマジ最低~。 こちとら毎晩➡

晩酌だけが唯一の楽しみの しみったれたクソジジイとの2人暮らし。

雨ちゃんのおばあちゃん 入院してるんだよ?

心細いだろうから 一緒にいるだけだ。

は~ん どうだかね。

あっ そうだ。 父さん 1個 聞いていい?

あっ そうだ。 父さん 1個 聞いていい?

しみったれたクソジジイに 答えられることならな。

フフフ…。

俺の名前ってさ 父さんが付けたの?

いや 明日香だよ。 どうして?

何で「太陽」なのかなと思って。 そりゃ お前…➡

お前が明日香の太陽だからだよ。 えっ?

(陽平)あいつよ 生まれたばかりの お前 抱っこして言ってたんだよ。

あったかくて優しくて➡

太陽みたいに かけがえのない存在だって。➡

太陽みたいに かけがえのない存在だって。➡

それで 「太陽」って名前にしたんだよ。

そうなんだ。

明日香が生きてりゃあな。

そういうことも 直接 聞けたのにな。

ねえねえ 私の名前も お母さんが付けたの?

(陽平) お前の名前は 俺が付けたんだよ。

春の ぽかぽか陽気の日にさ➡

ぱっと ひらめいちゃったんだよな 「春陽」って。

何その ぽかぽかネーム 適当みがすごいんですけど。

何その ぽかぽかネーム 適当みがすごいんですけど。

(陽平)そんなことないよ。 (携帯電話)(バイブレーターの音)

あっ 雨ちゃん 大丈夫?

急に電話してごめんね。 ばあちゃんが「帰りたい」って。

先生は? 一時外泊なら許可できるって。

でも もし何かあったら➡

責任取ることはできないって 言われて。

どうしたらいいと思う?

帰ろう。 えっ?

大丈夫 俺もいるから。

着きましたよ。 上りますね~。

<(ノック)

雪乃さんが帰ってくるって 太陽君から聞いて。

必要になりそうなもの 買ってきたよ。

わざわざすいません。

大丈夫? 雨ちゃん。

大丈夫? 雨ちゃん。

(雪乃) 迷惑掛けてごめんなさいねえ。➡

でも最後に帰ってこられて よかった。

最後だなんて やめてください。

だからってわけじゃないけど➡

一つ お願いがあるの。

今日ね ばあちゃんの部屋を 掃除してたら➡

これを見つけたの。 あ~… 懐かしい。

すっかり忘れてた。 フフフ。

ばあちゃんの声を聴くのが 毎日 楽しみだったな。

嫌なことがあっても 聴いたら いつでも元気になれたよ。

立ち直れた。 ばあちゃんの声の力で。

立ち直れた。 ばあちゃんの声の力で。

だけど 最後は私が投げ出しちゃったね。

(児童)おい 雨降ってんだけど。 逢原のせいだぞ!

(児童)でもさ 「雨」って ホント変な名前だな!

(児童たち)ハハハ…。 (児童)あいつのこと➡

これからザー子って呼ぼうぜ。

(スピーカー)(操作音) (スピーカー)(雪乃)おかえり 雨。➡

学校はどうだった?➡

今日は雨の日ね。➡

ばあちゃん 雨って大好き。➡

しとしと降る雨もあれば わーっと降る雨もある。➡

見てて ちっとも飽きないから。➡

だから あなたも ほんのちょっとでいい。➡

だから あなたも ほんのちょっとでいい。➡

雨を 自分の名前を➡

好きになってくれたら うれしいなあ。➡

もしかしたら あなたのお母さんは 窓の外に降る雨を見て➡

あなたの名前を…。 (スピーカー)(操作音)

(雪乃)庭に レコーダー落ちてたけど どうしたの?

もういい 交換日記なんてしない。

もういい 交換日記なんてしない。

何かあった? 雨なんて大っ嫌い。

自分の名前も大っ嫌い。

どうして お母さんが 「雨」って付けたかなんて➡

どうでもいい 知りたくない。

どうせ いいかげんな気持ちで 付けたに決まってるもん。

人って死んだら どうなるんですか?

われわれは 奇跡を見届けるのが役目です。

だから死後の世界のことは 詳しくありません。

唯一 知っているのは 人は死んだら➡

ほんのわずかな時間だけ 雨を降らすことができる。

ほんのわずかな時間だけ 雨を降らすことができる。

それだけです。 雨を?

(千秋)強い雨じゃなくて 優しい雨を。

雨に心を込めて 大切な人に思いを届けるの。

(日下)しかし最も重要なのは➡

生きている間に 心を分け合うことです。

(日下)死にゆく者は 言葉や思いを直接残し➡

(日下)死にゆく者は 言葉や思いを直接残し➡

見送る者は 精いっぱい尽くしてあげる。

お互いに後悔を残さぬよう。

逢原 雨さん。

あなたは 死にゆくおばあさまのために➡

最後に何をしてあげたいですか?

最後に…。

逢原 雪乃さんから お電話で 同意は頂いていますので➡

特に手続きは不要です。 はい 分かりました。

(看護師)入りますよ。

久しぶり 雨。

太陽君…。

どうして?

(雪乃)私が頼んだの。➡

霞美の主治医の先生に相談したら 外泊してもいいって。

もうすぐ退院できそうなのよね?

もうすぐ退院できそうなのよね?

うん。 (雪乃)よかった…。

じゃあ ひと息入れたら 出掛けましょう。

出掛けるって何しに?

最初で最後の 家族旅行よ。

えっ?

(汽笛)

はいよ。

ありがとう。

何も言わずに お母さんのこと 連れてきてごめんね。

雪乃さんから頼まれたんだ。

《一つ お願いがあるの》

《雨と霞美を どうしても仲直りさせたいの》

《私が最後にできることは あの2人を➡

《私が最後にできることは あの2人を➡

もう一度 親子に戻してあげることだから》

そんなの無理。 だって あんなことされて…。

(霞美)《あんたなんていらない 必要ない!》

自信ないよ。

それでも俺は お母さんと向き合ってほしい。

それでも俺は お母さんと向き合ってほしい。

どうして?

雨ちゃんのお母さんは 生きてるんだから。

俺の母さんはさ 物心つく前に死んじゃったけど。

伝えたいことがあっても もう何も伝えられない。

伝えたいことがあっても もう何も伝えられない。

でも 雨ちゃんは違う。

「ありがとう」も 「ごめんね」も➡

まだ伝え合えるでしょ?

(霞美)無理だよ やっぱり。

いまさら母親に戻るなんて…。

許すかどうかは雨が決めることよ。 それより大事なのは➡

許すかどうかは雨が決めることよ。 それより大事なのは➡

霞美がどうしたいか あなたの気持ち。

私は…。

戻りたい。

戻れることなら あの子の母親に…。

もう一度 「お母さん」って呼んでもらいたい。

(雪乃)だったら頑張ろう。

しっかり向き合いなさい。 雨と自分自身と。

うん。

太陽君 運転できるの?

ペーパードライバーだけどね。

なら 私が運転しようか? 免許 持ってるし➡

今は薬も効いてるから。 あの 眠くならないやつ。➡

だから いざとなった…。

ごめんなさい 何か余計なこと言って。

♬~

♬~

ねえ 太陽君 ちょっと海に寄ってくれる?

海? いいけど どうして?

ゲームがしたくて。 ゲーム?

こっち来て。

ここに立って。

今から じゃんけんして 勝った方が1歩進む。

それで相手に質問する。 それを繰り返して➡

先に木の枝にたどりついた方が 勝ち。

分かった? 分かった。

じゃあ いくよ。

じゃんけん ぽん。

私のお父さんって どんな人? 連絡は取ってる?

女優を目指してたときの 役者仲間で…。

女優を目指してたときの 役者仲間で…。

でも あなたができて もう それっきり…。

そっか。

じゃあ 次。 じゃんけん ぽん。

雨の… 好きな色は?

雨の… 好きな色は?

白かな。

私も… 私も白なの。

そう。 じゃあ 次ね。

じゃんけん ぽん。 (雪乃)これから あの子は➡

つらい思いをたくさんする。

つらい思いをたくさんする。

それでも 強く生きてくれるかしら…。

(雪乃)あなたには たくさん迷惑掛けちゃうわね。

だから あの子と ずっと 一緒にいてあげてなんて言えない。

あなたは あなたの人生を生きてください。

じゃんけん ぽん。

じゃんけん ぽん。

夢の話 聞かせてほしいな。

パティシエになる夢。

諦めた。 えっ?

私 病気だから。 もうすぐ五感を失うの。

味覚も嗅覚も もうないの。

ごめんなさい。 何も知らなかった…。

謝らないでよ。

ほら 次。 でも…。

母親らしいこと何もできてない…。

だから…。 泣かないでよ!

泣きたいの私なんだから! 分かった気になって泣かないで。

じゃあ 次。 じゃんけん ぽん。

じゃあ 次。 じゃんけん ぽん。

最後に何か質問して。

雨は…。

お母さんのこと恨んでるよね?

今もまだ 憎んでるよね?

今もまだ 憎んでるよね?

当たり前じゃん。

そんなの当たり前じゃん! 恨んでるよ!

あんなひどいこと されたんだもん!

怒鳴って 殴って 「必要ない」って言うくらいなら➡

どうして私のこと 産んだりしたの!?

ごめんなさい…。 だから泣くなって言ってるでしょ!

私の方がつらいのに…。

ずっとずっとつらかったのに…。

ずっとずっとつらかったのに…。

泣いて許されようとしないでよ。

ごめんなさい。 大っ嫌い。

自分勝手で いいかげんで 無責任で➡

ホント大っ嫌い。

最低だよ。

最低な母親だよ!

最低な母親だよ!

でも…。

最低だけど…。

心からは嫌いになれなかった。

何度も何度も嫌おうとした。

憎もうとした。

憎もうとした。

だけど…➡

どうしても思い出しちゃうの。

子供の頃 お菓子を褒めてくれたこと。

楽しかったときのこと。

だから余計につらかった。

嫌いになりきれなくて ずっとずっと苦しかった!

嫌いになりきれなくて ずっとずっと苦しかった!

♬~

じゃんけん勝ってないけど➡

1個だけ聞いていい?

どうして私に「雨」って付けたの?

こんなひどい名前 どうして?

あなたを産んだとき すごく不安だったの。

産まれてすぐのあなたを 抱っこしても➡

泣かれて 嫌がられて 自信もなくなって…。

でもね そんなとき雨が降ったの。

でもね そんなとき雨が降ったの。

雨が?

(霞美)そしたら あなた➡

うれしそうに 笑ってくれた気がしたの。➡

その顔 見て思ったんだ。➡

もしかしたら 雨が この子を あやしてくれたのかもって。

だから「雨」って名前を付けたの。

雨が あなたを 笑顔にしてくれますようにって➡

願って。

(霞美)でも そのことが あなたを苦しめちゃったね。➡

ごめんね。➡

こんな名前しか 付けてあげられない母親で…。➡

あなたを 傷つけることしかできない➡

あなたを 傷つけることしかできない➡

駄目なお母さんで ホントに ごめんね…。

(霞美の泣き声)

雨ちゃんは強くなりましたよ。

だから大丈夫です。

きっと強く生きていけます。

きっと強く生きていけます。

だって…。

雪乃さんの孫だから。

フフッ。 それでもくじけそうになったら➡

俺が雨ちゃんを支えます。

一緒にいます。 ずっと一緒に。

それで雨ちゃんの幸せを願います。 雪乃さんの分まで。

それで雨ちゃんの幸せを願います。 雪乃さんの分まで。

たすきは俺が➡

ちゃんと受け取りますから。

ありがとう 太陽君。

♬~

♬~

階段か。

俺 おんぶしますね。 あっ 待って 太陽君。

私が支える。

だから歩こ。 うん。

お母さん。

お母さん。

手伝って。

いいの? うん。

手 貸してほしい。

分かった。

じゃあ みんなで歩こう。 家族で一緒に。

♬~

♬~

(雪乃)ここね 私がプロポーズしてもらった場所。

おじいちゃんに? (霞美)どんなプロポーズだったの?

簡単な言葉。 ただ「結婚しよう」って。

お父さんらしい。

お父さんらしい。

でも こうも言ってくれたの。

「俺と結婚したら きっと いい人生になるぞ」って。

昔の九州男児の 上から目線の言葉よね。

そのくせ あの人 すぐに死んじゃうんだもん。

でも… いい人生だった。

でも… いい人生だった。

ホントにホントに いい人生だった。

霞美が生まれて…。

雨と出会えて…。

こんな素晴らしい人生 他にない。

こんな素晴らしい人生 他にない。

ぜーんぶ あなたたちのおかげ。

ありがとう 2人とも。

♬~

(汽笛)

霞美に伝えたいことがあるの。 (霞美)何?

今から言うことは お母さんからの遺言。

やめてよ そんな…。

霞美。

霞美。

自分のことを愛しなさい。

それが人生で一番難しいこと。

でも あなたは この世界で たった一人なの。

代わりなんていないの。 だから ちゃんと愛してあげて。

今日まで ずっと 頑張ってきたんだもん。➡

少しは認めてあげないと かわいそうよ。

ほんのちょっとでいい 自分を愛して。➡

ほんのちょっとでいい 自分を愛して。➡

それで 今度こそ➡

雨のお母さんになってあげてね。

うん。

♬~

♬~

♬~

今日 無事に火葬 済ませたから。

お母さん 泣かないで。

また今度 お見舞い行くからね。

(タップ音)

(タップ音)

雪乃さんも きっと喜んでるね。

雨ちゃんと お母さんが また親子に戻れて。

まだまだ会話はぎこちないけどね。

それでも これ以上の おばあちゃん孝行はないよ。

そうかな?

(司)雨ちゃん。

雪乃さんから 預かってるものがあるんだ。

雪乃さんから 預かってるものがあるんだ。

えっ? 亡くなる前の日➡

フラダンス教室で作った千羽鶴と 寄せ書きを届けに行ったんだ。

そしたら これを。

それって…。 「ばあちゃんの声を聴くのが➡

毎日 楽しみだった」

「嫌なことがあっても 聴いたら いつでも元気になれた」

「嫌なことがあっても 聴いたら いつでも元気になれた」

「ばあちゃんの声の力で 立ち直れた」

雪乃さん その言葉がうれしかったって。

だから残したんだ。 自分が死んでしまっても➡

雨ちゃんが元気になれるように 立ち直れるように➡

交換日記を。

聴いてあげて。 昔の交換日記も➡

聴いてあげて。 昔の交換日記も➡

ちゃんと この中に残ってるって。

(スピーカー)(操作音)

(スピーカー)(雪乃)おかえり 雨。➡

学校は どうだった?➡

今日は ばあちゃん おいしいよりよりを食べました。

今日は ばあちゃん おいしいよりよりを食べました。

(雪乃)《おかえり 雨。 今朝 雨が作ってくれた朝ご飯➡

とってもおいしかった。 また作ってくれたら うれしいな》

(雪乃)《おかえり 雨。 ばあちゃんは寝不足です》➡

《昨日 雨が ずーっと話し掛けてくるんだもん》

(雪乃)《でも楽しかったね》

(雪乃)《おかえり 雨。 新しいクラスはどうですか?》➡

(雪乃)《おかえり 雨。 新しいクラスはどうですか?》➡

《友達 いっぱいできたかな?》

(スピーカー)(雪乃)おかえり 雨。➡

学校はどうだった?➡

今日は雨の日ね。➡

ばあちゃん 雨って大好き。➡

しとしと降る雨もあれば わーっと降る雨もある。➡

見てて ちっとも飽きないから。➡

見てて ちっとも飽きないから。➡

だから あなたも ほんのちょっとでいい。➡

雨を 自分の名前を➡

好きになってくれたら うれしいなあ。

(日下)《人は死んだら➡

ほんのわずかな時間だけ 雨を降らすことができる》

(千秋)《雨に心を込めて 大切な人に思いを届けるの》

(千秋)《雨に心を込めて 大切な人に思いを届けるの》

ばあちゃん…。

(スピーカー)(雪乃)雨。➡

これが最後の交換日記です。

(雪乃) 《今日は どんな一日だった?》

(雪乃) 《変わりなく過ごせたかなあ?》

(雪乃) 《変わりなく過ごせたかなあ?》

《雨が元気だと うんと うれしいよ》

(スピーカー)(雪乃)ばあちゃんは 今日 ずーっと思っていました。

《あなたのおばあちゃんになれて よかったな~って》

《幸せだったな~って》

《幸せだったな~って》

(はなをすする音)

(スピーカー)(雪乃)それなのに あなたが一番つらいときに➡

一緒にいてあげられなくて ごめんね。➡

ごめんね 雨…。 (はなをすする音)

《ばあちゃんの声は あったかい》

《ばあちゃんの声は あったかい》

(雪乃)雨…。

《ばあちゃんの声に触れたら➡

何だか ぎゅって 抱き締められてるみたいだ》

何だか ぎゅって 抱き締められてるみたいだ》

人生って残酷ね…。

いつも つらいことばっかり。

でも あなたなら きっと立ち向かえるわ。

大丈夫 雨は強い子だから。

あなたは強い子よ。

私の自慢の孫だもの。

だから つらくても苦しくても➡

一瞬一瞬を大切に生きてね。

そうすれば きっと出合えるはずだから。

幸せだなあって 心から思える瞬間に。

幸せだなあって 心から思える瞬間に。

雨なら 出合える。

絶対出合える。

ばあちゃん 願ってる。

天国で 雨の幸せ 願ってるから。

♬~

♬~

(スピーカー)(電子音)

♬~

ばあちゃん。

ばあちゃん。

交換日記の返事するね。

(スピーカー)(操作音)

私もだよ。

私も ばあちゃんの孫になれてよかった。

幸せだった。

だから忘れない。 絶対忘れないよ。

だから忘れない。 絶対忘れないよ。

ばあちゃんとの思い出も 料理の味も➡

においも 笑顔も➡

声も 手触りも。

ずっとずっと 宝物だからね。

《だから ばあちゃんの声は➡

《だから ばあちゃんの声は➡

これからも ずっとずっと➡

私の 一生の宝物だ》

♬~

おはよう。 おっ… おはよう。

おはよう。 おっ… おはよう。

ハハハ もしかして 俺が家にいるの まだ慣れない?

ううん もう慣れた。

そっか よかった。

あのね 太陽君 1個 お願いがあるの。

お願い?

今日から 私のこと「雨」って呼んで。

今日から 私のこと「雨」って呼んで。

えっ? 自分の名前➡

好きになろうと思って。

それが ばあちゃんにできる 最後のことだから。

分かった。

試しに ちょっと呼んでみて。 えっ 今?

えっと…。

雨。 (2人)フフ…。

ぎこちないな。

ぎこちないな。

♬~

(携帯電話)

もしもし。 (携帯電話)(司)司です。➡

雨ちゃんの病気の件で。 えっ?

友達の医者に聞いてみたんです。 そうしたら…。

五感を失う病気なんて ありませんでした。

いや でも…。

《うわっ しょっぱ!》 《私 味覚ないから平気だよ》

そんなはずないです。 確かに味覚はないはずです。

(携帯電話)じゃあ➡

病気ではない 別の何かで?

別の…?

[『君が心をくれたから』の…]

[このドラマの…]

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