All language subtitles for Kimi.ga.Kokoro.wo.Kuretakara.EP01.1080p.FOD.WEB-DL.AAC2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

♬(賛美歌)

(雨)《10年後の約束?》 (太陽)《うん》

《10年後の大晦日 一緒に花火 見に行こうよ》

《俺の作った花火 見せたいんだ》

《俺の作った花火 見せたいんだ》

(生徒)何か すっごい雨だな。 (生徒)なっ。➡

おい ザー子のせいだぞ。

(生徒)あ~ もう 邪魔!

すいません。

(生徒)ザー子って じめじめしてて暗いよな。

(生徒) ホント名前のとおりだよな。➡

逢原 雨。 変な名前。

逢原 雨。 変な名前。

♬~

こんにちは。

こんにちは。

逢原さん。

逢原さんだよね?

あっ 俺 3年の朝野。 朝野 太陽。

太陽? うん。

太陽? うん。

あのさ もしよかったら…➡

一緒に入らない?

♬~

あっ… 派手な傘ですね。

あっ… 派手な傘ですね。

あっ… やっぱり派手かな これ。

えっ?

女性のものなんだ。

母さんの形見で。

あっ 私 電車なので。

あっ 私 電車なので。

あっあっ 知ってる?

こういう晴れた日に 雨が降ることを➡

天が泣いているって書いて 天泣っていうんだ。

天泣? 天泣には変な迷信があってさ。

晴れた空から雨が降っているとき 赤い傘に入っていた2人は…。

運命の赤い糸で結ばれるんだって。

運命の赤い糸で結ばれるんだって。

あの 私 その… す…。

す…。 す?

す…。

すごく迷惑です。

気持ち悪いです そういうの!

気持ち悪いです そういうの!

赤い糸…。

(司)そこのお姉さん 手伝って。 お願いします!

あっ…。

えっ!? あっ…。

わざわざ送っていただいて すみません。

とんでもない チラシを拾ってくれたお礼です。

(司)長崎には旅行で? えっ?

ああ 帰省です。 それと大晦日の…。

(司)花火? まあ。

(司)僕 その花火大会の 運営をしてて。

市役所の地域振興課で働いている 望田 司といいます。

市役所の地域振興課で働いている 望田 司といいます。

あっ お名前は?

逢原… 雨。

あれ? 逢原って…。

(司)雪乃さん! お孫さん 帰ってきましたよ。

あら 司君?

あっ 2人はどういう? ああ。

雪乃さん 市役所の フラダンス教室に通ってて。

それより雨! 8年ぶりなんだし➡

ちゃんと顔を見せて。

ちゃんと顔を見せて。

おかえりなさい。

ただいま ばあちゃん。

(雪乃)どうぞ。

ねえ シンディー 暖房の温度 1度上げてちょうだい。

(スピーカー)かしこまりました。

雨 仕事は? 休みもらえた。

いつも頑張ってるから特別にって。 そう。

(司)雨さんは何のお仕事を? えっ?

(雪乃)この子 すごいの。 東京の有名なお菓子屋さんで➡

(雪乃)この子 すごいの。 東京の有名なお菓子屋さんで➡

パティシエをしてるのよ。 (司)へえ。

(雪乃)レーヴってお店 知ってる? (司)すごい 有名店だ。➡

この間もテレビに出てましたよ。 あっ…。

私 2階に荷物 置いてくるね。

(雪乃)バカだね~。

バカって言わないで。 (雪乃)赤い傘に運命の赤い糸?➡

ロマンチックじゃないの。 それなのに あんたは…。➡

あした ちゃんと謝りなさいよ。 でも…。

「でも」じゃないよ。 年頃の男子は敏感なの。

「でも」じゃないよ。 年頃の男子は敏感なの。

女の子の何げない一言が 一生のトラウマになったりするもんよ。

それが好きな子の言葉なら なおさら。

好きな子!? そりゃそうよ。

きっと その子 雨の運命の人になりたいのよ。

違うよ そんなことない! 絶対ない!

ごちそうさま。

ねえ 雨。

ねえ 雨。

友達できた?

必要ないよ 友達なんて。

(チャイム)

あ… 朝野先輩。 うおっ。

都度確認あ… あの 私 お話が…。

都度確認あ… あの 私 お話が…。

お… お話?

(生徒)告白!? (生徒)マジ!?

つか この声 ザー子じゃん!

私…。

私…。 <(生徒)ザー子 頑張れー!

<(ざわめき)

えっ!? (スイッチを切る音)

(生徒たち)来た来た…。 (生徒)ピーカン 付き合っちゃえ!

(生徒)早く告白しろー!

(生徒)早く告白しろー!

(生徒たち)告白! 告白! やめろ! やめろって!

(生徒たち)告白! 告白! 告白! 告白!

わざとじゃないから。

(生徒たち)告白! 告白!

逢原さん!

あっ… ハァ ハァ ハァ…。

あの… さっきはホントにごめんなさい。

あの… さっきはホントにごめんなさい。

あんなことになって。 でも ホントに…。

退学します。 えっ!?

恥ずかしくて もう学校行けません。

誰も知らない どこかの町で 一人で ひっそり生きていきます。

お… 大げさだって。

ねえ さっきの何だったの? 大事な話って。

昨日はすみませんでした。 ひどいこと言って。

昨日はすみませんでした。 ひどいこと言って。

あっ… それか。

あっ てことはそれほど迷惑…。 迷惑でした。

だよね。

でも ちゃんと謝るべきだと思って。

だから ごめんなさい。

なら おわびに 1個お願いしてもいい?

なら おわびに 1個お願いしてもいい?

お願い?

俺と友達になってよ。

ととと… 友達!? 私と?

うん。 え… どうして?

私なんて暗いし 友達もいないし➡

それに変な名前だし…。

変な名前?

雨なんて… ひどい名前だから。

雨なんて… ひどい名前だから。

そうかな? そうです。

雨なんて みんなに嫌われてます。

降ると じめじめするし うっとうしいし➡

気分だって沈むから。 好きだよ。

えっ?

俺は大好きだよ 雨のこと。

俺は大好きだよ 雨のこと。

だって ほら➡

雨がないと 花だって緑だって育たないし。

ああ…。 ダムに水がたまれば➡

飲み水にもなるし 雨音を聞けば➡

優しい気持ちになれる。 だから…。

優しい気持ちになれる。 だから…。

雨は この世界に必要だよ。

そ… そんなの…。

大げさです!

えっ?

雨は この世界に必要…。

(雪乃)いいことでもあった?

あ… どうして? 背中うれしそうだから。

そんなこと…。

まあ ちょっとだけ。

なあに?

なあに?

友達 できたかも。

あら よかったねえ。 どんな人?

太陽みたいに笑う人… かな。

フフッ。

辞めます 花火師。

(達夫たち)えっ!?

(陽平)大晦日の花火大会のことか。

どうして 作らせてくれないんですか 花火。

あんな星じゃ半人前もいいとこだ。

お前には まだ任せられない。

駄目なのって 色ですか?

失礼します。 (一同)おい。 ちょちょちょ…。

ちょっ 待てよ ピーカン ちょっと落ち着けって。

そうですよ ピーカンさん。 (達夫)ったく バカか お前は。

もうすぐ年越しまつりだろ。

せめて それまでは続けろって。 いや でも…。

バカ兄貴! ちょっち頭冷やし行くよ。

頭冷やすって墓参りかよ。

(春陽) 今日はお母さんの命日だもんね。➡

顔見せないとかわいそうじゃん。➡

でも お母さんって どんな顔だったんだろ。

でも お母さんって どんな顔だったんだろ。

俺も何となくしか覚えてないや。

ったく お父ってば➡

写真1枚ぐらい 残してくれたってよかったのに。

全部燃やすかね 普通。

つらかったんだよ 母さんの顔 見るのが。

自分の不始末で起きた 火事だからって そこまでする?

そんなにつらかったのかな。 つらいよ そりゃ。

会いたくても会えないのは。

(雪乃)出掛けるの?➡

(雪乃)出掛けるの?➡

まあ 8年ぶりだし 友達に会いたいか。

友達? ほら いたじゃない えっと…。

そうそう 太陽君。 彼 花火師になったかしら?

あっ 大晦日! あの子の花火も上がるかもよ。

見に行ってくれば?

でも 人 多いから。 いってきます。

(先輩)《バカ野郎! それじゃ 分離するって言ってんだろ》

《すいません》 (先輩)《下手くそ》

《すいません》 《もっと奇麗に搾れよ》

《すいません》 《すいません》

《すいません》 《すいません》

《うちには必要ないよ》

見に行けるわけないよ。

いただきます!

春陽 お前 ジェノベーゼって 嫌いじゃなかったっけ?

はっ? マルゲリータピザですけど。

はっ? マルゲリータピザですけど。

えっ? あっ マルゲリータか。

てか これ 食べ過ぎだろ。 今日 医者と合コンなんでしょ?

異業種交流会。 てか お兄は雄としてオワコンよね。➡

28のくせにクリスマスに独り身でさ。 彼女つくんなよ。

いやいや… 俺 別に必要ないよ。

あ~ なるほどね。

お兄の恋が だいたい いつも 3カ月で終わんのは➡

あの子のせいか。 雨ちゃん!➡

あの子のせいか。 雨ちゃん!➡

何で忘れらんないの? 付き合ってなかったんでしょ?

おまけに仕事に集中したいから もう連絡しないでって➡

言われたくせに。

約束したから。 約束?

何でもないよ。

もういい。 先 帰るよ。 あっ ごっちゃんです。

最初はグー じゃんけんぽい!

あいこでしょ! あいこでしょ!

えっ? アハ あいこでしょ!

うわっ! 負けた。

何か質問ありますか?

朝野先輩は その… 花火師になりたいんですよね?

それは家業だからですか?

うーん それもあるんですけど➡

うーん それもあるんですけど➡

一番は母さんの言葉かな。 言葉?

「いつか たくさんの人を 幸せにするような➡

そんな花火を作ってね」って 言われたんだ。

それが母さんとの唯一の思い出。

その約束をかなえたいんだ。

うらやましいです。

そんなふうに堂々と夢を話せて。

そんなふうに堂々と夢を話せて。

そんなことないよ。

実際 ちょっと前まで諦めてたし。

えっ… どうして?

色々あって。 色々?

でも思ったんだ。 えっ?

何でもない。 次ね いくよ。

何でもない。 次ね いくよ。

じゃんけんぽん!

うーわっ。

おっ…。

思ったんだ。

君を幸せにする花火を 作りたいって。

そう思った。

うおっ!

うおっ!

あっ あっ…。

ハハハ… ハハハ…。

うわー びしょびしょ。 フフ。

あのさ… そろそろ敬語やめない?

無理です 先輩だし。 そんなの関係ないって。

じゃあ 俺は…。

雨ちゃんって呼ぶね。

<(爆竹の音)

あっ 精霊流しだ。 (一同)ドーイ ドーイ。

あっ 精霊流しだ。 (一同)ドーイ ドーイ。

どうして爆竹なんだろう? 魔よけだよ。

ああやって船が通る道を 清めてるんだって。

でも俺は あの爆竹 呼ぶためだって思ってたんだ。

呼ぶため? 天国にいる大事な人を➡

呼ぶために鳴らすのかなって。 すっごい音じゃん?

どこにいても気付きそう。 確かに。

あっ 雨ちゃんとはぐれたら 爆竹 鳴らすね。

あっ 雨ちゃんとはぐれたら 爆竹 鳴らすね。

スマホ持ってないでしょ。

子供じゃないから はぐれたりしないよ。

フフフ…。

ハハハ…。

ホント? ホントです。

ハハハ…。

ハハハ…。

ハァ…。

♬~

♬~

《10年後の約束?》 《うん》

《10年後の大晦日 俺の作った花火 見せたいんだ》

ハァ ハァ ハァ…。

あっ。

あっ。

《辞めます 花火師》

《どうして 作らせてくれないんですか》

《お前には まだ任せられない》

(春陽)え~! 佐田さんって目医者なんですか?

眼科医ね。 (春陽)どうりで品があると思った!

眼科医ね。 (春陽)どうりで品があると思った!

てか 目ん玉って エモくていいですよね。

目ん玉?

はい! はい はい はい! 1個 質問いいですか?

ん! うまい!

雨ちゃんには お菓子作りの才能があるよ。

ないよ 才能なんて。

(雪乃)あんた ホントは パティシエになりたいんじゃないの?

東京のお店で 働きたいんじゃない?

東京… なれるよ!

だって こんなにおいしい…。 無理だよ。

私なんかじゃ。

(雪乃)雨 母親に虐待されてたの 私の娘に。

虐待?

虐待?

《あんたのせいで 人生台無しよ!》

《ごめんなさい。 許して お母さん》

《あんたなんていらない 必要ない!》

《ごめんなさい ごめんなさい》

《うっ… ごめんなさい》

《ごめんなさい…》 《はっ!》

《ううっ…》

《はっ… あっ あっ…》

《はっ… あっ あっ…》

(雪乃)あの子は 自分には価値なんてない。➡

必要ないって思ってるの。

俺 去年の夏の花火大会で➡

偶然 雨ちゃんを見掛けたんです。

雨ちゃん ちっとも笑ってなくて さみしそうで…。

そんとき思ったんです。

笑った顔が見たいなって。

笑った顔が見たいなって。

俺の花火で 幸せな気持ちに させてあげたいって。

ねえ 太陽君。 お願いがある。

あの子の心を 変えてあげて。

(生徒たちの話し声)

(生徒たちの話し声)

都度確認あー あー。➡

3年3組 朝野 太陽です。➡

みんなに 聞いてほしいことがあります。➡

俺には夢があります。

花火師になるって夢です。

でも高1のとき 一度は諦めたんです。

でも高1のとき 一度は諦めたんです。

それから ずっと思ってました。

俺には 何の価値もないのかなって。

都度確認だけど ある人と出会って➡

その気持ちは変わりました。

思ったんです。 諦めないぞって。

思ったんです。 諦めないぞって。

都度確認だから みんなに宣言します。➡

俺は 一人前の花火師になります。➡

10年後 立派な花火を 空に上げてみせます。➡

みんなを幸せにする花火を。➡

そう思わせてくれたのは➡

他の誰でもない 君がいたからです。

他の誰でもない 君がいたからです。

都度確認だから…。

君には価値がある。

絶対にある!

都度確認君はないって思っても 俺は何回だって言います。➡

100回でも 1,000回でも言います。

君には 誰にも負けない すてきな価値があるよって。

君には 誰にも負けない すてきな価値があるよって。

都度確認だって… だって…。

俺の人生を… 変えてくれたから。

雨は…。

この世界に必要だよ。

(ドアの開く音) (教師)朝野!

だから自信持ってよ。 (教師たち)何やってる! やめとけ。

名前が嫌なら 裁判所がかえてくれる。

住む場所だって ばあちゃんが かえてくれる。

都度確認だけど 君の心は… 君にしか変えられないよ!➡

大丈夫! 君なら変われる!

絶対変われるから!

絶対変われるから!

♬~

♬~

♬~

さっきは… ごめんなさい。

変なこと言って。

思ったの。 あなたって迷惑な人だって。

ごめん。

迷惑で おせっかいで 大げさで➡

ちょっと気持ち悪いことでも 平気で言えちゃう変な人。

でもね 思ったの。

私 太陽さんと 友達になれてよかった。

変わりたいって そう思った。

♬~

♬~

行こう。 えっ?

ほら! 行こう!

えっ? 早く!

早く!

早く!

ハハハ…。 どうしたの? 急に。

笑ったから。

君が笑ったから。

フッ… フフフ…。

どうしたの? ハハ… いや➡

太陽さんって やっぱり大げさだなって。

太陽さんって やっぱり大げさだなって。

ハハハ…。 フフフ…。

ハハハ…。

あのさ 10年後の約束しない?

10年後の約束? うん。

10年後の大晦日 一緒に花火 見に行こうよ。

俺の作った花火 見せたいんだ。

俺の作った花火 見せたいんだ。

それまでに 一人前の花火師になってるよ。

なら 私は一人前のパティシエになる。

胸を張って会えるように。

じゃあ…。

じゃあ…。

約束。

約束。

♬~

♬~

太陽君。

私 変われなかったよ。

スイーツ教室? 予定してた講師が熱を出しちゃって。

代わりに講師をやってほしいんだ。 私が?

代わりに講師をやってほしいんだ。 私が?

お願いします。

あっ… 無理です 私なんかじゃ。

君が必要なんだ。

《雨は この世界に必要だよ》

分かりました。

いいの? ギャラは少ないけど。

お金より…。

それより私…。

やっぱり変わりたくて。

変わんないの? 気持ち。

(春陽)ガチで 今年いっぱいで辞める気?

てか何で辞めんの?

それは 才能がないから。

(春陽)嘘。 私 分かってるんだから!

(春陽)嘘。 私 分かってるんだから!

色覚障害なんでしょ?

えっ? 色覚障害?

私のことを振った 人を見る目がない目医者が➡

言ってたの。 マルゲリータピザとジェノベーゼを間違える理由。

見えてないんでしょ? 赤い色。

俺の目 赤い色を感じることが できないんです。

ハハッ… だから もう…。

辞めて正解だ。➡

もういい 今日限りやめろ。

もういい 今日限りやめろ。

お前は もう うちには必要ない。 (春陽)お父 それ ガチモンのパワハラ…。

いいよ! だって俺は 色を判別できないんだから。

そうじゃない!

自分の目を 言い訳にしてるようなやつに➡

人の心を動かす花火は作れない。

絶対にな。

(噴出花火の音) (太陽・雨)お~!

(噴出花火の音) (太陽・雨)お~!

あー…。 フフッ。

あっ そうだ 最後に線香花火で勝負しようよ。

勝った方が負けた方に 何でも1個お願いできる。

どう? おお…。

うん やってみたい。

不思議だな。

太陽さんと こんなふうに 仲良くなるなんて不思議。

最初の印象 最悪だったから。 フフ… それは言わないでよ。

最初の印象 最悪だったから。 フフ… それは言わないでよ。

だって変なこと言うんだもん。

晴れた空から 雨が降っているとき➡

赤い傘に入っていた2人は その…。

運命の赤い糸で結ばれるだなんて。

でも迷信だもんね。

そういうの当たらないから。 嘘なんだ。

えっ? それ… 俺が作った嘘の迷信。

えっ? それ… 俺が作った嘘の迷信。

どうして?

(雪乃)《きっと その子 雨の運命の人になりたいのよ》

あっ。

フフフ 勝った…。

フフフ 勝った…。

お願い どうしよう。

あっ。

ねえ 雨ちゃん。

ううん。 やっぱ もうちょっと考えさせて。

ううん。 やっぱ もうちょっと考えさせて。

♬~

じゃあ ここで。

うん。

雨 降りそうだから。

でも大事な物じゃ…。 いいんだ。

雨ちゃんが持ってて。

それで10年後の約束のときに 返してよ。

♬~

分かった。

(雨音)

(雨音)

また あした。

また あした。

♬~

♬~

♬~

(司)本日の講師をしていただく 逢原さんです。

こんにちは。

逢原 雨と申します…。

《大丈夫! 君なら変われる!》

逢原 雨です。 よろしくお願いします。

(拍手)

(拍手)

では ここで ボトムを15分ほど冷やすので➡

その間に ガナッシュ作りをしましょう。

(一同)はい。

もう少し しっかり混ぜてもらって…。

(女性)はい。 こんな感じで。

(先輩)《バカ野郎! それじゃ 分離するって言ってんだろ》

《下手くそ》 《何 焦がしてんだよ!》

《才能ないよ》 《うちには必要ないよ》

大丈夫ですか?

ハァ… ハァ…。

(霞美)ハァ… ハァ…。

あんたなんていらない。

必要ない!

ごめんなさい。 お母さん 許して…。

(司)雨さん? どうしたの? やめて!

(司)雨さん? どうしたの? やめて!

(過呼吸)

(司)あ… よかった 気が付いて。

ごめんなさい。 いや… 急に頼んだ僕のせいだよ。

ごめんなさい。 いや… 急に頼んだ僕のせいだよ。

違くて。

私 嘘をついてたんです。

嘘?

お店 とっくに首になってるんです。

5年も前に。

毎日毎日 怒られて。

最後は 必要ないって言われました。

他の店で働いたりもしたんです。

他の店で働いたりもしたんです。

けど全然駄目で。

怒鳴られて メンタルやられて 逃げ出して…。

どこに行っても… 必要ないって。

惨めで 情けなくて…。

惨めで 情けなくて…。

ちょっとでも 才能あるって思った自分が➡

バカみたいで…。

だけど 私…。

それでも 私…。

変わりたくて。

約束… かなえたくて。

(すすり泣き)

(すすり泣き)

「ばあちゃんへ 突然だけど 予定より少し早く➡

「ばあちゃんへ 突然だけど 予定より少し早く➡

長崎を離れることにしました」

♬~

「ホントはね 花火を見るために戻ってきたの」

「太陽君の花火を」

「でも私には資格なんてなかった」

「でも私には資格なんてなかった」

「そのことが あらためて分かったの」

「私 もうパティシエじゃないんだ」

「夢 諦めたの」

ありがとうございました。

「この5年 ずっと自分が嫌いだった」

(雪乃)ただいま~。

「何の成果も出せなくて 何をやっても全然駄目で➡

一人前にもなれなくて…」

「毎日毎日 悔しくてたまらなかった」

「ねえ ばあちゃん➡

もしも私が こんな性格じゃなかったら➡

弱い心じゃなかったら➡

ばあちゃんに喜んでもらえる 自慢の孫になれたのかな」

ばあちゃんに喜んでもらえる 自慢の孫になれたのかな」

「例えば 他の世界線があったら➡

たくさんの人に必要とされる➡

そんな生き方ができてたのかな」

「ばあちゃん こんな駄目な孫でごめんね」

「こんな情けない人生で… こんな大人にしかなれなくて」

「こんな情けない人生で… こんな大人にしかなれなくて」

「本当に本当に… ごめんね」

「それから 最後に一つだけお願いがあるの」

(携帯電話)(呼び出し音)

(携帯電話)

(携帯電話)

(タップ音)

もしもし。

ハァ ハァ ハァ…。

急に電話してごめんね。 いえ 雨ちゃんは…?

これを あなたにって。

ハァ ハァ ハァ…。

ハァ ハァ ハァ…。

今日の夜行バス!? (携帯電話)はい。

その前に もう一度 望田さんに謝りたくて。

(携帯電話)

(携帯電話)

もしもし 司君?

雨から?

うん。 うん 分かった。

12時の博多行きのバスね。 うん ありがとう。

太陽君 お願いがあるの。

あの子の心 もう一度 変えてあげて。

あの子の心 もう一度 変えてあげて。

♬~

♬~

朝野 太陽。

彼の命は 今夜終わります。

(観客たち)61! 60! 59! ごめんなさい! すいません!

すいません ごめんなさい。 (観客たち)58! 57! 56!

ごめんなさい すいません。 (観客たち)55! 54! 53!

ごめんなさい。 (観客たち)52! 51! 50!➡

49! 48! 47!➡

46! 45! 44!➡

43! 42! 41!➡

43! 42! 41!➡

40! 39!

雨ちゃん!! (観客たち)38! 37! 36!

すいません! ごめんなさい! (観客たち)35! 34!

ごめんなさい! すいません! (観客たち)33! 32! 31!➡

30! 29! 雨ちゃん!!

《雨ちゃんとはぐれたら 爆竹 鳴らすね》

(観客たち)25! 24! 23!➡

22! 21! 20!

22! 21! 20!

すいません 離れてください! 離れて!

(観客たち)16! 15! 14! 13!

空けてください すいません。

雨ちゃん!!

ギリギリセーフだ!

ハァ ハァ ハァ…。

また会えてよかった。

太陽君。

私ね…。 俺もなんだ。

私ね…。 俺もなんだ。

諦めたんだよ。

花火師になること。

えっ…?

俺… ずっと自分のことが嫌いだった。

花火師なのに…➡

赤い色が ちゃんと見えなくてさ。

やってもやっても 成果が出なくて…。

やってもやっても 成果が出なくて…。

一人前にもなれなくて。

(花火の音)

この花火も… 俺のじゃないんだ。

約束 間に合わなかった。

それで結局 花火師 辞めちゃったよ。

でも思ったんだ。

やっぱり俺は…。

やっぱり俺は…。

君を幸せにする花火を作りたい。

だから もう諦めない。

自分の目を言い訳にしたりしない。

何年かかっても➡

雨ちゃんの心に 俺の花火を届けてみせる。

雨ちゃんの心に 俺の花火を届けてみせる。

雨ちゃんだってできる。

変われる。 絶対変われる。

何度だってやり直せる!

それでも また くじけそうになったら➡

俺 何回でも言うからさ。

俺 何回でも言うからさ。

100回でも 1,000回でも 1万回でも!

雨は… この世界に必要だよ。

(花火の音)

(花火の音)

♬~

♬~

ばあちゃん…。

ばあちゃん…。

生きていることを 後ろめたく思うやつがあるか!

負けるな 雨!

自分に負けるな!

ばあちゃん…。

大丈夫。 あんたは私の孫なんだから。

大丈夫。 あんたは私の孫なんだから。

(泣き声)

(泣き声)

もう ここで。

もう ここで。

あっ この傘 雨ちゃん 持ってって。

でも…。 大丈夫。 ぬれちゃうから。

太陽君。

私も諦めるのやめる。

何年かかるか分からないけど 一人前のパティシエになる。

何年かかるか分からないけど 一人前のパティシエになる。

だから…。

もう一度いい? えっ?

約束。

もう一度 約束したいの。

うん。 約束。

(クラクション)

(ブレーキ音)

(衝突音)

太陽君…。

太陽君!

お願い… 誰か…。

お願い… 誰か…。

誰か助けて…。

<(足音)

(日下)私は案内人の日下です。

朝野 太陽君を迎えに来ました。

案内人?

助けてください…。

何でもします だから…。 (日下)何でも?

ならば あなたに奇跡を授けましょう。

ならば あなたに奇跡を授けましょう。

受け入れるのなら 彼の命は助けます。

奇跡?

奪わせてください。

奪うって何をですか?

あなたの心です。

心…。

(日下)紹介します。 彼女は…。

千秋です。

もし奇跡を受け入れたら➡

今後は彼女も あなたのことをサポートします。

(千秋) 私たちの姿は誰にも見えないわ。➡

(千秋) 私たちの姿は誰にも見えないわ。➡

あなたと朝野 太陽君以外には。

さて あなたに授ける奇跡について 説明します。

奪わせてもらうのは五感です。

五感? (日下)人は五感を通じて➡

心を育んでゆく生き物です。 いわば五感は 心の入り口。➡

これから3カ月かけて➡

これから3カ月かけて➡

あなたの五感を 奪わせてもらいます。➡

見ること 聞くこと におい 味➡

そして誰かに触れた その感触。

それらを一つずつ。➡

この奇跡を受け入れるのなら 朝野 太陽君を助けましょう。➡

しかし断れば 今から10分後 彼は死にます。

しかし断れば 今から10分後 彼は死にます。

あっ 先生。 太陽君は?

(日下)さあ 決断を。

彼に心を 捧げますか?

♬~

(花火の音・歓声)

(観客たち)《たまや~!》

(花火の音・歓声)

(花火の音・歓声)

《父さん!》

《卒業したら 俺を弟子にしてください!》

♬~

♬~

《なあなあ… あの1人で歩いてる子 誰?》

《何て名前?》 《1年だよな?》

《ああ 確か… 逢原 雨?》

《雨…》

《同じ空だ》

♬~

♬~

(深呼吸)

《よしっ》

♬~

♬~

(千秋)これでよかったの?➡

五感を失っても 命が無くなるわけじゃない。

誰とも 意思の疎通が取れなくなって➡

たった一人 闇の中で➡

死ぬまで ずっと生きてくのよ。

そんなの耐えれるわけない…。 返したかったんです。

そんなの耐えれるわけない…。 返したかったんです。

返したい?

私は もう じゅうぶんもらったから。

《太陽君》

《私と友達になってくれて ありがとう》

《あなたと出会ってからの 3年間は➡

《あなたと出会ってからの 3年間は➡

人生で一番うれしい時間でした》

《大げさじゃなくて➡

本当に本当に そう思ってたの》

《どうしてなんだろう》

《きっと 太陽君が 私を必要としてくれたから》

《たくさん笑ってくれたから》

《それと…》

《君が心をくれたからです》

よかった 目が覚めて。 大丈夫?

それがさ ちっとも痛くないんだよね。

それがさ ちっとも痛くないんだよね。

先生も奇跡だって。

奇跡なんてないよ。

えっ? ううん。

ご家族 もうすぐ来るって。 とにかく無事でよかった。

じゃあ 帰るね。 うん。

うん。 うん…。

待って。

線香花火の勝負 覚えてる?

うん。

うん。

あのときのお願い 今 使ってもいい?

会いたい。

えっ?

また 会いたいんだ。

♬~

♬~

駄目かな。

♬~

その傘 借りていってもいい?

その傘 借りていってもいい?

今度は自分で返しに来るよ。 これが2つ目。

赤い傘と 花火の約束。

フフ…。 フフフッ。

フフ…。 フフフッ。

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