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Original subtitles

♬~

(大西)回す?回すよ 回すよ。➡

よし よし。はい 早く早く 早く。

いくよ。 (大西)回った?

はい 回りました。

(大西)では いきますよ。 はい。

(大西)北アルプスチャレンジ~。 (遠藤)イェ~イ!

(大西)北アルプスチャレンジ~。 (遠藤)イェ~イ!

(大西)では 標高2,696mの 鞘ヶ岳山頂まで➡

全力で突っ走りたいと思います! (奥山)思いま~す!ふぅ~!

(江森岳人)おい!

そんな装備じゃ危ないぞ。

(遠藤)あざっす!

(奥山)ははははっ!

(大西) いや いけるっしょ 余裕 余裕。

じゃあね おっさん。 (遠藤)行こう 行こう。

(大西)あざ~っす。

♬~

♬~

(着信音)

(宮本歩)もしもし。

あぁ いいよ。

あっ 荷物そのままにしといて。

仕事から帰ったら片づけるから。

(大西)はい ようやく 2,000mまで来ました!

(遠藤)イェ~イ。さすがに ちょっと冷えてきました。

(遠藤)イェ~イ。さすがに ちょっと冷えてきました。

(梅本) ブルゾン持ってくりゃ良かった。

(奥山)お~い おい すげぇよ! (遠藤)何 何?

(奥山)ヤバッ。 (梅本)絶景じゃん。

(大西)写真撮ろ。

(一同)イェ~イ!よいしょ~!➡

マウンテン。

さすがにバズるっしょ。 ザー…

(梅本) あれ 何か 滝っぽい音しねぇ?

確かに。 ちょ 行ってみようぜ➡

行ってみようぜ。滝 滝 滝。 (奥山)滝 バズるよね。

撮ろう 撮ろう 滝は撮ろう。

滝行もバズる。 あっ いいじゃん いいじゃん。

今日から お世話になります。

(周子)こちらこそ よろしくね。

改めて 院長の松澤です。

こっちに帰ってきたのは 何年ぶりだっけ?

高校卒業以来なんで 11年ぶりですね。

随分 町も変わりました。

そうね。とはいえ 山の景色は➡

いつまでたっても変わらないけど。 そうですね。

いつまでたっても変わらないけど。 そうですね。

どうぞ。

失礼します。

で 早速なんだけど➡

宮本先生に お願いしたいことがあってね。

整形外科と並行して➡

山岳診療科の業務も 担当してもらいたいの。

山岳?

県の意向もあってね 3年前から始めた新しい部署でね。

期待してるわよ。 コンコン コン!(ノックの音)

どうぞ。 (ドアの開閉音)

(鮎川玲)失礼します。

(鮎川玲)失礼します。

詳しいことは彼女から聞いて。

整形外科の宮本です。 看護師の鮎川です。

鮎川さんはね➡

この国でも 数えるほどしかいない➡

国内山岳看護師で 山岳医療に詳しいから。➡

頼りになるはずよ。

山岳診療科での主な業務は➡

山で起きた けがや病気の対応と➡

山で起きた けがや病気の対応と➡

週1回 金曜日の午後に 予約制で行なっている➡

山岳外来での診療です。

後は土日祝日は➡

うちの病院と提携してる山小屋で 泊まり込みの診療も。

そんなことやらされるなんて 聞いてないんですけど。

近年の登山ブームもあって➡

山での病気や けがの症例が増えてるんです。

ここ10年で 山岳遭難の件数は1.5倍。

それで うちは山岳医療に力を入れていて。

なるほど。 鮎川さんは山が好きなんですね。

はい? 山岳看護師になるなんて➡

はい? 山岳看護師になるなんて➡

そうなのかなって。

どちらかと言えば嫌いです。

どうぞ。

はい。

(大西)こっちでいいのか?

大丈夫だって。ついてこいって。

(大西)おい 梅本。 (梅本)えっ?

(大西)そっち危ないから戻ろうぜ。 (梅本)大丈夫だよ はぁ~。

(大西)落ちたら死ぬぞ!

(梅本)うわわわ…。 (大西)おいおい!おい おい!

おい!おい!おい!

おい!おい!おい!

マジかよ。 (遠藤)何 ぼ~っとしてんだよ➡

助けるぞ。 おう。

(大西)うっ。 ゴン!

おい 大丈夫か? (遠藤)気を付けろよ。

うん あっ… 大丈夫 うん。

あっ 痛たたた…。痛て。

リウマチの可能性がありますね。

ほんとですか?

念のため 血液検査をしましょうか。

ご案内しますね。 ポーン!

(院内アナウンス) 整形外科の宮本先生➡

至急 救急センターまで お願いします。

至急 救急センターまで お願いします。

♬~

何かあったんですか?

近くの山で 遭難事故が発生したようです。

遭難? (周子)救助隊から➡

医師の同行を要請されたから よろしくお願いします 宮本先生。

えっ?自分が?

ははっ… 今は あなたしかいないから。

救助隊の指示に従って➡

遭難者の ファーストエイドをお願い。

間もなく到着します。

それじゃ 行きましょう。

♬~

♬~

♬~

頼んだわよ。

お願いします!医師の宮本歩です。

(豪徳寺)航空隊 隊長 豪徳寺です。 乗ってください。

(豪徳寺)航空隊 隊長 豪徳寺です。 乗ってください。

消防長野 ヘリ位置から 消防本部。➡

信濃総合病院での ドクターの搭乗完了。

(豪徳寺)これ つけてください。 はい。

これより離陸し 鞘ヶ岳で発生した➡

山岳遭難現場へ向かう。どうぞ。

♬~

♬~

♬~

♬~

はぁ~。

はぁ~ はぁ…。

先生 大丈夫ですか?

はい。

(遠藤) おっ 来た来た 来た 来た来た!➡

お~い!お~い!こっち。➡

お~い! お~い!

(豪徳寺)さあ 降りますよ。 さあ 行きましょう。

ここから降りるんですか? (豪徳寺)要救助者が待ってます➡

行きましょう!

カラビナ カット。

OK 降下。

♬~

♬~

♬~

お願いします! はい。

(豪徳寺) 救助隊です ここに全員いますか?

(遠藤)はい。

(豪徳寺) 先生 この2名から診てください。

はい。 (豪徳寺)3名は大丈夫ですか?➡

けがはありませんか? (遠藤)大丈夫です。

医師の宮本歩です 大丈夫ですか?

(梅本)うっ はぁ はぁ…。

触りますよ。

うっ はぁ…。

どこか痛いですか?

手足がしびれて。

つけますよ。

首の神経を痛めてるので 動かさないでください。

(梅本)はぁ…。

どこか痛いですか? あ… 足が。

触りますよ。 はい。

あぁ 痛い痛い 痛い…。

あぁ 痛い痛い 痛い…。

固定しますね。 はい。

処置 終わりました。 この2人からお願いします。

(豪徳寺)よし 搬送するぞ。 了解!

(大西)うっ… うっ。

大西。 (遠藤)おい 大丈夫か?おい。

(豪徳寺)先生。 どうかしましたか?

息ができない。 (遠藤)こいつ➡

転んで岩に胸を打ったんだよ。

胸を? はい。

触りますよ。

触りますよ。

♬~

何だ この症状。

(足音)

どけ!

♬~

はぁはぁ はぁ…。

緊張性気胸だな。

搬送するのは この患者が先だ。 (豪徳寺)はい!➡

担架 持ってこい ひとまずここで。 はい。

何やってるんですか? こっちのせりふだ。

何やってるんですか? こっちのせりふだ。

(豪徳寺)下がってください。 胸腔内に空気がたまってる➡

ほっとけば死ぬぞ 黙って見てろ。

♬~

肺に空気がたまってます 針を刺すから我慢して。

(大西)うっ。 プシュー…

ディスポとテープ。 はい。

♬~

♬~

彼から搬送お願いします。 はい。

そんな装備じゃ危ないと 忠告したはずだ!

山をナメてるから こういう目に遭うんだ。

死んだって誰も同情しないぞ!

♬~

♬~

♬~

はぁ~ ちっ。

自力で下山しろだなんて➡

何なんだよ あの人。

(周子)初日からご苦労だったわね。

おかげで 遭難者は全員 無事だったわ。

良かったです。

どうしたの? うれしくなさそうね。

どうして自分なんですか? えっ?

山岳診療科にヘリまで。

あなたにしかできないと 思ったからよ。

えっ?

だって 登山には慣れてるでしょ?

だって 登山には慣れてるでしょ?

いや そんなの子供の頃の話で➡

大人になってからは全然ですから。

(ドアの開閉音)

えっ?

なぜ こいつを山に行かせた? まだ ぺ~ぺ~だろ。

誰だって初めは そうでしょ。

現場で経験して学んで 一人前になるんだから➡

山岳診療科の医師としてね。➡

うちの循環器内科医の江森先生よ。

ここの医師だったんですね。

ここの医師だったんですね。

そして 山岳診療科の先輩でもあるの。

現場に俺がいなかったら➡

搬送する患者の優先順位を誤って 死人が出ていたところだったぞ。

(周子)はぁ~。

宮本先生 もういいわよ。 失礼します。

♬~

♬~

(周子)彼を責めないで。

ヘリに乗せる判断を下したのは 私だから。

あいつに何を期待してる?

必要なの。地域医療の未来には➡

彼のような医師が。

そうは見えないけどな。

まだ知らないでしょ 彼のこと。

山岳診療科の先輩として 教育してあげてください。

山岳診療科の先輩として 教育してあげてください。

そんな暇があればな。

(宇田)江森先生 最近 調子いいんですよ。

脈拍も血圧も安定してましてね。 そうですか。

(宇田) これなら山登りできそうですか?

いや 来週も検査しましょう。

まだやるんですか?

残念ですが➡

登山は まだ許可できません。

江森先生が国際山岳医?

江森先生が国際山岳医?

山岳医療の座学だけじゃなくて➡

登山や救助技術の演習をして➡

国際基準の検定に 合格した人だけがなれるんです。

あぁ~ だから山岳診療科に。

海外じゃ 登山に➡

山岳医が同行するのが 主流だけど➡

日本じゃ山の規模が小さくて 危機意識が低いせいもあって➡

山の知識もない医師が 現場に行くことを➡

快く思ってないんです 江森先生は。

遭難者の9割は➡

遭難者の9割は➡

病院に搬送されてから 治療に当たることで救える。

医師がヘリに乗って 現場に向かう必要性も薄いって。

そうですよね。

(典子)お取り込み中 失礼。

久しぶり 歩。 典子。

再会を祝して 乾杯。

(真吾)はいよ 乾杯。 (典子)乾杯。

串焼き 5本入りました。 (真吾)はいよ。

あぁ~。

あぁ~。

長かったな 今日1日。

まさか同級生が 2人も医者になるなんてな。

これからは うちの店を ごひいきしてくださいよ。

毎月 生活費送るの大変だもんね。

そうそう バツイチの悲しいパパです。

ってやかましいわ! 乾杯。

(真吾)はい 乾杯 ありがとな。 カラン カラン!

はい。 (真吾)おっ いらっしゃいませ。

うん 玲さん。➡

一緒に飲みましょうよ。➡

ほら 隣 座ってください。 お邪魔じゃない?

全然 全然。

はぁ~ そうなんだ? 何だよ。

はぁ~ そうなんだ? 何だよ。

ん?私ってさ➡

歩君の 初恋の人じゃなかったっけ?

ぶっ…。 (典子)ちょっと 何してんの?

いつの話だよ 今は違うし。

(典子)はぁ~ そういうこと 本人 目の前にして言いますか?

仲いいのね。 いや ただの腐れ縁ですよ。

じゃあ 腐れ縁のよしみで➡

山岳診療科に指名されちゃった➡

かわいそうな歩君に 1つアドバイス。

何だよ。

何だよ。

江森先生だけは気を付けな。

病院内で悪いうわさ立ってるから。

元気な患者を病院に通わせて➡

保険外診療で 無駄に診察料 払わせて➡

その分 給料 上げさせてるとか。

何だよ それ 詐欺じゃん。

そういえば。

(回想) 山をナメてるから こういう目に遭うんだ。

死んだって誰も同情しないぞ!

医者とは思えない態度だった。

(典子)あぁ~ 言いそう 言いそう あの人なら。

じゃあ 聞くけど➡

じゃあ 聞くけど➡

あなたたちは どういう人が 理想の医師だと思うわけ?

えぇ~ そりゃ やっぱ➡

売れっ子の 麻酔科医になることでしょ。

あっ ちょ… ごめん。

で あなたは? はい?

どういう医師になりたくて➡

東京から地元に戻ってきたの?

俺は➡

ただ 約束したので。

♬~

もしもし。

(聖子)典子さん➡

血液透析についての論文 目を通したかしら?

申し訳ありません このあと必ず。

そうね➡

あなたを 信濃総合病院に出したのも➡

多くの経験と知見に 触れてもらうためでしょ。➡

多くの経験と知見に 触れてもらうためでしょ。➡

うちの病院を継いでもらわなきゃ ならないんだから。

はい。

立派な内科医になれるように 頑張ります。

なれるようにじゃなくて➡

なるのよ。

はい。

ブチッ ツーツー…(不通音)

(戸の開閉音) ただいま。

(幸恵)おかえり ふふっ。

(幸恵)おかえり ふふっ。

どうだった?勤務初日は。

こんな大変だと思わなかった。

(市朗)おかえり。 ただいま。

しかし まさか こっちで働くことになるなんてな。

これで いつ骨折しても 大丈夫ね お父さん。

おい 縁起でもないこと言うなよ➡

ははははっ。

お兄ちゃんもきっと喜んでるわよ。

(市朗)そうだな。 翔にも報告してやったらどうだ。

(市朗)そうだな。 翔にも報告してやったらどうだ。

うん。

♬~

♬~

とりあえず初日終わったよ。

実は山岳医療に 携わることになっちゃってさ。

15年ぶりに山にも登ったよ。

約束どおり医者になった。

約束どおり医者になった。

これで俺のこと許してくれるかな。

♬~

♬~

じゃあ 軽く息吸って 吐いて。

ここで息止めま~す。

(宇田)うっうっ うっ…。

♬~

もう少し頑張りますよ。 うん はぁ…。

えぇ~ 検査結果は➡

特には問題なさそうですね。

(宇田)えっ?本当ですか?

じゃあ もう 通院しなくていいんですか?

えっ? いや➡

えっ? いや➡

8年前 妻に先立たれましてね。

趣味と呼べるのは 登山くらいなもんで。

体が動くうちに 山に登りたいんです。

それだけが生きがいなんです。

なのに江森先生は➡

なかなか 山登り 許可してくれないし➡

毎週 検査ばっかり。

そうですか。

検査結果は問題なさそうですし 大丈夫だとは思いますが。

検査結果は問題なさそうですし 大丈夫だとは思いますが。

あぁ~ はぁ~ 良かった。

いや いつもの江森先生じゃないから➡

ちょっと不安だったんだけど➡

やっぱり 若い先生のほうが 話が早いね ははははっ。

一応 江森先生に確認したほうが。

ええ もちろん。

それじゃ失礼します。

お大事に。 お大事に。

江森先生のうわさ➡

やっぱり 本当だったんじゃないですか?

やっぱり 本当だったんじゃないですか?

診察料を不当に払わせてたこと。

♬~

江森先生。

山岳外来の宇田さんなんですけど。

次の診察で俺が診るからいい。

♬~

♬~

(掛川)ここ いいですか?

はい。

循環器内科の掛川。 江森先生の後輩です。

あぁ… どうも。

ヘリ乗ったらしいですね。 どうですか?山岳診療科は。

どうって言われても➡

いや まだよくわかりません。

なぜ 院長は君を呼んだのでしょう?

なぜ 院長は君を呼んだのでしょう?

さあ。

院長は何でこんなに➡

山岳医療に 力を入れてるんですかね。

山で負傷した登山者に 迅速なケアをしたり➡

予防医療を教えることには 大いに意義があります。

もしかして 掛川先生も山岳医療に興味が?

私は紫外線が苦手なので 山登りは無理です。

ははっ 山登り?

ははっ 山登り?

知らないんですか?

ローテーションで 山小屋に泊まったりもするのを。

あっ。

道 覚えてくださいよ。

初めてだから案内しますけど 今後は1人で登ってもらうので。

はぁはぁ… 何で休みの日まで➡

こんなことしなきゃ いけないんだよ。

その分 手当は出ますので 仕事ですよ。

はぁはぁ… はい。

はぁはぁ… はい。

♬~

兄ちゃん 寒いよ。

♬~

(翔) 大丈夫 すぐ助けが来るから。

帰ったら温かいもん食べような。

帰ったら温かいもん食べような。

うん。

宮本先生 大丈夫ですか?

はい。

♬~

(篤史)おぉ~ いらっしゃい。

あっ 信濃総合病院の宮本です。

山荘をやってます 鮎川篤史です よろしく。

山荘をやってます 鮎川篤史です よろしく。

ん?鮎川?

あぁ~ 玲は私の孫でしてね。 はははっ。

あぁ~ そうなんですか。

(ゲン)あれれ? (シゲ)あら?

(ゲン)えっ 玲ちゃんも 山小屋 手伝うようになったの?

違いますよ 今日は先生の付き添いです。

(シゲ)もう つれないな。

玲ちゃんいなくて おじさん寂しいよ。➡

昔は元気な山ガールだったのに。

(ゲン)先生 玲ちゃんは 昔から この山荘の看板娘でね。

(ゲン)先生 玲ちゃんは 昔から この山荘の看板娘でね。

はいはい。 先生 診療所はあちらです。

はい。

(ゲン)昔の玲ちゃんに 戻ってくれたらいいんすけどね。

(篤史) 看護師の仕事で忙しいんだろ。

(シゲ)忙しいんすか。 (ゲン)忙しいのか。

♬~

見てのとおり 設備は整っていません。

こちらが薬や備品のリストです。

こちらが薬や備品のリストです。

♬~

薬も最低限って感じですね。

それじゃ 後はよろしくお願いします。

はい。

♬~

♬~

ピー

ちょっと血圧が心配ですね。

今夜はゆっくり休んで 明日の朝 また診てみましょう。

ありがとうございます。

(戸の開閉音)

(篤史)先生 食事はどうするかい?

あぁ~ じゃあ 何か おすすめがあればそれで。

あぁ~ じゃあ 何か おすすめがあればそれで。

うん。

あっ あの。

ん? 玲さん 何かあったんですか?

ちょっとね うん。

まあ 元気でさえいてくれりゃ それでいいんだよ 私は。ははっ。

あっ 痛っ。よしよし。

♬~

♬~

全然違うな 今と。

(篤史)先生。 あっ。

(篤史)は~い どうぞ。 ありがとうございます。

(篤史)はははっ 山賊そば。

いただきます。

♬~

おっ うまっ!

おっ うまっ!

♬~

うん。

大丈夫そうですね 気を付けて 行ってきてください。

はい ありがとうございます。 (ゲン)お~い 大変だ!

はぁはぁ…。 どうかしました?

先生 はぁはぁ…➡

人が倒れた。 えっ?

(ゲン)はぁはぁ はぁ… 先生 もう この先ですから。

はい。 行ってください。

はい。 行って…。

(シゲ)先生 ここ! はい。

はぁはぁ はぁ…。

宇田さん?

(シゲ)急に 息苦しくなっちゃったみたいで➡

倒れて けがしちゃってさ。 宇田さん 聞こえますか?

うぅ…。 すぐに病院に搬送しないと。

67歳男性 JCS1桁➡

67歳男性 JCS1桁➡

血圧90の50 脈拍35 呼吸22➡

SPO2 95 体温は36度4分。

(ゲン)こっち! 宇田さん 大丈夫ですか?

こっち こっち! 今 ヘリ来ましたからね。

頑張りましょうね。 (ゲン)シゲさん。

(シゲ)こっち。 はい いきます。

(シゲ・歩・ゲン)せぇ~の。 (シゲ)よいしょ。

(豪徳寺) 宇田伸一さんで間違いないですね。

はい。

信濃総合病院までお願いします。 わかりました!

♬~

入ります。 お願いします。

切り返します。いきま~す。

(小宮山・玲)1 2 3。

ストレッチャー出します。 脱がせますよ。

(小宮山)外傷の処置は私が。 お願いします。エコー!

(早紀)はい。 宇田さん 聞こえますか?

あぁ…。 (小宮山)はい 失礼します。

あぁ…。 (小宮山)はい 失礼します。

十二誘導つけて。 はい。

ルート確保して。 はい。

心電図とれたら アトロピン入れるよ。

はい。 カテ室に連絡して。

テンポラリーも入れるよ。 はい。

足 失礼しますね。

(小宮山)そら こっちは救急だから 患者 運ばれたら診るけどさ➡

担当医の許可もなく山登らせて 患者 増やしたんじゃ➡

本末転倒なんじゃないの?➡

宮本君。

宮本君。

こういうことは これっきりに してもらいたいもんだね。

はぁ~!

(小声で)修羅場ですかね?

やめとけって。 いやいや。

やめ…。 宮本。

どうして 誤解を招くようなことを言った?

すいません。

宇田さんには 高度房室ブロックの疑いがあった。

ペースメーカーの必要性を 検討するためにも➡

ペースメーカーの必要性を 検討するためにも➡

患者の検査を重ねていたんだ。

今回は一時的だったから 失神するだけで済んだが➡

最悪の場合 心臓が動かずに 亡くなることもある。

お前は 患者を殺すつもりだったのか?

いえ。

鮎川 お前も診察についていたなら しっかり教育しろ。

申し訳ありませんでした。

♬~

(市朗)どうしたんだ?あいつ 夕飯も食べずに。

病院で何かあったのかしら。 (市朗)あぁ?

♬~

♬~

兄ちゃん➡

兄ちゃんは どうして 医者になろうと思ったの?

歩 お前は何で➡

山岳部に入って 山登りしたいって思ったんだ?

う~ん そこに山があるから。

ははははっ。

お前と同じだよ。

自分の可能性に挑戦したいんだ。

自分の可能性に挑戦したいんだ。

1人でも多くの命を救うために 自分に何ができるのかって。

そこに患者さんがいるから?

そういうこと。

でさ…。

いつか自分にしかなれない お医者さんになれたらって。

そっか。

兄ちゃんの代わりにって約束して 医者になったのに。

兄ちゃんの代わりにって約束して 医者になったのに。

命 救うどころか➡

患者を 危険な目に遭わせちゃってさ。

♬~

やっぱ 俺には無理かも。

宇田さん。

すみませんでした。

自分の判断が甘かったせいで。

江森先生から説明を受けましてね。

ペースメーカーの植え込み手術を することになりました。

もう 山には登れないと。

♬~

(宇田)私は これから➡

(宇田)私は これから➡

何を生きがいにしていけば いいんでしょうか。

ふぅ~。

山岳診療科から 外してもらえませんか?

宇田さんのこと 気にしてるの?

自分は まだ医師として経験不足ですし➡

整形外科の勉強に集中すべきだと。

江森先生にも ご迷惑をおかけするわけには…。

そうやって ずっと自分から逃げるつもり?

そうやって ずっと自分から逃げるつもり?

えっ? (周子)あなた➡

東京で初めて私と会ったときに 言ったわよね。

どうして あなたは医師を?

兄は医師を目指していたので➡

自分が代わりになれたらなって。

(周子) 事故のことは残念だと思う。➡

でも あなたのお兄さんは➡

でも あなたのお兄さんは➡

ほんとに そんなこと望んでるかしら。

(周子)彼はね 後ろを振り返ったりしなかった。

前だけを見つめて 患者のことだけ考えて。

あっ あぁ…。

大丈夫ですか? 胸が…。

彼は いい医師になれますよ。➡

いつも患者のために できること考えてる。

(翔) ゆっくりでいいですよ。 ありがとう。

(翔) ゆっくりでいいですよ。 ありがとう。

(翔) 看護師さん 呼んできましょうか?

少し休めば 大丈夫だと思うんですけど。

(周子) 向き合う相手を間違えないで。

あなたは医師なのよ 宮本先生。

♬~

宇田さん 手術決まったんですね。

宇田さん 手術決まったんですね。

宇田さんは…。

山に登ることだけが 生きがいだったんです。

8年前 奥さんが亡くなってからは それだけが。

なのに…。 8年前?

宇田…。

そういえば 私が祖父の山小屋で働いてた頃➡

宇田さんって 女性の登山者が来たことが。

あっ!こんにちは 今日は いい天気ですね。

(節子) こんにちは 今日も元気ね。

ははははっ。今日も1人ですか?

ええ。主人を誘ったんだけど 興味なくて。

う~ん。いつか 一緒に登れるといいですね。

そうね。あっ 写真 撮ってもらってもいいかしら?

そうね。あっ 写真 撮ってもらってもいいかしら?

もちろんですよ。 ははっ。

じゃあ いきますね。 (節子) はい。

はい チーズ。

それって。

♬~

はぁはぁ はぁ…。

はぁはぁ はぁ…。

うっ。

(篤史)はい どうぞ。 はい これ このままでね ええ。➡

あれ?先生 今日 当番じゃなかったんじゃないの?

いや ちょっと気になることがあって。

(篤史)おぉ~ ははっ。あっ。

鮎川さん。 (篤史)うん。

鮎川さん。 (篤史)うん。

この方って。

えっ えぇ~ あぁ~➡

随分前だけど うちによく来ててね。➡

宇田さんっていったな。 宇田さん?

あっ そうだ あのね うちにも この そういえば➡

ノートに いろいろ書き込みを してくれててね 最近だよ?

あっ ほらほら ほら。

♬~

♬~

(宇田)「節子 君が見た景色は どんなだったかい?➡

今まで 何度も私を誘ってくれたのに➡

すまなかった。➡

ずい分遅くなってしまったけれど 君が見た景色を見に行くよ」。

(節子)「夫にも この景色を見せてあげたかった」。

(節子)「夫にも この景色を見せてあげたかった」。

(宇田)ごめんな 節子。

♬~

もう 登れそうにない。

宇田さんの登山は➡

亡くなった奥さんとの デートだったんです。

奥さんと同じ景色を見て➡

同じ思い出を共有して。

同じ思い出を共有して。

でも 宇田さんは もう登れないんでしょ?

宇田さんの登山を やめさせることが➡

ほんとに救うことになんのかな?

あなたの言いたいことは わかるけど➡

今の宇田さんにとっては しかたがないことよ。

山は人を殺す怖いところだから。

山は人を殺す怖いところだから。

(真吾)でも山は悪くないっしょ。

登山帰りに うち寄ってくれる お客さん多いけど➡

みんな 幸せそうにしてるし。

(典子)ねぇ。 おいしい はははっ。

(典子) 何が楽しいか わかんないけど。

(真吾) うん。山は人を笑顔にさせる➡

すばらしいところでもあると 思うよ 俺は。

じゃなきゃ苦しい思いしてまで 登ったりしないだろ。

体が動くうちに 山に登りたいんです。

それだけが生きがいなんです。

向き合う相手を間違えないで。

向き合う相手を間違えないで。

あなたは医師なのよ。

♬~

ごめん ちょっと先帰るわ。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

掛川先生。 (掛川)おっ。

ちょっと相談したいことが。

何?

予定どおり 左前胸部 植え込みで行ないます。

はい。 はい。

宇田さん 始めますね。

(宇田)はい お願いします。

(宇田)はい お願いします。

メス。 (掛川)はい。

(掛川)ペースメーカーの位置 問題ないです。

閉創します。 はい。

お疲れさま。 お疲れさまです。

江森先生 宇田さんのことでお話が。

手術なら問題なく終わった。 何の用だ?

もう1度 山に登らせてあげたいんです。

きちんとリハビリをすれば…。 ぺ~ぺ~のお前に何がわかる。

待ってください。

掛川先生と一緒に➡

心臓リハビリのメニューを 考えたんです。

宇田さんから山を…➡

山に登る生きがいを奪うことが➡

ほんとに 救うことになるんでしょうか?

宇田さんに 生きる力を 持ってもらうためにも➡

登山を諦めさせるんじゃなくて➡

登山を目標にしてもらえれば いいんじゃないかなって。

♬~

目標をなくして 簡単に生きれるほど➡

目標をなくして 簡単に生きれるほど➡

人は強くないと思うんです。

心から生きたいって 思ってもらわなければ➡

ほんとに救ったことには ならないんじゃないでしょうか。

宇田さんの体には ペースメーカーが植え込まれてる。

登山が危険すぎることは わかってるんだろう。

はい わかってます。

万全の体制でなければ 人の命を奪いかねないんだ。

万全の体制でなければ 人の命を奪いかねないんだ。

はい。 だから 万全の準備をするんです。

(周子)いいんじゃないかしら。

♬~

患者さん本人が希望するなら やってみる価値はあるわ。

そうでしょう?

責任は私が持つから。

好きにしろ。

好きにしろ。

はい。

ありがとうございます。

(宇田)えっ 山に登れるんですか?

しっかりとリハビリを頑張れば 不可能ではありません。

えっ?ははっ ありがとうございます!はははっ。

はぁはぁ… 宮本先生がいてくれて 良かったです。

ははっ。私は先生のおかげで 生きがいを失わずに済みます。

ははっ。私は先生のおかげで 生きがいを失わずに済みます。

はぁ~ ははははっ。

元気に山に登れるように 頑張っていきましょう。

はい 頑張ります。

ははっ ははははっ はい。

はぁ~ はぁ~ そうか ははははっ。

まずは ゆっくりです。

まずは ゆっくりです。

心拍数 上げないようにしましょう。

はい。

(周子) ぺ~ぺ~でも頑張ってるじゃない。

その調子です。 知識や経験も大切だけど➡

患者を救うのはそれだけじゃない。

あいつは まだ山の恐ろしさを知らない。

知ってるわよ 彼は十分知ってる。

彼なら きっと 山の恐ろしさと すばらしさ➡

両方を知る医師になれる。

両方を知る医師になれる。

足疲れてませんか? (宇田)いや 大丈夫です。

♬~

そのペースで ゆっくりいきましょう。

はい。

いいですね その調子です。

♬~

♬~

♬~

兄ちゃん。

(幸恵) 翔 顔色悪いみたいだけど大丈夫?

今日の登山 やめたほうがいいんじゃないか?

えぇ~! 兄ちゃんが今日だったら➡

絶対行けるって約束したから ずっと待ってたのに。

(幸恵) でも お兄ちゃん疲れてるのよ。

(幸恵) でも お兄ちゃん疲れてるのよ。

絶対 今日登るんだ!

母さん 大丈夫だよ。

行こう 歩。

ほんと?

兄ちゃん 起きろよ➡

兄ちゃん 兄ちゃん。 いたぞ~!

兄ちゃん 起きろよ。 大丈夫ですか?

兄ちゃんが… 兄ちゃんを助けて。

お名前言えますか? 今 助けますからね➡

急いで搬送するぞ~! 了解。

急いで搬送するぞ~! 了解。

(幸恵) ううっ… 翔。

(幸恵) 翔 ううっ…。

(市朗) かけ… 翔。

僕のせいで ううっ…。

(幸恵) 翔。

兄ちゃん。

あのとき➡

あのとき➡

兄ちゃんが そばにいてくれたから 俺は救われた。

だから 俺➡

兄ちゃんにならなきゃって。

兄ちゃんのために 医者にならなきゃって➡

ずっと思ってた。

ずっと思ってた。

けど もういいよね?

そんなこと望んでないよね?

♬~

そんな俺なんか見たくないよね。

いつか自分にしかなれない お医者さんになれたらって。

やっとわかったよ。

やっとわかったよ。

あのとき兄ちゃんが言ってたこと。

だから 俺もなろうと思う。

俺にしかなれない医者に。

いつでも患者のそばに➡

寄り添えるような医者に。

兄ちゃん ははっ。

ううっ… ありがとう。

♬~

♬「Sharon」

♬~

チーン

♬~

♬~

♬~

(宇田) 山に登ったら写真見せにきますよ。

ははっ はい 待ってます。

じゃあ。

じゃあ。

♬~

どういうつもり?

山岳医療に 真剣に取り組むためにも➡

自分は まだまだ知識も技術も未熟です。

だから 国際山岳医の認定を取るために➡

海外で勉強したいんです。

海外で勉強したいんです。

どうして山岳医に?

15年前 もしも 山岳医が駆けつけていたら➡

兄は助かったかもしれません。

たとえ 遭難者の9割が 病院で助けられたとしても➡

残り1割は山で命を落とします。

そんなことに ならないためにも➡

自分にもできることがあると そう気付いたからです。

自分にもできることがあると そう気付いたからです。

止めても無駄って顔ね。

はい。

♬~

留学するそうだな。

はい。

登山者の気持ちを 無視するんじゃなく➡

耳を傾けられるような➡

山を愛せる 山の医者になりたいんです。

理想を追うのは勝手だが 現実は甘くないぞ。

1つだけ聞いていいですか? 何だ?

江森先生は どうして 国際山岳医になったんですか?

山に復讐するためだよ。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(周子)おかえりなさい 無事帰ってきたのね。

はい。

はい。

(周子) では正式にあなたを任命します。➡

これから登山シーズンを迎える 夏の期間➡

山岳医療チーム MMTの メンバーになってもらいます。

♬~

MMT?

マウンテン・メディカル・チーム。

コンコン コン!

どうぞ。

どうぞ。

MMTのメンバーを紹介するわ。

救急の小宮山先生。 おう。

(周子)循環器内科の掛川先生➡

麻酔科の村松先生➡

オペ看護師の平さん。 お願いします。

(周子) そして山岳看護師の鮎川さんよ。

山岳医の宮本です よろしくお願いします。

(小宮山)よろしく~!➡

意外なメンバーだと 思ってんだろ?➡

安心しろ 俺もだ。 ふふっ。

安心しろ 俺もだ。 ふふっ。

(掛川) 山岳医の国際認定を取得と。➡

う~ん 1年でこうも変わるとは。

(典子) で 私たち何やらされるんですか?

これまでの山岳診療科を刷新し➡

今まで以上に 山岳医療に力を入れていきます。

MMTの目標はただ1つ➡

「山での 死亡者ゼロ を目指す」。

あの➡

江森先生は?

江森先生は?

彼はMMTのメンバーに ふさわしくないから➡

外れてもらったわ。 えっ?

江森先生➡

患者を1人殺したの。

♬~

気持ちは みんな同じですよね。

わざわざ医師が同行するなんて ありえん。

(七海)あっ。 (大地)母ちゃん!

(七海)あっ。 (大地)母ちゃん!

緊急事態です すぐに止血しないと。

(典子) ここには必要な道具なんてないよ。

山で命を失いたくないんです。

患者を山で死なせたって ほんとなんでしょうか?

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