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Original subtitles

(心護) 晃生は罪を着せられたんだ。

⟨お父さんに起きたことを 初めて知った倖生は→

大きなショックを 受けてしまいます⟩

⟨元気になってもらいたいと→

倖生を力いっぱい励ます ありすでしたが→

うまくいかず 2人は ぶつかってしまいます⟩

(倖生) 俺の気持ちなんか ありすに分かんないだろ!?

⟨しかし ありすと倖生の周りには→

頼りになる人たちが たくさんいました⟩

(ありす) 倖生さんは1人じゃないです。

いつでも私たちを頼ってください。

私も 倖生さんを 頼りにさせてもらいたいです。

⟨みんなの助けを借り→

気持ちを1つにした ありすと倖生⟩

(ありす) 悪いのは晃生さんに 横領をなすり付けた人物です。

一緒に捜し出して その人を懲らしめましょう。

⟨その矢先…⟩

(百花) ありすさんのお母さん 殺されたって。

(ありす) お母さんが… 殺された?

ど どういうことですか?

お母さんは火事で亡くなりました。

(百花の声) それって25年前の→

五條製薬の火事のことだよね?

(ありす) はい。

>> それが…→

ただの火事じゃないみたいなの。

(ありす) え?

(心護) 〔もう隠し通せない〕

〔横領のことも→

火事のことも〕

(誠士) 〔未知子が殺されたと知ったら→

ありすは どうなる?〕

〔ありすを守るためなら 俺は何でもする〕

(倖生) 横領と火事?

>> 横領って→

倖生君のお父さんの 事件のことだよね?

(ありす) 本当ですか?

本当に お父さんと五條誠士さんが そんな話を?

お父さんは お母さんが亡くなった火事→

あれは 試薬の瓶が落ちて 発火した事故だと言っていました。

>> 前にもね…。

(心護) 〔あの火事が事故じゃないこと→

お前 分かってんだろ?〕

(ありす) 事故じゃ ない…。

「未知子が殺された…」。

(倖生) ありす…。

>> 横領のことも 火事のことも 隠し通せないって。

2つの事件の犯人は 一緒ってこと?

(倖生) でも じゃあ それを 2人が隠してるってことはさ…。

(ありす) お父さんか 五條誠士さんが 犯人かもしれない→

…ということでしょうか?

(百花) ごめん。

ありすさんに 余計なこと言っちゃって。

(倖生) いや…。

>> あ… ってか 倖生君に対しても無神経だった。

ごめん。

(倖生) ううん。

あっ 体調大丈夫? >> え?

(倖生) 松浦さん 会社 休んでたって。

>> あ… あぁ うん。

振られたショックで寝込んでた。

(倖生) ごめん…。 >> フフ… 「ごめん」って。

(倖生) 「ごめん」は違うか。

>> 倖生君。

私もう吹っ切れてるから。 (倖生) え?

>> ありすさんと 言いたいこと言い合って→

倖生君のことは きっぱり諦めた。

(倖生) うん。

>> だから 私に協力できること あったら言ってね。

(倖生) 協力って?

>> う~ん… 先生のこととか。

事件のこと 首 突っ込んじゃったし。

(倖生) ありがとう。 >> ううん。

あっ ここでいいよ。

じゃあ。

何? どうかした?

(ありす) お父さん。

お母さんが亡くなった火事は 本当に事故だったのですか?

>> え? (ありす) どうなんですか?

(倖生) ありす。

>> 何が?

(ありす) ですから お母さんの火事のことです。

>> 火事が何?

(ありす) 放火なんですか?

>> 何言ってんだよ そんなわけないだろう。

(ありす) 放火した人物と→

倖生さんのお父さんに 横領をなすり付けた人物が→

同じだという可能性は?

>> え? 何だよそれ。

誰が言ってたんだ? (ありす) それは言えません。

>> 未知子の火事は事故だよ。

警察だって捜査したんだ。

晃生の事件も犯人は分かってない。

(ありす) でも お父さん…。 >> やめよう! もう この話。

(ありす) なぜですか?

>> お父さんだって 思い出すのもつらいんだよ。

だからもう この話は したくない。

二度と この話はしない。

そう約束して。

(ありす) お父さんが言っていることは 本当のことなんでしょうか?

(倖生) 信じたいけど…。

(ありす) もしかしたら 晃生さんのことも ウソかもしれません。 (倖生) え?

(ありす) お父さんが 火事は事故だと ウソをついていたのなら→

晃生さんが 濡れ衣を着せられていた→

…ということだって ウソかもしれません。

私は すぐに信じてしまいます 何も疑いもせずに。

(倖生) でも ホントかもしれないじゃん。 (ありす) ウソかもしれません。

ウソだとしたら 私に知られたくない事実がある→

…ということでしょうか? (倖生) ありす。

(ありす) それは つまり もしかして お父さんがお母さんを…。

(倖生) ありす ありす。 (ありす) はい。

(倖生) 俺は→

心護さんが そんなことするとは どうしても思えないんだよ。

(ありす) え?

(倖生) 俺のことを分かってて 受け入れてくれて→

何も聞かずに優しくしてくれた。

少しの間だけど 一緒に暮らしてきて→

俺 やっぱ 心護さんは いい人だと思う。

だからこそ 父さんの話も 信じようって思ったんだよ。

(ありす) でも 百花さんは ああ言っていました。

(倖生) 調べてみよう 一緒に。

(ありす) え? (倖生) ありす 言ってくれたろ?

父さんの事件の 真犯人を見つけようって。

(ありす) はい。

(倖生) 俺も ありすのお母さんを 殺したヤツを許せない。

そいつを 俺たちで突き止めよう。

(ありす) 私たちで? (倖生) うん 俺たちで。

(ありす) はい! 私たちで 2つの事件の 全貌を解き明かしましょう!

(倖生) 不安だね。 (ありす) 不安です。

♪~

(百花) 今まで 分かっていることは→

ありすさんのお母さんの火事が→

放火で…。

で それとは別に 倖生君の→

お父さんの事件があって。

この2つは→

同一犯ってことだよね?

(倖生) 犯人が一緒って そうなのかな?

>> う~ん… 先生と五條誠士は→

「横領も火事も隠し通せない」 って言ってたの。

ってことは 少なくとも→

この2つの事件は つながってると思うんだよね~。

(ありす) ということは やはり怪しいのは…。

(倖生) この2人か…。

>> でも やっぱり→

私も先生が犯人だとは思えないな。

(倖生) でも誠士さんは…。 (ありす) はい。

五條誠士さんは 火事の中から お母さんを助け出してくれた→

…と蒔子さんは言っていました。

(書く音) 助けたんだもんねぇ…。

火つけないか。

(倖生) 2人とも違うとすると…。

(ありす) 別に犯人がいて 2人は その人をかばっている→

…という可能性も あるのでしょうか?

>> あぁ…。

(書く音)

(3人) う~~ん…。

(金之助) 心愛~!

(和紗) いや~ やっぱ わが家が落ち着くわぁ!

(虎之助) こ~こあ!

(ありす) 虎之助さんは平気ですか? >> 何が?

(ありす) 虎之助さんは「ここあ」という 名前に反対していました。

(和紗) 虎が 別の漢字にしろっつって これに変えたら→

納得したの。 (ありす) なるほど。

(和紗) ほら~ ありすだよ~。

(ありす) こんにちは。 (和紗) え~?

あんた まだ赤ちゃん苦手なの? 3人目だよ?

(ありす) 乳幼児は ふいに大きな声で 泣き出すことがあります。

予測できないものは苦手です。

(和紗) 抱っこしてあげてよ。 (ありす) え~!

(和紗) いいから ほら!

はい~。

フフフ…!

かわいいでしょ? (ありす) かわいいです。

かわいいけど怖いです。 (和紗) 大丈夫だって!

(心愛がぐずる声) (ありす) あっ 和紗 和紗 泣きます…!

(定一郎) あらら 心愛ちゃん 心愛ちゃん!

(定一郎) どうしたの…? あらあら どうしたの?

じいちゃんの顔 見な 面白いよ? べぇ~!

(和紗) 今度 心愛のお宮参りに行くんだけど→

ありすも来てよ。

(ありす) 私は最近とても忙しいので お約束できません。

(和紗) 何? 忙しいって。

(ありす) 内緒です。

(心護) こっちが栄太君? (礼央) 右 俺です。

こっち礼央君? (礼央) そっちの方が多分→

よくできてます。 (栄太) はぁ? 違うし。

俺の方がちゃんとできてるし。

(心護) 大変だったでしょ これ。 (栄太) 大変だった ホントに。

ハハハハ…!

♪~

(ドアの開閉音)

♪~

(ありす) 25年前の火事の後 すぐに あの研究所を辞めた社員が→

1人 見つかったと 百花さんから連絡がありました。

百花さんの上司が 今もその方と 年賀状のやりとりをされています。

(倖生) 温田 実?

(ありす) その方が書かれていたブログが これです。

(倖生) 「あれは本当に失火か?

もう こんなところには いられない」。

これって…。

(ありす) どうやら この温田さんという方は あの火事に懐疑的であり また→

五條製薬に対しても良い感情を 持っていなかったようです。

(倖生) この人なら 何か知ってるかも しれないってことか。

(ありす) 住所も分かります 事情を聞きに行ってみませんか?

(倖生) うん そうだね。

(ありす) では 変装ですね。 (倖生) うん。

え? 変装?

(ありす) 事件の関係者の親族だと 相手が警戒する可能性があります。

変装して行きなよと 百花さんが言っていました。

(倖生) 変装って…。

ってか これ 松浦さんが1人で調べたの?

(ありす) 手下ができたと言っていました。 (倖生) 手下?

(優作) 百花さん。

コーヒーと紅茶 どっちがいいですか?

どっちでもいいよ。

じゃあ コーヒーどうぞ。 (百花) うん。

ドリンクバーって 混ぜたりしません?

(百花) 何が? >> いや 昔よく作ってたんすよ。

「優作スペシャル」。 >> いいから。

ちょっとやって。 >> はい。

やっぱ紅茶もらう。 >> はい。

まだ「五條製薬 火事」で 調べますか?

う~ん… あとは→

「五條製薬 横領」とか 「研究予算」とか?

は~い! フフ…。

ってか… 何で調べてんすか?

(百花) 優作君! >> はい。

すっごく助かる!

はい!

(チャイム)

(温田) どちらさまでしょう?

(ありす) はじめまして 温田 実さんでしょうか?

私たちは化学系雑誌「ナノプシャンウェブ」の 栗原と こちらが…。

(倖生) 川窪です。 (ありす) 私たちは 今→

話題沸騰の五條製薬について 記事を書いておりまして→

温田さんに ぜひ お話を伺いたいのですが。

>> え? (倖生) あ… さ~せん あの→

ブログ読ませてもらいまして。 >> はい?

(ありす) 五條製薬の 25年前の 火事について教えてください。

>> 帰ってください。 (倖生) あっ! ちょ ちょっと待って…!

>> あそことは もう関わりたくないんだよ!

(倖生) あの火事が 放火だって聞いたんすけど…。

>> 誰から聞いたの? (ありす) そうなんですか?

>> もういいだろ! (倖生) ちょっと…!

(ありす) あっ! >> え?

うわっ! 何 何!?

(倖生) ちょっと あり…! 栗原さん!

(ありす) これは ダイヤモンド構造の 分子モデルではないですか!

>> そうだけど… 早く出てって。 (ありす) 最近 ダイヤモンドは→

半導体材料としても 注目されています。

ダイヤモンドにホウ素などを ドーピングすることにより→

半導体としての性質を…。 (倖生) ちょっと落ち着こう。

(ありす) 温田さん!

この本は絶版になったのでは?

>> あぁ… それ 昔 買ったやつだよ。

(ありす) 拝読しても よろしいでしょうか? >> まぁ いいけど…。

さすがに 難し過ぎるんじゃないかな。

(ありす) ありがとうございます! (倖生) ちょっと ありす…。

>> え?

(倖生) 栗原さん 帰りましょう。

ね?

>> いや それ…。

(ありす) ジエチル亜鉛が 当時 現場にあったのですか?

(倖生) ジエチル亜鉛?

(ありす) ジエチル亜鉛は 空気に触れると 自然発火する薬品です。

ロケットの点火剤にも使用される 危険物のため→

会社などでは ほぼ使われることは ないと聞いたことがあります。

これは 1999年1月から2月の 薬品購入リストですね?

あの火事の日→

この薬品が 研究所にあったのですか?

(倖生) 使われるはずない薬品が あったってこと?

>> う~ん… 何のことか分かんないな。

(ありす) 私たち あの時の火事のことが 知りたいんです!

>> 帰ってくれ。

話すことは何もない。

♪~

ありすちゃん?

(戸が開く音)

(ありす) ただ今 帰りました。 >> ありす どこ行ってたの?

(ありす) 心愛さんに会いに 和紗の所に行ってきました。

>> さっき電話したけど 来てないって言ってたよ。

(ありす) え?

>> 倖生君も どこに行ってたのかな?

(倖生) あ えっと…。 (ありす) デートです。

>> デート?

そんな格好で? (ありす) あ… これは…。

(倖生) コスプレです。

(ありす) 私たちは コスプレデートにも行きます。

>> どこに?

(ありす) 動物園です。

>> じゃあ何の動物を見たか 言ってみなさい 順番に。

(ありす) カピバラさんを ずっと見ていました。

>> 本当は どこに行ってたの?

(ありす) 本当に動物園ですっ。

>> ありす 待って。

この間の話なんだけど…。

未知子が亡くなった火事の話。

何で あんなことを聞いたの?

(ありす) お父さんは この話は終わりだと言いました。

>> そうなんだけど。

何でかなと思って。

(ありす) 何ででもありません 行きましょう 倖生さん。

>> ハァ…。

(誠士) すみません 義父は都合がつかなくて。

(柳田) あぁ とんでもない お忙しいでしょうし。

(柳田) それに もう 誠士さんの時代だもの。

先代はいなくても ねっ。

ハハハ…! いえいえ。

まだまだ自分は若輩者ですから。

あぁ そういえば この間→

蒔子さんに 買い取っていただきましたよ。

え?

10年前の証拠ですよ。

臨床データの改ざんと 頂いた裏金の。

買い取った? >> あれ? 聞いてませんか?

あぁ… じゃあ 今回は→

蒔子さんの ポケットマネーだったのかな?

ハハハハハ…!

(蒔子) 燃やしたよ 全部。

何で今更…!

会社のためだよ。 いや だけど…!

私たちのためでもあるでしょ。

私たち家族を守るため。

蒔子…。

あなたも 同じ気持ちでしょ?

ありすの様子 最近どうかな?

(和紗) あぁ… 何か 忙しいとは言ってたけど。

何で? >> いや ううん 何でもない。

じゃあ 行くわ。 (和紗) あっ。

心護ちゃん まだ心愛 抱っこしてないよね?

抱っこしてあげてよ。 >> あぁ うん。

(和紗) 心愛~ 心護ちゃんだよ~。

同じ漢字が名前に入ってんだよ~。

>> 和紗。 (和紗) え?

>> すごく大切な人が2人いて→

その どちらかしか 守れないとしたら→

どうすればいいんだろう。

(和紗) 何それ。

>> 和紗なら どうするかなって思って。

(和紗) え~?

私がいないと どうしようもない人を守るかな。

この子みたいな。

私がいないと生きてけないもん。

心愛のことは 絶対 何があっても守ると思う。

>> そうだよね。

(女性) ごちそうさまでした。 (倖生) ありがとうございました。

ありす お客さん帰ったよ。

今日は これで最後かな。

(ありす) 今日は どうしましょう?

(倖生) 松浦さんとも情報共有しとこうか。

(ありす) はい。 (ドアが開く音)

(ありす) え? (倖生) 温田さん?

>> やっぱり。

八重森君が引き取った って聞いてたから→

ここにいるんじゃないかと 思ってね。

ホントに大きくなったねぇ~ ありすちゃん。

当たり前か。

(倖生) 気付いてたんですか?

>> どこか面影がね。 (ありす) 研究所の方には→

良くしていただいたと 聞いています。

>> でもまさか 君の方は 十嶋君の息子だったとは…。

(倖生) すみません 黙ってて。

>> 会えてうれしいよ 2人とも。

(倖生) あの 何で来てくれたんですか? >> あっ その前に→

何か食べてもいい? (倖生) え?

>> ご飯屋さんだよね? ここ。

(ありす) もちろん お作りします! >> ありがとう。

え~っと 何か脂っこいの…。

(倖生) うち おまかせなんですよ。 >> え?

(倖生) ありすが お客さんの体調に合わせて→

メニューを考えて作ります 化学の知識で。

>> えっ 化学で? (ありす) はい 料理は化学です。

>> やっぱ みっちゃんの娘だねぇ。

(倖生) 体調とか 悪いとこありますか? >> あぁ。

そうだな…。

ずっと肩凝りがひどくて。

あと 喉の調子も悪いかな。 (倖生) なるほど。

(ありす) それでは チーズたっぷり…。 >> あっ あと→

目の疲れもひどくて 胃も ちょっと良くないし…。

(ありす) では…。 >> あと あの たまに…。

(ありす) 漢方で丸っと元気に 鶏モモ肉のお手軽参鶏湯です。

どうぞ召し上がってください。 >> いただきます!

あっ… おいしい。

すごくおいしいよ。

すごいねぇ ありすちゃん。

でも まさか ありすちゃんの 手料理が食べられるなんてな。

うん… うん…。

ホントおいしいよ。 (ありす) ありがとうございます。

>> うん おいしい。

ごちそうさまでした。

聞きたいことがあるって 言ってたよね?

(ありす) え?

>> 僕に話せることなら 話そうと思って今日は来たんだ。

(ありす) 温田さんが あの火事の後→

五條製薬を すぐに辞められたのは どうしてなのでしょう?

>> みっちゃん。

君のお母さんが亡くなった火事を 五條製薬は事故だって処理した。

それに納得できなくて。

(倖生) じゃあ…。

>> 君たちが言うように→

あの火事は放火だよ。

君たちも知ってると思うけど→

火災の原因は→

試薬の瓶が落ちたことによる 失火だと断定された。

でも 瓶が割れただけで 発火する薬品は→

あの時ラボになかったはずなんだ。

不審に思った僕は 自力で いろいろ調べてみて→

当時 特定されなかった 薬品名が分かったんだよ。

(倖生) それが…。 (ありす) ジエチル亜鉛ですか?

>> ジエチル亜鉛は 当時の研究にも必要なかったし→

誰かが故意に 持ち込んだとしか思えない。

(倖生) 持ち込んだって 何のために?

>> 恐らく→

事故に見せかけて…→

みっちゃんを殺すために。

(倖生) そのラボには 誰でも入れたんですか?

>> あの火事の時は 特殊な物質を扱ってる期間で→

入れる人は限られてた。

(倖生) この写真…。 >> これ 僕が撮った写真なんだ。

ここに写っている 八重森心護 十嶋晃生→

五條誠士 五條蒔子→

五條未知子。

そして 僕を含めた6人が その時の研究チームのメンバー。

火事の日 ラボのドアロックの 暗証番号を知っていたのは→

この6人だけだね。

(倖生) じゃあ…。

>> この中に ジエチル亜鉛を ラボに持ち込んだ人物がいる。

♪~

(倖生) 松浦さんが 当時の試薬の 出荷情報を調べてくれるって。

(ありす) 動機は何なんでしょう? (倖生) え?

(ありす) 温田さんの情報によって 容疑者は絞られました。

しかし 犯行には動機がつきものです。

(倖生) 動機か…。

(ありす) 私でしょうか? (倖生) え?

(ありす) 例えば ホントは 私を狙っての犯行だったのに→

そうは ならなかった。

(倖生) でも そんなことする必要 誰にもないでしょ。

(ありす) おじいさんには あるんじゃないでしょうか?

(倖生) おじいさんって あの五條製薬の?

(ありす) おじいさんは 私を疎ましく思っています。

私は自閉症ですから。

(倖生) それで殺そうとは…。 (ありす) それだけじゃありません。

この間 本当のお母さんの話を 聞いた時…。

〔私の… 本当の父親は 誰なんですか?〕

>> 〔それは… 分からないんだ〕

〔みっちゃんは 父親が誰か→

誰にも 決して言わなかった〕

(ありす) おじいさんは 父親が誰かも明かさないまま→

お母さんが私を産むことに とても反対したそうです。

その反対を押し切り 生まれた私を→

おじいさんは 受け入れたくなかった。

動機は あります。

(倖生) でも あの人は入れなかったんだよ ラボに。

(ありす) だから… 誰かにやらせた。

(倖生) 未知子さんもいたんだよ?

自分の娘を危険にさらすかな?

(ありす) 他に動機がある人はいますか?

(倖生) 蒔子さん。

(ありす) え?

(倖生) 嫉妬してたって 未知子さんに。

さっき帰り際 温田さんが…。

>> 〔僕は 蒔子じゃないかと思ってる〕

(倖生) 〔え?〕

>> 〔蒔子は当時 みっちゃんの才能に 嫉妬してたんだ〕

〔みっちゃんは 化学の天才だったから〕

〔妹との才能の差を よく嘆いてた〕

(倖生) 五條製薬が事故だと決め付けた 理由にもなる。

五條家の姉が妹を殺したなんて→

世間には 絶対バレたくないはずだよ って。

(ありす) 蒔子さんが?

(倖生) 動機はあったってことだよね。

(ありす) では お父さんと五條誠士さんは→

蒔子さんをかばっている?

(ありす) 蒔子さんに聞いてみます。 (倖生) え?

(ありす) 考えていても分かりません 蒔子さんに聞いてみます。

それに 本当にそうだとしたら→

私は 蒔子さんの口から 真実を聞きたいです。

(倖生) でも…。

(ありす) 明日 蒔子さんに会う約束を 取り付けます。

>> 誠士 届いたよスーツ。

あっ ありがとう。

(蒔子) やっぱり似合う この色。 >> そう?

(道隆) あの横領犯の息子は大丈夫だな?

(蒔子) え? >> ええ。

ここまできて何かされても 面白くない。

引き続き ちゃんと見張っておけ。 >> 分かりました。

横領犯の息子って 倖生君のこと?

調べてたの? どうして?

お義父さんが心配されてたんだよ。

僕も できるだけ 関わりたくないんだけど。

ムチャなこと しないでね?

ムチャなことって?

明日ね ありすと会ってくる。

え?

最近 たまに会ったりしてるの。

ありすの恋愛相談とかも受けてて。

何でそんなこと…。

私→

母親っぽいこと したいの。

未知子の代わりに。

(ノック)

(倖生) はい。

(倖生) ありす。

どうしたの?

(倖生) どうした?

(ありす) もし… 蒔子さんが犯人だったら→

どう受け止めればいいのか 分かりません。

蒔子さんは私に良くしてくれます。

話も聞いてくれ 助言もしてくれます。

できれば そうであってほしくありません。

蒔子さんはいい人です でも 犯人かもしれません。

事件を探っていって 新しい事実を知れば知るほど→

私は 怖くなってしまいます。

(倖生) そっか。

(ありす) この先 どうなっても→

真実が何であっても 明るい未来は待っていません。

それが 明日 分かってしまうのが 怖いです。

(倖生) もう やめたい?

(ありす) いえ。

それでも向き合わなきゃ いけないんだと思います。

でも…。

(ありす) すみません 愚痴を言って おやすみなさい。

(倖生) ありす。

♪~

(倖生) 俺も→

一緒に 受け止めるから。

(ありす) え?

(倖生) どんなに嫌な気持ちになっても→

どんなに 不安なことを 知っちゃったとしても。

全部→

一緒に受け止めるから。

しんどい時は 一緒にしんどいって言いたいし→

楽しい時は 楽しいって 一緒に思いたい。

ありすとは そういう関係でいたい。

(ありす) 関係?

(倖生) ん?

(ありす) 関係というのは?

(倖生) だから…。

(ありす) 恋人ですか?

(倖生) うん。

(ありす) 分かりました! ありがとうございます。

私は 倖生さんと恋人関係になれて とてもとても うれしいです。

私は幸せです。 (倖生) うん。

(ありす) おやすみなさい。

♪~

📱(振動音)

♪~

♪~

(倖生) 1人で大丈夫? (ありす) はい 1人で大丈夫です。

倖生さんは 倖生さんの やるべきことをやってください。

(倖生) うん。

(倖生) あれ? 今日 休みじゃないんすか?

>> あ… うん ちょっと 行くとこあって。

じゃあ。

♪~

(スイッチを押す音)

♪~

(倖生) 何してんすか?

今日 休みじゃなかったんですか?

>> あっ いや… ちょっと忘れ物して。

(倖生) それ何ですか? 何でシュレッダーに入れるんですか?

何か見られちゃ まずいものですか?

>> そんなことないよ 大したもんじゃ ない。

(倖生) そんな所に 鍵までかけて保管して→

隠れて処分しようとしてるものが 大したものじゃないんですか?

ちょっと見せてください。

>> 離しなさい! (倖生) 見せてください!

>> 離しなさい! (倖生) 大したものじゃないんでしょ?

>> 君には関係ないだろう!

(倖生) 心護さん。

信じていいんですよね?

ありすを 悲しませるようなことは→

ないんですよね?

♪~

(蒔子) 今日は どうしたの?

倖生君とは うまくいってる?

(ありす) 今日は 聞きたいことがあって来ました。

>> うん。 (ありす) お母さんのことです。

>> 未知子の? 何?

(ありす) お母さんが殺されたというのは 本当でしょうか?

>> え?

(ありす) お母さんは 事故ではなく 放火によって殺されたのですか?

>> ちょっと待って。

何 その話。

(ありす) お父さんと五條誠士さんが そう話していたと聞きました。

>> 誠士と八重森君が?

(ありす) 蒔子さんは ご存じでしたか?

>> そんなこと…。

ちょっと待って そんなことあるわけないでしょ。

(ありす) 知らなかったんですか?

>> 未知子が殺された?

(ありす) 蒔子さんは 知らなかったんですね?

>> ねぇ 本当なの?

本当に誠士と八重森君が そんな話 してたの?

(ありす) そう聞きました。

(ありす) 蒔子さん。

>> 何?

(ありす) 誠士さんにも 話を聞かせてください。

>> え? (ありす) お父さんは 話してくれません。

もう 誠士さんに聞くしか…。 >> やめて。

誠士に そんな話 しないで。

(ありす) なぜですか?

>> なぜって…。

(ありす) お母さんの火事の時に→

研究チームのメンバーだった人が お母さんを殺した犯人です。

誠士さんも その中の1人です。

もしかしたら 誠士さんが お母さんを…。

>> 誠士が… そんなことするはずない。

(ありす) なぜ そう言い切れるんですか?

(ありす) 蒔子さん。

>> 誠士は…。

あなたの…→

お父さんなの。

(ありす) え?

>> 誠士は あなたのお父さんなのよ。

本当の。

(ありす) 本当の… お父さん?

>> そう。

だから→

誠士が未知子に そんなことするはずない。

ただいま。

(ありす) お父さん お話があります。

>> 何?

(ありす) 座ってください。

(ありす) 五條誠士さんは→

私の 本当のお父さんなんですか?

>> え?

(ありす) どうなんですか?

お父さんは私に→

実のお父さんは誰か分からないと 言っていました。

誠士さんがお父さんなら→

なぜ そう 言ってくれなかったんですか?

>> ありす それは…。 (ありす) お母さんのこともそうです。

お母さんは放火で殺されたのに 知らないふりをしていました。

>> だから それも違うんだ。 (ありす) あの火事が→

ジエチル亜鉛が原因だ というのも聞きました。

>> 誰から聞いたんだ そんなこと。

(ありす) なぜ ずっと ウソをついてきたんですか?

>> そんなこと知る必要は ない!? 全部 もう終わったんだ!

これ以上 知る必要がどこにある!

(ありす) お父さんはウソばっかりです。

>> ありす。 (ありす) お父さんが…。

お父さんが お母さんを殺したんですか?

(倖生) あの火事の前→

ジエチル亜鉛を発注して ラボに持ち込んだのは→

心護さんですよね?

>> 何の話だよ。

(倖生) 心護さんの名前で 購入されてました。

資料 見せましょうか?

>> 君たちは 僕を疑ってるのか? (ありす) 違うのなら→

本当のことを教えてください! >> だから それは…。

(ありす) ずっと そうやって 私を だまし続けてきたんですか!?

私がASDだから→

私がウソを見抜けないから だから ずっと→

ウソをつき続けられると 思っていたんですか!?

>> そんなこと思うわけないだろう! (ありす) 自閉症の子供だから→

ずっと だまし続けられると 思っていたんですか!?

(倖生) ありす!

(戸を開ける音)

(走っていく音)

(倖生) 何で追いかけないんすか?

本当のこと話してくださいよ。

ありすが あんなん なってんのに→

何で向き合おうとしないんすか!?

>> 僕が やってきたことは…。

全部 間違ってたのかな。

結局→

ありすを悲しませちゃった。

どうしようもないね。

やっぱり→

僕は父親には…。 (倖生) ふざけんな!?

ありすは…。

ありすは必死で頑張ってましたよ。

見たくないものも ちゃんと 受け止めようって頑張ってた。

どんだけ傷ついても→

ちゃんと本当のことと 向き合おうとしてた!?

ありすが どんな気持ちで 事件のことを調べてたか→

分かってんすか!?

そんな情けない人だと 思ってなかったっす。

♪~

(倖生) ありす!

♪~

(和紗) え? 来てないよ?

(倖生) ありす いなくなっちゃって。 (和紗) え?

(倖生) さ~せん。

(和紗) ちょっと待て 何があったんだよ。

♪~

📱(呼び出し音)

(金之助) どう? (和紗) 出ない。

>> あぁ… じゃあ俺こっち行く。 (和紗) うん分かった あっち行くね。

>> 無理しないで 無理しないでよ! (和紗) 大丈夫だよ。

(定一郎) あ~ ちょちょちょ…! あの ありすちゃん見た!?

♪~

(定一郎) あっ 倖生君! いた?

(金之助) あぁ もう…! どこ行っちゃったんだよ!

(和紗) 取りあえず 何か分かったら また電話するから。

(倖生) はい。

(金之助) 連絡ないよね? (和紗) うん ない…。

>> あれ?

ありす… ありすちゃん!?

(和紗) えっ? >> えっ?

(和紗) ありす!

(金之助) 何だ…! よかった!

倖生君に連絡! >> あぁ… はいはいはい!

(和紗) 何で電話に出ないんだよ。

(和紗) 全部聞いたよ 倖生から。

全部聞いた。

いいよ 今日はうち泊まってけ。

(ありす) どうして私の家は→

和紗の家みたいでは ないんでしょうか?

(和紗) え?

(ありす) 私にも 和紗の家のような→

そんな将来が あったのでしょうか?

(和紗) どういうこと?

(ありす) お母さんが生きていた頃→

私は 研究所の人たちに 良くしてもらっていました。

とても幸せな環境だったの だろうなと思います。

だったら もし何も起きなければ→

私にも そのまま幸せな未来が 続いていったんでしょうか。

和紗の家族みたいに→

温かくて にぎやかで みんなが笑っていられるような→

そんな生活が あったのかもしれません。

(和紗) うん。

(ありす) でも 現実は違います。

私は 私のお母さんが殺された 事件を探って→

蒔子さんやお父さん そして→

本当のお父さんである 誠士さんを疑ってきました。

それが私の現実の家族なんです。

(ありす) 私の周りにはウソばっかりです。

何で私の家族は そうなってしまったんでしょうか。

私が…。

(和紗) ありす。

大丈夫だよ。

私は味方だろ。

どんなことがあっても→

私は ありすのそばにいるだろ。 (泣き声)

(泣き声)

(和紗) それもウソだと思う?

(ありす) 思いません。

(和紗) だろ?

フフフ…。

(明希子) 虎ちゃん 最近 よく食べるね!

(和紗) 金之助のマネしてんの。 (虎之助) 絶対 違うから。

(銀之助) ありす! 見て 野菜食べた!

(ありす) 銀之助さん すごいです。

>> おい! 生駒 ベジタリアンと結婚だってよ!

(明希子) えぇ!? (定一郎) おい どうなってんだ!

(虎之助:銀之助) いってきます!

(金之助) いってきます! (和紗) いってらっしゃ~い。

あっ おはよう。 (倖生) おはようございます。

(ありす) 倖生さん おはようございます。

(倖生) おはよう。

(和紗) 創立記念パーティー?

えっ 行くの?

(倖生) どうする?

もう 無理して事件のこと 追わなくてもいいんじゃない?

(和紗) ありす?

あんたは どうしたいの?

(ありす) 本当のことを知るのは怖いです。

もしかしたら お父さんが犯人なのかと思うと→

怖くて仕方がないです。

(倖生) じゃあ やっぱり…。 (ありす) でも→

今のまま 知らないままでは 私は よくないと思います。

知らないふりをしたまま 生きていきたくありません。

(和紗) よし。

じゃあホントのこと聞いてきな。

待っててやるから。

どんなことがあっても 私たちは味方だ。

(ありす) はい ありがとうございます。

>> \今後とも よろしくお願いします/

(誠士) ええ こちらこそ。

では後ほど 失礼します。 >> \失礼します/

このネクタイにしてよかったわね。

はい ありがとう。 >> うん。

(ノック)

(道隆) はい。

八重森君。

本当のことを 話しに来ました。

♪~

(ありす) 五條誠士さん 本当のことを教えてください。

♪~

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