All language subtitles for どうする家康(40)天下人家康 - [FHD@KFMVFR.hevc10_crf 20_p 8][字].srt - 3
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1
00:00:05,410 --> 00:00:11,110
{\an1} 回想
2
00:00:05,410 --> 00:00:11,110
{\an1}(石田三成)力ではなく 知恵。➡
3
00:00:11,110 --> 00:00:17,880
{\an1}天下人を支えつつも
4
00:00:11,110 --> 00:00:17,880
{\an1}合議によって政をなす。➡
5
00:00:17,880 --> 00:00:24,290
{\an1}それが 私の夢でございます。
6
00:00:24,290 --> 00:00:27,630
{\an1} 回想
7
00:00:24,290 --> 00:00:27,630
{\an1}(酒井忠次)嫌われなされ。➡
8
00:00:27,630 --> 00:00:32,430
{\an1}天下を 取りなされ!
9
00:00:32,430 --> 00:00:38,240
{\an1}(茶々)あとは私に任せよ。
10
00:00:38,240 --> 00:00:40,970
{\an1}猿。
11
00:00:40,970 --> 00:00:46,310
{\an1}♬~
12
00:00:46,310 --> 00:00:50,980
{\an1}(茶々)ああ…!
13
00:00:50,980 --> 00:00:57,660
{\an1}名もなき民の出でありながら
14
00:00:50,980 --> 00:00:57,660
{\an1}たいこう
15
00:00:50,980 --> 00:00:57,660
{\an1}天下人へ上り詰めた太閤秀吉は➡
16
00:00:57,660 --> 00:01:03,100
{\an1}その波乱の人生を
17
00:00:57,660 --> 00:01:03,100
{\an1}ついに閉じたのであります。
18
00:01:03,100 --> 00:01:09,100
{\an1}泥沼と化した朝鮮出兵をほっぽり出して。
19
00:01:10,770 --> 00:01:14,270
{\an1}今後の備えのため集まったのは➡
20
00:01:14,270 --> 00:01:19,150
{\an1}豊臣政権の
21
00:01:14,270 --> 00:01:19,150
{\an1}実務を担う
22
00:01:14,270 --> 00:01:19,150
{\an1}5人の奉行と➡
23
00:01:19,150 --> 00:01:24,920
{\an1}大きな力を持つ5人の大名でございます。
24
00:01:24,920 --> 00:01:38,970
{\an1}♬~
25
00:01:38,970 --> 00:02:02,920
{\an1}♬~
26
00:02:02,920 --> 00:02:13,400
{\an1}♬~
27
00:02:13,400 --> 00:02:21,140
{\an1}秀吉亡きあと
28
00:02:13,400 --> 00:02:21,140
{\an1}新たな政が始まろうとしておりました。
29
00:02:21,140 --> 00:05:03,370
{\an1}♬~
30
00:05:03,370 --> 00:05:08,070
{\an1}とくぜんいん
31
00:05:03,370 --> 00:05:08,070
{\an1}(徳善院)晴れて
32
00:05:03,370 --> 00:05:08,070
{\an1}御一同のお集まりが かないましたゆえ➡
33
00:05:08,070 --> 00:05:13,780
{\an1}改めて
34
00:05:08,070 --> 00:05:13,780
{\an1}誓書にご署判いただきとう存じまする。
35
00:05:21,250 --> 00:05:27,390
{\an1}(三成)殿下のご遺言
36
00:05:21,250 --> 00:05:27,390
{\an1}しかと実行することが 我らの使命。
37
00:05:27,390 --> 00:05:35,270
{\an1}すなわち 秀頼様ご成長あそばされるまで
38
00:05:27,390 --> 00:05:35,270
{\an1}我ら5人の奉行が政を行い➡
39
00:05:35,270 --> 00:05:39,940
{\an1}皆様5人に それを支えていただく。
40
00:05:39,940 --> 00:05:45,810
{\an1}我ら十人衆が一つになって
41
00:05:39,940 --> 00:05:45,810
{\an1}物事を進めることこそ➡
42
00:05:45,810 --> 00:05:49,280
{\an1}何より肝要でござる。
43
00:05:49,280 --> 00:05:53,150
{\an1}無論 異論はない。
44
00:05:53,150 --> 00:05:58,620
{\an1}再び天下が乱れること
45
00:05:53,150 --> 00:05:58,620
{\an1}あってはならん。
46
00:05:58,620 --> 00:06:02,900
{\an1}御一同も異論ござらんな?
47
00:06:02,900 --> 00:06:05,730
{\an1}(利家)ござらん。
48
00:06:05,730 --> 00:06:08,230
{\an1}うきた
49
00:06:05,730 --> 00:06:08,230
{\an1}(宇喜多)仰せのままに。
50
00:06:10,600 --> 00:06:13,910
{\an1}(毛利)ありませぬ。
51
00:06:13,910 --> 00:06:16,380
{\an1}(上杉)同じく。
52
00:06:16,380 --> 00:06:22,080
{\an1}ました
53
00:06:16,380 --> 00:06:22,080
{\an1}(増田)目下の難題は
54
00:06:16,380 --> 00:06:22,080
{\an1}一にも二にも朝鮮のこと。
55
00:06:22,080 --> 00:06:28,590
{\an1}(浅野)殿下が身まかられたこと
56
00:06:22,080 --> 00:06:28,590
{\an1}しばらくは公にはせぬがよろしかろう。
57
00:06:28,590 --> 00:06:37,760
{\an1}♬~
58
00:06:37,760 --> 00:06:40,670
{\an1}じぶ
59
00:06:37,760 --> 00:06:40,670
{\an1}治部。
60
00:06:40,670 --> 00:06:45,640
{\an1}そなたの役目 難儀なものとなろう。
61
00:06:45,640 --> 00:06:51,280
{\an1}だが そなたなら きっとやれると信じる。
62
00:06:51,280 --> 00:06:53,610
{\an1}お任せを。
63
00:06:53,610 --> 00:06:59,790
{\an1}このような政をすることこそ
64
00:06:53,610 --> 00:06:59,790
{\an1}我が夢でありました。
65
00:06:59,790 --> 00:07:04,220
{\an1}やってのけてみせまする。
66
00:06:59,790 --> 00:07:04,220
{\an1}うん。
67
00:07:04,220 --> 00:07:12,730
{\an1}♬~
68
00:07:12,730 --> 00:07:18,070
{\an1}(毛利)
69
00:07:12,730 --> 00:07:18,070
{\an1}気を付けられた方がよいかと存ずるが。
70
00:07:18,070 --> 00:07:22,910
{\an1}万事 話し合いをもって…
71
00:07:18,070 --> 00:07:22,910
{\an1}ハッハッハッハッ。
72
00:07:22,910 --> 00:07:28,250
{\an1}…などと言うのは
73
00:07:22,910 --> 00:07:28,250
{\an1}力の等しい者たちでなければ成り立たぬ。
74
00:07:28,250 --> 00:07:31,250
{\an1}格別な力を持つ者一人がいれば➡
75
00:07:31,250 --> 00:07:35,250
{\an1}その一人が
76
00:07:31,250 --> 00:07:35,250
{\an1}おのずと決めることになろう。
77
00:07:36,960 --> 00:07:39,760
{\an1}徳川殿のことで?
78
00:07:39,760 --> 00:07:44,260
{\an1}お主らが しかとやらねば
79
00:07:39,760 --> 00:07:44,260
{\an1}十人衆など形ばかりと成り果てるぞ。
80
00:07:44,260 --> 00:07:46,770
{\an1}(毛利)治部。
81
00:07:46,770 --> 00:07:50,600
{\an1}そなたは極めて頭が切れる。
82
00:07:50,600 --> 00:07:56,280
{\an1}…が 人心を読むことには
83
00:07:50,600 --> 00:07:56,280
{\an1}たけておらぬと見受ける。
84
00:07:56,280 --> 00:08:02,720
{\an1}人の心には 裏と表があるものぞ。
85
00:08:02,720 --> 00:08:06,890
{\an1}♬~
86
00:08:06,890 --> 00:08:11,760
{\an1}たぬき
87
00:08:06,890 --> 00:08:11,760
{\an1}徳川殿は 狸と心得ておくがよい。
88
00:08:11,760 --> 00:08:18,500
{\an1}♬~
89
00:08:18,500 --> 00:08:24,900
{\an1}あちゃのつぼね
90
00:08:18,500 --> 00:08:24,900
{\an1}じぶのしょう
91
00:08:18,500 --> 00:08:24,900
{\an1}(阿茶局)治部少輔殿
92
00:08:18,500 --> 00:08:24,900
{\an1}うまくおやりになれば ようございますが。
93
00:08:24,900 --> 00:08:30,080
{\an1}(本多忠勝)天下は 力ある者の持ち回り。
94
00:08:30,080 --> 00:08:36,780
{\an1}あんな連中に任せず
95
00:08:30,080 --> 00:08:36,780
{\an1}殿が天下人となればよい話。
96
00:08:39,090 --> 00:08:42,590
{\an1}(忠勝)覚悟を決めておられるので?
97
00:08:44,260 --> 00:08:46,760
{\an1}まだ その時ではなかろうが。
98
00:08:46,760 --> 00:08:50,400
{\an1}まさのぶ
99
00:08:46,760 --> 00:08:50,400
{\an1}(本多正信)そのとおり。
100
00:08:46,760 --> 00:08:50,400
{\an1}このめちゃくちゃな戦の後始末➡
101
00:08:50,400 --> 00:08:54,270
{\an1}買って出ていいことは一つもない。
102
00:08:54,270 --> 00:09:01,340
{\an1}逃げられるなら 逃げておいた方がよい。
103
00:08:54,270 --> 00:09:01,340
{\an1}今は 息を潜めることでござる。
104
00:09:01,340 --> 00:09:04,240
{\an1}卑劣な考えじゃ。
105
00:09:04,240 --> 00:09:10,880
{\an1}治部が うまく収めてくれるなら
106
00:09:04,240 --> 00:09:10,880
{\an1}それが一番よいことじゃ。
107
00:09:10,880 --> 00:09:15,550
{\an1}♬~
108
00:09:15,550 --> 00:09:22,900
{\an1}7年もの長きにわたり
109
00:09:15,550 --> 00:09:22,900
{\an1}多くの死傷者をもたらした朝鮮出兵。
110
00:09:22,900 --> 00:09:29,070
{\an1}11月 豊臣軍の撤退が開始されました。
111
00:09:29,070 --> 00:09:31,570
{\an1}お着きでございます。
112
00:09:35,580 --> 00:09:39,750
{\an1}(三成)ようお帰りになられた。
113
00:09:39,750 --> 00:09:46,390
{\an1}皆々のご苦労 我らも涙の出る思い。
114
00:09:46,390 --> 00:09:48,320
{\an1}大儀でござった。
115
00:09:48,320 --> 00:09:51,760
{\an1}殿下が お隠れになったという
116
00:09:48,320 --> 00:09:51,760
{\an1}うわさがある。➡
117
00:09:51,760 --> 00:09:54,790
{\an1}まことか?
118
00:09:54,790 --> 00:09:58,530
{\an1}今は…➡
119
00:09:58,530 --> 00:10:00,470
{\an1}言えぬ。
120
00:10:00,470 --> 00:10:03,470
{\an1}言えん? どういうことじゃ。
121
00:10:03,470 --> 00:10:08,270
{\an1}(三成)とりあえず
122
00:10:03,470 --> 00:10:08,270
{\an1}体を休ませるのが よろしかろう。
123
00:10:12,410 --> 00:10:17,780
{\an1}戦のしくじりの責めは
124
00:10:12,410 --> 00:10:17,780
{\an1}不問といたしまするゆえ。
125
00:10:17,780 --> 00:10:20,590
{\an1}しくじり?
126
00:10:22,290 --> 00:10:27,430
{\an1}しくじりだと?
127
00:10:22,290 --> 00:10:27,430
{\an1}京に帰ったら 盛大な茶会を開いて…。
128
00:10:27,430 --> 00:10:29,800
{\an1}おのれ バカにしておるのか!
129
00:10:29,800 --> 00:10:35,600
{\an1}(もめる声)
130
00:10:35,600 --> 00:10:38,500
{\an1}(加藤)治部少輔。
131
00:10:38,500 --> 00:10:47,980
{\an1}♬~
132
00:10:47,980 --> 00:10:51,450
{\an1}お主は➡
133
00:10:51,450 --> 00:10:57,660
{\an1}わしらが どんな戦をしてきたか➡
134
00:10:57,660 --> 00:11:01,260
{\an1}分かっておるのか?
135
00:11:01,260 --> 00:11:07,600
{\an1}兵糧もない中 皆 何を食ってきたか。
136
00:11:07,600 --> 00:11:11,940
{\an1}茶会とは何だ!
137
00:11:11,940 --> 00:11:15,810
{\an1}皆には➡
138
00:11:15,810 --> 00:11:19,410
{\an1}かゆ
139
00:11:15,810 --> 00:11:19,410
{\an1}わしが粥を振る舞う。
140
00:11:19,410 --> 00:11:26,120
{\an1}♬~
141
00:11:26,120 --> 00:11:28,150
{\an1}(加藤)行くぞ。
142
00:11:28,150 --> 00:11:45,340
{\an1}♬~
143
00:11:48,140 --> 00:11:54,310
{\an1}治部少輔に
144
00:11:48,140 --> 00:11:54,310
{\an1}この戦の責めを負わせていただきたい。
145
00:11:54,310 --> 00:11:57,220
{\an1}これまで 戦がうまくいかんのは➡
146
00:11:57,220 --> 00:12:01,120
{\an1}戦地の我らのせいであるかのごとく
147
00:11:57,220 --> 00:12:01,120
{\an1}殿下に伝えておりました!
148
00:12:01,120 --> 00:12:07,590
{\an1}おかげで我ら 殿下の信用を失い
149
00:12:01,120 --> 00:12:07,590
{\an1}大いに名誉を傷つけられ申した。
150
00:12:07,590 --> 00:12:12,930
{\an1}最も責めを負わねばならんのは
151
00:12:07,590 --> 00:12:12,930
{\an1}やつら 奉行衆のはず。
152
00:12:12,930 --> 00:12:16,770
{\an1}何故 偉そうに我らを指図するのか。
153
00:12:16,770 --> 00:12:19,110
{\an1}治部は よくやっておろう。
154
00:12:19,110 --> 00:12:23,780
{\an1}やつには従えませぬ。
155
00:12:19,110 --> 00:12:23,780
{\an1}処断していただきたい!
156
00:12:23,780 --> 00:12:29,480
{\an1}さもなくば 我らにも考えがござる。
157
00:12:32,280 --> 00:12:36,160
{\an1}考えとは何じゃ?➡
158
00:12:36,160 --> 00:12:40,630
{\an1}治部らに任せたのは 殿下のご遺志。
159
00:12:40,630 --> 00:12:46,130
{\an1}軽挙妄動することあらば➡
160
00:12:46,130 --> 00:12:50,340
{\an1}この前田利家が許さん。
161
00:12:51,940 --> 00:12:54,440
{\an1}よいな!
162
00:13:01,580 --> 00:13:04,620
{\an1}ねね
163
00:13:01,580 --> 00:13:04,620
{\an1}(寧々)いかな具合か?
164
00:13:04,620 --> 00:13:08,620
{\an1}けんまく
165
00:13:04,620 --> 00:13:08,620
{\an1}えらい剣幕でござった。
166
00:13:13,090 --> 00:13:15,130
{\an1}どうであろう? 治部。➡
167
00:13:15,130 --> 00:13:20,400
{\an1}わ
168
00:13:15,130 --> 00:13:20,400
{\an1}一同に ひと言詫びを入れて
169
00:13:15,130 --> 00:13:20,400
{\an1}酒でも酌み交わしては。
170
00:13:20,400 --> 00:13:24,770
{\an1}詫びを入れる? 何故 私が。
171
00:13:24,770 --> 00:13:31,110
{\an1}豊臣家中を しかとまとめるのも
172
00:13:24,770 --> 00:13:31,110
{\an1}そなたの役目ぞ。
173
00:13:31,110 --> 00:13:35,780
{\an1}私は 間違ったことはしておりませぬ。
174
00:13:35,780 --> 00:13:39,950
{\an1}間違っているのは やつらでございます。
175
00:13:39,950 --> 00:13:46,290
{\an1}殿下のご遺言に従って
176
00:13:39,950 --> 00:13:46,290
{\an1}家中が一つになるべき時に➡
177
00:13:46,290 --> 00:13:49,200
{\an1}自ら争いごとを起こしておる。
178
00:13:49,200 --> 00:13:57,800
{\an1}腹を割って話し そなたの考える政を
179
00:13:49,200 --> 00:13:57,800
{\an1}皆にも語ってやったらどうじゃ。
180
00:13:57,800 --> 00:14:05,380
{\an1}やつらが 私の考えを理解したことは
181
00:13:57,800 --> 00:14:05,380
{\an1}ございませぬ。
182
00:14:05,380 --> 00:14:08,080
{\an1}私は➡
183
00:14:08,080 --> 00:14:13,890
{\an1}おきめ
184
00:14:08,080 --> 00:14:13,890
{\an1}太閤殿下の置目を しかと行うまで。
185
00:14:13,890 --> 00:14:16,260
{\an1}御免。
186
00:14:16,260 --> 00:14:31,100
{\an1}♬~
187
00:14:31,100 --> 00:14:35,610
{\an1}あの子も まっすぐすぎる…。
188
00:14:35,610 --> 00:14:40,780
{\an1}世の中は ゆがんでおるものなのに。
189
00:14:40,780 --> 00:14:50,420
{\an1}この騒ぎを収めるのは
190
00:14:40,780 --> 00:14:50,420
{\an1}誰がやっても難しいことでござる。
191
00:14:50,420 --> 00:14:53,230
{\an1}そうだわな。
192
00:14:55,260 --> 00:15:00,070
{\an1}あの人が わやくちゃにして
193
00:14:55,260 --> 00:15:00,070
{\an1}逝ってまったのが いかんのだわ。
194
00:15:01,900 --> 00:15:06,570
{\an1}最後まで やりたい放題…。
195
00:15:06,570 --> 00:15:09,910
{\an1}勝手な人だったわ。
196
00:15:09,910 --> 00:15:16,680
{\an1}♬~
197
00:15:16,680 --> 00:15:22,920
{\an1}治部がうまくできなければ その時は…➡
198
00:15:22,920 --> 00:15:27,390
{\an1}力ある者にやってもらうほかないと➡
199
00:15:27,390 --> 00:15:30,760
{\an1}私は思うておる。
200
00:15:30,760 --> 00:15:36,570
{\an1}♬~
201
00:15:38,270 --> 00:15:40,940
{\an1}諸国の様子は いかがじゃ?
202
00:15:40,940 --> 00:15:48,280
{\an1}(正信)探らせておりますが やはり
203
00:15:40,940 --> 00:15:48,280
{\an1}不穏な動きが あちこちであるようで。
204
00:15:48,280 --> 00:15:50,220
{\an1}例えば?
205
00:15:50,220 --> 00:15:56,420
{\an1}伊達政宗。 殿下が身まかったこと
206
00:15:50,220 --> 00:15:56,420
{\an1}あからさまに喜んでおるとか。
207
00:15:56,420 --> 00:15:59,790
{\an1}まっ 上杉にしろ毛利にしろ➡
208
00:15:59,790 --> 00:16:06,230
{\an1}殿下に最後まであらがっていた連中は 皆
209
00:15:59,790 --> 00:16:06,230
{\an1}この時を待ちわびていて当然。
210
00:16:06,230 --> 00:16:11,900
{\an1}(阿茶)詰まるところ 再び世が乱れるのを
211
00:16:06,230 --> 00:16:11,900
{\an1}待ち望んでる方々が➡
212
00:16:11,900 --> 00:16:16,780
{\an1}大勢おられるということでございますな。
213
00:16:16,780 --> 00:16:22,080
{\an1}治部は 苦しいじゃろうな。
214
00:16:26,450 --> 00:16:29,460
{\an1}はっきり言って➡
215
00:16:29,460 --> 00:16:32,930
{\an1}治部殿の手には負えんでしょう。
216
00:16:32,930 --> 00:16:39,100
{\an1}殿が表舞台に立ち
217
00:16:32,930 --> 00:16:39,100
{\an1}全てを引き受けるべき時では。
218
00:16:39,100 --> 00:16:42,770
{\an1}いやいや…
219
00:16:39,100 --> 00:16:42,770
{\an1}そういう勇ましいことをすると危ない。
220
00:16:42,770 --> 00:16:47,110
{\an1}では どうすればよい。
221
00:16:42,770 --> 00:16:47,110
{\an1}裏で 危なっかしい者どもの➡
222
00:16:47,110 --> 00:16:50,980
{\an1}首根っこを押さえるぐらいにしておくのが
223
00:16:47,110 --> 00:16:50,980
{\an1}よろしいかと。
224
00:16:50,980 --> 00:16:56,820
{\an1}(阿茶)伊達 福島 加藤
225
00:16:50,980 --> 00:16:56,820
{\an1}はちすか
226
00:16:50,980 --> 00:16:56,820
{\an1}蜂須賀 黒田辺りでしょうか。
227
00:16:56,820 --> 00:16:59,620
{\an1}ほかの方々の許しなく
228
00:16:56,820 --> 00:16:59,620
{\an1}勝手なことはできん。
229
00:16:59,620 --> 00:17:02,890
{\an1}相談すれば異を唱えられる。
230
00:17:02,890 --> 00:17:06,730
{\an1}しらばっくれて こっそりやるのみ。
231
00:17:06,730 --> 00:17:10,230
{\an1}(阿茶)明るみに出れば
232
00:17:06,730 --> 00:17:10,230
{\an1}殿が糾問されましょう。
233
00:17:10,230 --> 00:17:12,930
{\an1}(正信)その時は…。
234
00:17:15,730 --> 00:17:18,440
{\an1}謝る。
235
00:17:20,070 --> 00:17:25,740
{\an1}それが嫌なら 黙って天下が乱れるのを
236
00:17:20,070 --> 00:17:25,740
{\an1}見物しているしかござらん。➡
237
00:17:25,740 --> 00:17:32,920
{\an1}どのみち 豊臣の天下は
238
00:17:25,740 --> 00:17:32,920
{\an1}ボロボロと崩れてゆくでしょうな。
239
00:17:32,920 --> 00:17:39,090
{\an1}♬~
240
00:17:39,090 --> 00:17:44,260
{\an1}年が明けた慶長四年 秀吉の遺言により➡
241
00:17:44,260 --> 00:17:49,770
{\an1}豊臣秀頼は 大坂城へ居を移しました。
242
00:17:51,400 --> 00:17:57,780
{\an1}そなたが頼りじゃ。 しかと頼むぞ 治部。
243
00:17:57,780 --> 00:18:00,110
{\an1}はっ!
244
00:18:00,110 --> 00:18:06,120
{\an1}秀頼様をおそばで
245
00:18:00,110 --> 00:18:06,120
{\an1}しかとお守りいたします。
246
00:18:07,720 --> 00:18:12,060
{\an1}だと… よいがの。➡
247
00:18:12,060 --> 00:18:18,560
{\an1}さまざまな うわさが耳に入ってきて
248
00:18:12,060 --> 00:18:18,560
{\an1}心配であることよ。
249
00:18:18,560 --> 00:18:21,230
{\an1}うわさとは?
250
00:18:21,230 --> 00:18:29,370
{\an1}石田三成では
251
00:18:21,230 --> 00:18:29,370
{\an1}豊臣家中も 大名たちもまとめられぬ。
252
00:18:29,370 --> 00:18:33,180
{\an1}徳川家康でなければ…。
253
00:18:34,910 --> 00:18:40,120
{\an1}(茶々)今や 朝廷も
254
00:18:34,910 --> 00:18:40,120
{\an1}家康殿の言いなりと聞く。
255
00:18:41,690 --> 00:18:49,500
{\an1}徳川殿は 我らを支えると
256
00:18:41,690 --> 00:18:49,500
{\an1}約定をお交わしになっております。
257
00:18:55,770 --> 00:19:07,410
{\an1}♬~
258
00:19:07,410 --> 00:19:10,420
{\an1}私は そなたよりも➡
259
00:19:10,420 --> 00:19:16,420
{\an1}あのお方のことを
260
00:19:10,420 --> 00:19:16,420
{\an1}よ~く知っているつもりだがの…。
261
00:19:20,890 --> 00:19:26,900
{\an1}うそ
262
00:19:20,890 --> 00:19:26,900
{\an1}あのお方は 平気で嘘をつくぞ。
263
00:19:28,770 --> 00:19:43,250
{\an1}♬~
264
00:19:43,250 --> 00:19:45,450
{\an1}御免。
265
00:19:48,590 --> 00:19:53,090
{\an1}(三成)どうかしたのか? 左近。
266
00:19:48,590 --> 00:19:53,090
{\an1}伊達 福島 蜂須賀。
267
00:19:53,090 --> 00:19:56,300
{\an1}皆 徳川との縁組みが進んでおります。
268
00:19:57,930 --> 00:20:00,600
{\an1}紛れもないことか?
269
00:20:00,600 --> 00:20:03,100
{\an1}よく調べよ。
270
00:20:03,100 --> 00:20:14,710
{\an1}♬~
271
00:20:14,710 --> 00:20:20,020
{\an1}こたび 息子の縁組み
272
00:20:14,710 --> 00:20:20,020
{\an1}厚く御礼申し上げる!
273
00:20:22,290 --> 00:20:28,160
{\an1}(徳善院)加藤清正 福島正則 黒田長政。➡
274
00:20:28,160 --> 00:20:31,960
{\an1}皆 徳川との縁組みが進んでおります。
275
00:20:31,960 --> 00:20:38,140
{\an1}ご存じのとおり 勝手に婚姻を結ぶことは
276
00:20:31,960 --> 00:20:38,140
{\an1}禁じられております。
277
00:20:38,140 --> 00:20:44,810
{\an1}(増田)徳川殿は 太閤殿下の置目を
278
00:20:38,140 --> 00:20:44,810
{\an1}お破りになったことに。
279
00:20:44,810 --> 00:20:48,310
{\an1}あからさまに動き始めたな。
280
00:20:48,310 --> 00:20:51,650
{\an1}言わんこっちゃないな 治部。
281
00:20:51,650 --> 00:20:56,990
{\an1}これは
282
00:20:51,650 --> 00:20:56,990
{\an1}さんだつ
283
00:20:51,650 --> 00:20:56,990
{\an1}天下簒奪の野心ありと見るほかないぞ。
284
00:20:56,990 --> 00:21:01,760
{\an1}軽々に判断はできぬ。
285
00:21:01,760 --> 00:21:06,770
{\an1}治部殿は どうすべきと存ずる。
286
00:21:10,270 --> 00:21:15,110
{\an1}太閤殿下の置目に背くことは➡
287
00:21:15,110 --> 00:21:18,810
{\an1}誰であっても許されませぬ。
288
00:21:21,980 --> 00:21:26,120
{\an1}徳川殿には…➡
289
00:21:26,120 --> 00:21:29,790
{\an1}謹慎していただくべきと存ずる。
290
00:21:29,790 --> 00:21:36,430
{\an1}神の君のもとに
291
00:21:29,790 --> 00:21:36,430
{\an1}直ちに糾問使が差し向けられました。
292
00:21:36,430 --> 00:21:42,970
{\an1}いや わしとしたことが
293
00:21:36,430 --> 00:21:42,970
{\an1}うっかりしておった。
294
00:21:42,970 --> 00:21:48,140
{\an1}殿下亡き今 お許しを得ること不要と
295
00:21:42,970 --> 00:21:48,140
{\an1}思い込んでおりました。
296
00:21:48,140 --> 00:21:51,440
{\an1}殿。
297
00:21:48,140 --> 00:21:51,440
{\an1}いや すまなんだ。
298
00:21:51,440 --> 00:21:54,310
{\an1}ほんの行き違い。
299
00:21:54,310 --> 00:21:59,820
{\an1}改めて皆様にお伝え申し上げる。
300
00:21:54,310 --> 00:21:59,820
{\an1}それで よろしかろう。
301
00:21:59,820 --> 00:22:02,250
{\an1}いや そういうわけには…。
302
00:22:02,250 --> 00:22:07,390
{\an1}あるじ
303
00:22:02,250 --> 00:22:07,390
{\an1}我が主は あくまで 奉行の皆様を
304
00:22:02,250 --> 00:22:07,390
{\an1}陰ながら支えるためにやったこと。➡
305
00:22:07,390 --> 00:22:12,930
{\an1}殿下のご遺言を忠実に実行しております。
306
00:22:07,390 --> 00:22:12,930
{\an1}処罰には値しませぬ。
307
00:22:12,930 --> 00:22:16,400
{\an1}万が一にも
308
00:22:12,930 --> 00:22:16,400
{\an1}面倒なことになってはいけませぬ。
309
00:22:16,400 --> 00:22:22,610
{\an1}何せ 徳川家中には
310
00:22:16,400 --> 00:22:22,610
{\an1}血の気の多い者が あまたおりますでな。
311
00:22:22,610 --> 00:22:32,280
{\an1}う~ん…。
312
00:22:22,610 --> 00:22:32,280
{\an1}本多忠勝… 榊原康政 井伊直政…。
313
00:22:32,280 --> 00:22:38,420
{\an1}殿の御身に何かあれば 一も二もなく
314
00:22:32,280 --> 00:22:38,420
{\an1}軍勢を率いて駆けつけてしまう。
315
00:22:38,420 --> 00:22:42,130
{\an1}言うことを聞かんやつらでな。
316
00:22:43,800 --> 00:22:46,830
{\an1}わしも手を焼いとるんじゃ。
317
00:22:46,830 --> 00:22:50,140
{\an1}はあ…。
318
00:22:46,830 --> 00:22:50,140
{\an1}はあ~。
319
00:22:51,970 --> 00:22:56,980
{\an1}それは 戦も辞さぬということか。
320
00:22:58,640 --> 00:23:03,380
{\an1}(上杉)我ら一同 一丸となれば
321
00:22:58,640 --> 00:23:03,380
{\an1}徳川相手といえども。
322
00:23:03,380 --> 00:23:10,160
{\an1}(宇喜多)ほ… 本気でござるか?
323
00:23:03,380 --> 00:23:10,160
{\an1}(利家)上杉殿 たわ言は申されるな。➡
324
00:23:10,160 --> 00:23:15,930
{\an1}それこそ 殿下のご遺志に反すること。
325
00:23:10,160 --> 00:23:15,930
{\an1}和を乱しているのは徳川殿!
326
00:23:15,930 --> 00:23:18,400
{\an1}示しがつきませんぞ。
327
00:23:18,400 --> 00:23:24,770
{\an1}わしは 徳川殿の言い分も分かる。
328
00:23:24,770 --> 00:23:28,640
{\an1}治部殿 ここは穏便に。➡
329
00:23:28,640 --> 00:23:36,950
{\an1}徳川殿には わしが会って詫びを入れる。
330
00:23:28,640 --> 00:23:36,950
{\an1}そなたも一筆書け。
331
00:23:36,950 --> 00:23:42,120
{\an1}♬~
332
00:23:42,120 --> 00:23:47,930
{\an1}置目を破ったのは 徳川殿。
333
00:23:49,800 --> 00:23:54,130
{\an1}道理が通りませぬ。
334
00:23:54,130 --> 00:24:00,370
{\an1}道理だけで 政はできぬ!
335
00:24:00,370 --> 00:24:05,580
{\an1}♬~
336
00:24:05,580 --> 00:24:09,080
{\an1}治部! あ…。
337
00:24:05,580 --> 00:24:09,080
{\an1}(せきこみ)
338
00:24:10,750 --> 00:24:12,680
{\an1}(嶋 左近)殿!
339
00:24:12,680 --> 00:24:17,920
{\an1}♬~
340
00:24:17,920 --> 00:24:20,760
{\an1}徳川より。
341
00:24:20,760 --> 00:24:27,270
{\an1}♬~
342
00:24:58,960 --> 00:25:05,240
{\an1}こたびのことは わしも浅慮であった。
343
00:25:05,240 --> 00:25:11,580
{\an1}だが 誤解は解いておきたい。
344
00:25:11,580 --> 00:25:15,380
{\an1}わしは➡
345
00:25:15,380 --> 00:25:18,880
{\an1}そなたの味方である。
346
00:25:22,590 --> 00:25:26,260
{\an1}そなたは ようやっておる。
347
00:25:26,260 --> 00:25:31,400
{\an1}だが 素直に言って➡
348
00:25:31,400 --> 00:25:38,270
{\an1}今の形での政を続けることは
349
00:25:31,400 --> 00:25:38,270
{\an1}困難であろう。
350
00:25:38,270 --> 00:25:43,980
{\an1}まずは 皆の不満を静めねば。
351
00:25:49,810 --> 00:25:52,120
{\an1}治部。
352
00:25:55,120 --> 00:26:00,930
{\an1}あくまでも いっときのことじゃ。
353
00:26:00,930 --> 00:26:05,230
{\an1}いっときの間➡
354
00:26:05,230 --> 00:26:09,100
{\an1}豊臣家から政務を預かりたい。
355
00:26:09,100 --> 00:26:13,570
{\an1}♬~
356
00:26:13,570 --> 00:26:16,370
{\an1}共にやらんか?
357
00:26:16,370 --> 00:26:28,120
{\an1}♬~
358
00:26:28,120 --> 00:26:30,820
{\an1}狸…。
359
00:26:32,820 --> 00:26:37,100
{\an1}皆が言うことが…➡
360
00:26:37,100 --> 00:26:40,600
{\an1}正しかったようでござる。
361
00:26:40,600 --> 00:26:45,940
{\an1}♬~
362
00:26:45,940 --> 00:26:52,110
{\an1}天下簒奪の野心ありと
363
00:26:45,940 --> 00:26:52,110
{\an1}見てようございますな。
364
00:26:52,110 --> 00:26:58,420
{\an1}断じて違う。
365
00:26:52,110 --> 00:26:58,420
{\an1}天下太平のため やむをえぬ判断。
366
00:26:58,420 --> 00:27:01,720
{\an1}ふらち
367
00:26:58,420 --> 00:27:01,720
{\an1}福島たち 不埒な諸将を➡
368
00:27:01,720 --> 00:27:05,220
{\an1}ことごとく取り潰してくだされば
369
00:27:01,720 --> 00:27:05,220
{\an1}ようござる!
370
00:27:05,220 --> 00:27:10,900
{\an1}私の味方というならば
371
00:27:05,220 --> 00:27:10,900
{\an1}なぜ それを おやりにならぬ!
372
00:27:10,900 --> 00:27:18,070
{\an1}不用意な処罰は 天下大乱のもと。
373
00:27:10,900 --> 00:27:18,070
{\an1}さにあらず!
374
00:27:18,070 --> 00:27:20,370
{\an1}治部。
375
00:27:20,370 --> 00:27:27,150
{\an1}私は 殿下に任じられました。
376
00:27:27,150 --> 00:27:31,120
{\an1}その務めを全うするのみ!
377
00:27:31,120 --> 00:27:41,390
{\an1}それが 私を拾うてくださった殿下への
378
00:27:31,120 --> 00:27:41,390
{\an1}恩義に報いることでござる!
379
00:27:41,390 --> 00:27:43,930
{\an1}待て 治部!
380
00:27:43,930 --> 00:27:55,270
{\an1}♬~
381
00:27:55,270 --> 00:27:59,940
{\an1}治部とぶつかってしもうたか…。
382
00:27:59,940 --> 00:28:06,350
{\an1}どうすれば
383
00:27:59,940 --> 00:28:06,350
{\an1}分かってもらえるのでしょう…。
384
00:28:06,350 --> 00:28:12,720
{\an1}この家康に
385
00:28:06,350 --> 00:28:12,720
{\an1}よこしまな野心はないということを。
386
00:28:12,720 --> 00:28:16,560
{\an1}ああ それは…➡
387
00:28:16,560 --> 00:28:20,870
{\an1}無理な話よ。 ハッ…。
388
00:28:23,740 --> 00:28:27,570
{\an1}怖いのよ。
389
00:28:27,570 --> 00:28:33,380
{\an1}治部が生まれたのは
390
00:28:27,570 --> 00:28:33,380
{\an1}おけはざま
391
00:28:27,570 --> 00:28:33,380
{\an1}桶狭間の年だそうじゃ。
392
00:28:33,380 --> 00:28:38,750
{\an1}貴公が 兵糧入れを成し遂げた あの戦も➡
393
00:28:38,750 --> 00:28:48,760
{\an1}やつにとっては
394
00:28:38,750 --> 00:28:48,760
{\an1}壇ノ浦や承久の戦と同じ いにしえの物語。
395
00:28:48,760 --> 00:28:53,600
{\an1}いや 治部だけではない。➡
396
00:28:53,600 --> 00:28:59,770
{\an1}多くの者にとって
397
00:28:53,600 --> 00:28:59,770
{\an1}今川義元のもとで育ち➡
398
00:28:59,770 --> 00:29:07,580
{\an1}お
399
00:28:59,770 --> 00:29:07,580
{\an1}信長 信玄 勝頼 秀吉と渡り合うてきた
400
00:28:59,770 --> 00:29:07,580
{\an1}貴公は➡
401
00:29:07,580 --> 00:29:14,390
{\an1}神代の昔の オロチに見えておろう。
402
00:29:16,220 --> 00:29:22,530
{\an1}皆 貴公が怖いのよ。
403
00:29:24,730 --> 00:29:31,240
{\an1}ほれ わしの息子も 怖がっておる…。
404
00:29:24,730 --> 00:29:31,240
{\an1}アッハハハハ。
405
00:29:31,240 --> 00:29:35,070
{\an1}(前田利長)あ…。
406
00:29:31,240 --> 00:29:35,070
{\an1}(利家のせきこみ)
407
00:29:35,070 --> 00:29:39,880
{\an1}(利家)貴公は 強くなり過ぎた。
408
00:29:42,750 --> 00:29:45,650
{\an1}家康殿。
409
00:29:45,650 --> 00:29:52,960
{\an1}貴公は 腹をくくるしかないかもしれん。
410
00:29:56,290 --> 00:29:58,930
{\an1}(せきこみ)
411
00:29:58,930 --> 00:30:04,600
{\an1}このひとつきの後
412
00:29:58,930 --> 00:30:04,600
{\an1}前田利家が この世を去ると➡
413
00:30:04,600 --> 00:30:09,310
{\an1}世が騒がしくなってゆくのでございます。
414
00:30:11,940 --> 00:30:14,610
{\an1}下がれ!
415
00:30:11,940 --> 00:30:14,610
{\an1}道を空けよ!
416
00:30:14,610 --> 00:30:21,390
{\an1}♬~
417
00:30:21,390 --> 00:30:24,290
{\an1}⚟(嶋)殿!
418
00:30:24,290 --> 00:30:27,630
{\an1}殿 急ぎ お逃げあれ。
419
00:30:27,630 --> 00:30:30,130
{\an1}いかがいたした。
420
00:30:32,430 --> 00:30:35,130
{\an1}(嶋)加藤らが向かっております。
421
00:30:35,130 --> 00:30:37,800
{\an1}お待ちくだされ!
422
00:30:35,130 --> 00:30:37,800
{\an1}(福島)どけ! 話をするだけじゃ!
423
00:30:37,800 --> 00:30:41,140
{\an1}お待ちくだされ!
424
00:30:37,800 --> 00:30:41,140
{\an1}(福島)出てこい! 治部!
425
00:30:41,140 --> 00:30:44,810
{\an1}どこにもおらんぞ!
426
00:30:44,810 --> 00:30:48,650
{\an1}けにん
427
00:30:44,810 --> 00:30:48,650
{\an1}家人を問い詰めたら
428
00:30:44,810 --> 00:30:48,650
{\an1}もう大坂にはおらんと。
429
00:30:48,650 --> 00:30:51,550
{\an1}逃げ足ばかり速い!
430
00:30:51,550 --> 00:30:55,520
{\an1}⚟(半鐘の音)
431
00:30:51,550 --> 00:30:55,520
{\an1}⚟出てこ~い!
432
00:30:55,520 --> 00:30:58,160
{\an1}何事じゃ。
433
00:30:58,160 --> 00:31:02,590
{\an1}伏見城を軍勢が取り囲んでおります。
434
00:31:02,590 --> 00:31:05,400
{\an1}どこの軍勢か?
435
00:31:05,400 --> 00:31:11,770
{\an1}加藤 福島 蜂須賀 黒田 藤堂
436
00:31:05,400 --> 00:31:11,770
{\an1}あと2~3の家中の手勢と思われます。
437
00:31:11,770 --> 00:31:14,110
{\an1}城に誰がおる?
438
00:31:14,110 --> 00:31:18,780
{\an1}(忠勝)三成出てこ~いと
439
00:31:14,110 --> 00:31:18,780
{\an1}どなっておりますので➡
440
00:31:18,780 --> 00:31:21,280
{\an1}治部殿が逃げ込んでいるものと。
441
00:31:21,280 --> 00:31:24,180
{\an1}⚟三成~! 腹を切れ~!
442
00:31:24,180 --> 00:31:27,420
{\an1}⚟そうじゃ そうじゃ!
443
00:31:24,180 --> 00:31:27,420
{\an1}⚟そうじゃ!
444
00:31:27,420 --> 00:31:32,790
{\an1}うつけ者めが~!
445
00:31:27,420 --> 00:31:32,790
{\an1}武士の誉れは どうした!
446
00:31:32,790 --> 00:31:35,130
{\an1}⚟出てこ~い!
447
00:31:32,790 --> 00:31:35,130
{\an1}⚟この不埒者が!
448
00:31:35,130 --> 00:31:39,000
{\an1}⚟三成 出てこい!
449
00:31:35,130 --> 00:31:39,000
{\an1}⚟三成~!
450
00:31:39,000 --> 00:31:44,640
{\an1}治部を守ろうと
451
00:31:39,000 --> 00:31:44,640
{\an1}毛利 上杉らの軍勢が駆けつければ➡
452
00:31:44,640 --> 00:31:48,510
{\an1}立派な大戦でござるなあ。
453
00:31:48,510 --> 00:31:53,650
{\an1}⚟三成! 出てこ~い!
454
00:31:53,650 --> 00:31:58,320
{\an1}三成~! 腹を切れ~!
455
00:31:58,320 --> 00:32:01,090
{\an1}三成! 出てこ~い!
456
00:32:01,090 --> 00:32:03,920
{\an1}ええ~いっ! お前も言わんか!
457
00:32:03,920 --> 00:32:07,930
{\an1}三成! 腹を切…。
458
00:32:09,790 --> 00:32:14,270
{\an1}ほ… 本多殿!
459
00:32:14,270 --> 00:32:18,770
{\an1}眠りを妨げられ➡
460
00:32:18,770 --> 00:32:22,270
{\an1}我が主が困っておる。
461
00:32:24,280 --> 00:32:27,950
{\an1}襲撃する気など毛頭なく。
462
00:32:27,950 --> 00:32:33,280
{\an1}ただ 治部と話し
463
00:32:27,950 --> 00:32:33,280
{\an1}説得する所存でござった。➡
464
00:32:33,280 --> 00:32:35,790
{\an1}奉行から身を引けと。
465
00:32:35,790 --> 00:32:38,620
{\an1}(福島)だが あいつは
466
00:32:35,790 --> 00:32:38,620
{\an1}我らと話し合おうとしない。➡
467
00:32:38,620 --> 00:32:42,490
{\an1}やむなく押し入ったまで!
468
00:32:38,620 --> 00:32:42,490
{\an1}(忠勝)しかし➡
469
00:32:42,490 --> 00:32:46,960
{\an1}このような騒ぎにされては➡
470
00:32:46,960 --> 00:32:49,630
{\an1}ただじゃ済まされませんぞ。
471
00:32:49,630 --> 00:32:54,840
{\an1}向こうが城に籠もって手勢を集めたので
472
00:32:49,630 --> 00:32:54,840
{\an1}こちらも。
473
00:33:04,580 --> 00:33:07,920
{\an1}(阿茶)湯漬けでも召し上がります?
474
00:33:07,920 --> 00:33:12,120
{\an1}(加藤)かたじけない。
475
00:33:07,920 --> 00:33:12,120
{\an1}(阿茶)どうぞ。
476
00:33:28,610 --> 00:33:33,610
{\an1}ここらが
477
00:33:28,610 --> 00:33:33,610
{\an1}潮時かもしれませんな。
478
00:33:37,320 --> 00:33:40,790
{\an1}表舞台に➡
479
00:33:40,790 --> 00:33:43,820
{\an1}立つべき時かと。
480
00:33:43,820 --> 00:34:24,760
{\an1}♬~
481
00:34:24,760 --> 00:34:31,640
{\an1}既に お聞き及びと存じますが
482
00:34:24,760 --> 00:34:31,640
{\an1}こたびのこと➡
483
00:34:31,640 --> 00:34:38,280
{\an1}我が主 毛利様 上杉…。
484
00:34:31,640 --> 00:34:38,280
{\an1}全ては➡
485
00:34:38,280 --> 00:34:43,410
{\an1}この三成の
486
00:34:38,280 --> 00:34:43,410
{\an1}至らなさゆえでござりますれば➡
487
00:34:43,410 --> 00:34:50,190
{\an1}ご処分 謹んでお受けいたしまする。
488
00:34:50,190 --> 00:34:56,790
{\an1}石田三成
489
00:34:50,190 --> 00:34:56,790
{\an1}全ての政務から身を引き➡
490
00:34:56,790 --> 00:35:04,600
{\an1}おうみ
491
00:34:56,790 --> 00:35:04,600
{\an1}さわやま
492
00:34:56,790 --> 00:35:04,600
{\an1}我が所領 近江佐和山へ
493
00:34:56,790 --> 00:35:04,600
{\an1}隠居いたしまする。
494
00:35:04,600 --> 00:35:09,240
{\an1}♬~
495
00:35:09,240 --> 00:35:15,580
{\an1}ご納得いただき 礼を申す。
496
00:35:15,580 --> 00:35:19,380
{\an1}(三成)納得はしておりませぬ。
497
00:35:21,090 --> 00:35:24,760
{\an1}私は➡
498
00:35:24,760 --> 00:35:28,960
{\an1}間違ったことはしておりませぬ。
499
00:35:31,100 --> 00:35:38,800
{\an1}殿下のご遺命に 誰よりも忠実であったと
500
00:35:31,100 --> 00:35:38,800
{\an1}自負しております。
501
00:35:41,410 --> 00:35:45,280
{\an1}それは➡
502
00:35:45,280 --> 00:35:48,580
{\an1}紛れもないこと。
503
00:36:03,230 --> 00:36:08,570
{\an1}徳川家ご次男にして
504
00:36:03,230 --> 00:36:08,570
{\an1}太閤殿下のご養子になった➡
505
00:36:08,570 --> 00:36:11,900
{\an1}おぎい
506
00:36:08,570 --> 00:36:11,900
{\an1}於義伊様は覚えておいででしょう。
507
00:36:11,900 --> 00:36:19,240
{\an1}今は 結城家の養子となり
508
00:36:11,900 --> 00:36:19,240
{\an1}結城秀康と申します。
509
00:36:19,240 --> 00:36:25,950
{\an1}この秀康が 治部少輔殿を
510
00:36:19,240 --> 00:36:25,950
{\an1}佐和山までお送りいたします。
511
00:36:30,590 --> 00:36:37,300
{\an1}ご厚遇 かたじけなく存じまする。
512
00:36:43,170 --> 00:36:45,670
{\an1}治部殿。
513
00:36:47,940 --> 00:36:54,250
{\an1}佐和山を訪れても ようござるか?
514
00:36:58,580 --> 00:37:05,090
{\an1}また夜空を眺め 2人で星の話がしたい。
515
00:37:06,720 --> 00:37:10,230
{\an1}(三成)ご遠慮願いとうござる。
516
00:37:12,230 --> 00:37:17,070
{\an1}(三成)私と家康殿は➡
517
00:37:17,070 --> 00:37:21,940
{\an1}違う星を見ていたようでございますゆえ。
518
00:37:21,940 --> 00:37:30,080
{\an1}♬~
519
00:37:30,080 --> 00:37:36,850
{\an1}もう お会いすることもございますまい。
520
00:37:36,850 --> 00:38:31,580
{\an1}♬~
521
00:38:31,580 --> 00:38:38,750
{\an1}やるからには…➡
522
00:38:38,750 --> 00:38:42,920
{\an1}後戻りはできぬ。
523
00:38:42,920 --> 00:38:45,920
{\an1}あるいは…。
524
00:38:49,260 --> 00:38:55,600
{\an1}修羅の道をゆくことになろうぞ。
525
00:38:55,600 --> 00:39:00,200
{\an1}♬~
526
00:39:00,200 --> 00:39:02,510
{\an1}フッ…。
527
00:39:05,040 --> 00:39:08,080
{\an1}どこまでも…。
528
00:39:08,080 --> 00:39:12,920
{\an1}♬~
529
00:39:12,920 --> 00:39:16,050
{\an1}つきあいまする。
530
00:39:16,050 --> 00:39:27,360
{\an1}♬~
531
00:39:27,360 --> 00:39:33,900
{\an1}(今川義元)戦乱の世は
532
00:39:27,360 --> 00:39:33,900
{\an1}もう終わらせなければならぬ。
533
00:39:33,900 --> 00:39:36,940
{\an1}♬~
534
00:39:36,940 --> 00:39:40,680
{\an1}(織田信長)俺は覚悟ができてる。➡
535
00:39:40,680 --> 00:39:43,250
{\an1}お前は どうじゃ?
536
00:39:43,250 --> 00:39:48,120
{\an1}(武田信玄)弱き主君は 害悪なり。
537
00:39:43,250 --> 00:39:48,120
{\an1}滅ぶが民のためなり。
538
00:39:48,120 --> 00:39:51,120
{\an1}(豊臣秀吉)天下は どうせ…➡
539
00:39:51,120 --> 00:39:54,760
{\an1}おめえに取られるんだろう。
540
00:39:54,760 --> 00:39:59,930
{\an1}♬~
541
00:39:59,930 --> 00:40:05,100
{\an1}天下を 取りなされ!
542
00:40:05,100 --> 00:40:54,120
{\an1}♬~
543
00:40:59,990 --> 00:41:14,410
{\an1}♬~
544
00:41:14,410 --> 00:41:21,110
{\an1}治部少輔の儀
545
00:41:14,410 --> 00:41:21,110
{\an1}まことに残念なことであった。
546
00:41:21,110 --> 00:41:27,790
{\an1}だが これより我ら一丸となり➡
547
00:41:27,790 --> 00:41:35,490
{\an1}おんため
548
00:41:27,790 --> 00:41:35,490
{\an1}豊臣家と秀頼様の御為
549
00:41:27,790 --> 00:41:35,490
{\an1}力の限り励まねばならぬ。
550
00:41:37,130 --> 00:41:47,340
{\an1}天下の太平乱す者あらば
551
00:41:37,130 --> 00:41:47,340
{\an1}この徳川家康が放っておかぬ。
552
00:41:49,710 --> 00:41:52,440
{\an1}よろしいな。
553
00:41:52,440 --> 00:41:55,150
{\an1}(一同)はっ!
554
00:41:55,150 --> 00:41:57,180
{\an1}はっ。
555
00:41:57,180 --> 00:42:02,590
{\an1}自らを要とする新しき政の在り方を
556
00:41:57,180 --> 00:42:02,590
{\an1}述べられましてございます。
557
00:42:02,590 --> 00:42:07,930
{\an1}そうか。 よきに計らうがよい。
558
00:42:07,930 --> 00:42:09,860
{\an1}はっ。
559
00:42:09,860 --> 00:42:30,180
{\an1}♬~
560
00:42:30,180 --> 00:42:32,950
{\an1}「ウィリアムアデムス」と。
561
00:42:32,950 --> 00:42:35,790
{\an1}今や 何もかも思いのまま。
562
00:42:35,790 --> 00:42:39,120
{\an1}立つかもしれん。 わしを恨む者たちが。
563
00:42:39,120 --> 00:42:43,960
{\an1}まさか…!
564
00:42:39,120 --> 00:42:43,960
{\an1}我が志をなしてみせる!
565
00:42:43,960 --> 00:42:45,900
{\an1}今しかない。
566
00:42:45,900 --> 00:42:50,630
{\an1}徳川家康を成敗いたす!
567
00:42:50,630 --> 00:42:55,340
{\an1}戦なき世を 成し遂げてくださいませ。
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