All language subtitles for どうする家康（３３）裏切り者 - [FHD@KFMVFR.hevc10_crf 20_p 8][字].srt - 3
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1
00:00:04,600 --> 00:00:06,540
{\an1}（銃声）
2
00:00:06,540 --> 00:00:12,950
{\an1}天下の覇権を巡って 羽柴秀吉との
3
00:00:06,540 --> 00:00:12,950
{\an1}決戦に及んだ我らが神の君は➡
4
00:00:12,950 --> 00:00:16,820
{\an1}見事なる大勝利を収めたのでございます。
5
00:00:16,820 --> 00:00:18,820
{\an1}が…。
6
00:00:18,820 --> 00:00:24,660
{\an1}（羽柴秀吉）家康にゃあ勝たんでも
7
00:00:18,820 --> 00:00:24,660
{\an1}この戦にゃあ勝てる。
8
00:00:24,660 --> 00:00:31,130
{\an1}考えてみやあ。 敵の総大将は➡
9
00:00:31,130 --> 00:00:33,970
{\an1}家康ではねえ。
10
00:00:33,970 --> 00:00:37,800
{\an1}のぶかつ
11
00:00:33,970 --> 00:00:37,800
{\an1}秀吉は 的を織田信雄に絞り➡
12
00:00:37,800 --> 00:00:43,310
{\an1}その家臣を次々に調略し
13
00:00:37,800 --> 00:00:43,310
{\an1}しつよう
14
00:00:37,800 --> 00:00:43,310
{\an1}領国を執拗に攻撃。
15
00:00:43,310 --> 00:00:48,150
{\an1}それに耐え切れなかった信雄は
16
00:00:43,310 --> 00:00:48,150
{\an1}あっけなく…。
17
00:00:48,150 --> 00:00:53,650
{\an1}はよ
18
00:00:48,150 --> 00:00:53,650
{\an1}（秀吉）早～う 急げや～。➡
19
00:00:53,650 --> 00:00:58,160
{\an1}急げや。 急げや。 急げや。
20
00:01:01,460 --> 00:01:05,770
{\an1}あんど
21
00:01:01,460 --> 00:01:05,770
{\an1}まことに 我が所領を安堵するのじゃな。
22
00:01:05,770 --> 00:01:09,400
{\an1}（羽柴秀長）わしらあに
23
00:01:05,770 --> 00:01:09,400
{\an1}お任せくだされ。
24
00:01:09,400 --> 00:01:12,770
{\an1}そうか。
25
00:01:09,400 --> 00:01:12,770
{\an1}（秀吉）こうして また➡
26
00:01:12,770 --> 00:01:17,640
{\an1}酒を酌み交わすことができて
27
00:01:12,770 --> 00:01:17,640
{\an1}うれしゅうごぜ～ます。
28
00:01:17,640 --> 00:01:23,420
{\an1}この猿 信雄様に弓引く…。
29
00:01:23,420 --> 00:01:30,120
{\an1}うう…
30
00:01:23,420 --> 00:01:30,120
{\an1}弓… 弓… 弓引くことんなって…➡
31
00:01:30,120 --> 00:01:36,430
{\an1}どれだけ… つらかったか…。
32
00:01:36,430 --> 00:01:38,970
{\an1}（秀長）戦は しめえでごぜ～ます。
33
00:01:38,970 --> 00:01:45,640
{\an1}ご配下の徳川殿も 直ちに
34
00:01:38,970 --> 00:01:45,640
{\an1}ここへ来ていただくのが ようごぜ～ます。
35
00:01:45,640 --> 00:01:47,570
{\an1}ああ…。
36
00:01:47,570 --> 00:01:51,280
{\an1}人質も連れてきた方がええわ。
37
00:01:55,980 --> 00:02:01,750
{\an1}わり
38
00:01:55,980 --> 00:02:01,750
{\an1}いや 人質っちゅうんは聞こえが悪い。
39
00:02:01,750 --> 00:02:04,790
{\an1}養子だわ。
40
00:02:04,790 --> 00:02:11,100
{\an1}徳川殿の子息を 我が養子としてえ。
41
00:02:11,100 --> 00:02:15,940
{\an1}♬～
42
00:02:15,940 --> 00:02:21,740
{\an1}ほ～でねえと…➡
43
00:02:21,740 --> 00:02:25,410
{\an1}滅ぼしてまうでよ。
44
00:02:21,740 --> 00:02:25,410
{\an1}（信雄のせきこみ）
45
00:02:25,410 --> 00:02:29,620
{\an1}♬～
46
00:02:29,620 --> 00:02:34,120
{\an1}（榊原康政）
47
00:02:29,620 --> 00:02:34,120
{\an1}みかわのかみ
48
00:02:29,620 --> 00:02:34,120
{\an1}ちくぜんのかみ
49
00:02:29,620 --> 00:02:34,120
{\an1}「しかる上は 我々 三河守と筑前守➡
50
00:02:34,120 --> 00:02:38,790
{\an1}和睦せしめんがために
51
00:02:34,120 --> 00:02:38,790
{\an1}ちそう致すべく候間➡
52
00:02:38,790 --> 00:02:45,570
{\an1}是非 早速に
53
00:02:38,790 --> 00:02:45,570
{\an1}談合せしまば 神妙たるべく候」。
54
00:02:45,570 --> 00:02:48,500
{\an1}（徳川家康）勝手なことを…！
55
00:02:48,500 --> 00:02:54,640
{\an1}♬～
56
00:02:54,640 --> 00:02:58,310
{\an1}ながくて
57
00:02:54,640 --> 00:02:58,310
{\an1}（井伊直政）長久手において
58
00:02:54,640 --> 00:02:58,310
{\an1}勝利を収めたのは 我らであるのに！
59
00:02:58,310 --> 00:03:00,910
{\an1}なぜ 和睦せねばならん！
60
00:03:00,910 --> 00:03:05,080
{\an1}まあ 我らは我らで戦い続けるのみ。
61
00:03:05,080 --> 00:03:09,760
{\an1}北条と組めば まだまだ戦えまする！
62
00:03:05,080 --> 00:03:09,760
{\an1}（酒井忠次）そうもいくまい。➡
63
00:03:09,760 --> 00:03:16,100
{\an1}総大将が和睦した以上
64
00:03:09,760 --> 00:03:16,100
{\an1}我らは 戦う大義を失った。
65
00:03:16,100 --> 00:03:18,130
{\an1}受け入れざるをえん。
66
00:03:18,130 --> 00:03:21,600
{\an1}まさのぶ
67
00:03:18,130 --> 00:03:21,600
{\an1}（本多正信）ひとまず
68
00:03:18,130 --> 00:03:21,600
{\an1}形の上だけでも和議を結び➡
69
00:03:21,600 --> 00:03:26,410
{\an1}秀吉の出方を見るほかないでしょうな。
70
00:03:26,410 --> 00:03:30,940
{\an1}（石川数正）殿が行ってはなりませぬ。
71
00:03:26,410 --> 00:03:30,940
{\an1}養子も断りましょう。
72
00:03:30,940 --> 00:03:33,850
{\an1}行ってくれるか？ 数正。
73
00:03:33,850 --> 00:03:36,750
{\an1}はっ。
74
00:03:36,750 --> 00:03:41,650
{\an1}これは あくまで かりそめの和睦じゃ。
75
00:03:41,650 --> 00:03:45,290
{\an1}秀吉に屈することは➡
76
00:03:45,290 --> 00:03:47,230
{\an1}断じてない！
77
00:03:47,230 --> 00:06:29,420
{\an1}♬～
78
00:06:31,590 --> 00:06:37,900
{\an1}秀吉との談判を終えた数正は
79
00:06:31,590 --> 00:06:37,900
{\an1}岡崎に戻り…。
80
00:06:45,940 --> 00:06:50,940
{\an1}（数正）満足な結果が得られず
81
00:06:45,940 --> 00:06:50,940
{\an1}申し訳ございません。
82
00:06:53,280 --> 00:06:55,210
{\an1}面を上げよ。
83
00:06:55,210 --> 00:07:00,420
{\an1}そなたより談判にたけた者は
84
00:06:55,210 --> 00:07:00,420
{\an1}我が家中にはおらん。
85
00:07:07,560 --> 00:07:11,060
{\an1}秀吉に➡
86
00:07:11,060 --> 00:07:13,730
{\an1}こんなものまで押しつけられました。
87
00:07:13,730 --> 00:07:17,070
{\an1}ホホホホホ…！ こりゃあ すごい！
88
00:07:17,070 --> 00:07:21,240
{\an1}（忠次）ハッハッハッ
89
00:07:17,070 --> 00:07:21,240
{\an1}かね
90
00:07:17,070 --> 00:07:21,240
{\an1}この堅物を金で釣ろうとはな。
91
00:07:21,240 --> 00:07:26,380
{\an1}我が徳川家中の絆の強さを知らんのだ。
92
00:07:21,240 --> 00:07:26,380
{\an1}ハッハッハッ！
93
00:07:26,380 --> 00:07:31,750
{\an1}哀れなやつよ。 フフフ…。
94
00:07:26,380 --> 00:07:31,750
{\an1}で 殿。 養子の件 いかがいたしましょう？
95
00:07:31,750 --> 00:07:37,620
{\an1}長丸様も福松様も まだ幼い。
96
00:07:31,750 --> 00:07:37,620
{\an1}また 徳川家の…➡
97
00:07:37,620 --> 00:07:42,430
{\an1}徳川家の跡取りとおなりになるお方かと。
98
00:07:44,330 --> 00:07:51,540
{\an1}（忠次）恐れながら 殿には もうお一人
99
00:07:44,330 --> 00:07:51,540
{\an1}若君がおられまするが…。
100
00:07:55,980 --> 00:08:02,050
{\an1}（お万の方）また こうして
101
00:07:55,980 --> 00:08:02,050
{\an1}お目通りかなう日が来ようとは。
102
00:08:02,050 --> 00:08:04,720
{\an1}うむ。
103
00:08:04,720 --> 00:08:10,220
{\an1}こたびのお話
104
00:08:04,720 --> 00:08:10,220
{\an1}是非にも お受けしとうございます。
105
00:08:12,230 --> 00:08:18,360
{\an1}すまぬな。
106
00:08:12,230 --> 00:08:18,360
{\an1}おぎい
107
00:08:12,230 --> 00:08:18,360
{\an1}於義伊の身の安全には 万全を期する。
108
00:08:18,360 --> 00:08:24,170
{\an1}さようなことは ご無用。
109
00:08:18,360 --> 00:08:24,170
{\an1}もし再び羽柴殿と事を構える折には➡
110
00:08:24,170 --> 00:08:28,040
{\an1}この子のことは
111
00:08:24,170 --> 00:08:28,040
{\an1}一切 気になさいませぬよう。
112
00:08:28,040 --> 00:08:33,380
{\an1}私のことは 捨て殺しとなさってください。
113
00:08:33,380 --> 00:08:39,190
{\an1}殿にとって 私とのことは
114
00:08:33,380 --> 00:08:39,190
{\an1}無用の出来事だったかもしれません。
115
00:08:39,190 --> 00:08:45,120
{\an1}されど… いずれ きっと この子が
116
00:08:39,190 --> 00:08:45,120
{\an1}殿のお役に立つ日が来ると信じて➡
117
00:08:45,120 --> 00:08:47,890
{\an1}今日まで育ててまいりました。➡
118
00:08:47,890 --> 00:08:53,600
{\an1}この世に無用のことなど
119
00:08:47,890 --> 00:08:53,600
{\an1}一つもございませぬ。
120
00:09:06,280 --> 00:09:09,780
{\an1}お帰りなさいまし。
121
00:09:06,280 --> 00:09:09,780
{\an1}お帰りなさいまし。
122
00:09:11,880 --> 00:09:16,560
{\an1}於義伊様のお供として
123
00:09:11,880 --> 00:09:16,560
{\an1}そなたに行ってもらう。
124
00:09:16,560 --> 00:09:19,590
{\an1}承知しました。 父上。
125
00:09:19,590 --> 00:09:24,400
{\an1}（鍋）すぐに支度にかかりなされ。
126
00:09:19,590 --> 00:09:24,400
{\an1}（勝千代）はい。
127
00:09:39,750 --> 00:09:44,580
{\an1}鍋 よいな。
128
00:09:44,580 --> 00:09:48,090
{\an1}取り決めを交わされたのは あなた様。
129
00:09:48,090 --> 00:09:54,790
{\an1}その務めを 我が家が負うのは
130
00:09:48,090 --> 00:09:54,790
{\an1}当たり前のことでございます。
131
00:09:57,760 --> 00:10:19,150
{\an1}♬～
132
00:10:19,150 --> 00:10:22,660
{\an1}（秀長）徳川殿と もめておられるようで。
133
00:10:24,790 --> 00:10:32,430
{\an1}（真田昌幸）我が領地である沼田を
134
00:10:24,790 --> 00:10:32,430
{\an1}勝手に北条にお与えになられた。
135
00:10:32,430 --> 00:10:40,310
{\an1}北条の機嫌を取るために
136
00:10:32,430 --> 00:10:40,310
{\an1}我らをないがしろにされたわけだ。
137
00:10:40,310 --> 00:10:44,440
{\an1}それは 徳川殿がいけませんなあ。
138
00:10:44,440 --> 00:10:51,820
{\an1}力ずくで取り戻そうかと
139
00:10:44,440 --> 00:10:51,820
{\an1}越後の上杉と手を組み申したが…。
140
00:10:51,820 --> 00:10:53,750
{\an1}プッ！
141
00:10:53,750 --> 00:10:58,690
{\an1}ハッ なかなか役には…。
142
00:10:58,690 --> 00:11:08,770
{\an1}♬～
143
00:11:08,770 --> 00:11:11,800
{\an1}お手伝いできることがあれば 何なりと。
144
00:11:11,800 --> 00:11:16,280
{\an1}天下のもめ事を鎮めるは 我が兄の務め。
145
00:11:16,280 --> 00:11:22,420
{\an1}何しろ 間もなく…
146
00:11:16,280 --> 00:11:22,420
{\an1}天子様の代わりになられるで。
147
00:11:22,420 --> 00:11:26,290
{\an1}♬～
148
00:11:26,290 --> 00:11:28,290
{\an1}ほう。
149
00:11:28,290 --> 00:11:32,430
{\an1}♬～
150
00:11:32,430 --> 00:11:40,630
{\an1}天正１３年７月
151
00:11:32,430 --> 00:11:40,630
{\an1}驚くべき一報がもたらされました。
152
00:11:40,630 --> 00:11:46,940
{\an1}内大臣を関白にすべしとてえり。
153
00:11:50,980 --> 00:11:57,750
{\an1}♬～
154
00:11:57,750 --> 00:12:00,590
{\an1}そんなバカな…。
155
00:12:00,590 --> 00:12:06,760
{\an1}関白といえば 公家の最高職…
156
00:12:00,590 --> 00:12:06,760
{\an1}天子様の次。
157
00:12:06,760 --> 00:12:11,630
{\an1}せいいたいしょうぐん
158
00:12:06,760 --> 00:12:11,630
{\an1}征夷大将軍より上かもしれませぬ。
159
00:12:11,630 --> 00:12:17,100
{\an1}武士がなれるものなのか…？
160
00:12:11,630 --> 00:12:17,100
{\an1}聞いたこともないぞ。
161
00:12:17,100 --> 00:12:22,910
{\an1}これで 名実ともに 信長を超えました。
162
00:12:22,910 --> 00:12:28,610
{\an1}♬～
163
00:12:28,610 --> 00:12:33,950
{\an1}（本多忠勝）聞いたか？
164
00:12:28,610 --> 00:12:33,950
{\an1}百姓出の猿が 関白とは…！➡
165
00:12:33,950 --> 00:12:35,890
{\an1}朝廷も どうかしておる！
166
00:12:35,890 --> 00:12:39,760
{\an1}金で朝廷を抱き込んだのでしょう。
167
00:12:39,760 --> 00:12:44,960
{\an1}また数正殿が大坂に挨拶に行くそうだ。
168
00:12:39,760 --> 00:12:44,960
{\an1}心もとないな。
169
00:12:44,960 --> 00:12:50,840
{\an1}（忠勝）数正殿は これまでにも
170
00:12:44,960 --> 00:12:50,840
{\an1}我らに損な話を突きつけられるばかり。
171
00:12:50,840 --> 00:12:53,640
{\an1}老いたのかもしれん。
172
00:12:57,310 --> 00:13:01,250
{\an1}秀吉から金をもらったという うわさも。
173
00:13:01,250 --> 00:13:03,250
{\an1}まことか？
174
00:13:03,250 --> 00:13:18,060
{\an1}♬～
175
00:13:28,270 --> 00:13:32,950
{\an1}よう来たのう 数正。
176
00:13:32,950 --> 00:13:37,820
{\an1}いつ見ても ええ男っぷりじゃ。
177
00:13:37,820 --> 00:13:41,120
{\an1}（秀長）大坂の町は
178
00:13:37,820 --> 00:13:41,120
{\an1}いかがでごぜ～ますかん？➡
179
00:13:41,120 --> 00:13:44,020
{\an1}見事なもんでござろう。
180
00:13:44,020 --> 00:13:46,790
{\an1}はっ。
181
00:13:46,790 --> 00:13:54,000
{\an1}では 大坂に屋敷を与える。
182
00:13:46,790 --> 00:13:54,000
{\an1}こっちにおれ。
183
00:13:55,970 --> 00:14:02,780
{\an1}そなたは我が家臣じゃ。
184
00:13:55,970 --> 00:14:02,780
{\an1}我が右腕として働け。
185
00:14:02,780 --> 00:14:06,080
{\an1}ええ暮らしをさせたるに。
186
00:14:06,080 --> 00:14:13,250
{\an1}あるじ
187
00:14:06,080 --> 00:14:13,250
{\an1}恐れながら 我が主は
188
00:14:06,080 --> 00:14:13,250
{\an1}徳川三河守でございます。
189
00:14:13,250 --> 00:14:16,920
{\an1}余は関白である。
190
00:14:16,920 --> 00:14:19,960
{\an1}関白とは 天子様の代わり。
191
00:14:19,960 --> 00:14:26,270
{\an1}すなわち 日ノ本全土の大名が
192
00:14:19,960 --> 00:14:26,270
{\an1}我が臣下と同様である。
193
00:14:26,270 --> 00:14:32,070
{\an1}無論 家康も我が命に従わねばならん。
194
00:14:32,070 --> 00:14:37,280
{\an1}お言葉ではございますが
195
00:14:32,070 --> 00:14:37,280
{\an1}我が主は 和睦しただけ➡
196
00:14:37,280 --> 00:14:40,950
{\an1}臣下の礼をとってはおりませぬ。
197
00:14:40,950 --> 00:14:46,150
{\an1}聞き分けのねえことを言ったら
198
00:14:40,950 --> 00:14:46,150
{\an1}いかんがや。
199
00:14:48,820 --> 00:14:51,620
{\an1}もう一戦やるきゃ？
200
00:14:53,960 --> 00:14:59,770
{\an1}（秀長）今や関白様の軍勢の強大さ
201
00:14:53,960 --> 00:14:59,770
{\an1}いかなるものか お分かりでござろう？
202
00:14:59,770 --> 00:15:04,900
{\an1}とうごく
203
00:14:59,770 --> 00:15:04,900
{\an1}されど 東国は いまだ関白殿の力及ばず。
204
00:15:04,900 --> 00:15:10,380
{\an1}我ら徳川と関東 北条が
205
00:15:04,900 --> 00:15:10,380
{\an1}しかと手を結んでおりますれば➡
206
00:15:10,380 --> 00:15:15,910
{\an1}関白殿の軍勢といえども
207
00:15:10,380 --> 00:15:15,910
{\an1}決して負けはせぬと存じまする。
208
00:15:15,910 --> 00:15:20,790
{\an1}（秀吉）北条のう…。
209
00:15:20,790 --> 00:15:28,090
{\an1}だが 北条とは 領地の件で
210
00:15:20,790 --> 00:15:28,090
{\an1}いざこざがある…➡
211
00:15:28,090 --> 00:15:31,400
{\an1}と聞いたような。
212
00:15:31,400 --> 00:15:36,770
{\an1}徳川殿が北条に渡した領地に
213
00:15:31,400 --> 00:15:36,770
{\an1}真田が居座って動かんのだわ。
214
00:15:36,770 --> 00:15:44,110
{\an1}あ～ 真田… 昌幸か。
215
00:15:44,110 --> 00:15:47,150
{\an1}あいつは面倒だでの～う。
216
00:15:47,150 --> 00:15:54,420
{\an1}真田は 小せえ。 徳川殿ならば
217
00:15:47,150 --> 00:15:54,420
{\an1}力ずくで どかすこともできましょう。
218
00:15:54,420 --> 00:16:01,060
{\an1}…が
219
00:15:54,420 --> 00:16:01,060
{\an1}もし誰かが こっそり裏から手ぇ回して➡
220
00:16:01,060 --> 00:16:07,730
{\an1}真田を助けたら
221
00:16:01,060 --> 00:16:07,730
{\an1}どうなってまうかしゃん？
222
00:16:07,730 --> 00:16:18,240
{\an1}♬～
223
00:16:18,240 --> 00:16:24,750
{\an1}お～ うめえ…。
224
00:16:24,750 --> 00:16:28,090
{\an1}うめえ すももだわあ。
225
00:16:28,090 --> 00:16:31,590
{\an1}♬～
226
00:16:31,590 --> 00:16:37,760
{\an1}真田ごときに負けたら
227
00:16:31,590 --> 00:16:37,760
{\an1}徳川は えれ～こったね。
228
00:16:37,760 --> 00:16:40,800
{\an1}♬～
229
00:16:40,800 --> 00:16:44,640
{\an1}家康は直ちに来て 余に ひざまずくべし。
230
00:16:44,640 --> 00:16:49,270
{\an1}そして 人質を もう一人差し出すべし。
231
00:16:49,270 --> 00:16:51,610
{\an1}長丸か福松じゃ。
232
00:16:51,610 --> 00:16:59,120
{\an1}とおとうみ
233
00:16:51,610 --> 00:16:59,120
{\an1}さもなくば 三河も遠江も➡
234
00:16:59,120 --> 00:17:02,720
{\an1}焼け野原と考えよ。
235
00:17:02,720 --> 00:17:05,620
{\an1}♬～
236
00:17:05,620 --> 00:17:08,230
{\an1}ねね
237
00:17:05,620 --> 00:17:08,230
{\an1}（寧々）旦那様。➡
238
00:17:08,230 --> 00:17:12,230
{\an1}そのような物言いは およしなさいまし。➡
239
00:17:12,230 --> 00:17:16,740
{\an1}勘違いなさってはいけませぬに➡
240
00:17:16,740 --> 00:17:21,240
{\an1}いち百姓の出であることを お忘れあるな。
241
00:17:21,240 --> 00:17:25,080
{\an1}ああ おめえさんの言うとおりだわ。
242
00:17:25,080 --> 00:17:27,110
{\an1}つい偉そうにしゃべってまった。
243
00:17:27,110 --> 00:17:32,580
{\an1}アハハ… みっともねえ なまりを
244
00:17:27,110 --> 00:17:32,580
{\an1}忘れんようにせんと。
245
00:17:32,580 --> 00:17:36,460
{\an1}すまなんだのう 数正。
246
00:17:36,460 --> 00:17:42,090
{\an1}ああ こりゃ 我が妻 寧々だわ。
247
00:17:42,090 --> 00:17:47,400
{\an1}お初にお目にかかります。
248
00:17:42,090 --> 00:17:47,400
{\an1}寧々と申します。
249
00:17:47,400 --> 00:17:53,270
{\an1}我が夫も
250
00:17:47,400 --> 00:17:53,270
{\an1}乱世を鎮めたい一心なのでごぜえます。
251
00:17:53,270 --> 00:17:59,010
{\an1}もう皆 戦は こりごりでごぜえますでな。
252
00:17:59,010 --> 00:18:41,620
{\an1}♬～
253
00:18:41,620 --> 00:18:48,090
{\an1}つまらぬものでごぜえますが 奥方へ。
254
00:18:48,090 --> 00:18:51,600
{\an1}♬～
255
00:18:51,600 --> 00:18:55,400
{\an1}（秀吉）ええおなごでしょう。➡
256
00:18:55,400 --> 00:19:00,710
{\an1}わしは この世の幸せは
257
00:18:55,400 --> 00:19:00,710
{\an1}おなごだと思うとる。➡
258
00:19:00,710 --> 00:19:07,050
{\an1}おなごが
259
00:19:00,710 --> 00:19:07,050
{\an1}きれ～いなべべ着て おしろい塗って➡
260
00:19:07,050 --> 00:19:11,220
{\an1}あめえもん食って 笑っとる。➡
261
00:19:11,220 --> 00:19:16,050
{\an1}それが幸せな世だわ。
262
00:19:16,050 --> 00:19:21,230
{\an1}♬～
263
00:19:21,230 --> 00:19:27,530
{\an1}お互い そろそろ重てえ具足を
264
00:19:21,230 --> 00:19:27,530
{\an1}脱ぐ時ではござらんかな。
265
00:19:29,570 --> 00:19:35,070
{\an1}こ
266
00:19:29,570 --> 00:19:35,070
{\an1}数正。 いつでも わしんとこに来や～せ。
267
00:19:36,740 --> 00:19:41,610
{\an1}とりあえず…➡
268
00:19:41,610 --> 00:19:45,080
{\an1}真田には気ぃ付けや。
269
00:19:45,080 --> 00:20:08,070
{\an1}♬～
270
00:20:11,280 --> 00:20:20,620
{\an1}その年の夏 真田が徳川より離反。
271
00:20:11,280 --> 00:20:20,620
{\an1}上田合戦勃発。
272
00:20:20,620 --> 00:20:24,490
{\an1}秀吉 家康…➡
273
00:20:24,490 --> 00:20:27,790
{\an1}北条 上杉➡
274
00:20:27,790 --> 00:20:34,670
{\an1}もめれば もめるほど
275
00:20:27,790 --> 00:20:34,670
{\an1}甘い木の実が落ちてくる…。
276
00:20:34,670 --> 00:20:39,140
{\an1}乱世を泳ぐは➡
277
00:20:39,140 --> 00:20:42,440
{\an1}愉快なものよ。
278
00:20:42,440 --> 00:20:49,210
{\an1}武田信玄 勝頼に仕え
279
00:20:42,440 --> 00:20:49,210
{\an1}武田滅亡後も絶えず謀略を巡らしながら➡
280
00:20:49,210 --> 00:20:56,020
{\an1}その孤塁を守り続けてきたのが
281
00:20:49,210 --> 00:20:56,020
{\an1}真田昌幸と その２人の息子…。
282
00:20:56,020 --> 00:20:59,660
{\an1}父上！
283
00:20:56,020 --> 00:20:59,660
{\an1}徳川勢 攻めかかってまいりました！
284
00:20:59,660 --> 00:21:01,930
{\an1}間もなく 大手門！
285
00:21:01,930 --> 00:21:04,960
{\an1}来ましたな 父上。
286
00:21:04,960 --> 00:21:10,600
{\an1}城内に引きずり込み 封じ込めよ。
287
00:21:10,600 --> 00:21:14,940
{\an1}皆殺しにせい。
288
00:21:10,600 --> 00:21:14,940
{\an1}（一同）はっ！
289
00:21:14,940 --> 00:21:24,250
{\an1}信玄の権謀術数を最も受け継いだのは
290
00:21:14,940 --> 00:21:24,250
{\an1}この真田親子かもしれませぬ。
291
00:21:29,290 --> 00:21:34,430
{\an1}（忠勝）彦殿…
292
00:21:29,290 --> 00:21:34,430
{\an1}ただよ
293
00:21:29,290 --> 00:21:34,430
{\an1}忠世殿 七殿がそろっていながら➡
294
00:21:34,430 --> 00:21:38,630
{\an1}真田なんぞに負けるとは 徳川の恥。
295
00:21:38,630 --> 00:21:42,300
{\an1}（鳥居元忠）負けておらん。
296
00:21:38,630 --> 00:21:42,300
{\an1}ひととき兵を引いたまで。
297
00:21:42,300 --> 00:21:46,140
{\an1}それを負けと申す。
298
00:21:42,300 --> 00:21:46,140
{\an1}背後に助けておる者がいる！
299
00:21:46,140 --> 00:21:48,640
{\an1}お前らだって負けておるわ！
300
00:21:53,880 --> 00:21:57,850
{\an1}全ては秀吉の手のひらの上…。
301
00:21:57,850 --> 00:22:02,590
{\an1}じょうらく
302
00:21:57,850 --> 00:22:02,590
{\an1}殿の上洛と 更なる人質を求めております。
303
00:22:02,590 --> 00:22:09,090
{\an1}秀吉は まさに破竹の勢い。
304
00:22:02,590 --> 00:22:09,090
{\an1}豊臣という姓を名乗るという話もある。
305
00:22:09,090 --> 00:22:13,270
{\an1}とよとみ？ 聞いたこともねえ姓じゃ。
306
00:22:09,090 --> 00:22:13,270
{\an1}自分で こさえたんじゃろう。
307
00:22:13,270 --> 00:22:17,770
{\an1}ほっこく
308
00:22:13,270 --> 00:22:17,770
{\an1}四国 北国も平定し
309
00:22:13,270 --> 00:22:17,770
{\an1}国替えを次々に行っております。
310
00:22:17,770 --> 00:22:21,640
{\an1}敵だった者から国を取り上げ
311
00:22:17,770 --> 00:22:21,640
{\an1}遠方の地へ追いやる。
312
00:22:21,640 --> 00:22:24,640
{\an1}我らも ひれ伏せば
313
00:22:21,640 --> 00:22:24,640
{\an1}そうなりましょうな。
314
00:22:24,640 --> 00:22:29,110
{\an1}三河 岡崎の地を捨てるなど ありえん。
315
00:22:24,640 --> 00:22:29,110
{\an1}岡崎決戦じゃ！
316
00:22:29,110 --> 00:22:33,620
{\an1}この岡崎に残り
317
00:22:29,110 --> 00:22:33,620
{\an1}民百姓が何年も戦い続ける それのみ！
318
00:22:33,620 --> 00:22:36,520
{\an1}同意！ その備えは十分にあります。
319
00:22:36,520 --> 00:22:40,290
{\an1}籠城ならば ２年
320
00:22:36,520 --> 00:22:40,290
{\an1}いや ３年は耐えられる。
321
00:22:40,290 --> 00:22:44,630
{\an1}（正信）まっ 秀吉の天下が
322
00:22:40,290 --> 00:22:44,630
{\an1}どれほど もつかに かかってますな。
323
00:22:44,630 --> 00:22:48,430
{\an1}やつが下手を打てば
324
00:22:44,630 --> 00:22:48,430
{\an1}向こうから崩れてくれるかもしれん。
325
00:22:48,430 --> 00:22:50,500
{\an1}すぐに下手を打つかもしれん。
326
00:22:50,500 --> 00:22:53,810
{\an1}秀吉が天下のかじ取りを
327
00:22:50,500 --> 00:22:53,810
{\an1}何年もできるとは思えん。
328
00:22:53,810 --> 00:22:57,140
{\an1}それまで耐え忍び
329
00:22:53,810 --> 00:22:57,140
{\an1}じわじわと調略を進める…。
330
00:22:57,140 --> 00:23:00,350
{\an1}さすれば 十分に勝機はある！
331
00:23:05,580 --> 00:23:09,390
{\an1}これ以上の人質は送らぬ。
332
00:23:09,390 --> 00:23:14,930
{\an1}敵を切り崩し 岡崎決戦に備える。
333
00:23:14,930 --> 00:23:17,600
{\an1}一同 異存ないか。
334
00:23:17,600 --> 00:23:20,300
{\an1}（康政 忠勝 直政）異存なし！
335
00:23:23,270 --> 00:23:27,970
{\an1}数正。 お主は どう思う？
336
00:23:33,980 --> 00:23:36,680
{\an1}遠慮なく申せ。
337
00:23:45,290 --> 00:23:53,000
{\an1}殿… 秀吉のもとへ
338
00:23:45,290 --> 00:23:53,000
{\an1}参上なさってはいかがでしょう。
339
00:23:56,800 --> 00:23:59,440
{\an1}どういう意味じゃ。
340
00:23:59,440 --> 00:24:03,740
{\an1}（忠勝）秀吉に ひざまずけと？
341
00:24:03,740 --> 00:24:08,910
{\an1}（康政）何を仰せか 分かっておられるか？
342
00:24:03,740 --> 00:24:08,910
{\an1}数正殿。
343
00:24:08,910 --> 00:24:13,790
{\an1}秀吉は 関白なんじゃ…。
344
00:24:08,910 --> 00:24:13,790
{\an1}信雄様も 既に臣下に入られた。
345
00:24:13,790 --> 00:24:17,290
{\an1}名実ともに 織田家を超えたんじゃ。
346
00:24:19,090 --> 00:24:23,600
{\an1}大坂の町は この世の全ての富を集めて
347
00:24:19,090 --> 00:24:23,600
{\an1}つくったがごとく。
348
00:24:23,600 --> 00:24:26,260
{\an1}かの城は 安土を超え➡
349
00:24:26,260 --> 00:24:30,940
{\an1}我らの城が いくつあっても足らぬ
350
00:24:26,260 --> 00:24:30,940
{\an1}巨大さと美しさ。
351
00:24:30,940 --> 00:24:35,810
{\an1}もはや… 秀吉の天下は崩れぬ。
352
00:24:35,810 --> 00:24:39,410
{\an1}随分 秀吉に心酔のご様子じゃ。
353
00:24:39,410 --> 00:24:42,310
{\an1}戦となれば この岡崎が焼け野原となろう。
354
00:24:42,310 --> 00:24:44,780
{\an1}我らが一丸となって戦えば
355
00:24:42,310 --> 00:24:44,780
{\an1}そうはならん！
356
00:24:44,780 --> 00:24:48,120
{\an1}我らは長久手で
357
00:24:44,780 --> 00:24:48,120
{\an1}１０万の秀吉軍に勝った！
358
00:24:48,120 --> 00:24:50,620
{\an1}勝ってはおらん！
359
00:24:50,620 --> 00:24:55,130
{\an1}あんな勝利は ささいなこと。
360
00:24:55,130 --> 00:24:59,000
{\an1}今の我らと 秀吉のありようを見れば➡
361
00:24:59,000 --> 00:25:02,800
{\an1}どちらが勝ったのか
362
00:24:59,000 --> 00:25:02,800
{\an1}誰の目にも明らかじゃ！
363
00:25:07,770 --> 00:25:12,610
{\an1}♬～
364
00:25:12,610 --> 00:25:16,750
{\an1}数正殿…➡
365
00:25:16,750 --> 00:25:20,090
{\an1}どなたの家臣か。
366
00:25:20,090 --> 00:25:23,760
{\an1}やはり調略され申したか…。➡
367
00:25:23,760 --> 00:25:26,660
{\an1}こちらの動きも
368
00:25:23,760 --> 00:25:26,660
{\an1}秀吉に知らせておられたか！
369
00:25:26,660 --> 00:25:28,630
{\an1}石川数正 謀反の疑い！
370
00:25:28,630 --> 00:25:33,270
{\an1}こら 落ち着け！
371
00:25:28,630 --> 00:25:33,270
{\an1}数正は 数正の考えを申したまでじゃ！
372
00:25:33,270 --> 00:25:40,770
{\an1}♬～
373
00:25:40,770 --> 00:25:43,280
{\an1}数正。
374
00:25:44,940 --> 00:25:49,110
{\an1}わしは…➡
375
00:25:49,110 --> 00:25:52,420
{\an1}秀吉に及ばぬか？
376
00:25:56,420 --> 00:25:59,930
{\an1}秀吉に劣ると申すか。
377
00:26:04,230 --> 00:26:11,740
{\an1}みっともないなまりを わざと使い
378
00:26:04,230 --> 00:26:11,740
{\an1}ぶざまな猿を演じ…➡
379
00:26:11,740 --> 00:26:16,070
{\an1}人の懐に飛び込んで人心を操る…。
380
00:26:16,070 --> 00:26:23,380
{\an1}欲しいものを手に入れるためには
381
00:26:16,070 --> 00:26:23,380
{\an1}手だてを選ばぬ。 関白までも手に入れた。
382
00:26:23,380 --> 00:26:27,750
{\an1}あれは 化け物じゃ…。
383
00:26:27,750 --> 00:26:36,260
{\an1}♬～
384
00:26:36,260 --> 00:26:41,070
{\an1}殿は 化け物には かないませぬ。
385
00:26:43,030 --> 00:26:47,610
{\an1}秀吉の臣下に入るべきと存じます。
386
00:26:47,610 --> 00:27:01,890
{\an1}♬～
387
00:27:01,890 --> 00:27:04,220
{\an1}それは できん…。
388
00:27:04,220 --> 00:27:07,230
{\an1}していただかねばなりません。
389
00:27:07,230 --> 00:27:11,360
{\an1}秀吉が怪物ならば 退治せねばならん。
390
00:27:11,360 --> 00:27:14,270
{\an1}一同 支度をせい。
391
00:27:11,360 --> 00:27:14,270
{\an1}従えませぬ！
392
00:27:14,270 --> 00:27:16,230
{\an1}我が命であるぞ！
393
00:27:16,230 --> 00:27:20,370
{\an1}岡崎城代として お断り申す！
394
00:27:20,370 --> 00:27:24,240
{\an1}ならば 岡崎城代の任を解く！
395
00:27:24,240 --> 00:28:13,760
{\an1}♬～
396
00:28:28,570 --> 00:28:31,380
{\an1}酒井殿が。
397
00:28:46,960 --> 00:28:53,400
{\an1}お主が調略されるようなやつでないことは
398
00:28:46,960 --> 00:28:53,400
{\an1}分かっておる。
399
00:28:53,400 --> 00:29:00,610
{\an1}あくまで
400
00:28:53,400 --> 00:29:00,610
{\an1}殿と 皆のことを思うてのことだとな。
401
00:29:13,750 --> 00:29:18,560
{\an1}だが 秀吉に ひざまずけば➡
402
00:29:18,560 --> 00:29:23,900
{\an1}これまで苦労して手に入れた
403
00:29:18,560 --> 00:29:23,900
{\an1}全てを失う。
404
00:29:23,900 --> 00:29:28,570
{\an1}三河も 遠江も➡
405
00:29:28,570 --> 00:29:33,770
{\an1}するが
406
00:29:28,570 --> 00:29:33,770
{\an1}かい
407
00:29:28,570 --> 00:29:33,770
{\an1}駿河も 甲斐も 信濃も…。
408
00:29:35,440 --> 00:29:37,940
{\an1}国…。
409
00:29:39,740 --> 00:29:43,620
{\an1}国なんてものは
410
00:29:39,740 --> 00:29:43,620
{\an1}なくなるかもしれんぞ。
411
00:29:43,620 --> 00:29:46,920
{\an1}は… 何じゃと？
412
00:29:46,920 --> 00:29:51,790
{\an1}世は 変わろうとしておる。
413
00:29:46,920 --> 00:29:51,790
{\an1}大坂に行けば よく分かる。
414
00:29:51,790 --> 00:29:55,590
{\an1}秀吉が 天下を一統するということは➡
415
00:29:55,590 --> 00:29:59,400
{\an1}日ノ本全てが
416
00:29:55,590 --> 00:29:59,400
{\an1}秀吉のものになるということだ。
417
00:29:59,400 --> 00:30:06,100
{\an1}三河であろうと遠江であろうと
418
00:29:59,400 --> 00:30:06,100
{\an1}我らの国であって我らの国でない…。
419
00:30:06,100 --> 00:30:09,010
{\an1}そういう世になる。
420
00:30:09,010 --> 00:30:11,910
{\an1}そんなこと あってはならん。
421
00:30:11,910 --> 00:30:16,820
{\an1}乱世が終わるというのは
422
00:30:11,910 --> 00:30:16,820
{\an1}そういうことだ。
423
00:30:16,820 --> 00:30:21,290
{\an1}国を失うことは 誰も受け入れん。
424
00:30:21,290 --> 00:30:26,420
{\an1}少なくも 殿が そんなご決断をすれば➡
425
00:30:26,420 --> 00:30:29,290
{\an1}徳川は 終わる…。
426
00:30:29,290 --> 00:30:35,170
{\an1}そんな皆を説得するのも
427
00:30:29,290 --> 00:30:35,170
{\an1}殿の役目であろう。
428
00:30:35,170 --> 00:30:40,810
{\an1}国を守らぬ大名は 生きてはいけぬ。
429
00:30:40,810 --> 00:30:52,420
{\an1}♬～
430
00:30:52,420 --> 00:30:55,990
{\an1}それだけが理由かの。
431
00:30:55,990 --> 00:31:04,400
{\an1}♬～
432
00:31:04,400 --> 00:31:12,700
{\an1}（忠次）数正… お主には
433
00:31:04,400 --> 00:31:12,700
{\an1}見えているものがあるんじゃろう？
434
00:31:14,410 --> 00:31:17,280
{\an1}（忠次）殿と話せ。
435
00:31:17,280 --> 00:31:58,020
{\an1}♬～
436
00:31:58,020 --> 00:32:01,390
{\an1}幼い頃➡
437
00:32:01,390 --> 00:32:05,090
{\an1}わしは そなたが苦手でな…。
438
00:32:06,760 --> 00:32:10,460
{\an1}いつも叱られてばかりおった…。
439
00:32:12,630 --> 00:32:15,930
{\an1}そのおかげで今がある。
440
00:32:17,770 --> 00:32:24,280
{\an1}そなたが…➡
441
00:32:24,280 --> 00:32:28,110
{\an1}わしを ここまで連れてきてくれたんじゃ。
442
00:32:28,110 --> 00:32:33,620
{\an1}♬～
443
00:32:36,790 --> 00:32:42,990
{\an1}そなたの言い分は
444
00:32:36,790 --> 00:32:42,990
{\an1}分かっておるつもりじゃ。
445
00:32:46,130 --> 00:32:49,130
{\an1}だが わしは…。
446
00:32:57,310 --> 00:33:01,010
{\an1}こうするほかないんじゃ…。
447
00:33:05,750 --> 00:33:12,090
{\an1}勝つ手だてが 必ずやある…。
448
00:33:12,090 --> 00:33:15,290
{\an1}そなたがいれば…。
449
00:33:20,400 --> 00:33:25,600
{\an1}そなたがいなければ…➡
450
00:33:25,600 --> 00:33:28,110
{\an1}できぬ。
451
00:33:35,110 --> 00:33:37,820
{\an1}数正。
452
00:33:44,290 --> 00:33:50,160
{\an1}おおだかじょう
453
00:33:44,290 --> 00:33:50,160
{\an1}大高城の兵糧入れが
454
00:33:44,290 --> 00:33:50,160
{\an1}つい こないだのことのようでござる…。
455
00:33:50,160 --> 00:33:54,930
{\an1}数え切れぬほどの戦をしてまいりました。
456
00:33:54,930 --> 00:33:58,800
{\an1}実に多くの仲間を失いました。
457
00:33:58,800 --> 00:34:04,240
{\an1}今も… 夢に よう出ます。
458
00:34:04,240 --> 00:34:11,750
{\an1}あの顔や あの顔や あの顔が…。
459
00:34:15,850 --> 00:34:24,100
{\an1}あの弱く優しかった殿が➡
460
00:34:24,100 --> 00:34:30,270
{\an1}かほどに強く 勇ましくなられるとは。
461
00:34:30,270 --> 00:34:36,140
{\an1}さぞや…➡
462
00:34:36,140 --> 00:34:40,650
{\an1}さぞや お苦しいことでございましょう。
463
00:34:54,430 --> 00:34:58,130
{\an1}苦しいことなどあるものか。
464
00:35:00,730 --> 00:35:04,900
{\an1}わしは…➡
465
00:35:04,900 --> 00:35:09,070
{\an1}戦なき世を作る➡
466
00:35:09,070 --> 00:35:12,380
{\an1}この世を浄土にする➡
467
00:35:12,380 --> 00:35:15,880
{\an1}そう心に決めてきた！
468
00:35:19,920 --> 00:35:22,920
{\an1}苦しくなどない。
469
00:35:30,630 --> 00:35:38,840
{\an1}そう… お誓いなさったのですね…
470
00:35:30,630 --> 00:35:38,840
{\an1}亡きお人に。
471
00:35:49,910 --> 00:35:58,960
{\an1}♬～
472
00:35:58,960 --> 00:36:03,790
{\an1}王道をもって覇道を制す！
473
00:36:03,790 --> 00:36:08,770
{\an1}わしには できぬと申すか。 数正！
474
00:36:08,770 --> 00:36:21,750
{\an1}♬～
475
00:36:21,750 --> 00:36:26,080
{\an1}秀吉に ひれ伏すなどと申したら➡
476
00:36:26,080 --> 00:36:32,590
{\an1}この国を守るために死んでいった
477
00:36:26,080 --> 00:36:32,590
{\an1}多くの者たちが化けて出ましょう。
478
00:36:32,590 --> 00:36:35,930
{\an1}危うく忘れるところでござった。
479
00:36:35,930 --> 00:36:41,730
{\an1}殿を天下人にすることこそ
480
00:36:35,930 --> 00:36:41,730
{\an1}我が夢であると。
481
00:36:46,940 --> 00:36:50,270
{\an1}覚悟を決め申した！
482
00:36:50,270 --> 00:36:56,780
{\an1}もう一たび この老体に むち打って
483
00:36:50,270 --> 00:36:56,780
{\an1}大暴れいたしましょう！
484
00:36:56,780 --> 00:37:10,060
{\an1}♬～
485
00:37:10,060 --> 00:37:12,730
{\an1}私は➡
486
00:37:12,730 --> 00:37:19,500
{\an1}どこまでも 殿と一緒でござる。
487
00:37:19,500 --> 00:37:29,250
{\an1}♬～
488
00:37:29,250 --> 00:37:32,580
{\an1}羽柴秀吉 何するものぞ！
489
00:37:32,580 --> 00:37:38,920
{\an1}我らの国を守り抜き
490
00:37:32,580 --> 00:37:38,920
{\an1}我らの殿を天下人にいたしまする！
491
00:37:38,920 --> 00:37:47,100
{\an1}♬～
492
00:37:47,100 --> 00:37:50,000
{\an1}殿…➡
493
00:37:50,000 --> 00:37:54,610
{\an1}決して お忘れあるな。
494
00:37:54,610 --> 00:38:01,410
{\an1}私は どこまでも 殿と一緒でござる。
495
00:38:01,410 --> 00:38:20,600
{\an1}♬～
496
00:38:41,050 --> 00:38:45,560
{\an1}よいな。
497
00:38:41,050 --> 00:38:45,560
{\an1}はい。
498
00:39:36,910 --> 00:39:39,910
{\an1}石川数正…。
499
00:39:43,780 --> 00:39:46,580
{\an1}その妻子…。
500
00:39:49,490 --> 00:39:52,920
{\an1}その家臣…➡
501
00:39:52,920 --> 00:39:56,390
{\an1}出奔いたしてございます。
502
00:39:56,390 --> 00:40:08,140
{\an1}♬～
503
00:40:08,140 --> 00:40:11,440
{\an1}（秀長）よう ござらしました。
504
00:40:13,780 --> 00:40:17,110
{\an1}（寧々）奥方も ようこそ。
505
00:40:17,110 --> 00:40:22,790
{\an1}新たな お仲間が出来て
506
00:40:17,110 --> 00:40:22,790
{\an1}寧々も うれしいがね。
507
00:40:22,790 --> 00:40:42,440
{\an1}♬～
508
00:40:42,440 --> 00:40:47,140
{\an1}今日から そなたは我が家臣。
509
00:40:47,140 --> 00:40:51,450
{\an1}新しい名を授ける。
510
00:40:51,450 --> 00:40:54,990
{\an1}我が一字を取って➡
511
00:40:54,990 --> 00:40:57,890
{\an1}よしてる
512
00:40:54,990 --> 00:40:57,890
{\an1}吉輝。
513
00:40:57,890 --> 00:41:01,390
{\an1}いずものかみ
514
00:40:57,890 --> 00:41:01,390
{\an1}出雲守吉輝。
515
00:41:03,690 --> 00:41:12,940
{\an1}石川出雲守吉輝
516
00:41:03,690 --> 00:41:12,940
{\an1}関白殿下のため 身をささげまする。
517
00:41:12,940 --> 00:41:22,110
{\an1}♬～
518
00:41:22,110 --> 00:41:25,150
{\an1}「関白殿下…➡
519
00:41:25,150 --> 00:41:28,790
{\an1}これ…➡
520
00:41:28,790 --> 00:41:32,120
{\an1}天下人なり…」。
521
00:41:32,120 --> 00:42:17,430
{\an1}♬～
522
00:42:30,180 --> 00:42:32,150
{\an1}なぜ わしを裏切った…。
523
00:42:32,150 --> 00:42:35,150
{\an1}お心を
524
00:42:32,150 --> 00:42:35,150
{\an1}とらわれているからでございましょう。
525
00:42:35,150 --> 00:42:38,290
{\an1}これくれえ役に立ちゃ～せ。
526
00:42:35,150 --> 00:42:38,290
{\an1}きぃ～！
527
00:42:38,290 --> 00:42:41,290
{\an1}まさに 秀吉の妹だわ。
528
00:42:41,290 --> 00:42:43,960
{\an1}おなごは 男の駆け引きの道具ではない！
529
00:42:43,960 --> 00:42:49,630
{\an1}本当は分かっておられるはず
530
00:42:43,960 --> 00:42:49,630
{\an1}我らは負けたのだと。
531
00:42:49,630 --> 00:42:51,570
{\an1}う…。
532
00:42:51,570 --> 00:42:54,810
{\an1}数正のたわけ！
533
00:42:51,570 --> 00:42:54,810
{\an1}数正のあほたわけ！
534
00:42:54,810 --> 00:42:57,310
{\an1}次回 どうする。
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