All language subtitles for Yakuza Ladies Neo (2013) - RAW [1080p][ATTKC][A3370C1D]_Track03

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Original subtitles

(西澤(にしざわ)サクラの荒い息遣い)

(阿東隆史)待て コラ!

(沢木(さわき)晃司)このクソガキ (阿東)コラァ

(半沢則男(はんざわのりお))ぶっ殺すぞ

(沢木)コラァ 待たんかい

コラァ!

うりゃあ!

コラァ

待て コラァ!

待たんかい

待て コラァ

ぶっ殺すぞ

(鬼場琴音(きばことね))何や あんた

(サクラ) ヤクザに追われてるの 隠れさせて

(琴音)ヤクザやて? (サクラ)お願い

(サクラ)もう来るよ

(阿東)どこ行ったんじゃ

(半沢)兄貴 ここちゃいまっか?

ああ?

おい

ブレザー着た女が来たやろ

(琴音) さあ 知りませんけど

ウソついとったら 脳ミソ ひっくり返すぞ コラァ

乱暴なことはやめてください

(阿東)ああ?

お前 どっかで見た顔やな

よくある顔ですから

(加藤(かとう)アザミ)どないした?

(阿東) 姐(ねえ)さん この女(あま) どっかで

なんや

破れ太鼓の嫁はんやないか

(琴音)破れ太鼓?

鬼場のこっちゃ

鬼場って…

鬼場組 組長の?

失礼ですが どちらさんですか?

(沢木)どアホ! 知らんのか ボケ

こちらは加藤組の アザミ姐さんや

たしか白川(しらかわ)で店 出してはる

(アザミ) そんなことは どうでもええ

ここに女が逃げてきたやろ

知りません

(アザミ)そうか

ほな調べさせてもらうで

(阿東)おいっ

お断りします

なんやと

お客様に迷惑かけるわけには いきません

(沢木)あっ おりゃあ!

コラッ

おるやないかい

破れ太鼓の嫁はんは 狂言役者か

オラ こっち来んかい

やめてください

何 眠たいこと言うとんのや

親父(おやじ)が どえらい借金 抱えて死んだんじゃ

娘が体 張って返すんが 筋やろが

そういう場合は 相続を放棄すれば―

借金を払う義務がないんと 違いますか

ああん?

それに このことを警察に言えば

未成年者 略取誘拐で 逮捕されますよ

それでも ええんですか?

なめてんのかコラァ

コラァ

やめい

あんた

それでも極道の女か

うちは 鬼場満(みつる)の妻

それだけですよって

この落とし前は きっちりつけさせてもらうで

ええな!

ハア… 最悪

あんたな 愚痴こぼす前に 言うことがあるやろ

はあ?

お礼

ああ… ありがと

(従業員)どうぞ

借金こさえたっていう あんたのお父ちゃん

どないしたんや

学校から帰ったら 天井から ぶら下がってた

お母ちゃんは?

私が まだ赤ん坊ときに出てった

あんたもヤクザの 奥さんだったんだね

最悪

(プッシュ音)

あ… 林(はやし)先生?

鬼場琴音です

父親の借金で困ってる子が おるんですけど

いいよ

ヤクザの世話になんか なりたくない

そう思んやったら 逃げたらええ

あんた 名前は?

サクラ

西澤サクラ

うちは鬼場琴音や

逃げるんか うちを信じるんか

どっちか決め

そんなん分かんないよ

お父ちゃんも お母ちゃんも もう おらんのや

あんたが決めな 誰が決める?

(サクラ)これが 琴音さんとの出会いだった

これで あんたは自由や

相続放棄だなんて 手があったんだ

法律は使いようや

弁護士さんに払った お金は必ず返すから

まあ 出世払いでええわ

(サクラ)また あいつら?

いや 違う 身内や

(笠井明(かさいあきら))姐さん どないしましたん?

店 寄ったら 弁護士先生とこ―

出かけた言われて

(琴音)この子のことでな

もう済んだけど

妹はんでっか?

アホ

年が合わんやろ

とりあえず家まで送ります

あんた行くとこあるか?

(原田康(はらだやす))姐さん おかえりなさい

(和賀勇二(ゆうじ))ご苦労さまです

ただいま

(サクラ) 琴音さんの住まいは 組事務所の2階にあった

(琴音) 何してんや 遠慮せんと入り

(サクラ) 極道の妻らしくない 普通の部屋だった

(琴音)おかしいな

ここにあったと思うたけど…

あった!

はい

マジで?

なんや

イヤなんか?

別に

このままでいいよ

それやったら くつろがれへんやろ

ええから はよ着替え

(サクラ) 琴音さんのトレーナーは 甘い香りがした

(明)姐さん

(琴音)どないしたん?

事務所に加藤組の親分と―

アザミさん来てるんですけど 何かあったんすか?

(藤森(ふじもり)義一)その話は 組とは関係ないんと ちゃいまっか

関係ないわけないやろ

鬼場の嫁が しでかしたことやで

(加藤(かとう)修平)コラッ

同じ代紋しょってる仲やから

事を穏便に収めようと思うて わざわざ足運んどるやないかい

どう落とし前つけてくれるんや

単刀直入に いこやないか

前々からレンタルせえ言うとる お前んとこのシマ

うちに寄こせや

シマやて?

あてらが シノギのしかた 教えたる言うとんねん

今日は あいにく おやじが不在でっから

その話は またの機会に

おい お帰りや

ハハッ

どうせ また女の家に 入り浸っとるんやろ

しょうもない

今の言葉 撤回してもらえまっか

イヤや言うたら?

親をコケにされて 黙っとるわけにはいきまへん

(手をたたく音)

(鬼場組組員たち) ご苦労さまです

(鬼場満) おもろなってきたな

続けろや

珍しく ご出勤でっか?

迷惑でっせ

加藤 お前がムショでケツ掘られて

アンコになったちゅうのは ホンマやな

そやから この腐れ女房が 出張ってくるんや

何じゃと コラァ

(加藤組組員たち)コラァ

おりゃあ!

誰にもの言うとるんじゃ コラァ

命のやり取りなら いつでも応じるで

チンピラが

すっこんどれ

さすがやね

鬼場満いうたら西京連合の―

切り込み隊長って いわれたもんなあ

うちの矢島(やじま)を殺(や)ったんも―

あんたやし

あいつだけやったなあ ホンマもんは

西京連合相手に でかい花火 上げたのに

組長がイモ引いて手打ち

極道世界の恥さらしやで 加藤組は

鬼場 ぶち殺すぞ おめえ コラァ

うるさいんじゃ

あんたみたいな狂犬は―

ただのクズやで

戦争なら いつでも買(こ)うたるで

そらまた景気のええことで

表向きは経済ゴロ

裏ではチャイナと組んで シャブで もうけとるらしいの

なんなら両方 潰したろか

やれるもんなら やってみい

(加藤)やめえや もう

頼むわ もう

身内でケンカすなって

会長が口酸っぱく 言うとるやないか

なあっ

まあ ええ

今日のとこは帰ったる

(藤森)失礼します

藤森

なんで あいつら来たんや?

うちのせいです

この子らには関係ありません

うちが この子を助けて

それで…

(鬼場)何 よけいなこと しくさっとるんじゃ

あいつらが乗りこんできたんは うちのシマ狙うとるからじゃ

お前が そのきっかけ作って どないすんじゃ

(藤森) もう ええて ウッ

ウッ アア…

(鬼場)藤森!

頭(かしら)のお前が手ぬるいから 俺までナメられるんじゃ

(藤森)ウウッ

相手が加藤組だろうが チャイナだろうが

絶対 イモ引くな

それが鬼場組やろが

(藤森)すんません

聞こえんのか?

(藤森)すんません

お前らも絶対 イモ引くなや

(組員たち)うっす

藤森を手当てしたれ

(組員)おっす

(組員)失礼します

姐さん

鬼場の嫁が来てまっけど

(アザミ)一人で 乗りこんで来るとは―

ええ根性やなあ

(琴音) まず最初に言うときます

これは組とは関係なく

鬼場琴音として 勝手にやってることです

(アザミ)アホらしい

…で? 何の用や

サクラいう女の子のことです

どうせ弁護士とこ行って 相続放棄でもさせたんやろ

ええ

いずれ借金を払う 義務はなくなります

ご親切なこっちゃあ

そんなわけで あの子のことは もうこれっきりにしてください

お願いします

法律的には それでええかもしれん

けど…

あての気持ちは どうしてくれる?

あんたが 落とし前 つけてくれんのか?

どうすれば ええんですか?

(アザミ)半沢(はんざわ) (半沢)はい

エンコ詰めや

アザミはん

本気で“指詰め” 言うてはるんですか

当たり前や

なんでそんなこと

分からんかったら教えたる

(アザミ)あんた!

ああ…

(藤森) 男と男のけじめや

女子(おなご)が邪魔すな

(鬼場)お前とは やりとうなかったが

これも極道の定めや

しゃあないんでな

(矢島晃司) お互い 親が違うからの

(矢島)人斬りかい

アナクロなこっちゃあ

嫌いやないけどな

おりゃあ!

(矢島)ぐうっ

おりゃあ!

おりゃ!

うっ

(鬼場)うっ

今度 生まれ変わったら…

同じ組で会おうや

(アザミ)あんた!

あんた

あんた!

しっかりしいや

しっかりしいや

イヤや ああ…

あんた!

ああ あ…

(空撃ちする音)

ああ…

あんたの敵は あてが必ず取ったるからな

あてが必ず

このドスに―

あの人が流した血の分だけ 敵の血 吸わさな 気い済まん

たとえ その嫁の血でも かまへん

鬼場は その件で 刑務所に服役しました

ちゃんと その罰 受けたはずです

そんなもん 国が決めたけじめやろ

あてのけじめは まだついとらんのや

アザミはん

あんたの気持ち

うちが指詰めて済むような―

安っぽいもんとちゃいますやろ

ハッ ハハハハ

お前も ひと皮むいたら 極道の妻やな

おもろなってきたで

小娘のことは忘れたる

去(い)ぬ!

おおきに

(サクラ)あのさ お願いがあるんだけど

(琴音)なに?

しばらく ここに置いてくれない?

ええ?

親戚とか近所の人とか もう会いたくないんだ

あいつら

ヤクザが出入りするように なってから―

私のことも汚い物 見るような目で…

最悪だよ

最悪なんはヤクザも同じやろ

私だってホントは ヤクザなんて大嫌い

お父さんを殺した…

血も涙もない連中だもん

でも 私…

行くとこ どこにもないんだ

行っても無視されるだけだし

そんなんだったら とことん汚れてやろうかと…

どアホ

何も知らんくせに 偉そうな口 利くんやない

親戚も近所の人も関係ない

あんたの行く道や

逃げとったら何にも前に進まん

うっ うう…

さみしいんは分かる

でも ヤケになったらあかん

私 ちゃんとするから

もうちょっとだけ ここにいさせて

ごはん 食べさせて もらう分くらい働くから

お願い

あんたが自分の道を 決めるまでやで

うん

今日は疲れたやろ

もう 寝え

(サクラ)ありがと

(明) おう 起きろ もう5時半やぞ

(サクラ)うん…

(明)起きんかい

何すんのよ?

このボケ

今日から姐さんの作るごはん 食べさせてもらうんやろ

それは部屋住みの 一番下っ端になったっちゅうことや

部屋住み?

親分と同じ屋根の下で寝起きして 身の回りの世話すんねん

一番下っ端のお前が 一番遅うまで寝て どないすんねや

うん… 昨日なかなか 寝つけなかった

言い訳すな ボケ

行くぞ 起きろ

(サクラ)うん…

(あくび)

何 チンタラやっとんねん

はよ そこ片づけて メシの準備 手伝わんかい

(明)挨拶は?

おはよ

(明)どアホ “おはようございます”や

それにもっと デカい声で言わんかい

おはようございます

(明)自己紹介せえ

西澤サクラ

(明)“です”や

その“よろしくお願いします”やろ

(サクラ)あ… (明)もうええ

おお こいつが康と勇二や

今日からサクラが 一番下っ端や

こき使(つこ)うたれ

(康・勇二)うっす

何したらいい?

邪魔や

(サクラ) ねえ こっちは?

いらん

(琴音)おはよう

(組員たち) おはようございます

おはよう… ございます

(琴音)下準備できてる?

(組員たち)うっす

ほな 勇二は豆腐とみそ出して

(勇二)うっす (サクラ)あ… あの

だしは?

出来てます

明も ええだし 取れるようなったなあ

姐さんに仕込んでもろた おかげです

お世辞まで 言えるようなったら一人前や

(明)うっす (勇二)豆腐です

最初は見とったらええ

え?

そのうち動けるようなる

はい

うっす

うわあ

こんな ちゃんとした 朝ごはん 初めて

無駄口たたくな

人間はな

食べることが基本なんや

ちゃんと食べてさえおったら ちゃんと生きていける

せやから どない お金のないときでも―

食事だけはしっかり

おいしいもんを食べるんやで

(組員たち)うっす

うっす

ほな 食べよか

(組員たち)いただきます (サクラ)いただきます

あのブティックも 組が経営してるの?

あ… してるんですか?

(琴音)ハッハハ

無理に敬語 使わんでもええ

うちは組から一銭の金も もうてへんで

えっ そうなの?

それだけやない

部屋も事務所も極道ってバレると 契約できへんから

うちが契約して うちが全部 払(はろ)うてる

へえ そうなんだ

ヤクザの奥さんって

もっと ぜいたく してんのかと思った

逆や

誰も面倒 見てくれへんから 自分で稼がなあかんのや

(ドアが開く音)

あんた 帰ってんの?

あんた 何してんの?

(鬼場)金じゃ

有り金 全部 出せ

何 使うん?

本家への上納金じゃ

また バクチで すったん?

なんぼ?

2000万

ハア… 待っとって

(琴音)うわあ あかん

(サクラ) いくら負けたの?

(琴音)100万 (サクラ)ええ?

(琴音)次や

あっ!

あかん

次や もう

これで最後なんでしょ 負けたら どうなるの?

負けたときのことなんか 考えたことない

うちと鬼場は いつもそうやってきた

あれは組を構えて すぐのころや

鬼場がバカラで 1000万の借金 作ってな

うちは自分の体を担保に 取り返しに行ったんや

うちは1000万 取り返した

でも鬼場は その金 持って またバカラしに行きよった

負けたら二度と バクチはやらん言うてな

どうなったの?

3000万にして帰ってきた

不思議なもんで うちも鬼場が 負ける気はせんかった

そんときからや

うちと鬼場が動物的な何かで つながってるって感じたんは

動物的な何かって?

男も女も超えた―

何や訳の分からん 絆みたいなもんや

(ボートが走り去る音)

琴音さん 何番 買ったの?

何番やったかな?

え? 400万も つぎ込んでんだよ

(鬼場)バクチか

(琴音)合法的なやつや

高いテラ銭 払うて バカくさい

そやけど 俺たちの運も まだいけるな

調子 乗ったら 運は すぐ逃げてくで

2人でおれば 大丈夫や

そやろ

あんた ごはんは?

うーん まだや

久しぶりに 家(うち)で食いたいな

サクラ 手伝(つど)うてくれる?

(サクラ)うっす

琴音さんが苦労して 作ったお金なのに

あんな当たり前みたいな 顔して受け取って

多分 腹ん中で 喜んでるんやろ

てれくさいんや

もういい大人なんだし

男なんか いつまでたっても子どもや

そのうち あんたにも分かる

やっぱり お前の煮つけが 一番うまいな

ホンマや

(鬼場)うん?

お前

カメラ持ってるか?

あ… 携帯のカメラなら

何でもええ

こいつと一緒に撮ってくれ

あんた突然 何 言いだすの?

(鬼場)ええやないか

遠慮しとくわ 気色悪い

(鬼場)ええから はよせえ (琴音)ええ?

はよせい

はい

チーズ

(シャッター音)

(琴音)いってらっしゃい

(鬼場)おう

すまんな

ええよ

(サクラ)琴音さんって―

すごくいい女なのに

なんでヤクザなんかに ホレちゃったの?

ヤクザはマスコミが はやらせた言葉や

極道 言うてくれるか?

なんてな

極道やからホレたんと違う

ホレた男が たまたま極道やったんや

ねえ どうやって出会ったの?

知りたい?

(琴音)あれは うちが二十歳(はたち)のころやった

看護師として 働いとった帰りに―

ケガした男 見つけてな

(琴音)大丈夫ですか?

大丈夫ですか?

イヤ…

ちょっと

病院 行きましょ ね?

行きましょ イヤ な… 何すんの!

(鬼場)うっ… (琴音)やめて キャーッ!

イヤッ ヤ…

(シャツが破れる音)

(鈍い音) (鬼場)ああ… ウウッ

(琴音) その男が鬼場やった

(サクラ) 助けてあげたのに 襲いかかってくるなんて最悪

うちは もともと 極道が大嫌いやった

せやけど次の日から―

鬼場は毎日 うちの帰りを待っててな

(琴音) うち その気ないから

もう来(こ)んといて

今度来たら 警察 呼ぶ

(琴音) 翌日から鬼場は 来(こ)うへんなったけど

不思議なもんで

来(こ)んと さみしなんねんな

何となく分かる

でも それから1か月ぐらいして

(クラクション)

(クラクション)

(クラクション)

(鬼場) おばあちゃん 気いつけや

(老婆) へえ すんまへん

(運転手) はよ どかんかい ボケ

何さらしとんじゃい ああ!

おい!

何や

何や兄ちゃん

おお とっとと

あっ 痛ててて

ううっ うう…

(琴音)おばあちゃん あっち行こ (老婆)はい

おい やめてくれ やめてくれ

はよ 行かんか コラァ

(琴音)待って

おばあちゃんが これ

“おおきに”って

いらん

あのあとも ずっと うちを待っててくれとったん?

カッコつけて 身引くつもりやったけど―

やめや

俺は お前が好きや

初めて会うたときに 決めたんじゃ

俺の嫁んなれ

ええな

(琴音)うちには 初めての男やった

うちは鬼場と 一緒なるって決めた

親は もちろん猛反対や

うちも家族には 迷惑かけたないから縁 切った

…で 指輪の代わりにな

入れ墨は年々 薄くなるから―

縁も薄くなって 別れるって聞いたけど

そんなら そのジンクス 破ったろって―

そろいの入れ墨を入れたんや

(彫師)ほな いきます

へえ

でも やっぱり 分かんないなあ

どうして極道に ホレちゃうかなあ

(琴音)うん?

あんた もしかして―

ウイスキー入れたな

入れてないよ

…ったく しょうないな もう

ねえねえ

それって ぶっちゃけ セックスがいいから?

はあ?

(サクラ) ほら ライオンの雌も―

一番強い雄の子どもを 産むっていうじゃん

それと一緒で

ケンカもセックスも 強いのがいいの?

(琴音)アホか

極道が そういう幻想で メシ食うてんのは確かやけど…

まあ こういう愛も あるということや

愛なんだ

ねえ

琴音さんの その入れ墨

いつか見せてくれる?

あんたが ええ女になったらな

約束だよ

約束や

(サクラ)旦那さんの 話をしているときの琴音さんは

すごく うれしそうだった

(クラシック音楽)

(サクラ) 琴音さんとの暮らしは

安心と安らぎを与えてくれた

これが極道の世界とは 思えないほど

しかし…

(着信音)

(組員たち) いってらっしゃいませ

(琴音)あんた!

お母さんが危篤や

はよ 病院 行こ

(鬼場)あかん これから緊急幹部会や

でも お母さん ホンマに危ないって

こんなときくらい そばにいてあげて

俺の親は極道の親分や

おふくろは生みの親であっても―

母親やない

そやけど

行くぞ

(組員たち)うっす

姐さん すんません

(ドアが閉まる音)

(車の発進音)

(琴音)お母さん

満さんは もうじき来るからな

今 こっちに向かってるから

満さんは もうすぐやから

頑張り

(金子(かねこ)道彦) 今日 集まってもろうたんは ほかでもない

会長の家が 放火された件についてや

(一場宗源)誰の仕業でっか?

まだ分からん

警察も捜索中やが 証拠があらへん

恐らく―

プロの仕業や

(次原繁)カチコミいうより 嫌がらせやで

(加藤)ああ 世も末やな

極道相手に放火やで

今回はボヤで済んだから よかったが―

うちのシマ内でも ボヤ騒ぎが続いとる

(四元民夫) しかし このご時世に―

戦争 仕掛ける アホがおるんですか

(金子)ああ

ひとつだけな

中国マフィア

銀流会

確かに 銀流会いうたら―

仁義もクソもないで

事務所もなけりゃあ―

誰が幹部で誰が トップかも分からへん

みんな手 焼いてます

加藤

お前 銀流会との パイプがあるんやろ

どないかならんのかい

ええ

事を穏便に済ます方向であれば うちの窓口 使(つこ)うて

(岸辺(きしべ)宗一郎)待てや

鬼場 どない思う?

(鬼場)これ以上 好きにさせとったら―

日本の極道はチャイナに 占領されてしまいます

戦争か…

せやけど―

幽霊みたいな連中と どう戦うんや

蛇(じゃ)の道は蛇(へび)です

柄(がら)さらって拷問すれば 実体も見えてきます

その上で―

死体が上がらんよう 消していきます

行方不明なっても―

警察が動くような 身元やないし

死体が上がらなければ 警察も介入しません

ええやないか

鬼場の言うとおりや

(三間勲)徹底的に やったろうやないけ

そやけどな―

そりゃ 組のために なりまへんで

(一場)ああん? (次原)何がや

戦争のことで ちょっとでも 表沙汰になれば―

西京連合は すぐさま 警察に潰されるやろ

それこそ―

中国マフィアの思うつぼやで

フン

かつて たったの50人で―

西京連合を相手に戦争を仕掛けた 加藤組の言葉とは思えんな

死んだ矢島が 草葉の陰で泣いとるで

その矢島を殺した罪で お前 仮釈放の身やろ

もう少し―

頭 使って行動せい このどアホ

懲役は極道の税金や

そんなイモ引きやから ムショでアンコにされるんや

なんやコラァ

やめんかい コラァ

会長の前やぞ

すんません

会長

銀流会と事を構えるよりは―

うちのパイプを使うて

シャブさばいて作った パイプやろうが

何やと コラァ

加藤

シャブの場合は―

即 破門やで

分かってます

シャブになんか 手 出してまへんで

この件は―

鬼場に任す

(鬼場) ありがとうございます

(藤森)おやっさん

会長のお墨付き もろうたからには―

大手を振って戦争できますね

おう

シマ内でチャイナの売人を 見つけたら 柄さらえ

ええな

うっす

(鬼場)この戦争はデカなるぞ

昔みたいに ひと暴れ してやろうかないかい

(藤森)うっす (小塚孝)うっす

(着信音)

何や

(カーテンが開く音)

(琴音)あんた

頑張って待ってて くれたんやけど

おかん

おかあはん

おかん…

ううっ…

ううっ…

無念やったやろうな

母一人 子一人

女の細腕一本で 育ててもろたお母さんに

ありがとうのひと言も 言えんかったんやから

(サクラ)うん

このあいだ あんたに聞かれて―

うちも いろいろ考えてみたわ

普通の幸せって ちょっとずつ埋めていくことやろ

家具とか車とか

それは家庭っていう囲いがあるから 埋まっていくねん

でも極道には囲いがない

いつ死ぬか分からんから どんどん奪ってくる

でも吹きっさらしやから 全部 奪われる

いつまでたっても 乾きっぱなしや

うちは そない乾いた野良犬と 出会うてしもた

その孤独も知ってしもた

誰かが抱きしめたらな 死んでまう

そんな思いで うちは 鬼場と一緒におるんや

すごいな

私には絶対 マネできない

ハハッ

こんなアホ

うち一人で十分や

(切りつける音)

(ナイフで刺す音) (鬼場)待て コラァ

(鬼場)誰じゃ お前!

誰じゃあ

アッ…

(ナイフを差し込む音) (鬼場)アアッ

あんた!

(サクラの悲鳴)

(琴音)サクラ!

先生 呼んできて

あんた

しっかりするんや

あんた

あんた しっかりするんや

やったんは銀流会や

ゴホッ

クソッ

今に見とれ

あんた

(鬼場)ハア…

心配すな

俺は死なん

俺たちは まだ生きる

派手にやったるで

派手に…

あんた

イヤや あんた

あんた!

あんた 何か… ああ…

あんた ああ…

(店員)ご苦労さんです

(銃声) (藤森)ううっ

(銃声)

(小塚)くう…

(おびえる声)

(店員)早くしないと

(小塚)頭! しっかり

しっかりしてくれ おい!

すぐ向かいます

おい えらいこっちゃ

アザミ?

(アザミ)あんた

このドスが 鬼場の命(タマ) 取ったんやで

鬼場は ぎょうさん 血 吹いたそうや

あんたが流した分と 同じ分の血 吸いとったんや

(あえぎ声)

(アザミ) あんたのためやったら

何でもできる

命も惜しゅうない

(あえぎ声)

あんた

そばにおんの?

おんのやったら―

あんときみたいに 激しく抱いてえな

(加藤)アザミ

何や

なあ

まだ―

矢島のこと 考えとったんか

なあ あいつが殺されたとき

お前を拾うて面倒 見たんは このわしやんか なあ?

フン

あての面倒 見るより―

矢島の敵取るんが 親分の仕事やったんとちゃうか

なんでやん

組の将来を考えての ことやんけ なあ?

組の将来

西京連合に吸収されることがか?

なあ アザミ

んん?

今までこうして―

わしに抱かれてるあいだも―

矢島のことを 考えとったんか? うん?

俺はな

お前に こう 冷たくされればされるほど

よけいに こうガーッと 燃えるんやで おい

(突き刺す音)

(加藤)ああ! 痛っ

ちょっと入院しとってんか

次の幹部会 あんたには任せられん

あてが仕切る

あ… 頼む 救急車や

救急車… 痛あ!

やりやがったな

銀流会に間違いないんじゃ

こら戦争や

兵隊 集め 兵隊を

おう お前ら

隠し持っとる道具 全部 持ってこいや

(組員たち)うっす

姐さん

このまま 銀流会 ほっとくわけにもいきまへんで

おやっさんの代わりに―

姐さんが戦争の音頭を 取ってくだはい

よろしゅう頼んます

(刑事1) 元気のええこっちゃのう

(組員)何しに来よったんや (刑事1)どや どけ

(組員) 何しに来たんじゃい コラァ

(刑事2)どかんかい

(刑事1)どけ (勇二)待て コラァ

(組員たち) 何しに来たんじゃい コラァ

(小塚)なんや お前ら おお!

ここ ガサしてる 暇あるんやったら―

チャイナの柄 押さえてこんかい チャイナの柄

何しとるんや

(組員たち) おい 何しとるんじゃ

(手錠をはめる音)

(刑事1) 抵抗する者は みんな 公務執行妨害で しょっ引いたれ

なんじゃ オラァ

(組員)放せ オラッ

亭主 亡くしたあんたの 気持ちも分かるけどな

今どき―

戦争する気で集まるだけで ブタ箱送りにできるんじゃ

今 帰るんやったら見逃したる

分かったら さっさと帰れ

じゃかあしいわ オリャ

(刑事1)帰らんか

(組員たちの罵声)

(岸辺)うん…

うーん

(マッサージ師) 少々 お待ちください

(銃声)

(琴音)あんた

うち…

どないしたら ええんやろ

(サクラ)琴音さん

(琴音)ん?

これ

うっ

(明)姐さん

会長が殺されました

なんやて!

おやっさんに 一番 目をかけてくれとった―

会長までいなくなってしもうて

小塚の兄貴は パクられたまんまやし

俺ら どないすればええんですか

うちの人は一にも二にも―

岸辺会長のことを考えて 行動してはった

その会長まで 死んでしもうたんなら―

幹部会の決定を待つしかない

分かりました

それとは別に―

ちょっと気になることが あるんですけど

アザミが―

変な男から 何か受けとるの見たんです

アザミが?

ちょっと 俺のほうで探ってみます

(アザミ) あんたも組長代行か

うちは鬼場満の代わりに来ました

(アザミ)そうか

うちのおっさんも チャイナに 脚えぐられて入院しとるんや

あんたんとこも 大変やったなあ

(金子) ほな 緊急幹部会 始めよか

まずは―

この写真を見てくれ

会長―

鬼場 藤森が殺(や)られた現場に 捨てられとった写真や

(一場) いったい 誰の仕業でっか

刺された加藤が言うには―

銀流会の手口に間違いないそうや

(幹部たち) やっぱりそうか 思うたとおりや

(次原)どないするんですか

(金子)やつらの任侠(にんきょう)道に 反するやり方には―

わしも はらわたが 煮えくり返っとる

そやけどな

先代の親分衆が苦労して―

ここまで大きゅうした 西京連合の将来を考えると

わしは会長代行として―

断腸の思いで こう決断するしかなかった

組織を潰すような軽率な行動は―

避けるべきや

そこでや

ケガで入院している 加藤を頭に昇進させ―

銀流会とのパイプを使(つこ)て 事を穏便に収めさせる

そして今後は銀流会とも ウマく住み分けていくんや

つまり 手打ちいうことでっか

手打ちいうたかて まだ戦争にもなってへんがな

(三間)問題は あいつらがそれに応じるかや

(四元) そもそも手打ちの作法を 知っとんのかい

(金子)ほな その方向でええな

返事は!

(幹部たち) はい 異議なし

(琴音) ちょっと待ってください

それでは鬼場が浮かばれません

女子(おなご)は不浄の者いうて 決して幹部会には出席できんかった

それを わしの恩情で 出席させたっとるんや

女子(おなご)が極道の世界に 口出しすな!

女子(おなご)が不浄のもんいうんなら

男が作った この極道世界が なんぼのもんや言うんですか

立場もわきまえず よけいな口出しをしてすみません

失礼させていただきます

オラァ!

(明)おお おったんか?

(勇二)うっす あそこですわ

(ドアが開く音)

(明) いいかげん 吐かんかい

姐さん

こいつらは銀流会の殺し屋です

このあいだ 俺たちが見たんは―

おやっさんを刺したドスを アザミに返す瞬間やったんです

こいつらは アザミが雇ったんです

アザミが?

そんとき 一緒におったんは どいつや

もっぺん 指さしてみ

会長代行の金子さんまで 裏切っとったんか

金子のおじきと加藤組で―

西京連合を乗っ取るため アザミが絵を描いたんです

そんなことのために うちの人を

あの温厚な会長まで殺して!

しかも その罪を 全部 銀流会になすりつけて

姐さん

俺に敵を取らせてください

まずは こいつからや

やめとき

金で買われただけの男や

せやけど

現実を見てみ

敵討ちやって いきまいとった組のもんは―

みんな加藤組に引き抜かれて―

残ってるんは あんたらだけや

たった3人で戦争する気か

それやったら一人一殺(いちにんいっさつ)で

足 洗うんや

これは うちの―

組長代行としての 最初で最後の命令や

そんな… いまさら 足洗うても

うちが 一番悲しいんはな

自分が育てた若い子が 死ぬことなんや

あの子らのためにも 足 洗うんや

うちはな―

つくづくイヤになったんや

この腐った極道社会が

あんた

(鬼場)ええ上がりや

琴音

本物(ほんもん)の極道はな 私利私欲に生きるんと違う

義理のために生きるんや

お前も極道の女房になったんや そのこと よく覚えとき

(琴音)あんたに ホレたときから―

うちの心にも 鬼が住みついとったんやな

あんた

うちのこと しっかり見守っててや

うちも行く道は引かん

明は実家に帰って家業を継ぎ―

康と勇二はパチンコ屋で 住み込みで働くことになりました

(明)サクラは?

まだ自分の行く道は 分かんないけど―

とりあえず 高校は 卒業しようと思って夜間に

本当は琴音さんと 一緒にいたかったけど

うちも気分を 一新しようと思てな

ここ引き払って しばらく旅に出るんや

旅ですか?

ほな

みんなの それぞれの 門出を祝って

乾杯

(組員たち・サクラ)乾杯

ああ…

食べよか

(組員たち・サクラ) いただきます

何でも食べや

ありがとうございます

おやっさん 逃げてください

おやっさん

明さん

鬼場さんのこと―

お父さんみたいに 思ってたのかなあ

そうかもしれんな

不思議だよね

組長のことは おやじって呼ぶのに―

その奥さんのことは 姐(ねえ)さんって呼ぶなんて

それでええんや

うちは この子らの 母親にはなれんからな

うちな

みごもったとき―

すごい悩んだんや

産まれてくる子が 大きくなったら―

“極道の子”って 呼ばれるかもしれん

女の子なら お嫁に 行かれへんようになるかもしれん

さんざん親不孝した自分が “子不幸”だけはしたない

悩んだあげく―

女の幸せを断ち切ろうと 決心したやさき―

おなかの子は流れてしもうた

それが原因で 二度と子どもを 作れん体にもなってしもうた

せやから うちは―

この子らを自分の子と 思うようにしたんや

決して“お母さん”って 呼ばれることはないって知っててな

琴音さんと明さんたちは―

実の家族以上の絆で 結ばれてると思うよ

私… 極道には血も涙も ないって思ってたけど

そんなことない

血も涙もある

ただ熱すぎるんだよ

だから なまはんかな気持ちで 近づいたらヤケドする

琴音さんが それを教えてくれた

サクラ

うち ちょっと ヤボ用で出かけてくるわ

みんなのこと頼んだで

(鬼場)琴音

本物(ほんもん)の極道はな 私利私欲に生きるんと違う

義理のために生きるんや

お前も極道の女房になったんや そのこと よく覚えとき

(雷鳴)

サクラ

こんなとこで何してんの

(サクラ)琴音さんこそ

うちは ヤボ用って言うたやろ

これがヤボ用?

あんたには関係ない

(サクラ) 関係ないなんて言わないで

私には琴音さんしか いないんだから

復讐(ふくしゅう)しに行くの?

そんなことしたって 死んだ人は帰ってこないよ

この落とし前をつけるんが うちと鬼場に残された―

たったひとつの絆なんや

じゃあ 私との絆は どうなるの?

琴音さんだけが―

真正面から私を叱ってくれた

そのおかげで私は―

まっすぐ生きる勇気を 持てたんだよ

それに―

私は組の人間じゃないから

琴音さんのこと―

“お母さん”って呼べるよ

ううん そう呼ばせて

おおきに

うちの子が産まれとったら―

ちょうどあんたぐらいや

琴音さんに借りたトレーナー

なんか いい匂いがした

優しいお母さんの匂いだった

おかしなこと言う子やで

落とし前いうたかて 話するだけや

これは ただのお守りや

ホントに?

ホンマや

さあ もうお帰り

(雷鳴)

(加藤) 万事 予定どおりいきましたな

(金子)ああ (加藤の笑い声)

これもアザミの 描いた絵のおかげや

(アザミ)まだ 終わってまへんけどな

なんや

銀流会との交渉か?

あてに不満を持ってる 西京連合幹部の始末や

お前―

まだ殺(や)るつもりか

所詮 あては 不浄のもんですさけえ

(雷鳴)

いや あれはやな

鬼場んとこの腐れ女房に 言うたんや

いや あんたにやないで

ええんですよ

あても女子(おなご)が握ったすしは 食いとない

金子はんの言いたいことは よう分かります

おいおい もうええやんか

今日は お前 金子兄いの会長就任祝いやで

言うとくけどやな

まとまった金さえ用意すれば すぐに会長の座を明け渡すで

分かってま

まあ そやけど鬼場もアホやな

アザミの手のひらで踊らされて

何も知らんまま あの世に行って

これがホンマの犬死にや

フッハハハ

アホや あいつは

ハッハハハ

誰や そこにおるんは

ああ? チェッ ったく

(雷鳴)

なんじゃ お前

うあっ

痛い

痛…

何のマネや

ホレた男のけじめは―

女子(おなご)がつけさせてもらうで

お前一人で何ができるいうねん

これは鬼場の形見や

あの人と一緒なら―

うちも飛べる

おもろい

やれるもんならやってみい

(雷鳴)

(金子)あ…

(加藤)…ったく

ああ…

(阿東)おやっさん

も… ええから 琴音や

琴音を捜せ アホ

(組員たち)ういっす

おりゃぁ!

(雷鳴)

(琴音)フッ! (沢木)あーっ

(沢木)ぐああ…

(加藤)向こうじゃ わしが突き殺したる

貸せ オラァ

支えろ アホんだら オラァ

あの女(あま)ぶち殺したる オラァ

どこ行きやがった

ちょっ… 支えろ

沢木

(突き刺す音) (半沢)うっ ぐあっ

(加藤)琴音

クソッタレ

オラァ

落とすで

勝負できると 思うとんのか コラァ

おお!

コラァ わび 入れるんやったらな

助けたってもええで ああ?

(琴音)腐れ外道が

ああ

もう さっさと死にさらせ!

(銃声)

(金子)よっしゃ ハッ

片づいたか

(琴音)明

(明)姐さん

(銃声)

(銃声)

(銃声) (琴音)明!

(琴音)明!

(空撃ちする音)

(琴音)明! (アザミ)クソッ

(半沢)う… ううっ

俺は幸せや

姐さんにみとられて 死ねるんやから

あかん

死んだらあかん

しっかりするんや

俺…

姐さんのこと―

おかんと思てました

明… ああ…

半沢 弾や

ごめんな

(阿東)くらえ! (琴音)ああっ

(琴音)あ… ああ…

おのれ!

うええ!

(突き刺す音)

(琴音)うっ

(金子)アザミ

いてもうたれ

(アザミ) あんたも極道やないか

うちは鬼場の女房や

ほざいとき

(金子)よっしゃ 殺したらあかんで

殺すんは―

わてが あの… もてあそんでからや

うるさいんじゃ ちんかす

(金子)うわあ…

何 さらすんじゃ われ

(金子)アア…

(倒れる音)

ああっ はあっ!

まだ死になや

(鬼場) こいつと一緒に撮ってくれ

(琴音) あんた突然 何 言いだすの?

(鬼場)ええやないか

遠慮しとくわ 気色悪い

ま… まあ ハハッ

(鬼場)俺は死なん

俺たちは まだ生きる

派手にやったるで

(雨音)

(アザミ)死ねや

(雷鳴)

(アザミ)アッ

けじめつけよか

(アザミ)ええやろ

あては あんたが気に入った

あての下で働き

そしたら―

命だけは助けたる

(琴音)それは できん

(アザミ) お前も言うとったがな

このしょうもない極道社会は 男どもが作ったんや

男なんか皆 死んだらええがな

(琴音) そやけど あんたも―

ホレた男のけじめを つけとんちゃうんかい

うちもそうや

行く道は引かんのや

(アザミ)フッ (琴音)うっ

(アザミ)うう!

たあっ!

(琴音)うう…

(琴音)フッ

(アザミ)うう…

(雷鳴)

(琴音)うう!

うっ

(アザミ)ふっ

(アザミ) あんたのためやったら

何でもできる

命も惜しゅうない

(アザミ)しっかりしいや

しっかりしいや

ああ… イヤや

あんた!

(アザミ)とどめを刺さんかい

どないした

やっぱり女子(おなご)に女子は殺せん

(銃声)

(アザミ)ううっ

うっ

(金子)ううっ

アザミはん

なんでや

あんたを男に 殺さすわけにはいかん

この勝負―

あての勝ちや

あては―

女子(おなご)でも殺せるからな

最後に―

あんたに言うとくことがあるんや

あんたの背中の般若(はんにゃ)はな―

蛇の化身やといわれとる

うちの背中には―

蛇がおったとな

あんたも―

うちも―

魂は同(おんな)じっちゅうことや

うう…

アザミはん

(足音)

(サクラ)琴音さん

来たらあかん

ここから先は修羅の道や

カタギのあんたは 絶対に来たらあかん

琴音さんの愛の形って こういうことなの?

うちは極道の妻やからな

極道…

約束やったな

そこで しっかり拝んどき

♪~

~♪

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