All language subtitles for More.Than.Words.EP03.1080p.AMZN.WEB-DL.DDP2.0.H.264-MagicStar

（尾崎）ええな　次 あっこな
（福長永慈ふくなが えいじ）あーっす

（永慈）あ… はい
（尾崎）うん

（永慈）なあ なあ なあ なあ なあ
（妹尾槙雄せのお まきお）お？

（永慈）もうすぐ夏休みやんな

（槙雄）ああ

みんなで遊びに行かん？
うちの別荘とか

えっ 別荘なんか持ってんの？

（永慈）
いや 大したとこじゃないよ

でも 景色はええし

えっ カネモやなあ

（永慈）フフッ

えっ ジェットバスある？

（永慈）ないわ ジェットバスは

（槙雄）ないんかい
（永慈）いや

（槙雄）ジェットバス あれ

（高木美枝子たかぎ みえこ）なあ なあ なあ
（永慈）ん？

別荘とか そんなん
うちまで誘ってないで―

マッキーと計画 立てえや

（永慈）３人のほうが楽しいやん

（永慈）どうせなら 榊さかきさんも誘って…
（美枝子）いや それでええの？

（永慈）うん

そんな今すぐ マッキーと
どうこうなりたいって思ってへんし

（美枝子）いや でもさ

これから どうするん？

（永慈）
いやあ このままでもええかなって

（美枝子）いや そっ…

（美枝子）乙女かい　何かやりいや
（永慈）いやいや

（尾崎）
何や それ　うまそうやな

めっちゃうまいんよ

（尾崎）
でも 夏のメニューやないな

（槙雄）あー…

（尾崎）夏やったら そやなあ

やっぱ ハモか　ハモの落としか

うな重 あえて ごはん…

（榊みちる）
うーん… 私は行けへんかなあ

（美枝子）えっ そうなん？

（みちる）うん 家 厳しいし
外泊とか うっさいねん

でも マッキーも行くんやで

（みちる）うーん…

（先生）充実した夏休みを
迎えられるよう―

やるべきことは きっちりとやり―

自分の好きなことや
興味のあることに―

積極的に
取り組んでもらえたらと思います

ただし あんまりハメを
外しすぎて危ないことをしたり―

ケガだけはしないよう
気をつけてくださいね

（生徒たち）はーい
（先生）はい

プリントにも書いてますが
アルバイトや旅行…

（安寧あんな）聞いてみる？
（知佐ちさ）うん 聞いてみて

（安寧）知佐が言って
（知佐）えっ やだよ

（安寧）私？
（知佐）うん

（安寧）今？
（知佐）今

あの…

（美枝子）はい

永慈っています？

（美枝子）はい

（安寧）フフッ

ヒヒッ

今日は たくさん来てくれはったな

（永慈）満卓でしたね
（尾崎）なあ

（美枝子）永ちゃん
（永慈）ん？

（美枝子）Ｆ卓のお客さんが
永ちゃんのこと 呼んでるけど

（永慈）え？

ええよ 行ってき

（永慈）いいっすか？　すいません

隅に置けへんな

（美枝子）そうですね
（尾崎）ハハッ

（永慈）あっ
（槙雄）おお

（尾崎）はい

はい もらった

なあ 個室の…

誰やろな

（槙雄）永慈の元カノ？

いやあ ないやろ

（槙雄）いや あり得るで

…ってか あのメガネのほう
何か見覚えあんねんな

えっ 誰？

（槙雄）うーん… 誰やったやろ
（永慈）ちょっ… シッ

（安寧）
あっ マッキーと美枝ちゃんか

ねえ 永慈から聞いてた

（永慈）
妹の安寧と友達の知佐ちゃん

（美枝子）ああ

ねえ ねえ ねえ マッキーって
なんで マッキーっていうの？

（槙雄）あ… 槙雄やから

（２人）え～ かわいい

あの… 妹さんは
関西弁じゃないんですね

（安寧）
うん うちら もともと東京だから

両親も東京だし

小学校の時に こっち越してきて

そしたら 永慈だけ
関西弁 ハマっちゃって

（槙雄）そうなん？
（安寧）めっちゃ練習してた

（永慈）言わんくていい 言わんくていい
（知佐）してたよね

（安寧）あっ ねえ
（永慈）ん？

（安寧）知佐も
うちに泊まるから送ってってよ

ああ ええけど
片づけ 終わってからになるで

（安寧）うん　いいよね？
（知佐）うん

（安寧）うん

なら 20分後ぐらい

（安寧）オーケイ 頑張れ

（知佐・安寧）フフフフッ

（安寧）飲む？

（美枝子）あ… いいです
（安寧）まだか　飲めないか

（美枝子）飲めないんです
（知佐）ハハハハハッ

（知佐）ちょっと
（安寧）そうだよね ハハハハッ

（槙雄）永ちゃんってエセなんやな
（美枝子）そうなんやな

（２人）知らんかったな

（美枝子）誰？　それ

（槙雄）
いや どう見ても知佐さんやん

なんで 知佐さん書いてんねん

ええやん

いや ええけど

（槙雄）うまいでしょ

（美枝子）うーん… 微妙やな

（槙雄）ほんまに？
（尾崎）ヘッヘッヘッヘッヘッ

（尾崎）今日もウハウハや

（永慈）ほんまっすか？
（尾崎）いや ウソや

（尾崎）まあまあや
（美枝子）まあまあか

（尾崎）じゃあ 戸締り よろしくな

（永慈）はい やっときます
（尾崎）じゃあ お疲れさん

（永慈・美枝子・槙雄）
お疲れさまです

（永慈）何 書いとん それ
（槙雄）知佐さん

妹さん めっちゃ きれいやね

（永慈）ああ まあ ２人とも
モデルとかやってるしな

（美枝子）そうなん？
（槙雄）モデル？

そんな すごい妹さん
おるんやったら 教えてよ

（永慈）いや そやけど こんなんが
兄っていうのも わざわざ…

いや 永慈 こんなんとちゃうで

ありがとう

（槙雄）うん

分かった

（安寧）マッキーが
ビール 入れてくれたの？

（槙雄）せやで
（安寧）めっちゃ おいしかった

（安寧）天才
（槙雄）ほんまに？

（知佐）
でも サバ寿司ずしもおいしかったな

（永慈）おお ありがとう

（安寧）料理 うまくなりすぎると
彼女 できないよ

（永慈）うっさいわ
（安寧）フンッ

…ってか 知佐さんって
グラビアのいずみ知佐やんな

（知佐）えっ 知っててくれたの

（知佐）うれしい
（槙雄）イヒヒッ

（美枝子）もう 調子ええな

（美枝子）なあ 永ちゃん
（永慈）そうやなあ

（槙雄）…ってか ２人とも
めっちゃ爪 きれいやな

（知佐）えっ うれしい

（安寧）
マッキーも手 きれいだよ

（槙雄）ほんまに？
（知佐）ホントだ

（槙雄）ほんまに？
（知佐）ホントだ
（安寧）ねえ 見て
女の子みたい

（安寧）ねえ 見て
女の子みたい

（安寧）ねえ 見て
女の子みたい
（槙雄）そうか？

（美枝子）…ってか
永ちゃんの実家って どこなん？

（美枝子）…ってか
永ちゃんの実家って どこなん？
えっ スベスベ

（美枝子）…ってか
永ちゃんの実家って どこなん？

（永慈）北のほう

（槙雄）えっ ええとこやん
（美枝子）あっ そうなん？

（槙雄）行ってみたいわあ

あれ 待って　鍵 どっかいった

（槙雄）えっ？

（美枝子）またやん
（槙雄）えっ ちょっと はよ　またかよ

（永慈）ああ あった あった あった…
（槙雄）あるやん

（永慈）あったわ
（槙雄）しっかりしいや

（永慈）はい はい はい はい
開いた 開いた 開いた

（安寧）きた きた きた きた きた
（槙雄）ゴー ゴー ゴー

（槙雄）
おい 永慈 開いてへんやん

（永慈・槙雄）開いた 開いた

（安寧）うわ アッツ
（槙雄）よいしょ

（安寧）ねえ 永慈 暑い

（永慈）待って エンジンかけるから
（安寧）ありがとう

（安寧）マッキー これもお願い
（知佐）暑いね

（安寧）暑い

（美枝子）暑いな　暑いな
（永慈）開けたよ

（安寧）よいしょ
（美枝子）ありがとう

（安寧）よいしょ
（槙雄）よし

（安寧）ねえ 今日 泊まりに来れば？
（槙雄）えっ？

うちの親 キャンプで留守だし
ちょうどよくない？

（槙雄）ええの？
（安寧）ねっ いいよね 永慈

（永慈）ええけど
美枝ちゃん どうする？

（美枝子）うーん…

（槙雄）美枝子も来きいや
せっかくの夏休みやし

（永慈）
せやな　美枝ちゃんも おいで

よし 行こか

（安寧・槙雄）いえーい

（槙雄）
行こか 行こか 行こか 行こか

（安寧）お泊まり

（槙雄）はよ はよ はよ
（安寧）はよ はよ

（永慈）シートベルト した？
（安寧・槙雄・美枝子）した

（永慈）ほな 行こか

（安寧・槙雄）行こか
（永慈）ハハハハッ

（安寧）いえーい

（安寧）コンビニ 寄って コンビニ
（槙雄）寄ろ 寄ろ 寄ろ 寄ろ

（安寧）よいしょ

（槙雄）うわっ

（安寧）こっち

（美枝子）でっか

（槙雄）ほんまのカネモや

カネモ

うおっ すご

（美枝子）広っ
（槙雄）ウホホッ

えっ これ 安寧ちゃん？

（美枝子）安寧ちゃんやんな
（槙雄）なっ かわいいな

（美枝子）ほんまやな

（槙雄）うおっ 何 これ

（美枝子）いや 触んなって

（槙雄）ヤバいな　高そやな

（美枝子）いや たぶん高級やで これ
（槙雄）うおっ

あっ 防犯カメラや

（美枝子）あー…
（槙雄）すごい

うおっ ハハッ

あっ ツボあるで

いや だから触んなって

たぶん高級やから やめときって
（安寧）
ねえ 知佐さ
お風呂 どうする？

（知佐）入ろっかな
（安寧）うん

（安寧）ねえ ねえ ねえ
（美枝子）高いと思う… ん？

あのさ お風呂 女子 先でいい？

（槙雄）ええで

（知佐）
さすが マッキー 紳士君やなあ

かわいい

ねえ ねえ ねえ ねえ
学校でモテるでしょ

（槙雄）いや 分からんなあ
（知佐）先輩から絶対 モテるよ

（知佐）だって こんな かわいい
（美枝子）永ちゃん

家の中 見せてよ

（永慈）ああ ええよ
（槙雄）知佐さんもかわいいで

（知佐）そんなことないよ
（美枝子）あ… じゃあ下 行こ

（永慈）下？
（美枝子）うん

（安寧）ねえ お茶 飲む？

（知佐）飲む 飲む
（槙雄）せやな

（知佐）
ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ ねえ

（安寧）
うーん… ちょっと おっきいか

（美枝子）そやな

（安寧）あ… 美枝子は
私と一緒にお風呂 入ろうね

ええよ 別に

（安寧）あ… ねえ これは？

ドリーム　ウフフフッ

（安寧）かわいいじゃん それにしよ
（美枝子）ドリーム…

（戸が開く音）
（美枝子）ああ

（安寧）
ねえねえ 見て 裏も柄あんの

何か変な柄

（美枝子）ほんまやな
（知佐）お先

（安寧）あ… おかえり
（美枝子）あ… おかえりなさい

（知佐）ただいま
（安寧）下は…

これは？　このボーダーのやつ
貸してあげる

（美枝子）ああ ありがとう
（安寧）はい どうぞ

こっちはね
ちょっとね フワフワしてんの

（美枝子）そうなん？
（安寧）うん

でも これ 私が使うから

えっ なんでなん

（安寧）てんっ
こっちは でもね メンズなの

（美枝子）あ… そうなんや
（安寧）そう メンズをね

あえて着てるっていうね

（美枝子）だから でかいんやな
（知佐）美枝子ちゃん

手 見せて

こっち

ああ やっぱ
お手入れ感ゼロだ これは

（安寧）ああ 確かに

あ… ちょっ… 何するん？

（知佐）貸して

甘皮 ケアしたり
ベース 塗ったりとか

（安寧）知佐はケア うまいよね

（知佐）
安寧は塗るの 超うまいよね

（安寧）あ… ねっ 貸して
（知佐）うん

（安寧）こっちやる

はい

（美枝子）ふーん

（安寧）貸して

うちらね
一緒のネイルスクールに通ってて

モデルの仕事してたら
美容系 楽しくなってさ

（知佐）人がきれいになってくのって
何か楽しいよね

（安寧）うん 分かる

（知佐）あと 手に職
裏方なら一生 食べていけるし

（安寧）うちら 超現実的じゃない？
（知佐）ねっ

（知佐・安寧）フフフフッ

（安寧）ねえ 爪の形 かわいい
（知佐）ねっ

（美枝子）ほんま？
（安寧）うん

（知佐）こんな きれいな人
なかなか いないのに―

（知佐）もったいないよね
（安寧）もったいない

やればいいのに　フフフフッ

（知佐）いい感じ？
（安寧）うん

できた

（知佐）ちょっと やっただけで
こんな きれいになるんだよ

ありがとう

（安寧）私 美枝子みたいな
妹分 欲しかったんだ

（知佐）何？　妹分って

（安寧・知佐）フフフッ

（安寧）
だって お兄ちゃんしかいないし

（知佐）そっか

（安寧）見て
（美枝子）きれいやんな

（知佐・安寧）見て

（美枝子）きれいや ２人とも
（安寧）あとで やってあげるよ

（美枝子）ほんまに？
（知佐）やってあげる

（永慈）
あかん あかん あかん あかん

（槙雄）ヤバい ヤバい ヤバい
（永慈）あっ

（槙雄）ヤバい ヤバい
（永慈）あっ あっ あっ

ううっ あっ くくっ…

（槙雄）あっ ヤバい ヤバい
ヤバい ヤバい ヤバい ヤバい

（２人）ああっ

（槙雄）
いえーい 勝った　アハハハッ

…ってか 永慈 弱っ

（永慈）ダメや　ダメ

ちょ… 俺 寝る準備しとくから
遊んどって

（槙雄）あ？
（永慈）フフッ

（槙雄）逃げんなや
（永慈）もう無理や

（槙雄）えっ ほんまに逃げるん？
（永慈）うん

（槙雄）なあ
（永慈）もう無理

これ 食べんで 全部

（永慈）ええよ 食べて
（槙雄）ええねんな

（槙雄）ええねんな
（永慈）ああ

食べたるわ

この匂い 好き？

うん 好き

じゃあ 後ろ 向いて

マッサージしま～す

（美枝子）おお ありがとう

どう？

気持ちいい

安寧ちゃん

いや 安寧でいいよ

安寧

永ちゃんも そうやけど
なんで こんなしてくれんの？

（安寧）
うーん… 楽しいから　ハハハッ

（美枝子）へえ

あと 美枝子は永慈の友達でしょ？

（美枝子）うん

何か あいつってさ

ちょっと優しすぎるっていうか
なよっちいとこあんじゃん

友達 いないわけじゃないと
思うんだけど

昔から バカにするやつも
結構 いたんだよね

あいつ いいやつだからさ

美枝子とマッキーが仲良くしてくれて
うれしいっていうか…

（美枝子）うん

うちらも うれしいで

（安寧）フフフフッ

美容とか興味ないの？　美枝子は

（美枝子）
うーん… 興味… ないなあ

（安寧）えー

まあ…

うちも安寧とか知佐さんみたいやったら
興味あったんかも

えっ どういう意味？

ん？　何やろ 女として

何 言ってんの
かわいいよ 美枝子は

（美枝子）いや かわいくないよ
（安寧）いや かわいいから

いや かわいくないって

ごめん

そういうの 言われたないねん

やめて

自分のこと…

そんなふうに思ってんの？

大丈夫？

うちが かわいいなら
なんで お父さん 出てったん？

え？

（美枝子）ごめん　先 出るわ

（ドアが開く音）

（ゲームの音声）

永慈

（永慈）ん？

（安寧）美枝子 泣かしちゃった
（永慈）え？

（安寧の泣き声）

（永慈）え？　えっ えっ
あ… どうした？

（永慈）ん？　泣かしちゃった？
（安寧）うん

（安寧）お風呂 入ってたんだけど
（永慈）ん？　うん

（永慈）うん

（安寧の泣き声）

（永慈）どうし… うん うん うん
（安寧）一緒に仲良くお風呂 入ってた

（永慈）
うん でも でも どうして…

（安寧の泣き声）

（永慈）
落ち着こ 落ち着こ うん

泣かしちゃった？　ああ

（安寧）どうしよう

（永慈）大丈夫 鼻… アハハッ

どうすればいい？

（永慈）そっ… いや…

うん

嫌われたかな？

（永慈）
大丈夫 話せば分かるよ うん

（安寧）ホント？
（永慈）大丈夫

（槙雄）何してるん？

（美枝子）別に

（槙雄）そうか

マッキーはさ

（槙雄）うん

知佐ちゃんのこと どう思ってる？

どうって きれいよな

（美枝子）うん

じゃあ 永ちゃんのことは？

何やねん 急に

いや 急ちゃうし

あんな そんな回りくどいことしても
バレバレやからな

お前 永慈のこと好きなんやろ

（美枝子）は？

（槙雄）最近 ２人 仲ええなって
俺 気づいてたもんね

てれんな てれんな

いや てれてない
勘違いすんな ハゲ

（槙雄）いや ハゲちゃうし

いや 誰も好きになるつもりないって
言うたやろ

（槙雄）いや “つもりない”って
そういうもんでもないやろ

とにかく ちゃうの

（槙雄）
でも お前 永慈としゃべっとる時
かわいい顔しとったで

（美枝子）は？

（槙雄）
いや 俺は永慈 ええと思うけどな

（美枝子）いや ええも何も
永ちゃん ゲイやんか

（槙雄）うーん… まあ

（槙雄）いや でも あれやん
（安寧）永慈？

（美枝子）あれって何？

（永慈）いや あの…

あとで話す

違う　マッキー 違う

美枝ちゃんには
相談 乗ってもらってただけで―

俺が好きなのは マッキーやねん

ちゃうねん あの…

返事くれとかじゃなくて

マッキーが俺なんかのこと
美枝ちゃんが―

好き的な申し訳ない勘違い…

しとったから

とりあえず
２人で ちゃんと話しなよ

行こ

知らなかったあ

美枝子とマッキーには
言ってたんだね

（美枝子）うーん…

まあ 自覚したの
最近やって言うてたし

それに家族ちゃうほうが
言いやすいとかあるんやない？

それはあるよ 安寧

…で 美枝子は ずっと あいつに
協力してくれてたんだよね

ありがと

（美枝子）
いや 協力っていうか…

協力とかじゃない

うちは ただ…

永ちゃんが傷つくのを
何となく見たくなかっただけや

（永慈）寝てる？

（槙雄）寝てへんよ

いろいろ考えとった

美枝子とコソコソ
しゃべっとるからさあ

あいつと ええ感じなんかと
思ってたわ

（永慈）ちゃうけど

マッキーは美枝ちゃんのこと
よう見とるんやな

（槙雄）言うとくけど…

俺と美枝子の間には
そういうん ないで

（永慈）そういうん？

永慈の好きって そういう意味？

（永慈）うん

そういう意味

俺 つきあうとか―

学校の女子とか
あんま興味なかってんけど―

永慈となら楽しいかな

永慈と つきあうんは―

興味あるかも

（足音）

（戸の開閉音）

♪～

～♪

（槙雄）おはよう

（美枝子）おはよう

（槙雄）何してたん？

（美枝子）走ってた

元気やな

あんな

（美枝子）うん