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♬~
♬「山へ行こう 次の日曜」
♬「昔みたいに 雨が降れば」
♬「川底に沈む橋越えて」
♬「胸まである 草分けて」
♬「ぐんぐん進む背中を」
♬「追いかけていた」
♬「見失わない ように」
♬「抱えられて」
♬「渡った小川」
♬「今はひらり」
♬「飛び越えられる」
♬「一緒に行こうよ」
♬「‘こくわ’の実 また採ってね」
♬「かなり たよれるナビゲーターになるよ」
♬「一緒にね いろんな話ししよう」
♬「晴れたらいいね 晴れたらいいね」
♬「晴れたらいいね」
♬~
5年に1度の牛嶋神社大祭も いよいよ明日に迫りました。
ひらりは 神輿を担ぐ人たちに配る 弁当券や風呂券の準備に大忙しです。
(銀次)よいしょ。 (ひらり)う~んとね 次は 両国2丁目➡
風呂券50 ビール券30ね。 あ~ 風呂券50?うん。
風呂券 風呂券…。 ちょっと 銀ちゃん!
風呂券はピンクよ 嫌ねえ。 え? そうだっけ?
そうよ。 ブルー弁当 ピンク風呂って 覚えたでしょ。
はい ピンク風呂50ね。 は~い。 おい ひらり。
ん? おめえよ すぐ そこで 真っ昼間から➡
「ピンク風呂 ピンク風呂」って言うなよ おめえ。 何か お前➡
変な気になってくんじゃない。 もう これなんだから!
ヘヘヘヘ! 私 ジュース券 数えるから➡
銀ちゃん ビール券頼むよ! ああ!全く もう~。
おい 俺はよ 学校時分からよ 数なんて 15くらいしか数えなかったからよ➡
50とくるとな 肩凝るね 肩が。
終わったら両国3丁目いくよ! 合点! ヘヘヘ。
(ノック) (小三郎)どうぞ。
おじいちゃん。 (みのり)どう? おじいちゃん。
よっ よっ よっ よっ よっ!
ん? 「人間失格」 「パリの憂鬱」 「セールスマンの死」。
何だい 何だい 暗いタイトルばっかだね。
入院したおかげで 若い時に読んだ本を もう一度 じっくり読めるよ。
んなことより もっと面白いこと 今から始めるから。
ん? 何だい。
よし。 (2人)せ~の。
じゃ~ん。ほら! おお~!
よいしょ。 よっ! よし。
いいねえ! いくよ。
(みのり ひらり)せ~の!
♬~(ラジカセ 祭り囃子) おっ いよ~っ!
はい。
あ~ 江戸の祭りは ハハ~ハ いいねえ!
僕も 50までは あの… 神輿担いで➡
ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ…。
おう まっぴら ごめんでい! 祭りは神輿を担いで回るんだが➡
おめえんとこの軒が邪魔くせえから…。
♬「取っ払っちゃくんねえか」
よっ! よっ!
もう カンカン照りの中 掛け声かけて練り歩くと➡
何が何だか分からなくなっちまって 頭ん中 空っぽになる。
祭りは人間の本能だよ。
(ひらり 小三郎)ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ!
ワッショイ ワッショイ ワッショイ…。 (ひらり みのり)ワッショイ!
(一同)ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ…。
♬~
(洋一)いよいよ 明日か。
(ゆき子)やっぱり ドキドキするわね。
俺も。
あなたも私も 祭り好きの土地で育ったんだもの。
明日 一緒に見に行くか。
そうね。
一杯飲むか?
うん。
とりあえず 祭りが全てを流し去ったような夜でした。
牛嶋神社は 隅田川の東の岸にあります。
その名にちなみ 牛車の行列が町を練り歩くと➡
いよいよ祭りも本番です。
♬~(木遣り歌)
(金太郎)では おめでたく お手を拝借。 いよ~っ!
(一本締め)
じゃあ みんな頼むぜ! (一同)はい!
よ~お! (一本締め)
(一同)ソリャ! ソリャ! ソリャ!
♬~(祭り囃子)
♬~
ひらりは今 汗の向こうに 確かに虹を見ていました。
各町内から集まった神輿50基のどれにも➡
虹が架かっているに違いありません。
♬~
かんぱ~い! (一同)かんぱ~い!
お疲れさまでした~!
(拍手と歓声)
いや~ それにしても いいお祭りだったな~。
また5年も待つのかと思うと さみしいね。
5年後はよ もっと盛大にってことよ。 洋一さん!
おっ! ええ それでは➡
私たちが まだまだ料理を作りますので 皆さんは ごゆっくり➡
お飲みになりながら お待ちくださ~い!
(拍手と歓声)
ちょっと おやじのところへ 行ってまいりますんで。
(明子)あの そいじゃ あの おじいちゃんに紅白のお餅。
縁起がいいから。 すいません。
正浩 お餅3つ頂戴。
はいはい ありがとう。 じゃ これ。
それじゃあ 皆さん ごゆっくり。
(拍手)
じゃあね!
(一同)お疲れさまでした!
ひらりちゃん 手伝うわ。
(一恵)いいから いいから おかみさんは座っててください。
じゃ 私が。 今日は 私がやるってば。
ひらりより家庭的だよ ね~! 違えねえ!
もういいの。 今日は私がやるから。 座っててちょうだい!
あら! 一恵ちゃん 準備がいいね~。 かわいいでしょ~。
任して~。 (蛭田)ひらりちゃん!
竜太先生は? 来るんじゃなかったの?
あ 何か今日は 大学病院の方に用事があるって。
(蛭田)あ そう。うん。 じゃ おかみさん。 はい 行くよ!
お願いね。は~い! うめえもん作れよ!
♬~
(恵子)先生 来れないんだ。 うん もう いいけどね。
残念だなあ。 せっかく浴衣着て➡
女っぽいとこ 竜太先生に見せようと思ったのにさ。
(市子)いいじゃない いなくても着れば。 そうよ。 ほら 秋田の叔母さんが➡
作ってくれたってやつでしょ? 着なさいよ。 みんな喜ぶよ。
うん。 そうかな?
うん! じゃあ おうち帰って着替えてくるわ。
OK! よし。
親方。 (梅若)あ?5年後は 横綱が➡
出るかもしれませんね。 ああ そうありたいね。
(木原)いやいや 大丈夫だよ。 おい 寒風山!
(寒風山)はい! おお 椰子の海!(椰子の海)はい!
(木原)ハハハ 早う 兄弟子に追いつけよ。
(寒風山 椰子の海)はい!
優勝力士が出て この町に天皇賜杯が来たら➡
その日は 俺んちの店のもの みんな ただ!
(拍手と歓声)
よし! そしたらな この町を挙げて祝賀会だよ!
(拍手と歓声)
よっ!
ひらり!ん? 油飛ぶからさ これ 使いな。
えっ いいの? え~ ごめ~ん。
はい 腕通して~。 だって 一恵は?
私は いいよ。 せっかく きれいな浴衣着てんだから。
ごめんね。 優しいぞ~。
はい できた! ありがとう。どれどれ?
かわいい! ひらり➡
大正時代のね カフェの女給みたいだぞ! フ~! ジョキュー ジョキュー!
え~ ホント? うん。
カ~ッ 竜太先生に見せたかったな コンチクショー!
チクショー!
おっ?おおっ? 何 何?
(床をたたき鳴らす音)
(正浩)シュッ! (拍手と歓声)
すごいな! なあ!
(竜太)どうも 遅くなりました!
お疲れさま!おお~! (竜太)大学 明日にしてもらいました。
よかった! (拍手)
親方のそばに どうぞ。 ああ すいません。
隣に行きなさいよ。 行けっこないでしょ。
(芳美)今 ひらりちゃん 台所なんだから チャンスよ。
だって…。
これ いこう。 はい。
それ… あ じゃあ 頂きます。
お待たせ~! 第1弾で~す!
待ってました! 竜太先生 来てたんだ!
お~ ひらりちゃん 浴衣にエプロンか。 結構かわいいよ それ。
ホント? ウ~!
(はやしたてる声)
(梅車)俺 女房に いつも そういう格好してもらいたいな~。
(木原)だったら 早く十両に上がれ。 (笑い声)
(梅十勝) でもさ 格好ばっかだよな ひらりは。
何だと! (梅十勝)うそ うそ うそ…。
ホントは心も 女房向きなのさ!
皆さ~ん 女房向きの私が作った料理 是非 食べてくださいね~。
竜太先生。
♬~
⚟あ~ 疲れた~。
日頃 やり慣れない料理なんかすっから もう 疲れちゃった。
どうしたの?
あんたって ずるい子ね!
何が? 最初から 竜太先生が来るって➡
知ってたんでしょ! 知らないよ。
うそ! 私が手伝うって言ったのに 強引に座らせて➡
日頃 やりもしない料理して うちに戻って浴衣まで着て それで➡
一恵ちゃんからエプロンまで取り上げて やり方が汚いわよ!
何のこと?
家庭的なとこなんか 一つもないくせに➡
竜太先生に 浴衣とエプロンで迫るんだから!
何で お姉ちゃんが怒るの?
お姉ちゃん…。
竜太先生のこと好きなの?
好きじゃないわよ!
なら 何で怒るの?
ずるいからよ!
好きでもない男の人に 私が 浴衣見せたって エプロン見せたって➡
平気なはずよ。 ずるいのは お姉ちゃんの方じゃないの。
ホントは好きなんでしょ! 嫌いよ!うそ!
好きなんでしょ!
好きよ! 最初っから好きよ!
あんたなんかよりも ずっと好きよ!
とうとう みのりは言ってしまいました。
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