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♬~
(のぞみ)元気 出せよ。
♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「手のひらの上に」
♬「太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な 奇跡」
♬「Dreaming Girl」
はいはい… アハハ ただいま。
(薫乃)あっ のぞみ! うん?
のぞみ 電話! 小林先生から。 ほら あの 就職試験 受けたとこでしょ?
本当? あっ ちょっと これ お願い。
もしもし お電話 代わりました。 南田です。
はい! はい…。
はあ… そうですか…。
あっ いえ とんでもございません。 ありがとうございました。
失礼いたします。
(達也)何? 就職? 駄目だったの?
まだ 聞いてないわよ…。 (あづさ)ねえねえ のぞみ どうだったの?
はあ… 駄目っていうか 今年は 依頼の件数が減ったから➡
弁護士は 採用しないんだって。 駄目ってことじゃねえかよ。
またですか? 「また」ってことないじゃない!
バイトばっかりしてる人には 言われたくないわね!
あのな 俺は 俺なりに 考えて バイトしてんだよ!
へえ~ さようですか! やめなさい! 朝から もう…。
あんたたち いくつだと思ってんの! うん?
(星野)おい 元気 出せよ。
あ~あ これで紹介してくれた所は 全部 黒星…。
全滅か。 はあ…。
星野さん 昨日 行った所 どうだったの?
うん。 いい事務所だったよ。 ボスも よく 話聞いてくれたし…。
でも 今年は 採用なしだって。 ふ~ん…。
思う所には思われず 思わぬ所に思われてって感じか…。
そういうこと。
いっそのこと 誘ってくれた所に 決めちゃえばいいのに。
やだよ。 ここまで粘ったんだ。 もうちょっと 探すよ。
あら すごい粘りですこと!
何だよ? はあ~ もう 私 どこでもいいや。
こら! しっかりしろ!
今ぐらい いいでしょう?
駄目!
何 偉そうに! フン!
(リキ)<ああ… 弁護士さんへの道は 思ったより はるかに険しいようです。➡
そして…。➡
そう。 将来の定まらない人が ここにも いるのであります>
(戸が開く音) (優)え~ ミルク ミルクと…。➡
200だよな 確か 200。
(達也) 赤ん坊ってさ 本当 よく 腹減るんだね。
(優)ああ? そりゃ そうだよ。 大きくなってもらわないと困るからな。
あれ? おふくろは?
「今日もまた 孫の買い物 楽しいな」なんて フフッ。
そうか…。 おい 達也➡
「今日もまた バイトさぼって いいのかね」。
今日は 遅番。 (優)あっ そうか。 ハハッ。➡
まあ あんまり言いたくないんだけどさ➡
そろそろ 義姉さん 安心させてやれよ。
うん…。
いや 怒ってんじゃないんだぞ。
そりゃあ 自分で納得できなきゃ 何やったって 駄目だからな。
お前がさ 「とりあえずの生き方じゃ 嫌だ」っつって➡
大学受験やめた時… 俺は お前の気持ち よ~く分かったぞ。
そう? ああ。
だから… 頑張れよ 達也。
うん。 フフッ さすが 父親。 言うこと 違うね。
おい! 茶化すなよ。
え~ 人肌 人肌と…。
なあ 叔父ちゃん。 うん?
本当は どう思ってる? おふくろと赤松のこと…。
ああ… そのことか。 いや 俺たちはいいよ。 反対はしないよ。
ただな… あの ばあさん2人の気持ちは よく分かるってとこかな。
どう… 分かるのさ?
いや そりゃ うららばあさんにしてみりゃ➡
うちのおふくろや兄貴に 申し訳ないって気持ちがあるだろう。
薫乃は? (優)うちのおふくろは さみしいんだよ。
頼りにしてた義姉さんが 出ていっちゃうってことがな。
だって お前… 今まで ず~っと この家の大黒柱だったんだぞ 義姉さんは。
お~ いい お顔ですねえ。 はい お注射しましょうね…。
いい子ね~。 (恭子)じっとしててね~。
あっ 何? 達也。
あっ いや… 出かけてくるわ。 うん。
薫乃 出かけてっからさ 下は 誰も いないから。
そう。 じゃ 鍵 かけてって。 うん。
は~い… はい 終わりましたよ。
いい子でしたね 今日ね。 (恭子)いい子 いい子。
(徹)おい 上がれよ。
お邪魔しま~す。 ハハッ お前 もういいかげん➡
その「お邪魔します」は やめろよ。 あっ フフッ。
バイトの帰りか? うん。
今 何やってるんだ? 服屋。 女の…。
へえ~。 女の子に売るのか。 うん。
似合ってもいねえのにさ 「似合う」 「ナ~イス!」とか言っちゃったりして。
ハハハ…。 お前 結構 器用なんだな。 ええ?
ほら やれよ。 うん。
よいしょ…。
頂きます。 おう。
実は 俺さ もう バイトやめようかと思ってんだ。
ほう… やめて どうするんだ?
受験。 獣医学科の…。
獣医になってさ うちの病院 継ごうかと思ってるんだ。
おお… そうか。
まあ 何か さんざん遊んだのに 結局 決めたのが 家の仕事っていうのも➡
ちょっと情けないような気がするけどさ➡
まっ これが やっぱ 一番いいと思うんだ。
うん?
いや 本心から 「情けない」と思ってるのか?
情けないことなら やめた方がいいよ。
あっ そうだ…。
な… 情けない時でもさ やらなきゃ いけない時って あんじゃないの?
おっ どんな時だ? 家のためだよ。 決まってんじゃん。
じゃあ 家のために獣医になるのか?
家? …おふくろのためだよ。
おふくろをさ 自由にしてやりたいんだ。➡
でもさ このままだったら おふくろは➡
ばあちゃんを養わなきゃいけないとか 考えて 絶対に出ていけねえと思うんだ。
ああ…。
俺 それって よくないと思うんだ。
だから… 俺が 病院 継いで➡
いつでも 安心して 出ていけるようにしといてやりたいんだ。
そうか。
「そうか」… だけ?
うん? じゃあ どう言えばいい? 「どう言えば」って…➡
礼くらい 言ってほしいね。
本当ならさ 親父が ばあちゃん養わなきゃいけないのを➡
俺が やるって言ってんだから。
礼を言う前に 一つ聞いていいか? 何?
本当は 獣医には なりたくないのか?
ただ お母さんのためだけに 獣医になるつもりなのか?
だったら やめた方がいいよ。
人のために なったのでは 続かないからな。
よく言えるよな~ そんなこと。
親父が 家を ほったらかしにしたから こんなことに なってんじゃねえかよ。
ああ。
「ああ」じゃねえよ。
普通はさ 親父みたいに ほったらかしにしたり できないんだよ。
なにが 「人のために なったんでは 続かない」だよ。
そうそうね 自分のためになんか 生きられないものなんだよ。
はあ… 情けないのは 親父じゃないかよ。 何だよ… 帰る!
そうか。 そうだよ。 さいなら。
おい 気を付けて帰れよ。
♬~
えっ お父さんが? うん…。 あっ 見るなよ。
何 やってるの? 見りゃ 分かるだろ。
やめなさいよね そういうのに凝るの。 凝ってねえよ。 ただの暇潰しだよ。
ねえ 本当なの? うん?
本当に 獣医になるの? …の つもり。
いいの?
ああ… 俺さ 別に 犠牲になるって感じじゃねえんだよ。
まあ おふくろのためってこともあるけど せっかく 家に 仕事 あんだからさ➡
それ 継いでみるのもいいかなと 思ったんだ。 変かな?
ううん。 (達也)うん。
お母さんに言った? (達也)まだ。
早く言ってあげなさいよ。
そのうち 言うよ。 ちょっとさ➡
どれくらい勉強したらいいのかとか 考えてからな。
そっか…。 あっ 学費 どうするの?
(達也)ああ 1年目の分ぐらいはあるよ。➡
俺なりに考えて バイトしてるって言ったろ。 ああ…。
じゃあ 私 手伝うよ 学費。 (達也)いいよ それぐらい なんとかなる。
ううん。 手伝う! いいの!
全部 自分で払った方が かっこいいんだよ。
達也…。 うん?
ありがとう。 (達也)何だよ? 気持ち悪いな。
本当… ありがとね。
うん。
なあ… おふくろと赤松ってさ 本当に 結婚すると思う?
ああ… するんじゃないかな~。
多分… 絶対に 別れないと思う。
なあ… 本当は どうだったの? 何が?
姉ちゃんってさ 赤松のこと ほれてたの?
やめてよ 「違う」って言ったでしょう。
…なら いいんだけどさ いや もしも ほれてたってのが本当だったら➡
結構 つらいなと思ってさ。
違うわよ。
本当? 本当に本当? 本当に これっぽっちも?
本当だってば! そんな気持ちがあったら➡
こんなに お母さんのことを 応援できるわけないじゃない。
<今は 心から… 心の底から ほほえむことができる➡
のぞみ嬢ちゃんでありましたが…>
でも 大丈夫かな? (達也)うん?
ううん… 赤松さん。 今 大変な仕事 抱えているから。
♬~
回想 (赤松)3日だけ… 考えてみたらどうだ?
(ため息)
<そう。 今日は 約束の金曜日。 赤ゲン先生は 一人 静かに➡
大樹君を待っていたのであります>
♬~
おっ のぞみ。 どうした? ううん。 何か 飲もうかと思って。
あっ 久しぶりに 一杯やっちゃう? あっ いいねえ!
オッケー。
はい。 はい。
<ああ… どうか 明日が晴れますように。➡
小生にできるのは 祈ることだけであります>
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