All language subtitles for ひまわり 第08章 子はかすがいじゃないの？第085話

♬～

（のぞみ）あ～した　天気にな～れ…。

♬「君が跳んだ
水たまりへと」

♬「街の翳が」

♬「雪崩れてゆくよ」

♬「不意に
微笑う」

♬「ただそれだけで」

♬「胸の棘が抜ける気がする」

♬「手のひらの上に太陽を乗せて」

♬「心の暗がり照らし出しておくれ」

♬「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ　Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ」

♬「雨上がりの少女」

♬「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ　君と」

♬「めぐり逢えた」

♬「素敵な
奇跡」

♬「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ」

やめてよ！

何で「お父さん」なの？　何で　赤松さんが
お父さんなんかになるのよ！？

私は嫌よ！

（赤松）お…　おい！

（リキ）＜思ってもいなかった恋心に
戸惑い　傷ついて➡

夕暮れの福島へ舞い戻ってきた
のぞみ嬢ちゃんでありました＞

ただいま～。
（うらら）のぞみ！

（みどり）どうしたの？
明日　帰んでねがったの？

うん…　それがね　明日の朝早く
竹永先生のとこに➡

行かなきゃいけなくなっちゃったのよ。
（松男）忙しいんだない。

あ～　とんぼ返りしたら
疲れちゃったなあ…。

あっ　ナスの天ぷら？
食べっかい？うん！

あ～　おなか　すいた～！
朝　食べたっきりだったのよ。

（うらら）パーティーで
食べてこねがったのかい？

えっ？
優さんのお店だよ。

今日は閉店のパーティーやったんだべ？
んだんだ。

うん…　みんな
集まってくれてたみたいよ。

頂きます。

「みたい」っで行かねがったの？

冷でえない…。
そう？

だって～　今日で
閉店しちゃうんだべした？

のぞみちゃんらしくねえない。
（うらら）んだよ。　こういう時は➡

明日の　始発の新幹線さ　してでも
いてやるもんだぞい。（みどり）うん…。

そんな　責めないでよ…。

うん？　なじょした？

私だって　行きたかったわよ。
いっぱい手伝おうって思ってたわ。

でも　行けなかったのよ…。

あっ…　のぞみちゃん…？

責めてなんかいねえよ？

んだよ。
優さんのことを心配してるだけだぞい。

（はなをすする音）

あっ…　ごめんなさい…。
私も　ショック　おっきかったから。

（ドアが開く音）

（優）あ～あ　終わった　終わった…。

（桃子）まあちゃん…　本当に　ご苦労さま。

（あづさ）ご苦労さまでした。

いや～…　明日から心機一転だな！

（徹）頑張れよ。
ああ…。

さて　じゃあ　俺は帰るわ。
明日　早いから。

ああ…　本当に　ありがとう。
いや…。

ありがとうございます。

母さん…。
（薫乃）何？

いや…　こんな時に言うのは何だけど➡

「家を　あづさに譲りたい」って話
聞いたよ。

俺も…　優も異存はないから
好きなように　やってってくれ。

俺と　あづさは…➡

もう　元には戻れないよ。

徹さん…。

なんとか　やり直して…
償いたいと思ったんだけど➡

…未練ブラブラさせて　うろつくより
すっぱり諦める方が➡

よっぽど　償いになる…。
そいつが　分かったんだ。

あっ　でもな…
俺を追い出したなんて➡

負い目に思うなよ。

君は…　おふくろと…　家を守ってきた。➡

俺と別れたからって
病院を畳んで　出ることはないよ。

今までどおりに…　やってってくれ。

それが…　一番　自然だよ。

ありがとう。

あっ…　それだけ。

はっきりしないのは
一番いけないと思ってな。

徹…。
うん？

あなたも…　頑張りなさいね！

ああ…。
じゃあ！

♬～

＜「ジャイアントさよならパーティー」の夜
あづさ先生と　パパさんも➡

本当の　さよならを
迎えたのでありました＞

はあ～…　終わったわね。
（あづさ）ええ…。

優たちは　大丈夫。　あの２人なら
なんとか　やってくわ。

ええ…。

それから…➡

徹もね。

はい。

あとは　私たち…。

仲よく　やっていきましょうね。

はい！

これからも
どうぞ　よろしくお願いします。

やだ　お義母さん。　こちらこそ…。

＜のぞみ嬢ちゃん！
東京は　みんな　頑張ってますよ。➡

つらいことも　あるでしょうが
しっかり頑張ってくださいね＞

おはようございます！

おはようございます。
（星野）よう　東京　どうだった？

はい。　２人とも　なんとか
元気を取り戻したみたいです。

そう…　よかったな。
はい。　ありがとうございます。

（相楽）何　また　とうちゃん　そうやって
もう　いっつも　いっつもじゃないの…。

（竹永）頼むよ。　だからよ…　えっ？

（相楽）いえ！　あのねえ
その件につきましては　もう　とっくに➡

話し合いは終わったはずです。
こっちは終わってないんだよ。

２年越しの交渉してるんだからさ。
一方的なこと　おっしゃらないでください。

一方的なのは　そっちだろうが！

よう　おはよう！　いや～　気にするな。
単なる　俺の小遣い闘争だからよ。

いや　ちょごっと　ちょごっと！
あんた　うちの中の話➡

ペラペラしねえでくださいよ！

さ～て　出かけっかな～。

星野君　南田さん。
この間の件も　無事　片づいたし➡

今日は　ひとつ　国選事件でも
取りに行ってみるか？

はい！
はい！

よし！　私はよ
あんたら修習生を引き受けたらよ➡

必ず　国選事件を引き受けさせる
取ることにしてんだよ。

どうしてですか？
うん？　弁護士の社会的信用はよ➡

刑事事件で　無実の人を救ってきた
積み重ねによって　あるんだからな。

「刑事弁護の気持ちを
忘れないでやれ」ってことを➡

身をもって知ってほしいんだよ。

はい。
はい。

これこれ！　これだよ　これ。

いいか？　この中にな
現在　裁判所から要請の来ている➡

国選事件の起訴状が入ってるんだ。

今日は　２件か…。　うん？➡

この事件
まだ　決まってなかったのか…。

父親が　娘　道連れに無理心中。

途中で　思いとどまって
助かったものの➡

その件で　娘への殺人未遂罪に
問われてる事件だ。

娘さんへの殺人未遂罪…。
何か　残酷ですね。

う～ん…　しかも
助かったんだもんな…。

やってみるか？

はい。
はい。

よし！　じゃあ
ちょっと待ってろ…。

え～っと…　おっ　公判期日の
予定は　なしと…。➡

あの　すいません！　あの～　選任手続きを
お願いしたいんですけども…。

国選弁護人に選任された
あの～　竹永です。

（西村）はあ…　お願いします。

あっ　まあ　どうぞ　お座りください。

（竹永）あっ　あの～　この２人はですね➡

あの～　私の事務所に来てもらっている
修習生で➡

まあ　分かりやすく言いますと
弁護士の卵なんです。

あの　研修のために同席させてますけども
よろしいでしょうか？

（西村）はあ…。
そうですか。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

じゃあ　まあ…　座って　座って。
はい。

（竹永）食事は　ちゃんと
とってられますか？

はあ…。

そうですか…。

じゃあ…　早速ですけども
今日は　初めてですから➡

事件の概要について　大体のところを
確認させていただきますけども➡

いいですか？
はあ…。

じゃあ　星野君…。
はい。　それでは➡

事件について　申し上げますので
もし　間違っていたら➡

おっしゃってください。
（西村）はあ…。

え～…➡

あなたの　お名前は西村鷹男さん。
昭和３１年６月７日生まれ。　３８歳。

職業は美容師。　磐梯吾妻スカイラインの
浄土平駐車場において➡

長女　瑞穂さん　１４歳を道連れに➡

車の排気ガスによる
無理心中を図ったが未遂に終わった。

はあ…　間違いは　ありませんよ。

あの…　もし　よろしかったら➡

どうして　無理心中をなさったのか
聞かせてもらえませんか？

さあ…。
（星野）さあ？

強いて言やあ　くたびれたのかな。
くたびれた？

離婚して　娘　引き取って
心機一転しようと思って➡

こっちに　店　開いたら　１年と　ちょっとで
潰れてしまったんですよ。➡

疲れて　当たり前じゃないですか。

でも…。

疲れて　死にたくなったら
いけませんか？

はあ～　いきなり　やられたなあ。

「弁護人なんか要らない」って
感じでしたねえ。

ええ…。
ああ　国選では　よくあることだよ。

周りは　みんな　敵だと思ってっからなあ。

特に　今回は　実の娘への殺人未遂に
問われてるケースだから➡

被告のショックは相当なもんだろうよ。
ええ。

娘さんも　怖かったでしょうね…。
えっ？

お父さんに殺されかけたなんて　そっちも
相当なショックだったと思います。

（ノック）
（竹永）おっ？私　出ます。

（瑞穂）こんにちは。
あっ　こんにちは…。

私　西村瑞穂と申します。

この度　父　鷹男の弁護を　竹永先生に
引き受けていただくことに決まった旨➡

聞きましたので　ご挨拶に伺いました。

♬～