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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な 奇跡」
「Dreaming Girl」
(皿が割れる音) (桃子) 大丈夫!?
(リキ) 純ちゃん ジャイアントで倒れる!
その時 なんと 優叔父ちゃんがいたのは…
(赤松) おっ…! (優) あっ…。
あなたは…。 どうも ご無沙汰してます。
いや… どうしたんですか?
いや 実は あの… ちょっと ご相談が ありまして。
ああ… ちょっと 酒 入ってるけど いいかな?
ええ そりゃもう…。 飲んでてくれた方が いいぐらいなもんで。
あっ そう。 いや~ ここんとこね 忙しくて 掃除も してないんだよ。
まあ どうぞ どうぞ。 あっ… じゃあ 失礼します。
(赤松) はい。
(あづさ) あっ 大丈夫!? (達也) 駄目! 重いよ この人。
あなたじゃないでしょ。 (薫乃) そうよ。 純ちゃん 大丈夫なの?
ひどそうね。 相当痛いみたいなんです。
とにかく 上へ 上へ! (達也) えっ 上!?
だって 下 部屋ないじゃない! 早く早く!
(一同) ああ~!
(純一郎) あっ… すみません。 (薫乃) いいのよ。
これじゃ 横浜へ帰れませんよ。 ねっ?
お医者さん 何て? 胃けいれんだから
薬をのんで 今夜一晩 様子を見てくださいって。
働き過ぎなんじゃねえの? そうねえ。
いきなり お父様の代わりを 務めたんですものねえ。
(真紀) かわいそう。 あっ 大丈夫よ。
ねっ? とにかく ゆっくり休んで 安心して眠って。 ねっ?
(赤松) やあ お待たせしました。
ああ…。 あっ どうも…。
ああ… 法的には 問題ありません。
あなたと 南田のやつが 薫乃さんの遺言に反対しない限り
その遺産については 全て あづささんと 2人の子供のものになります。
いや… 法的なことはいいんです。
ただ もし本当に おふくろの 言うとおりにしてしまったら
もう 兄貴の帰ってくる場所が なくなっちまうんじゃないかと
思いまして…。 まあ おふくろは そうすることによって
変な期待 持たず すっきり 兄貴のことを 忘れてしまおうと思ってるんでしょうが
果たして それでいいのか どうか…。 うん…。
いや 僕はね… あっ すみません。
あの2人 まだ やり直せると思うんですよ。
まあ ちょっとした 気持ちの擦れ違いから
離婚するはめに なっちまいましたけども
まだ どっかで つながってるような 気がして しょうがないんですよ。
だって 何だかんだ言ったって 義姉さん
兄貴のことを 20年も待っててくれたんですから…。
だったら 僕が 一肌脱ごうじゃないか っていうことなんですよ。 はい。
(せきばらい) で…?
(優) えっ? 私に 何を?
はい。 あの… 義姉さんの気持ちを 聞いていただけないでしょうか?
気持ち?
ですから 少しでも 兄貴とやり直す気があるのかどうか…。
あるいは 全く駄目なのか。
そこんところを 聞いていただけないでしょうか。
私が… ですか?
ええ まあ…。 こんなこと お願いするの 本当に失礼なんですけども…
義姉さんも 僕らが相手だと なかなか 本音が言えないと思うんですよ。
だから…。 できない。
えっ?
(赤松) できません。 その件に関しては ご協力できません。
赤松さん…。
したくないんです。
東京は 何だか えらいことに なってきましたが…
もちろん 福島の のぞみ嬢ちゃんは そんなこと 知るはずもありません
(油座) お~い お着きだぞい!
ヘヘヘ… ささっ 上がらんしょ 上がらんしょ。
さあ どうぞ どうぞ。 どうぞ~。 うわ~。
ハハハ! おっ!
お邪魔しま~す! はい どうぞ~!
お邪魔しま~す。 さささ… はい どうぞ。
何してんの。 どこさでも座って。 (早瀬) へえ~ 鍋ですか?
(のぞみ) 失礼します。 いいない あんた!
一番先に 上座に座るなんて。 若大将らしいない。
若大将って? 茅ヶ崎出身でしょ。
若大将って感じじゃない? 「ふたりを 夕やみ…」
そだそだ! ノリいいない あんた。 その調子でいくべ。
何か このチーム 暗いんだもんない。
暗いかしら? (早瀬) 別に 暗くないよね。
暗いべよ。 笑いがねえべした。 (怜) 笑う時 今?
笑う時だよ~。 やっと 試験さ 通って ワッと はめを外す時でねえかい?
(一丸) 初めての実務で 疲れ果ててる時でもあるよね。
(星野) 明るく やりましょう! せめて 今日は。
(油座) そう。 そのひと言を待っていたんです。
んだ! んだら 実務修習の成功を祈って… 乾杯!
(一同) 乾杯~!
う~ん うめえ! 私ね こうやって受かって
仲間さ うち呼んで 飲むのが 夢だったんです。
私も 受かって ビール飲むの 夢でした。 受かる前から飲んでたじゃない。
飲んでませんよ。 知らないのに言わないでください。
まあまあ… んで 夫婦ゲンカは どうなったんだべか?
夫婦ゲンカ? (早瀬) すごいんだろ? お宅たちの事務所。
ああ…。 すごいよ 何言ってるか分からないぐらい。
でも 福島の名物事務所らしいんだぞい。
旦那は 手弁当派で 金は あとから ついてくるっつう理想主義。
女房は 離婚にかけては 右に出る者なしの現実派で
事務所を賄ってるってない。
弁護士っつっても 本当 いろいろ いるからな。
我々だって 結構 個性豊かだげんちょもない!
そうよね。 旅館のご主人もいれば 二世の弁護士さんもいるし。
(早瀬) 元雑誌記者も いりゃ 元銀座のOLもいる。
そうそう! それに 日本橋の 呉服屋さんの若旦那に
医学部出身のドクターだかんない。
その「ドクター」っていうの やめてほしいんですけど。
いいんでねえかい。 敬意を込めて言ってんだから。
アハハハハ! お~い ビールないよ!
(安代) は~い。 よいしょ…。
あっ 皆さん! 女房 兼 ここの女将。
いや… 女将 時々 女房って感じかな?
何言ってんだべ。 まあまあ ようごそ。
今日は ゆっくりしてっておくんなんしょ。 (一同) よろしくお願いします。
じゃ 始めっから どんどん持ってきて。
はいはい… よいしょ。
さあ よいしょっと!
えっ? 赤ちゃん 生まれるんですか?
いや… ハハハハ。 9月にない。 いくつです? 奥さん。
そんなこと よく聞けるねえ。 構わねえ 構わねえ。
えっとね… 私と同じ43。
43!? そんなに驚いたら…。
いや~ とっくに そだ アレじゃないんだげんちょも
20年目にして合格した勢いで… ついね。 アハハハハ!
痛っ! あっ 失礼。
(笑い声)
あっ! ドクターが笑った。 初めて 見たぞい。
いや~ うれしいない! ありがとう。
「ドクター」は やめてったら。 アハハ。
おっと… よし もうちょごっとだない。
今日は これ タヌキ汁なんですよ。 タヌキ?
はい! 福島でも珍しい うちの名物 タヌキ汁。 ポン。
それって 本物のタヌキ入ってんの? もちろん! 冷凍物だけどね。
うまいんだぞい。僕 いいや。 いい…。 なして?
前にも 言ったでしょ。 腹 デリケートな方なんです。
あっ そうですか。 じゃあ 皆さん その分も 食べておくれ。
ポン ポン ポン ポン ポン!
食べてみよう。 頂きます。
結構 おいしかったですね。 一番 嫌そうな顔してたくせに。
そんなことありませんよ。 これでも 私 好き嫌いだけは ないんですから。
あったら そんな でかくなんないよな。 はいはい。
あっ すみません! そこのCD屋の横で止めてください。
じゃあ 俺 ここだから。 気ぃ付けて。
おやすみなさい。 おやすみ。
じゃ 次 松川の長沼牧場まで お願いします。
ごめんね。 本当に 私 先でいい? ええ。
まだ ホテルにいるって いつ 引っ越すの?
私 引っ越さないわ。 えっ?
こういう のんびりした所 水に合わないの。
毎週末 東京へ帰るつもり。 だから ずっと ホテル住まいするわ。
え~? でも お金 かかるんじゃない?
ええ。 「ええ」って…。
ねえ… 星野さんと親しいの?
えっ? あっ… ううん。 別に 親しくなんかないけど 全然。
そう。 どうして?
私 星野さん 気に入ってるの。
あっ… そう… そうですか。
ええ。
ただいま。 遅い!
いや~ ごめん ごめん。 もう~ お店 大変だったのよ。
純ちゃん ここで倒れて お医者さん 連れてったり もう大騒ぎ!
ええっ? 大丈夫なのかよ?
胃けいれんだろうって。 今 のぞみちゃんの部屋で寝てるわ。
そうか… いや そりゃ悪かった。 …で どうだったの? そっちは。
赤松さん お義姉さんに聞いてくれるって?
いや それが… 断られちゃったんだよ。
え~ 駄目じゃん! 頑張って 押さなきゃ~。
ああ。 あのな…。
ん~ そりゃ 普通は断るわよ。 夫婦のことに口出しするなんて嫌だもん。
でも いろいろ考えて 赤松さんしか いないねってことになったんじゃな~い。
いや しかし…。
何 「しかし」なんて 改まった声 出してるの。
もう まあちゃん 押しが弱いんだから。
桃子!
あのな… 赤松さん 義姉さんに…。 何?
義姉さんに プロポーズしたんだって。
だから 義姉さんに 兄貴と やり直すつもりがあるかなんて
聞けないって…。 そりゃ そうだ…。
どうしよう…。 「どうしよう」って…。
もう 何だか 俺も 胃けいれんになりそうだよ。
あっ… 大丈夫?
サンキュー! ちょっと落ち着いたよ。
よかったじゃん。 寝てろよ。 ああ…。
ああ… ダサいよな。 何が?
腹痛起こして 別れた女のベッドに寝てるなんてさ。
フッ… まあな。
でも やっぱり 好きだなあ。 (達也) うん?
のぞみ…。
あっ… 言うなよ。 別によ 未練に むせび泣いてるってわけじゃねえんだ。
うん…。
まあ… 本当言うと 会社 立て直したら もう一回って 思ってんだけどな。
ふ~ん。
(純一郎) 言うなよ。 うん。
頑張れよ。
励ますなよ。 (笑い声)
(あづさ) ああ… どうだった? うん。 ちょっと落ち着いたって。
うん…。 はあ~ よかった。
うららに送る俳句? そう。 のぞみの頑張りを祈ってね。
どう? 「炎天の 道まっすぐに 歩み行け」。
う~ん。 いい。 そう?
俺も 一句 詠んでいい? (あづさ) えっ 達也が?
おう。 書いて。 (薫乃) あららら…。
「ひまはりよ…」。 (薫乃) ひまはりよ ひまはりよ… はい。
「東京にゐて…」。 (薫乃) 東京にゐて…。
「君思ふ」。
あら…。 どうしたの?
早く書いてよ。 (薫乃) ハハハ… ちょっと待って…。
「ひまはりよ」。 ひまはり…。
ああ 何だか あそこにも ここにも 火種ありって感じです
ただいま。 (みどり) お帰り。 御飯は?
あっ 済ませてきた。 うん。
でも 人間さんの集まる所 火種ありっつうのが
世の常なのであります
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