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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「不意に 微笑う」
「ただそれだけで」
「胸の棘が抜ける気がする」
「手のひらの上に太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な 奇跡」
「Dreaming Girl」
(あづさ) ああ…! 大家さんですか? そうですよ。
南田のぞみの母です。 先ほどは ご連絡ありがとうございました。
いいえ。 今 お医者から帰って 寝てますよ。
あっ そうですか。 後で また改めて お礼に伺います。
そんな お礼なんて…。 (薫乃) 祖母でございます。
お手数おかけいたしました。 おばあちゃん…。
(うらら) 私も 祖母でございます。 こちらさんも おばあちゃん?
失礼いたします。
(リキ) のぞみ嬢ちゃんダウンの知らせに 駆けつけた皆さんでありました
(桃子) 早く早く! (優) あれ? 母さん!
義姉さん? のぞみちゃんの部屋なら奥だけど?
あっ そうですか。 どうも。
(桃子) のぞみちゃん 大丈夫?
(のぞみ) そんな みんなで来なくてもいいのに!
何 言ってるの 心配したのよ!? ただの寝不足なのに過保護ねえ。
(内海) いいじゃねえか! 過保護に してもらうだけ ありがたいと思いな。
あっ あの… 仕事で お世話になってる 社長さんと奥さん。
どうも。 (眞弓) 初めまして。
お世話になってます。 母です。 ご迷惑をおかけいたしました。
いやいや こっちこそ申し訳ない。 疲れてるの気付かねえで働かせちまって。
いえ 自分の体です。 守れなかったのは自分の責任です。
さすがに ねえちゃんの おふくろさんだ。 はっきりしてんな!
…しすぎてるんです。 いや~ でも しかし よかったよねえ。
睡眠不足と栄養不足で 一時的に 血圧が下がっただけだっていうから。
ありがとうございます。 いや~ でも 本当 びっくりしたよ。
いきなり事務所で「バタ~ン!」だもんな。 ハハハハ!
すいません。 この子 自分の体を 過信してるところがあるんです。
そうなんですよ。 限界ってものを 知らないから つい 無理をして…。
後先 考えねえもんでない。 若い時ってのは そうでしょう。
いや でもねえ 度を越してるんですよ。
意地 張りだしたら 鉄の意地ですから。 誰の言うことも聞かないんですよ。
もう さんざん…。 (あづさ) 本当に半分諦めております。
今回も 自分で うちを飛び出したくせに このありさまですから…。
でも… お母さん 止めたわけじゃないんでしょう?
はっ? ええ? 「家を出る」って言った時
こう 扉の前に立ちはだかったわけじゃ ないんでしょう?(あづさ) はあ…。
だったら 独立を認めたんじゃないか。
認めたら こんな寄ってたかって こき下ろすようなこと
言うもんじゃないよ! はい…。
頑張ってた。えっ? そりゃあ 頑張ってた。
毎日 朝の4時に起きて 5時から勤務するっていうのは
口で言うほど 簡単じゃねえんだよ。 でも 遅刻したのは ぶっ倒れた今日だけ。
立派に 一人前にやってた。
まあな… 24って言やあ 一人前で当たり前だけど
50になったって 腰の据わらねえやつは いくらでもいるんだ。
いや 出過ぎたことだけど… ヘッ
一人前の娘つかまえて 家族が寄ってたかって
むちゃくちゃ言ってるのは 聞いてて不愉快だったんだ。
あんた もう いいかげんにしなよ! すいません 本当に…。
あのな… 子供ってのは 出ていくもんなんだよ。
それを許すんなら ちゃんと 一人前の 人間として 認めてやらなきゃいかん!
認められねえんだったら 家の柱にでも くくりつけて
手放しちゃいけねえんだよ! 親は 腹 決めなきゃ駄目だ。
はい…。 何か「半分諦めてる」っつったな さっき。
諦めるなよ。 子供のことで諦めたら 後で つらい思いするのは 親の方だ。
はい。 親は 何があっても 開き直っちゃいけねえんだ!
はい。
フッ… 何だこりゃ… 説教めいたこと言っちまったな。
いや どうも すいません。 ヘヘヘ…。 いえ あの… 安心しました。
えっ?一人前だなんて言っていただいて とても安心しました。
そうかい? (あづさ) はい。
よかったなあ ねえちゃん。 はい! フフフ。
調子に乗んないの。 は~い…。
じゃあ… 失礼するか。 親御さんが 見えたんなら 用はねえや。
はいよ フフフ。 じゃあ どうも… 本当に 余計なこと言って すいませんでした。
あの~ おかゆ… 鍋に作っておきましたから。
バカ野郎! おめえの方が 余計なことやってんじゃねえか!
うるさいよ 本当に! アハハハ…。
あっ どうぞ そのまま…。本当に…。 じゃあ… まあ お大事に。
お大事に。 ありがとうございました!
失礼いたします。 ありがとうございました。
はあ~… 何十年ぶりかに説教された。
いがったんでねえかい? おめえは ちょごっと増長してっからない。
増長? んだ! 一人して稼いで
子供 育ててきたと思ってるとこ あんだわい。
あら よく言うわ。 お母さんだって…。
ちょっと! 病人の枕元で ケンカしないでください。
病人だったら お前 さっさと寝ろよ。 ここへ ほら。
大丈夫。 点滴 打ったら 元気になっちゃった。
おいおい…。 何するの のぞみちゃん。 寝てなさい。
平気よ。 みんな ありがとう。 勉強するから みんな 帰って。
勉強って あんた… 寝てなきゃ駄目なのよ。
駄目よ! 一日も無駄にできないんだから。
いいから。 一日ぐれえ 何だっつうんだい!
その一日が 貴重なのよ! だから 焦るなよ ほら!
試験まで あと半年以上あるんだから…。 (桃子) 今 焦っても 来年は無理無理。
ひっど~い! 「来年こそは」と思ってんのに!
(ノック) はい… えっ 誰? はい!
舞子! 葵も!
(舞子) あの~ さっき 家に電話したら 達也君が…。
(葵) そんなに悪いんだったら 私たち…。 (舞子) うん…。
あ~ 違うの 違うの! 待って 待って。 もう みんな 寄ってたかって
説教しに来ただけだから…。 「だけ」ってこと ないでしょう。
どうぞ。 さあさあさあ 上がって ここへ座んなよ。
すいません。 いいんですか?
(優) ああ いいんだ いいんだ。 俺たち 店があるから 帰ろうと思ってたんだ。
お邪魔します。 どうぞ どうぞ。
まあまあ ありがとうございます。
大丈夫なの? うん!過労だって?
まあね。 (葵) ちゃんと 考えてやりなさいよ。
ダサいよ。 自己管理能力ないなんて。 (優) さすが 葵ちゃん いいこと言うねえ。
デキる女と呼んでください。 私は デキた女と呼んでください。
えっ? (葵) もしかして…?
フフフ 私… 出来たの。
おめでとう~! (うらら) いづなんだい?
クリスマスが 予定日なんです。
いいわねえ…。 おいおい!
あからさまに羨ましそうな声 出すなよ。 だって…。
でも 本当に いいわねえ。 薫乃ちゃん。
本当なら のぞみだって子供 産んでたって おかしくないのにねえ。
もう… こんな所で 勉強 勉強だって…。
いいじゃないですか。 なりたいものが あるんですから。
弁護士さんなんて いつなれるか 分からないのよ。
簡単になれるものより すてきだと思います。
あら~。 私も そう思います おばあちゃま。
さすが 友達! だげんと 栄養失調になったんでは
すてきも へっだぐれもねえない。 (薫乃) そうですよ!
のぞみ。 はい。
帰ってきなさい。
嫌よ 今更。 せっかく ひとつきたって ペースに乗れたのに!
ペースさ 乗り過ぎて ぶっ倒っちゃら どうしようも ねえんでねえかい?
(薫乃) それにねえ 聞いてるでしょうけど
お母さん 離婚届 出したのよ。
こういう時こそ そばにいてあげなさい。
それ 言われると つらいけど…。 だったら 帰ってらっしゃい!
その方が 勉強だって ず~っと はかどるわよ。
のぞみのため お母さんのため 家族のためよ。
ねえ? ねっ あなた方だって そう思うでしょう?
はあ…。 まあ…。
うん。 ほら ごらんなさい。
そんな 友達 巻き込んで どうすんのよ。 そんな… ごめんね 2人ともね。
そろそろ 失礼します。 そうね。
えっ もう帰っちゃうの?何か 他人がいない方がいいみたいだしさ
仕事あるし…。 私も 買い物あるから。
これ お見舞い! あっ ありがとう。
みんなで 食べてください。 ありがとう。すみません。
ごめんなさいね。ありがとう。 悪かったね。
いえいえ。ありがとう。 お邪魔しました。
さよなら。
あっ そうだ そうだ! そういえば 俺たちも お見舞い持ってきたんだよな。
そうだよ。 ほら! ジャ~ン! 食料 こんなに たくさん。
え~? これね 3日分は あると思うよ。
のぞみ これはね パジャマとね タオルなのよ。
ああ ありがとう…。 余計なことを…。
余計? ああ パジャマじゃありません。
のぞみです。 私は 頭下げて 帰ってもらう気は ありません。
こうなったからには 思う存分 自分でやったらいいと思ってます。
あづささん そんな 身も蓋もないことを。
んだよ。 私らはない おめえのため 思って…。
離婚のことだったら 心配いりません。
別に 今までと 何が変わるってわけじゃありませんから。
お父さんは どうだったの? えっ?
どう言ったの? 私 それが聞きたいわ。
ああ… ゆうべ 電話したよ。 (薫乃) それで?
ああ… ちゃんと言ったよ。 「離婚届 出した」って。
だったら さっさと 報告したら どうなの。
(優) いや あとで言おうと 思ってたんだよ。
だって のぞみが倒れたって聞いたのに 離婚の話なんか できないだろ?
(達也) 何 でかい声 出してんだよ。 廊下 丸聞こえだぜ。
(真紀) こんにちは。 いかがですか? あっ ありがとう。
ちょっと… あんた 何してんの? 待ってるんです。
何を?話が終わるのを。 話?
家族の話。 面白いんですよ ここの人たち。
言いたいこと 何でも言っちゃうんです。
「何にも」ってこと ないでしょう? 何か 言ったでしょう?
ああ… 「さようなら。 元気で 仲よくやってくれ」 そう言ってたよ。
それだけ? (優) ああ…。
義姉さんが そう 結論 出したんだったら 俺が反対する権利はない。
俺のことは きれいさっぱり忘れて 元気で 仲よくやってくれ。
「さようなら」…。 (薫乃) 「きれいさっぱり」…。
ほかに何か 言うことないの!?
いや 俺に言うなよ。 俺が言ってるわけじゃないんだから。
何だよ それ。 「元気で仲よく」? 幼稚園かよ。
いいわ! 幼稚園でも小学校でも…。
やりましょう! ねっ? やってやろうじゃないの。
あの子が悔しいと思うくらい みんなで仲よく 元気にやりましょう!
お義母さん。 母さん そんな 肩に 力 入れないで…。
(ノック)
お客さんですよ。
純ちゃん…。 (純一郎) あっ 大丈夫かよ 寝てなくて。
ええ…。 倒れて 意識不明になったって…。
葵が そんなこと言ったの? 違うよ。
あっ あの… 私が電話したの。
意識がね 失って 倒れてるかもしれないって。お義母さん。
そんな… 迷惑でしょう? もう 私たち…。
ああ いいよ。 別れたら 心配しちゃ いけないわけでもないだろう?
これさ… お見舞い。 あっ ありがとう。
親父の会社で扱ってる物なんだけどさ…。 (ノック)
また お客さんですよ。 (赤松) よう。ああ…。
あっ すいません。
(星野) 具合どう? もう 大丈夫です。
そうか…。
ご無沙汰いたしております。 あ… いや こちらこそ…。
達也の件では いろいろと お世話になりました。
ありがとうございました。 はあ…。
それから その節は 本当に申し訳ないことを…。
あっ いや 何を おっしゃるんですか。 もう 20年も前のことですから。
私どもも やっと あの子に 罰を与えました。
罰?
嫁が 離婚届を出しました。
私も これで縁を切ったつもりです。
あっ… 上がって。 そんなとこで 話してないで 上がってください。
上がってください。 どうぞ。
ああ… いいんだよ。 ちょっと 様子を見に来ただけだから。
それに ちょっと窮屈そうだしな。 ハハハ…。
(星野) 俺も。 (純一郎) ハハ… あっ 俺も。
皆さんが のぞみ嬢ちゃんを 心配してくれたようで
小生としては 大満足なんですが…
(うなり声)
(チャイム)
そのころ 留守宅の南田家には
思ってもいなかった客が 訪れていたのであります
大したことなくて よかったな。 うん。 心配ばっかり。
よし! 今日は 久々に飲もう! よし! 飲もう!
何かが 大きく 大きく 動き始めていました
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