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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
(のぞみ) 一応 報告しておきます。 択一試験 落ちました。
(赤松) そうか。
どうでもいいことでしょうけど。
どうでも よくないぞ。 えっ?
俺は 落ちてよかったと思う。
万が一 君が まぐれで 択一なんかに受かってみろ。
君は ますます調子に乗る。
まだ 「反対だ」って おっしゃるんですか?
私みたいな人間は 弁護士に 向いてないって お考えですもんねえ。
そういうこと。
確かに向いてないかもしれません。
自分勝手で 独断専行で わがままで 自己中心的なんですからね。
おいおい… 試験の八つ当たりを 俺に しに来たんだったら帰ってくれよ。
俺はな 女の八つ当たりを ニコニコして聞くほど 人間は出来とらん。
それに… えっ? いいか あんまり ガタガタ言うと
「うるせえ!」って どなり散らすぞ。
どなってください。 えっ?
実は ショック療法 求めて 来たんです。
ショック療法?
言われたんです。 自分勝手で 独断専行で わがままで 自己中心的だって。
誰に? 恋人にです。
痴話ゲンカの相談なら 乗れんぞ。
痴話ゲンカじゃありません。 ちゃんとしたケンカです。
ちゃんとしたケンカ? 彼
落ちてショック受けてる私に向かって わがままだって言ったんです。
…で 言われて 何て言ったんだ?
「ずるい」って 言ってやりました。
弁護士になるのは諦めて 男んとこ行け。
嫌です! じゃあ 男は諦めて
もっと 真剣に 必死に勉強しろ。
そんな…。
何だ 肝が据わっとらんな。
何でもかんでも中途半端なんだよ。 ケンカしたのも その証拠だ。
いいか… 本当に 弁護士になりたいんだったら
「わがままだ 自分勝手だ」と 言われたぐらいで
そんな キーキー言い返したりはせん!
逆に その男が本気で好きなら
ずるいだ何だと生意気なことは言わず 謝ってる。
好きな男の言葉ぐらい素直に聞ける賢さは 持っているはずだからな。
反論しろよ。 えっ?
いいから 反論してみろ。
どうした?
できません。 できない?
だって… 赤松さんの言ったの 正しいもの。
何だ それは…。 「いい弁護士になる」って たんかを切っといて その程度か。
いいか? 俺に正しくっても 君に正しくないことだってあるんだよ。
えっ? 今 俺は
「自分勝手だ わがままだって 言われたぐらいで
キーキー 口答えはせんはずだ」と言った。 はい。
でも それは むしろ… あまりにも 一面的だ。
本気で「なりたい」と思ってるからこそ
「自分勝手だ」と言われて 腹が立つことだってある。
それから 「本気で男が好きなら 生意気なことは言わない。
好きな男の言葉ぐらい 素直に 聞けるはずだ」と言った。ええ。
これも 正しいようで 全く表面的だ。
好きな男 好きな女の言葉なんて 一番 素直に聞けないのが人間だからな。
これぐらいの反論が できなくて どうする。
本気じゃないんだよ。
弁護士になりたいっていう気持ちも そいつを好きだっていう気持ちも…。
本気なら 何を言われても 「違う」って思うもんだ。
向かっていくもんだ。 もう一度 考え直せ。
本当に 弁護士になりたいのか 本当に 結婚をしたいのか…。
少し 自分を疑え! はい。
☎
はい もしもし…。 ああ 俺だが…。
ああ… ああ…。 いや… 夜ならいいが…。
今 来客中なんだよ。 分かった。 じゃあ その時…。
仕事ですか? ああ…。
じゃ 私… 失礼します。
失礼します。
ああ…。
(リキ) 純ちゃんを失いたくない。
それだけは のぞみ嬢ちゃんの真実でありました
ごめん。 仕事 大丈夫だった? (純一郎) ああ…。
ごめん。 この間のこと 早く 謝りたくて…。
コーヒーね! はい。
私が 悪かったの。 ごめんね。
落ちたから 言うわけじゃないけど やっぱり 甘いとこあったと思う。
諦めるって言うのか?
本気でなりたいのかどうか もう少し 考えてみる。 一生のことだもんね。
やめてくれよ。 えっ?
女の夢 摘んじゃうような 狭い男に なりたくねえよ。
けど… お前が 夢 持ち続ける限り
今度みたいなことの 繰り返しなんだよ。
そんな… なげやりな言い方しないで。
なげやりじゃないよ! 俺だって いろいろ 考えたんだけど
何もかも 割り切れなくなってきたんだよ!
そういうの なげやりって言うの! 理屈 言うなよ!
いくら 弁護士先生だからってなあ 感じ悪いよ!
結局 そこじゃない。 何が?
「弁護士が嫌だ」ってことじゃない。
だったら 考え直すって 言ってるんだから
素直に聞いてくれたっていいじゃない!
分かってねえなあ…。
本当に お前 分かってないな!
今のお前は 愛情とか 気持ちを ないがしろにしすぎるんだよ。
そこが嫌なんだよ。 分かるかよ?
俺を ないがしろにしすぎるって 怒ってるんじゃないぞ。
自分の夢以外のもん 後回しにできる お前についていけないって言ってんだよ!
駄目だよ もう…。
駄目って?
もう 俺たち… どっちにも行けないよ。 どういう意味?
それくらい考えろよ。 すげえ勉強する頭 あんだからよ…。
ああ 嫌だ! あ~ 一番言いたくないこと言ってるよ!
純ちゃん…。
好き… だったよ。
大学の時のノリで いっつも おちゃらけてきたけど
俺… 本当に お前のこと… 好きだったよ。
明るくて めげなくて どっか抜けてて
でかくて 不器用で…
すぐ びっくりして よく泣いて
本当… 全部 好きだったよ…。
今だって 好きだよ…。
でも… 何か もう 駄目だよ。
じゃあ… 会社 仕事あるから…。
司法試験… 来年は頑張れよ。
これ 皮肉じゃないぜ。
待って!
(ノック)
(強めのノック)
開いてるぞ。
(徹) よう…。
あっけない… あまりにも あっけない別れに
涙も出ない のぞみ嬢ちゃんでありましたが…
(ノック)
達也…。 あっ 何? 消しゴム? シャーペンの芯かな?
(達也) どうしたの? えっ?
(達也) 飯だぜ。 呼んでんじゃん。 あっ そう… そっか…。
何だよ?えっ? 変だぜ。
何が? (達也) 顔が…。
あっ 生まれつきか…。
あっ 今日 お鍋? (うらら) ああ ざっぱ汁だ。
あれ? 薫乃ちゃんは? (あづさ) 俳句教室。 春の遠足ですって。
うららちゃんは行かなくていいの?
はあ 何だか 今日は 気が進まねぐって…。
宿題 できなかったんだろう? できたわい。
今回のは 最高の一句だ。 フッ。
「夏つばめ 頭上かすめて 物忘れ」。
それ 川柳なんじゃねえの?
これぐらいは ユーモアがあった方がいいんだぞい。
薫乃さんのなんかは 「夏つばめ 風のまにまに 夢を見て」。
気取ってるだけでねえかい。 フフフ まあ 好みの問題よね。
さあ 出来たぞい。 (歓声)
(一同) 頂きま~す!
あっ お肉も入ってる~。 豪勢! まあない。
うわっ! ちょっと 待ってよ。 何 これ? コロッケも入ってる!
えっ? はあ~ いいんでねえかい。
何だって 残り物 入れるのが ざっぱ汁だべ。
でも コロッケは ないでしょう? なあ? 何 言ってるのよ。
お母さんなんてね 子供の頃 毎日 これ 食べさせられてたのよ。
「食べさせられてた」っつうことは ねえべよ。
まあ こだ狭いとこではなんだげんじょ
天井の高え福島のうちと気候には はあ これが合うんだぞい。
はいはい。 フフフ。
(ため息)
福島さ 帰っかな?
そろそろ 牧場 心配になってきた?
ああ…。 じゃあ 様子 見てきたら?
そうでねぐって…。 (あづさ) えっ?
福島さ 帰っぺかない…。
えっ? それって東京を離れるってこと?
ああ…。 お母さん…。
分かった! 薫乃と ケンカでもしたんだろう?
違う! (あづさ) じゃあ 何なの?
(達也) ホームシック? まあ そういうことだわ。
どうしたの? 急に…。
何だか やっぱし 私は このうちさは 邪魔者みてえな気がしてない…。
そんなことないわよ。 行かないでよ。
あ~ まだ 決めたわけではねえげんと…。
行かないでよ。 ここにいてよ…。
私を置いていかないでよ…。
ちょ… ちょごっと のぞみ… 泣ぐごとねえべよ?
「行かないで!」 うららばあさんに その言葉を言って初めて
大切な 大切なものを 失ってしまったのに気付いた
のぞみ嬢ちゃんでありました
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