All language subtitles for [SubtitleTools.com] Hotarugusa ep06 (848x480 x264 AAC)
Afrikaans
Akan
Albanian
Amharic
Arabic
Armenian
Azerbaijani
Basque
Belarusian
Bemba
Bengali
Bihari
Bosnian
Breton
Bulgarian
Cambodian
Catalan
Cebuano
Cherokee
Chichewa
Chinese (Simplified)
Chinese (Traditional)
Corsican
Croatian
Czech
Danish
Dutch
Esperanto
Estonian
Ewe
Faroese
Filipino
Finnish
French
Frisian
Ga
Galician
Georgian
German
Greek
Guarani
Gujarati
Haitian Creole
Hausa
Hawaiian
Hebrew
Hindi
Hmong
Hungarian
Icelandic
Igbo
Indonesian
Interlingua
Irish
Italian
Japanese
Javanese
Kannada
Kazakh
Kinyarwanda
Kirundi
Kongo
Korean
Krio (Sierra Leone)
Kurdish
Kurdish (Soranî)
Kyrgyz
Laothian
Latin
Latvian
Lingala
Lithuanian
Lozi
Luganda
Luo
Luxembourgish
Macedonian
Malagasy
Malay
Malayalam
Maltese
Maori
Marathi
Mauritian Creole
Moldavian
Mongolian
Myanmar (Burmese)
Montenegrin
Nepali
Nigerian Pidgin
Northern Sotho
Norwegian
Norwegian (Nynorsk)
Occitan
Oriya
Oromo
Pashto
Persian
Polish
Portuguese (Brazil)
Portuguese (Portugal)
Punjabi
Quechua
Romanian
Romansh
Runyakitara
Russian
Samoan
Scots Gaelic
Serbian
Serbo-Croatian
Sesotho
Setswana
Seychellois Creole
Shona
Sindhi
Sinhalese
Slovak
Slovenian
Somali
Spanish
Spanish (Latin American)
Sundanese
Swahili
Swedish
Tajik
Tamil
Tatar
Telugu
Thai
Tigrinya
Tonga
Tshiluba
Tumbuka
Turkish
Turkmen
Twi
Uighur
Ukrainian
Urdu
Uzbek
Vietnamese
Welsh
Wolof
Xhosa
Yiddish
Yoruba
Zulu
Would you like to inspect the original subtitles? These are the user uploaded subtitles that are being translated:
1
00:00:00,000 --> 00:00:03,810
[ 心の声 ](菜々)不正の証し。
何か… もしも 何かが…。
2
00:00:03,810 --> 00:00:06,010
(風早市之進)安坂長七郎殿は➡
3
00:00:06,010 --> 00:00:09,020
日向屋にまつわる不正を
ただそうとしていたのでは ありますまいか!
4
00:00:09,720 --> 00:00:14,080
[ 回想 ](安坂長七郎)私は その一件に関する
不正の証しを持っております。
5
00:00:14,080 --> 00:00:18,520
(鏑木勝重)不正の証しについて
しかと確かめよ。
6
00:00:21,000 --> 00:00:22,190
(椎上節斎)これは…!
7
00:00:22,890 --> 00:00:25,690
父が残した
日向屋にまつわる不正の証しです!
8
00:00:25,690 --> 00:00:28,000
これで 旦那様は助かるのですよね?
9
00:00:28,290 --> 00:00:33,410
(桂木仙之助)私は今まで ずっと 轟に脅されて
市之進殿を裏切ってました。➡
10
00:00:35,530 --> 00:00:37,110
申し訳ありません!
11
00:00:39,250 --> 00:00:40,710
(轟 平九郎)文書を出せ。
12
00:00:48,760 --> 00:00:49,720
親分!
13
00:00:54,940 --> 00:01:02,900
日本語字幕 Jpsubbers
計時機構 Jean: www.giftedones.net
14
00:01:04,090 --> 00:01:05,770
早く出せ。
15
00:01:08,480 --> 00:01:11,380
お前が その気になるまで➡
16
00:01:11,380 --> 00:01:14,440
ここにいる者を 一人残らず始末する。
17
00:01:17,990 --> 00:01:20,280
まずは この裏切り者からだ。
18
00:01:28,630 --> 00:01:29,790
待って!
19
00:01:31,660 --> 00:01:33,010
どこだ?
20
00:01:35,960 --> 00:01:37,670
米びつの中です。
21
00:01:37,940 --> 00:01:39,870
菜々殿!
22
00:02:04,040 --> 00:02:05,570
(仙之助)やめろ!
23
00:02:06,110 --> 00:02:11,360
こんな裏切り者のために…。
お人よしにも程がある。
24
00:02:13,840 --> 00:02:18,830
旦那様が ここにいらしたら
私と同じことをなさいます。
25
00:02:18,830 --> 00:02:21,350
青臭い世間知らずだからな。
26
00:02:24,390 --> 00:02:25,750
かわいそうな人。
27
00:02:30,590 --> 00:02:37,000
旦那様は 武士の志を信じ➡
28
00:02:37,840 --> 00:02:40,690
お仲間を信じ➡
29
00:02:42,500 --> 00:02:44,430
お身内を信じておられます。
30
00:02:47,080 --> 00:02:50,020
でも あなたは…➡
31
00:02:51,650 --> 00:02:53,250
何も信じていない。
32
00:02:55,870 --> 00:02:57,650
だから 何だ?
33
00:03:00,530 --> 00:03:02,320
かわいそうだと言ったんです!
34
00:03:05,370 --> 00:03:08,020
雉も鳴かずば撃たれまいに。
35
00:03:23,080 --> 00:03:26,470
(壇浦五兵衛)待て!
(節斎)ま… 間に合った…!
36
00:03:28,780 --> 00:03:30,510
轟 平九郎殿ですな?
37
00:03:32,240 --> 00:03:35,250
それがしは剣術指南役 壇浦五兵衛。
38
00:03:37,200 --> 00:03:40,140
それがしと やり合えば
事は表沙汰になる。
39
00:03:40,140 --> 00:03:41,260
それでも よろしいか?
40
00:03:48,420 --> 00:03:50,330
それがしを斬るのは容易ではないぞ。
41
00:04:05,870 --> 00:04:08,270
用は済んだ。
42
00:04:19,710 --> 00:04:21,530
(五兵衛)菜々!
(舟)菜々!
43
00:04:21,690 --> 00:04:23,370
一体 どういうことだよ!
44
00:04:25,040 --> 00:04:27,640
(五兵衛)しっかりせい!
(舟)ちょっと あんた…!
45
00:04:29,570 --> 00:04:33,190
死んじまったのかい! おい! おい…!
46
00:04:33,190 --> 00:04:35,850
うそだろ! ちょっと!
(正助 とよ)らくだの親分!
47
00:04:35,850 --> 00:04:37,110
親分!
48
00:04:37,110 --> 00:04:39,090
親分!
らくだの親分!
49
00:04:39,470 --> 00:04:43,490
(湧田の権蔵)ああっ…! ばか野郎…。
50
00:04:43,490 --> 00:04:45,090
勝手に殺すな…。
51
00:04:45,810 --> 00:04:47,660
らくだの親分!
(正助)親分!
52
00:05:01,580 --> 00:05:03,250
[ 回想 ]かわいそうな人。
53
00:05:08,300 --> 00:05:13,780
[ 回想 ]旦那様は 武士の志を信じ➡
54
00:05:13,780 --> 00:05:16,880
お仲間を信じ➡
55
00:05:16,880 --> 00:05:18,810
お身内を信じておられます。➡
56
00:05:19,520 --> 00:05:25,470
でも あなたは…
何も信じていない。
57
00:06:02,400 --> 00:06:06,560
皆さん 申し訳ございませんでした…!
58
00:06:06,560 --> 00:06:09,480
こんな恐ろしいことに
皆さんを巻き込んでしまって…。
59
00:06:09,690 --> 00:06:12,510
いまさら 何言ってんだい。
60
00:06:12,510 --> 00:06:15,260
ただ同然で この家に住み着いたくせに。
61
00:06:16,690 --> 00:06:23,220
(節斎)わしらは もう
お前さんたちを放っとけんのじゃ。
62
00:06:23,220 --> 00:06:25,590
その細腕で あるじの無実を信じ➡
63
00:06:25,590 --> 00:06:29,080
お子たちの面倒を見ているお主の力に
なりたいのだ。
64
00:06:29,080 --> 00:06:30,930
みんな 仲間なんだよ。
65
00:06:34,020 --> 00:06:36,200
皆さん…。
(権蔵)聞いたか?
66
00:06:39,550 --> 00:06:41,140
申し訳ありません。
67
00:06:41,140 --> 00:06:44,540
何もかも私のせいで…!
ばか野郎!
68
00:06:45,100 --> 00:06:46,080
申し訳ありません!
69
00:06:46,300 --> 00:06:51,500
違うんだよ…!
謝るんじゃねえっつってんだよ。
70
00:06:52,470 --> 00:06:56,020
おめえは もう… 仲間なんだからよ。
71
00:06:57,350 --> 00:06:58,880
えっ…?
72
00:06:58,890 --> 00:07:04,450
「罪を憎んで人を憎まず」。
孔子様もおっしゃっとる。
73
00:07:14,440 --> 00:07:16,230
はい…。
74
00:07:17,330 --> 00:07:21,940
しかし 大切な不正の証しが
燃やされてしまいました。
75
00:07:22,530 --> 00:07:27,750
それだ! その証しが…。
76
00:07:27,750 --> 00:07:31,260
菜々 もしかして…。
77
00:07:42,450 --> 00:07:45,910
さっき 轟が燃やしたのは
まさかのときのために➡
78
00:07:45,910 --> 00:07:49,180
死神先生に書き写していただいた
偽物です。
79
00:07:49,180 --> 00:07:51,020
そういうことじゃ。
80
00:07:52,140 --> 00:07:54,740
うちの蔵に隠してたのかい? それも。
81
00:07:54,870 --> 00:07:57,410
はい。 風早家の天目茶わんの箱に。
82
00:07:58,150 --> 00:08:01,930
言っとくけどね それは まだ
れっきとした質ぐさだからね!
83
00:08:01,930 --> 00:08:05,210
取り戻すつもりだったら ちゃんと…。
(五兵衛)材木問屋 日向屋は➡
84
00:08:05,210 --> 00:08:09,090
十数年も前から お家所有の山林を
ただ同然で伐採しておる。
85
00:08:09,090 --> 00:08:14,920
(節斎)日向屋が請け負った普請は
目を疑うほどの高値じゃ。
86
00:08:14,920 --> 00:08:20,550
それを決めていたのが
大殿の意を受けた轟だ。
87
00:08:20,550 --> 00:08:24,470
菜々の父親 安坂長七郎殿は➡
88
00:08:24,470 --> 00:08:32,000
日向屋と轟 そして 大殿のつながりを
暴こうとしていたのだ。
89
00:08:32,690 --> 00:08:38,020
これは かつて 安坂殿に送りつけられた
普請奉行の文じゃ。➡
90
00:08:38,920 --> 00:08:42,490
これ以上の詮索はするなと
暗に 釘を刺しておる。
91
00:08:42,710 --> 00:08:48,160
大殿は 日向屋から 莫大な賄賂を
受け取っておったんじゃろう。
92
00:08:48,570 --> 00:08:52,170
それゆえ 菜々のお父上は
轟に陥れられたのか。
93
00:08:52,570 --> 00:08:57,010
(権蔵)まったく… 汚え野郎たちだ!
94
00:08:59,320 --> 00:09:04,350
桂木様 これがあれば
旦那様は助かるのですね?
95
00:09:04,910 --> 00:09:08,820
この文書が公になれば
市之進殿に罪はなく➡
96
00:09:08,820 --> 00:09:12,550
お家に害をなしているのは轟だと
明らかになるはずです。
97
00:09:13,860 --> 00:09:17,130
では すぐにでも この証しを持って
訴え出ます。
98
00:09:17,130 --> 00:09:17,890
早まるな。
99
00:09:18,170 --> 00:09:21,960
うかつに この証しを出せば
必ず 轟に握りつぶされる。
100
00:09:21,960 --> 00:09:22,900
そのとおりです。
101
00:09:25,440 --> 00:09:31,020
(五兵衛)風早殿は お代替わりを機に
お家の改革を進めようとされていた。
102
00:09:31,020 --> 00:09:33,290
その証しは 大殿ではなく➡
103
00:09:33,480 --> 00:09:35,710
若殿に じかに ご披見いただこう。
104
00:09:35,710 --> 00:09:37,730
それが最善の策じゃ。
105
00:09:37,730 --> 00:09:41,520
若殿は まもなくお国入りされる。
そのときこそ 好機。
106
00:09:43,290 --> 00:09:48,510
それまでに 旦那様に お沙汰が
下されたりはしないのでしょうか?
107
00:09:48,510 --> 00:09:49,730
(節斎)大丈夫だ。
108
00:09:50,570 --> 00:09:55,660
風早様が みずから
罪をお認めにならないかぎりな。
109
00:10:11,650 --> 00:10:14,120
柚木様…。
110
00:10:14,520 --> 00:10:18,460
安坂長七郎殿が隠し持っていたという➡
111
00:10:18,460 --> 00:10:26,850
不正の証しは なかったと
轟が大殿に知らせたらしい。
112
00:10:26,850 --> 00:10:31,420
だが これは
轟が どこかで文書を探し当て➡
113
00:10:31,420 --> 00:10:34,330
処分してしまったということかもしれん。
114
00:10:34,330 --> 00:10:39,220
いずれにしろだ
証拠がなかったということになれば➡
115
00:10:39,220 --> 00:10:44,910
次は お主に罪を認めさせようと
責めたててくる。
116
00:10:46,720 --> 00:10:53,260
わしは 若殿にお目通りを願い
間違った道を歩んではならんと➡
117
00:10:53,260 --> 00:10:55,990
おいさめしてみる。
118
00:10:57,020 --> 00:10:57,890
風早!
119
00:10:59,770 --> 00:11:04,080
ここが我慢のしどころだぞ!
120
00:11:04,080 --> 00:11:05,000
はい。
121
00:11:05,800 --> 00:11:07,800
ふんばれ!
122
00:11:27,040 --> 00:11:28,520
うわっ!
123
00:11:31,520 --> 00:11:36,470
おおっ? 盛大にやらかしたな 正助。
124
00:11:36,470 --> 00:11:38,740
私ではありません!
ええ?
125
00:11:38,740 --> 00:11:41,040
死神先生…。
126
00:11:42,050 --> 00:11:42,970
(舟)おはよう。
127
00:11:43,680 --> 00:11:48,310
ほれ あんたたちの好きな
芋の煮っ転がしだよ。
128
00:11:48,310 --> 00:11:51,320
ありがとうございます。
よかったですね。
129
00:11:53,100 --> 00:11:54,550
あっ…。
130
00:11:56,730 --> 00:11:59,320
とよ 怖かったんだ…。
131
00:12:02,850 --> 00:12:04,390
もう大丈夫ですよ。
132
00:12:06,040 --> 00:12:10,490
ああ。 もう あの悪いお侍は来ないぞ。
133
00:12:10,700 --> 00:12:13,310
そうそう。 あたしらが そばにいるからね。
134
00:12:24,580 --> 00:12:28,930
間違いなく 焼き捨てたのだな?
135
00:12:28,930 --> 00:12:34,500
はい。 あとは
風早市之進に罪を認めさせるだけです。
136
00:12:34,500 --> 00:12:38,520
風早が やすやすと認めるか?
137
00:12:38,840 --> 00:12:41,160
あの男にも弱みはあります。
138
00:12:42,900 --> 00:12:46,960
風早が罪を認めることは
これ以上ない屈辱。
139
00:12:46,960 --> 00:12:50,810
その辱めを存分に味わわせてやります。
140
00:12:52,310 --> 00:12:55,500
好きにすればよい。
141
00:13:01,370 --> 00:13:04,560
[ 回想 ]お前は武士になるんだよ。➡
142
00:13:04,560 --> 00:13:09,790
立派な武士になって
わしに恩返しをするんだ。➡
143
00:13:10,240 --> 00:13:12,150
分かったかい?➡
144
00:13:12,310 --> 00:13:14,740
分かったかい!➡
145
00:13:14,740 --> 00:13:17,980
うん。 ああ いい子だ。➡
146
00:13:19,690 --> 00:13:25,010
もし 恩返しもできないようなら…。
147
00:13:28,590 --> 00:13:29,810
消えろ。
148
00:13:34,650 --> 00:13:35,860
おやじ殿。
149
00:13:40,430 --> 00:13:43,990
おやじ殿は 信じるものはありますか?
150
00:13:49,060 --> 00:13:52,330
どうした?
151
00:13:53,480 --> 00:13:56,030
血迷ったか。
152
00:13:56,920 --> 00:14:00,680
私は何も信じておらん。
153
00:14:00,680 --> 00:14:04,580
特に 人はな。
154
00:14:05,410 --> 00:14:10,020
人は 裏切るものだ。
155
00:14:10,620 --> 00:14:15,710
それは 私とお前も同じだ。
156
00:14:15,710 --> 00:14:20,520
お互い 役に立たなくなれば…!
157
00:14:21,670 --> 00:14:25,040
捨て去るのみ。
158
00:14:31,470 --> 00:14:32,710
分かったな?
159
00:14:42,840 --> 00:14:46,630
(雪江)お目通りをかなえていただき
ありがとう存じます。
160
00:14:46,630 --> 00:14:50,900
いやいや 随分以前に
文を頂いておりながら➡
161
00:14:50,900 --> 00:14:52,250
ご無礼いたしました。
162
00:14:53,650 --> 00:14:56,010
文にしたためましたとおり➡
163
00:14:56,010 --> 00:15:00,460
轟様のお力で 風早市之進様を
お助けいただきたいのです。
164
00:15:01,380 --> 00:15:06,060
轟様は 大殿様の覚えめでたい方。
165
00:15:06,060 --> 00:15:10,740
大殿様に進言できるのは轟様だけだと
父から聞きました。
166
00:15:10,740 --> 00:15:12,750
買いかぶられたものですな。
167
00:15:13,560 --> 00:15:17,040
どうか お力をお貸しくださいませ!
168
00:15:18,560 --> 00:15:22,230
どうぞ お顔をお上げください。
169
00:15:22,230 --> 00:15:26,470
では お尋ねしますが➡
170
00:15:28,510 --> 00:15:31,060
風早は罪を犯したとお考えか?
171
00:15:31,750 --> 00:15:35,700
風早様にかぎって
曲がったことをなさるはずがありません。
172
00:15:37,900 --> 00:15:38,810
雪江殿。
173
00:15:40,970 --> 00:15:41,840
はい。
174
00:15:44,140 --> 00:15:49,290
風早殿が江戸送りに処せられたのは…。
175
00:15:51,250 --> 00:15:53,900
私の罠に落ちたからです。
176
00:15:55,190 --> 00:15:56,060
えっ…?
177
00:15:56,310 --> 00:16:01,570
ここだけの話 私は風早の一味に
闇討ちを仕掛けられました。
178
00:16:01,570 --> 00:16:07,000
無論 返り討ちにしてやりましたが…。
179
00:16:08,660 --> 00:16:11,130
その一味から口書を取ったのです。
180
00:16:11,130 --> 00:16:14,710
私を襲えと命じたのは 風早市之進だと。
181
00:16:15,520 --> 00:16:17,650
風早様が そのようなこと…!
182
00:16:17,650 --> 00:16:20,190
おっしゃるとおり 風早は何も知らぬ。
183
00:16:20,190 --> 00:16:22,210
一味が勝手にしたこと。
184
00:16:24,140 --> 00:16:28,250
このままでは
風早は切腹に処せられますぞ。
185
00:16:31,410 --> 00:16:34,530
陥れはしたが 殺すには惜しい。
186
00:16:35,060 --> 00:16:38,630
いずれ 必ず お家のために役立つ男。
187
00:16:39,410 --> 00:16:41,760
どうすれば お救いできるのです…!
188
00:16:45,260 --> 00:16:48,870
一つだけ 助ける手だてがある。
189
00:16:50,930 --> 00:16:52,380
それは?
190
00:16:57,830 --> 00:17:00,110
風早が罪を認めること。
191
00:17:14,810 --> 00:17:19,540
罪を認めれば 助かるのですか?
192
00:17:19,990 --> 00:17:24,650
認めれば 切腹ではなく
お預けの沙汰が下るでしょう。
193
00:17:24,850 --> 00:17:29,650
そして 此度のお代替わりの恩赦で
罪を許し 国許に戻す。
194
00:17:29,650 --> 00:17:34,490
私なら そう取り計らうことができる。
195
00:17:40,520 --> 00:17:42,980
雪江殿➡
196
00:17:44,490 --> 00:17:47,200
そもそも そなたの望みは何でしたかな?
197
00:17:49,470 --> 00:17:54,210
風早様が ご無事でお帰りになること…。
198
00:18:00,360 --> 00:18:02,610
私も 思いは同じです。
199
00:18:09,970 --> 00:18:14,580
風早に 文をしたためては いかがかな?
200
00:18:14,580 --> 00:18:16,930
「罪を認めろ」と。
201
00:18:16,930 --> 00:18:22,290
私が どうお頼みしても
風早様が罪をお認めになるとは…。
202
00:18:22,290 --> 00:18:28,510
確かに。 あの男 己のためなら
決して認めないでしょうな。
203
00:18:30,480 --> 00:18:34,770
しかし… あの女子のためなら…。
204
00:18:36,330 --> 00:18:37,450
「あの女子」?
205
00:18:38,330 --> 00:18:39,820
菜々という女中です。
206
00:18:42,300 --> 00:18:46,510
あの女中のために 風早様が?
207
00:18:47,290 --> 00:18:48,850
まさか…!
208
00:18:48,850 --> 00:18:51,770
信じられないのなら…。
209
00:18:54,090 --> 00:18:55,710
確かめてみればいい。
210
00:19:29,530 --> 00:19:33,580
申し訳ございません!
むさ苦しい所で…。
211
00:19:44,110 --> 00:19:45,850
風早様のお子たちは?
212
00:19:47,180 --> 00:19:50,350
正助様は 塾で学んでおられます。
213
00:19:50,350 --> 00:19:53,030
とよ様も そこで
面倒を見ていただいております。
214
00:19:53,660 --> 00:19:56,930
あなたは その間 働いているのですね?
215
00:19:57,410 --> 00:19:59,000
はい。
216
00:20:00,210 --> 00:20:04,070
まだ若いあなたが そこまでして…。
217
00:20:04,070 --> 00:20:07,650
まるで お子たちの母親のようですね。
218
00:20:08,540 --> 00:20:14,250
風早様が無事にお戻りになられたら
後添えにと望まれるかもしれませんね。
219
00:20:14,250 --> 00:20:19,020
そんなこと あるはずがございません!
私は 女中です。
220
00:20:20,200 --> 00:20:24,830
そうね。
お子たちは れっきとした武家の出。
221
00:20:25,540 --> 00:20:27,800
学問も 武術も たしなみも➡
222
00:20:27,800 --> 00:20:31,480
きちんと身につくように
育てなければなりませんものね。
223
00:20:31,480 --> 00:20:33,200
おっしゃるとおりです。
224
00:20:33,200 --> 00:20:39,000
不自由な思いをさせてしまって
奥様に申し訳なくて…。
225
00:20:39,580 --> 00:20:44,920
旦那様とお子たちをお守りすると
奥様とお約束したのに…。
226
00:20:46,300 --> 00:20:49,000
約束?
227
00:20:50,770 --> 00:20:53,360
奥様に頼まれたのですか?
228
00:20:54,920 --> 00:20:55,790
はい。
229
00:20:57,100 --> 00:21:01,120
それは 風早様も承知しておられるの?
230
00:21:10,020 --> 00:21:10,950
はい。
231
00:21:21,810 --> 00:21:23,890
そう…。
232
00:21:27,810 --> 00:21:29,510
あの…。
233
00:21:30,480 --> 00:21:37,010
風早様のご無事を祈る気持ちは
私も同じです。
234
00:21:39,840 --> 00:21:46,510
大殿様に近い方に働きかけて
風早様のことをお願いしてみます。
235
00:21:47,520 --> 00:21:52,590
きっと お力になれると思います。
236
00:21:52,590 --> 00:21:55,020
ありがとうございます。
237
00:21:59,010 --> 00:22:01,720
お嬢様?
238
00:22:54,320 --> 00:22:56,750
螢草…。
239
00:22:59,980 --> 00:23:03,010
もうそんな季節…。
240
00:23:38,860 --> 00:23:41,010
[ 回想 ]
(佐知)菜々。
241
00:23:45,670 --> 00:23:48,010
奥様…。
242
00:23:56,570 --> 00:23:59,000
旦那様…。
243
00:24:11,110 --> 00:24:13,980
戻ったか。
はっ。
244
00:24:15,280 --> 00:24:20,290
文書に関する報告は受けておる。
245
00:24:20,290 --> 00:24:23,450
次の一手も打ってまいりました。
246
00:24:23,450 --> 00:24:25,040
ほう。
247
00:24:25,040 --> 00:24:30,540
そろそろ 風早市之進に
その毒が効き始めたころかと。
248
00:24:32,650 --> 00:24:37,690
(雪江の声)「おつらい日々を
お過ごしのことと 胸が痛みます。➡
249
00:24:37,690 --> 00:24:41,850
先日 ご当家女中 菜々さんが➡
250
00:24:41,850 --> 00:24:47,050
轟 平九郎様に襲われるという騒ぎが
ございました」。
251
00:24:49,000 --> 00:24:54,000
(勝重)幹にそぐわぬ枝を「忌み枝」という。
252
00:24:57,540 --> 00:25:03,070
こいつを きちんと見逃さず
始末することが大事だ。➡
253
00:25:03,450 --> 00:25:05,520
どうだ?
254
00:25:07,860 --> 00:25:09,370
お見事にございます。
255
00:25:09,720 --> 00:25:15,870
清くまっすぐなだけでは
人の世は成り立たん。
256
00:25:15,870 --> 00:25:23,960
小さな藩が生き残るためには時には手を
汚さねばならんこともある。
257
00:25:25,390 --> 00:25:27,030
はっ。
258
00:25:28,600 --> 00:25:33,250
(雪江の声)「私は 思い切って轟様に会い➡
259
00:25:33,250 --> 00:25:36,510
菜々さんとお子たちの命乞いを
いたしました。➡
260
00:25:38,480 --> 00:25:44,380
轟様は 風早様が罪をお認めになれば➡
261
00:25:44,380 --> 00:25:47,840
もう手出しはしないと
約束してくれました」。
262
00:26:27,250 --> 00:26:31,990
お嬢様? なすが
たくさん残っていますよ。
263
00:26:34,540 --> 00:26:37,390
お嬢様?
264
00:26:38,670 --> 00:26:41,010
いけません。 ちゃんと召し上がらないと。
265
00:26:44,150 --> 00:26:45,870
そんなに ほっぺを膨らませたら…。
266
00:26:53,560 --> 00:26:55,990
もう…! お食事中ですよ!
267
00:26:56,520 --> 00:26:59,430
とよが 菜々を笑わせようって。
268
00:26:59,430 --> 00:27:00,970
えっ?
269
00:27:00,970 --> 00:27:02,850
菜々 泣いてたから。
270
00:27:05,900 --> 00:27:07,160
申し訳ありません。
271
00:27:07,590 --> 00:27:09,390
菜々は悪くない。
272
00:27:12,180 --> 00:27:15,600
私が早く大人になって
菜々を楽にしてやる。
273
00:27:22,390 --> 00:27:23,950
ありがとうございます。
274
00:27:29,160 --> 00:27:32,000
ありがとうございます…。
275
00:27:57,460 --> 00:28:00,520
俺に 何か用か?
276
00:28:27,930 --> 00:28:31,000
約束してくれ…。
277
00:28:32,670 --> 00:28:37,530
子どもらと菜々に 手は出さぬと。
278
00:28:49,330 --> 00:28:50,130
頼む。
279
00:28:51,350 --> 00:28:55,960
俺の目当ては お前だ。
女こどもではない。
280
00:29:01,090 --> 00:29:03,220
罪を認めるのだな?
281
00:29:13,300 --> 00:29:14,860
どうなんだ?
282
00:29:24,450 --> 00:29:25,430
認める。
283
00:29:35,430 --> 00:29:37,650
では…。
284
00:29:41,330 --> 00:29:44,770
己で錠をかけろ。
285
00:29:57,890 --> 00:29:58,940
どうした?
286
00:30:33,350 --> 00:30:36,100
何が「世の中を変える」だ!
287
00:30:36,790 --> 00:30:41,750
お前の信じてる正しいやり方で
何が変わった!
288
00:30:41,750 --> 00:30:44,870
何一つ 変わらなかったではないか!
289
00:31:00,440 --> 00:31:03,030
俺を信じられるか?
290
00:31:10,780 --> 00:31:12,040
信じる。
291
00:31:42,330 --> 00:31:45,840
(舟)ああ… 今からかい?
はい。
292
00:31:45,840 --> 00:31:50,260
しっかり稼いで
さっさと荷車の貸し賃 払っとくれよ。
293
00:31:50,260 --> 00:31:52,010
はい。
294
00:31:56,460 --> 00:31:57,760
雪江様…。
295
00:32:07,650 --> 00:32:09,370
今 白湯を…。
296
00:32:09,370 --> 00:32:11,530
何もいりません。
297
00:32:12,170 --> 00:32:14,530
どうぞ こちらへ。
298
00:32:15,290 --> 00:32:17,030
はい…。
299
00:32:25,170 --> 00:32:28,930
風早様から あなたへの文です。
300
00:32:28,930 --> 00:32:30,520
えっ?
301
00:32:31,670 --> 00:32:33,520
どうぞ。
302
00:33:28,570 --> 00:33:34,580
罪をお認めになったことで
風早様のお命は救われたのです。➡
303
00:33:35,450 --> 00:33:42,930
お代替わりに伴う恩赦を受けて
風早様は無事に戻ってこられます。
304
00:33:47,290 --> 00:33:50,000
旦那様は…➡
305
00:33:53,350 --> 00:33:56,760
罪など犯してはおられません。
306
00:33:56,760 --> 00:34:01,530
私も風早様の無実を信じています。
307
00:34:03,850 --> 00:34:05,270
だったら…。
308
00:34:05,270 --> 00:34:09,490
風早様のお命は 風前の灯だった。
309
00:34:10,980 --> 00:34:13,010
こうするしか 手はなかったのです。
310
00:34:26,610 --> 00:34:29,020
それは…➡
311
00:34:30,710 --> 00:34:37,000
旦那様にとって
死ぬよりつらいことです…。
312
00:34:40,190 --> 00:34:42,450
死んでは 元も子もありません。
313
00:34:56,290 --> 00:34:57,390
泣かないで!
314
00:35:04,890 --> 00:35:11,340
お戻りになれば
風早様は私と祝言を挙げます。
315
00:35:14,550 --> 00:35:19,590
ですから あす
お子たちを引き取りに参ります。
316
00:35:28,490 --> 00:35:34,230
私のもとで暮らしたほうが
お子たちも幸せになれるはずです。
317
00:35:36,080 --> 00:35:39,520
お支度を整えておいてください。
318
00:36:15,590 --> 00:36:19,670
(市之進の声)
「私は罪を認めることにした。➡
319
00:36:19,670 --> 00:36:24,530
もはや これ以上の忠義は無用。➡
320
00:36:26,590 --> 00:36:31,980
赤村に帰って 穏やかに暮らすがよい。➡
321
00:36:31,980 --> 00:36:37,600
これまでのこと 心から礼を言う」。
322
00:37:45,780 --> 00:37:47,500
(正助)菜々。
323
00:37:48,780 --> 00:37:52,750
坊ちゃま お嬢様 おはようございます。
324
00:37:53,570 --> 00:37:56,670
お着替えが済んだら お話がございます。
325
00:38:00,780 --> 00:38:03,480
(正助)菜々…?
326
00:38:11,140 --> 00:38:13,090
きょうから お二人は➡
327
00:38:13,090 --> 00:38:16,520
旦那様のお知り合いのお家で
暮らすことになりました。
328
00:38:17,000 --> 00:38:20,000
父上のお知り合いって?
329
00:38:20,000 --> 00:38:23,510
本田内記様とおっしゃる お奉行様です。
330
00:38:23,880 --> 00:38:24,880
(とよ)どうして?
331
00:38:26,010 --> 00:38:31,440
そちらへ行かれたら
お嬢様は何不自由なく習い事ができます。
332
00:38:31,440 --> 00:38:35,050
坊ちゃまも 立派な武士になるための
教えを受けられます。
333
00:38:36,510 --> 00:38:38,930
とよは ここが好きです。
334
00:38:38,930 --> 00:38:42,520
私も 死神先生や だんご兵衛さんに
教えてもらっています!
335
00:38:49,380 --> 00:38:50,870
おはようございます。
336
00:38:53,880 --> 00:38:59,200
正助様 とよ様 一度お会いしましたね。
337
00:38:59,480 --> 00:39:01,080
覚えておられますか?
338
00:39:01,540 --> 00:39:03,520
はい。
339
00:39:04,930 --> 00:39:08,280
きょうから よろしくお願いしますね。
340
00:39:09,290 --> 00:39:13,080
これからお二人がお世話になる
雪江様です。
341
00:39:17,140 --> 00:39:20,600
お父上は もうすぐ
お帰りになられるのですよ。
342
00:39:21,110 --> 00:39:22,960
まことですか!?
343
00:39:24,020 --> 00:39:29,570
(雪江)はい。 私の家で
お父上のお帰りを待ちましょう。
344
00:39:31,870 --> 00:39:33,130
菜々は?
345
00:39:33,930 --> 00:39:37,810
私は ここにおります。
346
00:39:37,810 --> 00:39:40,420
どうして?
347
00:39:40,420 --> 00:39:42,320
菜々も一緒では だめなのですか?
348
00:39:44,160 --> 00:39:45,220
それは…。
349
00:39:45,770 --> 00:39:48,470
坊ちゃま 菜々は…。
350
00:39:48,470 --> 00:39:51,090
(とよ)じゃあ ここで待つ。
えっ?
351
00:39:51,380 --> 00:39:57,300
ここで お骨さんや らくだの親分や
死神先生たちと一緒に➡
352
00:39:57,300 --> 00:39:58,930
父上を待ちます。
353
00:40:02,000 --> 00:40:02,830
お嬢様…。
354
00:40:03,380 --> 00:40:08,270
いい子にしますから。
もう おねしょはしませんから。
355
00:40:13,180 --> 00:40:21,710
菜々は お暇を頂いたのです。
ですから ご一緒に行くことはできません。
356
00:40:21,710 --> 00:40:23,270
さあ お履物を…。
357
00:40:24,440 --> 00:40:25,860
菜々 嫌!
358
00:40:27,860 --> 00:40:29,720
(雪江)さあ 参りましょう。
359
00:40:30,930 --> 00:40:32,760
嫌!
360
00:40:34,230 --> 00:40:38,070
とよ 行こう。
(雪江)ねっ ほら…。
361
00:40:38,870 --> 00:40:40,560
嫌!
362
00:40:41,370 --> 00:40:43,520
さあ…。
嫌!
363
00:40:44,300 --> 00:40:47,610
嫌! 嫌!
364
00:40:48,460 --> 00:40:53,020
(舟)一体 どういうことだよ!
(とよ)嫌! 嫌!
365
00:40:53,690 --> 00:40:55,960
嫌!
366
00:40:57,310 --> 00:41:00,590
≪(とよ)嫌!
(舟)菜々! 菜々…!
367
00:41:00,840 --> 00:41:02,330
どうして止めないんだよ!
368
00:41:03,620 --> 00:41:10,800
≪(とよ)嫌! 嫌!
30725