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1
00:00:03,530 --> 00:00:05,140
(菜々)仇がおります。
2
00:00:06,090 --> 00:00:07,270
お命頂戴!
3
00:00:07,790 --> 00:00:09,350
(轟 平九郎)風早の一味か?
4
00:00:09,350 --> 00:00:14,670
(日向屋孫右衛門)表沙汰にもしなかったのは
魂胆あってのことか?
5
00:00:14,680 --> 00:00:17,850
どん底に たたき落としてやります。
6
00:00:18,120 --> 00:00:21,940
(役人)轟 平九郎殿を襲った
首謀者として召し捕り➡
7
00:00:21,940 --> 00:00:23,630
瀬田獄に留め置く。
8
00:00:24,120 --> 00:00:27,720
(風早市之進)首謀者など…
一体 何の証しがあって…!
9
00:00:28,630 --> 00:00:30,740
(田所与六)轟殿を襲った者が
白状したのだ。➡
10
00:00:30,880 --> 00:00:34,480
口書があるらしい。
それは 轟殿が仕掛けた罠です!
11
00:00:34,970 --> 00:00:35,810
旦那様!
12
00:00:45,610 --> 00:00:48,500
(壇浦五兵衛)風早殿が
江戸送りになるそうだ。
13
00:00:59,600 --> 00:01:07,600
日本語字幕 Jpsubbers
計時機構 Jean: www.giftedones.net
14
00:01:07,810 --> 00:01:11,550
さあさあ! 赤村の取れたて野菜は
いかがですか?
15
00:01:11,550 --> 00:01:14,400
かぶ菜に夏大根 ごぼうに ねぎ!
16
00:01:14,400 --> 00:01:17,860
それはそれは うまいですよ!
いかがですか?
17
00:01:17,860 --> 00:01:20,790
お一つ いかがですか?
18
00:01:23,380 --> 00:01:25,360
また お願いします!
19
00:01:25,360 --> 00:01:26,580
あの…
20
00:01:26,580 --> 00:01:28,020
はい!
これ くださいな。
21
00:01:28,020 --> 00:01:31,260
あっ ありがとうございます!
22
00:01:34,120 --> 00:01:36,230
お代です。
23
00:01:50,540 --> 00:01:54,810
申し訳ありません。
これでは 釣り銭が足りません…。
24
00:01:54,810 --> 00:01:58,480
釣り銭はいいのです。
受け取ってください。
25
00:01:58,480 --> 00:02:00,660
そういうわけには…。
26
00:02:00,660 --> 00:02:04,330
風早様のお子たちを
お世話しているのでしょう?
27
00:02:10,890 --> 00:02:12,730
お礼の言いようもありません。
28
00:02:14,630 --> 00:02:18,650
あの…。
風早様が江戸送りになられ➡
29
00:02:18,650 --> 00:02:23,180
家では お名前を口にすることも
禁じられました。
30
00:02:23,180 --> 00:02:27,520
でも 私は
風早様の無実を信じております。
31
00:02:27,700 --> 00:02:34,260
風早様が戻ってこられる日まで
少しでも お役に立ちたくて。
32
00:02:34,260 --> 00:02:37,500
お気持ちだけ
ありがたく頂戴いたします。
33
00:02:51,380 --> 00:02:56,560
もし… あなた一人で
どうしようもなくなったら➡
34
00:02:56,560 --> 00:03:00,620
そのときは 必ず 私を頼ってくださいね。
35
00:03:01,240 --> 00:03:05,500
はい。 ありがとうございます。
36
00:03:07,730 --> 00:03:11,740
失礼します。
あの…。
37
00:03:11,740 --> 00:03:13,830
あなた 名前は?
38
00:03:15,330 --> 00:03:18,150
菜々と申します。
39
00:03:18,150 --> 00:03:20,410
≪ちょっと 誰もいないの?
40
00:03:20,410 --> 00:03:22,180
はい! ただいま!
41
00:03:39,060 --> 00:03:42,890
お嬢様 もう お休みにならないと。
42
00:03:42,890 --> 00:03:46,630
(とよ)はい… おやすみなさい。
43
00:03:47,070 --> 00:03:50,010
おやすみなさいませ。
44
00:03:51,640 --> 00:03:54,980
菜々…。
はい。
45
00:03:55,860 --> 00:03:59,070
父上 お達者でしょうか?
46
00:04:00,420 --> 00:04:04,140
はい。 お達者です。
47
00:04:13,770 --> 00:04:18,470
[ 回想 ](佐知)旦那様と子どもたちを
守ってもらいたいのです。
48
00:04:23,110 --> 00:04:27,260
お野菜 どうですか? おいしいですよ!
49
00:04:27,260 --> 00:04:28,770
お野菜 いかがですか?
50
00:04:29,270 --> 00:04:30,810
ありがとうございます。
51
00:04:30,810 --> 00:04:33,010
(正助 とよ)ありがとうございます!
えっ?
52
00:04:35,240 --> 00:04:37,650
坊ちゃま お嬢様…! どうして?
53
00:04:37,990 --> 00:04:41,040
死神先生の塾の床が抜けたんだ。
54
00:04:41,040 --> 00:04:43,930
修理するまで お休みになった。
床が?
55
00:04:43,930 --> 00:04:46,680
おいしいです~!
お嬢様 いけません!
56
00:04:46,680 --> 00:04:48,320
おいしくないんですか?
57
00:04:48,480 --> 00:04:51,140
おいしいです。
いや そういうことではなくて…。
58
00:04:51,140 --> 00:04:52,650
(正助)儒学の精神には➡
59
00:04:52,650 --> 00:04:57,810
「身内を敬い 大切にせよ」という
教えがあるって 死神先生に教わった。
60
00:04:57,810 --> 00:04:59,390
(正助 とよ)いらっしゃいませ!
61
00:04:59,390 --> 00:05:02,310
あら! お手伝いかい? 偉いね!
62
00:05:02,310 --> 00:05:05,130
おいしそうだね~!
大根 もらおうかな?
63
00:05:05,130 --> 00:05:07,510
うまそうだな…。
64
00:05:09,210 --> 00:05:11,020
いかがですか?
65
00:05:11,600 --> 00:05:13,730
ありがとうござい…。
66
00:05:18,770 --> 00:05:22,060
(鶴吉)商売繁盛 結構なことだな。
67
00:05:23,180 --> 00:05:24,950
何か 御用ですか?
68
00:05:24,950 --> 00:05:27,040
湧田の権蔵一家の者だ。
69
00:05:27,040 --> 00:05:31,250
この界隈で商いをやるからには
ここの掟を守ってもらわないとな。
70
00:05:31,760 --> 00:05:33,270
何ですか? 掟って。
71
00:05:33,270 --> 00:05:35,630
(鬼吉)ショバ代 払えっつってんだよ!
72
00:05:36,710 --> 00:05:39,010
いわれのないお金を
払うつもりはありません。
73
00:05:39,010 --> 00:05:40,910
(鶴吉)いい度胸だな。
74
00:05:40,910 --> 00:05:44,210
そういう了見なら…。
75
00:05:44,210 --> 00:05:46,250
やめてください!
(正助)えいっ!
76
00:05:47,610 --> 00:05:50,860
(鶴吉)痛えな… このガキ!
77
00:05:50,860 --> 00:05:52,650
坊ちゃま!
(とよ)兄上…!
78
00:05:52,650 --> 00:05:56,010
(鶴吉)なめたことしやがって!
79
00:05:57,060 --> 00:05:58,980
大丈夫ですか?
80
00:05:58,980 --> 00:06:01,000
(鬼吉)このアマ…。
81
00:06:05,250 --> 00:06:09,280
(常吉)なめやがって…! 許せねえ!
82
00:06:11,240 --> 00:06:14,030
(正助 とよ)やった! やった!
83
00:06:19,560 --> 00:06:27,190
(湧田の権蔵)こんな小娘相手に…
何てざまだ!
84
00:06:38,400 --> 00:06:41,590
お前 その年で 2人の子持ちか?
85
00:06:41,590 --> 00:06:42,640
違います。
86
00:06:42,640 --> 00:06:45,630
私がお仕えしている お武家様の子です。
87
00:06:45,630 --> 00:06:47,140
無礼なまねは許しません!
88
00:06:47,140 --> 00:06:48,010
(権蔵)うるせえ!
89
00:06:49,290 --> 00:06:53,510
うちの子分に無礼なまねしたのは…。
90
00:06:54,560 --> 00:06:56,460
おめえのほうだろ!
91
00:06:56,930 --> 00:06:59,390
やめてください! 荷車を壊さないで!
92
00:06:59,620 --> 00:07:03,330
ショバ代 ケチったばかりに
とんだ大損だな。
93
00:07:03,960 --> 00:07:07,570
ケチってはいません。
支払ういわれがないと言っています!
94
00:07:08,260 --> 00:07:10,410
減らず口 たたくんじゃねえ!
95
00:07:23,330 --> 00:07:25,820
お百姓に謝りなさい。
96
00:07:28,230 --> 00:07:30,280
お嬢様…!
97
00:07:48,930 --> 00:07:53,180
お嬢… 年は おいくつで?
98
00:07:54,290 --> 00:07:55,320
4歳です。
99
00:07:57,970 --> 00:07:59,210
4歳…。
100
00:08:04,060 --> 00:08:06,150
4歳ですか…。
101
00:08:09,030 --> 00:08:12,510
(鬼吉)おっ… 親分?
102
00:08:14,670 --> 00:08:15,830
てめえら 帰るぞ!
103
00:08:17,370 --> 00:08:18,770
おい!
104
00:08:19,470 --> 00:08:22,340
食え! 拾え! ほら!➡
105
00:08:22,650 --> 00:08:24,750
ほら 食え!
106
00:08:27,200 --> 00:08:28,580
ほら 食え!
107
00:08:28,580 --> 00:08:31,610
食い物 粗末にするんじゃねえ!
108
00:08:31,610 --> 00:08:32,550
ばか野郎…!
109
00:08:51,140 --> 00:08:53,160
何やら 酒臭うないか?
110
00:08:53,380 --> 00:08:56,570
(重臣)いくらなんでも この席に酒は…。
111
00:08:56,570 --> 00:08:58,750
(斉藤清兵衛)御一同 お見えですぞ。
112
00:09:20,310 --> 00:09:22,810
勝豊。
113
00:09:22,810 --> 00:09:24,490
はっ。
114
00:09:24,490 --> 00:09:28,140
お主は鏑木家当主。
115
00:09:28,140 --> 00:09:31,510
正しく見定めよ。
116
00:09:32,060 --> 00:09:33,800
はい。
117
00:09:36,230 --> 00:09:41,120
(斉藤)では これより
風早市之進に関する詮議を執り行う。➡
118
00:09:43,250 --> 00:09:45,750
殿。
何だ?
119
00:09:53,870 --> 00:09:56,710
轟 平九郎殿を襲った者が➡
120
00:09:56,710 --> 00:10:02,430
風早市之進に命じられたと白状した
口書でございます。
121
00:10:08,600 --> 00:10:11,310
白状… したのだな?
122
00:10:11,310 --> 00:10:13,050
(斉藤)はっ。➡
123
00:10:13,050 --> 00:10:16,880
この一味は 夜な夜な風早家に集い➡
124
00:10:16,880 --> 00:10:21,190
政をこき下ろし
謀反を企てていたのでございます。➡
125
00:10:21,460 --> 00:10:26,010
しかも 鏑木のお家に忠義を尽くしておる
この私が➡
126
00:10:26,010 --> 00:10:31,950
江戸屋敷勘定方に命じて
不正に金を動かしているなどと➡
127
00:10:31,950 --> 00:10:34,880
根も葉もないうわさを
流したのでございます。
128
00:10:34,880 --> 00:10:37,730
ほう…?
129
00:10:39,340 --> 00:10:45,000
これはまさしく
大殿への逆心の証しにほかなりません。
130
00:10:46,060 --> 00:10:50,160
それは… そういうことだな。
131
00:10:51,880 --> 00:10:54,290
おそれながら…。
132
00:10:58,560 --> 00:11:04,010
斉藤様の仰せのとおり
多くの若者が➡
133
00:11:04,010 --> 00:11:07,230
我が風早家に集っていたのは
事実でございます。
134
00:11:08,630 --> 00:11:12,620
しかし それは お家の勝手向きを憂い➡
135
00:11:12,620 --> 00:11:14,640
この鏑木家に仕える武士として➡
136
00:11:14,640 --> 00:11:18,170
何をすべきかを
真剣に話し合っていたからでございます。
137
00:11:18,170 --> 00:11:20,510
それを…➡
138
00:11:22,370 --> 00:11:27,510
謀反の企てと決めつけられるのは
無念千万…!
139
00:11:36,640 --> 00:11:39,730
国許の材木問屋 日向屋から➡
140
00:11:39,730 --> 00:11:42,960
多額の金子が
じかに江戸屋敷に流れており➡
141
00:11:42,960 --> 00:11:46,040
それを差配しているのが
江戸家老の斉藤様であることは➡
142
00:11:46,040 --> 00:11:49,040
勘定方なら誰もが存じております。
(斉藤)まだ言うか!
143
00:11:49,160 --> 00:11:54,920
また その材木問屋 日向屋は
普請方 安坂長七郎殿が➡
144
00:11:54,920 --> 00:11:58,910
城内で 轟 平九郎殿に斬りかかり
切腹に処された一件にも➡
145
00:11:58,910 --> 00:12:01,270
関わりがございます。
146
00:12:01,270 --> 00:12:03,500
安坂長七郎殿は➡
147
00:12:03,500 --> 00:12:08,590
日向屋にまつわる不正を
ただそうとしていたのでは ありますまいか!
148
00:12:10,060 --> 00:12:17,550
[ 回想 ](安坂長七郎)私は… その一件に関する
不正の証しを持っております。
149
00:12:23,150 --> 00:12:26,040
[ 回想 ]轟…!
150
00:12:29,000 --> 00:12:32,620
轟殿は 日向屋と深く関わりがございます。
151
00:12:32,620 --> 00:12:35,610
どうか この場に轟殿を呼び
事の次第を明らかに…。
152
00:12:35,610 --> 00:12:37,150
(勝重)もうよかろう。
153
00:12:38,480 --> 00:12:40,510
あの…。
154
00:12:42,170 --> 00:12:45,520
さっさと沙汰を申し渡せ。
155
00:12:45,910 --> 00:12:46,870
しかし…。
156
00:12:49,120 --> 00:12:50,580
切腹じゃ。
157
00:12:56,660 --> 00:12:58,500
はい…。
158
00:13:02,700 --> 00:13:05,410
では…。
159
00:13:06,920 --> 00:13:10,170
(柚木)しばしお待ちを。
160
00:13:10,170 --> 00:13:17,100
ああ… それがし 何やら にわかに
頭がはっきりしてまいりましてな。
161
00:13:17,100 --> 00:13:22,770
確か その安坂長七郎殿から➡
162
00:13:22,770 --> 00:13:30,010
「材木問屋 日向屋と轟殿に関わる
不正の証しがある」と…
163
00:13:30,010 --> 00:13:31,100
耳にしたような。
164
00:13:31,350 --> 00:13:36,190
(斉藤)何を寝ぼけたことを…
14年も前のことですぞ。
165
00:13:36,190 --> 00:13:39,790
いやいや いやいや いやいや… 方々➡
166
00:13:39,790 --> 00:13:44,530
ここは 心して かからねばなりませんぞ。
167
00:13:44,530 --> 00:13:49,810
お主 不正の証しとやら
隠し持っておるのではないか?
168
00:13:49,810 --> 00:13:53,460
それは…。
(柚木)正直に申すはずがござらんわ!
169
00:13:53,640 --> 00:13:57,800
風早市之進を切腹に処した後➡
170
00:13:57,800 --> 00:14:02,680
夜な夜な風早家に集い
徒党を組んでおった輩が➡
171
00:14:02,680 --> 00:14:08,420
不正の証しを持って
ご公儀に訴え出たりしたら…。
172
00:14:08,420 --> 00:14:09,520
≪ご公儀に…?
173
00:14:10,090 --> 00:14:13,000
(柚木)さよう。 一大事でござる。
174
00:14:17,470 --> 00:14:25,270
殿 ここは
慎重なお裁きが賢明かと存じまする。
175
00:14:28,090 --> 00:14:33,420
では その…。
176
00:14:33,420 --> 00:14:37,020
(勝重)沙汰は据え置く。
177
00:14:42,680 --> 00:14:47,590
不正の証しについて しかと確かめよ。
178
00:14:47,590 --> 00:14:52,910
安坂長七郎ゆかりの者を
くまなく調べ上げるのじゃ!
179
00:15:27,760 --> 00:15:29,230
何…?
180
00:15:29,460 --> 00:15:34,390
(権蔵)あとは その壁と… 鬼吉!
格子戸 抜け!
181
00:15:37,580 --> 00:15:39,780
何してるんです!
182
00:15:39,780 --> 00:15:42,900
おめえの家が
ひでえあばら家だって聞いたもんでな➡
183
00:15:42,900 --> 00:15:44,430
ちょいと修理してやろうかと。
184
00:15:44,430 --> 00:15:47,210
結構です…!
≪ごめんよ!
185
00:15:47,210 --> 00:15:50,470
(権蔵)こいつら 俺に借金のある大工だ。➡
186
00:15:50,470 --> 00:15:52,960
ここの修理をすりゃあ
棒引きにしてやるって➡
187
00:15:52,960 --> 00:15:56,390
約束しちまったんだ。
いまさら引き下がれねえよ。
188
00:15:56,390 --> 00:15:57,620
信じられません。
189
00:15:57,620 --> 00:15:59,830
ショバ代 取ってるような人の言うこと。
190
00:15:59,830 --> 00:16:01,700
だ… 大体…!
おい!
191
00:16:02,230 --> 00:16:06,550
声が大きいよ…!
お嬢 まだ寝てんだろ?
192
00:16:08,010 --> 00:16:09,530
そうですけど…。
193
00:16:14,340 --> 00:16:16,520
(権蔵)俺にもいたんだ 娘が。
194
00:16:17,790 --> 00:16:19,340
「いた」?
195
00:16:19,340 --> 00:16:26,540
8年前に死んじまった。
はやり病で あっけなく。
196
00:16:27,900 --> 00:16:33,200
4つだった。
たった4年しか生きちゃいなかった。
197
00:16:36,390 --> 00:16:40,520
「酒飲むな! おっかあに謝れ!」って➡
198
00:16:41,270 --> 00:16:46,470
娘だけが俺をきちんと叱ってくれた。
199
00:16:46,910 --> 00:16:50,200
きのうのお嬢みてえにな。
200
00:16:52,400 --> 00:16:56,430
俺は何度も 心を入れ替えようとしたが➡
201
00:16:56,430 --> 00:17:02,290
つい酒飲んで けんかして
相手に大けがさせちまったもんで➡
202
00:17:02,290 --> 00:17:06,510
しばらく身を隠してた。
203
00:17:06,510 --> 00:17:10,170
ほとぼりが冷めたころに帰ってみると➡
204
00:17:11,710 --> 00:17:15,010
娘は もう…。
205
00:17:16,180 --> 00:17:18,180
女房にも愛想尽かされて…。
206
00:17:22,650 --> 00:17:30,500
お嬢が 死んだ娘の
生まれ変わりみてえに思えてな。
207
00:17:36,300 --> 00:17:39,720
(椎上節斎)…なら うちの床も頼もうか!
208
00:17:40,270 --> 00:17:41,120
えっ?
209
00:17:41,120 --> 00:17:44,450
うちの塾の床が抜けて
困っておる!
210
00:17:44,450 --> 00:17:47,490
子どもたちのためだ!
ついでにやってくれ!
211
00:17:47,490 --> 00:17:50,590
ばかか!
おめえらには何の関わりもねえよ!
212
00:17:50,680 --> 00:17:51,720
うん…?
213
00:17:51,720 --> 00:17:53,040
≪(正助)先生! お骨さん!
214
00:17:53,150 --> 00:17:54,550
(正助 とよ)(節斎)おはよう。
おはようございます!
215
00:17:54,550 --> 00:17:56,380
(舟)おはよう。
216
00:17:56,830 --> 00:17:59,640
お前たち お嬢と親しいのか?
217
00:18:00,080 --> 00:18:02,060
あたしは ここの大家だ。
218
00:18:02,060 --> 00:18:05,450
行き所のないこの子らを助けたのは
このあたしだよ。
219
00:18:05,840 --> 00:18:07,420
しっかり修理しとくれよ。
220
00:18:07,420 --> 00:18:13,030
正助が塾に来てる間
とよの子守をしてるのは わしだ!
221
00:18:14,720 --> 00:18:19,340
分かった! 塾の床でも屋根でも任せとけ。
222
00:18:20,050 --> 00:18:23,500
(舟)男だね~。
(権蔵)うるせえ!
223
00:18:23,980 --> 00:18:27,030
本当によく似てる。
うん?
224
00:18:27,030 --> 00:18:28,570
どうしなすったんで?
225
00:18:28,570 --> 00:18:31,140
何でもありません! らくだの親分!
226
00:18:31,140 --> 00:18:35,420
俺は 湧田の権蔵だ。 「らくだ」って…。
227
00:18:39,260 --> 00:18:42,960
(正助)よく似てるでしょ?
(舟)そっくりだ…!
228
00:18:42,960 --> 00:18:44,520
菜々!
229
00:18:45,650 --> 00:18:48,870
大事ないか?
だんご兵衛さん どうしました?
230
00:18:48,870 --> 00:18:51,830
卑劣極まりない太った馬のような
やくざ者に襲われていると➡
231
00:18:51,830 --> 00:18:53,490
先ほど聞いてな。
232
00:18:53,490 --> 00:18:57,210
馬じゃねえ! らくだだ。
233
00:18:57,820 --> 00:18:59,970
(五兵衛)は…?
(正助)見て だんご兵衛さん…。
234
00:19:00,100 --> 00:19:02,220
(権蔵)似てねえだろよ!
(正助)似てる!
235
00:19:02,220 --> 00:19:05,360
[ 心の声 ]旦那様 坊ちゃまとお嬢様は➡
236
00:19:05,360 --> 00:19:11,290
いろいろな方に助けられ
無事に暮らしておられます。➡
237
00:19:11,420 --> 00:19:18,000
旦那様も どうか ご無事で…。
238
00:19:37,540 --> 00:19:40,150
ここは 日がささんのう…。
239
00:19:41,820 --> 00:19:43,180
どうだ?
240
00:19:44,560 --> 00:19:49,460
薄暗い座敷牢に
閉じ込められた気分は。
241
00:19:49,460 --> 00:19:51,520
何の用です?
242
00:19:51,520 --> 00:19:54,930
ず~っと 日の当たらぬ場所におると➡
243
00:19:54,930 --> 00:19:59,410
やがて じっとり湿った闇が
心を食い物にする。
244
00:20:00,140 --> 00:20:01,640
戯言につきあう暇はない。
245
00:20:01,640 --> 00:20:05,970
戯言ではない。 お前も直に分かる。
246
00:20:05,970 --> 00:20:08,920
俺とお前は 一つ穴のむじなだからな。
247
00:20:10,550 --> 00:20:12,210
あなたと同じとは思わない。
248
00:20:13,310 --> 00:20:14,380
そうか。
249
00:20:20,570 --> 00:20:23,730
お前の父親が俺の腹違いの兄でもか?
250
00:20:27,710 --> 00:20:32,070
俺は お前の祖父 風早市左衛門が➡
251
00:20:32,070 --> 00:20:35,300
材木問屋 日向屋の女中に産ませた子だ。
252
00:20:38,490 --> 00:20:42,340
お前の父であり
俺の兄である嘉右衛門は➡
253
00:20:42,340 --> 00:20:46,020
風早家の当主として執政まで出世した。
254
00:20:47,170 --> 00:20:50,180
一方 俺は…。
255
00:20:51,710 --> 00:20:55,760
風早家の敷居をまたぐことすら許されず➡
256
00:20:55,760 --> 00:21:01,020
母親は 日向屋に俺を残して姿を消した。
257
00:21:08,920 --> 00:21:11,150
[ 回想 ]喜べ。➡
258
00:21:11,150 --> 00:21:18,580
お前を養子に迎えてくださる
お武家様が見つかった。➡
259
00:21:18,580 --> 00:21:20,210
轟様だ。
260
00:21:20,560 --> 00:21:24,990
立派な武士になって
わしに恩返しをするんだ。
261
00:21:27,430 --> 00:21:31,150
だが 武士としての
まっとうな出世の道は➡
262
00:21:31,150 --> 00:21:33,710
はなから閉ざされていた。
263
00:21:33,710 --> 00:21:36,410
身分の低い轟家ではな。
264
00:21:38,640 --> 00:21:43,700
それで 日向屋の金を使って 大殿に…。
265
00:21:44,500 --> 00:21:47,860
人は 金で転ぶ。
266
00:21:47,860 --> 00:21:50,640
だが あの安坂長七郎は違った。
267
00:21:53,780 --> 00:22:05,390
14年前 安坂長七郎は
屈辱にまみれながら 腹を切った。
268
00:22:08,330 --> 00:22:10,210
[ 回想 ](卜部作左衛門)安坂長七郎➡
269
00:22:10,210 --> 00:22:15,520
鏑木城普請費用を着服した咎で
詮議いたす。
270
00:22:16,120 --> 00:22:17,140
[ 回想 ]私が…?
271
00:22:17,250 --> 00:22:19,340
[ 回想 ]とぼけても むだじゃ。➡
272
00:22:19,340 --> 00:22:22,850
勘定方に調べさせたところ
お家の金子が➡
273
00:22:22,850 --> 00:22:25,140
お主に流れたのは明白!
274
00:22:31,740 --> 00:22:35,760
[ 回想 ]おそれながら 私は➡
275
00:22:36,650 --> 00:22:40,960
その一件に関する不正の証しを
持っております。➡
276
00:22:40,960 --> 00:22:43,800
金を着服したのは 私ではなく…。
277
00:22:43,800 --> 00:22:44,700
[ 回想 ]控えろ!➡
278
00:22:46,650 --> 00:22:50,510
此度の不祥事 殿もいたくお怒りである!
279
00:22:52,240 --> 00:22:55,040
[ 回想 ](榊 佐十郎)人は
見かけによらぬものよ。
280
00:22:55,040 --> 00:22:57,370
[ 回想 ]
とんだ食わせ者ですな。
281
00:22:57,370 --> 00:22:59,730
[ 回想 ]
≪潔く白状すればよいものを!
282
00:22:59,730 --> 00:23:01,380
[ 回想 ](榊)武士として恥を知れ!
283
00:23:06,110 --> 00:23:09,490
[ 回想 ]謀ったな…。
284
00:23:17,750 --> 00:23:20,710
[ 回想 ]私が なすべきは…。➡
285
00:23:21,260 --> 00:23:23,220
お家に仇なす者を除くこと!
286
00:23:23,220 --> 00:23:26,000
[ 回想 ]≪何をする! 血迷うたか!
287
00:23:31,110 --> 00:23:33,110
轟…!
288
00:23:37,570 --> 00:23:42,430
やはり 安坂殿は
あなたに陥れられたのだな。
289
00:23:42,430 --> 00:23:45,930
その安坂長七郎ゆかりの者が➡
290
00:23:45,930 --> 00:23:50,220
まだ不正の証しを
持っているかもしれぬという話が➡
291
00:23:50,220 --> 00:23:52,470
お前の詮議の場で出たそうだな。
292
00:23:54,270 --> 00:24:01,510
長七郎の妻はすでに死んでいるが
娘が 一人いる。
293
00:24:03,460 --> 00:24:06,980
調べは すぐについた。
294
00:24:09,950 --> 00:24:14,960
お前の所にいた
あの女中が長七郎の娘だ。
295
00:24:16,810 --> 00:24:19,120
菜々は 何の関わりもない ただの女中だ!
296
00:24:19,530 --> 00:24:22,020
どうかな?
297
00:24:23,510 --> 00:24:27,480
締め上げて 確かめるまでだ。
298
00:24:28,690 --> 00:24:30,340
隅々な。
299
00:24:54,030 --> 00:24:55,360
お弁当でございます。
300
00:24:55,860 --> 00:24:59,000
ありがとう! 行ってきます。
301
00:24:59,520 --> 00:25:02,800
死神先生のおっしゃることを
よく聞いてくださいね。
302
00:25:03,730 --> 00:25:06,740
(桂木仙之助)よかった… ご無事で。
303
00:25:06,960 --> 00:25:11,390
桂木様…。
お元気そうで何よりでございます。
304
00:25:12,150 --> 00:25:15,130
もっと早く伺いたかったのですが➡
305
00:25:15,130 --> 00:25:20,160
私は 市之進殿の一味と見なされ
見張りが厳しく…。
306
00:25:20,160 --> 00:25:22,520
申し訳ない。
307
00:25:24,190 --> 00:25:28,330
坊ちゃま お嬢様 覚えておいでですか?
308
00:25:28,330 --> 00:25:33,510
桂木様です。 旦那様のお仲間の方です。
309
00:25:35,470 --> 00:25:37,520
菜々殿が お二人のお世話を?
310
00:25:39,090 --> 00:25:41,220
菜々 そろそろ行かないと…。
311
00:25:41,220 --> 00:25:43,580
(とよ)死神先生に叱られます。
312
00:25:43,580 --> 00:25:47,570
死神先生…?
そうですね。 行ってらっしゃいませ。
313
00:25:47,570 --> 00:25:50,020
(とよ 正助)行ってきます!
314
00:26:01,870 --> 00:26:05,170
座敷牢ですか… 江戸屋敷の。
315
00:26:05,170 --> 00:26:09,400
(仙之助)まだ
詮議が続いているようです。➡
316
00:26:10,150 --> 00:26:15,520
市之進殿は大丈夫です。
気丈夫な方ですから。
317
00:26:16,420 --> 00:26:19,290
そうですね。
318
00:26:23,460 --> 00:26:25,040
菜々殿。
319
00:26:25,840 --> 00:26:27,010
はい。
320
00:26:27,590 --> 00:26:31,720
あなたは
安坂長七郎様の娘だとお聞きしました。
321
00:26:34,330 --> 00:26:37,360
あっ 市之進殿から伺ったのです。
322
00:26:38,660 --> 00:26:40,210
そうですか。
323
00:26:40,210 --> 00:26:46,020
もし 轟と材木問屋 日向屋に関わる
不正の証しがあれば➡
324
00:26:46,020 --> 00:26:49,350
市之進殿への疑いを
晴らすことができるかもしれません。
325
00:26:49,900 --> 00:26:54,140
亡くなられる前 お父上は
何か話されてませんでしたか?
326
00:26:55,120 --> 00:26:56,460
何も…。
327
00:26:57,800 --> 00:27:00,680
お父上の遺品の中に
そういう類いのものは?
328
00:27:02,650 --> 00:27:07,210
赤村から父が使っていたものを
持ち帰りましたが➡
329
00:27:07,210 --> 00:27:09,060
ほとんどが和歌集や絵草子で。
330
00:27:10,970 --> 00:27:13,800
そうですか…。
331
00:27:16,400 --> 00:27:18,030
申し訳ありません。
332
00:27:19,540 --> 00:27:23,600
菜々殿が謝ることではありません。
333
00:27:27,000 --> 00:27:30,650
何か思い出したら
私に すぐお知らせください。
334
00:27:31,940 --> 00:27:34,020
はい。
335
00:27:42,360 --> 00:27:44,500
どうぞ。
336
00:27:46,240 --> 00:27:48,560
かたじけない。
337
00:27:54,320 --> 00:27:58,260
何か見逃してるかも…。
338
00:28:36,800 --> 00:28:39,630
安坂長七郎殿の娘は➡
339
00:28:39,630 --> 00:28:43,500
不正の証しについて
何も知りませんでした。
340
00:28:43,500 --> 00:28:46,000
もうしばらく探れ。
341
00:28:51,260 --> 00:28:52,660
どうした?
342
00:28:55,040 --> 00:28:57,990
もう お許しいただきたい!
343
00:29:00,330 --> 00:29:02,150
お願いします!
344
00:29:07,270 --> 00:29:08,770
[ 回想 ]身の程を知れ。
345
00:29:11,140 --> 00:29:16,300
お前は 風早市之進の命令で
俺に闇討ちしたと白状した。
346
00:29:16,300 --> 00:29:20,910
それは 我が桂木家がお取り潰しになると
あなたに脅されて!
347
00:29:20,910 --> 00:29:22,060
それで 私は嘘を…!
348
00:29:22,060 --> 00:29:25,300
そのせいで 風早は江戸送りになった。
349
00:29:35,460 --> 00:29:39,920
仮に 俺との縁が
切れたとしても➡
350
00:29:39,920 --> 00:29:42,810
お前が裏切ったことは
決して消えぬ。
351
00:29:42,930 --> 00:29:45,290
諦めろ。
352
00:29:45,890 --> 00:29:49,260
お前は裏切り者として
生涯 生きるしかない。
353
00:30:20,970 --> 00:30:24,280
お骨さんより怖い顔してるでしょ?
354
00:30:24,280 --> 00:30:26,530
うん… えっ?
355
00:30:27,210 --> 00:30:30,490
まあ いいや…。 あたしが言ってやるよ。
356
00:30:30,490 --> 00:30:34,520
あんたらの晩ごはん
「どうするつもりだ!?」って。
357
00:30:34,980 --> 00:30:40,290
菜々が やくざ者をやっつけたとき
あんな顔だったな。
358
00:30:40,290 --> 00:30:41,860
えっ…?
359
00:30:41,860 --> 00:30:43,570
同じ顔でした。
360
00:30:52,680 --> 00:30:56,620
晩ごはん食ったら
とっとと帰っとくれよ!
361
00:31:19,310 --> 00:31:21,220
あっ 晩ごはん…!
362
00:31:21,870 --> 00:31:27,000
いい。 私も とよも
お骨さんの所で頂いた。
363
00:31:27,000 --> 00:31:29,010
申し訳ございません。
364
00:31:29,010 --> 00:31:31,010
おいしかった!
365
00:31:31,690 --> 00:31:34,010
そうですか…。
366
00:32:09,130 --> 00:32:11,760
父上の字…!
367
00:32:13,060 --> 00:32:15,510
もしかして…。
368
00:32:17,690 --> 00:32:20,830
≪(節斎)あ~! うるさい! うるさい!
369
00:32:20,830 --> 00:32:23,860
何事じゃ!? まだ夜が明けたばかりじゃ…。
370
00:32:23,860 --> 00:32:25,460
ここです!
この書き込みに➡
371
00:32:25,460 --> 00:32:28,110
何か大事なことが
隠されているのではないかと…!
372
00:32:28,110 --> 00:32:30,950
私には どういうものか
読み取ることができません。
373
00:32:30,950 --> 00:32:34,250
でも 父が… 私の父が
何かを伝えようと ここに!
374
00:32:35,730 --> 00:32:37,560
どれ…。
375
00:32:40,130 --> 00:32:42,360
ああ~…。
376
00:32:42,360 --> 00:32:48,170
「明珠 掌に在り。 即ち 吾が 家桜」。
377
00:32:48,170 --> 00:32:51,010
「家桜」とは 家の桜で 女房のことだ。
378
00:32:51,010 --> 00:32:53,570
すなわち え~…➡
379
00:32:53,570 --> 00:32:57,400
「宝物は すでに 己の手の中にある。
380
00:32:57,400 --> 00:33:01,750
それは 私の妻だ」という意味合いだ。
381
00:33:02,050 --> 00:33:08,270
まあ これは 父上から母上への
感謝の言葉というより➡
382
00:33:08,270 --> 00:33:10,920
まあ 恋文みたいなものだ。
383
00:33:13,070 --> 00:33:17,250
ほほえましい。
そうですか…。
384
00:33:18,190 --> 00:33:21,340
もういいです。 ありがとうございます…。
385
00:33:28,200 --> 00:33:33,240
父上の伝えたいことは ここにあるかも。
386
00:33:34,420 --> 00:33:36,040
えっ?
387
00:34:07,170 --> 00:34:08,350
これは…!
388
00:34:14,510 --> 00:34:18,120
父が残した
日向屋にまつわる不正の証しです!
389
00:34:18,120 --> 00:34:20,530
父上の書物は これだけか?
390
00:34:20,530 --> 00:34:22,830
いえ。 まだ何冊もあります。
391
00:34:22,830 --> 00:34:26,740
大切な遺言だ。 しかと確かめよう。
392
00:34:27,960 --> 00:34:29,640
はい!
393
00:34:33,670 --> 00:34:35,750
桂木様!
394
00:34:42,950 --> 00:34:44,790
菜々殿…。
395
00:34:46,970 --> 00:34:51,290
桂木様のお屋敷に伺うところでした。
396
00:34:51,290 --> 00:34:52,610
えっ…。
397
00:34:52,610 --> 00:34:57,940
おっしゃっていた不正の証しを
見つけました。
398
00:34:57,940 --> 00:35:00,250
これで 旦那様は助かるのですよね?
399
00:35:06,720 --> 00:35:08,990
桂木様?
400
00:35:13,950 --> 00:35:15,510
どうして そこまで…。
401
00:35:17,980 --> 00:35:25,020
市之進殿のお子たちの面倒を見るために
青物売りまでしてると聞きました。
402
00:35:26,450 --> 00:35:28,030
何故です?
403
00:35:32,210 --> 00:35:34,940
約束しましたから。
404
00:35:34,940 --> 00:35:39,570
旦那様と 亡くなった奥様と。
405
00:35:39,570 --> 00:35:43,950
私が 正助様と とよ様を お守りしますと。
406
00:35:46,490 --> 00:35:47,540
約束…。
407
00:35:53,920 --> 00:35:56,560
ただ 約束したからですか?
408
00:35:59,840 --> 00:36:01,120
はい。
409
00:36:09,480 --> 00:36:11,790
そんなことより
一緒に来ていただけますか?
410
00:36:11,790 --> 00:36:13,540
桂木様にお預け…。
お許しください!
411
00:36:29,570 --> 00:36:31,770
あなた様は…。
412
00:36:46,820 --> 00:36:49,350
お主 まだ諦めてはおらんな。
413
00:36:50,960 --> 00:36:54,970
わしは 柚木弥左衛門だ。
414
00:36:54,970 --> 00:37:01,750
14年前 安坂殿の一件を
目の当たりにしながら➡
415
00:37:01,750 --> 00:37:06,130
我が身かわいさに口をつぐみ➡
416
00:37:06,130 --> 00:37:11,840
唯々諾々と生き延びた… 腰抜けだ!
417
00:37:19,810 --> 00:37:21,370
一杯やるか?
418
00:37:22,260 --> 00:37:24,040
いえ…。
そうか。
419
00:37:32,030 --> 00:37:34,360
わしにできることは何だ?
420
00:37:35,620 --> 00:37:38,520
取り戻したいのだ。
421
00:37:40,450 --> 00:37:42,630
武士の誇りを。
422
00:37:45,740 --> 00:37:48,270
柚木様…。
423
00:38:00,610 --> 00:38:02,820
では 頂きましょう。
424
00:38:02,820 --> 00:38:05,230
(3人)いただきます。
425
00:38:09,860 --> 00:38:11,990
桂木様!
426
00:38:14,990 --> 00:38:17,840
どうなさいました? 桂木様!
(仙之助)逃げて…!
427
00:38:18,520 --> 00:38:21,900
早く逃げてください! 轟がここへ来る。
428
00:38:22,180 --> 00:38:23,280
轟が!?
429
00:38:23,460 --> 00:38:27,560
けさ 菜々殿と会ってるところを
轟の配下に見られ➡
430
00:38:27,560 --> 00:38:31,500
轟の屋敷で 何を話しているのか
聞かれました。 それで…。
431
00:38:31,500 --> 00:38:32,850
だから こんなひどい…。
違います!
432
00:38:37,190 --> 00:38:45,580
私は今まで ずっと 轟に脅されて
市之進殿を裏切ってました。➡
433
00:38:47,430 --> 00:38:49,330
申し訳ありません!
434
00:38:55,670 --> 00:38:57,540
とにかく ここを出ましょう!
435
00:38:58,830 --> 00:39:02,050
私は足手まといです。
残るつもりですか!?
436
00:39:02,050 --> 00:39:04,310
駄目です! みんな一緒に行きましょう!
437
00:39:07,090 --> 00:39:10,750
さあ 行きますよ…!
438
00:39:20,120 --> 00:39:21,220
轟…!
439
00:39:31,910 --> 00:39:34,470
安坂長七郎の娘だな?
440
00:39:42,000 --> 00:39:43,680
文書を出せ。
441
00:39:47,390 --> 00:39:48,520
何のことです?
442
00:39:51,040 --> 00:39:53,330
そうか。
443
00:40:05,100 --> 00:40:05,870
親分!
444
00:40:08,450 --> 00:40:15,160
てめえ! 一体 何のまねだ? ええ!?
445
00:40:33,830 --> 00:40:36,780
らくだの親分!
446
00:40:37,310 --> 00:40:38,510
お嬢 逃げろ…!
447
00:40:41,870 --> 00:40:43,340
逃げろ! 早く…。
448
00:40:43,940 --> 00:40:44,920
くどい。
449
00:40:50,610 --> 00:40:51,580
親分!
450
00:40:51,940 --> 00:40:53,510
菜々…。
451
00:40:53,990 --> 00:40:56,240
お嬢…。
452
00:41:03,330 --> 00:41:06,040
早く出せ。
453
00:41:13,350 --> 00:41:19,160
お前が その気になるまで
ここにいる者を 一人残らず始末する。
454
00:41:23,390 --> 00:41:27,270
まずは この裏切り者からだ。
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