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(荻原早紀) <9年付き合った恋人と別れ→
会社も辞め→
そして 母さんまで失い→
自分が何のために生きてるのか 分からなくなった…>
(泣き声)
<でも 私は独りじゃ ない→
多分…>
<そう思ったら いきなり ビックリする展開が…>
(藍田光輝) 好きだよ。
荻原~!
ちょ… ちょっと待って!
痛て… あぁ…。
あっ 大丈夫?
うぅ…。 (エレベーターの到着音)
(長部璃子) ちょっと 何やってんの? あんた達。
あっ 何ていうか…。 ん?
ちょっと 酔っぱらってんの?
ん? うん… ちょっとね。
ごめん 帰るわ。
ねぇ 一体 光ちゃん 何しに来たの?
えっ あの…。
いきなり あの… 私のことが好きだって。
あの… きっと また ふざけてるんですよ。
チッチッチッチ あんた 何にも分かってないわね。
本気に決まってるじゃない。
まさか。
私は ウソのエキスパートだから→
他の奴のウソを 見破る自信だけはあるの。
光ちゃん 自分じゃ否定してたけど→
酔っぱらうと 本心 出ちゃうね。
でも… でも 何で私なんか?
ねぇ 何で私じゃないのって 感じよね フフっ。
友達じゃダメなのかな?
あんた それ絶対 いっちゃダメよ。
一番傷つく断り方なんだから 「友達でいましょう」なんて。
そうなんですか?
当たり前でしょ? 男と女の間に 友情なんて成立するわけないし。
それに 32歳にもなって 友達なんて気持悪くない?
私的には 絶対に無理。
その顔は 悩んでるわけ?
はぁ… もう あんたは のんきでいいわよねぇ。
こっちは 死ぬほど大変なのに。
何が大変なの?
あ… ごめん。
何か あったんですか?
((善隆さんが 浮気してるんです))
(長部富貴恵) ((あなたみたいな人は ウチのような家に→
嫁に来れないんだから 少々のことは 我慢しないと))
な~んにも あるわけないじゃない フフっ。
痛ったい! 大丈夫ですか!?
ほら みんな 私いないと 何もしないからさ→
たまには留守にして 困らせてやろうかなと思って。
子供達も いつまでたっても 自立しなくてさ→
「かわいい子には旅をさせろ」の 逆バージョンみたいな。
そう。
あっ 私に 気 使わないで 勉強続けて?
あっ そうだ 夜食 食べない?
あんたん家 ろくなもんないからさ。
買って来ちゃった。
あっ チーズは 私が食べるから安心して。
はぁ…。
ん~…。
早紀。
風邪ひくよ こんなとこで寝てたら。
あっ つい うっかり。
こんな時間まで勉強してんの?
試験まで3か月切ったし→
母が死んでから 全然 勉強していなかったので。
気にしないで寝てください。
分かった おやすみ。
(あくび)
(中島) ごめんね 仕事 暇で。
あっ そうじゃないんです。
昨日の夜遅くに 友…。
親しくしている知り合いが2人 次々と来て→
いろいろあったので。
もしかして 何かあった?
友達って どうやったら なれるものなのでしょう?
はい?
まぁ 気がついた時には→
なってるものじゃないのかね 友達なんて。
そうなんですか。
ハッハ… 今どき 珍しいね。
そんなことで 真剣に悩んでいるなんて。
どこに行かれるんですか? え?
まぁ どうせ 客も来ないだろうから→
下 行って ゴミでも さらおうかと思って。
私もやります。 いいよ 汚れるから。
いえ 仕事ですので。
(中島) はい…。 はい。
うぅ…。
うぅ… うぅ…。
はい キレイになった もう 終わろう。
はい うぅ…。
(車のクラクション)
早紀 今日 何時に帰って来るの? ご飯作って待ってるからさ。
え? 今日も泊まるんですか?
えっ ダメ?
そうじゃないけど 旦那さん達 困ってるんじゃ…。
もうちょっと おきゅう 据えたほうがいいのよ。
ケータイも 昨日から鳴りっぱなしだけど→
全然 無視してんの アハハハ。
本当は 何かあったんじゃないの?
え?
私でよかったら 話 聞くけど。
そんなんじゃないって いってるでしょ。
はい いいから 鍵 貸して。
デパ地下で おいしいもの いっぱい買って来ちゃった。
ついでに 液晶テレビと クッションも買っちゃった。
もう 早紀ん家 何にもないんだもん。
サンキュー じゃあ 早く帰って来てね。
あっ 失礼しま~す。
今日も寝不足になりそうだね。
(富貴恵) 何 食べに行く? (長部 望) お寿司!
(長部 夢) ステーキ! (富貴恵) どっちにしようかしら。
(夢) ステーキね! (三田) いってらっしゃいませ。
(車の走行音)
ちょっと 何やってるんですか? あなた。
あぁ~ フュフュ~! (ドアが閉まる音)
何やってたの? あんまり遅いから 食べちゃったわよ ご飯。
あっ ねぇねぇ これ どこに差したらいいの?
(アトムの吠え声) おぉ! ごめんよ。
何 これ。
向こうのおかあさんが 渡してくれって。
私の家に行って来たの?
おせっかいかもしれないと 思ったんだけど→
何か 私に いえないことが あるんじゃないかと思って→
蓮美さん。
今は 長部だけど。 ごめん。
それで 何ていってたの? 向こうは。
「あなたが 勝手に出て行っただけだから→
ほっておいてくれ」って。
ちょっと 何よ それ。
「妻らしいことも 母らしいことも 何ひとつしてないから→
いてもいなくても困らないし」。
はぁ?
それに…。 まだあんの?
「カードは もう使えないようにする」って。
ウソ…。
全部ウソだったの?
今まで お宅のこと幸せそうに いろいろ話してたけど…。
いっとくけどね 私は 1ミリも悪くないの。
何が 「妻らしいことしてない」よ。
部下の女と浮気してんのは どこのどいつよ。
「母親らしいことしてない」って いったって→
お義母さんが 子供達 手なずけて 私から遠ざけてるだけじゃない。
あんたも 私が ここにいるのが 迷惑だったら そういえば…?
友達でもないのに 余計なことしないでくれる!?
じゃあ どうするんですか?
別れるんですか? 旦那さんと。
さっきね ネットで調べてたら 熊本の弓削神宮って所に行って→
浮気相手の年の数だけ釘を打つと 旦那が浮気をやめるんだって。
「釘を打つ」「釘を刺す」 語呂合わせみたい。
うまいこと考えるわよね 一緒に行ってみない?
そんな のんきなことを いってる場合じゃないと思います。
じゃあ あんたなら どうすんのよ。
分かりません 結婚したことがないので。
だったら 黙っててくれる?
子供さんは どうするんですか?
片親が寂しいことぐらい 私でも分かります。
だから それは…。
あぁ もう! 何で あんたにも→
こんな責められなきゃ いけないわけ? ほっといてよ!
友達じゃありませんしね。
[TEL](振動音)
あっ 荻原? 俺。
どうしたんですか?
昨日 ごめん 酔っぱらって 何にも覚えてなくて。
あぁ… うん はい。
いや 別に用はないんだけど。
宴会でウケそうなモノマネ 思いついたから→
聞いてもらおうかと思って… これ 何か分かるかな?
ブ~ ブ~ ブ~…。
いいえ さっぱり。
ハッハ…。
ケータイの バイブのマネなんだけど。
ブ~ ブ~… 楽しんでいただけました?
すみません 今 ちょっと 忙しいので。
ごめん 忘れて じゃ。
はぁ… 何やってんだろ 俺。
いつものように 自信持って行け! 光輝… うん。
(電気屋) 俺は 500枚っていったんだ。
(印刷屋) ウソつけ! 5000枚って いったじゃねえか!
(電気屋) 500枚分しか 払わねえからな 金は。
何事?
電気屋さんが印刷屋さんに チラシを注文したんですけど→
発注した枚数のことで もめてて。
(電気屋) 生意気なんだよ この野郎!
(中島) ちょっちょ… 分かった!
それでは こうしましょう ね。
500枚分は 電気屋さん あんたが支払う。
残りの4500枚分は 私が支払うから。
(電気屋) え?
この裏に うちの事務所の 広告を印刷して配る。
そうすれば 電気屋さんと一緒に宣伝できて→
一石二鳥というもんだ。
今これ パソコンで 簡単にできるよね? ハギワラさん。
オギワラです。
はい 大丈夫です。
まぁね そういうことで 仲直りをしてくれ なぁ。
どんな時にも変わらないのが 本当の友達というもんだよ ね?
はい はい ご苦労さん。
(ドアが閉まる音)
(中島) あぁ いらっしゃい どうしたの?
あっ いや… 近くに来たついでに→
ランチでも 今日は どうかなと思って。
何なら 3人で。 あぁ ランチ!
あの 私 お弁当を持って来てるので。
あぁ! ならいいんだ。
そうだ バレンタインだから チョコレート持って来た。
最近 男のほうから 逆チョコあげるみたい…。
わぁ!! 何?
司法試験の願書を出すのを 忘れていました。
毎年 バレンタインの頃が 締め切りなのに。
そりゃ 大変だ! 今日は もう いいから。
すみません!
じゃあ 送るよ。
ありがとう。
何なんだ この自己嫌悪感は…。
[TEL](振動音)
あっ 蓮美さんだ。 何か やな予感する。
もしもし。
[TEL] 早紀 困ったことに なっちゃった お願い 助けて。
失礼します! はい。
(ドアが開く音)
お… おかえり。
あの… ウチの子供達 夢と望。
どうしたの? 連れて来ちゃった。
「連れて来ちゃった」って?
あの… 「楽しいパーティーがあって→
パパと大きいママも 来るから」って。
ウソついたってこと? どうすんだよ。
だから 助けてって いってるでしょ。
っていうか 何で 光ちゃんがいるわけ?
あんたが電話して来なかったら 俺は 今頃…!
どうでもいいだろ そんなこと。 (夢) お腹すいた。
あっ ごめんごめん!
え~と… 早紀 何かない?
野菜しかないけど 何か作ります。
(夢) やだ そんなの食べられない。
ごめんごめん じゃあ 出前取ろうか。
え?
え~っと どうしようかな じゃあ これにする?
え~と 「ハワイアンハンバーグ」。 (望) やだ。
望がパイナップル嫌いなの 知らないの?
やだ! ママ ド忘れしてた。
じゃあ どれにしようか これ? (夢) 何でもいいから早くして。
ごめん えっと…。
おぉ… ちょっとちょっと。 ダメよ 望。
それは 早紀おばちゃんが 大事にしてる本なんだから。
おばちゃん?
ねぇ いつまで こんな狭い所に いなきゃいけないの?
ダメよ 夢。 狭いとこ?
早紀おばちゃんが住むには これで十分なんだから。
(望) お腹すいた。
ごめんごめん! 今すぐ… えっと…。
子供達の前だと あんなに情けなく なっちゃうんだ この人。
[TEL](着信音) 誰よ 今頃… もう!
[TEL](着信音)
今のパパじゃないの? え?
ウソでしょ 大きいママ達が来るって。
夢 望。
しばらく ママと3人で暮らさない?
何で そんなことしなきゃいけないの?
あの だから その…→
ママ しばらく お家帰れないからさ。
(望) 僕 帰りたい。
私も 大きいママ達といるほうがいい。
帰りたい!
(望の泣き声) (夢) 泣いちゃダメ~。
何で そんなこというのよ 2人とも。
(望と夢の泣き声)
泣かないでよ 2人とも。
どうすんだよ 俺が いうのも何だけど→
警察沙汰になったらヤバイよ。
何で… 何でママのこと 分かってくれないの?
(望と夢の泣き声)
子供に ウソは 通用しないんじゃないの?
うるさいわね あんたみたいに 自分のお腹→
痛めたことないような人に いわれたくないわよ!
分かりました…。
すみません。
そういう言い方 ないんじゃないかな?
荻原も心配していってるんだし。
何よ! あなたも早紀が 好きだからって かばっちゃって。
おい 何だよ! それ。
もう 何なのよ!
私は幸せになりたいだけなのに!
おい! おい 逃げるのかよ!
(望と夢の泣き声)
私は 何にも悪くないの!
家事だって子育てだって 一生懸命やってるの。
正登さんなら 分かってくれるでしょ?
(坂本) けど 子供さんを 勝手に連れて来たのは→
まずかったんじゃ…。
悪いのは 向こうじゃない!
旦那は 一生愛するって誓ったのに 浮気なんかするし。
姑は 私を子供から引き離す ことしか考えてないのよ!
ねぇ 正登さんしか頼れる人いないの。
それに 私を助けたら 早紀を引き戻せるチャンスじゃない!
いいですよ もう。
あいつは 俺のことなんか どうも思ってないし。
何いってんのよ そんなことないわよ!
それに ほら あいつだっているし…。
え? あっ 光ちゃん?
ダメダメ 一生懸命 アプローチしてるみたいだけど→
早紀 全然相手にしてないの 何でか分かる?
え?
あなたが忘れられないのよ 早紀。
はい じゃあ 次は→
携帯電話の バイブのモノマネをしま~す。
ブ~ ブ~ ブ~…。 フフフ…。
フッフッフ…。
子供には ウケるんだけどなぁ。
出来たよ みんな 手 洗って。
お~ うまそうじゃない!
やだ こんなの食べられない ピザがいい!
だったら食べなくて結構。
ここに今ある食事は これだけです。
食べるのなら手を洗って来る ちなみにピザではなく ピッツァです。
すみません 正確に いっておきたいので。
2人とも 行こう行こう! ほら お腹すいた~。
「いただきます」は?
何で そんなこと いわなきゃいけないわけ?
これは あなた方が 作ったものでもなければ→
あなた方が稼いだお金で 買ったものでもありません。
それに感謝の気持を込めて 「いただきます」というのは→
当然です。
あぁ お腹すいた 早く食べようぜ いただきます。
いただきます。 いただきます。
はい 召し上がれ。
あっ うま~い!
ねぇねぇ ママって何が得意なの? 料理。
何も。 「何も」って?
作ってもらったことないから。
ふ~ん。
ねぇ 夢ちゃんってさ 今 小学生だよね?
友達いるの?
普通いるでしょ。
どうやって つくったんですか? (夢) え?
「友達になろう」って いったんですか?
ねぇ 何で そんなに食いつくの? この話題に。
ごめん 何でもない。
「司法裁判により→
迅速 且つ 容易に せしめることを目的とする」。
さすがに すぐ寝ちゃうね 六法全書だと。
この子達が喜ぶような本は 家にはないので。
でも 何だか 羨ましかったけど 見てて。
え?
いや ウチの母親→
俺が小さかった頃 死んじゃったから。
だから寝る時に→
本を読んでもらったことなんか ないからさ。
子供達といるの見てると→
荻原は 絶対 いい母親になれると思うけど。
厳しいけど 愛情あるし。
私は 全部 母にいわれたことを マネしただけで…。
荻原 俺…。
お前のことが…。
(望) おしっこ。
ちょっと我慢して トイレあっちだから。
じゃあ 俺 帰るわ。
あぁ うん。
♪♪~
(望) おしっこ。 ♪♪~ あ ごめんごめん。
♪♪~
[TEL](応答メッセージ) 長部璃子です 今 ちょっと電話に出られません。
どこにいるのよ…。
どうしたの?
(せき込み)
ハァ ハァ…。
どうしたの?
ぜんそくの発作 いきなり ママに連れて来られたから→
薬 持ってなくて。
病院に行って来る。
♪♪~
♪♪~ (せき込み)
♪♪~ ママ… ママ…。
(エレベーターの到着音)
うわっ!! ビックリした。
どこに行ってたんですか?
望くんが ぜんそくの発作を 起こしたんですよ。
えっ?
病院で診てもらって 今 寝ています。
うわっ! おっと…。
何 これ。
病院に行っている間に 夢ちゃんが書いたみたいで。
何ですか? それ。
子供達に おもちゃ買って来た。
そんなもので機嫌を取っても 何の解決にもならないと思います。
じゃあ どうすりゃいいのよ。
こうでもしなきゃ 私の言うことなんか→
聞いてくれないじゃない この子達。
私だって 夢が生まれた時には→
自分で子育てしようとしたの。
でも この子 全然 私の言うこと聞いてくれなくて。
いくら あやしても 泣きやんでくれないんだもん。
仕方なく 旦那のお母さんに 助け求めたら→
おばあちゃんに抱かれた瞬間 この子 ウソみたいに泣きやんで。
それからは 夢も おばあちゃんに どんどん懐いて行った。
下の子が生まれた時には 今度こそって頑張ったけど→
結局 一緒だった。
子供達と川の字で寝るのが 夢だったのに→
そんなこと 一度もしてないわよ 私。
あぁ…。
あんたなんかに ホントのこと いっちゃったわよ。
♪♪~
《母さん 友だちを作るのは 無理なのかな 私には…》
♪♪~
♪♪~ (ドアの開閉音)
♪♪~
朝だよ。
あっ!
しまった! またやってしまった。
あれから ずっと勉強してたの?
ええ まぁ。
(チャイム) あれ? 誰だろ。
どうしたの? いや… 璃子さん いるんだろ?
知ってるの?
昨日 話 聞いてさ 何とか助けたいんだ 俺。
じゃ もし裁判になったら 弁護してくれるの?
ええ… お子さんが小さい場合→
家庭裁判所では 親権は 母親側に 認められるんです 普通。
ホント? あぁ よかった~。
ただし 1つだけ条件があります。
何?
いつか早紀がいってたように→
女が独りで生きて行けないなんて 思わないでください。
男に頼らなくても生きて行ける という 自信を持ってください。
ありがとう。
やっぱり 正登さんて 頼りになるわよね 早紀。
いや そんな…。 それで いいんでしょうか?
えっ? どういうこと?
旦那さん達も 徹底的に 攻撃して来ると思います。
子供を養育する環境は 明らかに向こうのほうが上だし。
いや そんなこと分かってるけどさ だって 早紀が いったんだろ?
「どんなことがあっても 逃げなきゃ大丈夫だ」って。
そうよ せっかく正登さんが味方に なってくれるっていうのに→
どうして そういうこというわけ?
私は ただ 裁判になる前に→
子供達のために いい解決法を考えるのも→
弁護士の仕事のような気がして。
(チャイム)
(インターホン) ごめん こんな早く。
(インターホン) 安心しろ デートの誘いじゃないから。
実は さっき 旦那さん達が 捜索願を出したんだ。
えっ?
ここにいるって知ってる以上 シラを切るわけにもいかないし→
事情を話したら 力ずくでも 子供達を奪い返すって騒いで。
ウソっ… 連れて来ちゃったの?
(ドアをたたく音) (長部善隆) ≪開けろ 璃子!≫
ウチの子達を返してちょうだい!
待っとけっていったのに…。
(長部) ≪いいかげんにしろ 璃子!≫ (富貴恵) ≪開けなさい 早く!≫
(長部) ≪おい 早く開けろって!≫
帰って。
子供達は 渡さないから! (長部) ≪何いってんだよ!≫
悪いのは そっちでしょ 帰って!!
(富貴恵) ≪望! 夢! 大丈夫!?≫
(長部) ≪いいから 早く開けろって!≫
ママといれば 大丈夫だから。
大きいママがいい。 パパと帰りたい。
(望と夢の泣き声)
(長部) ≪おい 何やってんだよ!≫
(富貴恵) ≪泣いてるじゃないの ウチの子達が!≫
(今田) いちゃもんババアの部屋で 大騒ぎになっててさ→
あいつ 誘拐犯だったみたいだぜ 実は。
ただで済むと思ってるの!?
(アトムの吠え声)
早く何とかしないと… 向こうは もう我慢の限界 超えてるし。
(望と夢の泣き声)
とりあえず 子供を返したほうが いいと思います。
何いってんのよ?
そんなことしたら 私には もう 何にもなくなるじゃない!
そんなこと…。 お願いだから お願いだから…→
みんなで 私の幸せ奪わないで!
私は 早紀みたいに 生きる目標が 何にもないの。
今の幸せを失ったら どうしていいか分かんないの!
どうせ 私なんか 誰にも必要とされてないんだし→
何の役にも立たないんだから!
痛ったい…。
何すんのよ! それ以上さぁ→
私の友達の悪口いうの やめてくれるっ…!!
私はさぁ! あの…→
蓮美のこと 友達だと 思ってんだけどさぁ ダメかな?
この間さ ビンタされた時もさ→
めちゃくちゃ痛かったし→
腹も立ったけど…→
嬉しかった!
何が 「自分が誰にも 必要とされてない」よ?
望くんはね ぜんそくの発作が起こった時→
ずっと 「ママ ママ」って いってたんだからね!
夢ちゃんが落書きしたのだって→
同じ気持だったからじゃ ないのかな!?
もう いいかげん 逃げるのやめたら?
蓮美はね すごいパワーを持ってるんだよ!
本当に心配してるのか おせっかいなのか→
分からないけど→
今までも 私のこと 助けてくれたし。
頼まれてもいないのに ひとのことで→
あんなに 一生懸命になれる人が どこにいる?
私ね…→
母が亡くなってから つくづく思うの。
荻原 光の娘に生まれて よかったって。
母さん見てたら どんなに辛くても→
自分を信じていれば 大丈夫だって分かったから。
望くんや 夢ちゃんにも→
そうやって思ってもらうのが 蓮美の幸せなんじゃないの!?
子供は アクセサリーじゃないんだから。
あなたの人生に→
ウソや ごまかしは もう必要ありません。
(ドアをたたく音) (富貴恵) ≪いつまで待たすの!≫
ちょっと待ってくださ~い! 今 開けますから!
ごめんね。
パパ達と帰っていいよ。
ホントに ダメなママだったね 今まで。
でもね ママ もうウソつかない。
夢と望に…。
一緒にいたいって 思ってもらえるように。
頑張る。
じゃあ開けるぞ 覚悟は いいか?
全然よくない。 何だ それ。
でも… そうしなきゃいけないんでしょ?
望! 夢!
(長部) 大丈夫か? 2人とも。
早く連れて帰って。 (三田) はい 行きましょう。
やっぱり 私の思ってた通りね。
あなた とんでもない人だわ!
善隆さん!
(富貴恵) あの子達は 私が立派に育てます。
最初から ウチの財産が 目当てだったんでしょ?
分かってたわ あなたが確信犯だってことは!
ひとつ いいですか? えっ?
確信犯というのは 正しいと信じて やる場合に使う言葉なので→
今の場合は 間違っています。
すみません 正確に いっておきたいので。
(富貴恵) 行きましょ!
子供達のことは 絶対に 諦めませんから!
だって 私は もう独りじゃないから。
♪♪~
♪♪~ 大丈夫?
悲しい時に ♪♪~ 悲しい顔したくないの。
ウソつきだから? ♪♪~ うるさいわね。
♪♪~
(すすり泣く声)
早紀の手って 温かいんだね。
実はさ 15年ぶりに 早紀と会った日→
旦那の浮気に初めて気づいたの。
ウソ…。
私 頭 真っ白になって あてもなくフラフラ歩いてて→
気がついたら あそこにいた。
あの時 早紀に会ってなかったら→
私 どうなってたんだろう…。
早紀に会えて ホントよかった。
ウソじゃ ないよ。
ありがとう。
私のこと 友達っていってくれて。
♪♪~
なぁ 腹へらないか? ♪♪~ え?
俺が何か作ってやるよ ♪♪~ 荻原ん家にあるもので。
♪♪~ ホント? お腹すいた~!
♪♪~
正登も食べて行けば?
いいよ 俺なんか いないほうがいいし。
そんなことないよ。
早紀 俺さ…。
秘書課の横谷さんと 付き合ってるから。
そう。
多分 結婚すると思う。
♪♪~
いただきます。 いただきます。
温か~い 光ちゃんの料理 最高だわ!
何か すっごく 元気が出る。
こんなの 毎日食べられる人が いるなんて 幸せ。
ねぇ 早紀 いっそのこと 光ちゃんと結婚しちゃえば?
おい やめろって そういうこというの!
そうだよ 人のこと からかうの 悪い癖だよ 蓮美。
まだ 長部だって。 いいでしょ。
私にとっては あんたは昔から 蓮美璃子なんだから。
っていうか いつの間にか タメ口になってるけど 荻原。
え?
いいじゃんねぇ 友達だもんね。
あっ いえ…。
あっ!
何だよ ビックリした。 ん?
司法試験の願書を出すのを 忘れていました。
はぁ? 何 それ。
っていうか それだけ あんたのことが→
心配だったってことだよ 荻原は。
いってきます!
やれやれ 忙しい。
ねぇ ちゃんと まだ早紀に 好きだっていってないんでしょ?
俺 初めてかもしれない 自分から人を好きになったの。
ってことは えっ これが初恋ってこと!?
人をホントに好きになるのって 辛いんだな。
いい年して 今頃 分かったの?
もっと辛いのは こんなこと あんたにしか いえないことだ。
ってことは 私達も友達ってこと?
まさか。 だよね。
ハハ…。 フフ…。
中島法律事務所です どんな相談でも構いません。
中島法律事務所です ナカジマではなく ナカシマです。
ありがとうございま…。
俺は 今まで→
人と ちゃんと付き合うことから 逃げてた。
でも もう それ やめるわ。
今度のことで 俺 ますます お前のことが好きになった。
俺と付き合ってくれないか?
ありがとう…。
でも 友達じゃダメかな?
まだ 元カレが忘れられないとか?
そうじゃなくて… 断る口実とか そういうのじゃなくて…。
本当に友達になってほしいの 私の。
♪♪~
♪♪~ ダメかな?
♪♪~
手伝ってやるよ 友達だから。
中島法律事務所です ナカジマではありません ナカシマです。
どんな相談も受け付けます 『中島』です。
よろしくお願いいたします 中島法律事務所です。
信じてもらうために まずは 信じます…。
《初めて 友だちと呼べる人が出来た》
《しかも 2人も…》
♪♪~
《でも→
藍田に付き合えないと 断ったことは→
何だか 胸が痛む…》
[スピーカ]♪~ ポウ!
[スピーカ]♪~ 『Don’t Stop ’Til You Get Enough』
[スピーカ]♪~
うっ…。
ハァ ハァ…。
(アトムの吠え声)
ん? 早紀?
ちょっ… ねぇ 早紀?
早紀! 早紀!!
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