All language subtitles for 雲霧仁左衛門2(1).jp

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Original subtitles

<享保の頃 江戸市中は もとより→

関東 東海道 中山道 上方にまで 縦横無尽に盗み働きをしていた→

盗賊一味があった。→

一人も殺さず 傷つけず。→

雲か霧のように 消えてしまうところから→

雲霧一党と 人は呼んだ。→

その首領は 仁左衛門。→

対する 火付盗賊改方の長官は→

旗本 安部式部。→

2人の知恵比べとも言うべき 戦いは→

果てしなく 続いていた>

・~

<名古屋の豪商 松屋善兵衛への盗みを→

最後の仕事ともくろんだ 雲霧仁左衛門であったが→

迫り来る 安部式部の影に→

目当ての2万両は奪えぬまま 引き揚げる事となった>

今宵は 引き揚げよう。

<雲霧一党は やむなく 江戸へ戻り→

再び 動き始めていた>

・~

・~

(子どもたち) ありがとうございます!

・~

(高瀬)岡田様。

行ってらっしゃいませ。

岡田殿 頼みましたぞ。

長官は 風邪をこじらせて 寝込んでおられるようだ。

仮病じゃねえんですかねえ。

確かめる間もなく 俺は 駿府まで 用を申しつけられた。

じゃあ しばらく 江戸を…?

その間は おとなしくする事だな。

(高瀬) こいつを市中に張り出してくれ。

へい。

高瀬の旦那 この野郎は確か…。

不知火の勇五郎だ。

あの大泥棒の?

江戸から消えたと聞きやしたが…。

政蔵 お京。

あっ はい。 へい。

安太郎 これだけあるんじゃ 何日かかるか 分からねえ。

手分けしよう。 へい。

頼んだぜ。

つてを頼って 吉原や両国 人通りの多い所へ まいておくれ。

頼んだよ。 あいよ。

おう どいた どいた!

こいつは 打ち首獄門だな。

不知火の勇五郎…。

(鈴の音)

(せきこみ)

どうしなすった?

いや あの… 大事ございません。

そんな事 言ったって お前さん…→

大丈夫かい?

ありがとうございました。

厄介かけたなあ。 いえ とんでもねえ。

医者の話じゃ 疲れがたまって 持病の癪が起きたとか。

しばらくの間 寝かせてやってくんな。

へい。

どこの誰か分かりゃあ 伝えてやるんだがなあ…。

こいつは…!

(高瀬)大店の絵図面…。

(政蔵)嘗帳です。

嘗帳?

大店の家の中の様子から 主人 奉公人の癖まで→

事細かに書き込まれた帳面だ。

嘗帳は 盗人仲間の間で 売り買いするものだと→

聞いているが…。 はい。

そして この絵図を買った奴が→

いずれは この家へ 押し込みに入るという寸法か…。

すると この男は…。

あら。 ありがとうございました!

(男)すまねえな。

そりゃあ だいぶ歩きましたねえ。

お帰りなさい。

ただいま 戻りました。 ご苦労さん。

ほら… あらっ ちょっと!

「お頭 みかんです。 お頭 みかんです」。

岡田甚之助が しばらく 江戸を離れるようで。

お頭 みかんです。

(舌打ち)

参りました。

・~

すまなかったね。 面倒な事 頼んじゃって。

こんなもん 剥がしてくる事なんて 何でもないけどさ→

でも どうしてなんだい?

役者の似顔絵じゃあるまいし…。

勇さん…。 うん? 勇さん?

…じゃないかと思ってね。

そいつは ねえさんの昔のいい人で?

そんなんじゃないよ。 じゃあ 誰なんだい? 勇さんって。

私はね 7つの時に お頭に拾って頂いたんだが→

そのころは 本所のお助け小屋に いたんだよ。

火事で焼け出されちまってさ。

ねえさんが そんな話するのは 初めてだぜ。

だから 二親の顔も知らないし どこの生まれかも知らないんだよ。

たった一つ 覚えてるのは 勇さんと…。

(鈴の音)

これさ。

勇さんは お助け小屋の 世話してくれる おにいさんでね→

私が あんまり しつこく まとわり付くもんだから→

この鈴を くれたのさ。

どこにいるか分かるようにって…。

その勇さんが 盗人になったっていうのかい?

お松さん 六 調べてくれないかね?

・ありがとうございました。 またのお越しを!

・~

おお? 待て! おい!

・~

ハハハハハ…。

・~

よう 今 荷物しょった野郎が 来なかったかい?

いや… 誰も来ていやせんが。

そうかい。 安。 通り 見てこい。 へい!

・~

仙さん。

俺だ 粂三だ。

粂さん…。

弁治 くれぐれも 余計な事 しゃべるんじゃねえぞ。

へ… へい。 頼むぞ。

弁。 酒。 へ… へい。

ああ… もう大丈夫だ。

すまねえ。

まあ お互いさまよ。

まさか こんな所で 助けられるとはな。

ああ… もう 何年前だね?

かれこれ3年か。

こっちは あれ以来 鳴かず飛ばずさ。

おう 弟の弁治だ。 お… お久しぶりで。

ははあ ちょっと見ねえ間に でかくなったもんだな。

お… お… おかげさまで。

お前は いいから 下がってろ!

…で 何で つけられてた?

それが おかしいんだが 持病の癪が出て→

担ぎ込まれたのが 自身番でよ。

誰かと間違えたのかもしれねえな。 う~ん…。

嘗帳を 持ってたんじゃねえのかい?

ああ。

そいつに気付かれたんだろうなあ。

まさかなあ。

もし これを見られたとしてもだ→

どこの店か 分かんねえようにしてあるし→

こいつは 大した代物だぜ。

おお… 本当だな。→

これだけのものがありゃあ 頭数そろえれば 大仕事だ。

なあ 一緒に組んで やらねえか?

いや… それには 結構な人数が要るな。

なに 俺には ものすげえ大物が1人ついてる。

誰だい? 大物っていうのは。

不知火の勇五郎。

…何だって!?

今は 俺が面倒見てる。 だが 勇五郎一人じゃ足りねえ。

こんだけの嘗帳を作る お前さんなら→

腕っこきの2~3人は すぐに集められるだろう。

まあ 集められねえ事もねえが…。

お前さんなら 雲霧の連中に つてがあるはずだ。

雲霧の? そいつは無理だ。

雲霧の連中は よその仕事には 手を貸さねえ。

中には 物分かりのいい奴もいるはずだ。

雲霧の連中の仕事は 確かだ。

心当たりを探してくれねえか!

(鈴の音)

お千代 こいつをつけときな。

その音さえすりゃ 俺の方で お前を見つける手がかりになる。

なっ?

勇さん どこかへ行っちまうの?

行きやしねえ。

でもよ お助け小屋は ここばかりじゃねえ。

忙しいからよ。 うん…。

これ 何て書いてあるの? 「猿」。

俺は 子どもの頃は小さくて→

みんなから そう 呼ばれていたんだ。

だが 今じゃ 誰も知らねえ。

お前と俺だけの内緒事だぜ。 うん!

約束だ。

(鈴の音)

(足音)

ちょっと お千代ちゃん!

どうやらね 勇さんっていうのは→

あんたが言ってた人と 同じらしいよ!

ちょいと お奉行所へ忍び込んだら すぐ これが見つかったよ。

奉行所へ!? 不知火の勇五郎のお調べ書きだい。

そこんところだけ しっぺがしてきたんだ。

まっ 難しい字ばかり並んでいて 俺には→

何て書いてあるのか よく… ・「分からねえが」

何だい それ。 ヘヘヘヘ! ハハハハハ!

六。 へい!

奉行所へ忍び込むなどとは もっての外だ!

お松。 お前がついていながら どういう訳だ?

申し訳ございません…。

2人とも 今日から当分の間 禁足だ。

お千代。 お頭!

私が… 私が勝手に 2人に頼んだんです。

2人を叱らないで下さい!

悪いのは… 私です。

どんな お仕置きでも みんな 私が受けます。

・~

俺が助働きができねえ事ぐれえ 知ってるはずだぜ。

そんな事 百も承知よ。

でもよ 利助さん こいつを見てくれ。

なるほど… こいつは大したもんだ。

だろう? あとは あんたとは別に 腕のいいのが3人いれば十分だ。

分け前は 弾むぜ。

そりゃあ そうだろうが…→

このうちの どれをやるにしても 4人じゃ足りねえだろう。

こっちには 不知火の勇五郎が ついてんだよ。

不知火の勇五郎? ああ。

からかうのは よしにしろい!

そう言うと思って 実は ここに連れてきてる。

粂さん!

・~

あ… お前さんは!

よろしくな。

俺は 粂三。 こいつは 弟の弁治だ。

よろしく頼みますぜ。

この桑名屋なら 一人頭 3百にはなる。

3百か…。 やってくれるな?

…って事は 2千ばかりか。

そんな けちな仕事は ごめんだな。

おい おい 勇さん 何 言いだすんだよ!?

だからといって この人数じゃ…。

この不知火の勇五郎が かむんだぜ。

やるなら この峰屋だ。

そこなら 1万両。

ただし 用心棒が8人います。

だからよ いっそ 雲霧と一緒に やりゃあいいじゃねえか。

なあ 雲霧のお頭に 会わせてくれねえか?

俺はよ 雲霧のお頭と一緒に 一度 仕事してえんだ。

それができりゃあ 百両でいい。

どうだ?

しかし…。

(鼻歌)

寄っていかないかい? 今度な。

・~(三味線)

勇さん いらっしゃい! お京。

つけられておる。

勇さん… 勇さん 勇さん!

お京。 勇さん…。

・~

何? 不知火の勇五郎が お頭に…。

不知火の勇五郎?

…って事は 何かい?

嘗帳を土産に 一緒に組みたいと? (熊五郎)まあ そういう事だ。

嘗役の話にゃあ 罠が多いからなあ。

それが 利助の話では 確かに 不知火の勇五郎だったと。

不知火に会ってみよう。

州走り。

利助に言いつけて 嘗役の仙之助と粂三に伝えよ。

不知火の勇五郎 たった一人で来いとな。

承知しました。

お千代 お前も一緒に会ってみるがいい。

お頭…。

俺じゃねえ! 人違えだ!

その懐のもの 見せてもらおうか!

助けてくれ! 俺 関係ねえんだ! 観念しな。

嘗役 仙之助。 せ… 仙之助。

お前ら… 密偵だったのか!

ご苦労だったな 粂三。 もったいねえ。

さて…→

来るかのう?

お前は一体 誰なんだ!

・「遠く離れて会えない時は」

・「月が鏡になればよい」

・「遠く離れて会えない時は 月が鏡になればよい」

(戸が開く音)

(風の音)

(戸が閉まる音)

(鐘の音)

不知火の勇五郎か?

雲霧のお頭 お初に お目にかかりやす。

失礼致しやす。

動くな。

それへ 控えよ。

お前さん この道に入ったのは いくつだい?

21。

入った訳は?

俺が家は 明神下の表具師で→

俺が10の時に 火事に巻き込まれて 二親 亡くしまして…。

よんどころなく 盗人になったか。

まあ そんなところでさぁ。

ずっと 一人働きか?

(式部)おうさ。

何故 俺と組もうと思った?

(式部)俺も もう年だ。 いつまでも一人働きはできねえ。

この先 雲霧のお頭の下で働けりゃ これほどの事は ねえ。

そう 思ったんでごぜえますよ。

・~

(鈴の音)

・~

(托鉢の声と錫杖の音)

ご苦労に存じまする。

安部式部殿。

仁左衛門。

神妙にせい。

手向かい致さば…。

(風を切る音)

・~

雲霧!

・~

(戸が開く音)

・~

おのれ 雲霧…。

ねえさん 捕まったんだ… くそ!

くっ! うう…!

騒ぐな!→

落ち着け!

利助。

あの男が行っていた 岡場所というのは?

・~(三味線)

り… 利助さん…。

手前 いつから密偵に…!

(熊五郎)殺すなよ。

あっ! うう…!

うっ!

・~(三味線)

あっ…!

七化けのお千代とは お前だな?

雲霧の住みかは どこだ? 一党の人数は?

おい。 うっ…!

うっ…。

言わねば もそっと 手荒なまねをせねばならんな。

長官…。

いくら責めても 吐くまいよ。

かえって 舌をかむだけだ。

情けをかけてやれ。

お千代。

(鈴の音)

不知火の勇五郎には 随分と思い入れがあるようじゃな。

一つ 教えてやろう。

本物の勇五郎はな 潜伏中の宿で 足の傷がもとで 死んだ。

それが どうも わしに うり二つゆえ→

酔狂な事を致したが→

よくぞ見破ったな。

まあ よい。

いずれ 何もかも話す事になろう。

雲霧の事もな。

・~

(衝突音)

お… おいおい どうした!?

大丈夫か? しっかりしろ!

お京が 雲霧に捕らえられたとな?

へい。 それで 粂三と一緒に こんなものが…。

文には 何と?

この者と引き換えに お京を返してやろうとある。

なんと…。

時は 明け六つ。 所は 洲崎十万坪。

介添え人は 互いに1人 わしと仁左衛門のみ…。

フフフ… 無礼な!

盗賊風情が 長官に向かって…!

お千代 運のいい奴よの。→

雲霧のもとに帰れるぞ。

長官! まさか 雲霧の言いなりに…。

雲霧に屈するのではない!

密偵を見捨てたとあっては 今後 密偵たちの信頼を失おう。

そうなれば お主たちは 仕事ができまい。

しかしながら 仁左衛門と一対一で…。

長官に 万一の事があっては… 何とぞ!

愚か者が! わしが 盗賊ごときに 斬られると思うてか!

・~

わざと離れて わしに斬られる気か?

そうして 雲霧と わしを 会わさぬつもりだろうが→

そうは いかぬぞ。

アハハハハ! アハハハハハハ!

何が おかしい?

私みたいな ごみのために 長官が来られる訳ないと思ってさ。

来る。

ごみのために 命を懸ける。

そのような男ゆえ お前たちのお頭は 手ごわいのだ。

・~

(風の音とカラスの鳴き声)

(カラスの鳴き声)

・~

うっ!

・~

狙いを定めよ!

ああ~!

(破裂音) (一同)うわっ!

(銃声)

(破裂音)

(鈴の音)

お頭…!

言うな。

私は… 死ぬつもりでございました。

お頭のためなら この命など 何も惜しくは…。

もう よい。

もう よい。

・~

・~

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