Afrikaans
Akan
Albanian
Amharic
Arabic
Armenian
Azerbaijani
Basque
Belarusian
Bemba
Bengali
Bihari
Bosnian
Breton
Bulgarian
Cambodian
Catalan
Cebuano
Cherokee
Chichewa
Chinese (Simplified)
Chinese (Traditional)
Corsican
Croatian
Czech
Danish
Dutch
Esperanto
Estonian
Ewe
Faroese
Filipino
Finnish
French
Frisian
Ga
Galician
Georgian
German
Greek
Guarani
Gujarati
Haitian Creole
Hausa
Hawaiian
Hebrew
Hindi
Hmong
Hungarian
Icelandic
Igbo
Indonesian
Interlingua
Irish
Italian
Japanese
Javanese
Kannada
Kazakh
Kinyarwanda
Kirundi
Kongo
Korean
Krio (Sierra Leone)
Kurdish
Kurdish (Soranî)
Kyrgyz
Laothian
Latin
Latvian
Lingala
Lithuanian
Lozi
Luganda
Luo
Luxembourgish
Macedonian
Malagasy
Malay
Malayalam
Maltese
Maori
Marathi
Mauritian Creole
Moldavian
Mongolian
Myanmar (Burmese)
Montenegrin
Nepali
Nigerian Pidgin
Northern Sotho
Norwegian
Norwegian (Nynorsk)
Occitan
Oriya
Oromo
Pashto
Persian
Polish
Portuguese (Brazil)
Portuguese (Portugal)
Punjabi
Quechua
Romanian
Romansh
Runyakitara
Russian
Samoan
Scots Gaelic
Serbian
Serbo-Croatian
Sesotho
Setswana
Seychellois Creole
Shona
Sindhi
Sinhalese
Slovak
Slovenian
Somali
Spanish
Spanish (Latin American)
Sundanese
Swahili
Swedish
Tajik
Tamil
Tatar
Telugu
Thai
Tigrinya
Tonga
Tshiluba
Tumbuka
Turkish
Turkmen
Twi
Uighur
Ukrainian
Urdu
Uzbek
Vietnamese
Welsh
Wolof
Xhosa
Yiddish
Yoruba
Zulu
被害者が知り合い?
僕が区役所にいた頃 人事管理システムを請け負った→
アストラルシステムの 営業マンです。
IT技術にも詳しい人で 僕が役所側の担当だったので→
随分 お世話になったんです。
アストラルシステムって→
ITシステムの開発じゃ 最大手ですね。
ええ。 あらゆる コンピューターシステムを→
開発している会社ですねぇ。
で そこの営業マンが殺されたと?
ええ。
それも あまりに不運すぎる 殺され方で…。
お前 わざと気になる言い方してるね。
で それは どのような?
ほら 興味持った。
その人 稲葉さんというんですが→
いつも 終電近くまで残業してたのに→
たまたま その日に限って 早く家に帰ったために→
侵入した賊に 殺されてしまったんです。
午後9時2分 この部屋から叫び声がするという→
通行人らしい人からの 110番通報があり→
駆けつけて発見したそうです。
その通報者っていうのは?
名乗らなかったみたいですね。
発信元も 近くの公衆電話ですから→
関わり合いに なりたくなかったんでしょう。
凶器は この花瓶か。 ええ。
それで 後ろから一気にガツンって いったところでしょうね。
≫おい!
このドア ピッキングの跡があるぞ。
これ ピッキングが難しい種類の シリンダー使ってる。
こりゃ かなりの腕だな。
窃盗犯が侵入。
部屋にいた被害者と遭遇して→
花瓶で殴って逃げた ってところか…。
…と 捜査一課は 見ているようですが→
僕は ちょっと 引っかかるんですよね。
個人用のパソコンが 消えているんです。
もちろん 窃盗犯だから→
金目のものを持ち去ったといえば それまでですが…。
なるほど。 システム会社の やり手営業マンのパソコンなら→
パソコン本体ではなく その中のデータが→
狙いだった可能性も あるって事ですね。
確かに それは気になりますねぇ。
さすが! お二人は理解が早い。
いえ 僕が気になるのは 別の事です。
稲葉さんとは 婚約されていたんですよね?
今年の秋に 挙式する予定でした。
最後に稲葉さんに お会いになったのは?
先月の30日です。
2週間も前ですよね?
最近 お互い 仕事が忙しくて…。
いくら忙しいとはいえ 婚約者だ。
2週間も会ってないっていうのは 妙じゃねえか?
そうですね。 まあ 俺なんか 事件続きで→
もう1カ月近く 会ってないんですけどね。
お前 まだ続いてたのか。
フフッ…。 クソ!
また出た。
警部殿。
証拠品に 勝手に触らないでもらえますか!
これは失礼。 青木くんから 事件の事を聞きましてね→
ちょっと 気になる事があるものですから。
気になる事って?
匿名の110番通報が あったそうですねぇ。
それを 聞かせて頂けないものかと。
この人 聞くまで帰りませんよ。
うーん… 面倒くせえな。 おい。
ごめんね~。 110番通報の音声 出してあげてくれる?
はい。
「今 豊島区西千川の→
クラルテマンションの前を 通りかかったんですが→
1階 奥の部屋から 叫び声が聞こえるんです」
「すぐ来てください!」
なるほど。 どうもありがとう。
あっ! 最後に ちょっと気になる事が。
稲葉さんには子供いませんよね。 なぜ こんなものが?
さあな。
それが 何か 事件に関係があるとでも?
はい 帰れ 帰れ! もう。
君も 案外 細かい事が気になるようですね。
ええ 上司を見習おうかと思いまして。
今のところ 窃盗犯の犯行の線で追っています。
現場に手がかりは? 特に見つかっていませんが→
ピッキングの腕は 相当だったようです。
じゃあ これから捜査会議なので。
ありがとう。 はい。 あっ。
あっ じゃあ…。
今の 記者?
外部に捜査情報を漏らすのは まずいけど。
いえ あの方は 本庁捜査二課の梶刑事です。
昔 お世話になって…。
捜査二課の刑事が なぜ こちらに?
半年前の代引き詐欺事件の資料を 見たいというので 案内して→
その帰りに 立ち話をしていただけです。
今回の殺人事件の話も していたみたいだけど?
単なる興味だと思いますが…。 あっ 失礼します。
二課ですか…。 ええ。
捜査二課の梶刑事ですね? 先ほどは どうも。
特命係の杉下です。 冠城です。
二課に行ったら こちらにいると聞いたもので。
ああ…。 まあ どうぞ。 はい。
私に何か?
千川警察署の資料室で 確認してみたところ→
あなたの目的のはずの 詐欺事件の資料は→
ホコリが被ったままでした。
ひょっとしたら 詐欺事件の資料というのは口実で→
元々 今回の殺人事件に 興味があっての→
訪問だったのではないかと。 だとすると なぜ→
経済事件を担当する 捜査二課の刑事が→
殺人事件に興味を持ったのか そこが気になりました。
実は ある中央省庁の官僚に→
新規事業の入札を巡って 収賄疑惑がありまして。
その官僚に賄賂を渡していたのが アストラルシステムであり→
窓口となっていたのが→
今回 殺害された 稲葉氏ではないかと見てるんです。
だったら コソコソ嗅ぎ回らなくても→
正式に捜査一課に 協力を申し入れればいいのでは?
冠城くん 二課にとって情報は命です。
捜査一課に協力を求めれば→
そこから 情報が漏れる可能性がある。
そうなれば 証拠隠滅を図られたり 上からの圧力で→
捜査をストップする事にも なりかねない。
実際 それで 捜査が出来なくなった例が→
いくつもありますからね。
どうでしょう 捜査協力しませんか?
そちらは殺人事件 こちらは贈収賄。
お互い 捜査で得た情報を 共有するというのは?
梶刑事 ああ言ってましたが→
二課は 徹底した秘密主義なんですよね。
本当に重要な情報は 渡さないかもしれない。
我々も 贈収賄の線を 調べてみたほうがいいのでは?
では そちらは君に任せて→
僕は 稲葉さんのマンションに 行ってみます。
ちょっと気になる事があるので。 じゃあ のちほど合流という事で。
稲葉くんはですね→
顧客から聞いた要望を 開発者に伝えるといった→
橋渡し的な役割でした。
仕事上 何か トラブルを 抱えていたような事は?
いえ…。 窃盗犯による犯行では ないんですか?
確か ニュースでも そういうふうに…。
まあ 念のための確認とでも 思って頂ければ。
コラッ! あっ…。
特命係の冠城亘…!
これは奇遇ですね。
「これは奇遇ですね」 じゃねえだろうが!
あの… すいません。 勝手に触られたら困るんですよね。
これは失礼。
警視庁特命係の冠城です。 こちらは?
稲葉さんの上司だよ。 岸和田営業開発部長。
ちょうどいい。
これ 稲葉さんの部屋にも 国語の教科書あったんですが→
一体 なぜ?
それは 開発中の業務に 関する事ですので…。
そうですか…。
だったら これだったりします?
お答えしかねますね。
わかりました。 じゃあ 先輩方 お先に。
どうかされましたか?
なぜ 偶然に ここを通りかかった通報者は→
聞こえた悲鳴が→
1階の奥の部屋からの ものだったと→
断定出来たのかと思いましてね。 はあ…。
殺害現場は こちらの道路には 面していませんから。
失礼しました。 ちょっと失礼。
こちら側から見れば 奥の部屋…。
何か用ですか?
あっ この部屋の方ですか? 警察です。
昨夜の事件の事で 何か不審な叫び声など→
耳にされていないかと 思いましてね。
ああ 奥の部屋ですか。
いや 何も…。
近くで事件があると→
警察が 入れ替わり立ち替わり 聞きに来るって聞くけど→
本当なんですね。 じゃあ…。
それは どうも 失礼しました。
「1階 奥の部屋から 叫び声が聞こえるんです」
お待たせ致しました。
瀧川さんがクラルテマンションに 越してこられたのは→
3カ月前です。
どうぞ。 拝見します。
最初から あのマンションに 住みたいと言っていましたね。
それも どうしても1階がいいと。
どうしても1階がいいですか…。
デジタル教科書ですか。
稲葉さんの目下の担当事業は それだったようですね。
デジタル教科書って→
文科省が全国の公立小中学校に 導入しようとしてる→
あれですよね。
生徒全員に 1台ずつタブレットを配って→
それを教科書にするっていう…。
その 文部科学省の担当者が この城島という課長です。
稲葉さんは 何度も熱心に質問に来られて…。
こんな事になって 残念です。
でしたら 一緒に食事をしたり 酒を飲んだりした事も?
まさか…。
今は 国家公務員倫理法が ありますからね。
そんな事をしたら すぐに 汚職だなんだと疑われてしまう。
あなたも 公務員なら わかるでしょう。
そうですね。
失礼します。 なんだ?
課長 こちらなんですけど…。
まずい! 局長じゃないか。 急ぐのか?
特に不審なところは なかったという事ですか。
でも こういう事は→
周りからの情報のほうが 役に立つ。
さっき 目が合いましたね。
やっぱり 課長 何かしたんですか?
「やっぱり」…。
なんか 思い当たる事 あるんですか?
みんな言っている事ですよ。
省内でも かなり噂になっていたようです。
城島課長は羽振りがいい。 外車を頻繁に買い替えてるとか→
銀座のホステスに 高価なプレゼントを贈ってるとか。
となると 梶刑事の言っていた 収賄疑惑の官僚とは→
その城島課長の事かも しれませんねぇ。
で 右京さんのほうは? 通報者の目星がつきました。
瀧川洋という→
稲葉さんと同じマンション 同じフロアに住む住人です。
青木くんに データベースで 調べてもらいました。
瀧川には 窃盗の前科がありました。
しかも ピッキングで侵入しての 犯行です。
ピッキングの腕は 名人級だったようですよ。
事件の通報者が 同じフロアに住む前科者だった。
なんか面白くなってきましたね。
瀧川は5年前に逮捕され 2年の実刑。
出所後は大田区の板金工場で 働いています。
長年 連れ添った奥さんとは 逮捕を機に離婚。
当時 15歳だった息子が 1人いますが→
奥さんが引き取っています。
じゃあ この瀧川って男が→
窃盗目的で 稲葉さんの部屋に侵入し→
たまたま部屋にいた稲葉さんと 遭遇。
殺害した…。
でも 110番通報したのも 瀧川なんでしょ?
1階 奥の部屋から 叫び声が聞こえるんです。
自分の犯行を 自分で通報したりしますか?
ええ。 それに 窃盗が目的ならば→
わざわざ同じマンションに住む 必要は ありませんからねぇ。
ああ さすがですね。 昨日の今日で よくそこまで。
そのとおりです。
収賄疑惑がかかっているのは 文科省の城島課長。
贈賄側はアストラルシステムです。
しかし そのやり方 実に巧妙でしてね。
1年かけた捜査でも→
決め手になる証拠は まだ つかめていません。
巧妙? 寄付ですよ。
アストラルシステムは以前から→
IT技術を 高齢者の生活に 役立てる事を目的とした→
あいてぃー支援の会という NPO団体に→
かなりの額の寄付をしていまして→
その団体の代表が 城島の別れた妻なんです。
つまり 寄付金が迂回して 城島課長へ流れている…。
恐らく。 それと重要な事が もう一つ。
城島に渡った金の一部が→
さらに 別の誰かに 渡ってるようなんです。
黒幕ですか。
となると 文科省の上層部 あるいは 族議員。
なるほど。
ところで 稲葉さんと同じマンションに住む→
瀧川洋という人物を ご存じですか?
瀧川?
さあ… その男が何か?
瀧川は 5年前に 窃盗罪で逮捕されています。
しかも 手口はピッキングです。
では その男が 稲葉の部屋に忍び込んで稲葉を?
そこまでは まだ わかりませんが 気になる事が もう一つ。
瀧川が あのマンションに 入居したのは 3カ月前。
しかも 最初から 稲葉さんと同じ 1階を希望していたそうです。
つまり…。
その男の転居には 何か目的があった…。
稲葉の部屋から パソコンが盗まれてますよね。
狙いは 稲葉の持ってる情報だった。
しかも 近くに越してきたとなると 考えられるのは…。
盗聴…。
ええ。 …だと思われます。
んっ? ありませんね。
見込み違いか…。
この部屋で→
最も声が拾いやすいところ といえば…。
冠城くん。 はい。
あっ…。
そこに仕掛けていたのだとすると 電池式の盗聴器でしょうねぇ。
その場合 電池は長持ちしませんから→
盗聴を続けるためには この部屋に頻繁に出入りして→
電池を取り替える必要が あったはずです。
瀧川なら いつでもピッキングで この部屋に入る事も出来ますよね。
となると 問題は 一体 なんの目的で→
盗聴器を仕掛けたのか ですね。 考えられるのは→
デジタル教科書システムの 落札を狙った→
ライバル企業からの依頼 っていう線でしょうね。
最大手の アストラルシステムの情報なら→
是が非でも欲しいはずです。
つまり 瀧川は産業スパイだった。
パソコンを持ち去った理由も それで納得出来ますね。
稲葉のパソコンには→
贈収賄の手がかりが 残ってる可能性が高い。
すぐに 瀧川の部屋を当たりましょう。
今なら 盗聴の証拠が 残されてるかもしれない!
はい。 警察です。
稲葉さんの事件で ちょっと 部屋の中→
調べさせてもらっても いいですか?
えっ? あなた 窃盗の前科ありますよね?
疑い 晴らしたいのなら 協力してもらえませんか?
それで気が済むなら どうぞ。
ご協力 感謝します。
どうも。
ありませんね。
もういいでしょ。
どうも。
稲葉さんの部屋のドアに ピッキングされた形跡があった。
身に覚え あるよな?
あなた 相当な腕らしいね。
署で 話聞かせてもらえますか?
なんで わかったんです? 瀧川の事。
お前のお友達 かわいがったら 喜んで教えてくれたよ。
あいつ…。
俺は もう足を洗って 今は真面目に働いてるんだ。
金にも困ってない。 なんで パソコンを盗むなんて→
ケチな事しなきゃ ならないんです?
だけど 110番通報したのも あなただよね?
自分でやって怖くなって 通報したんじゃないの?
叫び声を聞いたから 匿名で通報した。
それが罪になるんですか?
二課長 今回の事件について→
二課も捜査しているというのは 本当か?
はい。 それについては→
こちらの容疑の核心を つかむまで→
もうしばらく 時間を頂ければと…。
今の段階で情報を漏らす事は 命取りになりかねません。
何 言ってんだよ!
こっちは 殺人事件を追ってるんですよ。
しかし こちらには こちらの事情がある。
そこまで言うからには→
さぞ でかいヤマを挙げる 自信があるんだろうな?
もちろんです。 わかった。 それ以上は聞かん。
一課は一課で事件を解決しろ。 ええっ?
それとも 一課単独では→
事件を解決出来ないとでも いうのか?
いえ。
ところで お前たちは なんだ?
二課にくっついて 何を企んでるんだ?
ええ 我々は ちょっとお手伝いしてるだけで…。
お手伝いだと?
お前たちが関わると ろくな事にならん。
さっさと手を引け。
いいな? 杉下 冠城。
また怒られちゃったんですか?
この間 停職になったばかりですから→
少しは おとなしくしてらしたら いいのに。
僕も そのつもりだったんですけど この人がね…。
君。 はい。
責任を僕に振るのは やめてもらえませんかねぇ。
ああ 熱燗を もう一本 お願いします。
はい かしこまりました。
しかし 刑事部長にまで 秘密を貫くなんて→
二課の秘密保持が ここまで徹底しているとは→
思いませんでした。 ええ 二課は 今→
とても困った状況に あるようですからねぇ。
かつては 次々と 汚職事件を挙げていましたが→
ここ数年は ほとんど そうした事件を→
挙げられていません。
この事件は 二課にとって→
何がなんでも 挙げなければならないってわけか。
しかし 捜査一課が持ってる情報だけでは→
瀧川に逮捕状は出ないでしょう。
すぐに自由の身になります。
ええ 同じマンションに住んでいた という事と→
前科があるという事だけでは 逮捕状は出ませんねぇ。
昨日 伊丹さんたちに 瀧川の事を しゃべった奴がいるんだよなあ。
あれは 脅されて仕方なく…。
でも 贈収賄の事は しゃべったりしてませんから。
で?
殺人のほう 犯人の目星が ついたみたいですよ。
瀧川がしゃべったのか? いいえ。
犯人は 意外なところにいたみたいです。
事件の日 あなたと稲葉さんが→
稲葉さんのマンション近くで 言い争っているのを→
見た人がいるんです。
ちょっと… 待てよ!
違うんだよ。 他に女なんていない!
じゃあ なんで 急に婚約解消なんて言うのよ!
それは…。 ほら 何も言えないじゃない!
嘘つき!
婚約破棄に 納得出来なかった あなたは→
そのあと 彼の部屋に行った。
そこで 再び言い争いになり→
花瓶で 稲葉さんの後頭部を殴りつけた。
違いますか?
違います!
確かに 突然 婚約解消だって言い出されて→
言い争いにはなりました。
でも そのあと 部屋に行ったりはしてません。
じゃあ なんで 最後に会ったのは 2週間前だなんて→
嘘を言ったんです?
それは…。
疑われるのが嫌だったんです。
「そんな言い訳が 通用すると思いますか?」
本当に 彼女が犯人なのでしょうかねぇ。
凶器の花瓶は かなり重いものでした。
彼女が あの花瓶を→
高い位置まで持ち上げて 振り下ろすのは→
かなり難しいと思いますよ。
やはり 犯人は瀧川だと?
いえ 彼も殺人に関しては 決定的な証拠がありませんから。
部屋に侵入し 倒れている稲葉さんを発見→
通報しただけとも考えられます。
いずれにせよ 鍵を握るのは瀧川ですよ。
稲葉の部屋への侵入や盗聴は 間違いなさそうだし→
パソコンを盗んだのも 恐らく…。
ならば 贈収賄と殺人→
どちらにも繋がる手がかりを 持っているはずです!
しかし それを認めさせるのは 今のところ難しいと思いますよ。
稲葉さんの部屋から→
瀧川が侵入した痕跡は 見つかっていませんから。
ああ… こうなったら→
もう一つの可能性に かけるしかないでしょう!
瀧川!
お前の部屋 もう一度 調べさせてもらいたい。
またかよ…!
お前だって 完全に容疑を晴らしたいだろう。
それとも 調べられたら 困る事でもあるのか?
…あるわけないでしょう。
お願いします。 はい!
えっとな…→
ディクソニア・アンタルクティカ という シダの胞子だ。
瀧川の部屋にあった衣服に 付着していた。
シダの胞子? うん。
稲葉さんの部屋にも 同じ種類の鉢植えがあった。
瀧川が稲葉さんの部屋に 侵入したという→
十分な証拠になるだろうな。
つまり 逮捕状も請求出来る。
パソコンは どこにある?
もう とぼけても無駄なんだよ。
決定的な証拠が出てきたんだ。
稲葉の部屋から持ち去った パソコンは どこだ!?
コインロッカーだよ。
梶さん ついに認めさせましたね。
いささか強引ではありますがねぇ。
解析はしてみますがね→
このパソコンを開くには 10桁以上のパスワードが必要です。
どれぐらい かかります?
ちなみに 10桁の英数字と記号の 組み合わせとなれば→
理論上は 少なくとも5年。
なんとかなりませんか? ねえ!
そう言われても…。
ノーヒントで しらみ潰しに 当たっていくとなると→
そのぐらい かかるんですよ。
あっ…。 ヒントなら あるかもしれません。
僕も ちょっと経験あるんで。
あなた 稲葉さんの浮気を疑ってた。
もしかしたら 彼の使っていた パスワードを どうにか入手して→
スマートフォンやパソコンの 中身をのぞこうとした…→
なんて事も あったんじゃないかと。
あなた自身の疑いを 晴らす事にもなるんですよ。
試してはみました。
彼 ルドンの絵が好きだから→
「Odilon redon」って 打ち込んでみたんですが…。
駄目でした。
なるほど。 ルドン…。
どうもありがとう。
あっ ちょっと…。 すいません。
よろしく。 えっ?
おい パスワードって なんの話だ?
もったいつけずに教えろ コラ! すぐにわかりますよ。
ちょっと失礼。 おお…!
なんです? これ。 オディロン・ルドン。
パスワードの作り方の一つに→
ローマ字のLを1に→
Oを0に置き換えるやり方が あるんですよ。
オディロン・ルドン…。
あっ オディロン・ルドンは 通り名ですね。
本名。 本名は確か…。
ベルトラン・ジャン・ルドン。
おっ! ちょっ ちょっ ちょっと…!
すいません ちょっと…!
ちょっと 邪魔だな。
ちょっと 重いからさ…。 なんだ? これ。
岸和田啓吾。
殺人の容疑で 逮捕状が出ています。
ご同行願えますか?
稲葉さんが残した告発文には→
こう書かれている。
「アストラルシステムは 文科省の城島課長と密約を交わし→
デジタル教科書システムの 入札について→
便宜を図ってもらう見返りとして→
城島の元妻が代表を務める NPO団体に→
多額の寄付を行っていた」
ところが その寄付金の一部が→
あなたにキックバックされていた事を 知るに至り→
到底許される事ではないと憤り 告発する事を決めたと…。
あなたが この事を知ったとすれば→
口封じのために稲葉さんを殺す 十分な動機ですよね?
詳しく調べれば いくらでも証拠は出てきますよ。
何があったのか ちゃんと話してもらえませんか?
おい 稲葉くん!
ど… どうしても 告発するっていうのか?
そんな事してみろ。 君だって贈賄罪だぞ!
覚悟の上ですよ。
僕は会社のためだと思って→
あなたに言われて 仕方なく贈賄に加担していた。
なのに あなたは 会社を裏切って 私腹を肥やしてた。
許せるわけないでしょう。
稲葉くん それは…。 もう決めたんです!
あなたが なんと言おうと 告発します。
いいから もう帰ってください。
ああーっ!
城島忠彦!
収賄容疑で逮捕する。
連行しろ! はい。
しかし 梶って奴は すごいよな。
二課にとっちゃ救世主だよ。
今回の事件だけじゃなく 2年前の黒岩重工横領事件も→
梶が中心になって 立件に成功したっていうじゃない。
うちにも そんな奴がいたらなあ…。
やはり まだ謎は残りますね。
瀧川は パソコンの窃盗は認めてるが→
盗聴は認めてませんからね。
やはり 依頼された企業を 守ってるんですかね?
冠城くん。
黒岩重工横領事件…。
ここ 見てください。
そして… ここ。
まさか…。 ええ。
これこそが あの謎の答えですよ。
なんでしょう? 話というのは。
今回の事件 瀧川は→
稲葉さんの部屋に侵入し パソコンを持ち去りました。
しかし なぜ パソコンを持ち去ったのか→
また なぜ 稲葉さんの部屋を 盗聴していたのか→
その謎は明かされないままです。
そして 2年前の黒岩重工横領事件。
これも また あなたが中心となり 立件に至ったと聞いて→
ちょっと調べてみたんですよ。
すると 2つの事件には 意外な共通点がありました。
今回 瀧川は 贈収賄の当事者である稲葉さんと→
同じマンションに住んでいました。
そして 2年前の 横領事件の時にも 瀧川は→
事件の鍵を握っていた役員秘書と→
同じマンションに 住んでいたのですよ。
これは 単なる偶然とは思えません。
考えられるのは一つ。
誰かが 瀧川に そこに住むように指示をした。
そして その指示をしたのは→
梶さん あなたですね。
なぜ 私が そんな…。
瀧川に 事件解決のための情報を 盗ませるためですよ。
つまり 瀧川は あなたの協力者だった。
何を言うかと思えば… たったそれだけの根拠で?
根拠なら まだあります。
あなた 黒岩重工横領事件の前 瀧川の窮地を救ってますよね?
瀧川の別れた奥さんに 聞きました。
≫瀧川さん?
中本というヤクザが 奥さんの前に現れ→
父親に前科がある事がわかったら→
せっかく決まった 息子の就職内定が取り消される。
バラされたくなかったら 金を用意しろ。
そう言って脅迫してきた。
あなたは 中本と直接交渉を引き受け→
大けがを負いながら 脅迫をやめさせた。
そんな事があれば 瀧川が恩義に感じ→
望まれるままに協力者になっても 不思議はない。
そんな事があったとしても→
瀧川が協力者であった 証拠にはならない!
いいえ それがなるんですよ。
全ては あなたの 仕組んだ事だったのですから。
中本の事を調べてみました。
彼はヤクザなどではなく→
あなたが逮捕した 詐欺師だったようですねぇ。
また その頃→
あなたが けがをしたという 記録も証言もありません。
恐らく 瀧川の前でだけ 演技をしていたのでしょうねぇ。
なぜ そんな事をしたのか。 全ては→
瀧川を協力者にするためだったと 考えなければ→
つじつまが合いません。
恐らく あなたは→
人並み外れた ピッキングの技術を持つ→
瀧川の噂を聞きつけ…。
ここ いいですか? どうぞ。
いいお店ですね。 よく来られるんですか?
ええ ほぼ毎日。 ああ そうですか。
彼の行きつけの飲み屋で 偶然を装って知り合い…。
実はね 私 警察関係者なんです。
そうやって 瀧川の危機を救ってみせ→
恩を売り 協力者に仕立て上げた。
それも 違法行為もいとわない協力者に。
そして 事件のあった夜→
盗聴器の電池を取り替えるために→
瀧川は 稲葉さんの部屋に忍び込んだ。
ところが…。
その予期せぬ出来事に 彼は あなたに連絡したはずです。
わかりました。
そして あなたは 彼に→
盗聴器を片付け パソコンを盗むように指示をした。
捜査一課にパソコンが渡れば→
情報が漏れる心配を 考えたのでしょうねぇ。
ところが 事件を放っておけなかった瀧川は→
公衆電話まで行き 110番通報した。
「はい 110番です」
その後 瀧川が盗み出したパソコンは→
あなたの手に渡ったはずです。
しかし パスワードに阻まれて→
中身まで見る事は出来なかった。
我々が瀧川に疑いを向ける中→
このままでは 贈収賄事件の立件は 出来ないと悟った あなたは→
強引に 瀧川の部屋に鑑識を入れて 調べるという手に打って出た。
何 言ってるんですか! 全部 あなた方の想像でしょう。
大体 瀧川は認めてるんですか?
協力者である事を。 いいえ。
俺は 協力者なんかじゃありません。
だったら…。 だったら…→
このまま 彼を見捨てますか?
あなたの指示で 違法行為をさせられてきた人間を→
単なる窃盗犯として→
再び刑務所に送り込む おつもりですか?
警部殿の推察どおりでしたよ。
お前のロッカーに入ってたものだ。
中身は 鑑識で調べさせてもらった。
何を勝手に…! その結果→
ディクソニア・アンタルクティカの 胞子が見つかりました。
稲葉さんの部屋から 胞子を採取し→
瀧川の服に付着させたとしか 考えられませんね。
瀧川は 一度 部屋に侵入している。
服に胞子が付いていても 不思議はないが→
念のためにってわけだ。 ハッ…。
手の込んだ事だな。
あなたの取った最後の手段は→
決定的な証拠を捏造し 瀧川を逮捕する事だった。
そして その自白から 警察にパソコンを見つけさせ→
パスワードを解析させようとした。
つまり あなたは 最後の最後に→
自らの協力者を裏切り 切り捨てたんですよ。
あんた 最低だな。
なぜでしょう?
なぜ そこまでする必要が あったのでしょう?
この贈収賄事件 立件するには そうするしかなかったからです。
そして あなたたちの能力にかけた。
自分は 二課ひと筋にやってきた。
その二課が 今 危機に瀕してる。
何がなんでも 守らなきゃならなかった。
杉下さん あなたがいた頃と 何もかもが違うんです。
汚職のやり方は 年を追うごとに巧妙化している。
それでも 二課は→
なんとか立件しようと 必死に証拠をかき集めてる。
このままでは 二課は縮小され→
振り込め詐欺専門の部署に なってしまうんです。 だから…!
だから このヤマだけは→
何がなんでも 立件する必要があった!
だからといって 協力者に→
違法行為をさせていい事には なりません。
あなたは 一人の人間を 再び犯罪者にしてしまった。
まず その罪の重さを知るべきです。
それから いいですか?
我々 警察官は 法の正義を守るためにいるんです。
組織を守るために いるわけではありませんよ!
俺が 梶さんへの恩義だけで あんな事をしてたと思うか?
最初はそうだった。
だけど 実際 横領事件が解決して→
それが大きく新聞に載って→
警察は よく頑張ったって声が 俺の耳にも聞こえてきた。
学歴もなくて 泥棒なんかやってた俺が→
こんな立派な事に 役に立ったんだ。
そう思えたら 誇らしい気持ちになって…。
だまされたからって なんだってんだ。
梶さんのやってる事は正しい。
俺は 今でも やってよかったと思ってる。
俺みたいな人間だって 人生に一度ぐらい→
誇りに思える事があったって いいだろ?
やり直しましょう。
きちんと更生して→
もう一度 人生をやり直しましょう。
それが叶った時こそ→
あなたは 自分に 本当の誇りを持つ事が出来る。
僕は そう思いますよ。
出し子の半分は中国人だ。 グローバルってやつですね。
あなたは犯人を見ましたね?
プーチーダオ。 私は何も知らない。
彼女が社長を殺害した可能性は あるんじゃないでしょうか?
あなたは本当に こんな事を 望んでいるのでしょうか?
当番組は同時入力の為、誤字脱字 が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫まずは訃報からお伝えします。
ドラマ「相棒」にも 出演されていました
俳優の大杉漣さんが 亡くなりました。
あまりにも突然のことでした。
Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.