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ふれあい冬祭りを復活させる? この物語を➡
選挙に使う気はあるか?
( 真壁 ) 《私財を投じたとなれば 物語も さらに強化される》➡
《全ての告知で お前の名前を売りまくれ》
大森 一平でございます!
( 黒岩 ) あまり肩入れしないようにね 。
あくまで 駒の一つだからね 大森君は 。
もちろんです 。
近々 君の耳にも入るだろうけど 。 ➡
この町は これから 大きく変わっていくから 。
再開発?
私 大森 一平は➡
シングルファーザーの弟と その子供たちと一緒に暮らし➡
家事と育児に 奔走してまいりました 。
その経験から見えてきた 生活における多くの課題を➡
区議となって解決していきたい!
私が区議になったら この社会を みんなが➡
一番好きな自分でいられる社会に 変えることを お約束します!
しっかりな! 頑張れよ! ( 男性 ) 社会 変えてくれ!
ありがとうございます 。 頑張ってください!
ありがとうございます 。 ( 女性 ) 大森さんは➡
何で政治家になろうと 思ったんですか?
それは… 。
俺を退職に追い込んだ 前の職場のやつらを➡
世間を見返すためだよ 。
( 一同 ) はっ? 何だよ その理由 。 帰ろうぜ 。 何だ その理由 。
いや 今のは… 。 ( 男性 ) 政治家になんのは➡
自分のためかよ!
うぅっ! ハァ… 。
どうしたの? 恐ろしい夢を見た 。
恐ろしい夢?
朝陽が一緒にいたから 眠りが浅かったのかもしれない 。
昨日 一緒に寝るって言って 聞かなかったもんね 。
どんな夢だったの? 水をかけられる夢 。
あぁ 夢でよかった… 。
夢じゃないかもよ 。 んっ?
うわっ! ちょ… 何やってんだよ!
おねしょ… 。 分かるよ 見れば!
( 真壁 ) そりゃ ひどい夢だったな 。
何で あんなこと言っちゃったかな 。
現実世界では そんなバカなこと言うなよ 。
言うわけないだろ 。 報道マン時代に 二枚舌三枚舌で➡
その場をしのぐスキル 身に付けてたから 。
その場しのぎで乗り切れるほど 選挙は甘くないぞ 。
大丈夫 うまいこと言えちゃうから 。
全然駄目だよ 。
いいか? 地方選挙は小さな票の積み重ねだ 。
大江戸区議選は 2,000 票も集めれば当選できる 。
1票たりとも 取りこぼさないつもりで➡
もっと真剣に考えろ 。
分かったよ 。
ここまできて つまずくわけにはいかないだろ 。
この前の ふれあい冬祭りで➡
商店街青年部との信頼関係も ばっちり つくれたし 。
あ… そういえば ちょっと 聞きたいことあったんだけどさ 。
何だ? この前 町会長の二階堂さんから➡
聞いたんだけど 再開発って何?
ああ… うん 。
初耳だったから驚いたよ 。 その計画って どうなの?
あっ いや 俺も まだ詳しくはさ 。
ふ~ん 。 じゃ まだまだ先の話ってことか 。
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
おっ 武流 。
えっ? 相談?
はい 。
その節は 本当にありがとうございました 。
もう武流や宮島さんたち青年部の 皆さんのおかげで➡
ふれあい冬祭り 復活させることができました 。
こっちこそ楽しかったよ 。 なあ? ( 宮島 ) はい 。
ふれあい冬祭りは 大江戸の冬の風物詩でしたし➡
開催できて 街が元気になった気がします 。
やったぁ 。
それで 俺に相談っていうのは?
ぺーやん 大江戸第一小学校の 近くの学童が➡
1週間前に 突然閉鎖になったの知ってるか?
いや 。 突然閉鎖なんてあるんだ?
補助金の不正受給が発覚して つぶれたらしい 。
それで子供を預けてた親たちは➡
早急に次の預け先を 見つけなきゃいけなくなって 。
そりゃそうだろう 。 共働きで忙しい家は➡
放課後に子供を見てもらう場所が 必要だもん 。
それ なくなっちゃったら 仕事できないでしょ 。
そうなんです!
宮島君の子供も その学童に通ってたんだ 。
でも 次の預け先が 決まらないらしい 。
( 宮島 ) 夜7時を越えて 預かってくれる所って➡
なかなかなくて 。 今は子供に鍵を持たせて➡
放課後は 一人で過ごさせてますけど➡
まだ小4なので心配で 。 ですよね 。
( 武流 ) そこで ぺーやんに相談なんだけど➡
学童が見つかるまでの少しの間 子供を預かってもらえないか?
えっ? ( 武流 ) お前 弟の子供の育児を➡
引き受けてるって言ってたし➡
ふれあい冬祭りに協力した借りは 必ず返すって言ってたよな?
言ったけど… 。
難しいですよね… 。
やっぱないか 。
う~ん… 。
( 真壁 ) 《地方選挙は 小さな票の積み重ねだ》
《1票たりとも 取りこぼさないつもりで➡
もっと真剣に考えろ》
地方選挙は小さな票の積み重ね… 。
えっ? いや 。
子供 2人も3人も一緒 。
少しの間なら お預かりします 。
いいんですか !? 困ってるときはお互いさま 。
任せてください!
ぺーやん ありがとう! ( 宮島 ) ありがとうございます!
( 武流 ) 実は 預かり先が決まってない子供は➡
1人じゃないんだ 。
えっ?
♬~
( ひまり ) また調子のいいこと言って 。
俺は困ってる人を 放っておけるような男じゃないの 。
子供が3人増えたところで 大したことないよ 。
えっ 3人? うん 宮島君のところ以外にも➡
あと2人いるんだって 。 次の学童 決まってない子 。
学童の待機児童問題は 大江戸区でも深刻ですよね 。
朝陽も来年 大丈夫かなあ 。 んっ そっか 。
朝陽 来年 小1か 。
一平おじさん 忙しくなるの? んっ?
保育園のお迎え 来れなくなっちゃう?
心配すんな 預かるのは少しの間だけだから 。
それに正助君が遅番のときは 今までどおり俺が迎えに行くから 。
よかった 。
僕 早番 増やしてもらえるように 聞いてみましょうか?
大丈夫なの? あっ 最近 保育士が増えて➡
シフトの融通を利かせてもらえる ようになったんです 。
早番だったら 一平さんのお手伝いもできますし 。
ありがとう 助かる 。
僕 一応 放課後児童支援員の資格 持ってるんで 。
うん これで小さな票の積み重ねも ばっちり 。
何の話? いや 別に 。
何か悪いこと考えてない?
ううん 。
チビ都… 。
( 好美 ) お疲れさまです 。 お疲れさま 。
小原先生 今日 早番でしたよね?
あっ 急にシフトかえちゃってごめんね 。
全然大丈夫ですよ 。 それより大変ですね 。
保育園で子供見た後に 家に帰って また見るなんて 。
あー… まあ でも 一平さん一人だと➡
何かあったとき心配だし 大人が2人いた方が➡
親御さんも安心でしょ 。 フフッ 。
小原先生って ホント優しいですね 。
《優しいもんね 正助君》
《楽なだけです》
《自分よりも 人を喜ばせる方が》
《そうかな?》
《自分と向き合わなくても できるじゃないですか》
ねえ おじさん テレビ局で働いてたの?
それ 見ちゃったか! そうなんだよ 。
おじさんな 『ニュースナイト』 っていう 高視聴率番組の➡
プロデューサー任されててさ 。 何で辞めたんですか?
いや まあ 色々あってな 。 ( 美月 ) 色々って何ですか?
色々って 色々だよ 。 首になったの?
もしかして不祥事ってやつ? ( 美月 ) 横領とかですか?
いや 不倫でしょ!
俺は 横領も不倫もしてないし 首にもなってない!
( 美月 ) だったら何で辞めたんですか?
それは… 。
言わないってことは やっぱ首じゃん!
( 美月 ) その年でリストラされたら 厳しいですよね 。
( 龍之介 ) かわいそうなおじさん 。
そろそろ おやつの時間だね 。 おじさんが用意してくる 。
( 陸 ) 絶対リストラだよね 。 ( 美月 ) やっぱそうかな 。
( 龍之介 ) かわいそう 。
最近の小学生は ませてる 。 口も達者だし 生意気だし 。
最近の小学生の愚痴を➡
最近の小学生に 言わないでくれる?
こっちにもいた 。
ひまりは 美月ちゃんと同級生だろ?
クラス違うけどね 。
美月ちゃん 女の子1人なんだよな~ 。
ひまり 一緒に遊んであげたら? そう言って➡
私に手伝わせようとしてる? そんなふうに聞こえた?
そんなふうにしか 聞こえなかったけど 。
どうせ部屋で勉強してんだったら ここでやればいいじゃん 。
みんなでワイワイした方が 楽しいよ 。
ワイワイしてるとこじゃ 集中できないから 。
おじさん 頑張ってね 。
チッ 。 ⚟ ( 陸 ) おやつ まだ~?
はいはい ちょっと待ってね 。
⚟ ( 戸の開閉音 ) ⚟ただいま 。
救世主 。
それで 正助君に押し付けてきたんだ?
人聞きの悪いこと言うなよ 。 俺は夕飯の買い物があるから➡
仕方なく出てきたの 。 だったら こんなとこで➡
サボってないで さっさと帰って ご飯の支度したら?
口の悪い店員だね 。 サボるくらいなら➡
子供預かるなんて 言わなきゃいいのに 。
そういうわけにはいかないんだよ 。
何か魂胆でもあんの? 魂胆?
ハッ… そんなのあるわけないだろ 。
俺は本気で この町の人たちのために… 。
悪いことなんて考えてないから 。
まだ何も言ってないんですけど 。
顔が言ってんだよ そのお顔が 。
もう それ やめてくれる? 最近じゃ➡
ひまりまで都化しちゃって 困ってんだからさ 。
ひまりちゃんも善人と悪人を 見分けられるようになってきたか 。
俺は悪人じゃないから 。 人の善意を疑わないで 。
善意ね~ 。 まっ そういうことにしとくか 。 ➡
でもね ひまりちゃんや朝陽君を 傷つけるようなことをしたら➡
この店 出禁だからね 。
ひまりと朝陽が 選挙のこと知ったら➡
傷つくよなあ 。
そうだ 真壁に頼もう 。
え~ 上手だね これ 。
おっ 朝陽も書けるようになったじゃん 。
( 朝陽 ) うん 。 ( ひまり ) 図書館に 本➡
返しにいってくる 。 うん いってらっしゃい 。
気を付けてよ 。
( トイレの水を流す音 )
( 美月 ) あのさ…➡
あれ 持ってない? ( ひまり ) あれ?
ちょっと待ってて 。
( 美月 ) ありがとう 。 ( ひまり ) ううん 。
そのポーチ カワイイね 。 ( ひまり ) えっ?
ありがとう 。
( 美月 ) 小原さんって いつも一人で勉強してるの?
うん 。 ( 美月 ) 今度 一緒に宿題やらない?
えっ?
ごめん 無理しないで 。 ありがとう 。
( 宮島 ) 今日はありがとうございました 。
何か ご迷惑お掛けしませんでしたか?
いえいえ とってもいい子でした 。 ( 宮島 ) あしたもお願いします 。
お願いします 。 お世話になりました 。
美月ちゃん 帰るよ 。 ( 美月 ) うん 。
よっしゃ 行こう 。 みんな 気を付けてね 。
( 陸 ・ 美月 ) さようなら 。 ( 宮島 ) ありがとうございました 。
( 戸の閉まる音 ) よし これで2票 。
いや その家族を合わせると5票? 5票は確実だ 。
⚟うん 先でいいよ 。 あー… 龍之介君 お迎えは?
ああ… 時間 間違えてるんですかね?
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
はい 。 あっ 龍之介君のお母さん 。
えっ? 1時間延長?
分かりました はい 。
お迎え 8時ですか? うん 。
急なトラブルで 仕事 まだ終わらないらしい 。
あー… あれっ 龍之介君のお母さんって➡
確か介護士ですよね? お父さんは➡
迎えに来れないんですかね? う~ん 。
お父さん 夜勤のドライバーらしいからね 。
あー そうですか 。
夕食までいただいちゃって すいませんでした 。
いえいえ 。 ホントに助かりました 。
ありがとうございます 。 龍之介君 またあしたね 。
バイバイ 。 バイバイ 。
ホントご迷惑をお掛けしました 。 すいません 。 失礼します 。
( 戸の開閉音 )
あぁ… 。 大丈夫ですか?
ああ ようやく終わった 。 正助君いてくれて助かったわ 。
ちょっと休憩させて 。 もちろん 。
ああ 寝かしつけ終わったら やろうと思ってて 。
いいよ 俺やるから 。
すいません 。 じゃあ 僕 向こうやります 。
あっち 。
こっから家事タイムか… 。
ハァ… 。
また延長ですか?
はい 分かりました 。 お預かりします 。
♬~
龍之介君 おいしくない?
いえ 。
昨日も ほとんど食べてなかったよね?
味が合わなかったら言ってね 。
おいしいです 。
寝ながら食うな!
朝陽 。 ああ… 朝陽 朝陽 。
もう ちょっと… 。 風呂 まだだっけ?
ああ すいません まだ入れてないです 。
もう あしたの朝 入ろう 。 よいしょ!
布団入りまーす 。 ありがとうございます 。
お願いします 。 よしっ 。 ほい ほい… 。
連日 ホントにすいません 。 ありがとうございました 。
お気を付けて 。 バイバーイ 。 ( 龍之介 ) バイバイ 。
( 戸の閉まる音 )
8時 45 分… 。
正助君 何してんの?
ああ あしたの夕飯の 作り置きをしとこうと思って 。
あした作ると また遅くなっちゃうんで 。
ハァー 。
じゃあ 俺は こっち片すか 。 お願いします 。
これ もう えっ? ちょっと どっから… うわわ… 。
ちょっと ここ 危ないね 。 フフフ 。
( あくび ) (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
はい 。 はい 。
はい… あっ 分かりました 。 はい 。
龍之介君 。 また延長ですか?
9時だって 。 はー… そうですか 。
おいしい! おいしい?
うん 。 ん~ よかった 。
おいしいよ 。
( ひまり ) 朝陽 もう1個食べる? ( 朝陽 ) これ 食べ終わったら 。
( 宮島 ) あの あさっては うちも少し➡
延長を お願いしたいんですけど 。 えっ?
その日 どうしても外せない 会食が入ってしまって 。
もちろん いいですよ 。 ( 宮島 ) ありがとうございます 。
( 久仁子 ) 今日もありがとうございました 。
バイバイ 。 バイバイ 。
( 戸の閉まる音 )
どんどん遅くなる… 。
( キーボードを打つ音 )
( あくび )
( キーボードを打つ音 )
フゥー… 。
( 真壁 ) ん~… これまで感じた 理不尽や社会の課題をさ➡
もう少し うまく盛り込んだら… 。
おい 聞いてるか? んっ? 何?
おい 大丈夫か?
年明けには出馬表明して 政治活動も本格化してくんだぞ 。
子供預かるのも ほどほどにしたらどうだ?
親とか その家族の票を 取るためだよ 。
お前が言ったんだろ? 地方選挙は➡
小さな票の積み重ねだって 。 いや そりゃそうだけどさ➡
ボランティアなんだから どっかで線引きしないと➡
どんどん親の要求が増えて 選挙との両立は不可能になるぞ 。
分かってる 。 分かってる 分かってるよ 。
でも ただ仕事してるだけなのに 「 すいません すいません 」 って➡
頭下げて迎えに来る母親見てると 何も言えなくてさ 。
気持ちは分かるけどな 。
何で 預かる側か預ける側➡
どちらかが無理しないと 成り立たない世界なんだろうな 。
その仕組み自体 おかしいと思わない?
それも政策に盛り込めよ 。 学童不足の問題は 社会問題だ 。
仕組みを変えるってことは 社会を変えるってことだからな 。
う~ん… 。
社会を変えるには 仕組みを変えろってことか 。
あっ この間 頼まれた件 今度の土曜でいいか?
うん… 。
( 陸 ) おお~!
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
はい 。 (携帯電話) ( 久仁子 ) 龍之介の母です 。 ➡
すみません 今日もお迎えが 9時すぎになってしまいそうで 。
あー 分かりました 。
今日も お父さん 夜勤ですよね? (携帯電話)はい… 。 ➡
本当にすいません 。 小原さんの言葉に➡
すっかり甘える形に なってしまって 。
正助君の言葉?
あっ すいません 一平さん 。 朝陽と寝落ちしちゃって 。
あの ちょっといいかな? んっ?
手伝ってもらってんのに こんなこと言うのも➡
あれなんだけど あんまり いいことばかり➡
言わないでほしくてさ 。 い… いいこと?
龍之介君のお母さんに 言ったよね?
「 何時まででも預かるから 気にせず働いてください 」 って 。
ああ… 他に子供を見てくれる人が いないって困ってたので 。
困ってるからって 何でも受け入れちゃうのは… 。
あっ いや そういうわけじゃないんですけど 。
全ての要求には対応できないよ 。
ん~… でも 何とか無理をしたら… 。
どこかで誰かが無理をすることで 成立するのは➡
これは本当に成立したことには ならないんじゃないかな?
これ 成立させちゃったら この仕組み自体が➡
いつまでも改善されないし 周りに頭下げなきゃ➡
子育てできない社会のまま 何も変わらないと思う 。
うん… 一平さんの言ってることは 分かります 。
ただ 親が見られない子供を 放置するわけにはいかないんです 。
そりゃそうだけど 。 子供たちのために➡
何とか成立させることが 大人の役割なんじゃないかなって 。
あっ 延長時間は 一人で見ますので 。
すいません 。
ん~… 。
どこも すごいな 。
まずは受け皿を広げないとなあ 。
急にお呼び立てして すいませんでした 。
いえ その節はありがとうございました 。
大森さんのおかげで PTAの皆さんも➡
不登校問題に 関心を寄せてくれるようにな っ て➡
助かってます 。 それはよかったです 。
今日は会長にお願いがありまして 。
私にできることなら 何でも言ってください 。
実は 区長に 要望書を出そうと思ってるんです 。
要望書? はい 。
学童の待機児童解消を求める 要望書なんですけど➡
少しでも多くの署名があった方が 効果的なので➡
会長に お力になってもらえないかなと➡
思いまして 。 お力になりたいのは➡
やまやまなんですけど 署名が集まるかどうか… 。
難しいですかね? 前に 通学路に➡
街灯を設置してほしいという 要望書を出したことがあるんです 。
そんときは たくさんの署名を 集めて出したんですけど➡
区は結局 何も動いてくれなくて 。
効果がなかったんですね 。 ええ 。
それ以来 要望書は意味がないって みんな 諦めてしまって 。
一応 呼び掛けてみますけど あまり期待しないでください 。
分かりました よろしくお願いします 。
はい 。
1週間で これだけか 。
これじゃ変わんないよなあ 。
おやつの時間だよ~ 。 ( 朝陽 ) やったぁ!
( 美月 ) ありがとうございます 。 はい どうぞ 。 よいしょ 。
龍之介 また寝てる 。 また?
授業中も居眠りして 先生に怒られてばっかりだもん 。
龍之介くーん 。
おやつの時間だよ 。
昨日も寝るの遅かったの? 11 時半ぐらい 。
えっ? いつも そんなに遅くに寝てんの?
前の学童のときは もっと早かったけど➡
最近 帰ると9時半ぐらいだから 。 そっか… 。
あっ 今日は夕飯は要りません 。 えっ?
今日も お迎え 9時だよね? はい 。
あー うちのご飯 口に合わないかな?
いえ 。 好きな料理 教えてくれたら➡
おじさん 作るよ 。 何が好き?
んっ?
家で 一緒に食べたいから 。
( 長谷川 ) 学童の待機児童問題の解消ねえ 。
区内で 学童がつぶれてしまったのは➡
ご存じでしょうか? 受け皿として➡
新しい学童をつくるか 定員を増やすなど➡
何か対策を 取っていただけないでしょうか?
こういうのはさ 子供支援課に提出してくれよ 。
そうなんですけど やっぱり区長に➡
直々にお願いする方がいいかなと 思いまして 。
あー 大森君 私だってね 真剣にこのことは考えてるんだよ 。
あっ ホントですか? うん 。
2~3年後には増設しようと 考えてるんだ ハハハ… 。
そうなんですか 。 でも それですと➡
今 待機してる子供たちが 中学生になってしまいます 。
今 困っている人が たくさんいるんです 。
たくさんねぇ… 。 ➡
ん~… えっ?
おお 署名が…➡
36 人ですか?
お願いします 。 困 っ ている人がたくさんいるのは➡
本当なんです 。 2~3年後といわず… 。
(携帯電話) ( バイブレーターの音 ) ( 長谷川 ) ああ… ああ… 。
ああ もしもし 。 あっ アハハ… 。
どうも どうも この前は 。 うんうん… おいしかった 。
うんうん… ごちそうになりました ありがとうございます 。 ➡
うん またお願いしますよ 。 はい 。
やっぱり駄目か… 。
( 保育士 ) お疲れさまでした 。 お疲れさまでした 。
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
えっ… 。 はい もしもし 小原です 。
(携帯電話) ( 麻衣 ) あっ さくらつぼみ保育園の原です 。
あっ… 。 (携帯電話)今日なんですけど➡
少し お迎え 早く来れたりしますか?
えっ? 朝陽に 何かありましたでしょうか?
(携帯電話)あっ… ケガとかじゃないんですけど➡
お友達同士のトラブルで 朝陽君が責任を感じて➡
落ち込んでしまって 。 えっ… 。
原先生から聞いたよ 。
朝陽は こうき君に 毎日 自分のハンカチを➡
貸してあげてたんだね 。 うん 。
でも 今日 こうき君が さやかちゃんのハンカチ➡
勝手に使って ケンカになっちゃったの 。
こうき君は 他のお友達の ハンカチ を使うのが➡
当たり前になっちゃってたのかも しれないね 。
僕のせいで こうき君は さやかちゃんとケンカして➡
先生にも怒られちゃった 。
でも朝陽は こうき君のために 貸してあげてたんでしょ?
それは優しいことだと思うよ 。
優しくないよ 。 えっ?
だって こうき君 泣いてたもん 。
それって こうき君のためって 言わないよね?
ん~… 。
次の手は区議を通しての請願だな 。
議員を使って 議会に働き掛けてもらうか 。
( 朝陽 ) 上 行こう! ( 龍之介 ) OK!
ねぇ 朝陽 気を付けてよ 。 ( 朝陽 ) うん 分かった!
⚟ ( チャイム )
今日も8時まででしたよね? あっ はい 。
でも最後ぐらい ちゃんと ご挨拶したかったので 。
最後? 受け入れてくれる民間学童が➡
ようやく見つかったんです 。 えっ?
( 久仁子 ) 陸君と美月ちゃんのお宅も➡
見学に行っていると思うので 来週から3人一緒に➡
移ることになると思います 。
近くに まだ空いてる学童 あったんですね 。
あっ いや… 隣の区にあるんです 。
隣の区? はい 。
ちょっと距離あるし➡
公立の 10 倍近くお金がかかるんで 空いてたみたいで 。
それって大変じゃないんですか?
大変ですけど 他に入れる所がないんで 。
あっ でも延長料金を払えば➡
夜の 10 時まで 預かってくれるんです 。
10 時 !?
これで ようやく 仕事と育児の両立ができそうです 。
あっ 夕食には お弁当も出してくれますし 。
えっ でも 10 時って どうなんですかね?
それだけ遠くの学童じゃ 家に着くのは➡
11 時近くなっちゃいますよね? ええ まあ… 。
お仕事 お忙しいのは 分かりますけど➡
10 時って どうなんだろう 。 仕方ないじゃないですか 。
どうしても早く帰れない仕事だ っ て ありますし➡
働かなきゃ 子供を養っていけませんし 。
仕事をしながら子供を育てるって 誰かが無理したり➡
我慢したりしないと 成立しないんです 。
だから それは… 。 社会が変わるのを➡
待ってられないんです 。
仕事も子育ても 待ってくれないんです 。
だから 社会が変わるまで 誰かが無理をして➡
何とか成立させなきゃって 。
ただ僕は その無理が➡
なるべく子供にいかないように➡
僕たち大人が 子供を支えなきゃなって 。
あ… 生意気言って すみません 。
いえ 。
あっ 僕がやりますから 。 いいよ いいよ 。
俺がやっとくから 先 寝て 。 あっ いや… 。
その場しのぎじゃ 何も解決しないですよね… 。
そうだね 。
僕ができることは 子供たちや保護者の無理を➡
少しでも 減らしてあげることぐらいです 。
一平さん 僕 正式に 学童をやりたいと思ってるんです 。
えっ? あっ 場所は➡
これから探すつもりです 。 忙しい親御さんたちを支えつつ➡
子供たちにとって 第二の家になるような➡
民間の学童をつくりたいんです 。 ひまりと朝陽も通わせれば➡
一緒にいられる時間が 今よりも確保できますし 。
《もしかしたら 自分がしてもらいたかったこと➡
子供たちにしてあげることで➡
埋めようとしてるのかもなって》
それって 正助君が子供のときに してもらいたかったことを➡
子供たちにしてあげたいから?
いえ 自分のためにやりたいんです 。
じゃ このうち 使って やってみる?
いや それは さすがに お願いできないですよ 。
いやいや… もともと俺がやり始めたことだし 。
ありがとうございます 。
じゃあさ 親父の部屋つぶして スペース広げるか?
それは お父さんが帰ってきたら 怒られますって 。
そうか 。
一平さん 。 んっ?
僕は 社会が変わるまで➡
自分がやれることを やろうと思います 。
だから 一平さんは政治家になって 社会の仕組みを変えてください 。
おう 。
あっ すいません ただ➡
朝陽とひまりには 言わないでほしいんです 。
選挙のために 一緒に暮らし始めたこと 。
やっぱり 傷つくと思うので 。
2人とも 一平さんのこと信じてますから 。
分かってる それは大丈夫 。
ちゃんと真壁に頼んであるから 。
真壁さん?
( 朝陽 ) おじさん だあれ?
一平おじさんのお友達で 真壁といいます 。
政治家の秘書という お仕事をしています 。
あっ い… いつも 一平さんがお世話になってます 。
今日はね 一平おじさんに お願いがあって来たんだ 。
お願い? ( 真壁 ) うん 。
一平 次の区議会議員選挙に出て➡
この町の 政治家になってくれないか?
一平おじさん 。
政治家って なあに?
この町をね 良くしてくれる人のことです 。
俺が? うん 。
お前は ここに戻ってきてから ふれあい冬祭りの復活➡
不登校支援 それから保育園の環境改善など➡
様々な活動に取り組んでくれた 。 そういうふうに➡
町のために動ける男に どうしても➡
この大江戸の区議会議員に なってもらいたいんだ 。
家族の問題も➡
結婚の問題も 地域の問題も➡
結局 日常にあふれている 様々な問題は➡
全て政治につながっていて➡
個人で解決するには限界がある 。
でも 政治で解決するには 政治家を動かさなきゃいけないし 。
( 真壁 ) 政治家はね 必ず動いてくれるわけじゃない 。
だから みんな どんどん政治に期待しなくなる 。
( 真壁 ) それじゃあ いつまでたっても➡
社会は変わらない 。
社会を変えない限り 誰かが無理をし続けることになる 。
俺は そんな誰かの無理の上で 成り立ってる社会は➡
間違ってると思うし➡
ひまりちゃんや朝陽君が 大きくなったときに➡
そういう社会で あってほしくないんです 。
( 真壁 ) だから一平 この町のために力を貸してくれ 。
頼む 。
一平さん 。
僕からも お願いします 。
しょうがない 。 やるか 。
一平おじさん 頑張れ 。
ありがとう 朝陽 。
政治家になって いい町にしてね 。
ひまり… 。
まずは選挙があるけど 絶対勝ってみせる 。
選挙に絶対なんてないぞ 。 水を差すなよ 。
ここは 絶対勝てるって流れだろ 。
よし じゃあ 一平さんの選挙を 応援する意味も込めて➡
いつものあれ やろうか 。 あれ?
やるか 。 やろう やろう!
うん! 今日も張り切っていこう!
( 朝陽 ・ ひまり ) おー!
おー! ( 一同 ) おー!
おー! ( 朝陽 ・ ひまり ) おー!
( 一平たち ) おー!
ホントに年明けから始めんの?
ゆっくり準備して 4月からでもよか っ たんじゃない?
そのつもりだったんですけど 園長先生に言ったら➡
短時間のパート勤務に 切り替えてもいいよって言うんで 。
じゃあ 3月までは 保育園との掛け持ちか 。
働くね 。 大丈夫です 。
学童は まだ人数が少ないんで 。
( ひまり ) 3人とも戻ってきてよかったね 。
( 朝陽 ) また龍之介お兄ちゃんと ご飯 食べられる?
うん 。 あっ 毎週水曜日以外はね 。
えっ? 毎週水曜日は➡
おうちで夜ご飯 食べることにしたんだって 。
( ひまり ) あれ? 何で私のがあるの?
もしかしたら ひまりも 参加したいんじゃないかなって 。
無理しなくていいからさ 。
でも名札があったら いつでも 好きなときに参加できるでしょ 。
うん ありがとう 。
( 朝陽 ) できた!
いいじゃん! いいね!
よーし みんなで表に看板付けにいこう 。
うん 。 ( 朝陽 ) おー!
いいよ!
おっ 正解! ( 陸 ) よっしゃー!
やったね! おなか すいた~ 。
今日はね ビーフシチューだよ 。
やった! 帰ったら お母さんに自慢しよう 。
いいなあ 。 僕も ここで ご飯 食べたいな!
( ひまり ) あっ 分かった!
そうそう…! ( ひまり ) だよね?
そう 合ってる 。 ( ひまり ) でもさ これ➡
約分できるよね? ( 美月 ) 約分できるから… 。
( 長谷川 ) 急に呼び出して悪かったね 。
とんでもございません 。
( 長谷川 ) この町の再開発の件で➡
君に頼みたいことがあってさ 。
再開発の件?
一平 。 今回の再開発のエリアには➡
お前の家も入ってるんだよ 。
えっ !?
( 朝陽 ) 一平おじさん どこ行ったの?
ああ そういえば遅いね 。 ( 朝陽 ) うん 。
( 真壁 ) 再開発が始まったら あの家も立ち退きになる 。
大森君 。
もちろん 協力してくれるよね?
「 立ち退き? 」
「 マンションができればさ 住民が増える 」
「 町に活気が戻ってきて 選ばれる町になるんだよ! 」
「 素晴らしいお考えです 」 「 ハハハッ 」
「 まあ 一部の地権者は まだ反対してる 」
「 反対派の説得役は➡
大森君が適任じゃないかって 」
「 悪い話じゃないぞ 」
「 それじゃあ ただ 長いものに巻かれてるみたいだな 」
「 巻く側になりたかったら 選挙に勝て 」
「 お久しぶりです 」 「 おお 来た 来た 」
「 計画に同意してるのが 39 人 」
「 反対 21 人です 」
「 3分の2の同意があれば 計画は進められます 」
「 あと1人 反対派を説得できれば… 」
「 この計画は 必ず実現させたい 」
「 それが俺たちを育ててくれた この町への恩返しだ 」
「 大江戸区は今 再開発の計画を 進めようとしてるんです! 」
「 私たちを追い出して この町を壊そうとしている! 」
「 災害に強くて 若者たちに選ばれる町に… 」
「 年寄りは消えろっていうのか 」 「 ホントだよ! 」
「 区は町を壊そうとしてるわけじゃ ないんです! 」
「 ホントは自分の得のことしか 考えてない! 」
「 私たちをだまして利用する! 」
「 この町は もう死にかけてるんだよ! 」
「 兄は そんな人じゃないです! 」
「 自分が損をしても 人のために走り回れる➡
最高な人なんです! 」
「 正助君! 」
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