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( 一平 ) ただいま~ 。 ( 正助 ) 一平さん 。
んっ?
選挙に出るんですか?
えっ?
これって 選挙に出るときに 使うやつですよね 。
保育園での勤務経験や➡
ひまりの不登校についても 書かれています 。
いや それは… 。 もしかして➡
選挙に出るために 僕たちと暮らし始めたんですか?
子供たちのこと 利用しようとしてるんですか?
選挙に出るつもりなのは 本当だけど➡
子供を利用するつもりは… 。 利用してるじゃないですか!
ここに 家族のこと 全部 書いてある!
SNSも そうだったんですか?
あれだけ言ったのに 消してくれてないじゃないですか 。
それも 選挙に利用するためなんですか?
答えてください 一平さん 。
朝陽の発表会を 応援してくれたことも➡
ひまりの不登校のために 頑張ってくれたことも➡
保育園を助けてくれたことも 全部… 。
そうだよ 。
そう 。 利用した 。
しました 。
全部 選挙のため 。
正助君もでしょ?
言ってたよね 。
《僕 ちょっと疑っちゃってて》
《けど 本当に限界だったんで 乗っかっちゃおうって》
利用したんだよね 俺を 。
すみませんでした 。
だからさ… 。 なるべく早く出ていきます 。
けど 今度の土曜日➡
ひまりの誕生日なんです 。
そこまでは お世話になってもいいですか?
口には出さないですけど ひまり 楽しみにしてると思うんです 。
この家で 一平さんとの誕生日 。
この家で 一平さんとの誕生日 。
家事は 全て僕がやります 。 正助君 俺はさ… 。
勝手なお願いですけど それまで 家族… 。
家族のふりを… 。
続けてくれたら うれしいです 。
♬~
♬~
くっそ… 。
♬~
♬~
ヤバい ヤバい ヤバい… 。
朝陽 着替え… 朝飯… 。
《家事は 全て僕がやります》
《家事は 全て僕がやります》
( 朝陽 ) 一平おじさん!
おはよ! おはよ 。
おはやくない 。 すいません 。
おはようございます 。
おはよう 。
( ひまり ) よいしょ 。 ➡
( ひまり ) よいしょ 。 ➡
よいしょ 。 よいしょ 。
( 陽菜 ) 《はい お兄ちゃん》 《ありがと》
( ひまり ) よし できた 。
( ひまり ) はい 。 ( 朝陽 ) やった! ママのと同じ!
だね 。 ( 朝陽 ) うん 。
よし 食べよっか 。 ( 朝陽 ) いただきま~す!
( 正助 ・ ひまり ) いただきま~す 。 いただきま~す 。
( 朝陽 ) おいしい! あ~ よかった 。
野菜も食べなきゃ駄目だよ 。 ( 朝陽 ) うん 。
野菜も食べなきゃ駄目だよ 。 ( 朝陽 ) うん 。
うん 。 おいしいね これ 。
( 朝陽 ) うん 。 ドレッシングは?
悪手だろ これは 。
そっちの 「 あくしゅ 」 じゃないよ 。 悪い手 。
ほら 見ろ 。
もう 怪しまれてるぞ これ 。
あ~… 。 ( 真壁 ) しっかりしてくれ 。
選挙戦は 足の引っ張り合いだ 。
少しでも ほころびを見したら 指 突っ込まれて 引き裂かれるぞ 。
少しでも ほころびを見したら 指 突っ込まれて 引き裂かれるぞ 。
選挙戦っていうか 社会はだろ それ 。
分かってるなら 気を引き締めろ 。
一挙一動 一言一句 気を配れ 。
了解 。
同居の解消は 悪手中の悪手だ 。 絶対に阻止しろ 。
んー 。
( 真壁 ) お前のアピールポイントは 全部 家族に絡んでる 。 ➡
それが 実際は決裂してるなんて 世間にバレたら最後➡
ビリッビリだぞ 。 ほら 。 ➡
ビリッビリ 。 ちょっ… やめろ 。 やめろって 。
ビリッビリ 。 ちょっ… やめろ 。 やめろって 。
見返してやるんだろ? お前を引き裂いた連中 。
俺が引き裂いちゃったやつも いるけどな 。
《いや お前 なめてるよ 仕事》
《本気でやってたら ないって こんなレベル》
( 荒い息遣い )
( 倒れる音 )
( 倒れる音 )
( 女性 ) 《どうしたんですか !? 》
( 男性 ) 《えっ 何? あっ 大丈夫ですか?》➡
《大丈夫ですか?》
( 真壁 ) だったら なおさら見してやれよ 。
ビリッビリになっても 復活できるってな 。
おいおい! また やってんすか 。
おいおい! また やってんすか 。
なめてるでしょ この仕事 。 バカにしてるっつうか 。 ➡
どうすんすか? これ 。 ➡
聞いてます?
ただいま 。 ( 朝陽 ) パパ おかえり!
おかえり 。 あれ?
んっ? 朝陽 お風呂… 。
入った! 一平おじさんと 。
えっ? ( 戸の開く音 )
正助君 おかえり! お疲れさま! お風呂 沸いてるよ 。
晩ご飯は 正助君の好きな パエリアに挑戦してるから 。
晩ご飯は 正助君の好きな パエリアに挑戦してるから 。
お楽しみに! ( 朝陽 ) イカ!
よし イカを洗いま~す 。 ( 朝陽 ) 僕も洗う!
僕も洗う! うわ~ ぬるぬるしてる 。
うわっ ぬるぬるだ~! ( 朝陽 ) うわ~! 触りたい!
触っていいよ~ 。
無理だ! ずっと こんなの 無理 無理 無理 無理 無理… 。
何か他の手を… 。
( 朝陽 ) やだ! 引っ越したくない!
私も 。 ずっと 一平おじさんと暮らしたい 。
私も 。 ずっと 一平おじさんと暮らしたい 。
2人が そう言うなら そうしよっか 。
( ひまり ) うん! ( 朝陽 ) やった!
一平おじさん 大好き! ( 朝陽 ) 大好き!
これだ 。
将を射んと欲すれば まず 馬を射よ 。
ひまりちゃん 。
もうすぐ お誕生日だよね 。
何か欲しいものある? ない 。
いや 何かあるでしょ 。 お小遣いで買うからいい 。
え~… え~!
今日だよね テレビ 。
こども食堂の 。 あっ もう 今日か 。
ああ 楽しみ~ 。 別に 。
ソルティ 。
ソルティ 。
(テレビ) (キャスター) 続いては 特集です 。 ➡
今日は みんなの支援の輪がつなぐ こども食堂です 。 ➡
今日は みんなの支援の輪がつなぐ こども食堂です 。 ➡
その支援の輪は 今や 全国に広がっています 。 ➡
そこで 今日は 大江戸区の ある レストラン に お邪魔しました 。
(テレビ) (ナレーター) ここは 大江戸こども食堂 。 ➡
地域の子供たちを中心に 地域住民に➡
楽しく食事をする場所を 提供しています 。
あと2週間… 。
(テレビ)どうも! 発起人の 大森 一平です 。 ➡
(テレビ)どうも! 発起人の 大森 一平です 。 ➡
えー こちらが えー 私たちが立ち上げた➡
こども食堂です 。 みんな どう? おいしい?
(テレビ) ( 子供 ) おじさん おいしい! (テレビ) ( 子供たち ) おいしい!
(テレビ)おじさん… おじさんじゃないよ お兄さん 。
(携帯電話) ( シャッター音 )
入るな 入るな 。
入ってた方が映える? (携帯電話) ( シャッター音 )
個人で楽しむ写真です 。 (携帯電話) ( シャッター音 )
(テレビ)こんにちは 。
(テレビ)こんにちは 。
(テレビ)一平 食券ちょうだい! 「 さん 」 な 。
悠真君… 。 (テレビ) ( 悠真 ) ありがとう 一平 。 ➡
チケットお願いしま~す 。 (テレビ)チッ… 。
舌打ち ちょっ… 切れ 切れ 切れ 編集 編集 。
(テレビ)チケットは オステリアミヤコで販売中です 。 ➡
皆さん 愛の 300 円を 。 愛の… 。
編集! 切るな 切るな ぶつっと 。
(テレビ) (ナレーター) イタリアンカフェの オーナーでもある 今永 都さん 。
カッコイイ… 。
(テレビ) (ナレーター) アシスタントは 10 歳のボランティアスタッフ➡
(テレビ) (ナレーター) アシスタントは 10 歳のボランティアスタッフ➡
小原ひまりさん 。 あっ ひまりだ 。 ひまりだ 。
(携帯電話) ( シャッター音 ) カワイイ~ 。
(テレビ) (ナレーター) 大江戸こども食堂の メニューは➡
7カ月前に亡くなった ひまりさんのお母さんが➡
残してくれたレシピをもとに 作られています 。 ➡
ひまりさん➡
料理を始めたきっかけは 何ですか?
(テレビ)もともと好きで➡
お母さんに教えてもらってて… 。 ➡
今は 都さんに憧れてるのと➡
あと また食べてもらいたいなって 。 ➡
あと また食べてもらいたいなって 。 ➡
お母さんのご飯 。
(テレビ) (ナレーター) 誰に?
(テレビ)お父さん 。
えっ… 。
(テレビ) (ナレーター) 様々な人の思いや➡
支援する気持ちが一つになって この大江戸こども食堂は➡
成り立っています 。 ( 朝陽 ) パパ?
(テレビ) (ナレーター) 孤食解消などの セーフティーネット の役割を担い➡
今日も 子供たちや町の人たちに おいしいご飯と笑顔を届けます 。
今日も 子供たちや町の人たちに おいしいご飯と笑顔を届けます 。
( 都 ) やっぱ すごいよね テレビって 。
放送の後 バンバン予約入ってさ 。 変なの来たら すぐに言えよ 。
俺が 追っ払ってやるから 。
何? 今日は何のお願い?
次の土曜日 ひまりの誕生日でさ 。 えっ マジか!
サプライズの花火 バッチバッチお願いしたくて 。
えっ もっと早く言ってよ 。
土曜 もう いっぱいだよ 予約 。 そこを何とか!
土曜 もう いっぱいだよ 予約 。 そこを何とか!
最高の誕生日に してやりたいんだよ 。
一平おじさん 大好き! ず~っと 一緒に暮らしたい!
一平おじさん! ってなるように 。 何それ… 。
頼むよ 都 。
欲しいもの聞いてもさ 「 お小遣いで買うからいい 」
他人行儀っつうの?
俺はともかくさ 正助君にもさ… 。
取材で ひまり お父さんって呼んだじゃん?
正助君 泣いて喜んでたんだけど… 。
正助君 泣いて喜んでたんだけど… 。
《ひまり おはよう》
《正助君 おはよ》
しれっと戻っちゃってさ 。
あれさ… 。 んっ?
正助君のことじゃないっぽい 。
えっ?
ちょっと意外でさ ひまりちゃん 取材OKしたの 。
俺も そう思ってたけど 。 無理してないかなって心配で… 。
俺も そう思ってたけど 。 無理してないかなって心配で… 。
《大丈夫だからね 嫌だったら 全然 断っても》
《見るかもしれないし… お父さん》
《正助君?》
《最初のお父さん》
はっ?
別れたの3歳だし 名字も変わってるから➡
別れたの3歳だし 名字も変わってるから➡
気が付いてもらえないかも しれないけどって 。
いや ひまりも覚えてないだろ 。 覚えてるって 。
《ほっぺ なでてくれる手が ち ょっ と ゴツゴツだったこととか➡
お母さんのご飯が 大好きだったってこととか》
《あと お父さんって呼んだら ひーまたんって…》
《テレビ見て もし 私って分かったら➡
会いに 来てくれるかもしれないから》
会いに 来てくれるかもしれないから》
うちさ 母親が 男 取っ換え引っ換えでね 。
みんな 優しくしてくれたけど 誰にも甘えられなかった 。
ダメージ でかいっしょ? いなくなっちゃったとき 。
心 許して 甘えちゃうと 。
心 許して 甘えちゃうと 。
ひまりちゃんも そうなのかもって 。
トラウマっていうかさ 。
前のお父さん いなくなっちゃったこと 。
そうだとしたら 何で 会いたいってなってんの?
傷つけた張本人に… 。
離婚届とメモ1枚 ぺら~って残して➡
ぺら~って出てった くずだよ 。 何で いまさら 。
ぺら~って出てった くずだよ 。 何で いまさら 。
聞きたいことがあるんだって 。 何を?
それは 聞かなかったけど… 。
できるならさ ひまりちゃんの誕生日… 。
無理 。 無理 無理 無理 無理 。 連絡先も知らないし➡
嫌がるに決まってんじゃん 正助君 。
俺 もう あの家族に びたいち 嫌われるわけにはいかないの 。
俺 もう あの家族に びたいち 嫌われるわけにはいかないの 。
すでに こびるフェーズに入ってるわけ 。
何それ 。 とにかく 安心させてあげて 。
安心?
傷なんて癒やさなくても 抱えたまま生きていけるって 。
わっ! わっ! 何?
( 都 ) あそこに 誰かいた 。 やっぱ 来た? 変なやつ 。
ちょっと見てきて 。 ふざけんな 何で俺が 。
ちょっと見てきて 。 ふざけんな 何で俺が 。
だって さっき やっつけてやるって言ってた… 。
異常なし 。 いや ちゃんと見てよ 。
見た 見た… 見た!
んっ?
( 都 ) えっ?
ん~… 。
ん~… 。
バツ 。 おっ どうすんの? 次 。
お~ すごい すごい すごい… 。 ( 園児 ) マル 。
( 園児たち ) 先生! は~い 。
( 園児 ) あすか先生だよ 。 ああ… 間違えちゃった 。
でも どっちも先生だよ 。 ( あすか ) そうだね 。
( 園児 ) こっち来て 。
( 園児 ) こっち! ( あすか ) ここね 。
( 園児 ) こっち! ( あすか ) ここね 。
⚟あの… 。
んっ 何? んっ?
知ってたら 教えてもらいたくて… 。
ひまりの前の父親の連絡先 。 えっ? えっ… 。
都に 何か言われた?
都さん? あっ いや… 。
都さん? あっ いや… 。
ごめん 知らないわ 。
そうですか… 。
親父の部屋 探ってみるよ 。
もしかしたら 手紙とか来てたかもしれないし 。
すいません 。 お願いします 。
急に どうして? ああ… 。
ひまり お父さんって 言ってたじ ゃ ないですか テレビで 。
うん… 。 あれ➡
もしかしたら 僕のことじゃ ないんじゃないかなって 。
もしかしたら 僕のことじゃ ないんじゃないかなって 。
なかったことにしちゃってました 。
ひまりには お父さんが2人いるってこと 。
ひまりには 会う権利があるのに➡
そのことについて ちゃんと 陽菜さんと話したことがなくて 。
まあ 僕が避けてたっていうか 。
ん~… 陽菜も 話したくなかったんだと思うよ 。
マジで苦労させられてたからね 元夫 。
マジで苦労させられてたからね 元夫 。
実質 無収入だし 。
まっ 助けなかった俺も俺だけど➡
俺も 親父も 結婚には猛反対だったからね 。
自己責任だぞって 。
やっぱり 会わせたくなくなってきたな 。
えっ? だって➡
めちゃくちゃ すてきな人ってことですよね 。
めちゃくちゃ すてきな人ってことですよね 。
収入がなくて お兄さんや お父さんに反対されても➡
この人と結婚したいって 思うぐらい 。
めちゃくちゃ好きだったってこと じゃないですか 陽菜さん 。
いやぁ… えっ 会わせて➡
あっちのお父さんがいいって 言われちゃったら… 。
いやぁ… 。
それはないでしょ 。 妻子 捨てた男だよ 。
それはないでしょ 。 妻子 捨てた男だよ 。
僕 ひまりのことも 利用しちゃってますね 。
えっ?
ひまりが ずっと一緒にいてくれるのは➡
僕だからって 。
ひまりを 僕の安心に 使っちゃってるみたいな 。
そもそも 選択肢すら渡せてないのに 。
う~ん… 。
う~ん… 。
利用しちゃ駄目かな?
えっ?
人ってさ どっかしら 利用し合ってんじゃないの?
社会は そうかもしれないです 。
でも だからこそ 家族は➡
利用じゃなくて 愛情で つながっていたいんです 。
利用じゃなくて 愛情で つながっていたいんです 。
少なくとも 僕の家族は 。
なるほど 。 一理あるな 。
そうか?
なあ 。 なぜ 昔からずっとさ➡
家庭内での家事労働には 賃金が支払われないんだと思う?
えっ? 賃金の代わりに➡
えっ? 賃金の代わりに➡
愛情が支払われるからだよ 。 出た 愛情 。
家族のために料理をしました 。
「 ありがとう 」 「 おいしいね 」 と 喜ばれることによって➡
愛情が 対価として支払われる 。 ➡
支払われなかったら タダ働きだ 。 当然 不満もたまってく 。
今 おふくろが男つくって 家出てった理由が分かった 。
もちろん 中には 家事そのものに喜びを感じる➡
いわゆる 内発的動機付けを する人もいるだろうけどな 。
いわゆる 内発的動機付けを する人もいるだろうけどな 。
結局 それってさ➡
利用させてもらった対価を 愛情で支払うってことだよね 。
愛情で支払えば それは 利用じゃなくなるってこと?
つうか おかしくね? 心がなくても言えるじゃん 。
「 ありがとう 」 とか 「 うわっ おいしいね 」 とか 。
俺 全然言えるよ タダだし 。
むしろ 利用してやろうって 思ったときほど言うだろうな 。
むしろ 利用してやろうって 思ったときほど言うだろうな 。
変わんないな お前は 。 えっ?
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
おっ 。 (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
( 都 ) お久しぶりです 生徒会長 。
シーサーって言ってたよ 。 ちょっと!
え~ 何? えっ シーサー?
それで? またあったの? ( 都 ) そうなの 。
それで? またあったの? ( 都 ) そうなの 。
100 枚… 。
マジか 。 昨日とおんなじ所に ぽんって 。
え~… 。 これって 受け取っちゃってOK?
んっ? 駄目だろ 。 購入の意思が明確じゃないから➡
遺失物等横領罪に 問われる可能性あるぞ 。
普通に 買いに来てくれればいいのに 。
こんな 『 ごんぎつね 』 みたいなこと しないで 。
こんな 『 ごんぎつね 』 みたいなこと しないで 。
『 ごんぎつね 』 って… やめろ 。 俺 あの話 駄目なんだよ 。
泣いてたよな 授業中 。 ( 都 ) えっ!
2人って そんな長いんすか? 小中高大 一緒の 腐れ縁 。
へぇ~ 。 えっ 泣いてたんだ 。
泣くだろ 。 かわいそ過ぎるだろ ごん 。
高校のときも 何かで その話になってね… 。
( 真壁 ) 《いや 一番かわいそうなのは➡
兵十じゃない?》
《ごんを殺した罪の意識を抱えて 生きなきゃならないんだから》
《バカ! 殺された方が かわいそうに決まってんじゃん》
《バカ! 殺された方が かわいそうに決まってんじゃん》
《本はといえば ごんが いたずらして➡
兵十や村人を困らせてたから…》
《いや だからって 殺していいのかよ》
《反省して おわびに いいことしてたじゃんかよ》
《それが分かってたら 兵十だって殺さなかったよ》
《いや ごんだって 寂しくなかったら➡
いたずらなんか しなかったって》
《村だな》
《ごんを寂しいままにしてた 村が悪い》
《ごんを寂しいままにしてた 村が悪い》
( 都 ) 言いそう しそう そういう言い訳 。
言い訳って… 。
⚟ ( 客 ) すみません 。 ( 都 ) は~い 。
ごゆっくり 。
なあ あの 『 ごんぎつね 』 ってさ… 。 もういいよ ごんの話は 。
直されてるんだよ 編集者に 。
俺たちの知ってる 『 ごんぎつね 』 えっ?
原文は 色々 違っててさ 。 特にラストな 。
「 ごん お前だったのか いつも クリをくれたのは 」
「 ごんは ぐったりと目をつぶったまま➡
「 ごんは ぐったりと目をつぶったまま➡
うなずきました 」
これが 俺たちの知ってる 『 ごんぎつね 』
でも 原文はさ➡
「 ごんぎつねは ぐったりなったまま➡
うれしくなりました 」
えっ… 。
授業じゃ泣かなかったけどさ➡
こっちを読んだときは泣いたよ 。
確かに これは村が悪い 。
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
⚟久しぶり 康太君 。
正助君 。
ひまりの今の父親 。
ちょっ… ちょっと 。 いや ちょっ… やめてください 。
なあ 。 やめてください 。
なあ 。 やめてください 。
♬~
その頃 僕➡
友人と 会社 立ち上げたばっかりで… 。
《えっ 1人暮らしの人同士で?》 《はい》
《ネットワーク上で 情報共有や ものの貸し借りしたり》
《ネットワーク上で 情報共有や ものの貸し借りしたり》
《へぇ~ いいですね それ》
( 康太 ) 僕たちが開発してた デジタル長屋の話を➡
陽菜さん とっても喜んで聞いてくれて 。
んっ? あの ちょっと その デジタル… 。
長屋 。
1人暮らしの方々が 同じ長屋に住んでるみたいに➡
コミュニケーションがとれたり 助け合えるシステムで… 。
でも 営業が うまくいかなくて 。 ニーズありそうだけどな 。
必要な人は きっと たくさん… 。
必要な人は きっと たくさん… 。
でも 僕が会えた 何かを動かせる 権力や財力を持ってる人たちは➡
孤立や孤独感 生きる不安から 遠いところにいる人たちで 。
《聞く必要なかったな》
( 康太 ) 彼らにとって 自己責任なんです 。 ➡
孤独も 不安も 。 ➡
自分たちが 今の立場 環境 財力や安心感を得るために➡
してきた努力をしてこなかった 払った犠牲を払わなかった➡
してきた努力をしてこなかった 払った犠牲を払わなかった➡
その結果だって 。
お金は出ていく一方で➡
バイトしながら➡
開発も営業も 友人と 何とか2人でやってて 。
( 康太 ) そんな中… 。
陽菜さんが 結婚しようって 。 ➡
支えてくれようとしたんだと 思います 。
陽菜さんの実家で 一緒に暮らそうって 。
陽菜さんの実家で 一緒に暮らそうって 。
親父が拒否ったんだよな 。
それでも 陽菜さん 一緒になってくれて… 。
ひまりも生まれて 。
( 康太 ) もう 何か… 夢みたいに幸せで 。
申し訳なくて… 。
怖くて… 情けなくて… 。
怖くて… 情けなくて… 。
( 康太 ) 重くて… 怖くて 怖くて… 。
( 康太 ) 逃げました 。
ホントに… ホントに… 。
僕に謝らないでください 。
あなたが逃げたから➡
あなたが逃げたから➡
逃げてくれたから➡
陽菜さんと結婚ができて➡
ひまりのお父さんにもなれて 息子も生まれたんです 。
だから 謝られてしまうと… 。
今 その会社は?
畳みました 。
出資してくれた人たちに 恩があって 破産はできなくて➡
出資してくれた人たちに 恩があって 破産はできなくて➡
ずっと 2人で返済してきたんですけど➡
3年前 その相棒が 事故で亡くなって… 。 ➡
担保のために 法人生命保険 入ってて 。 ➡
それで… 。
そのとき 僕も入りました 生命保険 。
受取人は ひまりです 。 ➡
僕が死んだとき 連絡いかないと困るので➡
捜そうと思って 。
捜そうと思って 。
あっ… 関わるつもりは… 。 ➡
陽菜さんが再婚したことは 理容室の店長から聞いてて 。
払えてなかった ひまりの養育費とか➡
陽菜さんが出してくれてた 生活費とか… 。 ➡
でも… 。
(テレビ)《どうも! 発起人の 大森 一平です》➡
《えー こちらが えー 私たちが立ち上げた➡
こども食堂です 。 みんな どう? おいしい?》
(テレビ) ( 子供 ) 《おじさん おいしい!》 (テレビ) (ナレーター) 《アシスタントは➡
(テレビ) ( 子供 ) 《おじさん おいしい!》 (テレビ) (ナレーター) 《アシスタントは➡
10 歳のボランティアスタッフ 小原ひまりさん》
(テレビ) ( 都 ) 《ひまりちゃん 次 セロリね 。 何て書いてある?》
(テレビ) ( ひまり ) 《セロリは 筋を取り みじん切りにする》
( 康太の泣き声 )
(テレビ) (ナレーター) 《この 大江戸こども食堂のメニューは➡
7カ月前に亡くなった ひまりさんのお母さんが➡
残してくれたレシピ…》
♬~
♬~
すいません お知らせできなくて 。
膵臓がんでした 。
でも 最後の最後まで 陽菜さん… 。
強くて 優しくて… 。
強くて 優しくて… 。
( 康太 ) ありがとうございます 。 ➡
あっ… 。
連絡先 いいですか?
あっ… 。
康太さんのもいいですか? あの もし ひまりが… 。
いえ それだけ… それだけは… 。
いえ それだけ… それだけは… 。
すいません 。
失礼します 。 ちょちょっ… 。
死ぬとかないよね? えっ… 。
保険 入って 3年だよね 。
捜すつもりでしたって… 何で すぐ捜さなかったの?
自死免責期間あけ待ちとかって ないよね?
自死免責期間あけ待ちとかって ないよね?
自死免責… 。
ニュースで 前に 自死の特集したことあって 。
ほとんどの保険が➡
加入してから 3年はたたないと 自死では下りない 。
ふざけんな お前 。
また逃げんのか… 。 償いたいんです!
考えたんです 。
考えたんです 。
どうすれば… 。 ➡
僕 何やっても駄目で 生きてても何にも… 。
でも 死ぬことはできるから 。
その方が 価値… 自分の価値… 価値が… 。
いや お金は可能性です 。
お金がなきゃ 開けない扉が いっぱいあります 。 ➡
お金がなきゃ 開けない扉が いっぱいあります 。 ➡
償いたいんです 。 償わなきゃいけないんです 。
僕は 夢のために 陽菜さんを利用して… 。
なのに 逃げて… 。
だから 死んで ひまりに可能性を残せるなら➡
最高に うれしいんです 。
( 真壁 ) 《 「 ごんぎつねは ぐったりなったまま➡
( 真壁 ) 《 「 ごんぎつねは ぐったりなったまま➡
うれしくなりました 」 》
バーカ!
うれしいのは あんただけ 。
いや そのうれしいも錯覚 。
言うからな 俺 ひまりに 。
その金は あいつが 自分で死んでつくった金だって 。
喜ぶと思うか? ひまり 。
喜ぶわけねえだろ バーカ!
喜ぶわけねえだろ バーカ!
バカにすんじゃねえぞ ひまりを!
( テーブルをたたく音 )
いいじゃん 別にさ 。
陽菜のこと利用したってさ 。
利用から始まったってさ➡
利用してんだけどさ➡
これからも する気満々だけど➡
一緒にいると 何か… あるじゃん 。
どうしようもなく 勝手に生まれちゃう何か… 。
どうしようもなく 勝手に生まれちゃう何か… 。
うれしそうにしてたら こっちも うれしくなるとか➡
つらそうにしてたら 何とかしてやりたくな っ ち ゃ うとか 。
世界では それを 愛って呼ぶんじゃねえの !?
大事なとこ パクリできましたね 。 パクリじゃない 。 引用 。
悪いけど 俺は あんたを利用する 。
あんたの 孤独とか 不安とか 絶望とか➡
そういうの全部 選挙に利用させてもらう 。
選挙?
正助君も利用しな 。
何か呼び出したいときあったら 呼び出して 使ってやればいい 。
ばっくれてた ひまりの養育費➡
払えよ きちんと!
払えよ きちんと!
保険金じゃなくて 何でもいいから働いて➡
金ためて また会社つくって➡
その何とか長屋 再挑戦しろよ!
いいよ それ 。
官民連携できそうじゃん 。
俺が当選したら動くから 。
利用しろ 俺を!
利用しろ 俺を!
いいじゃん!
そうやって 何だかんだ生きてりゃ!
あんたも 俺も… みんなが➡
何だかんだ生きれる町を 俺がつくるからさ!
まだ 当選してないけど 。
死んで うれしいなんて➡
そんな社会は間違ってる 。
今度の ひまりの誕生日➡
うちに来てください 。
会ってください 。
会って 後悔してください 。
ひまりの手 離しちゃったこと 。
たぶん 絶対後悔しますよ 。
めちゃくちゃかわいくて いい子に 育ってるんで 。
たぶん それが あなたの償いです 。
たぶん それが あなたの償いです 。
死ぬことじゃないです 絶対!
( 泣き声 )
どうぞ 。
奥です 。
奥です 。
♬~
♬~
♬~
( 一平たち ) ♬ 「 ハ ッ ピーバースデー 」 ( 手拍子 )
ずれてる ずれてる 。
( 康太 ) すいません 。 もう一回 もう一回… 。
( 康太 ) すいません 。 もう一回 もう一回… 。
( 一平たち ) ♬ 「 ハッピーバースデー ディア ひまりちゃん 」 ➡
♬ 「 ハッピーバースデー トゥー ユー 」
( 朝陽 ) おめでとう! いけ 。 いけ いけ… 。
( 一平たち ) イェーイ! おめでとう!
お母さんのレシピで作った 。
ありがとう 。
あっ 食べてる 。
あっ 食べてる 。
いただきますしてないよ 朝陽 。
あのね 聞きたいことあって 。
正助君のこと お父さんって呼んでもいい?
ひまり… 。
ずっと聞きたくて 。
( ひまり ) お父さんは お父さんだけど➡
( ひまり ) お父さんは お父さんだけど➡
正助君も お父さんで 。
でも… 。
正助君を お父さんって呼んじゃったら… 。
お父さん いなくなっちゃうみたいで… 。
いなくならない… いなくならないよ 。
いる… いるよ 。 いる!
( 康太 ) ごめん 。 ごめんよ ひまり 。
ありがとう 。
( 康太 ) ごめんね ひまり 。
( 朝陽 ) パパ… 。
大丈夫 。
はい 。
はい 。
提案なんだけど➡
康太君が お父さんで➡
正助君が パパ?
賛成で 。
賛成 1 。
あっ… 。
賛成 2 。
賛成! 賛成 3 。
賛成多数で可決 。
いや 駄目ですよ 。 やっぱり 本人の希望と意思があるんで 。
パパ… 。
パパ おなかすいた 。
食べよう 。
( 朝陽 ) いただきます!
いただきま~す 。 ( ひまりたち ) いただきます 。
んっ 。 あっ… すいません 。
えっ… 。
( 康太 ) えっ?
( 康太 ) えっ?
( 康太 ) えっ? ( ひまりたちの笑い声 )
( 康太 ) な… なっ 何? ( ひまりたちの笑い声 )
( 康太 ) えっ? 教えちゃ駄目 。
( ひまりたちの笑い声 )
( 康太 ) じゃあ… ここで 。
ひまり 。
いいんだよ お父さんと行っても 。
大丈夫だから 。
パパは いなくならないから 。
ひまり 。 ( 朝陽 ) お姉ちゃん 。
お父さん!
またね!
またね!
またね お父さん!
ひーまたん!
《お父さ~ん》
《ひーまたん》 ( ひまり ) 《フフ…》
♬~
♬~
♬~
(スピーカー)どうも! 発起人の 大森 一平です 。 ➡
えー こちらが えー 私たちが立ち上げた➡
こども食堂です 。 みんな どう? おいしい?
こども食堂です 。 みんな どう? おいしい?
(スピーカー) ( 子供 ) おじさん おいしい! (スピーカー) ( 子供たち ) おいしい!
( 荒い息遣い )
《お前 仕事 なめてるよ》
《本気でやってたら ないって こんなレベル》
(スピーカー)えー みんなに ご飯を食べに来てもらっています 。
(スピーカー)皆さん ぜひ 食べに来てくださ~い 。
( 荒い息遣い )
( 荒い息遣い )
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