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Original subtitles

[ある人は言う]

[…と]

[人事部を率いる 平田 美和は 悩んでいた]

[ 40 代にして まさかの部長昇進]

( 里井 ) 《日の出鉛筆で 初の 女性部長 誕生ですね》➡

《頑張ってください》 《はい》

( 社員 ) 《平田部長!》 ( 平田 ) 《はい》

( 社員 ) 《 フレックスタイム 制の件 会社に 提案していただけませんか?》

《お願いします》 ( 社員 ) 《お願いします》

[責任も➡

求められる役割も ある] ( 平田 ) 《任せて》

( 社員たち ) 《ありがとうございます!》

( 社員 ) ホントに… 。 ( 社員 ) ホント 困るよ… 。

何か この前もさ 急に 「 じゃ これ よろしく 」 ➡

みたいなこと 言いだして 。 何かさ… 。

[しかし その期待も➡

とうに失われていた]

《現に こうして 仕事に支障が出てる っ て話だよ!》

[社長や上には 何も言えず]

( 須永 ) 《ですよね?》 ( 平田 ) 《そうなのよ》

《辞めさせるわけには いかないのよ》

《いや でも 退職届は➡

断れないじゃないですか 法律的に》

《そうなのよ 。 退職届は断れないのよ!》

[部下をまとめることも できない 彼女は➡

何も できずにいた 7年間を 悔やんでいた]

[そんな ある日…]

⚟ ( 里井 ) 平田さん➡

ちょっと 。 ( 平田 ) あっ はい 。

( 里井 ) 先日 人事部で まとめていただいた➡

子育て支援策の草案ですが… 。 ( 平田 ) はい 。

取締役の方々の賛同は 取り付けました 。

ホントですか… !?

残るは社長ですが 今の時世や 社員のニーズを考えたら➡

さすがの社長も 理解を示すはずです 。

あっ… 。 ( 里井 ) 準備を進めてください 。

はい 。 人事部員には 私から伝えておきます 。

わが社にとっては 大きな変化です 。

ついては こういった取り組みが 進んでることを➡

社内だけでなく 世間にも➡

きちんと アピールしていきたい ところですね 。

でしたら 『 リーブス ・ ジャパン 』 に➡

取材してもらうのは いかがでしょうか?

『 リーブス ・ ジャパン 』 … 。

確か あの雑誌は 以前 わが社に対して➡

かなり批判的な記事を 載せていましたが… 。

( 平田 )「 男性中心的な 硬直した日本企業 」 ですよね?

確かに 以前は そうやって➡

取り上げられてしまいましたけど でも だからこそ… 。

わが社の変化をアピールする 媒体として➡

最適ということですね? ( 平田 ) はい!

私の知り合いに よく記事を載せている➡

ライターの方がいて… 。 ( 里井 ) いいですね 。

あっ… 篠原 裕美子さんなんですけど 。

篠原さんって… 以前 うちにいた?

はい 。

( 篠原 ) へ~ 。 ➡

あの平田が 今じゃ あの会社の人事部長?

形だけですよ… 。 ( 篠原 ) 頑張ったのね 。

いやいや 私は 何もしてないですから… 。

( 篠原 ) ううん 。 すごいよ 。

私は あの会社で耐えるのとか できなかった たちだから 。

( 平田 ) 《篠原さん》

《篠原さん ホントに辞めるんですか?》

《今の会社に 私の仕事は ないみたいだから》

《そんなことありません 。 篠原さんみたいに できる方が…》

《それに 今 ちょっと交渉したところで➡

どうせ この会社は変わらないから…》

( 平田 ) 篠原さんは 今も➡

『 リーブス ・ ジャパン 』 の記事 書いてらっしゃるんですよね?

( 篠原 ) うん 。 今も しがないライターよ 。

この年で まだ 現場 行って インタビューして➡

原稿 書いてるんだから 。

実は ぜひ 篠原さんに お願いしたいことが ありまして 。

( 篠原 )「 社内託児所 」 「 リモートワーク 」 「 カバー手当 」

あの会社が こんな取り組みをねえ… 。

私は ぜひ 篠原さんに➡

うちの会社が これだけ 変わったんだっていうところを➡

取材していただきたくて 。

あっ… もちろん 抵抗がなければですが… 。

全然 。 ぜひ 取材させて 。

ありがとうございます 。 よろしくお願いします 。

社内託児所を設置する計画が ありまして 。

託児所といえば 何だ? ( 富樫 ) まず 簡易ベッドとか… 。

うちの社内で リモート してる部署も あるんじゃないっすか?

まあ いいと思うけど… 。 ( ドアの開く音 )

( 堀 ) もう少しさ 子供が 「 カワイイ 」 とかって思うような… 。

誰か お捜しっすか?

( 川戸 ) あっ はい 。 平田部長に 。

あっ… 。

♬ ( 平田の鼻歌 )

あっ 平田さん!

はい? 何か こちらの方が➡

お話があるって 。 ( 平田 ) あっ… 。

調達部の川戸と申します 。

それで 部署の お悩みというのは…?

「 マミートラック 」 って 言っていいのか➡

分からないんですけど… 。

マミートラック…? なるほど… 。

あ~ 子育てしながら トラック運転する人?

違う… 。

あっ マミートラックっていうのは 子育てしている女性社員が➡

活躍しづらい環境に置かれたり 責任のない仕事しか➡

させてもらえない状況のことを 言うんだけど 。

何すか それ! めっちゃ 意地悪じゃないっすか 。

( 平田 ) まあ だから 問題なんだけど 。

具体的には どのような状況なんでしょう?

私は 調達部で 海外からの仕入れを➡

担当してるんですけど➡

育児休暇から戻ってきて 2年ぐらいですかね 。 ➡

担当の取引先も 持たせてもらってないですし➡

簡単な入力作業と書類整理しか させてもらってない状態でして 。

そうですか 。

( 川戸 ) 産休に入る前は チームリーダーも➡

務めさせてもらっていたので ちょっと あまりの差に➡

「 これは… 」 と思ってしまう といいますか 。

分かりました! 部長に言いに行きましょう!

関家部長には言ったんです 。

あっ 言ったんすか!

ですが… 。 聞いてくれなかったんすね !?

いや 聞き入れてくれて… 。 あっ 聞き入れてくれたんすか 。

えっ じゃあ 何に悩んでるんですか?

( 川戸 ) それが… 。

《分かりました 。 すぐ行きます》

《柱谷さん すみません》 《はい》

《あの… 子供が熱を出してしまって➡

保育園に迎えに行かないと いけなくなりまして…》

《分かった 。 こっちは大丈夫》

( 川戸 ) 《すみません 。 ホント たびたび…》

《いいから 。 残り やっとくから》

私と娘 2人暮らしなので➡

こういう事態が どうしても避けられなくて➡

何度も 迷惑を掛けてしまっていて… 。

それは 迷惑というわけでは… 。 そうっすよ 。

職場だけじゃないんです 。

《ママ》

( 川戸 ) 《んっ?》 ( 凛 ) 《あした おうち いる?》

( 川戸 ) 私 それに 「 いるよ 」 って 答えてあげられないのが➡

すごく つらくて 。

もっと働きたいなんて 私だけの わがままなのかなって 。

いや わがままじゃないっすよ 。 だって➡

働く川戸さんも 川戸さんじゃないっすか 。

あっ… ありがとうございます 。

ごめんなさい 。

何か ただの愚痴みたいな あれで 申し訳ないんですけど➡

どうすればいいのかなって… 。

川戸さんが 謝ることじゃありません 。 ➡

育休明けの社員や 子育てしながら働く社員を➡

支援する制度のない 会社の現状が 間違ってるんです 。

はい 。

でも 安心してください 。 これからは変わりますから 。

変わる?

子育て支援の取り組みが 始まります 。 ➡

社内託児施設を設置したり➡

お子さんのための 休みの制度や 各種手当も 設けます 。

そうなんですか !?

だから これからは 川戸さんもOKっすよ 。

( 小笠原 ) これは 何だ! こんなもんが進んでるなんて➡

私は聞いてないぞ !? ( 平田 ) それは… 。

遠いよ 。 ( 平田 ) はい!

( 小笠原 ) まったく 私に隠れて 役員連中に 裏から 手 回して➡

いったい どういうつもりだ !? ( 平田 ) 申し訳ありません… 。

里井 呼べ 。 ( 平田 ) いや あの それが… 。

( 小笠原 ) んっ? ( 秘書 ) すみません 。 里井常務➡

本日から海外出張です 。

ハァ… 。 チッ 。

私はな 何も 子育てするなと 言ってるわけじゃないんだ 。 ➡

特定の社員ばかり優遇したら 不平等になる 。 ➡

社員の和が乱れる 。 そうだろう?

はい… 。 ( 小笠原 ) 私が 何か➡

間違ったこと言ってるか? ( 平田 ) はい 。

はい !? ( 平田 ) あ~… 。

おっしゃるとおりです! ( 小笠原 ) ハァ… 。 チッ 。

白紙に戻します 。 ( 一同 ) えっ?

マジっすか? あり得ないですよ!

まあ そうなんだけど… 。 だって➡

決まったんじゃないんですか? ( 平田 ) いや 役員に➡

話は通ってたけど 社長が 「 俺は聞いてないよ! 」 って… 。

だからって いまさら 却下するんですか?

てか あした 取材 受けるんじゃ なかったでしたっけ?

あの経済誌の 。 ( 富樫 )『 リーブス 』 か… 。

そうなのよ 。 取材… 断らなきゃいけないのよねえ… 。

でも これで➡

社長が 全部 ひっくり返したから キャンセル~➡

みたいなことになったら… 。 ( ウジン ) イメージ最悪ですね 。

「 硬直した日本企業 」 ➡

どころじゃないな 。 ( 堀 )「 独裁 」

「 横暴 」 (ウジン)「 時代に逆行する ブラック 企業 」

就職したくない会社 ランキングイン。

あ~! ( 平田 ) 勘弁してよ… 。

てか あしたって 川戸さんのお子さん 預かる約束➡

してるじゃないっすか 。 ( 一同 ) あっ 。

《その託児サービスって あしたから使えるんですか?》

《はい》 《取材に合わせて➡

プレオープンするので》 《あっ よかった…》

《あっ うちの娘の保育園 インフルエンザが まん延して➡

あしたから 登園自粛になっちゃったので…➡

ホント 助かります!》

どうするんですか? えっ 申し訳ないけど➡

社長が中止って言ったから… 。 断るんですか !?

( 平田 ) 仕方ないでしょう 。

あっ! うわ 。 何 急に 。

めっちゃ いいこと 思い付きました!

( 森谷 ) 人見君じゃないんすから… 。 ( 指を鳴らす音 )

取材 受けましょう 。

はっ? ( 富樫 ) 受けるも何も… 。

何を取材してもらうのよ 。 託児所とか手当とか➡

支援策全般です 。 いやいや 社長が却下したんだぞ?

でも 社長が 一人で反対してるだけですよね?

まあね 。 だったら そういう取り組みを➡

やってるって 取材してもらって それが世に出ちゃえば➡

実際に やらざるを得なくないですか?

既成事実にするってこと? そういうこと!

( 富樫 ) え~… 。 ( 平田 ) ちょっと待ってよ… 。

( 須永 ) むちゃくちゃなこと言うな 。 でも 部長も➡

おかしいって思いますよね? 思うけど… 。

そのキセージ何とかなら 子育て関係のやつは➡

OKになるんすか? なると思う 。

おっしゃ! じゃ それ じゃ やっちゃいましょうよ 。

川戸さんも喜んでるし 。

( 堀 ) いいんじゃない? ( ウジン ) 社長も勝手過ぎますしね 。

( 相沢 ) いけるんなら いいと思うけど 。

森谷さんは? ( 森谷 ) いいと思う!

( 平田 ) ちょっと待って! みんな 落ち着いて!

これって 社長に 思いっ切り 逆らうってことよ !?

はい! ( 平田 ) いや それに➡

本当は やってないことを…➡

嘘の内容を 取材させることになるわけで… 。

実現させれば 嘘じゃなくなります 。

平田部長 やっちゃいましょう 。

でも…➡

あっ ここは 里井常務に ご相談… 。

( ウジン ) 海外ですよ?

( 堀 ) 取材 あしたですし 。

それに 部長 『 リーブス 』 に言えるんですか?

「 子育て支援策は なしになりました 」

《あの会社が こんな取り組みをねえ…》

そうね… 。

取材…➡

受けましょう!

( 一同の歓声 ) ありがとうございます!

( 須永 ) 真野が人見化してきたな 。

やめてくださいよ 。 こんな 当てずっぽうな提案➡

私 してないですけど 。 何か それ ひどくないっすか?

真野さん! だって そうじゃ… 。

( 騒ぐ声 ) ( 富樫 ) まあまあまあ 。

人見化って… 。 ( 騒ぐ声 )

し ・ ご ・ と! ( 騒ぐ声 )

ねえ! ( 富樫 ) 仕事しよ 。

ずいぶん 奇麗になったのねえ… 。

10 年ぐらい前に 結構 変わりましたね 。

あ~ 。

でも 建物だけじゃなくて➡

雰囲気とか仕組みも変わったのが 一番 うれしいかな 。

あっ… そう言っていただけると… 。 ➡

どうぞ 。 ( 篠原 ) あっ 。

( 篠原 ・ 平田の話し声 )

今 部長が 取材チームと合流しました 。

了解 。 リモート部屋も スタンバってま~す 。

( 須永 ) 4階 須永も 準備できたぞ 。

何か 俺たち こんなことばっか やってないか?

それ 須永さんが言うか… 。 ( 森谷 ) こないだ➡

自分が やらせたくせに… 。 (PC) ( 相沢 ) また➡

おかしな芝居 しなきゃいいけど 。

( 森谷 ) うん… 。 ( 堀 ) こちら 人事部オフィス➡

いつでも大丈夫で~す 。

社内託児所も準備できてま~す 。

真野さんも託児所なんすね 。

( 堀 ) うん 。 ( 森谷 ) 人見君だけじゃないんだ… 。

人見君一人に任せるの 怖過ぎるでしょ 。

あっ… まあ 確かに 。

何で?

あっちの方が よかった?

えっ… 。

あっ…! えっ… えっ? はっ? んっ?

いっ いや… えっ… なっ… 何でですか?

何となく 。 好きなのかな~って 。

( 心臓の鼓動 )

子供が 。 ( 森谷 ) あ~ 。

あっ… あっ いや… 別に➡

好きってわけじゃないんすけどね 。 ( 堀 ) う~ん 。

( 富樫 ) でも 大丈夫なんですか? 取材 受けてるの➡

社長に見られたりしたら… 。 ( 堀 ) その点は大丈夫 。

社長は あいにく 本日 外出中でして… 。

そう 。 小笠原社長にも➡

インタビュー お願いできればと 思ったんだけど…➡

いいわ 。 急に ごめんなさい 。 ( 平田 ) あっ いえ 。

秘書室長に聞いたら➡

今日は ラグビー関係のことで 朝から外出してるって 。

( 森谷 ) ラグビー関係… 。 ( 堀 ) そう 。

どうぞ 。

こちらが 社内託児所 日の出園です 。

社員が お子さんを 保育園 幼稚園に➡

預けられないときなどに お預かりしています 。

ですよね? 担当の真野さん 。

そうなんです 。 お父さん お母さんとしても➡

何か あったときに すぐ近くにいるのは 安心➡

という声を 頂いています 。 なるほど 。

( 篠原 ) 普段 こちらで お子さんを 預かっていらっしゃるんですか?

そうなんですよ 。

ちょっと まだ 道具とか遊具は 少ないんですけど… 。

シンプルでスタイリッシュな デザインというか… 。

そうね 。

ちなみに 今日って お子さんは…?

お預かりしてます 。

( 凛の騒ぐ声 ) 待て~!

速い! うわ… 。

今日は たまたま 1人なんですけど 。

( 凛 ) ♬ 「 にらめっこ… 」 ( 凛 ・ 人見 ) ♬ 「 しましょ 」 ➡

♬ 「 笑うと負けよ あっぷっぷ 」

( 篠原 ) あちらが保育士の方? ( 平田 ) はい!

そうなんです 。 ( 凛 ) ♬ 「 にらめっこ しましょ 」

( 人見 ・ 凛 ) ♬ 「 笑うと負けよ あっぷっぷ 」

あの 保育士の方?

保育士?

あ~! あっ はい! 保育士っす 。

次の施策について 担当の部署に ご案内します 。

どうぞ 行きましょう 。 ➡

あっ 行きましょう 。 どうぞ こちらです 。

わ~ 凛ちゃん ありがとね 。

ねえねえ 向こうで お菓子 食べる?

( 凛 ) うん 。 イェイ 。 行こう じゃあ 。

すいません 。 道を間違えました 。 こちらです 。

あっ 保育士の人見さん? あっ はい!

問題発生 。 しゃ…➡

小笠原さんが… 。

小笠原さん? あ~ あっ… 。

( 平田 ) 社内を うろついてるみたいだから➡

みんなに知らせて 。 うろついてんすか? 今 。

何でか分かんないけど 。 え~?

小笠原さんって… もしかして 社長?

( 平田 ) 違います… 。 あっ 預かってる子供っす 。

( 平田 ) うん… 。 何か 脱走しち ゃっ て うろついてるみたいでね 。

それは大変ね… 。 一緒に捜しましょうか?

いえいえ… 篠原さんは大丈夫です 。

俺 行くんで 。 あっ ここは スタッフに➡

お任せいただいて われわれは 次のフロアへ参りましょう 。

どうぞ 。 こちらです 。

どうぞ 。 はい 。

すいません 。 何か 平田さんから➡

「 社長が そこら辺 うろついてる 」 って聞いたんすけど 。

ホントに !? ( 堀 ) どうして !?

今日は 外出の予定のはずなのに… 。

だから やめた方がいいって 言ったんだよ… 。

ひっ… 人見君 社長 今 どこにいるの?

おっ 。

おっ 。

生産管理部のオフィスで 何か配ってる 。

何か配ってるって… 。

( 小笠原 ) ほれ 。 ハハ 。 ラガーシャツだ 。

ラグビー関係って それ? ( 堀 ) えっ?

( 小笠原 ) みんなが これ着て 働いたら➡

一体感が出ると思うんだよ 。 ( 社員 ) あ~… 。

素晴らしい お考えですね… 。

いや~ ありがとうございます… 。

ワンチームで 足並み揃えていくぞ~!

( 社員たち ) お~… 。

( 平田 ) では その他の取り組み… 。 ( 富樫 ) 取材か… 。

( 平田 ) こちらで 担当が ご説明いたします 。

( 森谷 ) 人見君 社長 マークして 。

了解 。 社長を 人事部に 近づかせなきゃ いいっすね?

( 堀 ) ようこそ いらっしゃいました 。 ➡

では こちらへ どうぞ 。

はい 。 失礼します 。

( 小笠原 ) じゃあ みんな 頑張れ!

( 社員たち ) はい 。 ( 社員 ) ありがとうございます 。

お~ 。 あれ? 君 例の人事部の… 。

あっ… 。 ( 小笠原 ) どうした?

あっ これ 配るんすよね? お手伝いしようと思って 。

あっ そうか そうか 。 ➡

んっ? 君 もしかして…➡

ラグビー 好きか?

あ~… はい!

あっ それじゃあ 行きましょ~! ( 小笠原 ) よし 。 行こう!

はい 。 次は4階か 。

え~ 4階っすか !? 人事部に 経理部に 総務か?

でも 先に 5階の 企画部とマーケティング部➡

回った方が 早くないっすか? 早いって 何だ 。

3階の次は 4階だろ?

でも 七五三は 3の次は 5っすよ?

関係ない! 行こう! あっ… はい 。 あっ… 。

えっ? 誰?

( 堀 ) 弊社では リモートワークも 積極的に認めておりまして 。

子育てのために 育児休暇が終わった後も➡

リモートワークを活用する社員も 多く います 。

あっ ちょうど ここで 今 やってますね 。

あら 。 ( 森谷 ) じゃあ 来週までに➡

3パターンの企画書に まとめて 共有してもらえますか?

(PC)了解しました 。 あっ ちょっと ショウタロウ!

それ 食べちゃ 駄目! あっ すいません 子供が… 。

あっ ハハ… 。

子育て中や介護中の社員の ニーズが 多いので➡

実現できて ホントに よかったです 。

( 平田 ) ホントに 。

( 須永 ) すみませ~ん 。 ( 堀 ) はい 。

あの… 何か 同僚が仕事を抜けたときに➡

その穴をカバーした社員向けの 手当があるって➡

聞いたんですけど… 。 ( 堀 ) あ~ 。

カバー手当ですね 。

カバー手当?

( 堀 ) お子さまをお持ちの方と そうでない層の 分断を防ぎ… 。

ちょうど 今 話してますけど➡

子育てなどで抜けた社員の業務を カバーする社員に➡

手当を付ける制度がありまして 。

あっ カバーした社員のための➡

手当なんだ? ( 平田 ) はい!

そんな制度があるんですか !?

はい?

調達部の柱谷です 。

《すみません 。 ホント たびたび…》

《いいから 。 残り やっとくから》

まったく知りませんでした 。 ( 堀 ) あっ… 。

( 柱谷 ) その カバー手当っていうやつ 。

いつの間にか そんな制度があったんですね 。

ちょうど 今 その件で 相談に来たところだったので➡

助かりました!

あの やはり その取り組みには➡

需要があるんですね? ( 柱谷 ) あると思います 。

社内では 周知されていないんですか?

まったく 。 初耳でした 。

実施してる制度なんですよね?

もちろんです!

連絡が行き届いてなくて… 。 ( 堀 ) あ~… 。

ちなみに 他の 子育て支援の施策については➡

ご存じでしたか?

社内の託児所ですとか キッズイベント休暇 。

託児所なんて あったんですか?

はい 。 1階のエレベーターの奥に… 。

1階に…?

篠原さん!

次に ご案内したい所が ありますので… 行きましょう 。

どうも ありがとうございました 。 ( 平田 ) どうぞ 行きましょう 。

( 篠原 ) こちらこそ ありがとう… 。 ( 堀 ) よろしくお願いいたします 。

( 平田 ) どうぞ 。

かなり… 。 ( 須永 ) ヤバいな 。

いや… せっかく実現した制度が 社員に伝わらないので➡

難しいですねえ 。 ハハ… 。

( 小笠原 ) 行くぞ 。 はい 。

お疲れさまです… 。

何か取材かな?

ええ まあ… 。

( 小笠原 ) 人事部関係?

おおむね… 。 ( 小笠原 ) ハハ… 。

小笠原社長 このたびは お世話になります➡

私 『 リーブス ・ ジャパン 』 の 篠原と申します 。

『 リーブス ・ ジャパン 』 … 。

よろしければ 社長のお話を 聞かせていただくことは➡

できませんでしょうか? ( 小笠原 ) 私の?

お忙しいところ 突然 こんな お願いをして➡

申し訳ないのですが ぜひ 今回の取り組みに関して➡

社長のお考えを… 。 ( 平田 ) 申し訳ありません 。

ただ今 別件で忙しくて 無理ですよね?

いやいやいや 構わないけども 取り組みっていうのは?

先日 平田部長から ご依頼があった… 。

あっ 社長!

( 小笠原 ) これを取材してくれるのか!➡

ハハハハ 。 いいでしょう!➡

ぜひ お話ししましょう 。

今 やってらっしゃる 取り組みは➡

なかなか 他の会社では見ないような➡

画期的なものでしたが 。 ( 小笠原 ) でしょう?

始められた きっかけのようなものは➡

あったのでしょうか? ( 小笠原 ) いや 何➡

最近 社員の結束が 乱れてるような気がしまして➡

少しでも 皆がワンチームになればと➡

思っただけです 。 ( 篠原 ) 素晴らしいですね 。

経済的な観点からいうと➡

国からの補助金が 出るようになった➡

という部分も あるのでしょうか?

補助金 !? ( 篠原 ) ええ 。

えっ これに 補助金が出るんですか? 国から 。

これに !? ( 篠原 ) はい 。

厚生労働省や こども家庭庁から➡

ものによりますが… 支給総額の4分の3ほど 。

そんなに !?

あれじゃないっすか? あの 日本代表が活躍したので➡

国としてもプッシュしていきたい っていう… 。

なるほどな 。 ( 篠原 ) 日本代表…?

今後の日本の代表的な問題 といいますか… 。

しかし 国から 補助金 出してもらわなくても➡

このぐらい 自分で払えるけどな 。

取り組みのためのコストを➡

会社の資金だけで賄う ということですか?

いや 会社のお金なんか 使いませんよ 。

ポケットマネーですよ 。 ( 篠原 ) ポケットマネーで !?

じゃないと 気持ちが伝わらんでしょう?

社長のお気持ちは ご立派ですが 国からの補助を使うのは➡

何も やましいことではないと 思うんですね?

全国の他の会社さんに 広がっていくためには➡

負担が少ないというのも 大事ですし 。

えっ 全国の会社が まねするのか !? これを 。

競技人口 増えるのは 大事ですからね 。

競技人口?

人口が増えないと 日本の未来はありません 。

そうね… 。 だから あれっすよ!

こういう取り組みをして みんなで トライしていこう➡

ってことっすよ 。 そうだな!

そうですね… 。

( 平田 ) すみません 。

社長は 本日 体調が良くなかったみたいで… 。

( 篠原 ) どうりで 話が かみ合わないと思った 。

ハハハ… 。

( 篠原 ) ゲラは できしだい データで お送りします 。

本日は どうも ありがとうございました 。

こちらこそ ありがとうございました 。 ➡

では 失礼します 。

ハァ… 。

( 篠原 ) 平田 。

本当に これでいいの?

えっ…? ( 篠原 ) こんなことをするために➡

会社に残って出世したの?

ごめんなさい 。 何の話だか… 。

実現してないんでしょ? 今日 取材した 取り組み 。

えっと おっしゃってる意味が… 。

実際には やってもいない施策を 書かせるつもりだったの?

いや あの… 。

申し訳ありませんでした 。

私に謝ることじゃない 。

まあ 普通だったら➡

「 記者として許せない 」 って 怒るところだけど➡

でも 平田が よりによって この件で➡

私のことを だまそうとするなんて 思えない 。 ➡

何か事情があったんでしょ?➡

まあ 期待は してたけどね 。

本当に変わったんだなって 一瞬は思ったから 。

すみません 。 あの こんなことで➡

篠原さんに 嘘をつくつもりは なかったんですけど でも… 。

( 篠原 ) 私のことは いいのよ!

もう… 済んだことだから 。

( 篠原 ) でも 今の若い人のために このままで いいの?

何だか 要領を得ない記者だったな 。

緊張してたんじゃないっすか?

いや にしても➡

これに 国から補助金が出るとか➡

訳の分かんないこと 言ってたぞ?

海外の雑誌っぽいですし 感覚が違うんじゃないっすか?

そういう問題か? はい 。

はい 行くぞ 。 あっ はい!

おっ おっ… 。 えっ?

あっ… 。 凛ちゃん 走ったら危ないよ!

はっ… 。

何だ こりゃ!

バレちった~ 。

いったい どうなってるんだ !? ( 平田 ) すみません 。

何で 却下した件の取材を 受けてるのかと 聞いてるんだよ!

取材の話が 進んでおりましたし➡

直前過ぎて 言いだせなかったと申しますか… 。

このまま 載ってしまったら どうするつもりだったんだ!

申し訳ありません… 。

訂正の連絡をしておけ!

《でも 部長も おかしいって思いますよね?》

例えばなんですけど… 。

まだ 何か あんのか?

いえ… 何でもありません 。

何だよ 。 言ってみろ 。

いえ… 申し訳ありません 。

( ドアの閉まる音 )

ハァ… 。 んっ…!

やっぱり ここに いたんすね 。

やっぱりって 何よ 人見君 。 フフ 。

あの記者の人って 日の出鉛筆の社員だったんすか?

私の3つ上の先輩 。

誰よりも仕事ができる人で➡

どこの部署に行っても 篠原さんが 一番 結果を出してた 。

えっ なのに 辞めちゃったんすか?

当時の うちの会社では どんなに仕事ができても➡

女性は 部長より上には なれなかったの 。

えっ おかしくないっすか?

おかしいと思う 。

男女雇用機会均等法なんて 名ばかりよね 。

それに 結婚して出産してからも そう 。 ➡

職場に戻ったら 前みたいな仕事は させてもらえないで➡

雑用ばっかり 。 ➡

あんな優秀な人でも あれしか やらせてもらえないなんて➡

本人も 歯がゆかったと思う 。

《篠原さんの 今の あの状況は おかしくないですか?》

《おいおい 勘違いしないでくれよ》

《えっ そんな…》

( 平田 ) でも 上の人は 「 本人のためだ 」 とか➡

「 家庭を気遣ってやってるんだ 」 とか言って➡

サポートもしないで 彼女のせいにしてた 。

あれだ 。 マザータクシー 。

マミートラック 。

フッフ… 。 あっ… 。 開けましょうか?

うん 。

それも 今より ず~っと露骨だった 。

篠原さんが失望するのも 当然だと思う 。

まあ それは辞めちゃいますよね… 。

私も こんな会社 おかしいって 思ってたけど➡

辞める勇気も なくて➡

そのまま居座って➡

な~んも しないまま 20 年たってた 。

でも 篠原さんが なれなかった➡

女性の部長に なったじゃないっすか 。

それは 里井常務が頑張ってくれたおかげ 。

あとは まあ 時代の要請じゃない?

「 さすがに そろそろ 女性が いないと 」 って 。

私の努力じゃないもの 。

ここまで残って➡

責任あるポストに 付けてもらったのに➡

いっつも 周りの顔色 うかがってばっかりで➡

フフ… 何にも果たせてない 。

( せき )

( せき ) 大丈夫っすか?

( 平田 ) ハァ… 。

ハァ… 。

⚟ ( 川戸 ) 平田部長 。 ( 平田 ) はい 。

あっ… 。

すみません 。 託児所の件なんですけど… 。

あの その件に関しては… 。

本当に ありがとうございました! ( 平田 ) えっ?

あっ 娘も楽しんでたみたいですし 私も…➡

気持ちの問題なんですけど すぐ近くにいるってだけで➡

安心して 仕事に集中できた といいますか… 。 ➡

あっ 普段 集中してないわけじゃ ないんですけど 。 ➡

フフフ… 。 ➡

あっ 昨日のって 試験的なやつなんですよね?

あっ 同期とかでも 結構 利用したい っ て子が 多か っ たんで➡

本格的な実施? 期待してます!

うん… 。

あっ すいません 。

あの プレ ッ シ ャ ーかけるつもりじ ゃ ないんですけど➡

本当 お礼を伝えたくて… 。

ありがとうございました 。

ううん 。 こちらこそ ありがとう 。

頑張ります 。

みんな ちょっと いい?

( 一同 ) はい 。

( 須永 ) 何ですか?

( 平田 ) 先日の 子育て支援の 取り組みについてなんだけど… 。

もう一度 社長を説得しようと思います 。

部長… 。 えっ でも 大丈夫なんですか?

昨日 だいぶ 社長に言われたって… 。

やっぱり この件は 子育て中の社員のために…➡

いや 子育て以外で頑張ってる 社員のためにも➡

必要な制度だと思うの 。

了解っす 。 私も 部長に同感です 。

部長 その意気っすよ 。

それで 何か作戦があるんですか?

ない 。 ( 一同 ) えっ?

( 須永 ) ないんだ… 。 ( 平田 ) だから みんな…➡

アイデア募集! ( 富樫 ) 完全に ノープラン なんすね… 。

( 平田 ) はい 。 ( 須永 ) 作戦会議なら➡

作戦部長である 須永部長に お任せください 。

( 平田 ) よろしくね 部長~ 。 そもそも➡

何で 社長は反対してるんですか? 確かに 。

ここまで強硬に反対するって 謎ですよね 。

( 相沢 ) もしや 子供に関する トラウマ 確執➡

悲劇の物語が そこに…? ( 平田 ) ない… ないと思う 。

( 森谷 ) 普通に 息子さん いますしね 。

だよね 。 ( 堀 ) シンプルに 色々➡

変えたくないだけなんじゃない? ( 富樫 ) あとは…➡

自分が いない所で 色々 決められるのが➡

気に食わないとか? ⚟あ~ 。

メンツだな 。 ( ウジン ) しょうもな… 。

長年 それで やってきちゃってるから… 。

( 須永 ) ああ… 。 えっ でも 社長も さすがに➡

そういう施策をした方が いいことぐらい➡

分かってますよね? ( 堀 ) うん… 。

それで辞める社員も 多いしね 。

あと 会社に対するイメージとかも… 。

金銭的なコストは 国から補助されますし➡

やった方が 得じゃないですか? まっ➡

頭では 分かってらっしゃると 思うんだけど… 。

どこが分かってないんすか? あっ…➡

感覚的に こう ぴんときてないんじゃないかな 。

あっ じゃ ぴんとこさせましょうよ 。

何か そういう研修とか やってないんすか?

あの 脱出ゲーム研修とか ハラスメント研修みたいに➡

社長に ぴんとこさせる 研修 。

( 相沢 ) 何? ぴんとこさせる研修って 。

あるかも 。 ( 平田 ) あるの !?

子育てしてる社員の生活を 体験してもらう 研修 。

( 須永 ) ああ… 。 ( 堀 ) 例えば➡

「 子供が 急に 熱 出した 」 みたいな 設定の電話が かかってきて➡

そしたら 強制的に 早退しなくちゃいけないっていう 。

( 富樫 ) あ~ 。 まさに それっす 。

あっ あっ… あとは あれだ 。 上司が 部下の子供を世話する➡

みたいなのも 聞いたことあるぞ?

それっすよ 。 だから そういうのを 味わってもらえば 社長も➡

ぴんとくるんじゃないっすか? 確かに… 。

ですが あの社長が そんな研修を 受けてくれるでしょうか?

里井常務 おかえりなさいませ 。 ( 平田 ) 里井常務 。

今の話は… 。 だいたい 把握しました 。

そういう研修を 受けてくれる人なら➡

そもそも こういった事態には なっていません 。

おっしゃるとおりです… 。

あの社長に 真っ向から ぶつかって➡

心変わりをさせるのは 相当 難しいと➡

言わざるを得ません 。 あっ!

めっちゃ いいこと 思い付いた 。 えっ?

『 人事の人見 』 の… 。

そして… 。

⚟ ( 里井 ) 平田さん➡

ちょっと 。 ( 平田 ) あっ はい 。

( 平田 ) [皆さん こんにちは]

[人事部長の 平田 美和です]

[日の出鉛筆 初の 女性部長と 言われて はや7年]

[そして 何にも成し遂げないまま はや7年]

[そんな私の話を 聞いてください]

[最近 人事部では➡

社員のための子育て支援策の 実施に向けて 動いてきました]

取締役の方々の賛同は 取り付けました 。

[役員の決裁も下り➡

この取り組みを 世間にアピールしようと➡

有名な経済誌 『 リーブス ・ ジャパン 』 の➡

取材も 取り付けました]

( 篠原 ) あの会社が こんな取り組みをねえ… 。

[担当するライターは 篠原さん]

[かつての日の出鉛筆の社員で 私が尊敬する 大先輩です]

[彼女は 出産後に職場復帰したものの➡

閑職に追いやられました]

[いわゆる マミートラックです]

[だからこそ 今回の 子育て支援策の取り組みを➡

喜んで 取材を引き受けてくれたのです]

ありがとうございます 。 [ところが]

( 小笠原 ) これは 何だ! こんなもんが進んでるなんて➡

私は聞いてないぞ !?

[取材前日 社長の まさかの一声で➡

子育て支援策が却下になるという 緊急事態に]

めっちゃ いいこと 思い付きました!

[真野ちゃんの一言で結束した 人事部みんなの 勢いに押され➡

そのまま 取材を受ける決断を してしまいます]

受けましょう!

[私たちは 何とかして 子育て支援策が➡

実施されているふうを 取り繕うのですが➡

外出しているはずの小笠原社長と ばったり 出くわし➡

何と 直接インタビューまでする 羽目に]

こういう取り組みをして みんなで トライしていこう➡

ってことっすよ 。 そうだな!

[何とか 乗り切ったと思った 私でしたが➡

やはり 先輩の目は ごまかせませんでした]

( 篠原 ) 平田 。 本当に これでいいの?

[さらに 社長には➡

人事部の計画がバレて 大激怒され➡

私は 言い返すこともできず 自己嫌悪の どん底に]

[いつも 周りの顔色ばかり うかがって➡

何にも果たせてこなかった 自分]

ありがとうございました 。 ( 平田 ) ううん 。

[そんな自分のままでは駄目だ と思った 私は➡

思い切って もう一度 社長に 直談判をする 決意をします]

[しかし 具体的な策は 思い付かず]

あっ!

[そんな中 人見君が また 何かを思い付いたようです]

めっちゃ いいこと 思い付いた 。

[奇想天外な解決編は この後 すぐ]

[ヒントは 社長の好きなもの]

[人事部長 平田 美和でした]

このたびは 誠に 申し訳ありませんでした 。

子育て支援策の決定について➡

また その取材を受けたこと➡

社長の意に そぐわないことを 勝手に進めてしまったこと➡

深く反省しております 。 ➡

これからは 社長の采配の下 ワンチームとなって➡

会社のために尽くしていく 所存です 。

ようやく分かったか 。

つきましては その反省とともに➡

先日 社長のおっしゃっていた 「 社内の結束 」 について➡

愚案ながら 思い付いたことがあります 。

言ってみろ 。 ( 里井 ) 結束するために➡

われわれ役員や管理職が 一丸となって 取り組むべきこと➡

それは… 。

《あっ! めっちゃ いいこと 思い付いた》

《えっ?》

《ラグビーっすよ》

ワン ・ フォー ・ オール オール ・ フォー ・ ワンの➡

精神を培うのに 最も適したスポーツかと 。

里井 。 ( 里井 ) はい 。

それだよ! そういうことだよ!

ありがとうございます!

社長には ぜひ 監督をお願いしたく 。

もちろんだ! あっ 早速 会場を押さえてくれ 。

かしこまりました 。 ( 小笠原 ) お~ 。

ところで 役員で チームつくるんだろ?

はい 。 ( 小笠原 ) あいつら 走れるのか?

走れる若いやつも 何人か 入れなきゃな 。

お任せください 。 ( 小笠原 ) うん! ハハハハ…!

社長 。 ( 一同 ) おはようございます 。

どうぞ よろしくお願いします 。 ( 役員 ) よろしくお願いします 。

( 小笠原 ) よろしく 。 ( 里井 ) あっ 社長が おみえです 。

( 一同 ) おはようございます!

張り切ってるね 。 ( 一同 ) はい 。

社長 本日は よろしくお願いします 。

( 平田 ) よろしくお願いします 。 ( 小笠原 ) はい 。

⚟ ( 子供たちの話し声 ) ( 小笠原 ) 里井 。

はい 。 ( 小笠原 ) あれは?

チームメートです 。

社長が 「 若くて走れるやつ 」 と おっしゃったので… 。

( 小笠原 ) 若過ぎるだろ!

てか 誰なんだ? あの子供たちは 。 社員の お子さんたちです 。

託児所やってたら 「 預かってほしい 」 っていう➡

声があったんで 呼んだら 集まりました 。

⚟お~ 。 ( 堀 ) でも ラグビーなんかさせて➡

大丈夫? 外で遊ばせるってのは➡

伝えてありますよ 。 いや 遊ばせるのレベル… 。

それに お子さんだけじゃなくて 役員の方々も 結構 年配ですし… 。

大丈夫 タグラグビーにしたから 。

( 須永 ) タグラクビー? ( 平田 ) うん 。 タックル の代わりにね➡

腰につけてるタグを取られたら➡

止まるか ボールを 渡さなきゃいけないっていう 。

うちの息子も 小学校の授業で やってるって 。

( 平田 ) ふ~ん 。 ( 小笠原 ) いいか?

こっちは 持久力とスピードじゃ 分が悪いけども➡

長年 会社員やってきた 経験と知恵がある 。

( 役員たち ) はい! ( 小笠原 ) チームワークで➡

若いやつらに 目にもの見せてやれ!

( 役員たち ) はい! ( 市川 ) やってやりましょう!

(携帯電話) ( ゲームの音声 ) ( 小笠原 ) おいおい 。

この子たち 全然 集中してないな… 。

おい 大丈夫か?

何とか ちゃんと 見ておけよ? ( 市川 ) かしこまりました 。

これより 試合を始めます 。

( 一同 ) よろしくお願いします!

よろしくお願いします 。

( 小笠原 ) うん 。

( 真野 ・ 町村 ) じゃんけんぽん 。

イェ~イ 。 ( 里井 ) 人事部のフリーパスから 。 ➡

用意… 。 ( 笛の音 )

人見君! はい! よし 。

わっ! ( 町村 ) あっ!

頼む! あっ… 。

ブルルルル…! うわ~ 。

トラ~イ! ( 笛の音 )

アハハハ 。

( 小笠原 ) おい 何やってんだ! チッ 。

ごめんな 。 ごめん ごめん ごめん 。

お~! イェイ イェ~イ! お~!

え~ !? ( 嗅ぐ音 )

誰か! 誰か…! ( 町村 ) タグ~!

あ~ 。 ( 里井 ) タグ1!

くそ~… 。

( 男の子 ) わ~! 大丈夫?

♬~

( 小笠原 ) おい 何やってんだ!

よし 。 トラ~イ!

( 笛の音 ) ( 里井 ) トラ~イ!

( 平田 ) お~ 。 ( 小笠原 ) 審判 タイム!

( 笛の音 ) ( 里井 ) いったん 止めます!

何で あそこ 守らなかったんだ?

( 町村 ) すみません… 。 ( 小笠原 ) いや 私はね➡

何も スーパープレーをしろと 言ってるわけじゃないんだ 。

チームプレーのために 自分の責任を果たせと➡

言ってるんだ 。 ( 町村 ) 申し訳ありません… 。

ですが 市川常務が 急に 持ち場を離れたもんですから… 。

《大丈夫?》 《おっ どうした?》

私のせいですか?

だって 離れただろう? そのせいで 私は そっちも➡

カバーしなきゃいけなく なったんだよ 。

しょうがないじゃないですか! 子供が倒れちゃったんですよ!

しょうがないって 無責任な…! ( 市川 ) いや 社長に子供を見ろと!

もう 分かった 分かった 。

子供か… 。

よし 。 今日は もう 解散!

いや ちょっ… 。 ( 役員たち ) 社長!

《私のことは いいのよ!》

《もう 済んだことだから…》

《でも 今の若い人のために このままで いいの?》

( 平田 ) 社長 どちらへ?

( 小笠原 ) 何が 「 ラグビーで一体感 」 だ 。 ➡

おかしいだろ!

おかしいというのは… 。

チーム編成だよ! 不公平だろ!

ああ… そうかもしれません 。

「 かもしれない 」 じゃないだろ!

すみません… 。 ( 小笠原 ) だいたい➡

こっちは 面倒 見なきゃならない 子供が いて➡

そっちは 普通にプレーができるなんて➡

不公平だろ!

これは 不公平以外の何物でもない!

もう いい!

子供の 面倒 見ながら ラグビーなんか できるか!

ですが 社長➡

それが 子育てしながら働く社員です 。

子供が熱を出したら➡

どれだけ忙しくても 抜けなければいけません 。

時には ベビーシッターを頼んで➡

家計に負担をかけながら 働かなければいけません 。

彼ら 彼女らは そうやって仕事してます 。

その人たちを カバーしてくれている➡

周りの社員も いて…➡

彼らの その助け合いの精神は 尊いですけど➡

気持ちだけでは やっていけません 。

疲弊して➡

いつかは 途中で抜ける人を 恨んでしまうかもしれません 。

そのことに責任を感じて 自分が仕事を続けることを➡

負担に思ってしまう社員が いるかもしれません 。

そのままで いいですか?➡

子育てだけじゃありません 。

介護があって 病気があって➡

自分自身も いつ 何があるか 分からなくて… 。

でも 私は そういう状況になった人と➡

ずっと 一緒に働きたいと思ってます 。

だから 足並みが揃わなくても 不平等でも➡

多様な働き方を 認めてくださいませんか?

それが… 。

「 オール ・ フォー ・ ワン 」 だと 思います 。

じゃあ マレーシアの工場に関しては➡

川戸をチーフにした チーム編成をして➡

現地に行く必要があれば 柱谷と真壁 。

はい 。 ( 真壁 ) 了解しました 。

(PC)すみません 。 ご迷惑 お掛けしますが➡

よろしくお願いします 。 ( 柱谷 ) 何 言ってんだよ 。

(PC)えっ? ( 柱谷 ) 迷惑っていうか➡

川戸が いないと あの工場 大変なんだから 。

はい!➡

フフ 。

( 篠原 ) 御社が新たに始めた 子育て支援策➡

以前のものとは かなり価値観が変わったように➡

見受けられるのですが➡

何か 導入の きっかけは あったのでしょうか?

ええ… いっ いえ… 。

あっ 私は あの 常々…➡

子育てという視点を持った 社員は➡

わが社にとっても 一つの武器になる➡

そう思っておりまして 。 ( 篠原 ) へ~ 。

あの それぞれのバックボーンを 持った人間が➡

一つのチームになることで 強くなる 。

これ もう ラグビーにも通じる部分でして 。

なるほど 。

( 秘書 ) 社長 素晴らしかったです 。

これで 『 リーブス 』 誌での わが社の評判も… 。

うるさい!

ただ 言わされただけだ 。

( 秘書 ) 失礼しました 。

篠原さん 。

インタビューの やり直しまで… ありがとうございました 。

今度は ホントよね?

社長ぐるみで だましてるとか ないよね?

いやいや… 。 あっ その節は すみませんでした 。

でも あの社長の意見を 変えさせるなんて➡

どんな手を使ったの?

私は 何も 。 あっ 優秀な部下が いるんです 。

須永さん 例の件 どうなりました?

進展なし 。 部長は何もしてくれないから… 。

でも 部長 何もしてくれないっすけど➡

何でも やらせてくれるじゃないっすか 。

そのおかげで できることも いっぱい あるし 。

私には想像もつかない➡

波風 立てまくることを してくれる 部下が 。

ハァ… 。

そう… 。

会社で出世するのも 悪くないのかもね 。

はい 。

それじゃ 頑張って 。

はい 。 ありがとうございます 。

♬~

(ナレーター) [ある人は言う]

[ 「 人事部とは 社員の思いを 次に つなげる➡

たすきである 」 と]

( 平田 ) それで お話というのは…?

まだ 話してませんでしたよね?

私が 人見君を この会社に呼んだ 本当の理由 。

えっ?

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