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[ある人は言う]
[…と]
( 面接官 ) それでは 自分を 日の出鉛筆の文房具に例えると➡
何ですか?
まずは 伊藤さん 。 ( 伊藤 ) はい 。 ➡
私を 日の出鉛筆の文房具に 例えるなら ホッチキスです 。
なぜなら 人をまとめるのが得意だからです 。
私も チームや プロジェクト において… 。 お~ 。
うまいこと言いますね~ 。 シ~ 。
( 伊藤 ) 目的を達成できるよう サポートします 。
私は 定規です 。 きちょうめんな性格が➡
似ていると思うからです 。
私は 鉛筆です 。
真っすぐで 芯がある人間だからです 。
私も 鉛筆です 。 鉛筆は 自分で削ることで… 。
え~っと… 鉛筆です 。
何か 鉛筆 多くないっすか? ( 浅野 ) 書き直しができる道具です 。
自分を 日の出鉛筆さんの文房具に 例えるなら➡
2020 年に発売された 日の出ボールペンデラックスです 。
なぜなら 書いても書いても インクがなくならない タフさが➡
あるからです 。
あっ でも ロングセラーの 日の出消しゴムの方が➡
近いかもしれません 。
地味だけど 使い勝手が とても良くて 。
あっ いや でも やっぱり 去年 発売された➡
最新の スーパーインクの ノック式も 捨て難い… 。
あっ すいません 。 すっげえ 。
めっちゃ詳しくないっすか 。 ちょっと… 。
はい 。 私 日の出鉛筆さんが大好きで➡
御社で働くのが 小さいころからの夢だったんです 。
だから どうか よろしくお願いします!
何で そんな 日の出鉛筆 好きなんすか?
人見君 。
とても丈夫で 何年も使えるし 何より 私の祖母も➡
日の出鉛筆の文房具が 大好きだったんです 。
あっ じゃあじゃあ 一番 好きな 文房具は?
人見君!
あっ… 。 ( 面接官 ) よろしいですか?
すいません 。
では 豊田さん 。 ( 豊田 ) はい 。 ➡
私は 鉛筆です 。 ➡
鉛筆は シンプルでありながら➡
使う人に 多くの可能性を 与えてくれます 。 私も… 。
「 どうしても参加したい 」 って 言うから 許したら… 。
もう 人見君が出しゃばって どうすんの?
私たちは サポート 。
実際に面接をするのは 面接官たちだって言ったでしょ?
すいません 。 でも 新山 健太郎の 日の出鉛筆への思いは 本物 っ すよ 。
ホッチキス 君 口はうまいけど たぶん あれは 文房具に興味ないっすね 。
俺 そういうの分かるんすよ 。
面接は もういいから 皆さんの仕事 手伝ってあげて 。
これから どんどん忙しくなる… 。 何で? 俺も 面接がいいんすけど 。
おっ 。 また 何か やらかしたか? えっ でも めっちゃいい学生が➡
いたから それで ちょっと 質問しちゃっただけっすよ!
じっとしてるって約束だったのに 。 ( 相沢 ) 子供と一緒ね 。
そこが 人見君の いいとこじゃないっすか 。
( 富樫 ) いやいや 大丈夫? 変な質問してない?
面接官は 会社の顔だよ 。
全然 普通の質問っすよ 。
お願いします 。 もう 次は 絶対 おとなしくしてるんで 。
ねっ? 無理 。 信用できない 。
何で!
ちょうど よかった 人見君 。
暇なら この書類 速達で出しといて 。
暇じゃない! 速達って 何すか? ( 堀 ) 暇でしょ 。 よろしく 。
郵便局って 何ですか !? (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
( 須永 ) 警備室の奥に 速達って書いた箱があるから➡
そこに入れときゃ いいんだよ 。
( 一同の話し声 )
(携帯電話) ( シャッター音 )
あっ 新山 健太郎じゃん 。 ウィ~ 。 ( 新山 ) あっ 。 ➡
さ っ きは ありがとうございました 。 え っ ? こんなとこで 何してんの?
せっかく 憧れの日の出鉛筆さんに 来たので➡
何か 帰るの もったいなくて 。
ハハハハ… マジで? どんだけ 日の出鉛筆 好きなんだよ 。
あの どうでした? 僕 。
大丈夫 。 新山 健太郎以上に 熱いやつ いなかったから 。
ホントですか? おう 。
やった 。 やった… 。 やった 。 やった 。 やったな~!
♬~
はい 。 チーズ 。
(携帯電話) ( シャッター音 ) ウィ~ 。
ありがとうございます 。
じゃあ また 。 また… 。
また 会えるんですね… 。 はい! また 。
まあ… 大丈夫っしょ 。 フフフ… 。
[彼の名前は 人見 廉]
[これは 彼が 会社と そこで働く人々を➡
少しだけ変えていく 物語である]
( 平田 ) みんな お疲れ!
( 一同 ) お疲れさまです 。 ( 平田 ) ようやく➡
3次面接に進む学生さんたちが 決まりました 。
後半戦も 頑張っていきましょう 。
( 相沢 ・ 富樫 ) はい 。 ( 須永 ) ようやく 3次か 。
( 森谷 ) 折り返しってとこですね 。 ( 相沢 ) 皆さま ご協力➡
ありがとうございます 。 ( 富樫 ) もう少し 力を➡
貸してください 。 新卒採用は 総力戦ですから 。
( 堀 ) このまま…➡
問題なく終わればいいけどね~ 。 ( 須永 ) ね~ 。
これ 2次面接 受かった人たちですよね?
そう 。 見ていいっすか?
( 平田 ) うん 。 いいけど 。 返してね 。 あざっす 。 はい 。
( 相沢 ) ウジン君 。 これの破棄 お願いできる?
不合格者のエントリーシート なんだけど 。
ああ… はい 。
よろしく 。 ( ウジン ) はい 。
ん~?
真野さん 。
新山 健太郎… 。
うん… 。 残念だけど 。
え~! もう 何でですか?
ホッチキス君と 鉛筆軍団の1人も いんのに… 。
面接官が そう判断したから 。
おかしくないですか !?
だって 絶対 新山 健太郎の方が 熱いもん持ってるっすよ 。
真野さんだって そう思ったっすよね !?
彼らも はきはきしてて 印象は良かったよ 。
はきはきって それだけじゃないっすか 。
どこ見てんすか? 面接官の皆さんたちは 。
色々 制約がある中 精いっぱい見てくれてるよ 。
( 相沢 ) 大変なのよ 面接官も 。
プライベートな質問 しちゃいけないとか 。
常に敬語で 笑顔で接しないと いけないとか 。
プレッシャーをかけるような 質問も 最近は NGですよね 。
時間も限られてるし 。 それでホントに分かるんですか?
どんな学生か! ( 相沢 ) そう言われると…➡
期待してた子が すぐに 辞めちゃったりとかは… ねっ 。
逆に いまいちだと思ってた子が 活躍することもありますよね 。
駄目駄目じゃないですか 。
そんで もう 採用の やり方も おかしいんじゃないんですか?
( 平田 ) う~ん 。 改善の余地は あると思う 。
里井常務にも 考えてほしいって 言われてるんだけど➡
いや なかなかね… 。
( 相沢 ) 見てのとおり 採用を 無事 終えるだけでも 精い っ ぱいなのよ 。
できることは やってるつもりだよ 。
( 須永 ) これ以上 どうしろっつうんだよ 。
健太郎 うちの会社に入ることが 小さいころからの夢だったんすよ 。
なのに ここで おしまいって 。
どうにか チャンスを あげられませんか?
それは できない 。
( 平田 ) 受からせてあげたいと思う 学生さんなんて➡
人事の仕事をしていれば 毎年 1人や2人は 必ず出会う… 。
でも 私たち 人事部が 誰かに肩入れしてたら➡
採用なんか 成り立たない 。 ➡
だから 学生さんたちのためにも➡
私たちだけは 公平でなくちゃいけないの 。
( ウジン ) 相沢さん 。 ( 相沢 ) んっ?
( ウジン ) あの これ あした やります 。 今日は これで 。
( 相沢 ) ああ そっか 。 今日 早退だっけ 。
( 須永 ) えっ? この忙しいのに 何の用だよ?
( ウジン ) すいません 。 お疲れさまです 。
( 一同 ) お疲れさま 。
( 須永 ) もう パソコンは閉じて 。
( 面接官 ) 人事部以外の実務経験は ないっていうことですね?
はい 。
( 面接官 ) そうですか… 。 ん~ あ~ はい 。
それでは 合否は 追って連絡します 。
お疲れさまでした 。 ( ウジン ) ありがとうございました 。
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
ヨボセヨ 。
(携帯電話) ( ウジンの母 ・ 妹 ) ファイティ~ン 。
♬~
ウジン ウジン ちょっといい? 僕っすか? あっ… 。
なっ 何ですか?
ウジンは どう思う? 採用の やり方 。
えっ? だって➡
健太郎みたいなやつが 落ちるなんて 絶対 おかしいよ 。
それは まあ はい… 。 ( 机をたたく音 )
やっぱりな 。
ウジンなら 分かってくれる気がしたんだよ 。
てか どうにか できないかな? ウジン 採用担当でしょ 。
いや 僕に言われても… 。
部長の言うとおり 公平さは大事ですし 。
公平… 。
いや 1人を ひいきするわけには いかないし… 。
あ~ じゃあ 公平にやればいいのか?
残した方がいい学生が➡
他にも いるかもしれない っていうならさ➡
落ちた学生 一人一人に ちゃんと 話を聞いて➡
うちに来てほしいと思える学生を 探すんだよ 。
で もう一度 チャンスをあげてほしいって➡
部長たちを説得する 。
これなら 公平じゃない? 公平といえば 公平ですけど… 。
( 手をたたく音 ) これしか ない 。
ウジン 手伝って 。 え~… 。
ウジンだって おかしいと思ったでしょ?
じゃあ まずは 落ちた学生の情報を集めよう 。
いや でも… 。
俺たちが諦めたら おしまいじゃん 。
じゃあ 皆さんには内緒で 。 こんなの あり得ませんから 。
極秘ミッションってことか… 。 はい 。
相沢さん 。 ( 相沢 ) んっ?
じゃあ これ 破棄しておきますね 。 ( 相沢 ) うん 。 お願い 。
♬ ( ウジンの口笛 )
ウジン 。
シュレッダー あっち 。
( ウジン ) あ~… はい… 。
何だよ? どうかしたか?
あ~! 里井常務! 常務!➡
えっ?
ハハ… あっ すいません 。 見間違えでした 。
何だよ 。 ( ウジン ) ハハハ… 。
危ねかった~ 。
なっ 何で 窓の外に 里井常務がいるんですか?
どういう シチュエーションですか?
まあ いいじゃん 。 うまくいったんだから 。
じゃあ これを使って➡
会いたい学生を ピックアップしていきましょう 。
ラジャー 。
( ウジン ) じゃあ まずは 本田君から 。
うん 。
学生たちには 就活に関する アンケートってことで➡
話を聞けばいいんだよな 。
はい 。 その方が 本音を聞きやすいと思うので 。
OK 。 はい 。
あっ 。 お~い 。 こっち 。
( 本田 ) 日の出鉛筆は➡
本当に入りたいと思っていた 会社だったので➡
正直 まだ 立ち直れていません 。
( 本田 ) あの… 。
( 本田 ) これを… 。
( 人見 ・ ウジン ) うわ… 。
すっげえ 。 すごいっすね 。
( 本田 ) 無駄だとは分かっています 。 ➡
でも どうしても 諦めきれなくて… 。
お時間のあるときに 読んでみてください… 。 ➡
お願いします 。
私の何が いけなかったのでしょうか… 。
納得できません 。
あんな お祈りメール 一つで… 。
お祈りメール?
あ~… 後で説明します 。
これじゃないです 。 ちっ 違う… 。
( 新山 ) ずっと 日の出鉛筆に 入ることだけを 目標にして➡
頑張ってきたので 。 ➡
これから どうしたら いいのか… 。
他の会社は 受けてないの?
はい… 。 まだ とても考えられなくて 。 ➡
気持ちを切り替えなきゃいけない ってのは➡
分かってるんですけど… 。
大丈夫 。 俺たちが どうにかして… 。
人見さん 。
いるねえ 。
健太郎以外にも 何で落ちたか 分からないような 学生たち 。
はい… 。 でも 逆に➡
他の会社の内定もらってる 学生もいたり➡
取りあえず受けてみたっていう 学生も 結構 いる 。
やっぱ こうやって ちゃんと話せば➡
どんなやつか分かってくるじゃん 。
ですね 。
ねえ せっかくだし みんなでバーベキューしない?
はっ? 仲良くなれば➡
もっと いろんなこと 分かると思うし 。
いや そんな余裕ないですよ 。 人生が懸かってるんです 。
いや それだけじゃなくって みんな 落ち込んでるからさ 。
(携帯電話) ( バイブレーターの音 )
あっ… ちょっと すいません 。 うん 。
( ドアの閉まる音 )
そういうことか… 。
何か 元気ないなと 思ってたんだよね~ 。
勝手に見ないでくださいよ 。 ハハ… 。 ごめん ごめん 。
でも 心配だったからさ 。
ウジン 何か そういうの 自分から あんま言わないじゃん 。
皆さんには 内緒にしてください 。 ああ 。
俺たちだけの秘密な 。 はい 。
あっ? 何で?
いや 転職活動してるなんて 知られたら➡
居づらくなるじゃないですか 。
仕事も任せてもらえなくなるし 信頼だって… 。
そうかな? みんな ウジンの味方じゃん 。
フッ… そんなもんですよ 会社なんて 。
それで どうして 転職なんて 。
僕 もともと クリエーティブな 仕事が したくて➡
日の出鉛筆に入ったんです 。
でも 人事部に配属されて…➡
ずっと 異動の希望を 出してるんですけど➡
結局 かなわなくて 。
そうだったんだ… 。
でも 全然 受からなくて… 。
こうして 何度も落とされると…➡
自分が駄目な人間なんだって 思えてきて 。
もう 心が折れそうです… 。
ウジン やっぱり やろう バーベキュー 。
いや だから そんな余裕ないって… 。
い~や やる 。
3次面接 無事 全員 終わりました 。
( 一同 ) お疲れさまで~す 。 ( 平田 ) ああ これ 集計 お願い 。
( 相沢 ) はい 。 ( 平田 ) 会議は 17 時半からです 。
了解しました 。 ( 須永 ) いよいよ 最終面接か~ 。
( 富樫 ) もう一息 頑張りましょう 。 ( 須永 ) は~い 。
( ウジン ) すいません 。 今日も お先に 失礼します 。
お疲れさまです 。 ( 一同 ) お疲れさま~ 。
お疲れさまです 。 ( 平田 ) お疲れ 。
( 須永 ) 珍しいな 。 今日は 一緒じゃないのか?
えっ? 最近➡
毎日のように 一緒に帰ってますよね?
そう言われると 確かに… 。 ( 堀 ) 何か➡
こそこそ やってるでしょ?
あっ はい 。 実は… 。
《皆さんには内緒で 。 こんなの あり得ませんから》
あっ… あっ いや 別に 何も… 。 ( 森谷 ) 今➡
何か言おうとしましたよね? いえ そんなことないっす… 。
( 須永 ) おいおい まさか 言えない ようなこと してんのか? キャ~ 。
いえ 違くて あの… 。 皆さん!
駄目ですよ プライベートなことを 無理に聞いちゃ 。
はいはい 。 分かってるよ 。 イッツ ジョーク 。
ちなみに 今日は どこの面接なの? ウジン君 。
今日は 広告系って… 。
あっ!
( 堀 ) やっぱり してたんだ 転職活動 。
こっちも内緒だった… 。
えっ ウジンが 転職… 。
そんな気はしてたけど 。
ああ まあ そうだよな 。
( 相沢 ) ようやく 仕事も覚えてきて 戦力に➡
なってきたところなんだけどね 。 ( 森谷 ) 残念ですね 。
引き留めたいところですけど… 。
( 須永 ) いや おい どうすんだよ 。 ➡
俺にコーヒー入れてくれんの ウジンだけなんだぞ… 。
ずっと 異動希望 出してたからね… 。
何で 異動させてあげなかったんすか?
( 平田 ) あ~ いや…➡
クリエーティブ系の部署は 希望者も多いし そう簡単には… 。
それに 私 ウジン君は 人事に向いてると思ってたから 。
( 相沢 ) 分かります 。 ウジン君 人の気持ち よく分かるし 。
( 平田 ) うん 。 ( 富樫 ) 面倒見も いいんですよね 。
学生からも慕われてます 。 ( 平田 ) うん 。
ただ 社会人としては まだまだ 不器用なとこあるから➡
もうしばらく うちの部署で 経験 積んでもらって➡
それでも 異動を希望するようなら➡
考えてあげようと 思ってたんだけど 。
めっちゃ ウジンのこと 考えてるじゃないっすか 。
当然でしょ 。 上司ですから 。
ウジン君を採用したいって 手を挙げたのも➡
人事部に欲しいって言ったのも 部長でしたよね 。
( 平田 ) うん うん… 。 ( 森谷 ) でも➡
やりたいことが あるんだから しょうがないじゃないですか 。
いや でもな… 。 転職は 当たり前の時代ですし➡
挑戦することは 悪いことじゃないと思います 。
ですよね? 俺も そう思ってたんすよ 。
そうだよね 。 うん うん うん… 。
応援してあげましょう 。
( 須永 ) ていうか あいつ 何で 俺に➡
何の相談もないんだよ… 。 ( 富樫 ) ちょちょ ちょちょ… 。
プレッシャーになると いけないので➡
私たちが知ってるってことは➡
ウジン君には 黙っておいた方が よくないですか?
( 相沢 ) 賛成 。 ( 堀 ) ウジン君➡
勝手に追い詰められそうだし 。
( 須永 ) はい! ほら みんな 味方じゃん… 。
野菜 焼けたぞ~!
はいはい はいはい… 。 ( 学生たち ) おっ… 。
はい 。 野菜 食べないと おバカになっちゃいますからね 。
( ウジン ) ごめんね みんな 大変なときに 。
いえ おかげで 気が楽になりました 。
同じような思いをしてる仲間が こんなにいるって➡
知らなかったから 。
あっ さっき みんなで話してたんですけど➡
就活って 結局 運なんじゃないかって 。
運…? ( 新山 ) だって➡
ここにいる みんな 何で落ちたか➡
分からないようなやつ ばっかりじゃないですか 。
そう 。 ちょっとしたことで 落ちたり受かったりしてる 。
だから 自分が駄目だとか 思わなくて いいんじゃない?
大丈夫だって 。
きっと そのうち どっか入れるって 。
人見さん… 。 フフフ… 。
( 本田 ) でも どっかじゃ 困るんです 。 やっぱり➡
将来のためにも いい会社に入りたいから 。
会社で 人生が決まるわけじゃ ないでしょ?
どこ行ったって 自分は自分なんだから 。
それに 道なんて いっくらでも ある 。
なっ? ウジン 。
えっ… はい 。 ハハ… チャン 。
チャン 。 ハハハハ… 。
か~ 。 ハハ… 。
道といったらさ 俺 シルクロード 旅してたときに➡
道に迷って 目的地とは 全然 違う町に➡
着いたことがあるんだけど➡
そこの人と町が めちゃめちゃ良くて➡
結局 1年以上かな 暮らしちゃったよね 。
えっ それで 目的地には たどり着けたんですか?
え~ どうだったかな? え~… 。
忘れた 。
( 一同の笑い声 ) ( ウジン ) 人見さん… 。
あっ ヤバい! ヤバいヤバい… 。 焦げるって!
( 村田 ) 言いま~す 。 僕の人生の目標は➡
日の出鉛筆は どうも怪しくなってきたんで… 。
( 山地 ) 諦めて どうすんだよ 。 ( 村田 ) 違う違う違う 。 ➡
まだまだまだ 。 まあ 就活は もちろん するんだけど… 。
みんな いい顔してますね 。
ウジンもな 。 そうですか?
( 村田 )30 までに結婚したいかな… 。
( ウジン ) いいですね 仲間がいるって 。
うらやましい… 。
僕 ずっと 1人だったから 。
大学で 日本 来たんですけど… なかなか なじめなくて…➡
いまだに 自分の居場所が 見つからないんですよね 。
えっ… 。
⚟じゃあ じゃんけんしよう じゃんけん 。
僕も 入れてください 。 ( 学生たち ) お~ 。
( 新山 ) あっ じゃあ ウジンさん 目標 。
⚟あっ 聞きたい 。 ( ウジン ) 目標?
僕は 世界で活躍する デザイナーになりたい 。
⚟うわ かっけえ 。
( ウジン ) いや だって それが夢で… 。
☎
( 堀 ) はい 。 日の出鉛筆 人事部です 。
はい 。 少々 お待ちください 。
富樫さん 。 ( 富樫 ) はい 。
( 堀 ) 採用担当宛て 2番 。 ( 富樫 ) えっ… 。
( 受話器を置く音 )
( ボタンを押す音 ) ( 富樫 ) はい 。 採用担当 富樫です 。
はい… 。 分かりました 。 ➡
では… 失礼します 。
( 受話器を置く音 ) ( 相沢 ) まさか… 。
部長 恐れていたことが… 。
えっ 何? 聞きたくな~い 。
いや そういうわけには… 。
また?
はい 。 新たな辞退者です… 。 ( 平田 ) あ~… 。
マジか… 。 ( 須永 ) くそ… 。
ハァ… 。
皆さん 残念なことに…➡
最終面接まで進んだ学生 10 人のうち➡
5名の辞退が確定しました… 。
あっ ホッチキス君じゃん 。
ほら 俺の言ったとおりじゃ ないっすか 。
口ばっかりで 文房具に興味ないって 。
( 平田 ) ということで みんな 申し訳ないんだけど➡
2次募集を行います 。 急ぎ 準備 お願いします 。
( 堀 ) まあ そうなるよね 。
これまでの苦労が 水の泡ね… 。 ( 森谷 ) ここまで来て➡
また 募集からって… 。
人見さん… 。
ラジャー 。 あっ あの 皆さん➡
ちょっと 聞いてもらって いいですか?
実は 俺とウジンで➡
落ちた学生 一人一人に 話を聞いて➡
新山 健太郎みたいな➡
うちに来てほしい学生を 探してたんです 。
えっ… 。 ( 須永 ) こそこそ➡
何か やってたのは そういうことか… 。
それで 今 15 人 うちに来てほしい学生がいます 。
彼らを 辞退した学生の代わりに➡
選考に 戻してあげられないですか?
ハッ… ちょっ… 何 言ってるの?
大丈夫です 。 ちゃんと 公平に 一人一人➡
しっかり 話を聞いてきたんで 。 そういうことじゃなくてね 。
敗者復活戦ってこと? 面白そう 。
落ちた学生を 再選考するなんて 聞いたことありませんよ 。
そんなこと できるわけないでしょ 。
何 勝手なこと 言ってんの 。 駄目ってことですか?
( 平田 ) 当然でしょ 。 何で… 。
( 堀 ) でも やっちゃいけない決まりって➡
あります? ( ウジン ) 堀さん… 。
そう言われると… 。
特には… 。 ( 須永 ) まあ ないな 。
それに 2次募集という形で 一から始めるより➡
効率的ですよね 。 それ 言えてる 。
あっ あの… 。
村田 康則 。 ヤスは 仕切んのが めっちゃ上手で➡
うちに入ったら 絶対 いいリーダーになります 。
彼は 学生時代 ボランティアサークル の リーダー を務め➡
特に アフリカの貧困地域の 子供たちに 学習支援を行う… 。
彼女は ちょっと 引っ込み思案で➡
打ち解けるまで 時間は かかるんですけど➡
実は すごい人で 何か➡
先回りをして ホントに 何でも 準備をしてるんすよ 。
で 彼女がいれば 何でもスムーズに進むし➡
失敗とかミスすることは なくなると思います 。
( 一同 ) お~ 。
みんな すげえ いいやつらなんです 。
だから お願いします! お願いします!
確かに 惜しいやつらばっかりだな 。
相当 話を聞いたんでしょう 。
詳し過ぎ 。 ( 森谷 ) ほとんど 友達レベル っ すよ 。
すごい 。
部長? どうするんです?
( 里井 ) なるほど… 。
辞退した学生の代わりに➡
人見君たちが選んだ学生を 最終面接に上げるというわけか… 。
あり得ないことだということは 分かっています 。
ですが 常務も 常々 おっしゃってますよね 。
新しい採用手法を 模索してほしいと 。 ➡
試してみる価値は あるのではないかと思いますが… 。
⚟ ( ドアの開く音 )
部長?
社長と役員の方々は 里井常務が 説得してくださるそうです!
ていうことは?
やってみなさい 。 ありがとうございます! フフ… 。
やった… 。 ( 里井 ) ただし 追加できるのは➡
辞退した人数と同じ 5人まで 。
最終面接が始まる来週までに 誰を追加するか➡
人事部で選んでほしい 。
15 人中 5人を 選ぶってことか 。
君たち 時間はないぞ 。
はい! はい 。
( 須永 ) 彼は 外して いいんじゃないか?
駄目ですよ 。 サトルは 超元気で➡
絶対 会社のムードメーカーになります 。
( 富樫 ) じゃあ 彼女は?
彼女のような人こそ うちには必要です 。
お前らさあ いいかげんにしろよ 。
そんなじゃ いつまで たっても 5人に絞ることなんて➡
できないぞ 。 でも だって➡
みんな すげえ いいんすよ 。 うちの会社に➡
合うか 合わないかで 選ぶしかないよ 。
そんなこと言われても… 。
( 平田 ) ん~… 。
むずいんすね 選ぶって 。
あんなに時間かけて 話 聞いたのに… 。
言ったでしょ? うちの面接官たちだって➡
一生懸命 やってるって… 。
( ウジン ) 結局 人が人を選ぶ以上 限界があるってことですよね… 。
確かに 限界はあると思う 。
だからこそ 選ぶ側は 悩んで悩んで➡
考え抜いて 選ばなきゃいけないの 。
だって 採用するってことは➡
彼らの人生を背負う っていうことだから… 。
( ウジン ) でも ずるいですよ 。
学生には 色々 聞くくせに➡
会社は いい部分しか 見せないじゃないですか 。
入社してから分かること たくさん ありますよね 。 ➡
会社説明会だって うわべのことばっかりですよね 。
あ~ じゃあ➡
逆に 選んでもらうっていうのは どうっすか?
( 一同 ) えっ? 学生たちに➡
逆に 面接してもらうんすよ 。
うちが どんな会社なのか とことん聞いてもらって➡
入りたいか 入りたくないか 決めてもらうんすよ 。
( 一同 ) あ~… 。 ( 堀 ) 逆面接か 。
なるほど 。
でも それで 都合良く 5人に絞れる?
みんな うちに入りたい 学生なんですよね?
そっか… 。
( 平田 ) まあ そのときは その逆面接の様子を見て➡
私たちで選ぶしかないかな 。 ⚟うん… 。
でも 学生それぞれが 会社に何を求めてて➡
うちが それに応えられるかどうかは➡
分かると思う 。 ( 相沢 ) うん 。
( 富樫 ) 合うか 合わないかの 判断材料には なりそうですね 。
ねっ 。 ( 森谷 ) 一方的な面接より➡
全然 いいかも 。 ミスマッチは➡
確実に減らせそうですよね 。
やってみる価値 あるんじゃない?
( 平田 ) うん 。 ( 相沢 ) お~ 。
里井常務には… 。
うん 。 私から言っておく 。
みんな 準備 お願い 。 ( 一同 ) はい 。
ほら もたもたしてる時間 ないよ 。 ( 一同 ) はい 。
ったく 。 しょうがねえな 。 フフフ… 。
採用の難しさは み~んな 身に染みて分かってる 。 ➡
いいやり方を見つけたいと 思ってるのは➡
あなたたちだけじゃないから 。
く~…!
かっけえ! ( 手をたたく音 )
あっ じゃあ 面接は 俺が 。 ( 一同 ) えっ?
無理に決まってんでしょ 。 何でですか!
ここは やっぱり 採用担当でもある➡
富樫 相沢 ウジンが いいんじゃねえか?
僕たちですか !? ( 相沢 ) え~ 。
( 森谷 ) 頑張ってください 。 ( 須永 ) 頼んだぞ 。
まあ そうなりますよね 。 ( 相沢 ) やるしかないか 。
( 森谷 ) じゃあ 私 会場 押さえます 。
私は 当日の段取りを 。 人見君は 学生たちに連絡して 。
は~い 。 (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
( ドアの閉まる音 )
( 平田 ) 真野ちゃん… 。 ( 富樫 ) 早くしてくださいね 。 ➡
みんな 待ってる… 。 ( 平田 ) えっ 確認した?
はい 。 あっ そうなんで 。 あっ そこで… 。
( 平田 ) これね 机ね ここに こう 一列に… 。
危ない! えっ 須永さん! ( 平田 ) もう! 何やってんの 。
( 富樫 ) うわ~ 重っ… 。 よいしょ 。
よし 。 ➡
みんな~ ご苦労さま~!
( 一同 ) お疲れさまです 。
( 平田 ) いよいよだね 。 ( 相沢 ) あ~ 緊張してきた 。
面接なんて 何年ぶりかな… 。
おいおい おいおい… 。 しっかり頼むぞ 。 ➡
うちの評判にも 関わってくるからな 。
そんなに心配だったら 須永さん やったら?
いや… ほら➡
あんまり 人数が多くても 学生たちが緊張するだけだから 。
3 ちょうどいい 。
最高 。 3人 ベスト 。 ( ウジン ) あの!
おっ おっ どうした? いまさら ビビっても 遅いぞ 。
フフ… 。 ( ウジン ) ごめんなさい 。 ➡
今日の逆面接 参加できません 。
実は 僕 転職活動してて…➡
今日 この後 最終面接なんです 。
( ウジン ) 言わなきゃ 言わなきゃって➡
ずっと 思ってたんですけど➡
準備 頑張ってる 皆さん 見てたら どうしても言いだせなくて… 。 ➡
ごめんなさい!
( 一同 ) フフフ… 。
最終か… おめでとう 。 ( 相沢 ) よかったね 。
最終面接なら 仕方ないですね 。
まったく もっと 早く言いなさいよ 。
ヤー! お前 人見に言う前に まずは 俺だろ?
何で 相談してくんないの? ( 堀 ) まだ言ってる 。
ごめん 。 バレちゃった… ずいぶん前に 。 ごめん 。
笑顔 忘れないようにね 。
ウジン君 緊張すると すぐ 硬い顔になるから 。
( 森谷 ) ウジン君が作った うちの求人ページ➡
あれ ホント よく できてるから 絶対 見せた方がいいよ 。
( 須永 ) お前らしく やれば 大丈夫だ 。 最終面接なら➡
よほどのことがないかぎり 落ちはしない 。
でも 挨拶だけは しっかりね 。 普段の5倍くらいの気持ちで 。
やる気あるアピールした方が いいかも 。
ウジン君 やる気あるのに たま~に➡
やる気なく見えちゃうとき あるからね 。
( 堀 ) 私たちのことは 気にしないでいいから➡
ちゃ~んと集中するのよ 。
ウジン君 意外と 責任感 強いから 。
頑張ってね ウジン君 。
そ~れ~と… 。
⚟フフフ… 。
( 堀 ) これ 。 ( ウジン ) えっ… 。
みんなで作ったの 。
俺たちの ありがたい思いが こもってるからな 。
( 堀 ) フフフ… 。
忙しいのに… 。
いつの間に 。
《人見君は 学生たちに連絡して》
《は~い》 (携帯電話) ( バイブレーターの音 )
《よいしょ~》 ⚟《よいしょ~》
( ドアの閉まる音 )
《みんな~ どう? お守りの方》
( 森谷 ) 《私 書いて 回しました》 ( 相沢 ) 《私も》
《俺も 俺も》 《どっかで 滞ってるわよね》
( 富樫 ) 《あっ!》 ( 須永 ) 《あ っ ち ょ … ち ょっ と待 っ て➡
すぐに》 《早くしてくださいよ~》
《袋は できてますよ》 ( 平田 ) 《あっ カワイイ》
《ありがとう》
( 平田 ) 《真野ちゃん…》
言ったっしょ? みんな 味方だって 。
ありがとうございます 。
いってらっしゃい 。
はい 。 じゃあ… 。
いってきます 。
( 須永 ) んっ 。
( 富樫 ) いや… 。 ( 平田 ) 何? これ 。 フフ 。
いや でも 待って ウジン 。
部長っすよね 新卒採用のとき ウジン 選んだの 。
ちょっと… 。 悩んで…➡
悩んで悩んで 誰かを落として➡
あんな しんどい思いをして 選んだんすよね?
だったら 嫌じゃないんですか? 転職されるって… 。
いいんですか !? このままで 。
遠慮してる場合じゃ なくないっすか?
面接は 頑張ってほしい 。
やりたいこと やらせてあげられてないのは➡
事実だし 。
転職は 悪いことじゃない 。 ➡
でも… 。
嫌に決まってるじゃない 。
ウジン君がいなくなったら 困ること たくさん あるし➡
これからの人事部に 絶対 必要な人だと思ってたから 。 ➡
あっ… 教えてあげたいことも まだまだ 山ほどあるし 。 ➡
あのね 転職先でだって➡
希望どおりにいくとは 限らないから 。
つらいことも 絶対にある 。
でも 今度は もう少し我慢しなさいよ 。
すぐに諦めちゃうのが ウジン君の良くないところだから 。
はい 。
あっ… 。
説教は 以上 。 フフ… 。
おっ… 。 ( 平田 ) 頑張ってきなさい 。
( 相沢 ) ハハハ… 。
失礼します 。
( 森谷 ) 頑張れ 。 ( 相沢 ) いってらっしゃい 。
こっちも頑張るよ 。 ( 須永 )ミン・ウジン ! ミン・ウジン !➡
ミン ・ ウジン! ミン… 。 ( 堀 ) じゃあ➡
ウジン君の代わりは… 。 ( 平田 ) あっ 。
もちろん… 。 ( 平田 ) あ~ 。
あっ いや… 。 あっ いや 俺は… 。
はいはいはい! 俺 やります! いやいや 人見君 違う 。
いや~ いいんじゃないか? そこまで言うなら 。
ありがとうございます! ( 須永 ) やってみるが よろしい 。
お願いします 。 ( 須永 ) うん 。
どうぞ 。 ( 富樫 ・ 人見 ・ 相沢 ) 失礼します 。
お邪魔しま~す 。 ( ドアの閉まる音 )
( 富樫 ・ 相沢 ・ 人見 ) よろしくお願いします 。
『 人事の人見 』 の… 。
そして… 。
何で? 俺も面接がいいんすけど 。 おっ 。 また 何か やらかしたか?
( ウジン ) [アニョンハセヨ 。 ミン ・ ウジンです]
[突然ですが ここでクイズです]
[人事部の総力戦 新卒採用が 始まりましたが➡
採用班である私 ミン ・ ウジンは 浮かない表情をしています]
[それは なぜでしょうか?]
( 秒針の音 )
[正解は…]
[そうなんです]
[僕 ひそかに 転職活動をしていまして]
[もともと デザインとか クリエーテ ィ ブな仕事をしたくて➡
この会社に入社したんですけど➡
希望していなかった人事部に 配属されて➡
そりゃあ 転職 考えますよね?]
[なのに 僕の転職活動も 全然 うまく いかなくて]
[そんなとき 一番 厄介な人に 捕まってしまいました]
落ちた学生 一人一人に ちゃんと 話を聞いて➡
うちに来てほしいと思える学生を 探すんだよ 。
[採用の やり方に 疑問を 感じていた 人見さんと僕は➡
極秘ミッションを 進めることになりました]
やっぱ こうやって ちゃんと話せば➡
どんなやつか分かってくるじゃん 。
ですね 。
[そして ついに] そういうことか… 。
[僕が転職活動をしてることが➡
人見さんに バレてしまったのです]
皆さんには 内緒にしてください 。
私たちが知ってるってことは ウジン君には➡
黙っておいた方が よくないですか?
( 相沢 ) 賛成 。 会社で 人生が決まるわけじゃ➡
ないでしょ? どこ行ったって 自分は自分なんだから 。
それに 道なんて➡
いっくらでも ある 。 [そんなとき 人事部では➡
恐れていたことが 起きてしまいました]
2次募集を行います 。
[このピンチを救ったのは 人見さんと僕が進めていた➡
極秘ミッションでした]
辞退した学生の代わりに 選考に 戻してあげられないですか?
[前代未聞の敗者復活戦]
むずいんすね 選ぶって 。
[ですが いざ やってみると➡
「 人が人を選ぶ難しさ 」 に 直面します]
( 平田 ) 選ぶ側は 悩んで悩んで➡
考え抜いて 選ばなきゃいけないの 。
[さて 問題です]
あ~ じゃあ… 。
[ここで 人見さんが思い付いた 採用の やり方とは➡
いったい 何でしょうか?]
( 秒針の音 )
[正解は…] 学生たちに➡
逆に 面接してもらうんすよ 。 [何と 逆面接だったのです]
[そのころ 僕の転職活動にも動きが]
[デザイン会社から 最終面接に呼ばれたのです]
[さあ 最後の問題です]
[逆面接は 成功するのでしょうか?]
[そして 僕の転職活動は どうなるのでしょうか?]
[正解は… この後 すぐ]
[ミン ・ ウジンでした]
では 始めてください 。
( 本田 ) はい 。 では それぞれ➡
日の出鉛筆に入社したいと思った 理由を 教えてください 。
はい 。 そうですね… 。 えっと… 私はですね… 。
たくさんの笑顔が 文房具によって… 。 ➡
あっ… 。 ➡
物づくりの分野に進みたいと… 。 ( 須永 ) おい 。 大丈夫か?
だいぶ緊張してますね… 。
では 人見さん 。
はい 。 俺は… 。
頼むぞ… 。
成り行きっす!
くっ… 。
では あちらで お待ちください 。 ( ウジン ) はい 。
♬~
♬~
( 須永 ) 《俺たちの ありがたい思いが➡
こもってるからな》
《フフフ…》
♬~
⚟ ( ドアの開く音 ) ⚟ ( 男性 ) お待たせしました 。
( ウジン ) よろしくお願いします 。
はい 。 どうも 。 どうぞ 。 ( ウジン ) 失礼します 。
( 社長 ) ハァ… 。 時間なくて ちゃんと読めてなくてさ… 。
へ~ 日の出鉛筆なんだ… 。
はい 。
( 社長 ) いつから 来れるんだっけ? 今 人が足りなくてさ 。
会社と相談してからになりますが 来月には… 。
( 社長 ) うん… 。 まあ いっか 。 合格 。 ➡
根性ありそうだし 取りあえず 頑張ってみてよ 。 うん 。
( 平田 ) 《選ぶ側は 悩んで悩んで➡
考え抜いて 選ばなきゃいけないの》
《だって 採用するってことは➡
彼らの人生を背負う っていうことだから…》
( 男性 ) では こちら 内定承諾書になります 。
サインを… 。
あの 幾つか 質問 よろしいでし ょ うか?
( 社長 ) じゃあ 後 よろしく 。 ( 男性 ) はい 。
( 社長 ) お疲れ 。
( ドアの開く音 )
どうぞ 。 ( ウジン ) えっ… 。
質問ですよね?
はい… 。
ワンマン企業だという噂は よく聞きますが➡
実際のところは どうなんでしょうか?
確かに そういった一面は あるには あります… 。
ですが その分 社員たちが 緊張感を持って➡
え~ 社内風土の改善に向けて 取り組みを進めています 。
競合他社と比べて➡
グローバル市場への進出が 遅れている印象ですが➡
今後の見通しを教えてください 。
えっ… 。 はい 。 あの 今後は➡
あの より グロ… グローバル な視野を 持つことで➡
より グローバ… グローバルな人材を➡
集める必要がある というわけでですね➡
あと あの 海外への販路を 拡大していくことも… 。
痛いとこ突いてきますね… 。
本気で見極めようとしてんでしょ 。
まずいな… 。 全然 答えられてない… 。
( 村田 ) では 御社の 他社には絶対に負けない➡
世界で一番だと思えることを 教えてください 。
世界一…?
( 相沢 ) え~…➡
鉛筆の年間販売本数には 自信がありますが… 。
いや 日本一でもないだろ? ( 森谷 ) でも あります?
世界1位なんて 。
あるでしょ 。 何か… 。 んっ?
えっ ない? ( 村田 ) 富樫さん 。
( 富樫 ) はい 。 ( 村田 ) いかがですか?
( 富樫 ) そうですね 。 残業は少ないです 。
あっ オフィスも 奇麗です… 。
ハァ… 。
これ 大丈夫ですか? 全員辞退 なんてことに なりませんよね?
いや さすがに… 。
( 堀 ) でも 内定後に辞退する 理由にはなるかも… 。
入社後のモチベーションにも 影響するぞ 。
それだけじゃないですよ 。
この内容が SNSで拡散されたら➡
来年以降の採用にも 影響 出るんじゃないですか?
それ 勘弁してよ~ 。
言い出しっぺは あいつですからね 。
( 村田 ) 人見さんは… 。 はい!
( 村田 ) いかがですか? はい 。 世界一なことですよね 。
えっと… そうっすね… 。
お願い 人見君… 。
いや 無理だろ 。 余計なことだけは言うなよ… 。
えっと… そうっすね 。
え~… 。 ( 須永 ) もういい 。
パスしろ 。 パス 。
あっ… はい 。 えっ… 。 ⚟ ( ウジン ) 失礼します 。
ウジン? ( ウジン ) 遅れて申し訳ありません 。
僕も参加させてください 。
ウジンさん… 。
( 村田 ) では ウジンさん お願いします 。
御社の 世界で一番だと 思えることを 教えてください 。
( ウジン ) あの… 実は… 。
僕 転職活動をしていたんです 。
今日が最終面接で 。 ( 須永 ) あいつ 何 言ってんだ 。
でも 辞退してきました 。
( 一同 ) えっ? ( ウジン ) 有名なデザイン会社で➡
給料も上がるし やりたかった➡
クリエーティブな仕事もできる 環境でした 。
でも 大事なのは そういうことではないと➡
分かったんです 。
♬~
日の出鉛筆には➡
僕のことを 真剣に 考えてくれている人たちがいる 。 ➡
みんな 僕の いいところも 悪いところも➡
ちゃんと 分かってくれているんです 。
それって すごいことだと思うんです 。
( ウジン ) いまさら 気付かされました 。
ここが 僕の居場所なんだって… 。
ウジン… 。
( ウジン ) それで 何が言いたいかっていうと➡
日の出鉛筆の 世界で一番なところは➡
人だと思います 。
僕にとって… 。
彼らが… 。
彼らが 世界で一番です 。
これだけは 自信を持って言えます 。
もう! そっ それ 俺が言おうと思ってたのに!
俺が言おうと思ってたのに ウジン 帰ってきちゃったじゃん!
はいはい 。
戻って 。 戻って 。
ウジン 帰ってきて… 。
ウジンが… 。
最終面接 無事 全員 終わりました!
お~! ( 富樫 ) お疲れさまです 。
いや~ よかった よかった 。 しかし あんとき➡
ウジンが戻ってこなかったら ヤバかったな~ 。
ホントですよ 。 慣れないこと するもんじゃないです 。
えっ でも 楽しかったっすよね 。 はあ !?
冗談 やめてよ! ( 森谷 ) 私➡
あれから 世界一のこと もう ず~っと考えてるんですけど…➡
やっぱ ないっすよ 。 ( 相沢 ) でしょ?
私たち悪くないでしょ? ( 堀 ) でも➡
結果 よかったんじゃない?
学生と俺ら 本音で話し合えて よかったっすよ 。
追加の5人も 絶対 合うっすよ! ねっ 。
⚟ ( ドアの開く音 ) 部長 結果 どうでした?
最終面接をした 10 人➡
全員 採用です 。
よし! ( 富樫 ) よかった!
人見さん 。 んっ?
健太郎が 。
ごめん 残してあげられなくて 。
いや 大した質問できなかった 僕が悪いんです 。
僕 日の出鉛筆の商品が 好きなだけで➡
入社して何がしたいとか 何も 考えてなかったんだと思います 。
僕より 全然 ふさわしいやつらが 残ったので 納得してます 。
そっか… 。 ( 新山 ) それに➡
実は 小さな文具会社から 内定をもらえたんです 。
お~ よかったじゃん 。
社長が文房具マニアで 話が合って とんとん拍子で内定を 。
まあ 従業員 20 人しかいないような 会社なんですけど➡
ここが 僕の居場所なんじゃないか って思えたんです 。
おめでとう 。 やったな 健太郎 。
はい 。 これから手続きなんで➡
お二人には どうしても お伝えしたくて 。
ホントに ありがとうございました 。
こちらこそ 。 こちらこそ 。
じゃあ 。
バイ 。
( 平田 ) では この 10 人に 内々定の連絡してください 。
はい 。 ( 相沢 ) 私 追加分の5人やります 。
お願いします 。
( 須永 ) いや~ しかし ことしは 大変だったな~ 。
はい 。 逆面接だけは 二度と ごめんです 。
だな 。
( 里井 ) ちょっと いいかな? 皆さんに お願いがあって 。
里井常務! 何でございましょう 。
学生たちを 直接 スカウトする 採用方法と 逆面接➡
来年から 正式に 取り入れてほしいと思ってね 。
なるほど 。
とてもいい採用だった 。
( 須永 ) やったじゃないか みんな 。 頑張ったかいが あったな 。
里井常務 われわれに お任せください 。
部長 頑張りましょう 。
そうね! ( 里井 ) じゃあ 頼んだよ 。
( 須永 ) はっ 。 ( 富樫 ) はい 。
⚟ ( ドアの開閉音 ) ( 須永 ) ったく 。 余計なことを 。
どうすんだよ! うわ! ハハハ… 。
( 相沢 )スケジュール 全部 組み直しね 。 ( 森谷 ) 忙しさ➡
ことしの比じゃなくなりますよ 。
ハァ~ 。 ( 堀 ) あなたたちのせいだからね 。
だって 。
すいません 。 すいません 。
( 平田 ) じゃあ その代わりと言っちゃ 何だけど➡
これが 全部 終わったら ぱ~っと 打ち上げに行こうか 。
やった~! ハハ~ 。
えっ えっ 皆さん 知ってます? ウジン めっちゃ酔っぱらうと➡
明るくなるんすよ~ 。 ( 平田 ) え~? そうなの !?
あっ 見ます? 動画 。 動画 。 ( ウジン ) 動画?
見ます~? 動画 。 あっ ヤバい 。 ( ウジン ) あれ➡
撮ってたんですか? ハハハハ…!
あっ…! 誰か止めて 。
(ナレーター) [ある人は言う]
[ 「 人事部とは 社員を迎え➡
居場所をつくる玄関である 」 と]
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