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美佐子…。
お母さん。
浅草に戻る事が➡
沢朗の本当の幸せなのか。➡
こころは 迷い始めていました>
(時子)だから 私は➡
三男を解放してやんないと いげないんだよ。
(三男) 俺は 時子が夢をかなえるまで➡
片思いしてなきゃいげないんです。 そう決めてんです。
(みね子)解放か…。
ここ。
へぇ こんなとごにあんだね。
うん。
こんにちは~。 (さおり)いらっしゃい… あ…。
え…?
(三男)ただいま戻りました! おっ!? あれ? どうしたんだよ?
♬~
♬「Pon pon pon…」
♬「愛の言葉をリル」
♬「シャイなハートがドキドキ」
♬「あの日観てた “サウンド・オブ・ミュージック”」
♬「瞼閉じれば蘇る」
♬「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♬「ずっと この胸に 抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♬「夜の酒場で Lonely」
♬「あの娘 今頃どうしてる?」
♬「さなぎは今、 蝶になって」
♬「きっと誰かの腕の中」
♬「肩寄せ合い 声合わせて」
♬「希望に燃える 恋の歌」
(客)あの… お釣り…。
あ… ごめんなさい。 ありがとうございました。
ありがとうございます。
どういうこど?
どうしたの? 時子。
どういうこどですか? どういうって?
えっ 何が? えっ? 時子… さおりさん 知ってんの?
知ってるもなにもさ➡
ファンだって言って この前さ。 えっ?
[ 回想 ] 頑張って下さい。 立派な女優に 必ず なって下さい。
心の底から 応援しています。
うまくいかなくても 絶対に諦めないで下さい。
諦めて 結婚とか考えちゃダメです!
えっ? どういうこどですか? さおりさん。
何が? (三男)「何が?」って んだがら…。
時子のファンだったんですか? そんなわけないでしょ。
え…。
私は…。
私は 三男君のことが好きなの! 好きで好きで たまらないのよ!
それは知ってます。 えっ? 何で?
えっ? 何で 時子 そんなこと知ってんだ?
[ 回想 ] しょうがないでしょ! 三男君のことが好きなんだから。
(三男)さおりさん 一体 この俺のどごが好きなんですか?
何で?
ひとまず 先に進めませんか? えっと 何で…。
あっ 分がった! 何よ?
なるほどね。 だから 何?
あ~ そういう…。 そうよ。
えっ? えっ えっ? ちょっと分がんない。
私だけ? 何 どういうこと?
絶対に女優として成功しろって 何度も言ってたもんね。
[ 回想 ] あなたはなれる 女優になれる。
ねっ? 必ず なれる!
ねっ? いや なれ! なるんだ!
ね~? そうね。
なるほど。 えっ? えっ?
ちょっと やだ お願い 置いてかないで。
どういうこと? 三男。 やだよ 俺 言うの。
え~? 時子。
つまり この人は 私が女優として成功すれば➡
三男が私のこどを諦めて 自分のものになると思って➡
だがら 私に 成功しろって言ってきたわげよ。
え…? 何か 説明が感じ悪い!
どうやって 感じよく説明しろっていうのよ!
さおりさん。
それは あんましですよ。 えっ?
だって 時子 うれしそうでしたよ。
いろいろ 不安もありながら 悩みながら 頑張ってたとぎに➡
「応援してます」って言われで➡
すんごく うれしそうだったんですよ。
♬~
ごめんなさい…。
本当に それは悪いと思ってます…。
傷つけて ごめんなさい。
うん 分がった…。
時子 ごめん…。
(時子)何で あんたが謝んのよ。 えっ?
そっちにも問題あると思うけどな。
えっ?
ずっと 三男君の気持ち 弄んでさ。
は? 何 弄んでるって! だって そうじゃない。
結ばれるつもりもないのにさ 楽しんでたんじゃないの?
自分のことを好きだって 言ってる男が常にいてさ➡
そういう状況を 楽しんでたんじゃないの 違うの?
いや さおりさん 時子は そういうんじゃ…。
三男君は黙ってて。 そうよ あんたは黙ってなさい!
(三男)え…?
あぁ もう… 言わせてもらいますけどね!
いいですか? 言わせてもらって 言いたいこと。 どうぞ。
大体ね 普通ね 普通さ➡
田舎から出てきた男の子と… ねっ?
東京の女の子が 恋が始まったとするでしょ?
そしたらさ 田舎の男の子にはさ➡
幼なじみみたいな女の子がいてさ その子のことが昔から好きでさ。
…みたいなさ 話は よくあるとしてよ。
いや 恋は とぐに始まってないっつうが。
黙ってろ。 そうよ 黙ってろ!
(時子)で? だから そういう場合➡
幼なじみっていうのはさ➡
素材としては 素朴で かわいいんだけど➡
芋っぽくて 田舎くさくて どっか冴えない➡
でも よく見れば かわいい みたいな女の子なのよ。
そうでしょ? そして 東京の彼女っていうのは!
東京の彼女っていうのは➡
洗練されてて 都会的で おしゃれで スラッとしててさ。
で 男の子は➡
都会に慣れてきてしまった自分が どうも 抑えきれなくて➡
幼なじみが どうしても 田舎くさいのが➡
ちょっと恥ずかしいと 思ってしまったりとかさ…。
そうでしょ? 普通 そういう話でしょ?
それなのにさ… 何よ…。
こんな スラッとしてるし きれいだし かわいいし おしゃれだし!
おかしいでしょ これって。
勝負にならないじゃないの。 そうでしょ?
時子のせいじゃないんじゃ…。 分かってるわよ そんなのは。
はい。
どっちかっていうとね 普通 こっちじゃなくて➡
こっちの方よ 普通は。 田舎の幼なじみは こっち!
はぁ? 何よ それ! 何で 流れ弾に当たったみだいに➡
私が悪ぐ言われなきゃ いげないわけ!? 冗談じゃない!
人を田舎者代表みだいに! 腹立づ!
(三男)みね子…。 うるさい 黙ってなさい あんたは。
そんなに悪く言ってないわよ 私は。
素朴で よく見れば かわいいって 言ってるでしょ?
何だ よぐ見ればって…。 どごへ向かってんの? この話。
つまり 東京生まれの東京育ちにもね➡
垢抜けない 冴えない女の子は いるってことよ!
それを私は声を大にして伝えたい。 分かった?
♬~
何で こんな話になってんのよ…。 あぁ 喉渇いた…。
ジュース 飲む?
飲む。 飲む。
あ…。 いい 私がやる。
♬~
おいしい。 おいしい。
おいしい。
で?
「で?」って 何よ?
で? だから 何しに来たわけ?
あぁ そっか…。
♬~
私 これに出っから。 スターになっから。
えっ?
絶対 優勝するつもりだから。
そうが へえ…。
(時子)だからさ 三男。
今まで ありがとう。
えっ?
あっ 私 ちょっと外す。 いなさいよ。
今まで ありがとう。
本当に ありがとう。
♬~
(時子) お互い 頑張ろうね これからも。
♬~
それを言いに来た。
♬~
おう 分がった。
♬~
うん…。
じゃあ 行くね。
♬~
ごちそうさまでした。 ごちそうさま。
頑張れ 時子!
おめえ 絶対 優勝しろよ。 するよ!
おう しろや。 でないと おめえ…。
[ 回想 ] 俺は 絶対 おめえを嫁さんにすっかんな!
絶対だ! 絶対そうしてみせる! 何だ それ!
三男!
やめとぐわ。
♬~
私…。
結構 いい線いくと思う。
いくと思う…。
優勝かどうかは知らないけど。
(時子)ありがとう。
さおりさんも➡
素朴だげど よ~ぐ見っと かわいいですよ。
は? フフフ…。
すみません さっき言われだことが まだ くすぶってたんで➡
復讐してみました。
ハハハ…。 ハハハ!
そりゃ どうも。
まぁ でも あれだよね。 だからといって➡
三男が さおりさんのものに なるとは限らないよね。
それは また別の問題だよね。
あ… えっ?
分かってる そんなの…。
分かってるけど➡
そういうの考えてたら 何もできないから…。
あっ いや…。
頑張るしかないから。
そっか。
そうだよね…。
頑張るしかないよね。 (さおり)うん。
♬「ぼくら 道はそれぞれ 別れても」
♬「越えて歌おう この歌を」
(鼻歌)
(祐二)楽しそうですちゃね。
(啓輔)おぉ そうやねえ。 ああ。
♬~
私も頑張るしかないと 思いました。➡
何を頑張っかは分がんないけど>
(時子)どうですか? すてき!
ほんと? うん!
(富)かわいくもあり 美しくもある!
(早苗) でもさ これも見てみたいな。
(時子)じゃ 着替えますね!
♬~
つつましくも 華やか。
自然の風合いを感じる 日本古来の染め物。
かつて 日本人が色に付けた名前は 300とも400とも。
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