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左右する事になろうとは➡
この時 こころも 美佐子も 想像すら していませんでした>
(高子)あんみつ 食べる? (みね子)え…?
(鈴子)高ちゃん! それって…。
(省吾)採用だな…。
やった! やった!
合格… です>
♬「Pon pon pon…」
♬「愛の言葉をリル」
♬「シャイなハートがドキドキ」
♬「あの日観てた “サウンド・オブ・ミュージック”」
♬「瞼閉じれば蘇る」
♬「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♬「ずっと この胸に 抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♬「夜の酒場で Lonely」
♬「あの娘 今頃どうしてる?」
♬「さなぎは今、 蝶になって」
♬「きっと誰かの腕の中」
♬「肩寄せ合い 声合わせて」
♬「希望に燃える 恋の歌」
では よろしくお願いします。 (省吾)おう じゃあな!
秀俊さん よろしくお願いします。
(秀俊)うん よろしくね。
はい!
♬~
私 すずふり亭で➡
働かせてもらえることに なりました! (愛子)えっ?
そんで 明日 アパート 紹介してくれるって。
本当に?
はい! 本当なんですよ!
響ぎますね やげに。
そうだね。
よかったねぇ みね子さん!
はい ありがとうございます。
楽しそうなお店だもんね 話 聞いてても。
はい。
それに ひょっとしたらですけど➡
いつか お父ちゃんが 来たりすっかなと思ったりも➡
ちょっと。
そっかぁ… おめでとう!
あ~ よかったぁ。 ほっとしたぁ。
今日も いろいろ あたってたんだけど 難しくてね。
どうしたもんかなって 思ってたんだ。
そうでしたか…。 すみません 本当に…。
ご心配おかけしました。 いいえ。
あっ 明日行くって言ったっけ?
はい!
じゃ 親代わりとして 一緒に ご挨拶 行かないとね。
あぁ うれしいです。 ありがとうございます。
よかったね 年内に決まって。
あっ すぐ 手伝いますね!
あ~ いい匂い。
♬~
愛子さんは どうするんですか? お正月とか。
あぁ 私は ここで。
1月いっぱい いられるから そこまでは いようと思ってる。
今度は 私が職探し。
どうした?
年越し 私もいていいですか? ん?
アハハ! やっぱし 知んないアパートで 一人 年越し寂しいし それに…。
2人で 「紅白」見るか!
はい! 見ます!
うん! (笑い声)
私 自分のことばっかし 考えてて➡
本当に情けねえです。➡
もうちょっと 愛子さんと 一緒にいたいなと思いました。➡
次の日 すずふり亭に行く前に 愛子さんと寄り道をしました>
ここで? はい。
確かに お父ちゃんがいた 見たって人がいて。
そう…。
結構 赤坂から近いんですよ。
そうだね… よかったね。
はい。
♬~
こごです!
へぇ あら すてき。 ですよね。
(ドアベル) どうも~!
(鈴子)はいは~い! こんにちは みね子で~す。
アハハハハ!
みね子ちゃん…。
初めまして 私 この子が働いておりました➡
工場の寮で舎監をしておりました 永井と申します。
この度は本当に ありがとうございます。 いいえ。
本当に 大変でしたねぇ 工場ねえ。
はい… あ…。
これ あの 向島にあるお店の ものなんですけど よかったら。
いや そんな 気を遣わなくて…。
いえ そんな。 お口に合いますかどうか…。
あっ でも 2人で さっき 選んだんです。 ね?
はい。 あら うれしい。
どうも。
結構 おいしいんですよ。 それに安いし。
すみません。
それが一番ですよ。 おいしくて安いのが 一番。
高くて おいしいのは当たり前 自慢にもなりません。
高くて まずかったら これ 一番 許せないでしょう?
そうですね。
うちもね できるだけ頑張って 値段をね➡
もう本当に ギリギリのとこで やってんですけどね。
物価は上がるし 仕入れの値段も上がるし➡
何年か前 もう どうしようもなくなって➡
値上げしたんですよ。 ええ。
…で 店を閉めたあと➡
メニューの値段をね 書き換えてたわけ。
そしたら 何かね 涙が出てきちゃってねえ。
何か 悲しくて もう申し訳なくてね…。
あっ そうそう!
メニューにね 何か所か➡
私の涙が 値段のとこに にじんじゃってるとこ あんのよ。
あっ! ここ… ね!➡
ここ ここ。 あ~!
そうなの 涙のメニューなのよ。
歌謡曲の題みたいですね。 涙のメニュー。
本当だ。
ごめんね。 余計な話 つい ぺらぺらと。
ごめんね 大家さんのとこ 行かなきゃね。
アパート アパート!
あっ そうだ!
あの… 永井さん 東京の人?
はい。 (鈴子)ずっと?
はい 生まれも育ちも はい。
じゃあ… あの…。
はい 戦争中も ずっと 東京におりました。
(鈴子)大変でしたねえ お互いに。 はい。
よく頑張って 生きたね。
はい ありがとうございます。 (鈴子)うん。
(鈴子)行かなくちゃね。
ごめんね つい 話が どんどん どんどん 飛んでっちゃって。
ここよ。 ここでしたか。
さぁさぁ こっち こっち。 はい。
(鈴子)こっち。
管理人さん まっ 大家さんなんだけどね➡
富さんっていってね まっ この辺りの主みたいな人ね。
はぁ。
昔は 赤坂一の 美人芸者さんだったのよ。
おきれいな方なんですね。 (鈴子)昔の話だけどね。➡
あっ 昔じゃないね ハハハハ! 大昔!
(笑い声)
(たたく音) 富ちゃ~ん! 鈴子!
富ちゃ~ん! 鈴子~!
そんなに大きな声 出さなくても 聞こえるわ。
どうぞ。 (鈴子)どうぞ。➡
富ちゃん 昨日 話してた…。
大昔で悪かったわねぇ 大昔で。
あら 聞こえてたの? やだね もう。
耳 遠くなったって 言ってたじゃないの。
自分のこと 話してるのは どんなに遠くても聞こえるの。
やだねえ もう! あっ こちらね 昨日 話してた➡
今度 お世話になる 谷田部みね子ちゃん。
初めまして 谷田部みね子です。 あの よろしくお願いします。
はいはい どこって言った? 田舎。 茨城です。
あの 北の方なんですけど 奥茨城村っていうところで…。
何が おいしいの? え~っと…。
納豆とか あと 茶まんじゅうとか おいしいですよ。
まんじゅうは好き 大好き。 へぇ そうなんですね。
田舎のご家族に よろしくね。 はい。
あの こちらね みね子ちゃんが働いてた工場の…。
舎監をしておりました 永井と申します。
これ つまらないものですけど…。 あら 何?
えっ? あっ 中身ですか?
そう 嫌いだと もらえないから。
佃煮です…。
そう? ありがとう。
200円ってとこかしら。 あの…。
当たりです。
そう ありがとう。 頂きます。
もうもう もうもう 富ちゃんと話してると➡
のんびりし過ぎちゃって 日が暮れちゃうわよね。
人生の日も暮れてるわ もう。➡
大昔は きれいでね 大昔は。 (鈴子)どうぞ どうぞ。
赤坂小町なんて言われてね。 へぇ。
で 今も そこら辺のおばあさんに 比べたら➡
もう 問題にならないくらい きれいなんだけど。
はい。 はい。
怒ると 怖い顔になるらしいの。
この間 腹の立つことがあって 私 すごく怒ってたのよ。
何で? えっ? 何でって…。
それ 話したら あさってまで かかってしまうから やめとくわ。
その方がいいわ。
とにかく 怒ってて 町 歩いてて ガラスに映った自分を見て➡
恐ろしくて 叫んじゃったの。 「キャ~!」って!
ハハハハ!
それでね 大昔の話だけど…。
細かい話は後にしてね。
みね子ちゃん 部屋 見たいでしょ?
あっ 見てもいいんですか?
部屋 どこ? 富ちゃん。 え~っと 2階の…。
5号室ね はい。 あのね 鍵は開いてるわ。
あっ そう。 じゃ どうぞ こちらへ。➡
みね子ちゃん こっちよ。 はい。
(鈴子)はい 気を付けてね。 はい ここ ここ。➡
はい 行っといで。 はい。
わぁ!
わぁ。
いい部屋じゃない?
すごいですね。
何か 変な気持ちです。
ん?
自分の部屋があるとか 生まれて初めてで。
そっか。
♬~
わぁ!
この見える景色の中に お父さんは いますか?➡
みね子は 東京に➡
自分の部屋を借りました>
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