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Original subtitles

📱(朝陽) 穂刈さんが 事故に遭いました。

(初音) えっ…。

あっ 常葉さん!

穂刈さんは?

(穂刈) ですから! (小野田) やはり精密検査も→

しておいた方が。 (穂刈) とにかく 一度→

電話をさせてください。 (小野田) ちょちょ… 穂刈さん!

(穂刈) ハァ ハァ…。

♪~

📱(呼び出し音)

もしもし 穂刈です。

あぁ… そうですか よかった。

お世話かけました。

はい ありがとうございます。

はい はい… では 後ほど。

失礼します。

どうされました? >> あっ いえ…。

(蒼) 穂刈さん 大丈夫ですか?

(穂刈) どうして…。 (初音) 常葉さんが連絡くれて。

(穂刈) あっ… こんな遅くに→

ご心配おかけして 申し訳ありません。

(小野田) 足を痛めて しばらくは 杖が必要とのことです。

頭部の検査などは これからですが。

本当に大丈夫なんで。

家に戻らないと。 (朝陽) 先ほどの電話は→

ご自宅への連絡ではないですよね。

こんな時間に どちらにかけていたんです?

穂刈さん ずっと本調子では ありませんでしたよね。

最初は年齢的なものかと 思っていたんですが→

合宿で存分に練習した “カルメン”は素晴らしかった。

だとすると→

普段は集中して練習できない 環境なのでは。

ハァ…。

妻が…→

認知症なんです。

♪~

(穂刈) 夜中に妻が家を抜け出して→

道の向こう側にいたので 慌てて渡ろうとしたら→

車に接触してしまいまして。

(初音) それで 奥さまは今 どちらに?

保護してもらって 交番にいるのを 先ほど電話で確認しました。

よかったです。

日中はヘルパーさんに 見てもらっているんですが→

夜は どうしても 目が届かないことがあって…。

お騒がせして 本当に申し訳ありません。

(車のドアを開ける音)

冴子さん!

ハァ…。

いつも すいません ありがとうございます。

(警官) いえいえ 穂刈さん おやすみなさい。

(冴子) おやすみなさい。

寒かったねぇ 大丈夫?

(冴子) 主人の職場に お弁当を届けにいってたんです。

うっ うん… じゃあ 入ろう。

はい はい…。

あっ すいません。

♪~

(穂刈) あっ… 迷惑かけちゃって すいません。

(2人) いえ。

♪~

(穂刈) 足 冷えたろ? 靴下 はこうか。

先生!

おばあちゃん 今日も 腰が痛いみたいなんですけど→

大丈夫でしょうか? >> 大丈夫ですよ。

昔 うちの母を診てくれた→

往診のお医者さんと 思ってるみたいですね。

えっ…。

(穂刈) 取りあえず 手を洗いましょうか。

はい。

(穂刈) はい。

(蒼の声) 前に 穂刈さんと奥さんの→

なれそめを 聞いたことがあるんです。

穂刈さん 奥さんのこと すっげぇ好きなんだろうなって。

俺 認知症のこと ちゃんと調べてみます。

(朝陽) なぜです? >> なぜって…。

何かできることがあれば 役に立ちたいし。

(朝陽) 僕たちは単なる同僚です 責任も取れないのに→

家庭の事情に 深入りするべきではないのでは。

常葉さんらしいっすね。

(初音) でも 同僚として できる範囲のことはしたいよね。

これからは 気にかけるようにしましょう。

♪~

(朝陽) オーボエ ソロ部分をもう一度。

(河野) はい。

♪~

(朝陽) ハァ…。

もっと歌って。 (河野) はい。

(玲緒) ねぇ 穂刈さん ケガしたんだって?

(みどり) ねぇ どうしたんだろう 転んだとか?

(弓香) 大丈夫かなぁ…。

私 帰りに 様子 見にいってみようかな。

お… 小野田さんは 心配いらないって→

言ってましたよ。 >> そうなの?

大したことないならいいけど…。

まぁ 奥さんもついてるだろうし。

(藤谷) けど やっぱ 穂刈さんの存在はデカいよな。

(ヨーゼフ) 河野ちゃん 今日も ケチョンケチョンだったもんね。

(土井) 河野さんも >> 「首席は荷が重い→

穂刈さんに戻ってほしい」と 言ってましたね。

(弓香) 定期演奏会 どうなっちゃうのかな。

集客プランも そろそろ固めないとだよね。

(初音) そうですね 私 あしたまでに まとめておきます。

>> ありがとう よろしくね。 (初音) はい。

(小声で) じゃあ 俺 穂刈さんのお見舞い 行ってきます。

(小声で) 分かった 後で様子 教えて。 (蒼:小声で) はい。

(本宮) オーボエの首席が?

オケの花形パートが ぐらついてるようじゃ→

ますます玉響に 勝ち目は なさそうですね。

(本宮) 近々 お時間ありますか?

あっ いえ…。

先方に挨拶にいきましょう。

♪~

(穂刈)\いいから 大丈夫/ (冴子)\納豆…/

(穂刈) \行かなくて大丈夫だから/ (冴子)\納豆を切らすと→

おばあちゃん 機嫌 悪くなるから!/

もう たくさん買ってあるから!

あっ…。 >> あっ どうも。

どちらさま? >> えっと→

玉響の庄司 蒼といいます。

あぁ! 玉響の方? こんにちは。

(蒼) こんにちは。 >> どうぞ どうぞ どうぞ。

どうぞ。

納豆 ハハっ…。

穂刈さん 今日 検査 行かれましたか?

ああ 足以外は異常なしだった ありがとう。

よかったです あっ でも 無理はしないでくださいね。

(穂刈) うん。

これ お土産です。 (穂刈) えっ。

あっ みかん! ありがとう。 >> おみかん?

あっ!

よかったら どうぞ。 >> ありがとう。

あっ そうだ 今 来る時 見えたんですけど→

2階の洗濯物…。 >> あぁ!

(蒼) いえ! 僕 取り込んできます。

いや いいよ いいよ! あぁ… 痛っ!

(穂刈) 悪いねぇ。

(蒼) あとは… あっ 風呂掃除 済んでます?

えっ? (蒼) 俺 得意なんすよ。

初音さん家で いつも やってるんで。

ありがとう いや でも 本当 心配ないから。

いや その足で無理して悪化したら 奥さんだって困るでしょう。

体力だけは自信あるんで。

いや でも…。

冴子さん? >> ん?

(穂刈) 冴子さん… 冴子さん!

どこ行くの? >> 駅まで主人 お迎えに。

雨が降りそうだから。

雨は降らないよ 大丈夫。 >> でも… でも 雨…。

じゃ ぼ… 僕が 迎えにいきますから→

戻りましょう。

(初音) あ~~ う~~…。

あぁ…。

(奏奈)「集客プラン」?

(奏奈) まだ提出してなかったんだ!

(初音) ありきたりのことしか 思いつかなくて。

あぁ… 私 手伝おっか?

(初音) え~ 助かる 何かいいアイデアない?

お姉ちゃんさ→

忙しいのは分かるけど→

蒼君のこと どうすんの?

(初音) あぁ…。

〔うわっ!〕

〔初音さんが好きです〕

(初音)〔へっ?〕

あんま先延ばしにしたら かわいそう。

(初音) うん。 >> お茶 入れてくるね。

📱(振動音)

(初音) ん? 📱(振動音)

(初音) 彰ちゃん…。 📱(振動音)

📱(振動音)

♪~

(三島) じいちゃんの命日で 墓参り来てさ。

せっかくだし 初音にも会いたいと思ってさ。

(初音) ありがとう 連絡うれしかった。

(三島) おっ! いちごオレあるじゃん。

(初音) えっ? 彰ちゃんが飲むの!? >> 何で? ダメ?

(初音) 何か ブラックコーヒーしか 飲まないイメージだから。

いや 俺 苦いのは あんまり。

うわっ! ホットチョコレートもある。

(初音) あのね 私→

正式に 玉響の団員になることにした。

彰ちゃんのおかげで 覚悟決まった ありがとね。

そっか。

ごめんな あの時 きつい言い方しちゃって。

(初音) そんなことない 感謝してる。

📱(振動音)

(初音) 大丈夫なのかな…。

>> ん? (初音) オケで いろいろあって。

>> 何か もめてるの? (初音) ううん。

団員のご家族が いろいろ大変で。

力になりたいけど 何したらいいのか…。

>> そういうのあるんだ。 (初音) そういうのって?

いや…→

こっちは この間 高階で 顔合わせしたんだけど→

オケのメンバーと→

そういう関係になれる 雰囲気じゃなかったから。

(初音) そうなの?

ソリストで参加する時とは 全然違うね。

壁を感じる。

(初音) う~ん…。

案外 向こうも同じかもよ?

彰ちゃんみたいな すごい人が オケに入ってきて→

接し方に迷ってるのかも。

フフフ…。

そっか… 初音は前向きだな。

(初音) ハハハ そう? フフフ…。

顔合わせには お父さんも来たの?

うん。

でも 特に話してない。

家でも めったに会わないし→

アドバイスも何もない。 (初音) そうなんだ…。

そっちのマエストロはどう?

(初音) あ~ 常葉さんは めちゃくちゃダメ出しする。

練習中もそうだし プライベートも毒舌だし。

でも あの人さ→

すごい 初音のこと 大事にしてるよね。

(初音) えっ?

この間 レストランで会った時さ→

初音を下げるようなこと 言ってたけど→

あれは 俺が 初音を攻撃しないように→

先回りしたんだと思う。

(朝陽)〔彼女は まだまだですよ〕

〔コンマスなのに 団員に助けてもらっている→

…なんて言っているうちは 半人前です〕

(初音) えっ? (三島) それに あの後さ…。

(朝陽)〔谷岡さんを責めたところで 何も解決しないのでは〕

>> 〔立ち聞きですか〕 (朝陽)〔聞こえたんで〕

〔問題は彼女ではなく→

あなたの中に あるんじゃないですか?〕

守られてるんだなって思ったよ。

(初音)「コンマスとして大事」とは 言われたよ。

でも 「それ以上でも それ以下でもない」って。

>> それが不満なの? (初音) ん?

今 不満そうな顔してたから。

(初音) 何言ってんの。

初音と話して 少し楽になった。

いや~ ハンバーグ うまかったな~。

(初音) 照り焼きバーグもおいしいよ マヨかけると最高!

あっ それ うまそう!

危ない! (初音) うわっ! あっ…!

>> 大丈夫? (初音) うん ごめん。

え~~! あっ…。

初音。 (初音) ん?

俺と…→

あの…。

フッ…。

俺と→

友達になってくれないかな。

(初音) へっ?

周りは みんな ライバルばかりだし→

仲良しごっこで つるんでも 意味ないと思ってたけど→

何か… いいなって こういうの。

(初音) 彰ちゃんと私は子供の時だって 友達だったよね?

えっ?

う~ん… そういう感じではなかったかな。

(初音) え~!? ひどい!

えっ…。

(初音) ハハハ…! >> ハハハ…!

俺でよかったら 何でも相談乗るから。

恋愛相談とかさ。

(初音) ハハハハハ!

いや~ いやいやいや。

(蒼) おはようございま~す。 (初音) おはようございま~す。

(みどり) 初音ちゃん 気を付けてよ!

誰が見てるか 分からないんだから!

まぁ 盛り上がっちゃう時 あるけどね で いつから?

(初音) あの…。

付き合ってるんでしょ? 三島彰一郎と。

(初音) へっ!? >> 街中で抱き合っちゃうなんて→

意外と大胆だよね。 (初音) 違いますよ! 付き合ってないし→

抱き合ってないし! (玲緒:弓香) えっ?

でも 土井さんが見たって。 >> あっ いや ぼ… 僕は ただ…→

とても距離が近かったと 言っただけで。

(初音) 全然 そんなんじゃないですから! >> えっ ホントに?

(初音) ホントですよ 今 それどころじゃないし。

ヤバいよ 蒼 取られちゃうよ?

三島さんはないと思いますけどね。

(初音) あっ…。

(穂刈)\おはようございます/

(朝陽) あっ…。 >> 先日は ご迷惑おかけしました。

(朝陽) いえ ご無理なさらずに。

(みどり) 穂刈さん!

すみません お休み 頂いてしまって。

大丈夫なんですか? >> ええ 大したことないんで。

(みどり) あぁ…! (穂刈) すいません。

ハァ…。

(小声で) あの おうちのほうは…。

(小声で) 今日は娘も来てくれてるから。

(小声で) よかったです。

(ドアが開く音)

(喜美子) お母さん。

ちょっと買い物 行ってくるね。

(ドアが閉まる音)

他にアイデアある方!

(土井) 何か もう少し 新しい発想がほしいですよね。

娘にも聞いてみよっかなぁ。 >> あっ。

そういえば 亜美ちゃんってさ…。 >> あっ! あの→

皆さまに ご報告です。

亜美が無事 第一志望の大学に合格しました!

お~ やったね~! >> おめでとうございます!

(初音) よかった~! (玲緒) じゃ ついでに私もご報告。

(初音) えっ! >> このたび→

結婚しました~! (初音) えぇ~!?

誰と?

まさか…。 >> フフフ…。

わ~! イェ~イ! >> やっぱり。

マジでか!? (初音) おめでとうございます!

>> あっ 写真撮る? 撮っていいよ! >> だから やめろって。

ってか早くないっすか? >> 電撃過ぎる!

(初音) パシャパシャパシャ…。

(冴子) あの~。 (初音) あっ。

(みどり) あぁ!

穂刈さんの奥さん。 (ヨーゼフ) あぁ!

あっ マエストロ。

良明さん!

お弁当 持ってきたの。

遅くなった。

♪~

(喜美子) ハァ… お母さん!

ハァ… お母さん! >> 喜美子。

ハァ…。

お父さん ごめん 私ちょうど 買い物に出ちゃってて→

ヘルパーさんが目を離した隙に…。

あっ 娘の喜美子といいます。

ご迷惑をおかけしました。 (初音) いえ。

良明さん?

練習 終わったの?

良明さん?

(穂刈) あっ 冴子さん! (冴子) やめてください。

良明さん 帰りましょう。 (穂刈) 冴子さん!

(喜美子) 母は昔 よく ここに来てたんです。

父に お弁当 届けたり→

団員さんたちに お菓子の差し入れしたり。

(初音) そうだったんですか。

私も 仕事とか子育てとかあるし→

弟も今 アメリカにいるんで→

なかなか こっち戻ってこられなくて…。

介護付き老人ホームへの入居を 勧めてるんですけど→

父は自分が面倒見るって 聞かないんですよね。

(穂刈)\そろそろ 潮時かと思いまして/

えっ? (穂刈) 先日から→

退団のご相談をさせて いただこうと思ってました。

妻のそばにいてやりたいんで。

タクシー 来ました。

♪~

(初音) 今 お帰りになりました。

2人は奥さんのこと 知ってたんだ。

(初音) はい 穂刈さん 皆さんに 心配かけたくなかったみたいで。

何か手伝えることがあれば いいんだけどな。

うん 私も穂刈さんには 亜美のことで お世話になったし。

あっ 谷岡さん これって…。

(初音) あっ これ 喜美子さんのだ 確か 買い物の途中だったって。

(喜美子) お手数おかけしました。

(冴子) お客さま?

(喜美子) あっ お父さんのオケの人だよ。

まぁ そうでしたか! はじめまして。

(初音) こんにちは。 >> こんにちは。

(穂刈) あぁ わざわざ すいません。

主人は まだ帰らないんですけど→

どうぞ あがって ごはん食べてって。

(初音) あっ いえ 大丈夫です ありがとうございます。

遠慮しないで 主人も きっと喜びますから。

ねっ!

(喜美子) あの…→

もし ご迷惑でなかったら→

付き合ってやって いただけませんか?

(初音) えっ…。 (喜美子) 母は→

お客さまをもてなすのが 大好きなんです。

食材もちょっと 買い過ぎちゃったし。

ねっ いいよね? お父さん。 >> ああ どうぞ どうぞ。

(冴子) 卵は足りてますか? (初音) はい ありがとうございます。

(蒼) お肉 おいしいです。 >> どんどん食べて!

ご飯のお代わりは? >> あっ じゃあ 頂きます。

(冴子) あぁ お客さまは座ってて。

(蒼) すいません。

穂刈さん ホントにオケ辞めるんですか?

簡単に言っちゃいけないかも しれないですけど→

俺は→

穂刈さんにいてほしいです。

ほら 庄司さんだって そう言ってるじゃない。

今は その話はいいだろう。

(喜美子) ハァ… そうやって すぐごまかす。

(初音) あっ あれって 弟さんですか? 穂刈さんに似てますね。

(喜美子) あぁ…。

全部 母が撮ったんです。 (初音) へぇ~!

父は ず~っと 家にいなかったから→

家族写真って ほとんど ないんですよね。

あっ あれ 穂刈さんですよね? (初音) あっ 結婚式!

(穂刈) はい 音大の仲間たちが 手作りで開いてくれたんです。

(初音) 奥さまはピアノ弾かれるんですね。

学生時代 穂刈さんの 伴奏してくれてたんですよね。

(初音) へぇ~ ステキ~!

(物音)

(喜美子) えっ お母さん?

お母さん? >> どうしたんですか?

(冴子) おかしいの 通帳がどこにもないの!

(喜美子) お母さん!

取られちゃった どうしよう…。

警察に連絡しないと。 (穂刈) 冴子さん。

(喜美子) お母さん 大丈夫! 通帳 ちゃんとあるから。

ないよ! 誰が取ったの? (喜美子) あるよ。

誰も取ってないよ。 >> ないよ!

(喜美子) あるよ。 (冴子) 通帳ないよ!

♪~

(喜美子) お母さん 寝た。

(穂刈) ああ。

(喜美子) ねぇ お父さん。

もう…。

限界だと思うよ。

(喜美子) 勤め先の人にまで 心配かけて…。

お母さん 言ってたよ。

おばあちゃんの介護で 大変だったから…。

(喜美子) 自分の時は→

ホームに入れてほしいって。

お父さんがオケ辞めても→

お母さん 絶対喜ばない。

辞めたところで老老介護じゃ→

共倒れになっちゃうよ。

お願いだから→

現実を見て。

♪~

結局 俺 何の役にも立てない。

やっぱり 常葉さんが言う通り→

中途半端に 関わるべきじゃないのかな…。

(初音) 蒼君は優しいね。

今 そういうこと 言わないでください。

俺 初音さんの前では 泣きたくないんで。

♪~

(ドアが開く音)

(穂刈) あっ 冴子さん。

あっ オーボエ!

私の夫も オケでオーボエ吹いてるんです。

オーディションの時は→

私が伴奏したんですよ。

♪~

今週末から老人ホームに お世話になることにしました。

見学に行ったら 認知症のケアも万全で→

スタッフの皆さんも親切で→

ここなら 安心できるかと思いまして。

(朝陽) そうですか。 (穂刈) あっ それで→

初音さんに一つ ご相談が。

(初音) はい。 (穂刈) 施設長さんが→

先日の番組で 初音さんのファンに なったそうなんです。

玉響にも とても関心を持ってくださってて。

テレビの影響は すごいですね。

妻が入居する日に ホームで音楽会があるそうで→

そこで初音さんに1曲→

弾いてもらえないかと 頼まれたんです。

(初音) 私でいいんですか? >> もちろんです。

ただ ボランティアなんですが。 (初音) それは全然。

皆さんに楽しんでもらえるなら 喜んで。

構いませんよね? (朝陽) いいんじゃないですか。

ぜひ 玉響のファンを 増やしてきてください。

(初音) はい!

あっ… そうだ!

(みどりの声) カルテット?

(初音) はい 1人じゃなくて みんなで弾けたらなって。

(玲緒) え~ いいじゃん!

カルテット 久しぶりだわ~! >> 喜んでやらせてもらう!

私 セカンドやります。 (初音) ホント? よかった~!

(土井) あなた ファーストですよね! (弓香) えっ…。

(土井) セカンドは僕が。 (弓香) え~!?

曲はどうしますか? 候補を挙げた方がいいですか?

待って これ ボランティアだよ? >> それが何か?

だって いつも ギャラのこと うるさく言うじゃない。

そうだよ。 >> 穂刈さんのためなら→

話は別です。 >> えっ やだ~!

土井ちゃん めっちゃいいヤツじゃん!

うっ…! 老人ホームで演奏するなら→

やはり メジャーなもの うっ…!

モーツァルトか もしくは…→

うっ…! ハイドン!

ハイドン! …がいいかと思われます。

(常葉) どうも どうも。

皆さん これ ご覧になりました?

>> 何ですか? (常葉) どうせ 満席にできないだの→

コンペに勝てるはずないなどと→

うわさしている人も いるようですが→

世界を股に掛けてきた息子が 本気を出してるんですよ。

玉響をナメてもらっちゃ困ります。

これ しっかり見てくださいよ。 >> 読みましたよ~。

まぁ よくある アゲ記事ですよねぇ。

ご子息も お父さまの顔を 立てなきゃいけなくて大変だ。

(常葉) 私もね 最初の頃は そう思ってましたよ。

尊敬する父親のためなら 仕方がないぐらいの気持ちだと。

でもね 違ったんです。

先月なんて オケの練習のために 自宅を開放しましてね。

玉響のために そこまで入れ込むなんて→

私も びっくりしましたよ ハハっ!

玉響への愛は 本物だったんですね!

ハハハハ…!

あっ 皆さんも これ 見てください。

これです!

何か やっぱり 目元が似てませんか?

(本宮) お忙しいところ すいません。

一つ ご提案がありまして。

(高階) 確かに名案だけど→

そんなに うまくいくかしら?

お任せください。

(初音) 出番は最後ですね。

何時ごろ スタンバイすればいいですか?

12時までに 入っていただければ→

大丈夫だそうです。 (初音) 分かりました。

みどりさんたちにも 伝えておきます。

>> 皆さんの弦楽四重奏 楽しみです。 (初音) ヘヘヘ…。

大体 片付いたよ。

これ全部 処分するからね。

(穂刈) ああ…。

あっ… 今→

妻の引っ越し準備を してるんです。

(喜美子) ついでに使わない物も 整理しようと思って。

2人とも 物 捨てないから。

それ なぁに?

(喜美子) ん? >> それ。

あっ… えっとね…。

あぁ!

旅行に行くのね!

📱(振動音)

はぁ?

いや ちょっと待って 何それ。

どうした?

旦那 来られなくなったって。

いや マジか…。

車? 📱(初音) はい。

リサイクルショップに 処分品を運びたいんですけど→

車の手配がつかなくなっちゃって 誰も免許持ってないから→

レンタカーってわけにも いかないし。

藤谷さんに お願いできないかなと思って。

あぁ ごめん 昔のバンド仲間の 手伝いあるって→

車で出かけちゃって 夜まで戻らないんだわ。

(初音) あぁ… そうですか。

分かりました いえ すいません はい。

ん~ 他に車 持ってる人…。

(初音) まさか来てくださるとは 思いませんでした。

(朝陽) だったら なぜ呼んだんです?

(穂刈) お手数おかけして 申し訳ないです。

(朝陽) お気になさらず。 >> 良明さん。

紅茶と日本茶 どっちにする?

(朝陽) どうぞ お構いなく。 (冴子) じゃあ お紅茶!

(初音) ずっと思ってたんですけど→

常葉さんって 実は意外と優しいですよね。

(朝陽) 君は事あるごとに 僕の悪口を言いますが→

僕のこと 何だと思ってるんです?

(初音) やっぱり あれですかね 物の言い方で損してるんですかね。

あっ! そういえば→

玲緒さんと藤谷さん びっくりしました。

知り合って1か月って 超スピード婚ですよね~。

(朝陽) 結婚するまでの時間より→

これから積み重ねていく 時間の方が→

大事なんじゃないですか?

(初音) あぁ…!

(朝陽) 特に面白い話はしてませんが。

(初音) ですよね。

(朝陽) だから 何?

(初音) いえ 何でも。

(初音) ん~ よいしょ。

(冴子) どこ いっちゃったのかしら。

通帳ならあるから大丈夫だよ。

パスポートがないよ。

(ドアが開く音)

(初音)\ただ今 戻りました/

>> お手数おかけしました。 (初音) いえ。

あっ これ 処分品の代金です。 >> あぁ…。

良明さん 早く荷造りしてね。

(喜美子) ハハハ… すみません。

あしたから夫婦で 旅行に行くと思ってるみたいで。

(冴子) パスポート パスポート。

(喜美子) うん。

こっち こっち! (喜美子) うん。

(朝陽) では 僕はこれで。

>> よろしかったら お茶でも。 (朝陽) いえ。

あと これ テープが入っていたので。

あぁ…。

(朝陽) 全部手放す必要は ないんじゃないですか?

失礼します。

2人で合わせる時 いつも録音してたんです。

(初音)“愛の挨拶”。

結婚式に演奏した曲です。

(初音) 聞いてもいいですか?

あっ…。

もう動かないんじゃないかな。

(カセットテープを入れる音)

(ラジカセが動く音) (初音) あっ 動いた!

(オーボエ)♪~ (プレーヤー) (冴子) 良明さん 録音回したよ。

(プレーヤー 穂刈) えっ もう とってんの? ちょっと待って。

(プレーヤー ガタガタ)

(プレーヤー 穂刈) もう冴子さん せっかちだから。

(プレーヤー 冴子) 大丈夫? はい いきますよ。

(プレーヤー 穂刈) ちょっと待っ…。 (ラジカセが止まる音)

(冴子) パスポート→

どこにしまったのかしら。

何にもしてやれなかった。

(穂刈) 旅行に行く約束も 果たせなかった。

伝えたいことも いっぱい あったんですけどね。

いつも ありがとう。

あの時は ごめん。

一緒になってよかった。

♪~

もっと早くに言うべきでした。

♪~

(初音) あの…→

ご相談があるんですけど。

(常葉) おぉ! おかえり。 (朝陽) ただいま。

(常葉) ちょっと… 待って 待って 朝陽。

定期演奏会→

満席にできるんだよね?

絶対できるよね?

(朝陽) チケットは順調に売れてる。 (常葉) あぁ。

じゃ 大丈夫だってことだよね?

何?

(朝陽) 親父。

(常葉) はい。

(朝陽) ずっと元気でいてくれよ なっ。

(常葉) 朝陽…。

あぁ どうも。

(初音) 施設長さんに確認 取れました。

あのお話 OKだそうです。 >> ありがとうございます。

(トランクを引く音) (蒼) あっ! 持ちます。

(喜美子) ありがとうございます。

(喜美子) お母さん。

さぁ 行こう。

(鳥の鳴き声)

お母さん? >> 冴子さん?

(鳥の鳴き声)

行きたくないんですかね?

♪~

(玲緒) あっ。 (みどり) 穂刈さんは?

まだ 庭に。

ねぇお母さん 寒いし中に入らない?

音楽会やるんだって

(初音) これ 借りてきました。 (穂刈) すいません。

(鳥の鳴き声)

良明さん!

(初音) どうして…。

遅かったのね。

(朝陽) お待たせ。

冴子さん 行きましょう。

♪~

音楽会なんて久しぶり。

(拍手)

(朝陽) 始まりますよ。 (拍手)

\それでは 最初のプログラムです/

(拍手)

♪~

♪~ 忘れがたき故郷

(拍手)

(女性) それでは 最後のプログラムです。

どうぞ。 (拍手)

(拍手)

あっ オーボエ。 (拍手)

(拍手)

児玉交響楽団で オーボエを担当しています→

穂刈といいます。

本日は急きょ 出演させて いただくことになりました。

これから演奏するのは→

“愛の挨拶”という曲です。

作曲家のエルガーは→

結婚を反対されながらも 思いを貫き→

この曲を 愛する人にささげたそうです。

私にも長年連れ添った妻がいます。

私たちも 結婚を反対されましたが→

彼女は ついてきてくれました。

いつも笑顔で支えてくれました。

感謝しても しきれません。

思い出せないことが 増えたとしても→

私が全部 覚えています。

心は これからも一生 ずっと一緒です。

(穂刈) きっと 皆さまにも→

それぞれの 愛の思い出があるかと思います。

大切な人を思いながら 聴いていただけるとうれしいです。

(拍手)

♪~

(冴子) 〔良明さん 録音回したよ〕

〔えっ もう とってんの? ちょっと待って〕

〔譜面台が倒れる音〕

(穂刈)〔もう冴子さん せっかちだから〕

〔大丈夫? はい いきますよ〕

〔ちょっと待って〕

〔よし OK〕

♪~

(拍手)

(みどり) 穂刈さんのオーボエ よかったなぁ。

(玲緒) うん 最高だった。

(初音) カルテットの練習 せっかくしてもらってたのに→

すいませんでした 来月の音楽会→

改めて演奏してほしいって 施設長さんが。

もし 皆さん 都合がつけば。 >> もちろん やらせてもらうよ!

やる やる! (初音) ありがとうございます。

やっぱり ハイドンにしませんか? モーツァルトって決めたでしょ。

あの会場には ハイドンが合うと思うんです。

いや 意味分かんないし はい 行こう。

(土井) ハイドン 自信ないんですか?

(朝陽) お疲れさまでした。 (蒼) お疲れさまです。

(初音) 常葉さん。

ラジカセ ありがとうございました。

(朝陽) 谷岡さんに お礼を言われる 筋合いはありませんが。

(初音) そのおかげで ステキな演奏が聴けたので。

(朝陽) 確かに いい演奏でした。

♪~

(蒼) ん? どうしたんですか?

(初音) 何か動かなくなっちゃって 今 電池かえたんだけど…。

えぇ?

これ 向き 合ってます? 電池。

ちょっと いいっすか? (初音) うん。

よいしょ。

ん?

あっ これ 向きは合ってるか。

ん?

んっ!

んんっ!

(初音) ありがとう。

いや まだ直ってないっすよ。

(初音) 蒼君は いつも一生懸命だよね。

えっ?

(初音) 穂刈さんのことも。

一生懸命 力になろうとしてて→

本当に いい子だなって。

(初音) 蒼君に好きになってもらえて うれしかった。

でも…。

(初音) ごめん。

私 好きな人がいる。

♪~

ちゃんと ふってくれて ありがとうございます。

俺 この家 出ていった方がいいですか?

(初音) そんなことない!

もし 蒼君が 嫌じゃなかったらだけど。

嫌じゃないっす。

俺は これからも オケの仲間として→

仲良くしてほしいって思ってるし。

(初音) それは もちろん。

よかったっす。

俺 ふられるって分かってても→

気持ち伝えて よかった。

初音さんは 伝えないんですか?

(初音) 今はオケのこと 一番に考えたいから。

♪~

あっ… そうだ。

俺の部屋にドライバーあるんで これ ちょっと→

中 外して 見てみます。

(戸の開閉音)

♪~

あっ ごめん…。

聞こえちゃった。

まぁ 想定内ってことで。

まぁ 今日は朝まで飲もう!

付き合うよ。

(団員たち) おはようございます。

おはようございます。 (一同) おはようございます。

飲み過ぎた。

そっか~ 実らなかったか。

でも 今日から 切り替えていくんで。

まっ 出会いは これから いくらでもあるから。

いや 幸せ絶頂の人に 言われたくないんですけど。

それが そうでもねえんだわ。

(初音) ケンカ?

新居のことで もめてさ! 朝まで大バトル!

(弓香) どっちも譲らなそうだもんね。

(みどり) ねぇ これ→

今 亜美から 送られてきたんだけど…。

(初音) うわっ…。 (玲緒)「クラシック界の貴公子→

幼なじみと熱愛」?

これって この間 土井君が目撃した時の?

ですね。

(初音) 全然 そんなんじゃないのに。

(弓香) 男女が一緒にいるだけで 熱愛って 何か古くない?

(玲緒) う~ん… でも→

三島彰一郎のファンは 穏やかじゃないだろうけどね。

(みどり) アイドル並みの人気だもんねぇ。

(初音) う~わ~ 拡散されてる…。

♪~

(ノック)

(初音) 失礼します。

(初音) あの 相談なのですが→

定期演奏会で常葉さんから→

プレトークしていただく というのは。

(朝陽) そこに置いといてください。 (初音) はい。

♪~

(初音) フゥ…。

📱(振動音)

📱(初音) 彰ちゃん。

電話 出られなくて ごめん もしかして 記事の件?

(初音) うん。 📱(三島) 悪かったね。

大丈夫だった?

(初音) 私は大丈夫 こっちこそ ごめんね。

あんなの出て 彰ちゃんの仕事に 悪い影響出たら嫌だから。

いや 全然! 全然 問題ないよ。

今日も コンサートだったんだけど→

MCで笑い話にしといた。

もし→

何か 変な取材とか来たら すぐ言って。

うちの事務所で対応するから。

(初音) 分かった ありがとう。 📱 >> うん。

じゃあ また連絡する。

演奏会 もうすぐだよね 頑張って。

(初音) うん 彰ちゃんも! また。

あっ…。 (朝陽) お疲れさまでした。

(初音) あっ あぁ… あの…→

彰ちゃん…→

三島さんとは ホントに何もないので。

お墓参りのついでに ちょっとだけ会おうかって→

ファミレスで ハンバーグ食べただけで→

付き合ってませんので。

(朝陽) 別に付き合ったって いいんじゃないですか?

(初音) 付き合いませんよ! (朝陽) そうなれば 話題になって→

集客効果も上がるでしょうし。 (初音) だから 付き合いません!

そういうのじゃないので! (朝陽) 何で そんなに必死なんですか。

(初音) 誤解されたら困るので。

(朝陽) 団員の交友関係に 口を出す気はないし→

演奏に影響が出ない限り→

誰が誰と どうなろうが 僕には関係ありません。

(初音) 関係ない…。

(初音) 私のことなんて どうでもいいですか。

そうですか!

でも 私は よくないんですよ。

私が好きなのは→

あなたなので!

♪~

(本宮) いろいろと 情報ありがとうございました。

高階さんは→

土井さんには 玉響が解散したら→

すぐにでも移籍をと おっしゃってくださってます。

ありがとうございます。

ちょうど優秀なセカンドさんに 来ていただきたかったの。

期待してます。

首席手当も 玉響の倍額だそうですよ。

あなたは運がいい。

心細い?

(本宮) 大丈夫です 常葉マエストロも→

近々 高階フィルに来ますから。

えっ…。

♪~

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