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Original subtitles

♪~

(拍手)

(ヨーゼフ) じゃ みんな 飲みに行かない?

(玲緒) 行こう 行こう!

(三島)\初音/

(初音) 彰ちゃん…。

(三島) 久しぶり。

復帰 おめでとう。

相変わらず楽しそうに弾くね。

オケに入ったなんて驚いたよ。

一人じゃ無理だもんな。

じゃ。

(奏奈) ちょっと ちょっと ちょっと!

(奏奈) 再会のハグ エモっ! えっ 何年ぶり?

(玲緒) 生の三島彰一郎 やっぱカッコいいね~!

(穂刈) 初音さんの お知り合いだったんですね。

(奏奈) 幼なじみなんです ねっ!

(みどり) なるほど そういうことか。

(ヨーゼフ) さっき びっくりしたね。

(初音) さっき? (蒼) あっ はい。

(本宮) 〔どうぞ 豚汁を配っております〕

(玲緒)〔皆さ~ん! この後 オーケストラの演奏がありま~す!〕

〔あっ!〕

(土井)〔三島彰一郎…〕 〔キャ~!〕

〔えっ!?〕

(学生)〔あの 三島さんですよね? 私 めっちゃファンです!〕

〔あっ ありがとう〕 >> 〔ってか 何でいるんですか!?〕

〔児玉交響楽団の演奏を 聴きにきたんだ〕

〔え~!〕

(土井の声) 彼がいなかったら 豚汁に負けてたかもしれません。

(ヨーゼフ) 危なかったよ~!

(みどり) ん? どうした?

(初音) あっ いえ… びっくりしちゃって。

すごいサプライズだったもんね。

忙しい中 はつねっちの復帰ステージ→

わざわざ見にきてくれた ってことでしょ?

めっちゃ優しいじゃ~ん!

(みどり) あっ もう こんな時間 私 そろそろ。

あの お疲れさまでした。

(蒼) お疲れさまです。 (弓香:土井) お疲れさまでした。

(ヨーゼフ) じゃあ みんな 行こう! (玲緒) 行こう 行こう…!

早く行こうよ もう~! 早く行こう!

初音さん 大丈夫ですか?

(初音) うん 何か お腹すいてきちゃった。

おいしいごはん作るからね 復帰のお祝いしよう!

(初音) 楽しみ~!

(みどり)\ただいま/

ごめんね すぐ ごはんにするからね。

♪~

(朝陽)\三島彰一郎が?/

ツアーの真っ最中に 何で わざわざ。

(小野田) 谷岡さんを 見にきたんだと思います。

ご存じの通り 三島彰一郎氏の父親は→

世界的な指揮者の三島光太郎→

母の上条あかりも 有名ヴァイオリニストです。

両親ともに 演奏活動で多忙だったため→

子供の頃は 西さいたま市の→

祖父母の家に 預けられていて→

母親の恩師が開いていた→

ヴァイオリン教室に 通っていたそうです。

(奏奈) その教室に後から入ったのが お姉ちゃんなのね。

確か 3歳だったはず。

そんな小さい頃から? >> うん。

彰ちゃんは お姉ちゃんの1コ上で→

2人はジュニアコンクールの 常連だったんだけど→

学年別のもの以外 ほとんどお姉ちゃんが優勝してた。

ライバルだったってことか。 >> うん。

まぁ お姉ちゃんは 順位なんて気にしてなくて→

ヴァイオリンが楽しく弾ければ→

それでいいってタイプ だったんだけどね。

彰ちゃんの正確でキレイな音色の ヴァイオリンに憧れてて→

「彰ちゃん 彰ちゃん」って 懐いてた。

(朝陽) 久しぶりに帰国したら 消えた天才が復活ってわけか。

(朝陽の声) 穏やかじゃないだろうな。

(ドアが開く音) (浩一) ただいま。

おかえりなさい。

ごはんは? (浩一) 取引先と食べてきた。

(浩一) 亜美。

亜美 待ちなさい。

(浩一) 共通テストの結果が 悪かったからって 諦めんなよ。

国立なんて 2次で取り返せばいい。

模試では ずっと 一橋 A判定だったんだ。

妥協すんな これからの人生が 懸かってるんだ。

何だ あの態度は。

こっちは休日返上で 働いてきたっていうのに。

今はナーバスな時期だから。 >> 甘やかし過ぎなんだよ。

大体 2次の出願 迫ってるのに→

何で お前は そんなに のんきなんだ。

オーケストラなんて やってる暇があるなら→

もっと亜美のこと 真面目に考えてくれよ。

それは もちろん考えてます。

あいつは 今が一番大事な時なんだぞ。

どこに進学するかで 将来が決まるんだ。

そうなのかな?

今の時代 学歴が全てじゃないし…。

そんな国立に こだわらなくても。 >> 何を今更。

俺 あしたから また出張だから。

亜美と しっかり話して 早いとこ願書 出しとけ。

分かった。

ということで 今日はオーボエの 穂刈さんに お話を伺いました。

ありがとうございました。

次回の定期演奏会 皆さんの ご来場をお待ちしております。

(弓香) 穂刈さんって いつも何げにオシャレですよね。

奥さんのセンスがいいんだって~。

(弓香) いいな~ かわいい。 (奏奈) じゃあ 私は これで。

穂刈さん えっと 皆さん ありがとうございました!

(初音) ありがとね~。 (みどり) 気を付けて。

(穂刈) 大学もあるのに よくやってくれてますよね。

おっ 発表会の投稿にも コメント いっぱい きてますね。

(初音) え~! >> え~ どれどれ? ほうほう…。

「オーケストラって いいね」 「感動しました」。

あっ 「この“威風堂々” カッコいい」だって!

(初音) え~! うれしい!

(ヨーゼフ) 藤谷さん! 見て見て! 見て!

(土井) あっ! 今 また 新しいコメントつきました。

♪~

こうなってくると もっと大勢の人に→

うちのオケのこと 知ってもらいたくなるよね。

ファンを増やすことが大事って 小野田さんも言ってたもんね。

じゃあ もっと いっぱい コンサートしようよ!

でも 会場押さえるのも大変だし お金もかかるからねぇ。

うちの予算じゃ厳しそうですよね。

あの~ 会場に 足を運んでもらうのではなく→

こちらから行くのはどうでしょう。 (蒼) 行くって?

古い映画に 街中でオーケストラが 演奏してるシーンがあって→

それが とてもよかったんですよね。

(初音) へぇ~ 出張オーケストラみたいな?

>> そうそう。 (玲緒) あっ! それ いいね!

(藤谷) 路上ライブの オーケストラ版か。

(みどり) 行くんだったら ショッピングセンターとか→

駅前の広場とか?

(土井) 曲はゲーム音楽にしてみては どうでしょう。

通りかかった人の足が 止まりやすいのでは。

(穂刈) 映画音楽もいいですよね。 (初音) あ~ 楽しそう!

でも 常葉さんが何て言うか…。

確かに…。 >> 定期演奏会も控えてますしね。

OK! 私 話してくる。

今日 新しい香水 つけてきたんだよね~。

チャラチャラしてんな。

は?

(蒼) 提案してもボロクソ言われて 終わりそうですよね。

(土井) ですね。

(土井:朝陽のモノマネ) このオケは 三流以下のポンコツです。

寝ぼけたことを言っている暇が あるなら技術を磨いてください。

大体 あなた方は…。

(朝陽) 出張オーケストラ。

悪くないと思います。

(初音) えっ?

(朝陽) ヨーロッパでは 地元のオケは 街の人々に大変親しまれています。

市民に音を届けることを 大事にしていて→

教会やスーパーなど 至る所で演奏するので→

仕事帰りに 気軽に聴きにいけますし→

団員が街の人に 声をかけられることも→

珍しくありません。

オケと市民との距離が とても近いんです。

>> ステキ! >> オーケストラは街の誇りだからね。

(初音) 玉響も そうなるといいですね。

(朝陽) ただし やるなら今月中に。

谷岡さん 実施案を至急 提出してください。

(初音) 分かりました!

(朝陽) 定期演奏会の準備も 並行して進めていきます。

曲を決めました。

小野田。 >> はい。

お願いします。

(小野田) お願いします。 >> は~い。

(小野田) お願いします。 >> どうも。

“チャイコン”。

〔ざわめき〕

(朝陽) チャイコフスキーの “ヴァイオリンコンチェルト”。

ソリストはもちろん 谷岡さん あなたです。

(拍手)

♪~

音程が外れている

(朝陽) どうしました? 小学生の頃から 弾いてる曲ですよね。

(初音) すいません。

♪~

(みどり)\初音ちゃん/

(初音) あっ!

>> お疲れ~。 (初音) お疲れさまです。

元気出して 久しぶりなら しょうがないよ。

(初音) 大好きな曲だったんです。

でも 今は ちょっと 苦手になっちゃったかも。

今日 改めて思ったんだけど 初音ちゃんの音って→

心をつかむ握力みたいなのが すごいよね。

魂に届く感じ。

私 やっぱり 初音ちゃんの ヴァイオリン 好きだわ~って。

ヘヘヘ…。 (初音) ヘヘっ。

玉響で“コンチェルト”やるの 久しぶりなんだよね。

ほら うち 優秀なソリスト呼ぶ お金もないからさ。

だから みんなも不慣れで グダグダかもだけど→

初音ちゃんと一緒に 頑張りたいって思ってる。

(初音) ありがとうございます。

みんなで楽しもう。

(初音) はい!

(奏奈の声)“チャイコン”ね~。

確かに お姉ちゃんの おはこだったけど→

10年前のコンサートで 弾く予定だった曲なんだ。

(奏奈の声) あの日以来 一度も弾いてないはず。

そういうことか…。 >> 発表会 うまくいって→

オケでみんなと弾く心構えは できたんだろうけど→

“コンチェルト”で ソリストやるのは→

また違うもんね。

一身に注目浴びるし 責任も重いし。

うちの親にも お姉ちゃん もう大丈夫だよって→

伝えるつもりだったけど→

ソロを克服しないことには 難しいのかな…。

(息を吸う音)

“コンチェルト”は必ず成功させる。

俺たちがついてるし。

ご両親にも きっといい報告が できるようにするから。

♪~

♪~

(ドアが開く音) (大塚) 荒れてるなぁ。

(大塚) 谷岡初音の復帰に 焦ってるなら→

何も問題ない。

焦る?

まさか。

この10年 第一線でやってきた僕と→

実質 引退してた彼女を 一緒にしないでくださいよ。

それもそうだね。

(電車の走行音)

♪~

(初音) おはよう。 (奏奈) おはよう。

蒼君 先 行ったよ 何か やることあるって。

(初音) ん?

(土井) 駅前は道路の使用許可を 取るのが大変かもしれませんね。

おっ! にしたまモールは?

うちのかわいこちゃんが 前に展示会 やったことあるよ。

あぁ いいかも! >> かわいこちゃんとは?

にしたまモールなら 平日でも人通り多そうですよね。

かわいこちゃん? うん ありだね。

私 交渉してみるよ 前に あそこの事業部の人と→

合コンしたことあんだわ。 (みどり) さすが!

あとは曲ですよね。

(みどり) どうする? クラシック以外の曲にする?

(土井) だとすると編曲作業もあるので 早く決めないと。

おっ! 初音! (初音) おはようございます あの…。

(みどり) 出張オケの企画 考えてたの。

初音ちゃん ソロの準備もあるから→

できることは こっちでやっとこうと思って。

(初音) ありがとうございます。

こちら 企画書のたたき台です。

僕が作ってきました。 >> みんなで考えたんでしょうが。

(土井) 書式を整えたのは僕です。

(玲緒) ありがとうございました~。 \ハハハハ/

♪~

(朝陽) 今日は ここまで。

谷岡さんが 合わせられると思えるまで→

各自で練習しておいてください。

(初音) すいません。 >> 大丈夫ですよ。

焦らずいこう。

(朝陽) それから ヴィオラトップサイド。 >> はい。

(朝陽) 楽器のメンテ ちゃんとしてますか?

(初音) お疲れさまでした。 (団員) お疲れさまでした。

(みどり) はい あの 仕方ないんで…。

(初音) 夜中に練習?

たまたま 先日 見かけたんです。

(穂刈の声) 桃井さんとは 家が近所なもので。

♪~

(穂刈の声) 楽器は寒暖差や湿度に 影響されますから→

常葉さんは きっと 音で気が付かれたんでしょう。

なるべく早くメンテに出します。

(初音) でも どうして こんなに寒いのに外で…。

うち 防音じゃないから。

今までは 夜中に→

カラオケボックスで 練習してたんだけど→

娘の学校の PTAの人に見つかって→

ちょっと問題になっちゃって…。

(及川)〔楽器の練習?〕 (みどり)〔はい そうなんです〕

〔決して 夜遊びなんかでは〕

〔今の時期に そんな練習する 必要ありますか?〕

〔それが仕事なもので〕

〔でも 普通の会社にお勤めの お母さんも 早めに帰るなり→

お子さんに寄り添って いらっしゃいますよ〕

〔受験生ですからね〕

〔あぁ…〕

(初音) でも みどりさんだって いつも真っすぐ帰ってるし→

ご家庭 すごく大事にされてると 思いますけど。

私も そう思います。

(みどり) オケの仕事って→

なかなか理解されないんですよね。

趣味の延長みたいに 捉えられがちで。

家族ですら そう思ってますから。

(初音) そうなんですか…。

何か すいません ご心配おかけしちゃって。

受験が終わるまで 何とか乗り切ります。

困ったことがあったら いつでも言ってくださいね。

はい ありがとうございます。

(店員) お待たせしました。

おいしそう! (穂刈) あぁ すいません。

(エリ) えっ! まだ2次の願書 出してないの?

(萌) 国立組は この時期 大変そうだよね。

(亜美) 共通テスト ボロボロだったのに→

一橋なんて 行けるわけないじゃんね。

でも 妥協すんなって 無理だっつうの。

(エリ) 私立じゃダメなの?

同じ大学で また一緒にチアやりたいよ~。

(萌) ね~! でも パパが許してくれないか。

(亜美) 国立以外は大学じゃ ない。

チアもスポーツじゃ ない って思ってる人だから。

(エリ) そっか…。 (萌) まぁ… 元気出してこ!

(萌) あっ ねぇ 面白いのあるよ これ。

うちの妹が吹奏楽やってて この間の発表会に→

「玉何とか」ってオーケストラが 来たんだって。

えっ…。

でさ~ こんなん出てきたの!

📱♪~ セカンドヴァイオリン 土井琢郎 (エリ) 待って ウケるんだけど。

(萌) フフフ! (エリ) 何これ!

📱(土井)♪~ ファーストの後ろで 前のめり

(エリ) ハハハハ! 次 次 次!

これ。

📱♪~

(萌) ヤバっ! (エリ) 何これ。

📱(みどり) いくよ いくよ? 私の担当楽器 ヴィオラです。

📱 聴きたいですか? (エリ) 何してんの?

📱(みどり) それは玉響の公演で!

📱 以上 ヴィオラの 桃井みどりでした~。

えっ 桃井だって。

(萌) 親戚?

んなわけないじゃん。 (エリ:萌) えっ?

(亜美) 行こう。 (萌) ちょっと待って…。

(エリ) 亜美?

亜美 ちょっといいかな。

2次試験 どこ受けるか そろそろ決めないと。

お母さんはね 国立じゃなくたって いいと思ってるよ。

チアが盛んな 私立に行きたいんだったら…。

いいよ その話は もう。

お父さんは ああ言ってるけど お母さんは→

受験で人生が決まるなんて 思ってない。

私も一流の音大落ちて→

就職先も一般企業だったけど→

結婚して30過ぎてから→

大好きな音楽の仕事に 就くことができた。

人生長いし いろいろある。

18歳で 将来が 決まっちゃうなんてことない。

お母さん 思うんだ。

学歴より何より 好きなことがあるって→

生きてく上で 一番の武器なんじゃないかって。

だから まずは今の自分が…。

全然 説得力ないんだけど。

えっ…。 >> だったら 何でコソコソしてんの?

演奏会あったこと言わないし 楽器 隠すし→

お父さんに ばかにされても 言い返さない。

それって 音楽の仕事に誇り 持ててないってことじゃないの?

それは…。

あの動画も何なの?

マジ ハズい。

偉そうなこと言ったって→

結局 しょぼいオーケストラで 適当にやってるだけじゃん。

(ドアが閉まる音)

フゥ…。

(亜美) ハァ…。

(初音)\ねぇ 蒼君さぁ/

レッスン室 みどりさんにもシェアしていい?

えっ?

(初音) みどりさん 練習場所 探してるんだって。

蒼君もオンラインレッスンの 生徒さん 増えてるし→

割り振り 見直さなきゃ いけなくなっちゃうけど。

もちろん 俺は全然いいっすよ ここ 初音さん家だし。

(初音) よかった じゃ あした 話 してみるね。

初音さんて いつも誰かのために 一生懸命っすよね。

音楽家って 自分本位な人が多いのに。

(初音) ハハハ… 自分本位だよ。

周りの人が しんどそうだと 私が嫌だから。

人のためじゃなくて 自分のため。

そっか。

でも 全部一人で何とかしようって 思わないでくださいね。

必要な時は頼ってください。

(初音) うん。

♪~

(ドアが開く音)

ハァ…。

お母さん?

♪~

ハァ…。 (はなをすする音)

(みどり) ハァ…。

(静かにドアを閉める音)

(亜美) ハァ ハァ ハァ…。

ハァ ハァ…。 (みどり) 亜美?

亜美? 亜美! 亜美 大丈夫!?

亜美! ねぇ! 亜美!!

ストレス性の胃腸炎ですね お薬 出しておきます。

今は鎮静剤で眠ってるので 目が覚めたら帰っていいですよ。

相当 痛かったはずなんですがね。

お母さん 気が付きませんでした?

すみません。 (医師) お大事に。

(戸の開閉音)

♪~

(初音) うおっ! えっ?

(奏奈) ごめん ごめん。 (初音) えっ ちょ… 何ですか?

(朝陽) 連絡しても出ないから 来たまでです。

(蒼) ん?

(朝陽) 桃井みどりさんが→

3月いっぱいまで 休団するそうです。

(初音) えっ?

(朝陽) 今 彼女が抜ける痛手は どの程度だと思いますか?

(初音) それは もちろん大きいです。

(朝陽) ヴィオラの最前列に 彼女の音が必要だと思いますか?

(初音) 何で わざわざ 私に聞くんですか?

(朝陽) あなた コンマスですよね? (初音) 常葉さんこそ 指揮者ですよね?

(朝陽) では 指揮者の質問に コンマスとして答えてください。

(初音) 3月いっぱいってことは 定期演奏会に→

出られないってことですよね。 (朝陽) そうなります。

(初音) みどりさん すごく楽しみにしてたんです。

(朝陽) 話を戻してもいいですか?

(初音) 戻すも何も みどりさんの話ですよね?

(朝陽) オケに彼女が必要かと 僕は あなたに聞いています。

(初音) 必要に 決まってるじゃないですか!

(朝陽) だったら 何とかしてください。 (初音) えっ いやいやいや!

説得するなら 私より常葉さんの方が…。

(朝陽) ちょっと やり過ぎだな。

(初音) 痛っ!

ちょっと! 今の何? えっ まさかチュ~した!?

(奏奈) 蒼君?

蒼君?

常葉さん!

ハァ…。

何で わざわざ みどりさんのこと 言いにきたんですか?

(朝陽) 彼女がコンマスだからです。

あなたのやること 全部おかしいっすよ。

(朝陽) おかしいとは?

常葉さん 初音さんの過去のこと知ってて→

“チャイコン” 選んだんじゃないですか?

(朝陽) だとしたら?

それ 追い詰めるだけじゃないっすか!

(朝陽) 言いたいことは それだけですか?

僕は自分のミッションのために 動いているだけです。

では。

♪~

📱(振動音)

初音さん どうしました?

休団届って… これ 何?

亜美の受験が終わるまでは お休みしようと思って。

はぁ? 私のせいってこと?

違うよ これは お母さん自身の問題。

今のお母さんにとって 一番優先すべき…。

そういうの マジやめてほしいんだけど。

ウザい。

(みどり) 亜美!

(みどり) 待って どこ行くの? (亜美) うるさいな!

体調のこと 気付いてあげられなくて ごめん。

お母さんね 今は 亜美のこと 一番に考えたいと思ってるの。

んなこと誰も頼んでない!

そんな簡単に仕事休むって どうなの?

大好きな音楽とか 言ってたくせに→

やっぱ適当なんじゃん!

(亜美) まぁ ヴィオラなんて 目立つわけでもないし→

1人ぐらい抜けたって どうってことない。

その程度ってことだよね?

♪~

コンビニ行ってくるだけだから。

(初音) ありがとうございます。

(みどり) 受験中の娘を置いて 夜中に抜け出すなんて…。

やっぱり 私は 自覚が 足りなかったんだと思います。

夫にも 母親失格だって→

叱られました。

(初音) でも 休団までしなくても…。

気持ちは すごく分かります。

でも 違う方法も 探してみませんか?

(初音) あっ 練習場所だったら うち 使ってください。

妹も蒼君も ぜひ来てほしいって。

ありがとう。

気持ちはホントにうれしいけど…。

そんな迷惑かけられないし。

(初音) 迷惑なんかじゃ。

もう ずっと見てないんだよね→

あの子の笑った顔。

(みどり) 亜美は 体を動かすことが好きで→

高校ではチアをやっててね。

でも 部活引退して→

受験シーズン入ってからは→

ずっと しんどそうで。

今が一番つらい時だから 支えてあげないと。

(初音) お休みしたからって それで 解決することなんでしょうか?

一緒に考えていきましょう。

うち 近いんで また様子 見にいってみます。

(初音) はい お願いします。

それじゃ 今日は突然すみませんでした。

>> いえいえ 気を付けて。 (初音) はい 失礼します。

♪~

📱(振動音)

(初音) あっ…。

(ノック) (朝陽) はい。

失礼しま~す! 出張オケの場所 決まりました!

こちらが資料です。 >> 曲も決定しました。

はい! これはCD! (初音) というわけで 常葉さん→

編曲 お願いします! (朝陽) あ?

>> 何なら私もお手伝いを…。 (土井) どうどう…。

(初音) よろしくお願いします! (一同) お願いします!

(初音) ありがとうございます はい あっ そうですね。

デザイン こちらで 進めていただいて大丈夫です。

よろしくお願いします。

♪~

♪~

(初音) 失礼します。

どんな感じですか?

♪~

(初音) あ~ なるほど~!

(朝陽) うわっ!

入ってくるなら 声ぐらいかけろ。 (初音) かけました。

あれ? ここ オーボエじゃないんですか?

(朝陽) あ? トランペットに 決まってんだろ。

っつうか のぞくな。 (初音) えっ いいじゃないですか。

見せてくださいよ。 (朝陽) 嫌だ。

(初音) ちょっとだけ ちょっとだけでいいから。 (朝陽) 嫌だ。

触るな。 (初音) じゃ こっち見よ あっ…。

(藤谷のせき払い)

邪魔?

(朝陽) 藤谷さん。

この主題の部分 どう思いますか?

(初音) あ~! 何で藤谷さんだけ!

(朝陽) 谷岡さん ひとつ いいですか? (初音) はい 何でしょう?

(朝陽) 帰れ。 (初音) はぁ!? ずるいじゃないですか→

藤谷さんだけ 私だって見たいのに。

(朝陽) 谷岡さん。 (初音) はい。

(朝陽) 帰ってください! (初音) ヤダ~!! ずるいずるい…!

見せてもらうまで帰んない! (朝陽) 帰れ。

(高階) フゥ… なるほどね。

こういうことなら 前向きに検討させていただきます。

よろしくお願いします。

常葉朝陽の件も いずれ必ず。

いい知らせをお待ちしてます。

はい。 >> どうぞ。

そういえば 三島彰一郎。

先日 玉響の演奏を 聴きにきてました。

お目当ては谷岡初音? >> 恐らく。

定期演奏会ならまだしも 地元民しか知らない→

小さなイベントに わざわざ来るなんて驚きました。

へぇ~。

(朝陽) 谷岡さん これ お願いし…。

(朝陽) えっ 全然 進んでない。

お腹は大丈夫?

冷たいのは胃に良くないよ 牛乳 温めよっか?

📱(着信音)

(穂刈) 桃井さん お待ちしてました。

どうぞ。

これって…。

(玲緒) 出張オケの企画 決まったから。

みどりさん 休団する前に これだけ 協力してくれないかな?

(みどり) でも…。

個人練習は ここでやっていいそうです。

届けを出せば 誰でも使えるよう 初音さんが交渉してくれました。

(初音) 家庭の事情もあると 思うんですけど どうでしょう?

これ かなり やりがい ありそうですよ。

え~ 一緒にトライしたいな!

(初音) みどりさんのヴィオラじゃないと 締まらないんです。

ダメですか?

ありがとう でも 夫と娘に聞いてみないと。

(朝陽) これは あなたの仕事ですよね?

(朝陽) やるなら プロの演奏家として→

プライドを持って やっていただかないと困ります。

それができないなら 出なくて結構です。

〔音楽の仕事に誇り持ててない ってことじゃないの?〕

〔大好きな音楽とか 言ってたくせに→

やっぱ適当なんじゃん!〕

(朝陽) どうしますか?

>> やります。 (ヨーゼフ) わ~い!

いいね! 素晴らしい! (拍手)

(ヨーゼフ) ブラボー! (拍手)

(拍手)

♪~

(ノック)

お疲れさま。

今日は雑炊にしたよ。

ここ 置いとくね。

(ドアが閉まる音)

(ヨーゼフ) \いよいよ~ 本番だよ~!/

(初音) すいません 藤谷さん みんな 乗せていただいちゃって。

>> いいよ ついでだし。 (蒼:初音) ありがとうございます。

(ヨーゼフ) ありがと~。

(みどり) あれ? ねぇ にしたまモールって→

さっきの角 曲がるんじゃないの?

(玲緒) あ~…。

(蒼) それは…。

(玲緒) アハハ…。

(初音) あぁ… あぁ…。

もう ごめんなさい みどりさん。

ホントは今日の会場 にしたまモールじゃないんです。

えっ?

♪~

(萌) 亜美! 2次の出願 今週末まででしょ?

マジ どうすんの?

ハァ… もう全部放り出して 旅に出たい。

旅 いいね! アメリカにチア見にいっちゃう?

(校内放送のチャイム) (スピーカー)(奏奈) 受験生の皆さ~ん!

(スピーカー) 今日は皆さんの応援に 駆け付けました!

(スピーカー) 少しだけ お付き合いください!

\何?/ >> 行っちゃう?

行っちゃう? >> 見てみる? 行こう 行こう!

(生徒たちの話し声)

(生徒たちの話し声)

♪~ “Mela!”

♪~

(穂刈) 〔桃井さんのヴィオラの音色は→

とっても温かいんですよ〕

〔ヴィオラって 縁の下の力持ちなんですよね〕

〔一見 目立たないようでも→

オーケストラにとって 大切な存在です〕

〔みんなに寄り添って さりげなく支えてくれる〕

〔あなたのお母さんに 似ているかもしれません〕

♪~

♪~

(拍手と歓声)

(校長) いや~ よかった!

受験生たちも 力をもらったと思います!

素晴らしい企画 ありがとうございました!

(朝陽) 私は何も… 企画したのは団員たちです。

(小野田) 本日は ありがとうございました!

(奏奈) ありがとうございました!

(拍手)

(エリ) あっ! あん時の…。

この間 あのおばさんに 亜美の 好きな曲 教えろって聞かれたの。

お… 今 何つった?

“Mela!” いいよね! 最後の大会で踊った曲だもんね。

うん。

(エリ) ってか亜美 どういう関係?

♪~

これ うちのお母さん。

(萌) え~! マジで?

ヤッバ! すごくない?

じゃ 動画もお母さんってこと? (萌) え~! すご~い!

元気出た カッコよかったよ。

この間は ひどいこと言ってごめん。

(はなをすする音) ううん。

(亜美) あのさ…。

私立に行ってもいい?

えっ…。

私もみんなと一緒に 好きなこと続けたい。

お母さん 応援する。

うん。

♪~

(初音) ハァ…。

ん? あれ? 常葉さんは?

♪~

(前園) 副編 これ 見てください。

📱♪~

(かおり) ウッソ!

(常葉) これぞ 地元から愛される オーケストラ。

こけら落とし公演が楽しみですね。

(本宮) 市長。 (常葉) あっ。

(本宮) そろそろよろしいですか? (常葉) あぁ…。

どうぞ どうぞ。

(本宮) 本日は うれしい ご報告がございます。

なんと あの 高階フィルハーモニック・オーケストラが→

現在 建設中の 西さいたまシンフォニーホールとの→

フランチャイズ契約を 内諾してくれました!

(常葉) えっ? >> えっ?

(常葉) 何を言ってるんだ あのホールは…。 (黒木) 一流オーケストラが→

うちに本拠地を置いてくれる ってことですか~!

(白井) すごいじゃないですか~! (拍手)

(常葉) ちょっと ちょっと… ちょっと待ってください。

高階フィルクラスのオケだと 1公演 1000万ですよ?

そんな予算は うちにはない。 (本宮) え~→

こちらは児玉交響楽団に関する 財政資料です。

玉響には毎年 県から2億→

市から7000万円の補助金が 拠出されております。

これだけの補助を受けながら 赤字続きの玉響を潰せば→

市の予算だけで高階フィルを 年7回呼べる計算になります。

フランチャイズ契約をすれば 公演料は さらに安くなりますし→

一流の音楽を定期的に 市民に届けることができる。

何といっても ホールを建てたのは高階組です。

今後も あらゆる面で→

良いお付き合いが 見込まれると思われます!

それでも 玉響にこだわる理由が おありですか?

(常葉) 分かりました。

では こけら落とし公演は…。

玉響と高階フィル→

双方に出演してもらいます。

(本宮) はぁ? \えっ?/

(常葉) そこで→

ホールの フランチャイズ契約を懸けた→

勝負をするんです! (白井) 勝負って!

(白井) 勝敗は どうやって決めるんですか?

(常葉) それは これから フェアな方法を検討します。

で もし 玉響が敗れたら?

(常葉) その時は…。

(小声で) 解散する。 >> 聞こえませんよ 市長!

(常葉) 負けたら 玉響は解散する!

\お~/

(本宮) そうなると 玉響をゴリ押しした市長も→

責任を取って お辞めになると そういう解釈でよろしいですか?

よろしいですね?

頭 痛い。

おはようございます!

おっ! (初音) みどりさん!

(穂刈) おはようございます。

お騒がせしましたが 休団するのは やめにしました。

\わ~!/ (拍手)

夫には渋い顔されたけど→

亜美が援護射撃してくれて。 (初音) よかった。

(ヨーゼフ) よし! 今日も張り切っていこう!

\イェ~イ!/

(チューニングの音)

(朝陽) おはようございます。 (団員たち) おはようございます。

朝陽!

久しぶり! 元気にしてた?

(朝陽) うおっ! (かおり) ク~! フフフ…!

フフフ… ウ~! (朝陽) わっ… ちょ…!

おい! (かおり) ハハハ!

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