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(陽子) パパが好き?
ママは?
(凪) 好きじゃ ない。
今のママは。
♪~
(急ブレーキの音)
(昂太) 何か分かったら連絡してくれ。
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)
(昂太) 凪はどこだ?
(昂太) 凪…?
凪?
どこにいる? 教えてくれ。
(陽子) 3人で初めて海に行った時のこと 覚えてる?
凪が砂浜を怖がって 泣いちゃって。
あなたは 凪を抱き上げて→
私の手をつないで歩いた。
3人で波打ち際を歩くのは→
すごく楽しかった。
その思い出を→
全部あなたが壊した。
この11年間は無駄だった。
誰に頼めば 公平に裁いてくれる?
(昂太) もう分かったよ! 何度謝らせれば気が済むんだよ!
(陽子) あなたは 一度も謝ってない!
(陽子) あなたのせい。
あなたが何もかも壊した。
仕事も お金も。
凪を奪うために 私が狂ってると思わせた。
もう終わり。
凪には会えない。
(昂太) どういう意味だ?
(陽子) やっと 親として 自信を持ち始めた私を→
めちゃくちゃにした。
(陽子) 自分が抑えられなくなって…。
(昂太) おい。
凪はどこだ?
答えろよ!
(陽子) 悪いのは全部あなた!
なのに 凪があなたの味方したから!
(昂太) それ…。
(陽子) 気付いたら持ってた。
(陽子 泣き声)
凪の匂い…。
(泣き声)
(陽子) 私は絶対に許さない。
あなたを苦しめるためなら どんなことだってする。
子供を失って 地獄を味わって。
(昂太) あ…。
え…。
うっ くぅ…。
うわぁ!
(陽子) あなたにだけは→
あの子を渡したくなかった。
(昂太) クソ…。
どうしたらいいんだ?
(ドアの開閉音)
(昂太) 凪…。
無事だったのか?
話が終わるまで待ってたんだけど。
(昂太) うん…。
もう大丈夫だから。
子供が生まれるって本当?
家のお金も全部使ったって 本当なの?
(昂太) それは… ごめんな。
>> 何で? (昂太) パパが悪かった でもな…。
>> 触るな! (昂太) 凪! パパはな お前のこと…。
>> もうパパじゃ ない! (昂太) 凪!
凪! (階段を駆け上がる音)
(ドアの開閉音)
(昂太) あんまりだろ…。
(陽子) 自業自得でしょ。
(昂太) 死んだと思わせた。
(陽子) 私の髪だけど?
(昂太) 凪の匂いって!
(陽子) 同じ匂いだから。
(昂太) あぁ!
(陽子) あなたは もう終わり。
全部 自分のせい。
(昂太) んあ~っ!!
(陽子) ハッ!
(昂太) あ…。
はっ…。
(陽子) ハァ ハァ…。
(朋美) どうしたの?
陽子さん!? え?
何があったの? (昂太) 俺がやった。
(朋美) 救急車。 (昂太) 警察もだ。
通報してくれ。 (小走りする音)
どうしたの?
ママ?
(朋美) あっ 救急です はい…。 (凪) ママ!
女性が 頭から血を流して倒れています。
(凪) ママ? ねぇ ママ?
(朋美) 住所… 住所は陽風台…。
(凪) ママ!
ママ!
(凪) ママ。
(凪) ママ!
(神崎) 親権 家 お金→
望み通りになりましたね。
(陽子) はい。
ホントにありがとうございます。 (神崎) いえ。
お疲れさまでした。
(陽子) 次は 私が神崎先生をお手伝いする番。
治療 ちゃんと続けてくださいね。
あ… はい。
(陽子) フフ。
あ~ そういえば 確か今日でしたね。
(神崎の声) 離婚条件をのめば 刑事処罰は求めない→
という内容で 示談書を取り交わしたので→
今日 釈放されるはずです。
(警官) ほら 降りろ。
ちゃんと歩け ほら! (峯田) うるせぇな。
(玄関のチャイム)
(理央) ママは?
(佐倉) 頭が痛いって寝込んでる。
何の用だ?
(理央) パパお願い 昂太さんを助けてあげて。
自分たちでやっていくんだろ?
(理央) 彼が今 大変なの 知ってるでしょ?
うちには関係ない。
(理央) 彼には 才能があるの。
絶対に成功する。
何年も嫁の稼ぎに頼ってた ひもだぞ!
あんな奴 助ける筋合いはない!
(理央) お願い… 見捨てないで。
お願いします。
あいつと別れなさい。
そうすれば お前も お腹の子供の面倒も→
一生 父さんが見る。
(理央) 別れない。
好きなの。
この子を産みたい。
どうしても一緒になりたいなら→
出てけ。
この土地から 出ていきなさい。
ここには もう お前の居場所はない。
(理央) 分かった。
♪~
お待たせいたしました。
ごゆっくりどうぞ。
(陽子) フッ。 (芽衣) フフフ…。
(陽子) 私たちがケンカしたみたいに 見えたかな?
>> 先生と私が殴り合い? フフフ。 (陽子) ハハっ。
(陽子) 頑張ったわね。
犯罪歴があるから しばらくは 出てこられないだろうって→
弁護士さんが。
先生が書いてくれた 診断書のおかげで→
日常的に暴力受けてるって 警察も分かってくれた。
全部 先生のおかげ。
(陽子) 私は何にもしてない。
あなたが自分で踏み出したのよ。
どうやって抜け出すのか 見せてくれた。
(陽子) 私は あなたを利用した。
ホントにごめんなさい。
利用してって言ったのは私だから。
(陽子) どうして助けてくれたの?
先生が 初めてだったから。
見ないふりをしなかった人。
初めて 信じられる人に出会えた。
(陽子) あなたなら これから いくらでも そういう人に出会える。
(陽子) ねぇ お腹すかない?
何か食べよっか。 >> はい。
(実玖) わぁ~! >> わぁ~ ビックリした。
うんとね… あげる!
(実玖) どっちがいい?
(凪) じゃあ こっち。
ありがとう! (実玖) うん。
ねぇ 映画さ~ 何か面白いのない?
(高梨) 大庭先生 ご足労をおかけしてすみません。
(大庭) たまには 古巣に来るのも悪くない。
大まかには お電話で説明した通りなんですが。
患者に昂太を尾行させたって?
(陽子) 言い訳はしません。
この病院の理事でもある 大庭先生に→
いろいろと ご相談しなければと思いまして。
なるほど。
(陽子) 処分は受けます。
陽子先生…。
お前さんは この病院から私を追い出した時→
アルコール依存症の検査をした。
(陽子) 結果 先生はアルコール依存症と 診断されました。
連れ合いを亡くしたんだ。
耐え難い苦しみだったよ。
おかしくなるのは当然だ。
だろ?
急なことでしたからね。
旦那の裏切りは 耐え難いものだったか?
(陽子) 私にとっては→
肉親を亡くすより ずっと…。
そうか。
院長。
彼女は大丈夫です。
酒や薬に逃げることなく ちゃんと立ってる。
問題なし。
これが私の意見です。
(大庭) それと→
傷の一つや二つ 抱えてる人間の方が→
いい医者になると 私は思いますよ。
(陽子) 大庭先生。
(陽子) ありがとうございました。
本当のことを話しただけだよ。
(陽子) 先生。 >> ん?
(陽子) 私 仕事を続けるべきかどうか→
迷ってます。
医者は お前さんの 天職だと私は思ってるよ。
だから この病院の副院長も推薦した。
まぁ いろいろあるだろうが→
前に進みなさい。
♪~
(ドアが開く音) (佳奈子) 陽子。
(佳奈子) どっか遠くに引っ越すんだって。
出産も そこでするみたい。
(陽子) そう。
(佳奈子) はぁ~。
昂太もとうとう この町を出ちゃうんだな。
狭い町だし その方がお互いのためか。
ちゃんと 言ってなかったんだけど…。
ごめんね。
でも私は ホントに 誰も傷つけたくなかっただけなの。
(陽子) 分かってる。
ほっとした…。
(陽子) フフフ。 >> フフフ。
今度 飲みに行こうよ 独身同士で。
(基樹) あ…。
(佳奈子) あの2人 な~んか変わったよね。
あの基樹が 尻に敷かれちゃってさ。
今日も これから妊活相談。 (陽子) え?
そうなの? >> うん。
あっ 守秘義務。
これ 聞かなかったってことで。
じゃ 行ってきます。
(佳奈子) こんにちは。 (基樹) こんにちは。
(佳奈子) 待ってたわよ~ はい どうぞ。 (基樹) お願いします。
(陽子) ⟨夫婦って何だろう?⟩
⟨愛し合って 一緒に歩んできたはずなのに→
なぜ裏切り 傷つけ合うのか⟩
♪~
(陽子) ⟨愛したから? 憎んだから?⟩
(昂太) ありがとう 持つよ。
(陽子) ⟨愚かな人間だから?⟩
♪~
(陽子) 凪 ゲーム教えて。 (凪) うん。
♪~
えっとね まず…。
♪~
(陽子) ⟨何が正解だったのか→
答えは分からない⟩
♪~
(車の走行音)
(陽子) ⟨でも 私は→
もう振り返らない⟩
\誰か 救急車!/
\誰か~!/
♪~
(陽子) 医者です。
119番に連絡を。 >> はい。
(陽子) 大丈夫ですか? 聞こえますか?
ママ。
(陽子) 凪。
ありがとう。
(心臓マッサージをする音)
分かりますか?
(心臓マッサージをする音)
分かりますか?
(心臓マッサージをする音)
♪~
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