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(琥太郎) 下山達郎さん→
宮地さんを殺したのは あなたですね。
(下山) 警察ごっこしてんじゃねえよ!
(隼人) 琥太郎! (スタンガンの音)
(隼人) 後は警察の捜査に任せよう。
(琥太郎) ただいま戻りました。
汐梨さんは? (隼人) いない。
汐梨さんのバッグに GPS仕込んでおいた。
(琥太郎) 凛ちゃん 前!
今の感じ もしかして…! (隼人) 戻ってきた~!
(琥太郎) 下山の方は? (隼人) 死刑が確定…。
汐梨さんの冤罪が証明されたんだ。
(琥太郎) 《3件のうち1件について 関与を認めたものの→
残る2件については 無罪を主張している》
📺(宝来) 4月20日 月曜日 ニュースチェイスの時間です。→
みなさん この週末は どのように過ごされてましたか?
お天気もよかったので…。
(隼人) おいす~。 (琥太郎) あ おはよう。
(隼人) 本当に戻ってきたんだな 俺達。
(琥太郎) うん。ホントにすごい事だよね。 (隼人) うん。
(琥太郎) 7年間で ここまで 印象が変わらない宝来アナ。
やっぱり奇跡だよ。 (隼人) そこ!?
📺(宝来) それでは みなさんご一緒に→
宝来ジャンケン ジャンケンポン!
(隼人) おお 勝った!やった~。
(琥太郎) でも 長袖か…。
(隼人) ん?何? (琥太郎) 何でもない。
いや 何か 不思議な感覚だよな。
(隼人) 何が?
(琥太郎) いや 俺達 ホントに 7年前にいってたのかなって。
(隼人) 確かに。
でも 間違いなく汐梨さんは 死刑にならずに済んだ。
お前が信じ続けた結果だよ。
(琥太郎) まあ。
(隼人) てか 凛は?寝てんの?
(琥太郎) 凛ちゃんなら 慌てて役場に出勤してったよ。 (隼人) 何で?
(琥太郎) ほら 俺達がタイムスリップしてる間→
凛ちゃん 無断欠勤してる事になってるから。
(隼人) そうなんだ…何日間?
(琥太郎) 17日間。
(隼人) 17日間!?
♪~
(凛) 本当にすみませんでした!
溜まってる仕事は すぐに片付けます。
(柏田) 本当に心配したんだからさ~。
連絡くらいちょうだいよ~ ねっ。
(凛) はい。申し訳ありません。
(琥太郎) タイムスリップで 移動してる期間は→
おそらく ちょうど7年。 (隼人) ほお。
(琥太郎) 俺達は最初 2026年の4月2日から→
2019年の4月2日に タイムスリップした。 (隼人) うん。
(琥太郎) で そこから 2019年で→
17日間 過ごして→
2019年の4月19日時点から→
2026年の4月19日に戻ってきた。
(隼人) うん。だから凛が 無断欠勤扱いになったって訳か。
(琥太郎) まあ よくよく聞いてみたら→
凛ちゃん 映画の撮影のために 有休もとってたみたいだし→
そこまで 致命的ではなかったみたいだけど。
(隼人) 俺達は しがないフリーランスだからね。
17日間いなくなろうが 何の影響もない。
(琥太郎) まあね。
(隼人) あ~あ。もっと 社会から必要とされてぇな~。
(琥太郎) ほんとに思ってるか?それ。
(隼人) 思ってるよ。そのためにも→
今回のドキュメンタリーが 話題になってくんないと。
(琥太郎) うん。
(モニタ)潔く罪を認めた方がいいですよ。
(隼人) すげ~よ。
犯人が自供する瞬間なんて なかなか撮れるもんじゃないよ。
これは日本中 いや 世界中がひっくり返るぞ。
(琥太郎) うん。
(隼人) 監督 プランって見えてます?
(琥太郎) え~ まあ 冤罪被害者になりかけた→
大隈汐梨さんの目線を軸に やっていこうと思ってますけど。
(隼人) いいっすね~ それ。
(モニタ)(隼人) あなたが殺したのは 宮地さんだけじゃないですよね。→
3件の遺体 全てに→
チョークの粉が かかっていました。
(モニタ)同一犯に見せようとしただけだ。
(琥太郎) ネットの記事で見たんだけどさ→
下山は 第1 第2の事件に関しては→
最後まで容疑を否認してたって。
(隼人) ああ…そうなのか。
でも シフト表を見たら 現場近くにいたんだよな。
(琥太郎) まあ。
(隼人) 警察がしっかり調べて→
下山が犯人だって 断定したんだから→
ある程度は 信用していいんじゃね~の?
(琥太郎) う~ん。
(隼人) とりあえず 使えそうな素材 ピックアップしてみよう。
(琥太郎) わかった。
(モニタ)人を殺しましたか?
(モニタ)(汐梨) いいえ 殺していません。 (隼人) やっぱきれいだよな~ 汐梨さん。
昨日まで 1つ屋根の下で暮らしてたなんて。
(琥太郎) てか この動画使うってなったら→
汐梨さんの承諾いるよね。
(凛) え…汐梨さんの現住所ですか?
(琥太郎) 凛ちゃん 役場勤務だから 何か→
調べられたりしないかなと思って。
📱調べられなくはないですけど→
(凛) 私 死ぬ程 仕事溜まってて。→
あと 個人情報ですから 教えられませんよ。
(隼人) そこをちょっと 融通利かしてもらって。
📱気になるでしょ?凛ちゃんも。 (琥太郎) 今 汐梨さんが 何してるかとか。
(凛) それは まあ。
(琥太郎) あ あと あの事件を追ってた 2人組の刑事いたじゃん。 (隼人) しかめっ面とゆるキャラな。
(琥太郎) あの2人にも インタビューしたいなと思って。
(凛) 警察関係者への取材は ハードル高いと思いますけど。
📱わかってる。でも ひとまず→
(隼人) 今 どこの部署にいるかだけでも 調べてもらえない?
(凛) え~。
(琥太郎) いい作品 作るためだからさ。
(凛) わかりましたよ。
(隼人) そもそも道あってんの?これ。
(琥太郎) いや…あの事件の直後→
刑事課から地域課に 異動になったみたいで→
で 今はこの先にある その… 駐在所で勤務してるらしいよ。
(隼人) 汐梨さんの住所は どうだって?
(琥太郎) それは まだ。
(隼人) にしても山奥だな…。
何かやらかして 飛ばされたのかね→
あのゆるキャラ。 (琥太郎) それは あるかもね。
(隼人) ああ…。
(琥太郎) あの人に話聞こう。 (隼人) うん。ちょっと待って。
ハァ ハァ…。 (琥太郎) ハァ ハァ…。
ハァ ハァ…。 (隼人) ハァ ハァ…。
(琥太郎) あの…すみません。
(深沢) はい 何かありました?
(隼人) あ…。
だよね?
(琥太郎) うん。
(隼人) えっと…。
玉石駐在所勤務の 深沢心太さんですよね?
はい。
あれ どっかで お会いしたことありましたっけ?
(隼人) あ いや~…→
会ったことは ないと思いますけど…。
いいや 何か 声も どっかで聴き覚えあるような…。
(隼人) そう…ですかね。 (琥太郎) あの…僕達→
ドキュメンタリーを 撮影してまして。
>> へえ ドキュメンタリー? (琥太郎) ええ。
深沢さん 7年前の→
教師連続殺害事件 担当されてましたよね。
>> ああ…ええ。
(琥太郎) その件について お話 聞けないかと思って。
>> そのために わざわざ こんなに遠い所まで?
(琥太郎) いかがですか? >> いいっすよ。
(琥太郎) え いいんですか。 >> いいっすよ。
(隼人) あ 動画も回しても…。 >> ああ いいっすよ。
(隼人) いいんですか? (深沢) いいっすよ。
あの~ もう 顔が映らないで→
僕だって分からなければ いいですよ。
(琥太郎) あ…アハハ… いや 正直 驚いてます。
警察の方って こういうの嫌いなのかと。
あ~ まあ 暇なんでね 死ぬほど。 全然いいっすよ。
あ…いいロケーションありますよ あっちに。→
そっちで撮ります?
じゃあ 着替えた方がいいですかね 服も。
(琥太郎) あ いや あの 服は そのままで大丈夫です。 (深沢) ああ そうですか。
(琥太郎) はい。 >> それじゃあ 顔だけ洗ってきますね。
(隼人) ん? (琥太郎) 顔? (深沢) 粉が。
粉が ほら。
(隼人) ゆるいな~ 相変わらず。
ああ…。
洗います? (隼人) 大丈夫です。 (琥太郎) 結構です。
(深沢) そう言えば あの事件 犯人逮捕できたの→
警察の手柄じゃないって 知ってます? (琥太郎) え?
>> なんか匿名の通報があって 警察が駆けつけたら→
犯人が気絶してて。
で 自供の動画データが 残されてたんですよ。
(琥太郎) そうなんですね。 >> ええ。
結局 通報してきた人物の事は わからずじまいで→
当時 いろんな憶測が 飛び交ってましたよ。
キツネや天狗の類いの仕業とか→
未来人がやって来て 解決してくれたとか。
(琥太郎) 未来人ですか…。 (隼人) ありえない話じゃないですね。
(深沢) あ~ ほら このあたり どうですか?→
ね~ 画的にも。奥行もいいし。→
景色もほら ダイナミック!
(琥太郎) あ じゃあ ここにしましょうか。 (深沢) あ~ そうしましょう。
(琥太郎) 警察は最初 大隈汐梨さんを→
指名手配してたと 思うんですけど→
あれは どういった経緯で?
ええ。防犯カメラの映像と 凶器に残った指紋。
それと 現場での 争った形跡などから→
被害者の小谷が 大隈に性的な行為を強要し→
それに抵抗した大隈が 殺害に及んだ→
そう見られてました。
(隼人) 性的な行為…初耳だな。
(琥太郎) え~ 第1の事件 第2の事件も→
下山達郎の犯行だと 断定した決め手は何ですか?
下山が逮捕された後 下山の自宅のアパートから→
第2の事件で使ったと思われる 凶器のナイフが見つかったんです。
(琥太郎) そうだったんですね。
下山は 最後まで否認していましたが→
物証が決定打となって。→
は~っ…ただ…。
(琥太郎) ただ?
僕のバディだった伊藤さんは→
その結果に 全然 納得いってなくて。
あっ…あの~ 伊藤さんの名前だけ。→
ごめんなさい。 (琥太郎) あ もちろんです。
伊藤さんは 上からの命令を無視して→
ずっと大隈汐梨の行方を 追ってました。
関係者の家に 勝手に押し入ろうとしたりして→
もう大分 暴走しましたよ。
それがあって 刑事課から 他の部署に異動になって。
その とばっちりで 僕も。
(琥太郎) 伊藤さんは その後…。
あ~ すぐに警察 辞めてましたよ。
(琥太郎) 理由は?
大隈汐梨を 追うためじゃないですか?→
執念 半端なかったんで。→
今も追ってんじゃないかな。
(琥太郎) ちなみに 今どちらにいるんですかね?
(深沢) あ~ 警察辞めてから 一度もお会いしてないんで。
あ~ でも 伊藤さんの奥さんの 実家が 隣町にあるとかで→
そこに 移動されたって 聞きましたけど。
(琥太郎) 住所とかって ご存じだったりします?
(隼人) あ てかさ 第1事件の被害者 小谷隆一がさ→
汐梨さんを 襲おうとしてたって話→
汐梨さん 何も言ってなかったよな。
>> 〔小谷先生は 高校時代の 部活の顧問だったんです。→
歩きながら 少し話をしました〕
(隼人) やっぱ 内容的に 言いたくなかったのかな。
(琥太郎) それも あるかもしれないけど。
あった。伊藤さんの奥さんの実家。
(隼人) 明日にでも行ってみるか。 (琥太郎) 今日じゃなくて?
(隼人) 今日は この後→
カルムス特製カレーを 食べに行きます。
(琥太郎) お前 ほんと好きだね~ カルムス。
あ でも 7年経ってるけど まだあるかな。
(隼人) あんな かわいい店員さんがいて→
あんな おいしいカレーを出す店→
つぶれる訳…。
ない! (琥太郎) 中華料理屋…。
(隼人) いや 業態を変えただけかもしれない。
入るぞ。
(店員) ありがとうございました。 (ドアが閉まる音)
(隼人) 何もかもが変わってた…。
(琥太郎) だと思ったけど。 (隼人) いっそのこと→
めっちゃ不味いとかだったら 思いっきり怒れるのにさ。
回鍋肉 めっちゃうまいし 接客 丁寧だし→
食後にミントまでくれるし… もう!
(琥太郎) どういう感情なんだよ それ。
(隼人) うまっ。
でも ダメだ。 受け入れらんない。
凪音ちゃんの カルムス特製カレーが→
もう食べれないなんて…。
はぁ…。
(隼人) あ~っ…。
あっ!あの すいません。
ここって 以前 カフェでしたよね?
いつ頃なくなったか ご存じですか?
随分前だったと思うわよ。 2019年頃だったかな。
(隼人) そんなすぐに…。
どっかに 移転したとかっていう話は…。
>> あ~ 聞かないわね。→
ああ そう 確か… 感じのいい娘さんいたでしょ?
(隼人) ああ 凪音ちゃん。
>> あの子の療養のために 引っ越すって。
(隼人) え?
♪~
♪~
(隼人) う~!
うん?
ダメだ。 俺では あの味が出せん…。
(琥太郎) まぁでも あの… 不味くはないから。
(隼人) あのさ 誰でも それなりに 美味しく作れるカレーで→
不味くないは 最低の評価だから。
(琥太郎) ごめん。 (ドアが開く音) (凛) ただいま。
あ カレーのいい匂い… 誰が作ったんですか?
(隼人) ああ 俺だけど あんま期待しない方がいいよ。
(凛) カレーなんてね 大体誰が作っても それなりに美味しく…。
(凛) 不味くはないです。 (隼人) 大丈夫 もう二度と作らないから。
(琥太郎) てか 凛ちゃん 色々と調べてくれてありがとね。
今日 深沢さん 会ってきた。
(凛) ああ どうでした? (隼人) 大分 変わってた。
(凛) やっぱ太ってました? それとも激やせしてたとか。
(隼人) う~んとね… 年月には逆らえないんだな~って。
(凛) へぇ…あ 頼まれてた→
汐梨さんの住所なんですけど。
(琥太郎) わかったの? (凛) 2019年の6月に→
東京の練馬に引っ越してました。
(琥太郎) 東京に…? (凛) でも もう そこには→
住んでないみたいで その先の事は まだ追えてません。
(琥太郎) 2019年の6月に 引っ越したって事は→
あの事件の後すぐだよな。
(隼人) この街で 色々 嫌な思いもしただろうし→
住みにくかったんだろうな。
(凛) それとは別で もう1つ 気になる情報を→
手にしたんですけど…。
(隼人) 何?
(凛) 4人目の犠牲者になる予定だった 鮫島先生なんですけど→
もう亡くなってました。
(琥太郎) え…いつ?
(凛) 2019年の5月19日→
元々殺害されるはずだった時期と ほぼ同じタイミングで…。
(隼人) 何があったの?
(凛) 高校の 屋上から転落したみたいです。
事故として処理されています。
(凛) それと関連してるかは わからないんですけど→
同じ日に 女子生徒も 屋上から転落して→
亡くなってるみたいです。
(隼人) 同じ日に2人が転落って あり得るか?
あ…鮫島先生が その子と付き合ってて→
2人で死のうとしたとか? (凛) それはないです!
(隼人) どうして言いきれんだよ?
(凛) いや…私も その頃 その高校に通ってて→
そんな噂は聞いた事ないんで。 (隼人) ふ~ん。
(琥太郎) てか…休んでる間に 溜まってた仕事がある中で→
よく調べてくれたね。
(凛) 溜まってた仕事は 1日で処理したんで。
(隼人・琥太郎) おお…。
(琥太郎) 多分…隼人。 (隼人) はい。
(隼人) ごめんね あの…。
あ~…お父さんかお母さんって いたりするかな?
(伊藤瑞都) ママー! (戸が開く音)
(伊藤 都) どうしたの みっくん。→
何か…?
(琥太郎) あの…突然すいません。
わたくし ドキュメンタリー映画の 監督をしてます→
坂部と申します。 (隼人) カメラマンの馬渕です。
はあ…。
(琥太郎) こちら 津木川警察署に 勤務されてた→
伊藤 剛さんの奥様の ご実家だと伺ったんですが→
伊藤さんとお話しできたらなと 思いまして…。
夫でしたら 亡くなりました。
(隼人) えっ…。
(琥太郎) えっ…?
(鈴の音)
(都) こちら どうぞ。 (隼人) すいません。
(琥太郎) すいません。
>> 葬儀は内々で済ませたもので→
ご友人には連絡がいっておらず…。
(琥太郎) あ いえ あの…→
亡くなられたのって いつ頃ですか。
>> 2021年なので 5年ほど前ですね。
(隼人) それは…ご病気か何かで。
交通事故です。
東京の方に調査に行った際に。
(隼人) 調査…?と言いますと。
夫は 警察を辞めた後 個人で探偵をしていたんです。
(琥太郎) その交通事故ってのは 具体的には…。
交通量の多い交差点で→
夫が突然 路上に 飛び出してきたという話でした。
警察からは→
自殺の可能性もあるというような 言い方をされました。
でも 自殺をするような 人ではないと→
今でも思っています。
(琥太郎) その当時の伊藤さんが 調査していた内容とかって…。
>> 東京には 人捜しにいくと 言っていたような。
(琥太郎) どんな人ですか? (都) そこまでは…。
(琥太郎) あ…この人ではないですか?
その人の写真を見た事があります。
主人のコートの ポケットに入っていて→
どういう方なのかは 聞けませんでしたけど。
(琥太郎) そうですか…。
(琥太郎) 突然押しかけて すいませんでした。
あの…伊藤さんの事 何かわかれば すぐにご連絡させて頂きます。
>> よろしくお願いします。 (琥太郎) 失礼します。
♪~
(隼人) ごめんね 突然。
♪~
(隼人) おかしいよ 何で伊藤さんが…。
覚えてないか?
あの…別荘から 酒買いに行った時…。
(伊藤 剛) 〔おい 君達!→
飲酒運転じゃないよね? 確認させてもらえる?〕
(隼人の声) 今思うと あれ 伊藤さんだったんだよ。
(琥太郎) ああ…言われてみれば。
(隼人) あれは 俺達が 2019年に戻る前の 2026年4月。
その時 あの人は生きてた。
交通事故になんて 遭ってないんだよ。
どうして死んじゃったんだよ…。
(ドアの開閉音) (琥太郎) ただいま。
(凛) やっと帰ってきた。
(隼人) 何 待ってたの? (凛) はい。
ここ7年で教師が不審死した ケースについて→
調べてみたんですけど 気になる記事を見つけて。
(琥太郎) 気になる記事? (凛) これです。
2019年6月14日に起きた 事故についての記事なんですけど。
被害者は丸藤健次郎さん 31歳 中学校教師。
堤防からの落水事故で 命を落としています。
(隼人) もしかして これ…。
(凛) はい。私も名前を見て 気付いたんですけど→
この 丸藤健次郎さんって人 教師連続殺害事件で→
5番目に殺害されてたはずの 人なんです。
鮫島先生のケースと同じです。
犯人の下山が 逮捕されたことによって→
殺害されるはずのなかった 被害者が亡くなってるんです。
(隼人) マジか…。
(凛) 琥太郎さん…下山って 本当に犯人だったんですかね。
本当の犯人は まだ野放しになっていて→
目立たないよう 事故に見せかけて→
第4・第5の殺害を遂行している。
その可能性は ありませんかね?
(隼人) え…ってことは…。
(凛) 第1・第2の事件の犯人は 下山以外の別の誰かで→
その人物こそが 教師連続殺害事件の→
真犯人なのではないでしょうか。
(隼人) 誰なんだよ その真犯人って?
(凛) お2人も うすうす 気付いてるんじゃないんですか。
(隼人) え?
(凛) 隼人さん 私達が 2026年に戻ってくる直前に→
GPSで汐梨さんの居場所 確認しましたよね。 (隼人) ああ。
〔汐梨さんが止まった。→
菱沼5の7の6…〕
(凛) 菱沼5の7の6の 住所を調べてみました。
そこは 下山達郎が住んでた アパートの住所でした。
(隼人) 何で汐梨さんが 下山のアパートなんかに…。
(琥太郎) 下山に 罪をなすりつけるために→
自分が殺害した時に使った 証拠品を置きに行った…。
〔下山の自宅のアパートから→
凶器のナイフが 見つかったんです〕
(凛) そうだとしたら説明はつきます。
(隼人) マジか…汐梨さんが…。
じゃあ アレも…。
(凛) アレって何ですか。
(隼人) 伊藤さんも亡くなってたんだ。
(凛) え…。
(隼人) 5年前 汐梨さんの行方を追って 東京に行って→
そこで交通事故に遭ったって。
俺達がタイムスリップする前 そんな事故はなかった。
じゃあ どうして そんな事が起きたのか→
考えられる理由は1つ。
俺達が過去を変えたから。
そして その一番の変化は…。
汐梨さんが捕まってないって事。
(凛) じゃあ 伊藤さんの事も汐梨さんが…。
(隼人) なあ 琥太郎→
俺達 とんでもない間違いを しちゃったんじゃないのか?
(琥太郎) まだ そうと 決まったわけじゃないから。
(隼人) お前 まだ汐梨さんを庇うのか?
(琥太郎) 今の話には不確定要素が多すぎる。
ねえ 凛ちゃん 今の汐梨さんの 住所って まだ分からない?
今の汐梨さんに会いたい。 会って話をしておきたい。
(凛) それは難しいと思います。 (琥太郎) 何で?
(凛) 汐梨さんは 数年間 東京に住んだ後→
海外に移住してます。 それが5年前。
(琥太郎) 〔亡くなられたのって いつ頃ですか〕
〔5年程前ですね〕
(隼人) 伊藤さんを殺した後 国外逃亡したって可能性も…。
(凛) その後の行方は分かりません。
でも 警察からも見つからないよう 身を隠しているとしたら→
おそらく私達が見つける事は 不可能です。
(琥太郎) じゃあ もう1回行ってみよう 7年前に。
(隼人) は?タイムスリップなんて 特殊な出来事→
そう何回も起こるはずないって。 (琥太郎) ダメ元でもいいから→
もう1回 津木見湖に行ってみないか。
(隼人) 何か危なっかしいな。
(琥太郎) あの日も俺が運転してたから。
(凛) 大きな光が近づいてきたのって 確か この辺でしたよね。
(琥太郎) ねえ あれって…。
(隼人) ただの対向車だよ。
(凛) スマホも生きてます。
(琥太郎) もう1往復してみてもいいかな。
(凛) はい。
(店員) ありがとうございました。
(凛) どうでした?
(琥太郎) 2026年…。
(隼人) だろうな。
あんな奇跡 何度も起こっちゃくんないよ。
(凛) そういえば隼人さん 前回タイムスリップした時→
動画 回してましたよね? (隼人) ああ 回してたよ。
(凛) その映像の中に ヒントがあるかも。
(隼人) ああ…タイムマシンに乗った 未来人が映ってるとか?
(凛) いや そんなファンタジーは ないと思いますけど→
ほら あの時と 条件 同じにすれば→
同じように タイムスリップできるかも。
(隼人) 一応 動画 共有しておくよ。
とりあえず 今日は帰ろう。 いいな?
琥太郎。
(琥太郎) うん。
(モニタ)道 ムズイって。
(モニタ)(隼人) 撮影にも適した いい時期だよな~。
(モニタ)(凛) 私 あんま好きじゃ ないんですよね 4月って。
(凛) はぁ~。
💻(隼人) あなたが殺したのは 宮地さんだけじゃないですよね。→
3件の遺体 全てにチョークの 粉が かかっていました。
💻 同一犯に見せようとしただけだ。 (隼人) ん…。
あ…来んな…。
やめろ…→
やめろ…!
(隼人) 何だ…。
(琥太郎) どんな夢見てんだよ。
(隼人) あ…。
(隼人) クラスの女子 全員から告白されまくる夢。
(琥太郎) うそつけ 明らかに悪夢だったろ。
(隼人) ってか ずっと起きてんの?
(琥太郎) まあ。
(隼人) 何回 見返すんだよ それ。
(琥太郎) これだけじゃない。 7年前の動画 全部 見返してる。
(隼人) 映画の為? (琥太郎) いや 真犯人を見つける ヒントにならないかなと思って。
(隼人) もう いいだろ。
(琥太郎) え?
(隼人) 俺も色々考えたんだよ。
(琥太郎) いや 寝てたけど。
(隼人) 寝る前に考えたんだよ。
そもそも 今 撮れてる素材だけで→
十分 世の中をあっと言わせる ドキュメンタリーが作れる。
仮に過去に戻れたとして 何が変わる?
俺達が介入したせいで→
本来 死ぬはずのない 伊藤さんが死んだんだ。
(隼人) これ以上の最悪を 引き起こさないなんて→
誰が言いきれる?
琥太郎 俺達は できる事はやったって。
(隼人) おはよう。 (凛) おはようございます。早いですね。
(隼人) そうか? (凛) いつも琥太郎さんの方が 早く起きてくるから。
(隼人) あ~。琥太郎さ ほぼほぼ徹夜で 撮影した動画 見直してたから。
(凛) あっ 私もタイムスリップの 瞬間の動画を→
何度か見返してみたんです。 (隼人) 何か分かった?
(凛) 特には…。でも 正確な時間帯とか 場所はメモしておきました。
(隼人) お~。
(琥太郎) おはよう。 (隼人) おはよう。 もっと寝てりゃあ いいのに。
(凛) 明らかに 寝不足ぅな顔してますよ。
(琥太郎) 2人に話したい事あって。
(隼人) 何?
(琥太郎) 昨日の夜 過去のインタビュー動画 見返してて→
自分なりに結論を出したんだ。
(凛) 結論…?
(琥太郎) まず 下山達郎は 1人しか殺してない。
宮地輝明殺害の件は 認めたのに対して 他の2人は→
7年もの間 ずっと否認し 続けてるのは それが事実だから。
(凛) じゃあ やっぱり汐梨さんが…。
(琥太郎) いや だからといって汐梨さんが 真犯人だとは言い切れない。
(隼人) は? (凛) それは どうしてですか?
(琥太郎) インタビューした時の 汐梨さんには ところどころ→
嘘をついてるような印象があった。
例えば…第1事件の直前に→
小谷先生と会って 何してたかって聞いた時とか。
〔歩きながら 少し話をしました〕
(琥太郎) 〔そのあと 何故 走っていたんですか?〕
〔近所のスーパーが 閉まる時間で〕
(琥太郎) あの話は 実際 嘘というか→
ホントのことを隠してた。 でも…。
〔あなたは… 人を殺しましたか?〕
〔いいえ 殺していません〕
(琥太郎) 殺してないって答えた あの言葉は→
どう考えても 嘘だとは思えないんだよね。
(隼人) それって お前の直感みたいなもんだろ?
まだ それを信じろって言うのか?
(琥太郎) それと…もうひとつ 隼人。
(琥太郎) お前も嘘ついてるだろ。
(隼人) は?
(琥太郎) 本当は お前も過去に戻りたい。
戻れば もっといいものが 撮れると思ってる。
そうでしょ?
(隼人) 何 言ってんだよ。
(琥太郎) 長年一緒にいる分 お前の嘘が 一番わかりやすいんだよ。
(琥太郎) 何が引っかかってる?
何で過去に戻りたくないって 言い張るんだよ?
(隼人) そもそも過去に戻れる方法なんか ないだろ。
(琥太郎) 今は方法じゃなくて 隼人の気持ちを聞いてるの。
(隼人) 正直なこと言うと ビビってる。
下山を問い詰めた時 抵抗されて 俺達は殺されそうになった。
(隼人の声) 俺は身動きが取れなかった。
7年前に戻るってことは 俺達は→
また犯人と対峙しなきゃ いけないかもしれない。
その挙句 今より悪い未来に ならないとも言い切れない。→
それで また犠牲者が 増えるくらいなら→
このままでいい。
そう思っちゃダメか?
(琥太郎) そりゃ 俺だって怖いよ。
でも 真実に目を向けないままじゃ ドキュメンタリー映画は撮れない。
それは お前だって よく わかってるだろ。
📺(宝来) おはようございます。→
4月23日 木曜日 ニュースチェイスの時間です。→
朝の通勤通学の時間帯 駅やバス停では…。
(琥太郎) ノースリーブだ。
(隼人) ホントだ 何で?
(凛) 今 アナウンサーの衣裳の話は どうでもいいでしょ?
(琥太郎) いや… あ そうじゃなくて その…→
元々の2026年では既に 宝来アナ→
ノースリーブ 着られなくなってたからさ。
〔サイン会か何かで 迷惑ファンに襲われて→
腕 怪我すんだよ。→
それ以来 ノースリーブ 見られなくなるんだった〕
(凛) でも 着てますよ ノースリーブ。
(琥太郎) 届いたんだ。
(隼人) え?
(琥太郎) 俺 2019年にいる間に→
宝来アナのSNSアカウントに DM送ったんだよ。
(凛) 〔行きましょう〕 (琥太郎) 〔あ ちょっと待って。→
メッセージを…〕
(琥太郎の声) 2022年8月8日に→
迷惑ファンに襲われる 可能性があるから→
気を付けてくださいって。→
そのDMを 宝来アナが信じてくれた。
だから 未来が変わった。
(隼人) 本当に送ったんだ。
(凛) でも よく事件の日付 覚えてましたね。
(琥太郎) そりゃ覚えてるよ。
俺の24歳の 誕生日だったんだから。
あの哀しいニュースが 飛び込んできたの。
(凛) なるほど…。
(琥太郎) なぁ隼人→
宝来アナが ノースリーブを着られる未来と→
着られない未来 どっちが素敵だと思う?
(隼人) は?
いや…まあ そりゃ着れる方だろ。
(琥太郎) そうなんだよ。
ちゃんと変えられる。
前より いい未来は 作れるはずなんだよ。
俺達の行動次第では。
死なないはずだった 伊藤さんのことも救える。
第4 第5の犠牲者を 出さないことだってできる。
その可能性に賭けてみない?
♪~
(凛) それと もし もう一度 戻れるなら→
準備していけるんです。
(隼人) 準備?
(凛) 今は不審死とされている 第4 第5の事件を→
しっかり下調べして 7年前に戻ることが出来たら→
前より犯人を止められる 可能性は高くなる。
前回 私達が犯したようなミスは もうなくなります。
(隼人) 何だよ…→
凛…お前も過去に戻りたいのか。 ビビってねえのかよ。
(凛) ビビってるに決まってるでしょ。
でも 私だって 責任を感じてるんです。
私が もっと ちゃんと 事件のことを覚えていれば→
救える人だって いたはずなんです。
♪~
(凛) だから 今度こそ 真犯人を捕まえたい。
そういう気持ちでいます。
♪~
(隼人) マジか。
お前まで それ言い出したら…。
♪~
(隼人) 行かない訳にはいかないだろ。
(琥太郎) 行こう。
もう一度 準備を整えて 2019年に。
♪~
(琥太郎) 機材 これで全部? (隼人) うん…。
あと これ。 (琥太郎) 何?これ。
(隼人) 晩酌用の酒。
(琥太郎) お酒は7年前でも買えるだろ。
(凛) すいません お待たせしました。
(琥太郎) 荷物 多くない?
(凛) 前回 服とか化粧品なくて 苦労したんで。
あ リサーチした資料は データで用意しときました。
(琥太郎) いいじゃん。
♪~
(琥太郎) 隼人? (隼人) あ ごめん。
よし…。
よし!お待たせ。
(凛) まぁ 今日タイムスリップ できるとは限りませんけど。
(琥太郎) そうだね。 でも 何度でもトライしよう。
過去に戻れるまで。
(隼人) うん。
(琥太郎) よし。
(凛) 場所は この辺り 時間も あの時と同じくらい。
(隼人) どうだ?行けそうな感じする?
(琥太郎) いや わかんないよ…。
(琥太郎) 待って…来た!
来た! (凛) え…。
♪~
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