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(愛子) 私 今 すっごく幸せです。
(誠一) 子会社に出向になった。
(彩香) あの女の仕業でしょ。
(誠一) 彩香は 愛子に負けたくないだけだろ?
(誠一) あっ 愛子。
少し… 話せませんか?
>> \ごゆっくり どうぞ/ \ありがとうございます/
(愛子) 少しだけ休憩もらった。
(誠一) ごめん 仕事中に。
(愛子) うん…。
(誠一) ここ 長いの?
(愛子) まぁ。
誠一さんは? どうして ここに?
会社から近くもないだろうし。
(誠一) あっ うん ちょっと近くに用事があって。
(愛子) まさか お義母さんから 何か言われた?
(誠一) えっ 母さん 知ってるの? 愛子が ここにいること。
(愛子) たまたま いらしたことがあって。
(誠一) そうなんだ 俺も たまたま。
ほら 家に置いてあったコーヒーと 同じ名前の店だなって思って。
(愛子) あぁ…。
(誠一) この間 飲んだばかりだったから。
(愛子) えっ?
(誠一) えっ? (愛子) それって 私が買ったやつ?
(誠一) そうだけど。
(愛子) 大丈夫だった? 1年以上前のだけど。
(誠一) 普通に うまかったよ。
(愛子) 確実に賞味期限 切れてる。
(誠一) えっ…。
(愛子) アハハ ハハッ…。
(誠一) 実はさ…。
今 出向で 小さな文房具の会社に いるんだよ。
その会社が隣駅で。
(愛子) そう…。
だから こんな所で フラフラしてるんだ。
(誠一) うん。
(愛子) 昔の誠一さんなら→
勤務時間中に ゆっくりお茶なんて 考えられないもの。
(誠一) お見通しだな。
当たり。
ちょっと居心地悪くて。
仕方ないけどね。
文房具のこと何も知らない奴が いきなり副社長って→
感じ悪いもんね。
(愛子) もしかして 転職とか考えてる?
(誠一) まぁ 時間の問題かな。
(愛子) だったら 今だけでも→
目の前の仕事を精いっぱいやる っていうのは どう?
こうやって フラフラしてる間にも→
文房具のことを勉強する時間は あるでしょ。
…なんて 余計なお世話です。 (誠一) あっ…。
(愛子) そろそろ戻んなきゃ。
私も実は このお店の副店長なの。
(誠一) えっ すごいな。
(愛子) カフェで働くの 初めてだったけど→
知らなかったことを 知るだけで楽しくて→
毎日 充実してる。
じゃあね。
(誠一) あっ!
お薦めのコーヒー豆 ない?
(愛子) ある… けど 深煎りだよ? 誠一さん 苦手でしょ。
(誠一) いやいや 頂くよ。
飲んでみたい気分です。
♪~
(愛子) お待たせしました~ ごゆっくり どうぞ。
♪~
(愛子) ⟨これは 殺したいほど愛した夫と私の→
再生の物語である⟩
♪~
(高田) \あっ あぁ~!/ (誠一) はい?
(高田) すいません あの→
お湯は ゆっくり注いだ方が おいしくなりますよ。
(誠一) なるほど。 >> はい。
(誠一) 忠告 ありがとう。
あっ あぁ…。 >> フフッ 不器用っすね。
ちょっと…。 (誠一) あ… はい。
>> 計量カップに入れると 注ぎやすいんです。
(誠一) おぉ。
(ゆっくり注ぐ音)
これって コーヒーショップ六葉っすよね?
(誠一) 知ってるの? あのお店。
>> はい コーヒー好きなんで。
(誠一) よかったら飲まない?
>> えっ マジっすか?
あっ 僕 商品開発部の高田です。
(誠一) は~ 高田君。 >> はい。
(誠一) 代わりと言ったら何なんだけど→
一つ 頼みを 聞いてもらえないかな?
(高田) それが 今 うちが 力を入れてるシリーズです。
主にインバウンド狙いの商品で。
(誠一) さっきのシリーズと何が違うの?
>> 一番はデザインです。
和テイストだったり 伝統工芸品とのコラボをしたり。
日本の文房具って 海外のお土産品に→
根強い人気があるんですよね。
(誠一) なるほど。
新商品の開発のサイクルと 発売までの工程を→
教えてもらえるかな? >> はい え~っと…。
(誠一) 細く… 回し入れる。
>> \ほら…/ \ちょっと…/
(誠一) あっ お疲れさま。 >> お疲れさまです。
(誠一) よかったら飲みます? 少し余るんだけど。
>> いいんですか? >> やっぱ もらえたね。
(誠一) えっ? (社員) 高田さんが言ってたんです。
副社長が おいしいコーヒーを お裾分けしてくれるかもって。
(誠一) あぁ ハハハ。
(社員) これ どうぞ 旅行のお土産なんですけど。
(誠一) ありがとうございます。
あっ じゃあ 少し待っててくださいね。
(社員たち) はい。
(社員) めっちゃいい香りだね。 (社員) ねぇ どこのだろう。
(愛子) 店長 休憩 ありがとうございました。
(野崎) 愛子さん。 (愛子) はい?
(野崎) あのお客さん いらしてるよ。
(愛子) えっ?
お待たせしました。
(誠一) 愛子!
(愛子) そんなに驚く?
これ ご注文のコーヒー豆です。
(誠一) ありがとう。
姿が見えないから 休みかと思った。
(愛子) 休憩中だったの。
誠一さんは?
(誠一) 今日はサボりじゃないよ 俺も昼休み。
(愛子) 昼休みに わざわざ電車で来たの?
(誠一) この後 外回りだから。
(愛子) 外回り? 誠一さんが?
(誠一) 小さい会社だから 何でもやるんだよね。
それに この間 愛子に言われて目が覚めた。
(愛子) ん?
(誠一) 仕事と向き合ってみようって 思って。
(誠一) これ ありがとう。
ここのコーヒー 会社で好評なんだ。
(愛子) 毎度 ありがとうございます。
(佐和子) えっ また来たの? (愛子) うん。
(佐和子) 誠一さん どういうつもりなんだろう。
もしかして あの女と別れたのかな?
(愛子) まさか。
結婚しても 離れられない2人だよ?
それに そういう話はしてない。
ただ…→
ちょっと安心した。 >> 安心って?
(愛子) うん 最初にお店に来た時→
元気なくて ちょっと心配してたんだけど→
今日は いつも通りの誠一さんだった。
>> スーパーお人よし。
それって愛子のいいとこだけど ダメなとこでもあるからね。
忘れたの? 自分がされたこと。
(愛子) 忘れるわけないよ。
でも 出会った頃は→
悪いことばかりじゃなかったから。
>> 結局 いい思い出が勝っちゃうか。
まさか まだ誠一さんが王子様に 見えてるんじゃないでしょうね?
(愛子) ハハハ… よく覚えてるね。
>> 何度も聞かされたもん。
新入社員研修で 王子様に出会ったって。
(愛子) あの頃は 毎日 仕事と介護で いっぱいいっぱいだったから。
>> 〔走ってくる音〕
(愛子) 〔ハァ すいません 鮎川です 遅れました!〕
〔介護している祖母が 体調を崩してしまって〕
〔申し訳ありませんでした!〕
(真島) 〔もういいから座って〕
(真島) 〔では 早速 グループを作ってください〕
(新入社員たち) 〔はい〕
(新入社員) 〔もう1人…〕
(愛子) 〔あの 一緒にいいですか?〕
>> 〔もう決まってて〕 (愛子) 〔あぁ…〕
>> 〔あとさ… もう少しうまいウソついた方が→
いいと思うよ〕 (愛子) 〔えっ?〕
>> 〔祖母の介護って 遅刻の常套句だし〕
(新入社員) 〔絶対ウソのやつ フッ…〕
(誠一) 〔気にしない方がいいですよ〕
(愛子) 〔ありがとうございます〕
〔やっぱり 信じてもらえないですよね→
あんな言い訳〕
(誠一) 〔俺は信じますよ〕
〔諦めなければ 絶対に前に進むって→
俺の座右の銘なんです〕
(誠一) 〔さぁ 別の人に 声 掛けてみましょう〕
(愛子) 〔はい〕
(愛子) あの時の優しさは ウソじゃないと思うから。
(佐和子) そっか。
でも 過去より未来に 目を向けてさ。
いないの? 誰かいい人。 (愛子) え~?
>> お店の人とか お客さんとか→
岡田先生とか。 (愛子) ちょ…。
岡田先生は そんなんじゃないって。
>> あ~ むきになった。 (愛子) 違うって。
今は優一を守るだけで精いっぱい。
優一を幸せにしたい。
(調査員) 鮎川愛子は半年前に 男児を出産しています。
結婚はしておらず 現在は息子と二人暮らし。
(彩香) 半年前?
子供の父親は?
(調査員) はっきりとは分かりません。
ただ 鮎川愛子に 男の影はありませんね。
(彩香) 誠一の子だって言いたいの?
(調査員) 出産時期から逆算すると 可能性はありますね。
子供の父親が誰なのか ちゃんと調べて。
(野崎) 愛子さん。 (愛子) はい。
>> 時間だよ 上がって上がって。 (愛子) あっ でも…。
>> いいから 早く。
今日は特別な日なんでしょ?
(愛子) ありがとうございます。
お先に失礼します!
♪~
(愛子) お待たせしました。 (岡田) あっ 愛子さん。
(愛子) すいません 待ちましたよね。 (岡田) 全然 待ってません。
(愛子) よかったです。 (岡田) はい 大丈夫です 行きますか。
♪~
(野崎) 〔愛子さん〕 (愛子) 〔はい〕
>> 〔時間だよ 上がって上がって〕 (愛子) 〔あっ でも…〕
>> 〔いいから 早く〕
〔今日は特別な日なんでしょ?〕
♪~
(高田) 副社長 おかえりなさい。 (誠一) お疲れさま。
あっ これ。 >> え~! うわ やった~!
すぐ お湯 沸かしますね。
(誠一) 今日は俺は いいや。 >> えっ?
(誠一) みんなで飲んで。
♪~
(キーボードを打つ音)
(結城:瀬尾) 優ちゃ~ん→
ハーフバースデー おめでとう!
(愛子) ありがとうございます。
(結城) 愛子さんも 仕事復帰 おめでとう。
ダブルでお祝いね。 (愛子) ありがとうございます。
(結城) ちょっと 待って 待って…。
ジャ~ン! プレゼント。
優ちゃんに歩行器でちゅよ~。
(岡田) 気が早いって言ったんですけどね。
>> 早いぐらいの方が いいのよ。
プレゼントが かぶらないように 一番乗りで あげたかったの。
(愛子) あ… ありがとうございます。
(瀬尾) そういうのって おばあちゃんとかが もう用意→
してそうじゃないですか? >> えっ…。
(愛子) えっ…。
>> まさか…。 (愛子) あ…。
(岡田) そうなんですね?
(愛子) 実は 笹嶋の母から 早々に送られてきて…。
あっ でも 優一も すごい喜んでると思います。
>> よかったですね! 結城先生。
私 おばあちゃん目線ってこと? (岡田) いいじゃないですか。
優一君 おばあちゃんが 3人もいて。
(愛子) ありがたいです。
(笑い声)
(結城) かっこいいね~。 (瀬尾) あと1枚…。
(カメラのシャッター音)
(愛子) よかったら どうぞ。 (岡田) すいません。
プロに入れてもらえるなんて 贅沢ですね。
(愛子) 今 お薦めのコーヒーなんです。 (岡田) ふ~ん。
どうぞ。 (愛子) あっ すみません。
(岡田) いただきます。 (愛子) はい。
(岡田) う~ん! おいしい。
愛子さん。
何かありました?
(愛子) 何度か 誠一さんが お店に来ました。
(岡田) えっ? (愛子) 最初は偶然だったんです。
誠一さん 子会社に 出向になったらしくて→
その会社が お店の近くで。
(岡田) 笹嶋さん うまくいってないのかも しれませんね。
愛子さんに 会いに来るということは→
そういうことだと思います。
心配ですね。
(愛子) 確かに 商社とは全然違う 文房具の会社だと言っていました。
仕事は うまくいってないのかも しれません。
(岡田) あ… 私が言っているのは 安藤さんとのことです。
調子よく愛子さんに 言い寄ってきたらと思うと→
心配…。
すいません 私情が入りました。
んっ 熱っ!
(愛子) 大丈夫ですか!? (岡田) すいません…。
(愛子) これ よかったら どうぞ。 (岡田) ありがとうございます。
(店員) 準備いたしますので 少々お待ちください。
(誠一) ありがとうございます。
(誠一) ハァ いないな…。
え… ストーカーかよ。
(愛子) \外 暑いですね/ (門脇) \暑い ムシムシするわ/
(愛子) \ジメジメ すごい/
あした すっごい雨 降るらしい…。 >> えっ 雷雨?
(愛子) 雷雨か分かんないですけど…。 >> え~?
(愛子) 気を付けないと。
ありがとうございました お疲れさまでした。
>> お疲れさまでした また あしたね。 (愛子) は~い。
(愛子) こんにちは。 >> こんにちは。
♪~
(誠一) 保育園?
(愛子) ハッ…。
(誠一) 愛子…。
愛子 その子…。
(愛子) 佐和子の子。 (誠一) えっ?
(愛子) たまにね 預かってるの。
(誠一) あぁ! 佐和子さん。
お子さん 生まれた。 (愛子) うん そう。
共働きで忙しいし ご主人 出張も多くて→
佐和子ひとりじゃ大変だから。 (誠一) そっか。
男の子? (愛子) うん 和晃君っていうの。
じゃあね。
(誠一) 待って!
近くで見てもいいかな?
(愛子) えっ?
(誠一) うわっ かわいい。
(愛子) ごめん 急いでるから。 (誠一) あぁ ごめん。
(愛子) じゃあね。
♪~
(愛子) どうして? 何でいるの?
(ドアが開く音) (誠一) ただいま~。
(明子) 誠一? 何 どうしたの? 突然。
(誠一) 別に 実家なんだから たまには帰るよ。
>> 帰るんだったら 連絡ぐらいしなさいよ。
(冷蔵庫の扉の開閉音)
(誠一) どう? 腰の具合は。
>> 大丈夫よ 心配ないわ。
(誠一) ねぇ 母さんさぁ→
愛子と連絡 取ってるんだって?
>> えっ どうして?
(誠一) いや 俺も偶然 愛子が働いてる店に行ってさ→
少し話したんだ。
(誠一) ねぇ 母さん。
もしかして 愛子ってさ…。
(誠一) 再婚してる?
>> 何 バカなこと言ってるの?
あんたに あんなにひどい目に 遭わされて→
結婚なんて こりごりに 決まってるでしょ!
愛子さんが一人で どれだけ苦労しているか。
二度と近寄るんじゃないわよ。
♪~
(誠一) 〔まさか 不妊治療するってこと?〕
(愛子) 〔私 少し できにくい体質だって 言ってたでしょ〕
〔通院することにしたの〕
♪~
(赤ちゃんの声)
♪~
(赤ちゃんの声)
(誠一) 愛子!
本当にごめん… ごめん!
(誠一) お願いだから 真実を教えてほしい!
本当のことを教えてくれるまで 俺は動かない。
(愛子) ちょっと… ちょっと やめてよ。
(誠一) 悪かった… いや 俺がバカだった。
(泣き声)
許してくれなくていい。
憎んでもいい 何でもする。
だから… どうか…。
(誠一) 俺に… チャンスをください。
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