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(愛子) 私 決めました。
夫と離婚します。
私との結婚は→
世間や上司を だまして 出世するための→
ただのカモフラージュ!
(投げつける音)
(愛子) 私は…→
絶対に負けません。
(愛子) かしこまりました。
お持ちいたしますので お席でお待ちください。
それ終わったら 先に休憩入ってね。
>> はい。
(ドアが開く音) \いらっしゃいませ~/
(足音)
(岡田) 愛子さん。
(愛子) 先生!
(愛子) はい どうぞ。
(岡田) えっ? これって…。
(愛子) ごちそうします 新作のレモンクリームチーズです。
私のアイデアで 商品化したんです フフッ。
(岡田) いただきます。 (愛子) はい。
(岡田) う~ん! フフッ。 (愛子) フフフ…。
(岡田) あっ 失礼しました。
(愛子) 先生は本当に 甘いものに目がないんですね。
(岡田) 「甘いものは人を幸せにする」 私の持論です。
愛子さんのお仕事は そういう素晴らしいものですよ。
(愛子) ありがとうございます。
先生 私 働き始めて1年以上たったので→
この間 正社員登用試験を 受けたんです。
(岡田) すごいじゃないですか。 (愛子) まだ受けただけです。
離婚するなら正社員になってから と思っていたので→
やっとスタートラインに立てた っていう感じです。
(岡田) 1年以上も続けたことが 素晴らしいです。
(愛子) ありがとうございます。
(岡田) 誠一さんには 感づかれていませんか?
(愛子) 夫は 私には無関心ですから。
それに…→
正社員になるまでは→
絶対にバイトのことを 悟られないように→
家事は完璧にこなしています。
♪~
📱(振動音)
♪~
📱(送信音)
(愛子) いただきます。
⟨これは 殺したいほど愛した夫と私の→
再生の物語である⟩
♪~
(愛子) おはよう。 (誠一) うん…。
昨日 部長に付き合わされてさ 食欲ないんだよね。
(愛子) あ そう…。
でも 朝抜くのは良くないから。
おみそ汁だけでも。
(誠一) ん~…。
♪~
(愛子) 熱いから 気を付けてね。
♪~
(愛子) いただきます。
♪~
(誠一) あっつ!
く~! 何すんだよ…。
(愛子) 言ったじゃない 「熱いから 気を付けて」って。
(誠一) えっ?
(愛子) ちゃんと話を聞いて。
♪~
(誠一) あっつ~…。
(愛子) 《夫は相変わらず 私と目も合わせず→
話も上の空》
はい お弁当。
(誠一) いってくる。 (愛子) いってらっしゃい。
《私のかすかな希望が 届くことはなかった》
《それでも私が 笑顔を心がけたのは→
祖母の教え》
《「いってらっしゃい」と 「おかえりなさい」は→
笑顔ですること》
《縁を大事にすること》
《これが祖母の口癖だった》
いってきます。
♪~
(愛子) ハァ…。
6年目か…。
(佐和子の声) クズ過ぎる。
(佐和子) そんな奴 今すぐにでも 離婚しなよ。
慰謝料もらってさ。
(愛子) 今ね バイト先のカフェで 正社員登用試験 受けてて→
それの結果待ちなの。
もし正社員になれたら 切り出すつもり。
>> そんなの待ってる場合?
うちで一緒に暮らしても いいんだよ?
(愛子) うん ありがと。
でもね 私 離婚したら ちゃんと自立したいの。
>> 愛子らしいけど。
(愛子) あ~ ねぇ 私の話ばっかで ごめんね。
>> ううん…。 (愛子) ねぇ 佐和子は?
何か話あるって言ってたよね?
>> 愛子が大変な時に 言いにくいんだけどさ…。
(愛子) 何?
>> 実は 5か月。
(愛子) えっ? >> いや…。
(愛子) えっ!? え~!
>> やっと安定期 入ったとこ。
(愛子) え~! え~ そうなの~?
>> ねぇ な~んで愛子が泣くのよ。
(愛子) ごめん 何か うれしくて。
え~ おめでとう。 >> ありがとう。
(愛子) え~ へぇ~ 佐和子がお母さんか。
>> ねぇ~。 (愛子) ハハハ。
へぇ~ いいお母さんに なるんだろうな フフフ。
(愛子) たまにさ 想像するんだよね。
義理のお義母さんに言われたこと。
(明子) 〔ねぇ~ 愛子さん〕
(愛子) 〔はい〕
>> 〔その~ 将来のこととか 誠一と話してる?〕
〔子供のこととか…〕
(愛子) 私たちにも子供がいたら 何か違ったのかな…。
なんてね。
>> ねぇ 愛子…。 (愛子) ん?
>> まだ誠一さんに未練があるの?
誠一さんにも 事情があったんじゃないかとか→
考えちゃダメだよ。
お人よし過ぎだからね。
ねぇ お願いだから→
ちゃんと自分の幸せを考えて。
(愛子) うん…。
分かってる。
>> お母さんには 話したの?
(愛子) お母さん 今度はお父さんの看病で 大変だからさ→
余計な心配かけたくなくて。 >> そっか~。
じゃあ まぁ 何かあったら 私には すぐに連絡して。
近くにいるんだし。
私も旦那も いつでも大歓迎だからさ。
(愛子) フフッ うん ありがと。
>> ん… 約束。
(愛子) 約束 フフフフ。
♪~
(彩香) お疲れさまです。 (誠一) お疲れさまです。
📱(振動音)
♪~
(真島) 笹嶋君 ちょっと。
(誠一) あ… はい。
(彩香) お疲れさまです。 (誠一) お疲れさま。
(真島) 君たち2人を呼んだのは 他でもない…。
おめでとう。
安藤君は主任 笹嶋君には課長昇進の内示だ。
(誠一) ハァ ありがとうございます。 >> ありがとうございます!
(キスする音) おめでとう。
(誠一) うん 彩香も。 >> うん。
(誠一) 悪いけど 今日は…。 📱(振動音)
後にして。
今日は2人でお祝いしたいの。
だって 私たち→
このために ずっと 一緒に頑張ってきたんでしょ?
(誠一) うん…。
♪~
📱(振動音)
(愛子) はい もしもし…。
📱 あっ 笹嶋さん? 野崎です。
(愛子) お疲れさまです 店長 どうされたんですか?
📱 おめでとう 笹嶋さん。
(愛子) えっ?
(ドアが開く音)
(愛子) 失礼します! (結城) あ… 愛子さん?
(愛子) すみません 突然。 (岡田) どうしたんです?
(愛子) 私… 合格しました。
正社員になりました!
(結城) すごいじゃない おめでとう!
(愛子) ありがとうございます。
(岡田) いよいよですね。 (愛子) はい。
離婚に向けての準備を 始めてください。
実は 今日 結婚記念日だったんです。
夫は帰ってきません。
連絡もなしに 彼女の家にいます。
私 本当は どこかでまだ少しだけ→
夫が戻ってきてくれるんじゃ ないかって→
期待してたんです。
無駄でした。
(岡田) もう 決めたんですね。
(愛子) はい。
(岡田) 分かりました。
まずは 家を探してください。 (愛子) えっ?
(岡田) 相手が離婚に応じない場合→
ご自宅に届いた内容証明を見た 男性側が→
激高することが よくあります。
身を守るために 別居することをお勧めします。
(愛子) 私は…→
離婚届に判を押すまでは→
あの人との結婚生活を続けます。
最後まで あの家で→
妻としての仕事を 全うしたいんです。
(岡田) では 私は いつでも内容証明を 送れるように準備をしておきます。
けど タイミングは少しでも 早い方がいいですからね。
収入面の不安を解消するために→
正社員になるタイミングを 待ちましたが→
お金は あって困るものではありません。
数年暮らすのに困らない程度の 額を勝ち取ります。
(愛子) 心強いです。
(岡田) それと 不貞の証拠に なりそうなものですが…。
(愛子) メールのやりとりや 夫が出かけた日の細かな記録は→
取ってあります。 (岡田) いいですね。
誠一さんと不倫相手との会話や→
不倫をにおわせるような会話も 証拠としては有効です。
(愛子) 分かりました。
(岡田) 愛子さん。
ホントに別居しないんですか?
(愛子) どうしてですか?
(岡田) 人はお金が絡むと 何をするか分かりません。
暴力がエスカレートして→
殺される寸前だったケースも あります。
もし 相手が正当防衛を 主張したら→
死人に口なし。
こちらの負けです。
(愛子) もし そうなったら→
先生が私の代わりに 笹嶋誠一に罰を与えてください。
安藤彩香にも それなりの社会的制裁を望みます。
(愛子) よろしくお願いします。
(愛子) 誠一さん お弁当。
(誠一) あぁ。 (愛子) いってらっしゃい。
(ドアが閉まる音)
(愛子) よし 準備 準備…。
《家事をこなし 内緒で仕事を続け…》
《週に一度 義務のように 求めてくる夫にも応えた》
♪~
(岡田) 〔誠一さんと不倫相手との 会話や→
不倫をにおわせるような会話も 証拠としては有効です〕
(愛子) 《事が終わると 夫は決まって→
スマホを持って 洗面所にこもる》
♪~
(愛子) 《絶対に何かある》
♪~
(イヤホン) おい どういうことだよ…。
(イヤホン) それは仕方ないだろ?
(イヤホン) 彩香だって (誠一) 納得したはずじゃないか。
(愛子) 《安藤さんと電話してる》
(イヤホン) なぁ 何でだよ…。
(イヤホン) 俺の意見も聞かずに (誠一) どうして勝手に…。
(イヤホン) 必ず部長になって (誠一) 認知するって言ったのに。
(愛子) 認知?
妊娠してたってこと?
(イヤホン) どうして… どうして勝手に…。
(イヤホン) くっ…。 (愛子) う…。
(愛子)
ハァ ハァ ハァ…。
(医師の声) おめでとうございます。
妊娠7週目に入ってますよ。
これです まだ とても小さいですけど。
(夫) お待たせ。 (妻) うん。
(夫) じゃ 行こうか はい…。 (妻) ありがとう。
(文子) 〔上手ね フフフ…〕
(愛子) 〔おばあちゃん→
私ね 初めて 好きな人ができたんだ〕
(文子) 〔そう〕 (愛子) 〔フフフ〕
〔すっごい優しくて 仕事も真面目に頑張ってて→
尊敬できる人〕
>> 〔よかったね~ 愛子〕
〔縁は人とのつながり〕
〔一度つながった縁は いつか自分を助ける〕
〔だから 縁を大事にするんだよ〕
〔切るのは簡単〕
〔でも つながり続けることは難しい〕
〔そこは 努力〕 (愛子) 〔努力〕
>> 〔愛子の笑顔があれば 大丈夫〕
(愛子) 〔ハハハ…〕 >> 〔フフフフ…〕
〔迷った時は 自分と 自分の選択を信じるんだよ〕
〔フフッ フフフ…〕
(愛子) 〔きれい…〕
♪~
(誠一) 〔元気出してもらいたくて〕
(愛子) 〔ありがとう〕
(誠一) 〔俺 愛子さんの支えになりたい〕
(誠一) 〔いや あのさ… おばあさん 亡くしたばかりで→
こんなこと不謹慎なのかも しれないんだけど〕
(愛子) 〔えっ…〕
(誠一) 〔結婚… してくれませんか?〕
(誠一) 〔俺と 家族になってください〕
(愛子) 〔はい〕
(愛子の声) 全部 ウソだった。
けど… 私が初めて愛した人。
それはウソじゃ ない。
結婚生活は 思い描いたような 甘いものではなかったけど→
それでも…。
《今 私の所へ来てくれたのは 何かの縁…》
(瀬尾) じゃ~~ん。
愛子さんからの差し入れで~す!
(岡田) お~! (結城) うわ まぁ!
(岡田) これ 六葉の 限定ドーナツじゃないですか!
(愛子) さすが岡田先生。
社員の特権で 手に入れちゃいました~。
(結城) いい香り。
(瀬尾) う~ん… マンデリンフレンチですね?
(愛子) 当たり! すごいです 瀬尾さん。 (瀬尾) よし!
(岡田) 愛子さん? 何かあったんですか?
(結城) 愛子さん?
(愛子) 内容証明を→
夫と愛人の安藤彩香さんに 送ってください。
できるだけ早く。
(愛子) 一刻も早く 夫と別れたいんです。
(殴る音)
📱(カメラのシャッター音)
(誠一) 何してんだよ。 (愛子) 証拠。
血が流れてるうちに撮らないと。
今まで ずっと 苦しめられてきたんだもん。
(愛子) 私の決心は変わらない。
(誠一) 愛子 話をしよう。
落ち着いてさ…。
貸せ。 (愛子) やめて。
(誠一) 貸せ。 (愛子) やめて!
(誠一) 貸せよ! (愛子) やめてよ! 近寄んないで!
全部 記録してる。
私は もう だまされない。
あなたは結婚する前から 彼女のことしか見てなかった。
出世するために 私と結婚したんでしょ?
私は そのための ただの使い捨ての道具。
(誠一) 誰でもよかったわけじゃ…。 (愛子) 調べたの!
全部 知ってるから。
《うんと後悔すればいい》
《私の人生を踏みにじったこと》
《あなたたちには負けない》
《私には 守るべきものがあるから》
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