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(小森氷雨) よいしょ…。 (水野伊麻) ん?
(氷雨) すいません。伊麻さんの部屋に 置いてもらっちゃって。
(伊麻) ううん。それにしても 色んな本があるね。
(氷雨) ええ…。 (伊麻) 「昭和史」?
(氷雨) 論文書いた時に使ったんです。 結構面白いですよ。
(伊麻) へえ~。 (氷雨) 同じ年の同じ日に起こった 出来事には→
何か因果関係がある気が するんです。
(伊麻) へえ そういうの信じるんだ。 (氷雨) うん まあ…。
(伊麻) 氷雨くんの誕生日は?
(氷雨) あ 98年の5月18日です。
(伊麻) 平成 か…。
(氷雨) ええ。 (伊麻) あ…そうか。
(氷雨) 《彼女は15歳年上の シングルマザー》
《僕らは 年齢や境遇の差をこえて 恋に落ち→
彼女の家で 一緒に暮らすことになった》
(伊麻) これで全部だよね。
(氷雨) はい。ありがとうございます。 (伊麻) ふふっ…。
(氷雨) ん?
♪~
(伊麻) ふふっ…今日から→
「氷雨」って呼んでもいい?
(氷雨) はい。
(伊麻) 氷雨。好きだよ。
(氷雨) 僕も好きです。
(ドアが開く音) (亜夫) 伊麻~ 化粧水貸して~。 (氷雨) うわっ…!
びっくりした…。
(伊麻) これでいい? (亜夫) あ ありがと。すぐ返すね。
(亜夫) じゃ。 (伊麻) うん。フフッ…。
(氷雨) ふ~…。
♪~
(ドアが開く音) (到) あのさ~。 (氷雨) うわっ!痛っ…。
あ…。 (伊麻・到) 大丈夫?
お邪魔だった? (伊麻) あ…どうしたの?
あ 冷蔵庫に ババロア作ってあるから→
千夏が帰ってきたら出してあげて。 (氷雨) ババロア? (伊麻) 分かった。
>> じゃ いってきます。 (伊麻) うん。
いってらっしゃい。
あ…大丈夫?
(氷雨) え? (伊麻) もうバイトの時間だよね。
(氷雨) あ…いや…。 (伊麻) 段ボール 片付けとくね。
(氷雨) ありがとうございます。 あ や…ちょっと…あ! (ドアが開く音)
(氷雨) 《彼女には僕以外に 2人の恋人がいる》
はぁ~。 《それを これから どう受け止めていくか》
(氷雨) え?
♪~
(史) パンツ!? (氷雨) ちょ…声 おっきいって。
(史) 失礼しました~。
え え…氷雨さんの話を 整理すると→
彼女には 2人の恋人がいて→
その恋人達と娘と 4人で暮らしていた。
で その家に3人目の恋人として 転がり込んだと。
(氷雨) あ…僕の友達がね。 僕は相談されただけだから。
>> あ…その友達が 今日 彼女のベッドの下で→
男物のパンツを 発見したんですね?
(氷雨) ベニコンゴウインコの 羽根みたいな→
真っ赤なボクサーパンツだった。
>> 友達の話なんですよね?
(氷雨) そうだよ。
>> え~ なんでそんな彼女と 付き合い始めたんだろう?
(氷雨) え?
>> 遊びの付き合いだとしても 私には信じらんないな。
(氷雨) いや…彼女とは真剣だよ。
(氷雨) って 何か…友達が言ってた。
>> 彼女も そう思ってるんですか?
(氷雨) どういう意味?
いや 3人の相手と同時に→
真剣な恋愛なんか 出来ると思います?→
向こうは遊びだと思いますよ?→
さっさと捨てられるのが オチですよ。
(水野千夏) 今日また おみみちゃんに会ったの。
そしたらね 学校行くまで 1回も前髪崩れなかったんだよ?
>> うん。 (千夏) すごくない!?
(亜夫) それって すごいことなの? (千夏) すごいことだよ~。
>> ふ~ん。 (千夏) おみみちゃんに会うと 良いことあるな~。
(亜夫) おみみちゃんパワーねえ。 てかさ→
何そこで うろちょろしてんの? (氷雨) あ いや…。
(亜夫) ねえ 帰ってきてんだったらさ 「ただいま」ぐらい言ってよ。
(氷雨) あ…えっと ただいま…です。
(千夏) おかえりなさい。 >> おかえり。
ちな そろそろ寝ないと お肌荒れるよ。
(千夏) は~い。 >> あ あと 歯磨けよ。
(千夏) はい。 >> はい。
(千夏) おやすみ。 >> おやすみ。
(千夏) おやすみなさい。 (氷雨) おやすみなさい。
>> あ…今朝 言い忘れてたんだけどさ→
トイレットペーパーとか キッチンスポンジとか→
この家のもん買ったら レシート持ってきてね。
みんなの生活費から出すから。 (氷雨) あ 分かりました。
>> うん。あと検診代もね。 (氷雨) 検診代?
伊麻から聞いてるでしょ?
(伊麻) 〔私も到も亜夫も ここだから〕
(氷雨) あ~…。
どうかした?
(氷雨) あの… 亜夫さんに質問があります。
>> なに? (氷雨) 赤いボクサーパンツ 持ってますか?
>> え~!ちょ…いきなり ぶしつけすぎない?
(氷雨) すいません。その… 今日 伊麻さんの→
ベッドの下に落ちてて。
>> ハッ…そういうの分かって この家に来たんじゃないの?
(氷雨) そうですけど。 >> 彼女の部屋で 男のパンツ見たら普通…。
愛には色んな可能性がある。
(氷雨) え?
この家で暮らすって決めたなら 「普通」に縛られてないで→
氷雨も伊麻との新しい可能性 見つけたら?
(氷雨) 《彼女が生まれた 1983年10月14日は→
日本で初めて 体外受精による出産が成功し→
夫婦や恋人達に 新たな可能性をもたらした日だ》
(氷雨) 《愛に あらゆる 可能性があるのなら→
遊びも 1つの愛なのだろうか》
(伊麻) あ…。
♪~
(氷雨) 《彼女の愛は 遊びなのか。 それとも…》
♪~
(篠木真人) あ~頭 痛い。 (ドアが閉まる音)
(真人) 昨日飲み過ぎた。→
おはよう。
(真人) コーヒーは? (篠木絹香) あ ごめん。→
お待たせ。
(絹香) 食べないの?
(篠木萌絵) 朝からそんなの食べたら また体重戻っちゃうから。
帰ったら部屋 少し片づけてね。
私の部屋が汚くても お母さん困んないでしょ。
いってらっしゃい。
なぁ あんま朝から ガミガミ言うなよ。
自分でやれることは やってほしいのよ。
私だって やること たくさんあるんだし。
だったら もっと 合理的にやればいいだろ?
え?
前から思ってたけど お前 掃除の動線に無駄が多いよ。
掃除道具は掃除する場所のそばに 置けばいいのに。→
台所の掃除道具は シンクの下とかさ。
そうすれば何かのついでに 出来るだろ?もっと頭使わないと。
いや そら お前が 何百万も稼いでくるなら→
俺だって手伝うけどさ。
(吉谷) その旦那 即刻処刑ね。
昭和の男のさ「誰のおかげで 生活出来ると思ってんだ」と→
同じ意味じゃない。
将来 娘が結婚相手に そんなこと言われたら→
どう思うんですかね。 >> 怒るわよ絶対。 そういう男の特技って→
「自分のことは棚に上げる」 ですからね~。→
はぁ…でもまあ 不倫しないだけマシじゃない。→
それで女でもいたら もう 救いようないわよ。
そういえば ウチの旦那 ついに浮気認めました。
(絹香) 問い詰めたんですか?
証拠バッチリ揃ってたからね。 簡単にゲロッたわ。
確かめるの怖くなかったですか?
まぁね。でも 見なかったことには 出来ないから。
(伊麻) \はぁ…はぁ…/
(伊麻) \はぁ はぁ…/
♪~
(氷雨) 《空が明るくなるまで 部屋の外に耳を澄ませていた》
う~っ…。
《廊下を歩く誰かの足音が→
彼女の部屋に 消えていくんじゃないか。→
不安で ずっと眠れなかった》
ふ~っ…。
(氷雨) おはようございます。 (伊麻) あ…。
もう お昼だよ? 遅くまで勉強してたの?
(氷雨) あの…レポートが溜まってて。
(伊麻) あんまり無理しないでね。
(氷雨) 大丈夫です。 今日は授業もバイトもないので。
(伊麻) じゃあ これ お願いしてもいいかな?
(氷雨) え? (伊麻) 到が忘れてったの。 私 もう出なきゃだから→
お店まで 持って行ってあげてくれる? (氷雨) 分かりました。
(伊麻) お店の場所 送るね。
あ そうだ グループに氷雨も招待していい?
(氷雨) え? (伊麻) 買い忘れた物とか 帰る時間とか→
みんなで共有できた方が 便利でしょ?
(氷雨) 《共有なんてしたくない》
(伊麻) どうしたの?
(氷雨) 僕は伊麻さんが好きなんです。
(伊麻) 私も好きだよ。氷雨のこと。
(伊麻) もう行かなくちゃ。
招待は また今度するね。
じゃあ 到のよろしく。
いってきます。
(氷雨) いってらっしゃい。 (ドアが閉まる音)
(氷雨) 《僕の好きと 彼女の好きは きっと違う》
(到) どうぞ。→
昼飯は?お礼に何か作るよ。
(氷雨) お腹 空いてないんで。
>> それは残念。リクエストに お応えしようと思ったのに。
(氷雨) じゃあ 1ついいですか。 >> なんなりと。
(氷雨) 到さんのはいてるパンツの 色と形 教えてもらえませんか。
え!?
(氷雨) もしかして 赤いボクサーパンツ じゃないですか?
>> あ…。
飲食店で パンツの話はやめようか。
(氷雨) すいません。
どうしたの?なんか悩み事?
(氷雨) 愛した相手がタコだったら→
こんなに悩むこともないのかな。
タコ?
(氷雨) タコには 神経細胞が 約5億個あると言われていて→
その半分以上が 8本の腕や胴に 振り分けられてるんです。
つまり 腕1本1本に 小さな脳があるのと同じで→
それぞれの腕が 違う思考を持って動けるんですよ。
>> へえ…。ん?それが?
(氷雨) 伊麻さんがタコなら 3人全員を→
真剣に愛するっていうのも まだ理解できたかなって。
は~ なるほどね。
でも 多分 伊麻はタコじゃない。
(氷雨) あの 到さんは 不安になったりしないんですか?
自分と伊麻さんの想いが 比例してないって。
氷雨くんは 今まで付き合った 相手とは比例してきたの?
(氷雨) 少なくとも 僕1人を想ってくれてたんで。
1人を想ってるからって→
比例してるとは 限らないんじゃない?
(氷雨) え?
恋愛感情なんて 目に見えない 不確かなものなんだからさ。
(客) すいませ~ん。 (到) はい。
(担任教師) え~ 入学して間もないですが 校則については→
各ご家庭で もう一度よく 話し合って確認してください。→
まあ 多少厳しいなと思われる 項目もありますが→
子ども達が 正しく楽しい生活を 送れるようにと→
ご理解いただければと思います。→
では年間行事のプリントを 前から配っていきま~す。はい。
(伊麻) 絹香?
伊麻!?
(伊麻) 信じらんない!高校卒業ぶり?
>> え 伊麻のお子さんも ここ通ってるんだ?
(伊麻) うん。娘。絹香んちは? >> うちも娘。
(伊麻) すごい偶然だよね。 こんなことってあるんだ。
>> まさか娘同士 同じクラスだなんてね。 (伊麻) ねっ。
そういえば私達も 高1の時 B組だったよね?
懐かしい。
>> ここA組だよ?
(伊麻) え?
失礼しました…。
(伊麻) あ~ もう本当やんなっちゃう。
遅刻した上に 教室 間違えるなんて。
>> どうせA組もB組も 話してる内容なんて同じだよ。
(伊麻) せっかく仕事 途中で抜けて来たのに。
>> なんの仕事してるの?
(伊麻) 本の表紙や挿絵を描く仕事。
>> え~ すごい。画家ってこと? (伊麻) 一応ね。
>> もしかして旦那さんも アーティストとか?
(伊麻) ううん。旦那はいないの。 娘は私1人で産んだから。
>> そうなんだ。 (伊麻) うん。
(伊麻) あ…素敵な時計。
>> ああ 父の形見なの。
1年半前に 病気で亡くなっちゃって。
♪~
〔お父さん…〕
〔ねえ お父さん 逝かないでよ…〕
在ったものが消えてしまうって 信じられないよね。
ああ ごめん。 (伊麻) ううん。
(伊麻) あれ?
(伊麻) 氷雨! (氷雨) ああ…。
夕方から雨降るって言ってたんで これ。
(伊麻) 迎えに来てくれたんだ。 ありがとう。
あ…紹介するね。
一緒に暮らしてる氷雨くん。 >> え?
(伊麻) お付き合いしてるの。
ああ そうなんだ。
(伊麻) あ 洗濯物干しっぱなし!
(氷雨) ちゃんと取り込んでおきました。
(伊麻) ありがとう。
じゃあ 私はここで。また。
(伊麻) いいね。 >> え?
(伊麻) 「また」って なんかいいね。 またね 絹香。
あ うん。
恋人か…。
(チャイム)
(星華) え~ じゃあダメか~。
(茉子) いや してなくても ダメだろ。
(星華) あれ 水野さんの お母さんじゃない? (太呂) え?
(根津) 美人だよな。 (茉子) 隣の人 誰だろ?
(星華) 結構 カッコよくない? (茉子) いや タナセン…。
(伊麻) 傘 せっかく 持ってきてくれたけど→
降らなかったね。 (氷雨) ええ。
(伊麻) 夕陽 きれい。
(氷雨) この夕陽は 必ずしも地上から 見えるわけじゃないらしいですよ。
(伊麻) ん? (氷雨) 僕達が 日没を目にする1分ほど前→
太陽は すでに沈んでいて→
僕達が見ている夕陽は 幻影なんだそうです。
(伊麻) へぇ。 氷雨は天文学にも詳しいんだ。
(氷雨) 気になることがあると 分かるまで調べる質なんで。
(伊麻) 本をたくさん持ってるのも そのせい?
(氷雨) そうかもしれません。 (伊麻) ふ~ん。
(氷雨) 前は分からないことがあると→
よく本屋の上から下まで 何往復もしてました。
(伊麻) 今は やらないの?
(氷雨) 一緒にいた相手に怒られたんです。
自分より 本を見てる時間の方が長いって。
(伊麻) もしかして彼女?
(氷雨) え…やめましょう こんな話。
(伊麻) ううん 聞かせて。 彼女は どんなふうに言ったの?
(氷雨) 「ひーは女心を全然分かってない」 って。
(伊麻) ひー?
(氷雨) そう呼ばれてたんです。 2年前に付き合ってた子で。
(伊麻) その子は きっと 本に嫉妬したんだね。
(氷雨) 《昔の恋人に 少しも嫉妬しない彼女に→
僕は また自信を失う》
(伊麻) フッ…あ そうだ。
天文学の図鑑あったら 今度 貸して。
次の仕事が宇宙の小説なの。
(氷雨) ああ…探してみます。
(伊麻) これから知りたいことがあったら 氷雨書店に行けばいいね。
(氷雨) 《僕の知りたいことは 日本中の書店を探しても→
きっと解決できる本は 見当たらない》
(氷雨) あった。
(ドアの開閉音)
(小森鈴子) 氷雨 いるの?→
あぁ…。
(氷雨) おかえりなさい。 (鈴子) うん!→
お客さんから頂いたの。 氷雨 レモンタルト好きでしょ?
(氷雨) ありがとう いただきます。
>> 元気でやってるの?
(氷雨) まだ 5日しか経ってないよ。 >> 5日か。
お母さんには すごく長く感じるわ。
一緒に暮らしてる人って どういう人?
(氷雨) え?
>> この間 近くまで行ったから→
氷雨が暮らしてる家を 見に行ったの。
氷雨 好きな人の そばにいたいって言ったよね?
(氷雨) 〔好きな人のそばにいたいんだ〕
>> 〔お願い!考え直して!〕
(氷雨) 〔僕じゃあ…母さんのさみしさ 埋められないよ〕
2人で暮らしてるんじゃないの?
(氷雨) 彼女には 僕以外に 恋人が2人いるから。
どういうこと?
(氷雨) そういう恋愛スタイルも あるんだよ。
彼女は付き合う前に ちゃんと説明もしてくれたし→
僕だって それに…。 >> 納得してるの?
その人が氷雨のこと 本気で愛してるとは思えない。
本当に恋人なの?
(氷雨) 母さんには関係ないじゃん。
愛されてる自信がないから→
ハッキリ 答えられないんじゃないの?
たった1人を愛せないような人 理解できるわけないわ。
(氷雨) バイトだから。
氷雨には お母さんみたいに なってほしくないのよ!
(ドアの開閉音)
〔ねえ そんなにあの女の…〕 〔離せよ!〕
〔何でよ~!行かないでよ! 行かないで~!〕
〔どうしてよ~!〕
(泣き声)
(鈴子の泣き声)
(星華) ねえ あのインスタの ジュースの所 行こうよ。
(茉子) あ あの駅前の? (星華) そう。絶対 おいしいんだけど。
(茉子) ねえ おいしそう…。 (星華) あ 水野さん。→
昨日の保護者会の後→
お母さん迎えにきた イケメンって誰?
(千夏) イケメン? (茉子) スラッとしてて→
ちょっと目がシュッてしてる。
(千夏) ああ…。
>> 一瞬 お母さんの彼氏かと 思っちゃった。
なわけないじゃん。 あんな若い彼氏いたら引くでしょ。
(千夏) あれは親戚のお兄ちゃん。 ちょうど今 うちにいて。
(茉子) あんなイケメンの親戚いるの? 今度 紹介してよ。
(星華) 私も紹介してほしい! >> 彼女とかいる? (千夏) どうかな…。
(茉子) いるでしょ。 (星華) でも いなかったらワンチャン…。
(星華) じゃあ大学院生ってことは 頭いいんだ。 (千夏) 多分…。
(茉子) も~ うちの親戚と 大違いなんだけど。 (星華) ね。
(茉子) 水野さん いいな~。 (星華) うらやましいよ~。
(氷雨) 千夏ちゃん?
(星華) うわ!噂のイケメン! (茉子) やっば~。
(氷雨) 今 帰り? (千夏) うん。
(星華) 水野さんの 親戚の方ですよね?
(氷雨) え? >> 親戚って お母さんの弟さんとかですか?
(氷雨) いや…。
(鈴子) 〔愛されてる自信がないから→
ハッキリ 答えられないんじゃないの?〕
(氷雨) 恋人です。
千夏ちゃんのお母さんと お付き合いしてます。
(氷雨) あ じゃあ 仕事だから またね。
>> 恋人って…彼氏?
(茉子) マジ?
(ノック)
(伊麻) \どうぞ~!/
(氷雨) あ これ 昨日言ってた図鑑です。
(伊麻) ありがとう。お借りします。
(伊麻) どうしたの? (氷雨) あ…いや あの→
今日って 一緒に過ごしたら だめですか?
(伊麻) あ~ ごめん。
明日の朝までに これ仕上げなきゃならなくて。
(氷雨) ああ…そうですか。 頑張ってください。じゃあ。
(伊麻) 氷雨。
明日 デートしない?
(氷雨) え?デート…。
(伊麻) うん。
(氷雨) うわ びっくりした!
(伊麻) アハハハ…。 (氷雨) 伊麻さん!
(伊麻) じゃあ 行こっか! (氷雨) はい。
(伊麻) は~い! (氷雨) お先に どうぞ。
(伊麻) ありがとう。
あ あれスカイツリーかも。
(氷雨) え?あ…ですね。
(伊麻) ん~? (氷雨) ちょちょちょ…→
動かないでください! (伊麻) もしかして怖いの?
(氷雨) 怖くない…ですけど そんな動かなくたって別に。
(伊麻) 氷雨の弱点 見つけちゃった~。
これで 景色 見えるかな?
(氷雨) いや 景色は見えてます。 (伊麻) イエーイ!楽しいよ~!
これは?これ やりたい!
地球? (氷雨) これは…地球ですよ。
(伊麻) 地球だ~。 (氷雨) へ~。
あ!ちょ…。
(伊麻) ちょっと待って。
♪~
(伊麻) あ いた!
♪~
(伊麻) 抽選会?行こ 行こ!
やりたい やりたい! (氷雨) ちょっと…。
(スタッフ) はい お預かりしま~す。 (伊麻) お願いします。
(スタッフ) 1回です どうぞ。 >> 何が出るかな?
(スタッフ) おめでとうございま~す。 (鐘の音)
(スタッフ) 1等です 1等! (氷雨) 1等?1等? (伊麻) え~!
(氷雨) ペアチケット!ありがとう…。
ペア券…。
(伊麻) 一緒に行こうね。 (氷雨) え?僕 行っていいんですか?
(伊麻) もちろん!
(伊麻) 氷雨! (氷雨) え? (シャッター音)
(到) クルーズディナー?
フッ なんだよ この顔。
こっちは仕事中だっつぅ~の。
\てか 何かエロくね?→
水野の母さんって あんな感じだったっけ/
キモイっしょ。普通に うちらの方が年 近いし。
(茉子) 性欲やばいのかもね。 >> 水野さんも。
(店員) ぞろ目で~す! おめでとうございま~す!
(伊麻) 何着て行けばいいんだろう? ドレスコードとかあるよね?
新しい服 買っちゃおっかな。
買い物付き合って…。 >> はい メガ入りました~!
(伊麻) 買い物 付き合って? (氷雨) ああ もちろんです。
もう少し静かなお店にすれば 良かったですね。
(伊麻) ううん。こういうお店も 賑やかで好きだよ。
(氷雨) ほんとですか。 (伊麻) うん。
(伊麻) ぞろ目が出たら1杯無料か。
やってみよっかな。 (氷雨) や やるんですか!?
(伊麻) うん 偶数で1杯半額。
(氷雨) おお~ まあ半額ならいいですけど。 (伊麻) ね?
(氷雨) これ出たら奇数で倍額倍量ですよ。
(伊麻) 大丈夫でしょ~。 (氷雨) ほんとですか?
(伊麻) うん。 (氷雨) 飲めないですよ。 (由衣) え?ひー?
(氷雨) 由衣!
(高木) 知り合い?
(高木) どうも。
(一同) かんぱ~い。 (伊麻) はじめまして。
(高木) はじめまして。はじめまして。
バッタリ 前の恋人に会うなんて あるんですね。
(伊麻) しかも お互い今の恋人を連れて。
>> ほんとですよね。 (伊麻) ねえ~。
>> やっぱり 別の席にしてもらわない?
え なんで?ここでいいじゃん。 (伊麻) 私も平気ですよ。
人数多い方が楽しいし。
>> お2人は どこで出会ったんですか?
(伊麻) あ~ 彼のバイト先のカフェです。
お花が たくさんある 素敵なカフェで。
>> まだ あそこでバイトしてるんだ?
(氷雨) うん。
>> 由衣と小森さんは いつ頃 付き合ってたんですか?
(氷雨) 2ね…。 >> だいぶ前だよ。お互い まだ若い頃。
それより何食べますか?
(高木) じゃあ2年前の本屋くんじゃない ってことだよな?
(氷雨) 本屋くん?
>> 彼女が前に付き合ってた恋人で→
デートで本屋に行ったのに 1人で上の階から下の階まで→
何往復もする 変な奴がいたんですよ。→
俺達 そいつのこと 本屋くんって名前つけてて。
いいよ そんな話。 >> いいじゃん。
で その本屋くん 動物の話ばっかりしてて→
一緒にいても 全然 面白くないらしくて。
もうやめて。 >> なんでだよ?
あの頃よく愚痴ってたじゃん。
(氷雨) あの頃?
>> 実は その時 彼女 俺とも付き合ってたんです。
(高木) 俺が仕事で あんまり かまってやれなかったんで→
他の男と遊んでいいよ~って。 俺そういうの全然OKなんで。
(氷雨) じゃあ…その彼は…。
>> 本屋くんですか?遊びだよな?
(伊麻) すいませ~ん。 (店員) はい。
(伊麻) これ お願いします。 (店員) かしこまりました。
(伊麻) 私と賭けしませんか?
(高木) 賭け?
(伊麻) サイコロを振って 出た目が奇数だったら私の勝ち。
偶数だったら お2人の勝ち。
>> いいですけど 何賭けるんですか?
(伊麻) お2人が勝ったら→
この クルーズディナー券を お譲りします。
(氷雨) え ちょ 伊麻さん…。 (伊麻) ただし 私が勝ったら→
本屋の彼との思い出を 私に全部ください。
♪~
(高木) どういう意味ですか?
(伊麻) 私は 本屋の上の階から下の階まで 何往復もする彼も→
動物の話ばかりする彼も とても素敵だと思います。
だから その彼との思い出を→
笑い話になんて してほしくないんです。
♪~
>> 分かりました。
(店員) お待たせしました チンチロリンです。
(伊麻) はい。
じゃあ いきます。
♪~
(氷雨) ちょ 大丈夫ですか?
(伊麻) 大丈夫! (氷雨) おっとっと…気をつけてください。
(伊麻) よいしょ。
(氷雨) はい。 (伊麻) ありがと。
(氷雨) まさか7回もやるなんて。
(伊麻) だって 勝つまで やめたくなかったんだもん。
でも さすがに ハイボール7杯は回るな~。
(氷雨) すいません。 僕のせいでクルーズディナー…。
(伊麻) 私 船酔いするの思い出して。
どっちにしろ 行けなかったんだよね~。
(氷雨) ずっと不安だったんです。
(伊麻) ん?不安?
(氷雨) 伊麻さんが 僕のこと どれだけ愛してるか分からなくて。
(伊麻) 「タイタニック」って観た?
(氷雨) え? (伊麻) 「タイタニック」の中でね→
ステップが分からなくて 踊れないって言うローズに→
ジャックが言うの。
「俺も分からないさ。 でも 楽しめばいいんだよ」って。
私も氷雨と一緒。
分からなくなる時も 不安になる時もある。
でも 自信があるの。
氷雨となら楽しめるって。
(氷雨) 《僕が生まれた 1998年5月18日は→
「タイタニック」の国内興行収入が 史上1位になった日だ。→
彼女は それを知って→
「タイタニック」の話を したのだろうか》
《彼女のことは 分からないことだらけだ。→
でも これだけは分かる。→
彼女は 僕を愛してる》
♪~
>> てかさ クルーズディナー券 あげるなんて信じらんない。
(氷雨) 賭けに負けたんで仕方ないですよ。 >> どんな賭けしたの?
(氷雨) 内緒です。 >> ちょ 教えてよ。
(氷雨) 嫌です。 >> 教えてって。
(氷雨) 内緒ですって。 (亜夫) 教えてって言ってるの。 \おはようございま~す/
おはようございま~す。 (氷雨) え ちょ→
食べ終わったんだったら 早く帰って下さいよ。 >> あ~!なんでよ→
休みの日ぐらい ゆっくりさせてよ。
席 空いてんだからいいでしょ? (氷雨) これから混むんです。
もう~。
これ渡しに来たの。
(氷雨) なんですか?
パン…!?ちょ…。 >> 赤パン健康法って知らない?
到にも あげたんだけど 愛用してて。
(氷雨) え?じゃあ→
亜夫さんも到さんも 赤いボクサーパンツ…?
>> うん。だから 氷雨にもプレゼント。
3人一緒だったら→
伊麻の部屋でパンツ見つけても 気を揉むことないでしょ?
俺って優しいと思わな~い?
(氷雨) ありがとうございます。 >> いえいえ。
\いらっしゃいませ/ (氷雨) いらっしゃいま…。
(亜夫) ちな。どうしたの?
♪~
(千夏) 氷雨くんに 話があって。
(氷雨) 僕に?
♪~
(チャイム)
♪~
(通行人女性) やだ 猫! (通行人女性) 車に轢かれたんじゃない?→
見なきゃ良かった。
♪~
♪~
(伊麻) は~い。
(鈴子) 突然お伺いして すみません。
氷雨の母です。
(千夏) 出てってほしいの。
(氷雨) え?
♪~
(千夏) 氷雨くん うちから出てってくれない?
♪~
♪~
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