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♪~
(小森氷雨の声) 愛とは 1対1で成り立つもの。→
この世界は そんなルールで 成り立っている。
♪~
(到) ただいま。
(水野伊麻) フッ…おかえり。
(氷雨の声) でも 複数の相手を 同時に愛するひとが存在する。→
それは欲望を コントロール出来ず→
相手を思いやる想像力が 欠けているだけなのか→
それとも 他に理由があるのか。→
人間と同じ一夫一妻制の鳥類は ある研究で90%以上の種で→
メスが つがい相手のオスよりも…。
(史) 何の話ですか? (氷雨) え?
>> 私は 彼氏に浮気をされたって 話をしてるんです。
なんで鳥の話になるかな~。
(氷雨) あ いや…だから その 鳥に限った話じゃなくて→
生殖本能を持つ以上→
この世に生きる ありとあらゆる…。 >> もういいですよ。
氷雨さんと話すと いっつも話が生物方向に行く。
(氷雨) よく言われる。退屈だって。
(店長) 氷雨くんか史ちゃん どっちか休憩入って。
(氷雨) あ…史ちゃん 先いいよ。 (史) は~い。
(氷雨) 《大学1年の時から バイトしているこの店は→
曜日ごとに ハーブティーの ブレンドを変えている》
《木曜のこの時間 僕は決まって アップルピースを用意する》
(ドアが開く音) \いらっしゃいませ。→
お好きなお席 どうぞ/
(氷雨) いらっしゃいませ。
(伊麻) アップルピース入りの ブレンドください。
(氷雨) 《毎週やって来る彼女のために》
はい。
(伊麻) はあ~…。
(伊麻) ねえ氷雨くん この間の話 続き聞かせて。
(氷雨) あ…クジラの進化の話ですか?
(伊麻) そう。周りに生物学者の 知り合いがいないから→
1週間ずっと気になってたの。
(氷雨) いやいや… 僕は学者じゃなくて→
ただの生物学専攻の 大学院生ですよ。
(伊麻) お願いします。 (氷雨) はい…。
クジラは昔 四足歩行だったっていう話は→
先週しましたよね? (伊麻) うん。
(氷雨) 実は クジラの祖先は→
カバや牛の仲間だっていう 説があるんです。
(伊麻) え~!?
(氷雨) 《彼女の名前は 水野伊麻》
《高校生の娘をもつ シングルマザーで→
本の挿絵を描く仕事をしている》
《彼女は 僕の話を→
いつも楽しそうに 聞いてくれる》
つまり クジラは 元々同じ種類だったカバや牛を→
繁殖相手として見る可能性が→
あってもおかしくないと 思うんです。
もし 同じ場所に暮らしていたら→
カバに恋するクジラも いたかもしれない。
(伊麻) へえ~ なるほどね。
でも 私なら カバに恋はしないな。 (氷雨) え?
(伊麻) もちろん同じクジラも選ばない。 だって同じ種類の相手より→
違う種類の相手との方が 新しい景色を見られるでしょ?
(氷雨) 新しい景色…?
(伊麻) もしクジラだったら 例えば 全然違う「虫」とか「鳥」とか…→
あ…「ハシビロコウ」なんて すごく惹かれるかも。
(氷雨) いや…クジラとハシビロコウは さすがに難しいんじゃないですか?
(伊麻) え~?そうかな。
(氷雨) 《彼女は いつも僕に 新しい景色を見せてくれる》
(伊麻) そうだ このお店知ってる? ここの近くなんだけど。
(氷雨) ああ。前は通ったこと ありますけど 入ったことは。
(伊麻) モンブランが すごく美味しいんだって。
土曜の夕方 行ってみようと 思ってるんだよね。
あ よかったら 氷雨くんも行く?
(氷雨) え?あ えっと…。
(史) 休憩いただきました~。 (氷雨) あ…うん。
(氷雨) じゃあ あの…。 (伊麻) ごちそうさまでした。
(氷雨) え? (伊麻) すいませ~ん。
お会計お願いしま~す。 (店長) は~い。
(伊麻) またね。
(氷雨) はい…。 (店長) ありがとうございました。
(ドアの開閉音)
誘われたの? (氷雨) え?
子持ちの年上ガールと デートなんて やるねえ。
(氷雨) いや…ただの社交辞令ですよ。
(店長) え~?
(店長) 延長してもらって ごめんね。 (氷雨) いえ。
(店長) もう あがっていいよ。 (氷雨) はい。
(伊麻) 〔土曜の夕方 行ってみようと 思ってるんだよね〕
〔よかったら 氷雨くんも行く?〕
>> ありがとうございました。
(伊麻) 熱い…美味しい…。
(伊麻) あ…氷雨くん…。
(氷雨) こ…ここで 何してるんですか?
(伊麻) さっき あっちに屋台が出てたの。
我慢できなくて買っちゃった。 フフッ…。
(氷雨) モンブランは? (伊麻) 食べたよ。
ネットの評価は 3.7だったけど→
私的には 4.2かな~。
(氷雨) すいません。僕…。
(伊麻) 謝らないで。ちゃんと 約束したわけじゃないんだし。
フフッ…楽しかったよ。
(氷雨) え?
(伊麻) もしかしたら 氷雨くん来るかな~って。
そんなこと考えて。 すごく贅沢な時間だった。
それに こうして会えたし。
(伊麻) 食べる? (氷雨) あ いただきます。
(伊麻) あ~…んっ! (氷雨) 熱っ!
(伊麻) アハハ…言えばよかったね。 (氷雨) 熱いじゃないですか。
(伊麻) ウフフ…あ~。
まあ…ね。 (氷雨) あ~。
(氷雨) あの…。 (伊麻) ん?
(氷雨) あの… 抱きしめても いいですか?
(伊麻) ダメって言ったら しないの?
♪~
(伊麻) このスウェット 今度ちょうだい。
(氷雨) えっ こんなボロボロのですか?
(伊麻) それがいいの。
♪~
(伊麻) 待って。
その前に 話しておきたいことがあるの。
(伊麻) ここが私ん家。 (氷雨) へぇ~。
(氷雨) あ あの… 話しておきたいことって?
(伊麻) うん。入って。
(氷雨) お邪魔します。
(伊麻) あのね氷雨くん。 (氷雨) はい。
(伊麻) 実は私 他にも…。 (ドアが開く音)
(到) おう 伊麻 おかえり。
(伊麻) ただいま。
(亜夫) 到 エコバッグ! (到) あ~悪い悪い。
伊麻おかえり。 あれ?もしかして…。
氷雨くん?
(氷雨) あ あの…。
(伊麻) 話しておきたいことっていうのは 2人のことなの。
到と亜夫。
2人とも…私の恋人なの。
(氷雨) え?
♪~
(亜夫) いただきま~す。 (水野千夏) いただきま~す。
>> どう? (千夏) 美味しい!
到くん天才! >> だろ~?
もずくをリクエストしたのは 俺だけどね。
食物繊維が豊富で 美肌にいい。だろ?
あと 精神を安定させる 効果がある。
(千夏) え? (伊麻) おはよ…。
(亜夫) 精神を安定させた方がいい人。
おはよう! (千夏) おはよう ママ。
(到) おはよう。
薄味の味噌汁 もずく入りです。 どうぞ。
(伊麻) ありがとう。 (千夏) また 味の濃いもの 食べられないの?
>> トマトスープすら 強く感じるんだって。 (千夏) え~。
そういえば最近 ハーブティー飲んでないよね?
大好きなアップルピースの…。 (伊麻) ああ~!
>> 気を付けて! 彼を連想させるワードはNG。
(千夏) 彼?
>> 1週間前の夜 突然この家に やって来た学生いたでしょ?
あ 千夏は寝てたから 会ってないか。
(千夏) ああ 氷雨って人?
>> そう 氷雨。あの日 俺達の存在を知った彼は…。
回想 (氷雨) 2人とも恋人って どういうことですか?
(伊麻) あのね 私 氷雨くんのこと好きだよ。
でも 到のことも亜夫のことも→
同じくらい好きなの。
(氷雨) え? (伊麻) だから→
無理に1人に絞るんじゃなくて→
好きな人 みんなと 付き合いたいと思ってて。
相手が良ければだけど。
(氷雨) 僕は…。 (伊麻) うん。
(氷雨) 生物学の観点からも とても興味深くて…→
そういう恋愛スタイルも 1つだと思います。
(伊麻) は~ ありがとう。
私 氷雨くんのことを 好きになって良かった。
>> 現在 (千夏) それなら私もママから聞いた。
夜遅いからすぐ帰ったけど 連絡先 交換できたって→
嬉しそうに言ってたけど。 (伊麻) ああ~!
>> シッ。問題は そこから。 (千夏) え?
>> 伊麻は そのあとルンルンで 彼に食事の誘いの連絡をした。→
だけど 未だに返信がない。 (伊麻) はぁ。
(千夏) だから最近ずっと アトリエに こもってたんだ。
伊麻は胃が恋に負けてるんだよ。
(伊麻) 負けてなんかない!
>> あ~ 分かった分かった 負けてない負けてない。
(伊麻) はぁ~ 一刻も早く この余裕を欠いた→
惨めでカッコ悪い自分を なんとかしたい。
そんなに自分を追い詰めない。
伊麻は 惨めでもカッコ悪くもないよ。
(伊麻) 本当!? >> カッコ良くはないけどね。
(伊麻) あぁ~! >> でも ダメならダメで→
連絡ぐらい くれればいいのにね。
何のリアクションもないと 傷つくよね。
(到) もしかしたら忙しくて 返信できない状況なのかもよ?→
例えば海外に行ってるとかさ。
彼の名前で検索してみたら? 何か分かるんじゃない?
(伊麻) 絶対いや。名前を検索するなんて→
知っていく愉しみを カットするようなもんじゃない。
>> そりゃそうだ。
ちなは どう思う? (千夏) う~ん…。
やっぱ引いたんじゃない? (伊麻) え?
(千夏) 自分以外に恋人が2人いるって 普通そうなるでしょ?
(氷雨) 《頭では 分かっているはずなのに→
彼女のことになると どうしても理解できなかった》
(小森鈴子) お母さん仕事行くね。 今日はバイト遅番?
(氷雨) いや…いや 休み。
>> 木曜いつも入ってなかった?
(氷雨) 代わってもらった。 レポート終わんなくてさ。
もしかして彼女でも出来た?
(氷雨) え 違うよ。
出来たら絶対教えてね。 行ってきます。
\それ ほんと?/ (太呂) いやマジ ほんと ほんと。→
そのワンちゃん めちゃくちゃ姿勢いいの!
マジ 笑ってるけど…。
📱(通知音)
\え?これ見て/ \二股?マジ?/
あり得ないよね。 もう不倫とかサイテー。
\きっも~ ファンだったけど もう無理/
\だよね~/
(星華) ねぇねぇ 水野さん。 (千夏) え?
何? (星華) 水野さんってさ 髪染めてるよね?
(千夏) え? >> うちも明るくしたいんだけどさ 校則で禁止されてんじゃん?
(茉子) この色って 先生に注意されないの?
(千夏) 私の地毛だから。
(星華) ええ!?そうなの? (千夏) うん。
>> 生まれつき こんな色って あるんだ。
うちらと全然違うね。 (茉子) ね。
(星華) でも かわいい 似合ってるよ。 \ねえねえ 星華達 これ見て/
(星華) 何? \ヤバくない?/
(星華) ヤバ!
(到) はい リボリータのスープ 超薄味。
(伊麻) ありがとう。家に1人でいても 気持ちが滅入るばっかりで。
(到) 重症だな。
(伊麻) さっき 表のボード 写真撮ってる人いたよ。
(到) 愛の名言。 ようやく響く人いたか~。
(伊麻) 画像翻訳してた。 日本語で書けばいいのに。
分かる人に分かればいいの。
(伊麻) 分からない人には分からないか。
俺は彼の気持ち 少しは理解できるよ。
俺だって伊麻と出会うまでは→
恋人がたくさんいるなんて 理解できなかったし→
戸惑ってんだよ。
(伊麻) 分かってる。彼を責める気なんて 少しもないの。
ただ…私の中から 出てってくれないだけ。
(伊麻) 彼の肩ね なんか泣いてるように感じるの。
寂しさなのか 悲しみなのか。
その肩に触れて 感触を 色に落としたいって思った。
(伊麻) 〔このスウェット 今度ちょうだい〕
(ドアの開閉音) (鈴子) 氷雨~ お水ちょうだ~い。
(鈴子) うぅ~。
ふ~。 (氷雨) はい。
>> ありがとう。
(氷雨) 飲み過ぎだよ。
あ~。
フフフ…ひ~さ~め。→
お母さんは 氷雨だけを愛してるからね。
(鈴子) 〔お父さんね お母さんや氷雨より 好きな人が出来たんだって〕
〔氷雨は→
そんな不誠実な人間に なっちゃだめよ。→
お母さんは 氷雨だけを愛してるからね〕
(氷雨) ちょ… こんなとこで寝たら風邪ひくよ。
♪~
(千夏) いつになったら 元のママに戻るんだろう。
>> 大丈夫だよ。 伊麻は きっと立ち直るから。
(千夏) ほんとに?
>> まあ 時間は かかるだろうけどね~。
髪 染めるの?希望の色は?
(千夏) みんなと同じ色。 >> え?
(千夏) ほら 私の髪 みんなと全然違うから。
俺は その赤い髪 超好きだよ。
みんなと違うところも オンリーワンで いい感じだし。
(千夏) ママは どう思うかな。
ちなが本当にしたいことだったら 反対はしないと思う。
でも そうじゃないんだったら 賛成はしないと思うよ。
いい子だね~!
今日は好きなお菓子 何でも買ってあげちゃう!
(千夏) もう 子ども扱いしないでよ。 >> 待ってよ~。
(亜夫) いいよ 好きなの選んでいいよ。
(吉谷) 篠木さん 篠木さん! (篠木絹香) どうしたんですか?
いっつも来る あの色男 やっぱり彼女いたわ~。
え? >> イチャイチャしてんの 見ちゃった。→
相手 かなり若い子。ショック~!
吉谷さん ファンですもんね。
そういうことでも楽しまなきゃ もう やってらんないわよ。
え? >> 旦那にコレがいたの。
えっ!?
浮気ですか? >> こないださ→
スーツのポケットから レシートが出てきたの。
何買ってたと思う?
コンドーム。→
こちとら 四半世紀近く レスだってのに→
誰に使ったんだかっていう…。
ただいま。遅くなって ごめんね。
(篠木萌絵) 晩ごはん 何~? >> え?→
昨日 お魚だったから 今日は 鶏肉とレンコンの…。
え~ 肉?
太るから あたし要らない。
📱(通知音)
(門扉の開閉音)
(ドアの開閉音)
(絹香) おかえり。遅かったね。→
ご飯 食べるでしょ? (篠木真人) いらない。
ねえ 食べてくるなら 連絡くれればいいのに。
会社出たとこで 先輩につかまったんだよ。
しょうがないだろ。 >> そうかもしれないけど…。
待っててなんて 頼んでないだろ。
あんな連絡来たら 家で食事すると思って。
だったら 連絡なんて しなきゃ良かったですね!
帰ってくるなり疲れるなぁ。
(絹香) だって あなたが…。
ああ~ もう ぐだぐだ言ってないで あい…。
え?
いや… ハイボール作って 濃いめの。
やっぱ 先 風呂にするわ。
もう…。
(吉谷) 〔スーツのポケットから レシートが出てきたの〕
〔コンドーム〕
♪~
ふぅ…。
(千夏) え~ 別れたんだ。 (亜夫) 誰?
(千夏) 中学の同級生。
アイコンが彼氏との 2ショットだったのに変わってる。
(伊麻) 恋が終わった時は 汗をかくのが一番。
汗と一緒に 相手を 脳から追い出すことが出来る。
By 水野伊麻。
(千夏) もう吹っ切れてるみたいだよ。
楽しそうな写真 バンバン上げてるし。
若いと 傷の治りが早いって言うもんね。
(伊麻) 私も もう吹っ切れてるけどね。 >> え?ええっ!?
(千夏) でも この子 付き合い始めた時→
好きかどうか診断したら 100%だったって自慢してたのに。
(亜夫) 診断なんて出来るわけないのにね。
ま 自分基準で これをしたら好きとか→
こう考えたら 完全に心を奪われてるとか→
そういうのは あると思うけど。
(千夏) ママの基準は?
(伊麻) ああ~…。
その人が着古した→
もうパジャマみたいになった スウェットを→
欲しいと思うかどうか。 (千夏) え?
(伊麻) その人の肌になじんで→
匂いも形も その人のものになった 服を着たいって思うのは→
ママにとって 好きの証拠。
誰のこと 思い浮かべてんのかな~?
(伊麻) 別に。
📱(リマインダーの通知音)
あっ!リンパマッサージ 入れてたの忘れてた!
5歳 若返ってくるね。 (伊麻) いってらっしゃい。
>> 小声 ねぇねぇ 伊麻のこと よろしくね。
(千夏) え?
(伊麻) はぁ…。
♪~
(伊麻) ありがと。 (千夏) フフッ。
(伊麻) 新しいクラスどう?楽しい?
(千夏) う~ん…。
まだ始まったばっかりだから。
(伊麻) 好きな子とか出来た? (千夏) 全然。
ママには信じられないでしょ? 好きな人が1人もいないなんて。
(伊麻) そんなことないよ。
ママだって 誰も好きにならない時あるし→
1人の人しか 好きじゃない時だってあるもん。
今は たまたま 素敵な人が3人いるってだけ。
(千夏) じゃあ 素敵な人が20人いたら 20人と付き合うの?
(伊麻) まあ 極端に言えば そうかもね。
誰かと恋したからって→
その前に好きだった人への 感情が消えるわけじゃないし。
(千夏) そういうもんなんだ…。
(伊麻) うん。そういうもんなの!
(千夏) 最後の1個…。 (伊麻) 残したんじゃないの?
(千夏) 取っておいたの! (伊麻) え?
いいじゃん 千夏 たくさん食べたでしょ?
(千夏) 食べてないよ~! (伊麻) 何個食べたの?
(店長) \少々お待ちください/
3番テーブルさん→
季節のスープセット 2つお願いします! >> はい。
氷雨くん! 無理言って ごめんね。→
史ちゃん 急に休むからさ。 (氷雨) いえ。
ねぇ 来週からも→
また木曜 出てきてもらえない? 人 足りなくて。
(氷雨) すいません。木曜は ちょっと…。
(店長) う~ん。だよねぇ…。 (氷雨) すいません…。
《僕の心は 矛盾に満ちている。→
彼女に会いたくないと思いつつ→
彼女が来るのを待っている》
(店長) …テイクアウトで アイスの アップルピースブレンド→
2つですね。 はい お待ちください。
(亜夫) 素敵なお店だね。 ハーブティーも美味しいし→
デートの待ち合わせにピッタリ。 (氷雨) デート?
>> ああ 伊麻とじゃないから。
(氷雨) 伊麻さん以外にも 恋人がいるんですか?
>> うん。
(氷雨) それって…仕返しですか?
>> え 仕返し? (氷雨) いや その…→
伊麻さんは 色んな人と 恋愛してるから 自分もって。
>> ああ…。
ブッブー! 伊麻は恋人の存在も知ってるし→
応援もしてくれてる。 むしろ喜んでるよ。
(氷雨) 僕には分かりません。
>> だったら伊麻にも そう言えば? (氷雨) え?
>> なんで返信してあげないの? (氷雨) それは…。
嫌いなら嫌い。 分からないなら分からない。
俺は ちゃんと 伝えるべきだと思う。
伊麻は 嫌われるのを覚悟で 君に全てを見せたのに→
何も伝えないなんて 不誠実だと思わない?
(氷雨) 不誠実…。
伊麻が君をデートに誘った時 俺 聞いたんだよね。
(亜夫) 〔なんで そんな 回りくどい誘い方したの?→
それって相手に ちゃんと伝わってる?〕
(伊麻) 〔だって…〕
〔それは 私のルールなの〕 (氷雨) 〔ルール?〕
(伊麻) 〔年齢的にも お客さんっていう立場的にも→
私は彼に 気を使われる立場の 人間でしょ?→
そういう相手から誘われたら→
彼の余白がなくなっちゃう〕
>> 〔余白?〕
(伊麻) 〔悩んだり 断ったりする余白〕
〔だから連絡先も こっちからは聞かないし→
約束もガチガチにはしない。→
私は ちゃんと彼に→
自分で考えて 答えを出して欲しいの〕
>> 〔生きづらいね~〕 (伊麻) 〔うう~ん!〕
(亜夫) 伊麻は どんな答えだとしても→
君の口から ちゃんと聞きたかったと思うよ。
君の答えを。
やっぱ 似てるかも。 (氷雨) え?
>> 伊麻が 君のこと ハシビロコウに 似てるって言ってたから。
あ 似てる~! (氷雨) ハシビロコウですか!?
>> 目つきかな~? (氷雨) 似てない。
📱(通知音) あっあっ。
じゃ ごちそうさま。 (氷雨) はい。
♪~
(氷雨) 《出来ることなら 僕だって理解したい》
《でも 僕に彼女の全てを 受け止めることなんて…》
♪~
(氷雨) 今日…?
(氷雨) 「主人公は どこかに落としてきた “自分”を見つけるため→
不思議な世界に迷い込む」。
♪~
(氷雨) ハシビロコウ…。
♪~
(伊麻) 〔もしクジラだったら→
あ…「ハシビロコウ」なんて すごく惹かれるかも〕
♪~
(伊麻) 〔違う種類の相手との方が→
新しい景色を見られるでしょ?〕
♪~
(伊麻) 〔私 氷雨くんのこと好きだよ。→
でも 到のことも亜夫のことも 同じくらい好きなの〕
♪~
(伊麻) 〔私 氷雨くんのことを 好きになって良かった〕
(到) これ彼でしょ。氷雨くん。
(伊麻) 考えないようにしようと 思ったけど→
そんなの無理だった。だったら→
ちゃんと彼を 描いてみようと思って。
>> 描いたら気が済んだ?
(伊麻) うん。きっとこのまま忘れられる。
あ~ 美味しい。
ケーキを~。 📱(通知音)
(千夏) え? >> なになに~?
(千夏) え?ママ~?
(伊麻) ハァハァ…。
♪~
(伊麻) 氷雨くん。
(伊麻) ハァハァハァ…。
(氷雨) 僕の答えを伝えに来ました。
(氷雨) 僕は…伊麻さんのことが好きです。
(氷雨) 伊麻さんの全てを 受け入れられるかは→
正直まだ分かりません。
(氷雨) でも だから…。
これから少しずつ 伊麻さんを理解していきたいです。
(伊麻) 氷雨くん…!
♪~
(伊麻) ありがとう。
♪~
(氷雨) キス…しても いいですか?
(伊麻) ダメって言ったら しないの?
♪~
(伊麻) ねぇ 氷雨くん…。
一緒に暮らそっか?
(氷雨) え!?
>> よっしゃ…。
ふん。
♪~
(伊麻) いらっしゃい。氷雨くん。
どうぞ。 >> ようこそ我が家へ。
待ってたよ。 (千夏) はじめまして。千夏です。
(氷雨) あ…え…小森氷雨です。 今日から よろしくお願いします。
>> よろしく。 >> よろしく。
(伊麻) はい これウチの鍵。
(氷雨) ああ すいません。
>> 確かにちょっと似てんな。
目つきが鋭いとことかね。
(千夏) そう? (伊麻) ちょっと近づけてみて。
(氷雨) え?こんな感じですか?
(到) お!そっくり! (亜夫) 似てる! (伊麻) ほら~!
>> 目が もう! >> めちゃめちゃ似てるかも! (伊麻) ね!
(到) 同じだろ。 (千夏) ホントだ。 (伊麻) 似てる。
♪~
(絹香) 今日も帰り 遅いの? (真人) あ~ 分かんないよ。→
昨日のスーツ クリーニング出しといて。
いってらっしゃい。
♪~
♪~
(伊麻) はい。 (氷雨) な 何ですか!?これ。
(伊麻) 到と亜夫からの引っ越し祝い。
(氷雨) は!? (伊麻) 恋人が何人もいると→
その分 病気のリスクも増えるでしょ?
だから こういうのは ちゃんとしようって。
あと 定期検査もお願い。
(氷雨) 検査? (伊麻) 私も到も亜夫もここだから。
♪~
(千夏) ママ~ ちょっと来て~。 (伊麻) は~い。
じゃあ あとでサイト送るね。 (氷雨) あ はい…。
(伊麻) じゃ。
\どうした~?/
(氷雨) 《不思議な世界に迷い込んだ ハシビロコウ…→
僕の冒険は まだ始まったばかりだ》
♪~
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