All language subtitles for 絶メシ・ロード#05

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Original subtitles

♬~

< それは…>

<失ってしまうには あまりにも 惜しい➡

歴史が積み重ねた その味と 味わい。

これは 平日に くたびれた サラリーマンが➡

そんな 絶メシに出会う 週末 1泊2日の物語。

それでは 案内を開始します>

(鼻歌)

《今日 明日は 北海道か…。

俺も 魚介類 食べに行こうかなぁ》

楽しそうね。

えっ なんで いるの?

いちゃ 悪い?

あっ あぁ ううん。

あっ えっ でも 今日 北海道じゃ…。

今回は 紬だけ。

札幌に引っ越した ほのちゃんも➡

ティアドロが好きだから 一緒に行くんだって。

あっ そうなんだ。 へぇ…。

あなたも どっか 行くんでしょう? えっ?

ズボンに 道の駅のレシート 入ってたわよ。

あっ いや あの えっ あの…。

そっ あの… ウソ… あっ ごめん。

フフッ なんで謝んのよ。

別に やましいこと してるわけじゃないんでしょ?

あっ うん やましくないよ!

うん ホントに やましくない。

まぁ いいけど。

あの… 一緒に行く?

いい。

いい… いい いい…。

いい いい! いい いい…。 あぁ うん わかった わかった…。

勘弁してください。

《あんなに 首 振ることないよなぁ。

こっちだって 社交辞令だし。

ついて来られたら 来られたで いろいろ 気ぃ遣うし。

あっ そういえば 夫婦間でも 社交辞令って言うのかな?

どうでも いいか。

東関道で 千葉県を突っ切って 一気に 茨城に入り➡

日本一の水揚げ量を誇る 銚子を目指す》

と 見せかけて…。

(ウインカーの音)

おぉ…。

《いいなぁ…。

特に 好きだったわけじゃないけど 一度は見たかった 工場夜景。

海に浮かぶ 要塞。

いや むしろ フランスのモンサンミッシェル。

日本であることを 一瞬 忘れそうになる。

そして 間違いなく言えるのは➡

家族と一緒だったら 絶対 訪れることはない。

これも 1人のだいご味》

ホントだよ。 う~ん…。

ねぇ どこ 見てんの? なに?

《気まずいなぁ…。

ちょっと 離れるか》

なんで? ダメ ダメ…。

《いや 少なくとも➡

彼らより 私のほうが 工場夜景を楽しんでる。

この場所にいるべきなのは 私のほうだ!》

♬~

《なんだ? その目は。

邪魔だとでも 言いたいのか?

むしろ イチャイチャするなら どこでも できるだろ!

そもそも 君たちは 工場なんか 見ていないじゃないか!》

《テコでも 動かない気か。

そっちが そうくるなら➡

こっちだって 長期戦も辞さない覚悟だ!》

どこ 行きたいの? えっ?

どこ行く? うち来る? いいの? いいよ。

♬~

《負けた…。

延々と イチャつかれてしまった。

目を閉じると 工場夜景よりも➡

カップルのイチャつきが よみがえってくる!》

うぅっ!

《いろんな意味で… 負けたな》

♬~

《これが 屏風ヶ浦。

今度は 自然が作り上げた 絶景。

これもまた いい》

あっ いた いた…。 うわぁ!

キャーッ! 捕まえた!

《佳苗と結婚して 紬が生まれて➡

家族旅行にも よく行ったほうだと思う。

あれは あれで 楽しかったな。

その時間 大切にしてください》

♬~

(汽笛)

よっしゃ… ふぅ…。

《いい感じに おなか すいてきた。

そろそろ 今回の目的 海の幸を食べに…》

さて いただきに 行きますか。

《「こころ」は お店の名前か?

「御食事処」とは 書いてあるけど…。

古い飲み屋とか 喫茶店みたいな雰囲気もあるな。

新鮮な海の幸が 食べられる可能性は 低そう》

《なんか 見つけてしまった》

《相田みつを風な 誘い文句。

でも 字体が違うし➡

線が 弱々しくて 押しつけがましさも 薄い。

ここへ来て 絶妙な 絶メシ店感が漂ってきた。

さて どうしよう…。

何店もの 絶メシ店を渡り歩いてきた 自分の勘を信じて➡

さぁ 行け 民生》

《誰も いない?

営業中って 書いてあったよな?》

《えっ!?》

《泣いてる?

絶メシ店 どうこうの前に いったん 退避》

あっ いらっしゃい。

《見つかってしまった…》

1人かい?

あぁ はい。

お好きな席 どうぞ。 えっ あっ はい…。

《もう 後戻りはできないか…》

《食堂と 生活感が同居する この雑多な内装。

どことなく 昔の飲み屋を思わせる 配置。

業態が わかりづらいカオス感も 絶メシの また一興。

あぁ ダメだ!

やっぱり おかみさんの涙が 気になって しかたない》

お兄さん 東京から? はい。

泊まりで? そうです。

宿は? 宿じゃなくて➡

車で 1泊して…。 はぁ…。

キャンピングカーかい? あっ いえ あの➡

ワンボックスカーの車内で 寝て…。

ふ~ん…。

注文 決まったら 声かけて。

あっ はい…。

《ラーメン➡

半カツカレー マグロ丼。

よかった 魚介もある。

あと なんで 泣いてたんだろう?

やっぱり 気になるな。

昨日のカップルといい➡

今日の涙といい…。

ダメだ もっと 純粋に楽しもう》

迷ってんだったらね おまかせ定食が いいよ。

あっ… あっ えっと それって お刺身とか…。

うん ついてるよ。 じゃあ それで。

はい。

おばちゃん。 あぁ はい はい。

ちょっと 待ってね。

置いとくよ。 はい はい。

じゃあ 今日は これ持ってって。 はい。

あんがと。

じゃあ また。 うん。

おいしょ。 (ドアが閉まる音)

あぁ 漁港の人。

余った魚 届けてくれるんだよ。

まぁ その代わり 弁当 作ってあげてね。

あっ へぇ! いいですね 助け合いで。

別に よかねえよ。

毎回 毎回 面倒くさくて しようがねえ。

《おかみさん 結構 辛口。

まっ それも お店のスパイスか。

でも だからこそ さっきの涙が なおさら気になる》

はい お待たせ。

おまかせ定食。 ありがとうございます。

《えっ…。

刺身が 1 2 3種に 更に 天ぷらと 小鉢 お新香…》

あぁ…。

《おみそ汁は ちゃんと魚介で ダシを取ってる。

これで 値段は…。

1, 100円!?

漁港近くとはいえ 安い!

おまかせ定食 恐るべし》

はい 煮つけね。 えっ?

これも ついてくるんですか? あぁ そう。

《ウソだろ…。

これだけでも 十分なのに なんて 良心的な…》

えっ 毎回 この量ですか?

まぁ 日によって違うけどね だいたい そんなもんだよ。

ほら 早く食べな。 えっ あっ はい。

いただきます。

《何から食べるか 迷うな…。

でも 一口目は 順当に…》

《一切れが 分厚い。

うん シンプルに マグロ!

こっちの カツオも…。

うん 間違いない。

次は 煮つけかな》

あの この煮つけって…。

ムシね。 ムシ?

私も よく わかんないんだけど おいしいよ。

《あぁ 着実に うまい。

余計なことはせず しっかり 甘辛く 濃いめの味付け。

誰も 裏切らない。

ごはんとの相性も 最高!

続いては…》

あの これ…。 イカ。

イカ? あっ さっき 届いたばかりの…。

違う 違う。 それ 昨日の。

あぁ そうなんですね。

《ちゃんと サクッとしてる。

おかみさん 1人なのに 注文きてから 揚げてるんだ》

《まずは 何もつけず。

あぁ これ これ…。

天ぷらにしてても わかる➡

引き締まった イカと シャキシャキの タマネギ》

《二口目は 多めに ソースを垂らして…》

《あぁ うまっ!

多めに ソースをかけても➡

ちゃんと イカが 存在を主張してくる》

《あっ しまった。 ごはんのペース 間違えた。

この豊富な おかずに 対処しきれる量じゃない!》

おかわり するかい?

《おかみさ~ん!

心を 読まれているかのような タイミング。

逆に ちょっと恥ずかしいくらいだ》

あっ すみません お願いします。

はいよ。

おまかせ定食 すごいですね。

おかずの量が。 あぁ…。

観光で来る お客さんが よく迷ってるんだよ。

刺身にするか 揚げ物にするか… でも 煮物も食べたいしってね。

そういうこったら➡

全部 入れてやったら 喜ぶと思ってさ。

なるほど。

《辛口な おかみさんだけど このボリュームは 優しさなんだ》

お客さんが 喜ぶ顔が見たいから 頑張ってらっしゃるんですね。

そんなんじゃないよ。 借金 借金。

《えっ?》

カネ返すために やってんだから。 借金?

働かなくて済むなら 働かないよ この年になってまで。

そうですか。

お手伝いとか してくれる方は…。

あぁ そんなの 面倒 面倒。

ここが 飲み屋だった時代は 雇ってた人も いたんだけどね➡

カネ貸したら そのまま 消えちまったよ。

あっ ご家族とかは?

(ため息)

旦那は 3年前に 死んじまったしね…。

まぁ あの人が生きてたって➡

店や私には 興味なかったし。

えっ…。

それで いいんだよ。

お互い 好き勝手やって 干渉なし。

まぁ メシは 毎日 作ってやったけどね。

じゃあ この店 継いでくれる方とかは…。

いねえ いねえ。 いるわけねえべ そんな人。

《あぁ そうか…。

これもまた おかみさんの代で➡

なくなってしまうかもしれない 味なんだ。

この値段で このボリュームを 提供してくれる人は➡

そう簡単に 現われやしない。

そう これは この立地で➡

独自の仕入れルートを持つ おかみさんにしか できない➡

世界に1つの おまかせ定食。

心行くまで 堪能しなければ!

さぁ いくぞ。 ここからは 2巡目だ。

トップバッターに ノドグロを はさんでみようか。

うん 身が引き締まってる。

そして 煮つけ。

いちいち いとおしい。

あぁ もう 感想めんどくさい!》

♬~

ふぅ…。

《あぁ 本当に うまいんだなぁ ここは。

まさに 看板に偽りなし》

ごちそうさまでした。

あっ わざわざ お見送りまで すみません。

見送りじゃねえよ。 猫に エサやりに来ただけだよ。

はいはい 待ってたの? (猫の鳴き声)

はい どうぞ。 はい どうぞ。 こっちにも あるよ。

ねっ。 あっ そういえば➡

あの看板って おかみさんが書いたんですか?

いやいや 旦那。

あぁ 旦那さん…。

店なんか 手伝ったこともないのにさ…。

⦅佳江:何してんだ?

うん 余った板切れがあったから ちょっと こさえたんだよ。

なんだよ? それ。

いや 表 出しときゃよ 宣伝なるかなと思ってさ。

こんな 情けない字で書かれても 誰も 見やしないよ。

そうか?

う~ん…。

じゃあ 書き直すか…。 あぁ いいよ それで。

悪くねえだろ…⦆

優しい旦那さんだったんですね。

優しいだけだよ。

店も やめて➡

キャンピングカーで 一緒に旅して回ろう って 言ってくれてたのに➡

あっさり 逝っちまってさ➡

まったく…。

そういうのは もっと 早く 言ってくんなきゃね。

《口では 悪く言ってても 大切な人だったんだな…。

あの涙も きっと 旦那さんを 思い出して…》

また 来ます。

どんだけ続くか わかったもんじゃないよ。

ごちそうさまでした!

(ドアの開閉音)

《辛口おかみが作る 愛情定食 こころ。

ここも また➡

絶滅してしまうかもしれない 絶品メシ。

絶メシ フォーエバー》

あっ…。

ただいま。 おかえり。

楽しかった? うん。

よかったね。

佳苗さ あの…。

あっ… ごめん。 なに?

あの すぐじゃなくても いいからさ➡

いつか 行こう。

一緒に。

だから いいって。 えっ?

昨日も 言ったでしょ?

私 車に泊まるのとか 無理だし。

あっ でも それは キャンピングカー 買ってさ…。

それ買うお金 どこにあるの?

もうちょっと 頑張れば…。

何年かかると 思ってんの?

置かないでよ? 置かないで。

あっ…。 ぶつけないで。 あっ ごめん。

<今週も お疲れさまでした>

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