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Original subtitles

(饗庭) 徴税禁止リスト!? えっ ホントに そんなものが!?

(羽生) そのリストにある 滞納者たちに対しては→

税を徴収しないよう ひそかに定められていたの。

(相楽) 徴税禁止リストなんて 現物は 一体どこにある?

(饗庭) もしリスト見つけても 調査しねえ なんてことがあったら→

お前 許さねえからな。

(羽生) リストには米田市長も関わってる。

そこには 市長に近しい人たちの 名前が書かれてたの。

相楽グループ。

相楽副市長の 父親の会社。

(鷺沼) 確認 お願いします。

(相楽) ありがとうございます。

(饗庭) はい 百目鬼ちゃんの分。

(華子) 何ですか? これ。

(饗庭) だって ここ クラブだよ?

郷に入っては郷に何とか っていうでしょ?

ほら かけて。

眼鏡 取って。

(華子) 私たち 遊びに来たわけじゃ ないんですよ!

(饗庭) いいね~!

(華子) 何ですか? これ。

(饗庭) メカ百目鬼。

(橘) 残業したい?

(饗庭) へい! おねげぇしやす。

(橘) 珍しいね~ どうしたの?

(華子) 担当している滞納者の方が 電話をかけても つかまらなくて。

昼間に臨宅しても お会いできなかったんです。

(橘) 星野芽依 19歳。

19歳って随分 若いね。

滞納金額も少ないし。

(饗庭) 徴税強化体制の一環で 若年層への徴収と→

納税意識の啓発にも 力を入れるようにってことで。

(華子) ご自宅にいたルームシェア中の ご友人に伺ったところ→

星野さん 他のご友人や恋人の家で 外泊することが多くて→

めったに 帰ってこないそうなんです。

(饗庭) で 確実に会うために→

バイト先 行っちゃおうぜ! っつって。

でも何か 夜のお仕事されてるみたいで。

(橘) なるほどね じゃあ 仕方ないね。

(橘) で その 星野さんのバイト先 ってのは?

(華子) それが…。

(スピーカー)♪~

(スピーカー)♪~ そこの彼 いいね~!

(饗庭) イェ~イ! (スピーカー)♪~ >> イェ~イ!

(饗庭) いい波 乗ってんね~! (スピーカー)♪~ >> フォ~!

(饗庭) フォ~ フォ~ フォ~ (スピーカー)♪~ フォ~ フォ~…!

(華子) 饗庭さん! (スピーカー)♪~ (饗庭) フォ~!

(スピーカー)♪~ (華子) 何してるんですか!

(スピーカー)♪~

(華子) 私たち お仕事で (スピーカー)♪~ 来たんですよ。

(饗庭) こんな場所で (スピーカー)♪~ チョゼんないでよ。

(スピーカー)♪~ フゥ~!

(華子)「フゥ~!」じゃなくて (スピーカー)♪~ ほら あそこ!

(スピーカー)♪~

(芽依) 税金の取り立てに来た ってこと? マジ?

でも消費税なら払ってるけど。

(華子) 納めていただきたいのは 住民税です。

このような納付書 ご自宅に お送りしてるはずなんですが→

見たことありませんか?

どうですかね? >> いや 初見 全然見たことない。

(饗庭) だよね~!

えっ ホントに 払わなきゃいけないやつ?

そんなに稼いでないって。

芽依 まだ 二十歳にもなってないよ。

(華子) 星野さんは 通信制大学の学生さんですよね。

生活費は どのように?

学費とか最低限は 親からもらってるけど→

あとは ここに週3で出てる。

(華子) そうですか。

星野さんの昨年の所得は→

年収から給与所得控除を引いて→

74万8000円でした。

2022年の4月1日から→

成人年齢が20歳から18歳に 変わったことは ご存じですか?

それな! 芽依 めっちゃニュース見てるから。

(華子) 未成年者の住民税は→

前年の所得が135万円以下なら 非課税ですが→

その非課税となる年齢も→

20歳未満から18歳未満に 変更されたんです。

つまり 星野さんも 税金を納める必要があるんです。

納税は国民の義務であって…。

無理 無理 無理!

もう何言ってっか 訳分かんないし→

マジきゃぱ~い!

(饗庭) マジ卍~! おけまる水産よいちょまる~!

それ いつの時代に流行ったやつ?

時空 ゆがむタイプだ! (饗庭) イェ~!

(華子) とにかく こちら きちんと納めてください。

必要であれば 勤労学生控除の 相談にも乗れるので→

市役所の窓口まで お越しください。

>> 市役所!? (饗庭) マジだりぃ~!

だ~りん だ~りん なんですけど~!

(華子) 饗庭さん 黙っててください!

(饗庭) 肩乗せギャルピ。

てかさ~ わざわざ店まで来たなら→

払わなくて済む秘密の裏技 教えてよ。

(華子) 裏技? >> 芽依の友達→

それで税金 払わなくて よくなったっぽいんだよね。

芽依も知りたい!

(華子) 星野さん…。

その話 詳しく教えていただけますか?

ヤバっ 話しちゃマズかったかも。

(饗庭) マジやばたにえ~ん!

お茶漬けジュルジュル のりトッピング!

♪~

(浜村) で バイト先に 臨宅するしかないってことで…。

(鷺沼) それで 2人でクラブに?

(浜村) ええ… ありがとうございます。

百目鬼さんが 饗庭に振り回されてんの→

目に浮かびますよね。

仕事熱心でいいね。

俺は できれば残業はな…。

鷺沼さんは お子さん いますもんね。

うん。

息子の誕生日も近いんだよ。 (浜村) ん~。

ほら。

上の子 中1。

はぁ~ もう こんな大っきいんすか。

(鷺沼) うん。

どうせ すぐ反抗期っすよ。

うわ~! そういうこと言う? >> ハハハ…。

行きますよ。

(橘) えっ… 税金を払わなくて済む裏技?

(加茂原) 何なの? それ。

(華子) 星野さん お店に入る清掃スタッフの中に→

中学校の同級生がいるらしくて…。

若月 ヤッホ~! (若月) 星野。

今日も暑いね!

めっちゃキレイに なってんじゃん!

ほら 手 止めんな。 (若月) すいません。

ごめん。

(車のエンジンの始動音)

(芽依) はい! 冷たっ!

あげるよ 店長のだけど。 >> サンキュー。

さっきの人 何? 役所の人?

あ~ 徴税吏員って… 税金の取り立てする人。

取り立て? 何それ? ヤバくない?

いや 何か…→

俺 もう払う必要 なくなったらしい。

えっ?

あの人が何とかしてくれたんだ。

(華子) それで星野さんは→

市役所の人間が 何かしらの裏技を使ったことで→

その同級生の方が 納税を 回避できるようになったと→

考えたそうです。 (増野) どういう意味ですかね?

納税する必要がなくなったって。

(橘) その同級生っていうのは?

(饗庭) 若月大輝 19歳。

一時期 住民税の滞納が あったんすけど→

今年の夏ごろ 一括納付されて 全額納付済みになってます。

(橘) 本人が納めたわけじゃないのに?

(饗庭) みたいなんすよね。

第三者納付って可能性も あるんすけど→

そんな雰囲気じゃ なかったんだよね~。

どうも きな臭いね~。

担当者って誰だったんですかね?

記録に残りますよね。

(橘) うん。

(華子) それが…。

えっ?

(橘) え~!? 加茂原君なの?

裏技って何をしたんですか?

いや 知らないよ… 知らないって 俺!

(華子) 若月大輝さんというお名前は? 覚えてませんか?

記憶にございません。

(橘) それ言う人 絶対覚えてる。 >> いや 俺じゃないですって!

ちょっと… 信じてくださいよ! ねっ! ホントですって ねっ!

(饗庭) まぁまぁ まぁまぁ…。

俺と百目鬼ちゃんも→

本気で兄貴だと 思ってるわけじゃないんすよ。

>> そうなんですか? >> 饗庭く~ん!

(華子) 星野さん 若月さんと話してたのは→

スーツの男性だと おっしゃってたんです。

〔どんな人でしたか?〕

〔スーツの男の人 顔は よく見えなかった〕

(華子) でも もしも その人が 加茂原さんなら…。

(饗庭) 他に もっと 特徴あると思いません?

(橘) あ~ まぁ 確かに。 >> 確かに。

助かった~。

(饗庭) というわけで…。

第1回 チキチキ だったら若月さんの→

ホントの担当者は誰だったのか 選手権!

いや いつの間に!?

(華子) その人は 納められていないはずの 若月さんの住民税を→

ある裏技を使って 納付済みとしました。

担当者を 加茂原さんと記録したのは→

それが後ろめたい方法だったから だと思います。

許せないな! 勝手に人の名前 使うなんて。

でも どうして 加茂原さんだったんですかね?

(華子) まぁ うっかり見過ごしてくれると 思ったんじゃないですか?

加茂原さん いろいろ いいかげんなんで。

>> え~… 何か当たり強くない? (橘) あ~ まぁ…。

とにかく 誰がやったのか 突き止めて 話 聞かないとね。

でも どうやって?

(饗庭) まぁ 若月さん本人に聞くのが 早くて確実かな。

(華子) 自宅かアルバイト先に 臨宅しましょう。

お勤めの清掃会社は…。

(華子) SGRクリーンサービス。

相楽グループなんですね。

(饗庭) 関連会社の 小っちゃいとこだけどね。

徴税禁止リストの件もあるし→

気になっちゃうよね~。 (華子) はい。

(羽生)〔そこには→

市長に近しい人たちの名前が 書かれてたの〕

〔特に ある企業と その関係者〕

〔相楽グループ〕

〔知ってるよね?〕

〔相楽副市長の→

父親の会社〕

(華子) 若月さんの住民税が 納付済みになってるのも→

徴税禁止リストと 関係あるんですかね?

(饗庭) まだ可能性の段階だけど→

その線も捨てずに調べてみよっか。

っていうか→

臨宅する手間が省けて ラッキーだったよね。

まさか彼が…。

ちょうど 市役所に来てるなんてね。

(華子) 若月さん。

(華子) 会社に連絡したところ 若月さん→

市役所に いらっしゃってる ということだったので。

あっ いえ。

(華子) お話を伺いたいのは 住民税についてです。

滞納していた住民税 夏ごろに 一括納付されているんですが→

間違いありませんか?

それと 担当の徴税吏員。

うちの加茂原という人間に なっているんですが→

本人は若月さんのことを 知らないそうなんです。

何か 手違いが あったようなんですが→

心当たりはありませんか?

(華子) 若月さん…。

俺…→

払ってません。

(華子) 住民税を納めていない ということですか?

では どうして…。 >> 詳しいことは 俺も よく…。

ただ 担当の人が→

「もう税金を払う必要はない」って。

(饗庭) 覚えてないっすか? その担当の人の名前。

あの人 何か いけないことをしたんですか?

(華子) その可能性も含めて 調査しています。

担当者は誰だったんですか?

言えません。

(華子) えっ?

俺 やっぱ ちゃんと税金 払います。

それでいいですよね?

(橘) それで 百目鬼さんが 若月さんの担当するんだね?

(華子) はい… ただ 若月さんの記録は→

会計課でも 納付済みになっていて→

簡単に 処理し直せないそうなんです。

若月さんが これまでの滞納分を 納めたいと言っても→

納税する先がなくなってるんだ。 (華子) はい。

(浜村) 前の担当者は→

会計課まで だましてたってことか。

これ めちゃくちゃデカい規模で 起きてる話なんじゃない?

(饗庭) 財務部長か もっと上のレベル…。

恐らく これ 徴税禁止リスト絡みっすよ。

(橘) ますます気になるな~。

若月さんの担当者が誰だったのか。

本人からは 何も聞けなかったんだよね?

(饗庭) 完全に お口にチャ~ック! って感じで。

何とかして見つけないとですね。

(饗庭)「ですね」ってさ ホントに分かってんの?

まっす~ アメリカでも行ってたん じゃないかってぐらい→

全然いなかったけど。 >> はい!

徴税禁止リストって何ですか?

っていうか 名前からして怖いんですけど。

(饗庭) だから もう何か ヤバいやつ。

(増野)「ヤバいやつ」って何すか? (駆けてくる音)

(芽依) セーフ! 窓口 ワンチャン まだ開いてるよね?

(華子) 星野さん! >> これ 持ってきちゃった!

(饗庭) そういえば 百目鬼ちゃん 勤労学生控除の相談にも乗れる→

…って言ってたよね。 (華子) はい。

何 その顔 絶対 バックレると 思ってたじゃん。

(華子) いえいえ 全然。

>> う~わ めっき~ エッグい! (華子) めっき~…。

(饗庭) っていうか ちょうどいいとこに来たかも~!

>> えっ それな~! (饗庭) ギャルピ~!

(芽依) 若月を見た日?

(饗庭) 若月さんと担当者が話してた 詳しい日時が分かれば→

業務記録と照らし合わせて→

臨宅するタイミングがあった 徴税吏員を割り出せる。

それ 夕方なんだよね? >> うん。

お店に出て すぐだったから…。

あれ いつだったっけな?

(華子) あっ! それか→

公用車のナンバーを覚えていたら そこからも調べられますね。

ナンバー? え~?

あっ… そんなん 覚えてるわけないじゃん。

(饗庭) 覚えてるわけなくなくな~い!

(饗庭:芽依) それガ~チャ~! ホンマ ごめんやで~!

(芽依) いつだったっけ? (饗庭) マジ夏。

(芽依) フィーバータイムの時。 (饗庭) フィーバータイム 常夏…。

(清掃員) 若月 早くしろよ。 (若月) はい!

(清掃員) これも よろしく。

(清宮) 若月!

(清宮) お前 何やってんだ! すいません。

お前 ホント 使えねえな。

誰か このクズ 掃除しといてくれよ。

\早く片付けてやれよ/

今 いいかな?

♪~

(華子) 星野さんが 若月さんと その担当者を目撃したのは→

8月17日の16時ごろ。

その時 臨宅に出ていて→

近くのエリアにいた 可能性があるのは…。

(饗庭) あれ?

その日 俺も近くにいたな。 (華子) えっ?

(饗庭) これだと→

俺が若月さんの担当だった って可能性も…。

(華子) ないですよね? 真面目にやってください!

(饗庭) 冗談じゃん。

マジ チョゼリバなんですけど~!

ホホ…。

♪~

(日比野) こんな所にいた。

(日比野) 饗庭君 百目鬼さん… ちょっと。

あなたたち ウワサになってるけど。

(華子) ウワサ?

他の徴税吏員を 調べてるんでしょ?

同じ役所の中で そんなことしたら→

一係にも二係にも 話が伝わってくるのは→

当然じゃない。

一体 何を調べてるの?

(華子) それは…。 (饗庭) 第三係って→

徴収率 いっつも最下位じゃないっすか。

だから 一係と二係の皆さんの 仕事の仕方を→

勉強させてもらおうと思って。

ねぇ~! (華子) えっ?

ええ。 (饗庭) ヘヘヘ…。

(日比野) 〔徴税禁止リストの件で〕

〔ご存じですよね? 副市長も〕

〔何のことですか?〕

〔フッ…〕

〔当然 そうおっしゃいますよね〕

〔いいんです 分かってましたから〕

〔でも→

饗庭君たちも 気にしていましたから→

放っておいたらマズいですよね〕

〔日比野係長…〕

〔さっきから何のお話か…〕

〔私に 任せていただけませんか?〕

〔はい?〕

〔副市長のお力になりますよ〕

饗庭君 何を調べてるのか知らないけど→

あんまり余計なことしない方が いいんじゃないかしら?

私たち ただの公務員なんだから。

(饗庭) はい! 日比野さん もちろんです!

そう よかった。

♪~

(華子) さっきの どういう意味なんでしょう?

余計なことはしない方がいいって。

(饗庭) さぁね…。

百目鬼ちゃんは 俺たちがしてることは→

余計なことだと思いますか?

(華子) いえ。

徴税吏員として やるべき業務です。

(饗庭) なら 問題なし。

そんな百目鬼ちゃんに ご報告がありま~す。

♪~ パ~ンパカ パッパッパッ パ~!

♪~ パカパカ… ビ~ビビビ… (華子) 何ですか?

(饗庭) 簡単に見つけちゃった。 (華子) えっ?

(饗庭) そいつが今回の真犯人だ。

なんちゃって!

(華子 ノック)

(華子) 若月さん…。

(若月の声) 滞納するようになった 理由ですか?

(華子) ええ…。

よろしければ 教えていただけませんか?

全部 言い訳かも しれないんですけど…。

似たような状況で ちゃんと税金を 払ってる人はいるだろうから。

(饗庭) そう言って 誰にも 頼れないでいる人も多いんですよ。

(華子) 私たちで 力になれることも あるかもしれませんから。

俺… バイトしながら→

じいちゃんの介護もしてるんです。

親は2人とも 3年前に事故で死んで→

金がないから 進学は諦めました。

(若月の声) ホントは 正社員に なりたかったんですけど→

じいちゃんのこともあって→

なかなか 条件に合うとこがなくて…。

〔ベル〕

(若月の祖父) 〔ごめんごめん こぼしちゃった〕

(若月の声) 今も他の仕事を探してはいます。

でも あんまり時間なくて。

(華子) 生活費は アルバイト代と おじいさまの年金。

老人扶養控除も…。

受けてます それでもギリギリで…。

話って 住民税のことですよね?

(華子) いえ…。

(饗庭) 分かっちゃったんですよ。

あなたの 前の担当者が。

(饗庭) 鷺沼さんと何があったんですか?

(コピー機の作動音)

(足音)

(饗庭) 鷺沼さん。

♪~

そりゃあ バレるよな。

フッ… ズルなんかするもんじゃないね。

(華子) どうして…。

大輝君から話は?

(饗庭) まぁ 大体のところは。

前から知り合いだったんですよね。

家が近所なんだ。

子供の頃から顔見知りで→

うちの子たちも→

本当の兄みたいに よく遊んでもらってた。

でも…。

♪~

〔大輝君!〕

(鷺沼の声) ご両親が亡くなってからは→

はた目にも生活が苦しそうで…。

(鷺沼の声) 彼が滞納者だと知って→

真っ先に担当することにした。

だけど 相談に乗れば乗るほど→

分納も難しそうだと 分かっていった。

かといって 口座の差し押さえや 家宅捜索するのも…。

それで 俺…。

(饗庭) 急場をしのごうと→

ポケットマネーを 渡すようになった。

若月さんから聞きました。

(若月)〔鷺沼さんは→

「とにかく遠慮しないで受け取れ。

いつか返してくれれば それでいいから」って〕

(饗庭) でも そんなの いつまでも 続くもんじゃないでしょ。

鷺沼さんにだって 家庭があるんですから。

ああ…。

だから…→

彼の税金を停止処分にして→

納めなくて済むように しようとしたんだ。

(饗庭) 停止処分?

(華子) 若月さんは お仕事もしてますし まだ そこまでの要件には…。

(饗庭) 停止理由を誇張して 決裁を取ろうとしたんすね?

もしかして それが上にバレたんすか?

徴税禁止リストのことを 知ったのは→

その時だよ。

(浦部)〔若月大輝 この人→

停止処分する必要があると 思えないんだけど〕

〔どういうつもりかな?〕

〔えっと~ その…〕

〔困るんだよ 払える市民には 払ってもらわないと〕

〔第三係は ただでさえ徴収率が低いんだ〕

〔申し訳ありませんでした〕

〔どう責任取るつもりかな?〕

〔減給や停職で済む話かな〕

〔徴税吏員が特定の市民に 便宜を図っていたとなると→

市役所全体の信用に関わる 大問題だ〕

〔何より困るのは この若月さんだろ〕

〔えっ?〕

〔次の担当者が君みたいに 親身になってくれるかな?〕

〔停止処分する理由がない以上 すぐに捜索に入り→

財産の差し押さえを 行うかもしれない〕

〔いや 部長 彼は本当に苦労していて…〕

〔実は→

ないわけじゃないんだよ この人を救う方法〕

〔えっ…〕

〔若月さんを あるリストに加えるんだ〕

〔リスト?〕

〔そうすれば 若月さんから 税を徴収する必要もなくなるし→

当然 捜索に入ることもない〕

〔その代わり 君には今後→

そのリストに関する 業務をやってもらう〕

〔停止処分の件も ここだけの話にできるし→

若月さんを救うこともできる〕

〔もし…→

お断りしたら?〕

〔やってくれるね?〕

(華子) それが→

徴税禁止リストだった。

(饗庭) 分かってましたよね?

許されないことだって。

他にどうすれば 彼を助けることができるのか→

俺には分からなかった。

大輝君には適当な理由をつけて→

納税する必要がなくなったと 説明した。

〔払わなくていい? えっ 税金をですか?〕

〔ああ〕

〔大輝君のような若者を 助けるための→

税金の制度があるんだよ〕

〔今までは審査が厳しくて 通らなかったんだけど→

俺が何とかしたから〕

〔それじゃあ 仕事 頑張って〕

〔はい〕

♪~

(芽依)〔はい!〕 〔冷たっ!〕

〔あげるよ 店長のだけど〕

徴税禁止リストには元々→

SGRクリーンサービスと 清宮社長の名前もあった。

部長は そのことを利用して→

従業員である大輝君を リストに加えてくれた。

それなら 上の目も ごまかせるからって。

(華子) それで 住民税が一括納付されたことに。

けど 羽生さんのことがあって→

君たちがリストについて 調べるようになった。

バレるのも 時間の問題だと思って…。

〔今 いいかな?〕

(鷺沼の声) 大輝君のことは 散々 振り回してしまったから→

「とにかく 後のことは心配いらない。

金は また前みたいに 俺が工面するから」って。

〔鷺沼さん…〕

彼には断られたよ。

けど→

金は借金してでも 渡すつもりだった。

俺なりに けじめをつけたかったんだ。

(華子) だからって…。 >> 分かってる。

でも俺は→

今 目の前にいる人を 助けたかったんだ。

助けようともしないで→

何とかできたかもしれないって ずっと後悔することになるのが→

嫌だった。

♪~

リストについては全部話すよ。

その後 俺は…。

(饗庭) 鷺沼さん。

「目の前の人を助けたい」。

「助けられなかったら後悔する」。

んなもん 当たり前じゃないっすか。

それでも俺たちは→

起きてしまったことに 向き合って→

できること やるしかないんすよ。

リストの件→

俺たちが調べ出さなければ→

ずっと黙ってるつもり だったんですよね。

きっと→

そうしていたと思う。

(華子) 誰か一人を特別扱いする ということは→

その他の人を不当に扱う ということです。

私たち徴税吏員には→

令状なく捜索できたり→

財産を差し押さえたり できるほどの→

強い権限が与えられています。

公正公平であることを忘れたら→

その力は どんどん間違ったことに 使われてしまうかもしれない。

それくらい分かっていますよね?

>> ああ。 (饗庭) だったら どうして…。

(饗庭) ねぇ 鷺沼さん。

今まで どんな気持ちで 俺たちと一緒にいたんですか?

どんな気持ちで 一緒に働いて 一緒に笑ってたんですか?

(饗庭) 公平公正に仕事してる 俺たちのことを→

どんな目で見てたんですか?

(饗庭) 鷺沼さん。

(饗庭) 公務員→

ナメないでください。

♪~

これは?

(華子) 徴税禁止リストです。

鷺沼さんが渡してくれました。

(饗庭) ざっと目 通しただけでも→

SGRクリーンサービスとか→

相楽グループの企業と その関係者は多かった。

調査→

すんだよな?

(華子) 副市長。

どうして これが本物だといえる?

(華子) えっ? >> この資料は→

本物の徴税禁止リストなのか?

(華子) 鷺沼さんが認めたんですよ。

(ノック)

(相楽) どうぞ。

(日比野) 失礼いたします。

あぁ…。

お取り込み中でしたか。

いえ どうされました?

捜索の件で ご報告が。

(華子) 捜索?

一係で捜索に入っていたの。

SGRクリーンサービスへ。

SGRクリーンサービスは→

高額の法人住民税と 固定資産税を滞納していたから。

(日比野) 〔国税徴収法 第142条に 基づく捜索を開始します〕

〔お~! 何 勝手なことしてんだよ!〕

(日比野) 〔おとなしくしてください!〕

〔公務執行妨害になりますよ〕

(相楽の声) SGRクリーンサービス。

この資料にも名前がある企業だな。

お前たちの話では→

リストに名前のある企業や→

関係者への徴税は 禁止されているんだろ?

だったら どうして→

SGRクリーンサービスは 捜索された?

(華子) それは…。 >> このリストが…。

(相楽) 偽物だからだ。 (リストを破る音)

鷺沼とかいったか? 第三係の徴税吏員。

彼が 一体 何をしていたのかは 知らないが→

その件と 徴税禁止リストは 関係ないだろ。

(饗庭) この資料について…→

調べる気はないってことか?

当然だ。

眉唾物の怪文書なんかに いちいち付き合ってはいられない。

違うか?

(饗庭) フフフ…。

よくできてるわ~。

おもろ~。

♪~

(日比野の声) よろしかったんですよね?

SGRクリーンサービスに 捜索に入って。

ええ ありがとうございました。

♪~

バイトしながら おじいさんの世話か。

大変だな。

(華子) 若月さんと分納計画の相談を しようと思ってるんですけど→

生活そのものが変わらないと うまくいかない気がして。

介護もあるし 一筋縄じゃね。

(増野) フッ… フフフ…。

どうしたの?

気味悪いな。

(饗庭) そんなに今日のランチ おいしかった?

ちなみに俺は→

ジャ~ン! ジャジャジャ ジャ~ン!

ブリとショウガの 体ぽかぽか弁当!

違いますよ。

あの~ 実は 少し前に→

その若月さんとお会いして。

〔あの… お時間よろしいですか?〕

(増野) で その時に こんなものを案内したんです。

「若者ケアラー」? >> はい。

県庁へ研修に行った時に 見かけたんですよ。

(増野の声) で 気になって 担当の方と話をしたら→

最近 ちょうど 県でもNPOと連携して→

支援に力を入れるように なったらしくて。

(華子) それで 若月さんにもご案内を?

うん それで早速 ケアマネジャーがついたみたい。

(浜村の声) それなら 生活設計を見直して→

分納計画を 立てられるかもしれないな。

はい。

じゃあ 解決に向かってるってこと?

(増野) はい。

だから急に笑い出したのか。 (増野) ハハハ…。

あっ ごめんね 何の相談もしないで。

(華子) いえ ありがとうございます。

(饗庭) まさか まっす~が こんなとこで活躍するなんてね。

えっ!

研修の成果が出てんじゃない? みんな期待してなかったけど。

え~! そんな言います?

(饗庭) 褒められてんだよ グッジョ~ブ!

(華子) グッジョブ。

(饗庭) デカっ。

(珠代) よかった~。

(珠代) 皆さん 増野君に元気もらったみたい。

食堂に入ってきた時から→

ず~っと暗い顔してたんだもの。

何かあったのかな?と思って。

お2人は?

あっ 係長なら お手洗いです。

何か緊張してるみたいで。

緊張?

鷺沼さんは?

(饗庭) 足洗い…。

♪~

(華子) 鷺沼さん…。

係長… お世話になりました。

最後が こんな形になってしまって→

申し訳ありません。

(橘) 鷺沼君…。

よし!

俺はケーキでも買って帰ろうかな。

今日 息子の誕生日なんだよ。

(饗庭) にしても まだ昼過ぎっすよ?

息子っちの誕生日だからって 早退 ズルくね~!?

(華子) 饗庭さん こんな時に ふざけないでください。

そうだよ。

重い空気にしたくない気持ちは 分かるけど。

鷺沼さんは もう…。

辞めるんだよ!

部長に脅されてたとはいえ こうするしかないじゃん。

(饗庭) ねぇ 係長。

ホントに それ受理するんですか?

(橘) えっ? (華子) どういう意味ですか?

(饗庭) 鷺沼さんは 徴税禁止リストを作成していて→

しかも その中に 若月さんの名前を加えた。

その責任を取って 辞めるっつってんだよね?

しかし 相楽たち 上は→

まだ そのリストのことを 認めてない。

存在してないものを理由に→

鷺沼さんの退職を 認めんのかっつう話。

上がリストの存在を 認めてない以上→

鷺沼さんが辞める理由はない ってことか。

なるほど。

ダメだ そんな こじつけの理屈。

これは俺のけじめの問題だ。

俺は確かにリストを作ってた。

それを利用して 親しい人を優遇してたんだ。

だから俺は…。

(饗庭) だったら そのこと 俺たちと 一緒に証明してくださいよ。

えっ?

(饗庭) この中で一番 リストについて詳しいのは→

鷺沼さんなんです。

徴税禁止リスト→

一緒に調べて 上に認めさせてくださいよ。

けじめつけるために 辞めるとか言ってましたよね。

だったら→

そんぐらい やってくんないと 困るって言ってんの。

(饗庭) 逃げないで闘ってくださいよ→

先輩。

(橘) ひとまず これは→

正式な処分が 下るようになるまで→

預かっておきます。

(引き出しの開閉音)

(饗庭) 鷺沼さ~ん。

そう簡単に辞めさせませんよ。

(饗庭) よし… みんな いくぞ。

(華子) えっ?

(饗庭) せ~の!

公務員…! (加茂原) やられたら やり返す!

倍返しだ! (饗庭) ばか~!

全然そろってないじゃん ここまできたら あれでしょ。

あのセリフでしょ!

バ~ン! ここで こう バ~ン!って決めて こう…。

それで鷺沼さん グサ~!

ピ~ン ピキピキピキ パキっ! 鷺沼ちゃん ピ~ス!

…ってなるところをさ!

三係の悪いとこ 全部出たね 今。

露呈された… 人のせいにしないよ!

人のせいにしない。

鷺沼さん。

大輝君… いろいろ悪かった。

俺のことも かばってくれたんだってね。

いえ…。

(華子) SGRクリーンサービスには 家宅捜索が入ったんですよね。

今も同じ会社に?

あれから 新しい社長に代わったんです。

その人 じいちゃんのことも知った上で→

正社員にならないかって 言ってくれて。

(饗庭) 受けるんだ その話。

>> はい。 (鷺沼) そうか…。

増野君との話も聞いたよ。

本当によかった。

(若月) 皆さん ありがとうございます。

(芽依) あれ? 若月じゃ~ん!

めっき~ 饗庭っちもいる。

えっ てかさ~ 若月って どこにでもいんね!

星野? いや そっちこそ。

芽依は この人らと 勤労学生何とか? の相談。

(華子) 中で話しましょうか。 >> OK!

あっ 今度 芽依のお店で→

中学のみんなで 集まることになったから~→

来たけりゃ おいで。 (饗庭) いや 誘い方。

えっ あぁ… ありがとう。

(芽依) てか 饗庭っちも来る?

(饗庭) えっ いいの? (芽依) だって おもろいじゃん!

(華子) 面白いですか? 饗庭さん。

(饗庭) 何それ 失礼なんですけど~!

何か使ってる言葉 ちょいちょい古くて→

イタくて 何か おもろい おじたんって感じ!

(饗庭) おじたん…。

マジ卍~! (芽依) だから古いって!

(饗庭) ちょっと待って~! (芽依) 待ちませ~ん!

(饗庭)「ちょっと待って」 一丁 入りました~!

(芽依) 待ってないのに! (饗庭) 待ってつ~!

待ってつって何~?

(芽依) みんな大好き 市役所だ! (饗庭) 市役所 行こか~!

市役所の中で 右折左折 どっちかな?

(饗庭) どっちでしょう? (芽依) ゴー ストレート!

(饗庭) ゴー ストレート!

(耕史郎) 聞いたぞ。

(耕史郎) SGRクリーンサービスに→

家宅捜索が入ったそうだな。

申し訳ございません リストに載っている企業なのに。

いいんだ。

お前が必要だと判断したのなら。

それに あそこは 元から切るつもりだった。

そうですか。 📱(耕史郎) それより→

市役所で いろいろ嗅ぎ回ってる男→

財務省の同期だったらしいな。

はい。

問題… ないんだな?

ええ→

今は市役所の いち公務員に過ぎません。

あいつこそ→

いつでも簡単に切れますよ。

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