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Original subtitles

(華子) 私たち… もう関係のない 赤の他人じゃありません。

一緒に働く仲間です。

(饗庭) 俺は 奥林が何で あんなことしたのか知りたい。

奥林!

相楽は 何か知ってるっぽいんだよね。

(華子) その女性の徴税吏員の方が 私の目標です。

(饗庭) 女性の徴税吏員…。

(華子) 羽生さんという方です。

(饗庭)\で また百目鬼ちゃんが チョゼってさ…/

(饗庭:華子のモノマネ) 何があったんですか?

私にできることがあれば 何でも言ってください!

…とか言うから 全部 話しちゃった。

あっ そうだ 今度 連れてくっか。

お前も会ってみたいだろ?

(高い声で) うん 俺も本物のチョゼりを→

体験したいんだってばよ。

(陽子) 楽しそうね フフっ。 (饗庭) あ~ すいません。

饗庭君がいると その場がパッと明るくなる。

(饗庭) いやいや それは奥林のおかげですから。

俺なんて仕事中は→

こんな顔してんすよ。 >> ウソばっかり!

(饗庭) フフフ…。 (陽子) フフフ…。

礼二の日記にもね→

時々 出てくるのよ 饗庭君のこと。

(饗庭) マジっすか 何か怖いな。

読んでみる?

この前 相楽君も気にしてたし。

(饗庭) 相楽が?

あの頃 礼二が何を考えていたのか→

相楽君も知りたいみたい。

(三係一同) えっ!?

(華子) 還付ミス!?

(橘) シ~!

庶務係が 扶養控除や 医療費控除で発生した→

還付金の振り込み作業を してたんだけど→

担当者が 入力ミスをしてしまってさ…。

(橘の声) 昨年度分の控除の還付金が→

全部 1人の口座に 振り込まれちゃったんだよ。

(浜村) 全部って 幾らなんすか?

(日比野) 約1000万。

(加茂原) 1000万! (日比野) ちょっと…。

(鷺沼) 還付金のミスとか 誤送金って→

最近 ニュースでも見るよね。

(加茂原) みゆきの市も マスコミの注目の的か~。

(北沢) 縁起でもないこと言わないでよ。

相楽副市長も そうなるんじゃ ないかって心配してるんだから。

(華子) 副市長が? >> 米田市長のためだよ。

(北沢の声) そんなニュースが出たら→

市の面目は丸つぶれ。

(米田) 〔だから! 君たちの謝罪はね→

もう聞き飽きたって 言ってるんだよ!〕

(相楽)〔市長 市長…〕

(北沢の声) 選挙が近いのに 市長に対する 有権者の見方も変わるでしょ?

(饗庭) アッハ~ン そういえば もうすぐ市長選か。

(日比野) 米田市長は 次も再選を目指してるの。

(饗庭) で 何で うちなんですか?

庶務係が還付ミスしたなら→

うちじゃなくて そっちで対応してくださいよ~!

間違って振り込んだ 市民の所へは→

担当者が謝罪に行って 還付金の返還を求めたよ。

でも 断られたんだ。 (華子) 断られた?

(日比野) 自分の口座に入った お金は自分のものだって。

もう めちゃくちゃな理屈。

(北沢) で その市民について調べたら→

ちょうど住民税を滞納した ところだって分かったんだ。

(饗庭) なるほどね! で 市長が→

「滞納処分って名目で 口座を差し押さえなちゃい!」→

…って言ったわけだ。

さすが饗庭君 察しがいい。

(華子) そんな あり得ませんよ そんなこと。

一係がやればいいじゃないですか。

うちは通常業務で手いっぱいなの。

それに 三係には 橘係長もいらっしゃいますし→

ちょうどいいですよね?

(華子) えっ? (饗庭) えっ どういう意味っすか?

還付金の誤送金先は→

みゆきの市役所の元職員→

徴税吏員だったの。

徴税吏員!?

(橘) 百目鬼さんも 知ってる人だよ。

羽生詩織さん。

百目鬼さんのお母さんを 家宅捜索した 担当者。

♪~

(饗庭)\羽生詩織さん 38ちゃい/

8年前に市役所を退職して→

父親が経営する学習塾で 働き始める。

で お父さんが 5年前に亡くなった後は→

自分で 塾を1人で続けていると。

(饗庭) ねぇ やっぱ 担当 代わってもらった方が→

いいんじゃないの? (華子) いえ…。

羽生さんに滞納処分しろなんて 黙って見てはいられません。

♪~

(華子) 失礼します。

(饗庭) お~ 机 細~。

(華子) やめてください。

(羽生) あの…。

どちらさまですか?

(饗庭) みゆきの市役所の→

徴税吏員の者で~す。

♪~

(饗庭) このたびは 申し訳ありませんでした。

(華子) 申し訳ありませんでした。

何度来られても同じです。

還付金はお返しできません。

(饗庭) おっ! そっくりですね~。

付け入る隙がない感じ。 >> はい?

(饗庭) チョゼってんのも 羽生さんの影響?

(華子) 違います。

私から話してもいいですか? (饗庭) どうぞ どうぞ!

(華子) あの…。

覚えてますか? 私 百目鬼華子です。

百目鬼…。

(華子) 羽生さんとは 15年ほど前に お会いしてるんです。

私の母が家宅捜索を 受けたことがあって その時に。

華子ちゃん?

(華子) はい。

華子ちゃん! 久しぶり~!

大っきくなったね~。 (華子) はい。

えっ ずっと みゆきの市にいたんだ。

あっ じゃあ もしかして 華子ちゃんも?

(華子) 今は 徴税吏員をしてます。

そう…。

(華子) 私 あの時 羽生さんに 助けてもらったおかげで…。

どうして… どうして よりによって…。

(華子) えっ?

だから華子ちゃんが来たの? 私と知り合いだったら→

説得できるだろうって 上の人たちが?

(華子) いえ…。

(饗庭) 百目鬼ちゃんは 自分から担当になったんです。

ねぇ~。

(華子) 羽生さん 誤って 振り込んでしまった還付金→

返還していただけませんか?

このままでは その…。

(饗庭) このままでは→

滞納処分をすることに なるかもしれないんです。

滞納処分?

(饗庭) 羽生さんは今 住民税 第三期分→

6万1000円の滞納があります。

あぁ…。

最近 いろいろ忙しかったから。

(饗庭) ご存じかと思うんですけど→

滞納が続くようですと→

滞納処分のため 口座差し押さえを 行うことになります。

それは おかしいんじゃありませんか?

いきなり 滞納処分の話が出てくるなんて。

6万円の滞納処分で→

還付金の分までの差し押さえは できないですよね?

(饗庭) くぅ~。

おっしゃる通りでございます。

では まずは住民税の滞納分 納付していただけますか。

分かりました。

でも 還付金はお返ししません。

(饗庭) 羽生さん あの あなたには→

そのお金を返還する 義務があります。

お分かりですよね?

それなら 条件があります。

(饗庭) 条件?

市長とお話しさせてください。

(華子) 市長と?

(饗庭) 理由をお聞きしてもいいですか?

市長にお会いして 直接 伝えます。

もう お引き取りください。

(饗庭) くぅ~。

というわけで 無事 住民税 納付してもらいました!

はい 拍手! (拍手)

(加茂原) 係長… ちょっと。 (浜村)「拍手」じゃないよ。

還付金は 返してもらってないんだろ?

(饗庭) はい~ すいませ~ん。

あの~ さすが元徴税吏員 といったところでですね→

え~ すごい手ごわかった うん あの人は すごい。

褒めてどうすんだよ。

(橘) こうなると 滞納処分する理由は なくなったよね。

ホントだ 財産を押さえる口実がないよ。

そもそもが強引な手でしたけどね。

(浜村) で 向こうが言ってきたのが→

「市長と話をさせろ」か。

何を話すんだろ?

正式な謝罪が欲しい とかですかね?

(橘) 取りあえず 市長の件は 僕が上に伝えるよ。

また叱られそうだな。

(華子) このまま返還拒否が続いたら→

羽生さん どうなるんですかね?

(饗庭) 多分 市から返還を求める 裁判 起こされて→

回収されるなりよ。

♪~

(饗庭) 百目鬼ちゃんも鶏胸肉じゃん!

ねぇ 見て見て ジャ~ン!

鶏胸肉の よだれ鶏弁当!

ダレダレ ダレダレ…。 (増野) おいしそう!

相変わらず 凝ったもん作るな。

節約メニューには見えないね。 >> 今度 レシピ教えてくださいね。

(饗庭) まっす~ 料理しないでしょ。 >> っていうか→

いつの間に!?

えっ 戻ってきたの? 研修で県庁 行ってたじゃん。

もう終わりましたから。 (一同) 早っ!

百目鬼さん ただいま。

(華子) おいしい…。

(饗庭) なら もっと おいしい感じ 出そう おいしい感じ。

ちょっと見てて。

う~ん! おいち~い!

ピ~! パキパキパキ パキン! 百目鬼ちゃん いや~ん!

こんぐらい… こんぐらい いってくれないと。

そんなに 羽生さんのことが心配? ねぇ。

係長 羽生さんって 前は どんな人だったんすか?

(橘) 羽生さんはね…。 (珠代) 羽生さんはね…。

(橘) えっ? あっ! (珠代) あっ ごめんなさい!

(橘) いえいえ いえいえ ハハハハ…。 (華子) 珠代さんも ご存じなんですか?

羽生詩織さんのことですよね? 元徴税吏員の。

彼女も よく ここで ランチしてましたから。

(華子) そうなんですか。

(珠代) 優秀な方だって評判でしたよね。

(橘) 成績は常に 1位 2位を争うほどでね。

それでいて 滞納者には思いやりがあってね。

でも 退職される時は お元気なかったですよね。

(橘) う~ん 珍しく 仕事に身が入ってませんでしたね。

(橘の声) 残業までするようになって。

羽生さん? >> 係長…。

(橘) まだ残ってたんだ。

僕 課長たちと 会議だったんだけど…。

ダメだよ 残業するなら申請しないと。

すいません もう少しだけ。

(珠代) 確か お父さまが お体 悪くされたんですよね。

それで退職するって ご本人が。

お父さんの 世話をするためですか?

(橘) うん まぁ それもあったみたいなんだけど…。

「それも」?

あ~! (橘) あっ!

>> お仕事の話ですね。 (橘) あぁ…。

>> 守秘義務だ 守秘義務。 (橘) いやいや あの→

追い払いたいわけじゃ ないんですよ。

(饗庭) にしては すっごい目してましたよ。

いいんです 見ざる 聞かざる 言わざるですから!

(橘) あっ あの… すいません。 (珠代) は~い。

(饗庭) 姉さん かわいそう。

で ホントは何で辞めたんですか?

(橘) 辞めてから しばらくして→

ちょっとした ウワサになったんだよ。

羽生さんのお父さんが→

税金を滞納してるらしいって。

滞納?

(橘) 調べてみたら かなりの額を滞納してたよ。

まぁ 僕が見た時には もう完納してたけどね。

(饗庭) ところで係長…。 (橘) ん?

(饗庭) ず~っと知ってた ってことですよね→

百目鬼ちゃんの憧れの人のこと。 (橘) えっ?

羽生さん? 羽生さんは… あっ!

(加茂原) あっ ごまかした!

(饗庭) 直属の上司だった っつうことですよね?

(橘) いや あの それは あの… あれ…。

あっ。

(饗庭) あぁ~。

その手には乗りませんよ オヤジ。

(橘) 知ってるって言っちゃうと 全部 話さなきゃでしょ?

百目鬼さんの憧れの人の 暗い過去もさ。

百目鬼さんのため だったんですか?

(橘) まぁね。

(饗庭) じゃあ 聞かせていただきますよ。

捜索には? (橘) えっ?

(饗庭) 百目鬼ちゃんのお母さんの所に→

羽生さんと 一緒に行ったんですか?

ホントは それを隠したかったんだ!

(橘) いやいやいや! 僕は ここに残ってたから。

(饗庭) あっ あっ あっ! っていうことは→

捜索の承認はしたんですよね?

(橘) どうだったかな? (饗庭) また ごまかしてる~!

(華子) もう やめてください!

私 別に気にしてませんから。

(橘) そう? (饗庭) 助かりましたね オヤジ。

(橘) あ~ いや… いやいや いやいや おい!

(華子) それより 羽生さんです。

お父さんが滞納してた ということは→

あの塾 経営が厳しかったんですね。

それで還付金の1000万が 必要なのかな。

(饗庭) いや それはどうかな?

羽生さんの所得の記録 見たんだけど→

いきなり そんな大金が 必要な感じしなかったんだよね。

(華子) 何か別の目的があると?

(饗庭) そんな気がするよね~!

♪~

(戸が開く音)

先生 こんにちは。 >> 先生 こんにちは。

こんにちは。

♪~

(車のドアが閉まる音)

(華子の声) ごちそうになる理由が ありません。

(相楽の声) きょうだい水入らず ってわけにはいかないか。

(華子) それで お話というのは?

(相楽) 相変わらず 単刀直…。

(華子) 饗庭さんのことですか?

ああ…。

(相楽の声) 前に話を聞かれていたな。

(華子) 聞きました。

お2人の同期の 奥林さんという方のお話。

副市長は 饗庭さんに何か 隠してることがあるんですか?

奥林さんの話と→

副市長が みゆきの市に来たことは 何か関係があるんですか?

饗庭が そう言ったのか?

(華子) いえ これは私の考えです。

饗庭さんは 私には関係のない話だからと…。

同感だな。

少なくとも 華子が 首を突っ込むような話じゃないよ。

兄と妹としてなら→

相談できる部分も あるかもしれないが。

(華子) どういう意味ですか?

いや…。

(足音)

(店員) お待たせいたしました。

聞きたかったのは 饗庭のことじゃ ない。

還付金の件だ。 (華子) 羽生さんの?

そう その元徴税吏員の女性…。

彼女と一体 何を話した?

彼女は なぜ市長に会いたがってるんだ?

(華子) それは 私たちにも…。

(華子) 市長との面会については 橘係長から話がいってますよね?

どうして わざわざ私に?

この件でも何か隠してることが?

華子と話がしたかっただけだよ。

何も聞いてないなら それでいい。

今度は ゆっくり食事をしよう。

(ドアの開閉音)

申し訳ありません 彼女からは何も…。

ええ…。

手は打ちます。

(華子) 会えない? (橘) 羽生さんの要望は→

伝えたんだけどね… 選挙も近いし→

米田市長は公務で忙しいらしい。

(饗庭) いち市民となんか 会ってる暇な~い!

無理ぽよ~!って感じっすか? >> そんな しゃべり方じゃねえだろ。

(鷺沼) 羽生さんは どうして市長と会いたいのかな?

理由によっては 上を説得する 材料になるかもしれないですね。

(鷺沼) う~ん… 本人は 何も言ってなかったんだよね?

(華子) はい。

(加茂原) 係長は分からないんですか? 元上司ですよね。

(橘) あっ うん そのこと ずっと考えてんだけどね…。

(華子) もしかしたら 徴税吏員を辞めたこととも→

関係があるかもしれませんよね。

あれ お父さんが理由じゃ なかったっけ?

(華子) でも ホントに それだけでしょうか?

(饗庭) 係長… 辞める直前→

羽生さんの様子 おかしかった って言ってましたよね?

(橘) ああ 仕事でミスが増えたり 申請なしに残業したりしてた。

(華子) 羽生さん 当時は どんな業務に 当たってたんですかね?

(饗庭) 気になるよね~。

(羽生)\何ですか? 急に/

話は市長とするって 言いましたよね。

(饗庭) ええ 言われました!

でも 市長が 「忙しい」って言うんだもん。

だったら お話しすることはありません。

(華子) 私たち→

8年前の羽生さんの業務記録を 調べたんです。

還付ミスの件に関わるからと 特別に許可を取って。

橘係長 言ってました。

その頃 羽生さんは 残業するようになっていたって。

(華子の声) でも… 記録では→

残業するほどの業務が あるようには思えませんでした。

(饗庭) 羽生さん…。

申請せずに 残業していたということは→

通常の業務とは別に→

何か やるべき業務があった ということですよね。

そして それは→

直属の上司である橘係長には 言えないことだった。

何か やましいことなのか~?

係長よりも上の立場の人からの 指示なのか~?

もしくは その両方か。

(華子) 羽生さん 教えてください。

一体 何をさせられてたんですか?

この先→

市は羽生さんを相手に 提訴するかもしれません。

刑事事件になる可能性だって ありますし→

お父さまから継いだ この塾だって→

今までのようには いかなくなります。

私 羽生さんが心配なんです。

♪~

2人は 聞いたことないですよね。

「徴税禁止リスト」なんて。

(華子) 徴税禁止リスト?

みゆきの市では以前から→

そのリストにある 滞納者たちに対しては→

税を徴収しないよう ひそかに定められていたの。

(饗庭) 特定の滞納者をわざと見逃してた っつうことですか?

>> ええ。 (華子) そんな! 許されませんよ。

(饗庭) そのリストのために残業を?

(饗庭) あなたが リストを作成していたんですか?

はい。

ある日 財務部長に呼び出されて…。

(羽生) 私には できません そんなリスト 作るなんて。

部長はホントに認めていいって 思ってるんですか?

(財前) 仕方ないんだよ 上からの指示なんだから。

失礼します このことは きちんと公表しますから。

羽生さん お父さんの件だけどね…。

実は 君のお父さん→

税金を滞納してるんだよ。

えっ?

実家の塾 厳しいようだね~。

それでも君の言う通りだ。

えこひいきは よくない。

今すぐ 全額 納付してもらえるかな?

何なら 今から→

捜索に入ってもいいんだよ?

先生が滞納者だなんて ウワサが立ったら→

生徒さんたち どうするかな~?

部長 それって…。

選ぶのは 君だよ。

(華子) そんな…。

不思議だよね。

昼間は税を徴収するために→

滞納者の方に怒鳴られたり→

ホントにお金がないんだって 泣かれたりして。

できる限り 分納の相談に乗ったり 控除の説明をしたり…。

だけど夜には そんなこと何も知らない→

不当に優遇されてる 滞納者のために→

残業してたんだから。

(羽生の声) ちょうど その頃 父が体をこわして→

私は それを理由に 市役所を辞めることにしたの。

(饗庭) そのリスト→

今は お持ちではないんですか?

情報の持ち出しは厳禁ですし→

辞めた時は→

告発する気力もなかったので。

(饗庭) だから 市長との面会を…。

(華子) えっ?

(饗庭) 徴税禁止リストの作成を 裏で指示していたのは→

当時の財務部長よりも上の人間…。

米田市長なんですね。

羽生さんは市長と会って→

リストの存在を認めさせ→

その調査と公表を 求めるつもりなんですね?

♪~

(饗庭) 徴税禁止リスト!?

えっ ホントに そんなものが!?

ばか野郎! 信じられるわけねえだろ!

あべし~!!

…っていうリアクション 期待してたんですけど。

反応 薄くない? えっ 何それ。 >> 話がデカ過ぎて→

何つったらいいか 分かんねえんだよ。

お… 俺 聞かなかったことに しようかな~。

(饗庭) 兄貴…。

(浜村) 羽生さんが辞めたのは→

そのリストを作らされていたせい だったんですね。

(橘) 公正公平であるべき徴税吏員が→

特定の滞納者に ひいきして 便宜を図ってたんだよ。

つらかっただろうね~。

(浜村) 彼女がリストについて 告発する気になったのは→

還付ミスの件が きっかけってことか。

(饗庭) ずっと 言い出せなかったんじゃない?

で そこに還付ミスが発生した。

返還する条件として 市長との面会を求めて→

リストを公表してもらおうとした って感じ?

でも証拠がないのに 市長が認めるかな~。

(華子) 徴税禁止リストと還付ミスなら→

間違いなく 還付ミスを 認めた方がいいですよね。

(饗庭) うん 僕が市長だったら そうする うん うん。

(浜村) 第一 危険過ぎる。

もしも市長が リストについては触れず→

還付金の件だけを公表したら…。

(橘) 羽生さんは ただ→

人のお金を持ち逃げしてる人間 ってことになる。

(華子) その時は リストについて 自分から告発すればいいのでは?

(饗庭) いや…。

還付金を返さない人間の言葉を→

世間さまが どれだけ 聞いてくれるかっちゅう話やのう。

(饗庭の声) きっと羽生さんは→

相当 たたかれるで。

で これから どうすんだよ?

羽生さんの目的は分かったけど 還付金は返してもらわないと。

(饗庭) いい質問ですね。

これ 一番いいのは→

俺たちが 先にリスト見つけちゃうって。

(浜村) えっ?

(鷺沼) 見つけるって どうやって?

(饗庭) 係長 羽生さんに指示してた→

その元財務部長っつうの 連絡つかないんすか?

(華子) 当時のお話を聞くんですね? (饗庭) おう!

(橘) 分かった 調べてみるよ。

(饗庭) はい オヤジに拍手! (拍手)

(橘) あっ 今日は もう遅いから 解散しようか。

お疲れさま。 (饗庭) 何食べよっかな~。

♪~ 何食べよう 何食べよう チッチキ チキチキチキチ~

それにしても 徴税禁止リストかぁ。

俺も名前 載っけてくんねえかな。

(饗庭) あっ…。 (華子) 加茂原さん。

私 怒りそうです。

(饗庭) ちょっとヤバいんじゃない? これ。

はい ここと ここ 試合決定で。

いこう! レッツ スタンダ~ップ!

うるさい! うるさい うるさい… 立って 立って…!

はい 見合って 見合って… レディー ファイト!

\危ない危ない 危ない…/ (饗庭) あ~ いいよ いいよ。

(橘) 財前さん お久しぶりです。

定年退職なさってからですから 7年ぶりですかね。

橘君 わざわざ呼び出すなんて 一体 何事だ?

(橘) 少々 お聞きしたいことが ありまして。

(華子) 8年前 徴税係にいた→

羽生詩織さんという職員の方を 覚えていますか?

羽生?

あ~ あの若い女の。

(華子) 直属の上司は橘係長でしたが→

財前さんの指示でも 業務に当たっていましたよね?

>> 私の指示? (華子) 覚えていませんか?

>> 橘君 これは一体 何なんだ? (橘) あぁ…。

(饗庭) 徴税禁止リスト→

ご存じですよね?

その作成に 財前元部長も 関わってましたよね?

直接 指示したんですから。

彼女に聞いたのか?

(饗庭) さぁ?

否定はしないんですね。

(橘) あの… リストを お持ちではありませんか?

コピーでも構いません それがあると→

助けることができる人が いるんです。

無駄だよ。

仮に そんなリストが あったとしてもだ→

財務部長だった私より さらに上の人間のためのものだ。

君たちが いくら調べてみたところで→

そんなものは…。 (饗庭) いいんです いいんです→

そういうのは。

ご忠告 ありがとうございます。

はぁ?

(饗庭) おっしゃる通り→

調べてみても 無駄かもしれません。

でも そんなもんがあると 知った以上→

見て見ぬふりできないんすよ。

俺たち→

公平公正がモットーなんで。

(饗庭) 財前さん→

公務員 ナメないでくださいね。

で 結局 元部長には お帰りいただいたわけか。

(華子) リストは ホントに 持ってなさそうな感じでしたね。

(饗庭) 百目鬼ちゃんさ 相楽に頼んで→

市長から 聞き出してもらってきてよ。

元妹のよしみで。

あっ 相楽義実だけに。

(華子) どうして 副市長が出てくるんですか?

(饗庭) フフっ。 (華子) 確かに→

羽生さんの件を 気にしてるみたいでしたけど。

(饗庭) 何それ? >> 何かあったの?

(華子) いや…。

2人きりで…。

(華子) はい 近くの喫茶店で。

30分もいなかったですけど。

(饗庭) 久しぶりに きょうだい水入らずだ。

(華子) そんなんじゃありません!

副市長と 同じこと言わないでください。

あ~ リストは なし→

羽生さんを説得できる材料もなし。

(饗庭) 打つ手なし! だな。

♪~

〔華子ちゃん 顔上げて〕

〔下ばかり見てたら もったいないよ〕

♪~

(羽生) 〔顔を上げて 周りを見てみて〕

〔華子ちゃんの周りには…〕

♪~

📱(振動音)

(饗庭)♪~ はいはい こちらは饗庭ちゃん!

♪~ どったの? 百目鬼ちゃん!

(華子) 饗庭さん 私…。

(饗庭) 何?

📱(華子) 私…。

♪~

(饗庭) OK! じゃあ 段取りは任せてくれなり!

(饗庭) あっ! ちょうどよかった~。

羽生さん ちょっとお時間いいっすか?

(足音)

(華子) 羽生さん… ごめんなさい。

徴税禁止リスト→

見つかりそうにありません。

そう 捜してくれたんだ。

分かってる。

だから私が市長と話すの。

(華子) それも… ごめんなさい。

えっ?

(華子) 私 羽生さんを止めないと。

市長と会わせるわけには いかないんです。

(華子) ここ 覚えてますか?

母が亡くなった後→

落ち込んでる私を 羽生さんが見つけてくれて。

下ばかり見てたら もったいないよ。

(華子の声) でも私…。

税金って何?

えっ?

(華子) どうして みんな 税金を取られるの?

お母さんは どうして払ってなかったの?

だから お姉さんが来たんでしょ?

税金を払ってなかったから→

お母さんは…。

(華子の声) そしたら羽生さん→

見せたいものがあるからって。

私をここへ。

〔見えるかな?〕

〔さっきまでいた公園とか→

華子ちゃんが通ってる学校とか→

毎日使ってる道路とか〕

〔税金はね みんなで出し合って→

みんなで助け合うための お金なの〕

(華子)〔私も助けてもらってるの?〕

〔華子ちゃんも お姉さんも→

助けてもらってるし 助けてる〕

〔時々は 華子ちゃんのお母さんみたいに→

うまく助けてあげることが できない人もいる〕

〔そういう人に 「助けて」って→

もっと言ってもらえるように するのが→

私たち徴税吏員の仕事〕

(華子)〔ちょうぜい…?〕

〔華子ちゃん 顔を上げて 周りを見てみて〕

〔華子ちゃんの周りには たくさんの人たちがいる〕

〔助けてくれる人も 助けてあげられる人もいる〕

〔だから下を向いて 1人になってたら もったいない〕

〔きっと 1人きりに思える時ほど→

あなたは 1人じゃないんだよ〕

(華子) あの時は→

ちゃんとは 理解できていませんでした。

でも→

税金は 誰かを助けるためのお金で→

羽生さんの仕事は みんなを助けることなんだって→

子供心に伝わりました。

私→

羽生さんに憧れて 徴税吏員になったんです。

顔を上げて→

周りを見るように 言ってくれたから。

だから私も 周りにいる誰かを…。

母のように 「助けて」って言えない人たちを→

助けるために働きたいって 思いました。

(華子) 羽生さんも→

顔を上げてください。

私…。

羽生さんを 1人にはしません。

リストの件は→

私たち 現役の徴税吏員が きちんと追及していきます。

今は まだ 見つけられてませんけど→

羽生さんだけが全てを 背負う必要なんてないんです。

還付金→

返還してください。

1人で闘おうとしないでください。

私たちを… 信じてください。

♪~

(饗庭)\コンコン/

ノックは手でしろよ。

(饗庭) ツラ貸せよ 話がある。

悪いが出るところなんだ 日を改めてくれ。

(饗庭) ちょ… 待って待って… ごめんごめん…!

もうすぐ来るから なっ? もうすぐ来るから!

(足音) (ドアが開く音)

(華子) ハァ ハァ… 饗庭さん。

(饗庭) ちゃんと話せた? (華子) はい。

何なんだ 2人して。

(華子) 羽生さん→

還付金を返還してくれるそうです。

そうか。

(華子) 副市長は→

どうして この件を 気にしてたんですか?

知ってたんですよね。

徴税禁止リストのこと。

リストには 米田市長も関わっている。

羽生さんは それを告発しようとしてる。

だから心配してたんですね。

華子→

今 時間がないんだ…。 (華子) ごまかさないでください!

羽生さんと約束したんです。

リストの件をきちんと改める。

そんなものが 誰の指示で→

どうして 作られるようになったのか→

市として 今すぐ調査して 公表するべきです。

昔の知り合いに 何を 吹き込まれたのか知らないが→

そんなものは ただのウワサだ。

徴税禁止リストなんて→

現物は 一体どこにある?

なぁ!

一体 どこにあるっていうんだよ?

話は それだけか?

なら もういいだろ。

(饗庭) 現物があったら→

調査すんだな?

誰が何のために そんなもん作ったか→

調べて公表すんだな?

ああ。

(饗庭) だったら見つけんぞ。

俺たち 隠してるもん捜すの 得意なんだよ。

その代わり もしリスト見つけても→

調査しねえなんてことが あったら→

お前 許さねえからな。

(饗庭) なんちゃって!

さぁ 百目鬼ちゃん 行こっか。

(華子) 失礼しました。

♪~

(饗庭)\百目鬼ちゃん!/

(華子) 饗庭さん… お疲れさまです。

(饗庭) あれ? もしかして泣いてた系?

(華子) 違いますよ。 (饗庭) ウソだ~!

(華子) もう大丈夫ですから ほっといてください。

(饗庭) やっぱ泣いてたんじゃん。 (華子) 泣いてません!

(饗庭) 泣いてたでしょ。

泣いてたでしょ 泣いてたよね? (華子) 泣いてません!

子供じゃないんですから。

(はなをすする音)

ありがとうございます。

(饗庭) ん!

(缶が触れ合う音)

(米田) このたびは ホントに ご苦労さまでした。

いや~ 一時はね もう→

どうなることかと思ったけどもね ハハハ…!

いや よかった よかった~! (拍手)

(北沢) 何 ぼけっとしてるの!

還付金が無事返還されたと お伝えしたら→

市長が ぜひ直接お礼が言いたいと お越しくださったんだよ?

ほら 笑顔 笑顔! >> はあ…。

別に市長のために やってるわけじゃないし。

(橘) 加茂原 貴様!

(饗庭) 喜んでいただけて よかったです!

我々 徴税第三係一同→

これからも市長のために ガンガン税を徴収していきます!

(米田) お~ 頼もしいね。

(饗庭) はい! 頼もしいです!

>> しらじらしい。 >> ですね。

(米田) 彼の名前は? (饗庭) 彼の名前は 饗庭と申します。

(羽生)〔リストには 米田市長も関わってる〕

〔そこには 市長に近しい人たちの 名前が書かれてたの〕

〔特に ある企業と その関係者〕

(華子)〔ある企業?〕

〔相楽グループ〕

〔知ってるよね?〕

〔相楽副市長の→

父親の会社〕

(饗庭) ありがとう! もういいよ! どうもありがとうございました!

(米田) それにしても 人騒がせな 徴税吏員がいたもんです!

相楽さんにも ご心配をおかけしました。

(耕史郎) お気になさらず。

役所でのことは 全て息子に任せてますから。

今回は 僕は何もしてませんよ。

〔申し訳ありません 彼女からは何も…〕

〔ええ…→

手は打ちます〕

〔ご迷惑はおかけしませんよ→

父さん〕

(耕史郎) とにかく これで→

次の選挙も安心ですね。

(米田) いやいや いやいや…!

相楽さんに そうおっしゃっていただけると→

心強い。

(耕史郎) ハハハハ…!

頑張りましょう。 (米田) よろしくお願いいたします。

(華子) 副市長が みゆきの市に来たのは→

お父さんとの関係が あるからですかね。

(饗庭) 多分ね~。

そんでもって 相楽が 何か たくらんでるとしたら→

それは 奥林のこととも つながってる→

…かもね?

(浜村) お疲れ。 (華子) お疲れさまです。

タイミング合ったな。

(饗庭) たまには みんなで帰っちゃう?

あれ? 今日 何か くるくる感 足りてなくない?

(華子) 鷺沼さんは? 一緒じゃなかったんですか?

>> あれ? ホントだ! (橘) 先に帰っちゃったのかね。

(キーボードを打つ音)

♪~

確認 お願いします。

ありがとうございます。

♪~

(ノック)

(日比野)\副市長 折り入って お話があるのですが/

どうぞ。 (ドアが開く音)

失礼します。

徴税禁止リストの件で。

ご存じですよね? 副市長も。

♪~

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