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Original subtitles

⟨トランスジェンダーの 有名小説家 兼 バーのママと→

その親愛なる相棒の専業主婦が⟩

(正義) パスワードが分かんなく なったから解いてくれって。

(ルナ) これ あの人のパソコンでしょ?

⟨閉ざされたパソコンの パスワードを解くため→

文学を頼りに東京を駆け回る⟩

(美里) 助けて すぐ来て!

⟨突如 母親から助けを求められ 動揺するルナ⟩

(バブリー) 待って!

⟨急転直下の第8話 Don’t miss it⟩

(解錠音)

♪~

あぁ! 誰だ!?

(走る音) うあぁ~!

(美里) ルナさん。 (ルナ) ハァ… お母さん。

早かったね。 (ルナ) ケガしたって。

軽い捻挫だと思います。

痛みも引いてきたので 心配ないかと。

(ルナ) 捻挫?

焦ったわ~ 折れたかと思った。

そうだ ルナさん せっかくだから 一緒にエステやっていかない?

(ルナ) いかない もう帰るよ。

すみません 靴履いて。

(涼子) ん?

(涼子) バブリーちゃん。 (バブリー) わっ!

(涼子) 何してるの?

ちょっと 帰れなくて…。 (涼子) ん?

あそこ 私のマンションなんだけど…。

(涼子) えっ そうなの? 家 すぐ近所!

あっ シ~ シ~ シ~…。

どっかで時間つぶす。

ごめんね 変なところ見せちゃって。

じゃあ。

📱(振動音)

(涼子) バブリーちゃん。

よかったら 家来る?

えっ?

ごめんねぇ 温泉 キャンセルさせちゃって。

(ルナ) もう遅いから諦めた。

じゃあ 家で食べてく?

(ルナ) ないから。

でも お腹すいたでしょう?

どっかで何か食べてこ!

📱(通知音)

(涼子) うわ… やだ 怖い。

(芳香) ただいま~。 (涼子) おかえり。

お邪魔してます。

やっぱ玉ねぎ よく炒めると コクが出るね。

(芳香) うん おいしい!

篤史 緊張し過ぎ。

(篤史) いや 本物? …の人に会うの初めてだから。

(涼子) 本物って。

どう? 本物に会ってみて。

キレイっす マジでビックリした。

うれしい! ありがとう。

何でバブリーって 名前なんですか?

シャボン玉が好きだから。

(涼子) へぇ~ 初耳! フフフ…。

本名は律 法律の「律」。

(芳香) じゃあ りっちゃんだ。 そう それ!

ファンデ どこの使ってます?

カバー力あるやつ 探してるんですよね。

最近 そばかす 気になっちゃって。

隠すより見せる っていう手もあるよ。

私も このほくろ チャームポイントだと思ってるし。

いつも鏡で見ながら 「オリオン座みた~い!」って。

かわいい。

そっか… 男の気持ちと女の気持ち 両方 分かるのか。

男の気持ちは分からないかな。

男だったのは体だけだから。

心は ずっと女子ってことだよね。

あんた 何も知らないんだね~。

すいません。

周りにいなかったら 分からなくて当たり前。

だから こうして話ができて ありがたいって思ってるよ。

📱(振動音)

うん。

あっ これ食べてみて。

(ルナ) スパ 行くなんて珍しい 普段あんまり出歩かないのに。

「たまには息抜きしたら?」って まーくんが言ってくれたから。

まーくん ホントいい子よね。

(ルナ) その まーくんに持ってこさせた パソコン あれ何なの?

(美里) パスワード 分かった?

(ルナ) 質問に答えて。

あなた 子供の頃→

お父さんと「星の王子さま」で 一緒に謎解きしてたじゃない。

あれ 正解は何だった?

(ルナ) 誕生日プレゼントの隠し場所 だったかな。

つまり あのパソコンも そういうことじゃないかなって。

(ルナ) そういうことって?

あなたが開かないと 意味がないってこと。

(ルナ) 答えになってない。

ねぇ ルナさん。

そろそろ家に顔出してみない?

お父さんだって 口には出さないけど→

ルナさんのこと 気にしてると思うのよ。

(ルナ) 会えると思う?

それに あの人だって忙しいでしょ。

そうでもないわよ 院長も引退したし。

(ルナ) えっ 何で?

もう いい年だからね。

この春からは 副院長先生が院長になった。

うちは跡継ぎ いないしね。

あっ 責めてるわけじゃないよ。

子供は子供の人生を歩むのが 一番って思ってるし。

逆に そういうプレッシャーを 与え続けちゃったこと→

申し訳ないと思ってる。

それに お父さん→

最近 体調も あんまり良くないのよね。

(ルナ) だったら余計に 行けるわけないでしょ。

出ていった息子が 娘になって戻ってきたら→

ますます体調 悪化するでしょ。

じゃあ いつまで黙ってるつもり?

(ルナ) 私はもう 野宮家を出た人間なの。

ステキな家族だね。

お子さんたち とってもいい子。

(涼子) あの子たち 何か失礼なこと言ってなかった?

大丈夫。

(涼子) 私も時々 心配になるんだよね。

無意識に ママやバブリーちゃんたちを→

傷つけるようなこと 言ってないかって。

そういう時は ちゃんと言うから大丈夫。

10年後には もっと みんなが生きやすい世界に→

なってたらいいな~って 思うんだけどね。

(涼子) うん そうなるといいな。

じゃあ ここで 今日はごちそうさまでした。

おやすみなさい。

ねぇ 今度 「赤毛のアン」の スイーツ食べに行かない?

(ルナ) 何それ。

今 ホテルヴェルディアで フェアやってるんだって。

あなた好きだったじゃない 「赤毛のアン」。

予定 見えないし。

アンのいいところは→

不安を希望に 変えようとするところよね。

「あしたは まだ 何一つ失敗していない新しい日」。

いい言葉。

あなたも見習ったらいいのに。

(マミの声) 「今 りっちゃんの 家の前にいます。

会えなくて残念 今度は連絡してから行くね」。

(美里) あぁ おかえりなさい。

私も今 帰ってきたとこ。 (英介) ああ。

今日ね 久しぶりに あの子と会ってたの。

あ… 送別会どうだった?

(英介) うん まぁ…。

♪~

(涼子) はい これ忘れ物。

ありがとう 家に着いてから気付いたのよね。

(小湊) 同じ町内って すごい偶然ですよね。

(涼子) ね~ 今まで会わなかったのが不思議。

(メグル) ばったり会って 夕飯まで→

ごちそうに なっちゃったんですか?

(バブリー) それは まぁ いろいろあってさ。 (ルナ) いろいろ?

マミが突然 家に来たの。

(ルナ) マミさんって あのマミさん?

あの子ね 田舎の幼なじみなの。

(マミ) 〔あいこでしょ〕

〔りっちゃんの勝ち〕

〔チヨコレイト〕

(バブリーの声) 仕事が忙しかった あの子のお母さんに頼まれて→

よく面倒見てたの。

いっつも私の後ろをついてきて かわいかったんだ。

私が田舎を飛び出してからも→

メールのやりとりだけは ずっと続けてきたんだけど…。

別れてから18年間 直接会ったことは 一度もない。

マミは 私が手術したことも知らない。

あの子は今でも私のことを→

幼なじみのお兄ちゃんだと 思ってる。

(涼子) わ~ かわいい子。

この人は彼氏さん?

婚約者 結婚が決まったんだって。

で 東京で結婚式をやるから 来てほしいって。

欠席の返事を出したら 家に押しかけてきちゃった。

(涼子) あぁ そうだったんだ。

ホントは直接 「おめでとう」 って言いたいとこだけど→

会えないからね。

(メグル) 私も昔の友達は 全切りしちゃってます。

(小湊) えっ みんな そういうもんなの?

人にもよるけど 私の周りは そういう人が多いかな。

同窓会とかも行ったことがないし。

(涼子) そうなんだ…。

お式は どこでやるんですか?

ホテルヴェルディアだったかな。

あっ この前 行きました!

今 「赤毛のアン」のスイーツフェア やってるんですよ。

〔今度 「赤毛のアン」のスイーツ 食べに行かない?〕

(小湊) いいっすか?

(メグル) 全部 「赤毛のアン」に 出てくるお菓子なんですよ。

(涼子) へぇ~ 私 読書はあんまりしなかったけど→

「赤毛のアン」は好きだったな。

俺 読んだことないなぁ どんな話なんです?

(涼子) よくぞ聞いてくれました。

ママ どうぞ。 (ルナ) えっ 私?

(涼子) お願いします。

(ルナ) 「赤毛のアン」は カナダの作家 モンゴメリが→

1908年に発表した作品。

児童文学として有名だけど 子供から大人まで→

世界中で幅広い年代から 愛されている名作。

舞台はプリンス・エドワード島。

孤児院から働き手の男の子を 引き取る予定だった老兄妹→

マシュウとマリラの元に 手違いでやって来たのは→

赤毛の少女 アンでした。

空想好きで おしゃべりなアンが→

さまざまな出会いや 出来事を経て→

成長していく物語です。

アンって ちょっとマミと イメージかぶるんだよな。

花嫁姿 キレイだろうなぁ。

見たかったな。

(涼子) 例えば→

遠くから 一目だけ 見に行くっていうのは?

えっ?

(涼子) もし1人で行くのが不安だったら 私 一緒に行ってもいいよ。

アンのスイーツ食べたいし。

途中でバブリーちゃんの 気が変わったら→

スイーツだけ食べて 帰ってきてもいいし。

行ってみようかな…。

涼子さん ホントに付き合ってくれる?

(涼子) もちろん!

(小湊) 買い出し いってきます。 (涼子) いってらっしゃ~い。

(ルナ) バブリーちゃんにとって マミさんは特別なんだよね。

本当の家族みたいに思ってる。

(涼子) そんな大事な存在でも 会えないものなんだ。

(ルナ) 昔の知り合いに会えない理由は いろいろある。

(ルナの声) 生きづらかった時代を思い出して つらくなる人もいるし→

新しい人生を生きるために 過去を捨てる人もいる。

理解してもらうことの難しさが 身に染みている場合もある。

(涼子) あぁ…。

(ルナ) 私も 大阪で田村氏に再会した時→

ホント言うと 一瞬 身構えた。

(田村) 〔えっ!? ノッピー? 本人?〕

〔えっ マジか〕

(ルナ) 〔マジです ノッピーです〕

(ルナの声) うれしかったなぁ あの時。

ありがたかった。

もし田村氏が 切り出してこなかったら→

何も言わず やり過ごすつもりだったから。

(涼子) そっか。

(ルナ) バブリーちゃんが マミさんに会えないのは→

大事に思うからなんだよね。

関係を壊したくない 拒絶されたらと思うと怖い。

(涼子) 私 軽はずみなこと 言っちゃったかな…。

(ルナ) ううん。

涼子の優しさは バブリーちゃんも 分かってると思うから。

でも デリケートな話ではあるから→

バブリーちゃんのこと ちゃんと見ててあげて。

(涼子) うん 分かった。

警備員の死因は 腹部をナイフで 刺されたことによる失血死。

防犯システムを ハッキングする手口から→

六本木周辺で起きてる 宝石店連続窃盗事件と→

関連してる可能性が高い。

店内で捉えたホシの映像は→

三課が追ってる連続窃盗犯に よく似てる。

(田村) 同一犯か…。

(操作音)

♪~

(お天気キャスター) こちらのホテルでは 「赤毛のアン」のスイーツフェアの他→

イベントスペースでも さまざまな催しが行われています。

本日は午後3時から…。

(モニタ) 世界の珍しい宝石を集めた ジュエリーフェスタが→

開催されるそうなので 予定がお決まりでない方は…。

ぜひ お出かけしてみては…。 (涼子) さすが人気のホテル。

バブリーちゃん お待たせ。

(バブリー) 涼子さん わざわざ ありがとね。 (涼子) ううん。

今日はシックだね。

手持ちの目立たない服 これしかなくって。

(涼子) あっ パーティーは2時からだっけ?

うん。

あぁ 緊張する~。

(涼子) まずは甘いもの食べて落ち着こう。

(足音)

(涼子) あっ ママ!

(バブリー) どうしたの?

(ルナ) たまたま近くまで来たから アンのスイーツ食べに来た。

(涼子) そっか じゃあ みんなで食べよう。

(涼子) バブリーちゃんのこと 心配して来たのよ。

何だかんだで優しいから。

ラウンジって どっちだろう?

(マミ) あの~ すいません。

はい。

ブライズルームって 何階でしたっけ?

あ…。

あ… あちらの3階になります。

ありがとうございます 今日はお世話になります。

(北原) よろしくお願いします。

ビックリしたぁ…。

(ルナ) 確かにホテルのスタッフにも 見えるかも。

(田村) この男 見なかったですか?

カーキのパーカーに 黒のカーゴパンツで→

銀のスーツケースを 持ってるんですけど。

あ~ さっき乗せた男かな。 (宮下) どこで降りました?

ホテルヴェルディア 1時間前ぐらいだったかな。

(田村) ちょっとドラレコ 見せてもらっていいですか?

(バブリー) カサブランカ。 (涼子) わ~ 行きた~い。

あっ でも終わってる。 (涼子:バブリー) ハハハ…。

(涼子) あれ? ねぇ ラウンジ何階だったっけ?

22階。 (涼子) わ~ さすが~!

(従業員) あっ お客さま 申し訳ありません。

ただ今 この先は設備の定期点検を 行っておりまして→

フロントでも お荷物お預けできますので。

(バブリー) あっ すごい! (涼子) かわいい!

あっ いちご…。 (バブリー) えっ おいしそう!

あっ…。

(涼子) かわいい…。

わ~ ステキ~。

(ルナ) あっ。

あら? ルナさん!

あれ? (涼子) えっ 小湊さん!?

アハ… どうも。

うれしいわ~ ルナさんのお友達と 会うのなんて初めて。

ルナさんには いつも本当に お世話になっております。

ご迷惑おかけしてません? この子 意外と抜けてるから。

(ルナ) あなたに 言われたくないんですけど。

とっても頼りになる方です。

(涼子) 一緒にいると楽しいです。

へぇ~ よかったじゃない!

(涼子) あっ やっちゃった! よそ行きなのに~。

大丈夫? (涼子) あぁ 大丈夫。

チェリーのシミって 落ちづらいのよね。

(涼子) 大丈夫 帰ったらクリーニング出すから。

いや~ これが いわゆる 女子会ってやつなんですね。

(田村) では ありがとうございました。 (小湊) あれ?

(田村) えっ?

あっ! もしかして田村君?

(田村) あっ…。

刑事さんだなんて すごいわね~。 (田村) いえいえ…。

ご両親 お元気? (ルナ) お母さん。

あっ ごめんなさい 懐かしくて つい。

(田村) いえいえ 久しぶりに お会いできて うれしいです。

(ルナ) で 今日はどうしたの?

(田村) あ…。

この男 見かけなかったですか?

(涼子) この人 何なの?

(田村) あぁ…。

(ルナ) 今 フロント右手の廊下が→

設備の定期点検という理由で 通行止めになってる。

でも 休日の昼という 利用客が一番多い時間に→

定期点検を入れるなんて不自然。

つまり 客には言えない 急なトラブルが起きてる。

廊下の奥にあるのは 貴重品のロッカールーム。

そこで何かトラブルが 起きているとすれば 窃盗?

(田村) 相変わらず さえてるね~。

手口は?

(田村) 貴重品用の電子ロッカーが ハッキングされて→

全てのロッカーを開けられました。 (カメラのシャッター音)

(田村) 今日のジュエリーフェスタで 使う予定だった宝飾品の他→

一般客が預けていた貴重品など 全てやられたそうです。

(ルナ) 捜査一課の田村氏が 動いているということは→

恐らく 先日この辺りで起きた→

宝石店強盗殺人事件が絡んでいる。

(田村) キレッキレだな。

ホテルの窃盗も同一犯ってことか。 (田村) はい。

手口が同一なので その可能性は高いですね。

(ルナ) ジュエリーフェスタは 大々的に告知されてたから→

狙われても不思議じゃないね。

(田村) ホシがホテルの館内に 入ったところは→

先ほど防カメで確認しました。

出ていった形跡は 今のところありません。

今 全ての出入り口で 捜査員が張っています。

手伝えることがあれば言ってくれ ここで待機してるから。

(田村) はい 皆さんも念のため気を付けて。

(宮下) 田村さん。

(田村) では失礼します。

(涼子) えっ つまり 強盗殺人犯かもしれない人間が→

このホテルのどこかにいる ってことだよね?

どうしよう マミに何かあったら…。

私 ちょっと行ってくる。 (涼子) えっ? あっ バブリーちゃん?

あっ… 失礼します。

(ルナ) 小湊さん お願いします。 (小湊) はい。

何だか大変そうねぇ。

♪~

では いったん 失礼させていただきます。

今日は よろしくお願いします。 (北原) お願いします。

マミの部屋はあそこね。

(涼子) どうしたの? 何するの?

いや ちょっと気になっちゃって。

だってホテルの中に凶悪犯が いるかもしれないんでしょ?

マミの部屋に立てこもったり マミが人質にされたりしたら…。

(涼子) 考え過ぎだと思うけど。

(男) 今 何時ですか?

どうも。

♪~

ついに この日が来たよ。

お母さん いなくなってから ずっと 一人だったけど→

今日から新しい家族ができる。

(北原) 必ずマミさんを幸せにします。

お母さん きっと喜んでる。 (2人) ハハ…。

りっちゃんにも 見てほしかったな…。

(涼子) バブリーちゃん もう戻ろう。

田村さんたちが きっと捕まえてくれる。

すいません 妻にお水を 持ってきていただけますか?

か… かしこまりました。 (北原) お願いします。

(涼子) いや…。

(ノック)

お待たせしました。 (北原) ありがとうございます。

失礼します。

♪~

ありがとうございます。

(ノック) \ウエディングプランナーの島貫です/

(北原) お疲れさまです。

(島貫) あの 実は…。

大変申し上げにくいのですが→

ホテルの貴重品ロッカーが 窃盗の被害に遭いまして…。

本日 マミ様が着用される 予定だったティアラも→

盗まれてしまったとのことで…。

え? (北原) は? 盗まれた!?

今 警察が捜査を…。 (北原) いや 待ってください。

あのティアラは 特別なものなんです。

彼女のお母さんの 形見なんですよ!

(島貫) はい それは…。

(北原) ドレスだって ティアラに合わせて選んだんです。

ティアラがなくちゃ 意味ないんですよ。

(島貫) 申し訳ありません!

ひとまず ホテルのドレスサロンから→

こちらを借りてまいりましたので。

とても人気のあるブライダルデザイナーの オリジナル作品です。

本物のダイヤを使用した 大変高価なもので…。

値段の問題じゃないんですよ! (マミ) もういいよ しんちゃん。

あのティアラがないなら 何も着けなくていいです。

(ドアが開く音)

(涼子) あっ バブリーちゃん 大丈夫だった?

許せない。

(涼子) ん?

いや ちょっと分かんないですね。

失礼します。

♪~

(男) もしもし?

はい はい…。

(ルナ) 田村氏 ちょっと調べてほしいことがある。

(田村) ん?

ありがとうございました。

(田村) ねぇ 捜査はどうなってるの? 早く犯人 捕まえて。

(涼子) マミちゃんの大事なティアラも 取られたんだって。

(ルナ) えっ…。

式まで もう時間ないのに…。

(涼子) ハッ!

ハァ~。

♪~

(ルナ) 《取れないシミ…》

(涼子) 〔あっ やっちゃった!〕

(ルナ) 《テレビ中継…》

〔世界の珍しい宝石を集めた ジュエリーフェスタが…〕

(ルナ) 《腕時計…》

(男) 〔今 何時ですか?〕

(ルナ) 《黒いスーツ…》

〔何階でしたっけ?〕

(ルナ) 《カサブランカ…》

(涼子) 〔わ~ 行きた~い でも終わってる〕

(ルナ) つながった。

…と思います 多分。

(涼子) 多分?

(ルナ) 涼子 小湊さんを呼んできてくれる?

(涼子) うん。

もしもし。

(小湊) あの~ すみません。

はい?

(小湊) 先ほど お荷物を お預かりしたと思うんですが→

こちらの不手際で 破損してしまったようで。

申し訳ないんですが 確認お願いできますか?

(小湊) はい 預けられたのは こちらのお荷物でしたよね?

いや 違いますね。

違いますから!

(ルナ) あなたが預けたのは 銀のスーツケースですよね?

中身は何でしょう?

あなたはホテルマンじゃない。

宝石を盗んだ犯人です。

(ルナ) 「シャーロック・ホームズシリーズ」 の第1作目→

「緋色の研究」の中に こんな一節があります。

「爪 上着の袖 靴→

ズボンの膝 シャツのカフス。

それらの一つ一つが→

その人の職業を 物語っている」。

あなたの その短い袖丈→

なぜサイズが合っていないのか。

(ルナ) しかも 腕時計を外向きに着けている。

ホテルマンは通常 時計は内向きに着用します。

さらに その袖口には オレンジ色の花粉がついてる。

昨日のフラワーショーで ついたものだと思われますが→

目立つ汚れが ついたままの制服を→

ホテルマンが 翌日も着用するでしょうか。

それに あなたは ずっと 警察の動きばかりを見ていました。

(田村) 確認したところ ホテルの制服が 1着 紛失していました。

今 あなたが着ているのと 同じタイプのものです。

(ルナ) 私が この事件をもとに 小説を書くとしたら→

こんな展開にします。

(ルナ) 私が この事件をもとに 小説を書くとしたら→

こんな展開にします。

(ルナの声) ジュエリーフェスタの 宝石を奪うため→

犯人は いつもの手口で 電子ロッカーを解除。

全てのロッカーの預かり品を 盗んで逃走した。

ところがエントランスには→

テレビクルーや 大勢のやじ馬がいる。

今 出ていくのは 危険と判断した犯人は→

中継が終わるまで 人けのない所で 待機することにした。

しかし テレビクルーが帰ると→

今度は警察が来て 全ての出入り口を封鎖。

このままでは逃げられないと 思った犯人は→

ホテルマンに成り済まして 脱出することを思い付き→

ランドリーカートの中から→

クリーニングに出す予定の 制服を盗み出した。

でも 逃げる時に 宝石を持っていたら怪しまれる。

そこで 盗んだものだけを先に 外に持ち出そうと考えた。

(涼子) だいぶ せわしない犯人ってことね。

(田村) あなたが ここで 銀のスーツケースを預けてるのが→

防犯カメラに写っていました。

今 係の方に捜してもらってます。

あぁ あぁ!

(男) ハァハァ あぁ…。

(小湊) えっ ちょ 俺!? 待て待て…!

(男) ハァハァハァ…。 (小湊) 待て待て待て…!

あぁ うわ!

うわ あぁ…。

ダメだよ 物騒なもん 振り回しちゃ。

(拍手)

おい!

ハハ…。

もういい? マダム待たせてっからさ。

(田村) ありがとうございました。

ノッピーもありがとな。

(ルナ) どういたしまして。

ティアラは? 無事だよね?

本当に申し訳ございません!

証拠品のスーツケースを→

手違いで つい先ほどの便に 乗せてしまったそうです。

はっ!? (係員) すいません。

ウソでしょ…。

(田村) 分かりました では営業所に到着次第 連絡を…。

それじゃ間に合わない! つい先ほどって いつ!?

♪~

(バブリー) 待って!

はい。

(マミ) お願いします。

♪~

間もなく準備終わります。

んっ…。

(涼子) バブリーちゃんは? (ルナ) まだ…。

ハァ ハァ ハァ…。

(急ブレーキ音)

すいません!

荷物… 荷物 見せてください!

大事なものなんです!

♪~

(バブリー) ハァ ハァ…。

(涼子) あっ!

(バブリー) お客さま! ハァ ハァ…。

お客さまのティアラは こちらでお間違いないですか?

はい 間違いありません。

母の形見のティアラです。

ハァ…。

ありがとうございます。

(バブリー) このたびは 私どもの不手際で→

ご心配とご迷惑をおかけして 誠に申し訳ございませんでした。

では 失礼します。

りっちゃん!

りっちゃんだよね?

お水を運んでくれた時 気が付いた。

私が左利きなのを知ってた。

〔ありがとうございます〕

オリオン座みたいな ほっぺのほくろも→

りっちゃんと一緒。

マミ…。

ごめん。

やっと会えた うれしい。

驚かないの?

そりゃあ 驚くよ 靴履いてないし 髪ほつれてるし。

そうじゃなくて。

あの頃の私と 今の私は…。

うん そうだね 驚いた。

でも どっちでもいい。

りっちゃんが大好きって 気持ちは変わんないし。

(マミ) いっつも そばにいて 励ましてくれた。

りっちゃんのおかげで 寂しくなかった。

りっちゃんがいたから頑張れた。

(マミ) 私ね→

りっちゃんが教えてくれた言葉を ずっと支えにしてきたんだ。

「曲がり角の向こうには きっと最高のものが待ってる」。

「赤毛のアン」の言葉だけどね。

あれって本当だったね。

大事なティアラを→

大好きなりっちゃんが 取り戻してくれた。

こんな最高なことある? フフフ…。

律さん。

マミのために ありがとうございます。

いえ 私のためなんです。

マミは 私の夢だから。

♪~

(マミ) 〔これ読んで〕

幸せな花嫁さんになるマミ。

私の夢だから。

私の願いなんです。

じゃあ 私の願いも聞いてくれる?

結婚式 出席してほしい。

でも…。

もし マミが変な目で見られたら…。

人のことは どうでもいい 私が出てほしいの。

お願い。

♪~

じゃあ 決まり。

ありがとう マミ。

ほら りっちゃん着けて。

ハハハ…。

♪~

おめでとう。

ありがとう。

♪~

(ルナ) ホテルのドレスを お借りできますか?

はい すぐご準備します。

ハハハ… ハハハ…。

(拍手)

\おめでとうございます!/ (拍手)

\幸せにね/

(マミ) ありがとうございます。

〔お~ 上手!〕

〔ハハハ…〕

あっ フフ… ありがとう。

ハハっ。

(マミ) ありがとうございます。

(涼子) バブリーちゃん よかったね。

(ルナ) うん ホッとした。

(涼子) マミちゃんも いい子だったな~。

(ルナ) 世の中 涼子やマミさんみたいな 人ばっかりじゃないけどね。

(涼子) 今はそうでも 10年後には 変わってたらいいよね。

じゃあ 投げま~す!

せ~の!

(マミ) わ~! ハハハ…! (拍手)

(田村) ありがとうございました 助かりました。

なかなか おもろかったわ。

じゃ 僕は そろそろ。

ありがとね~ 楽しかった。

失礼します。

(田村) じゃあ 僕もこれで。

え~ もう少しお話ししましょうよ。

(涼子) あっ! お母さん 待たせちゃってるよね?

(ルナ) あっ そうだった。

(涼子) 明るくて楽しいお母さんだね。

(ルナ) もう自由過ぎて 振り回されっぱなし。

(涼子) とか言ってても仲良さそう。

(ルナ) まぁ 確かに あの明るさに 救われてるところはあるかも。

(美里) ルナさん 最近はどんな感じ?

(田村) 相変わらず面白いですよ。

お母さんは 「ルナさん」って呼ぶんですね。

僕は いまだに 「ノッピー」のまんまで。

あの子が自分で付けた名前 大事にしたいと思って。

\はい 誕生日プレゼント/ \ありがとう!/

(美里) 最初は迷ったけどね~。

カミングアウトも すぐには受け入れられなかったし。

(田村) そうなんですか。

(美里) でも理解したくて勉強したの。

本を読んだり 映画を見たり 講演会にも行った。

2年ぐらいして うん… いつの間にか自然に→

かわいい娘と思えるようになった。

(田村) いい関係ですね。

(美里の声) 皆さん いい人たちね~。

安心した。

(ルナ) 人には恵まれてるかも。

小湊さんが言ってた。

ルナさんは トランスジェンダーの人たちが→

働きやすい場所をつくりたくて あの店を開いたって。

(ルナ) まぁね。

みんなのために頑張るのも ステキだけど→

自分のことも大事にしてよ。

やっぱり子供には 幸せでいてほしいからね。

ん?

(ルナ) 家族には幸せでいてほしい。

だから家には戻らない。

今日ね 検査結果が届いたの。

♪~

お父さん ずっと経過観察だったんだけど→

精密検査したら 手術しないとダメだって。

そう。

成功率は20%。

ルナさん→

お父さんに 会いに来てくれないかな。

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