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(蒼) ⟨こんな結末 誰も望んでなかった⟩
♪~
(蒼) ⟨ただ 人を好きになった だけなのに…⟩
⟨不倫の恋に あんな報いが待っているなんて⟩
(蒼) ハァ ハァ ハァ…。
⟨あの頃の私は知らなかった⟩
♪~
(スピーカー)(ナレーション) 怪物メドューサの 首を持ち→
剣を振り上げている姿に なっています。
(スピーカー) ペルセウス座のモデルである 英雄ペルセウスは→
さまざまな冒険をします。
(伊織) 大丈夫 今始まったところ。
(スピーカー)(ナレーション) その中には 恋の物語もあります。
(スピーカー) ペルセウスは怪物の いけにえにされた王女→
アンドロメダを救い出します。
(スピーカー)(ナレーション) 2人は結婚し→
その後も 多くの困難を乗り越えて→
幸せに暮らしたといわれています。
(蒼) 伊織は将来 結婚したいって思う?
(伊織) どうしたの? 急に。
(蒼) いや うちの親 いつもケンカばっかだからさ。
「結婚して一生幸せに 暮らしました」なんて→
ホントにあるのかな。
(伊織) 分かんないな 想像もつかないや。
でも そう信じた方が 人生楽しくない?
だから俺は結婚したい 好きな人と。
それで ずっと一緒にいられたら 最高だろ。
(蒼) うん そうだね。
(伊織) 蒼…。 (蒼) ん?
(伊織) 本当に帰っちゃうの?
(蒼) うん 夏休み終わっちゃうし。
(伊織) このまま ばあちゃんちに いればいいじゃん。
(蒼) 無理だよ まだ子どもだし。
でも 伊織と会えてよかった。
(蒼) あのさ… あしたの夜あいてる?
(伊織) あした? (蒼) うん。
流星群 見れるんだって。
一緒に見ない?
最後に話したいこともあるし。
ダメ… かな?
(伊織) 行こう 俺も蒼と一緒に見たい。
(蒼) ホント? よかった。
(蒼) じゃあ またあした。
(伊織) うん またあした。
♪~
(伊織) じゃあな!
(蒼) バイバ~イ!
⟨人を好きになることが 怖かった⟩
⟨だけど 初めて信じてみようと思えた⟩
⟨なのに…⟩
📱(呼び出し音)
📱(音声ガイダンス) ただ今 電話に出ることができません。
(歓声)
(蒼) ⟨夏とともに 私の初恋も終わった⟩
⟨そのはずだった⟩
(蒼) よし。
(遥) 蒼。
(遥) お母さんも後で 先生にあいさつしに行くから。
(蒼) うん。
>> ごめんね こんな時期に。
(蒼) 何でお母さんが謝るの。
悪いのはお父さんでしょ。
それより大丈夫なの? 私立なんて学費高いんじゃない?
>> そんなこと心配しなくていいの。
(蒼) 分かった じゃ いってきま~す。
>> いってらっしゃい。
はぁ…。
(中野の声) 知ってる者もいるだろうが→
今日から うちのクラスに 転校生が入ることになった。
どうぞ~。
(ざわめき)
(中野) じゃあ自己紹介して。
(蒼) 上村 蒼です。
えっと 卒業まで残りわずかですが よろしくお願いします。
(戸が開く音) (伊織) すいません 遅れました。
(中野) 橘 遅いぞ。
(伊織) 蒼…?
(中野) 何だ お前ら知り合いか?
まぁいいや 上村 席あそこな。 (蒼) はい。
(中野) 橘 早く座れ。 (伊織) はい。
(中野) この後 始業式 9時から体育館です。
♪~
(蒼) ⟨再び出会ってしまった⟩
⟨あなたに⟩
(チャイム)
(真鈴) この学校 バイト禁止だよ。
(蒼) そうなんだ。 >> フフ。
私 佐々木真鈴 真鈴でいいよ。
(蒼) よろしく。
>> 珍しいね この時期に転校なんて 家庭の事情的な?
(蒼) あぁ まぁ… そんな感じ。
>> へぇ~… ってか橘のこと知ってんの?
(蒼) あ… ここの近くに おばあちゃんの家があって→
中学の時 夏休みに来てたの。
その時に 何回か会ったことあるだけ。
>> それだけには 見えなかったけどね~。
それよりさ お金欲しいなら 紹介するよ? バイト。
(蒼) えっ?
(遥) このたびは 何から何までお世話になりまして。
(矢部) いいの いいの かわいい教え子の頼みだからね。
蒼さんは 前の学校での成績も優秀ですし→
このままなら大学への内部進学も 問題ないと思います。
ありがとうございます。 >> 優秀 優秀!
ただ ご承知の通り わが校は 規律と秩序を重んじる校風です。
進学には 素行を含む 内申点も重要となります。
はい。
くれぐれも校則違反などの 問題行動は慎んでください。
そのためにも…。 >> まぁまぁ… それぐらいで。
はい。
中野先生はね 生活指導部の一員でね。
まぁとっても熱心なんだよな。 >> いえいえ…。
(ノック) (矢部) おっ 来た来た どうぞ。
(京子) 失礼します。 (矢部) どうぞ。
遥? >> 京子…。
(矢部) ハハハ! 驚いたろ?
君たち また同じクラスになるんだよ。
今度は親としてね。
そうなの? >> 娘が転入することになって。
3年C組に? >> ええ。
わぁ うれしい!
ちょっと待って こうやって会うの何年ぶり?
大学卒業して以来かな? >> あぁ そっか…。
結婚式招待したのに 遥 来られなかったもんね。
このこと聞いたら 豊も喜ぶと思う。
(中野) 橘さんは PTA会長ですから→
分からないことがあれば 何でも相談してください。
(矢部) 高校時代の親友なら 何かと話しやすいだろう。
(京子) よろしくね。 >> こちらこそ。
じゃあ 私は そろそろ…。
(矢部) え? いやいや せっかくだからお茶でもしてけよ。
引っ越しの片付けがまだで… お先に失礼します。
(ドアの開閉音) 久しぶりの再会なのにな。
(ドアベル)
(真鈴) お待たせ!
制服? ま いっか…。
(蒼) ねぇ バイトって何なの?
>> もうすぐ着くって。 (蒼) ん? どういうこと?
>> おぢと話すだけで時給1万 最高でしょ?
(ドアベル)
(蒼) えっ? ちょっと待って それって…。
(真鈴) あっ 小久保さん! こっちこっち。
(小久保) この子? (真鈴) アオちゃんで~す。
初めてなんで おしゃべりだけですよ。
分かってるよ。 >> じゃ よろしく。
(蒼) えっ ちょっと待ってよ。 >> ウフフ。
(小久保) ちょっとごめんね んんっ よいしょ。
何 どうしたの?
(蒼) すいません こういうつもりじゃなかったので。
>> 心配しないでよ ただおしゃべりするだけだから。
(蒼) ごめんなさい。 >> いやいや…。
こっちは もう支払い済んでるんだ。
これじゃ詐欺だよ。
アオちゃ~ん。
(蒼) 恥ずかしくないんですか? >> え?
(蒼) 結婚してるのに こんなことして!
>> ほら金が欲しいんだろ 来いよ!
(蒼) 放してください! >> 来いっつってんだよ!
(伊織) 何してんだよ!
(蒼) 伊織…。
(伊織) だせぇことしてんじゃねえよ!
>> 何だ お前。 (伊織) 警察呼ぼうか?
彼女 未成年だけど。
>> チッ。
(伊織) はい。
(蒼) ありがとう。
(伊織) で 何してたの?
(蒼) 真鈴にいいバイト紹介する って言われて…。
(伊織) それがパパ活かよ。
あいつ何やってんだ…。
てか 蒼は何でバイトを?
(蒼) あ… この学校 お母さんの母校なの。
でも私立だから お金かかるでしょ?
少しでも足しになればなって。
伊織は何であそこに?
(伊織) 塾の帰り。
(蒼) あぁ 医学部行くって 昔から言ってたもんね。
(伊織) 内部進学でも競争厳しいから。
(蒼) そっか…。
助けてくれてありがとう。
もう行くね。
(伊織) 怒ってるよな? あの日のこと。
(伊織) 母親にバレたんだ。
塾サボって蒼と会ってること。
ケータイ取り上げられて→
データも消されて→
何とか抜け出して行ったけど その頃には遅かった。
(伊織) 本当にごめん。
(蒼) そっか…。
私 フラれたんだって思ってた。
(伊織) そんなわけないだろ。
(蒼) 子どもってさ いっつも 大人の都合に振り回されるよね。
うち 離婚したんだ。
お父さんの不倫で。
(伊織) えっ?
(蒼) 結局…→
「結婚して一生幸せに 暮らしました」なんて→
現実には難しいんだよね。
じゃあね。
(伊織) ちょっと待って。
もう一回だけ チャンスくれないかな?
(伊織) 大丈夫 こっち。
(蒼) 本気? (伊織) シ~! バッグ貸して。
(伊織) 気を付けて。
(蒼) 伊織 天文部なの?
(伊織) 今は幽霊部員だけどね。
ちょっと待ってて。
(伊織) いくよ。
(スイッチを入れる音)
(蒼) うわ…。
すご~い!
(蒼) わぁ…。
(伊織) 自信作。
(蒼) えっ 伊織が作ったの?
(伊織) うん。
(蒼) キレイ。
(伊織) やっと笑った。 (蒼) えっ?
(伊織) 何かずっと苦しそうに見えたから。
(蒼) それでプラネタリウム?
(伊織) うん。
(蒼) フフ… 変わらないね 伊織。
(伊織) 何それ バカにしてんのかよ? (蒼) ううん。
うれしいんだよ。
♪~
(伊織) 本当はあの日 俺も蒼に話したいことあって…。
(蒼) えっ?
(伊織) 俺さ ずっと…。
(ドアが開く音) (警備員) おい! 誰かいるのか!
(伊織) ヤバい 行こう!
(警備員) 待ちなさい!
(伊織) 蒼!
♪~
>> ハァ ハァ ハァ…。
(伊織) もうここまで来たら大丈夫だろ。
(伊織) ごめん。
(蒼) ううん。
(伊織) あのさ… 次の日曜日 誕生日だろ?
(蒼) 覚えててくれたの?
(伊織) お祝いさせてほしい。
(蒼) うん 楽しみにしてる。
♪~
📱(振動音)
♪~
(中野) はい 没収。 >> ちょっ… もう 返してよ!
誰からだ~? 彼氏か?
秘密! (中野) はぁ?
3年C組にできた新しい秘密。
何だよ それ。
いいじゃん 別に。
♪~
おはよ! (蒼) おはよう。
>> 蒼 トラブっちゃったらしいね 大丈夫だった?
(蒼) あ… 私もう ああいうのは…。 >> 分かった もう誘わない。
だから… 内緒ね?
\蒼ちゃん!/ (蒼) おはよう。
>> \おはよう 今日さ 一緒にお昼ごはん食べない?/
(蒼) 食べよ~!
(琴音) おはよう。
(伊織) おはよう。
(琴音) 話があるの。
>> 遥。
あっ この間はごめんね。
ホントよ 久しぶりに話したかったのに。
あっ 豊! こっち。
♪~
(伊織の声) 今更 話って何だよ?
俺ら もう別れただろ。
(琴音) 私たちの赤ちゃん。
(伊織) えっ ウソだろ?
(琴音) だから… 結婚して。
>> アミノ酸を含む溶液に ニンヒドリンを加えて加熱すると…。
紫色になる…。
(蒼) ⟨この時の私たちは まだ知らなかった⟩
⟨誰かを好きだと思う気持ちが→
人生を 狂わせることになるなんて⟩
♪~
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