All language subtitles for 西游记S2 [12] What is wisdom

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Original subtitles

・~

(ナレーター)

ぶんみょう

いまだ分明ならざるころ・

とうしょうしんしゅう

かかざん

東勝神洲は花果山の山頂

奇怪な石猿が誕生いたしました>

・『モンキー・マジック』

・~

・~

・~

・~

てんじく

さんぞうほうし

旅を続ける三蔵法師の一行は・

人も通わぬ この山中を

歩き続けて 3日と3晩>

抜けることができるのでしょうか>

ごくう

(悟空)おや?

・~

あれ何だ? ありゃ

ごじょう

(悟浄)おい あれ 人間か?

はっかい

(八戒)生きてんのか? おい

(三蔵法師)

失礼なことを申してはいけません

あのお方は きっと

何かの修行をなさっているんです

修行?

こんな山奥で?

物好きな人も いるもんだなぁ

あっ でもよ

だったとしたら 天の助けだよ

あの坊さんに ちょっと

道聞いてみようじゃねえか

あの… ちょっと すいません

ちょっと… ちょっと

あのぅ… ちょっと

聞きたいことがあるんですけどね

ねえ ちょっと

ならこく

那羅国へ出るにはね! この山道

どっち行ったらいいんですかね・

あの… 私ら…

もう 3日3晩さまよい歩いて

ふらふらなんですけど

地獄に仏とは このことだ

道を教えていただければ もう幸せ

ちょっと あんた 聞いてんの?

聞こえてんの?

聞こえてたら

ちょっと右手 上げてみな よう

たんしおしょう

(蛋子和尚)喝!

なんでえ・ この野郎

ばかざる

この馬鹿猿!

馬鹿猿・

そうじゃ 馬鹿猿

修行の邪魔をするな

めえ

なんだよ お前… ただ 俺は

ちょっと 道聞いただけじゃねえか

それが無作法だというのじゃ

そちには 無我無心の

境地を開こうとしている・

わしの姿が分からんのか?

何だよ?

その む… 無我無心ってのは

(蛋子和尚)分かるまい 馬鹿猿には

ハハハハッ…

この野郎

こっちが おとなしくしてりゃ

いい気になりやがって

もういっぺん言ってみろ!

お待ちなさい!

ご修行中のところ

お邪魔を申し上げます

とうど

我々は 唐土より志を立て

さんぞうしんぎょう

三蔵真経を得んと

だいらいおんじ

天竺 大雷音寺へ向かいます者

不運にして 道に迷い

難儀をいたしております

何とぞ 那羅国への道筋を

お示しくださいませ

やい くそ坊主!

お師匠さまが

こんなに丁寧に

道を聞いて

おられられ… なのに

その態度は何だ・

この野郎

これ 悟空!

だってさ…

お前には

このお姿の尊さが・

分からないのですか?

分からねえ 俺は!

未熟者!

「未熟者」?

ありがとうございます

しかと承ります

その場は おとなしく

引き下がりは したものの・

悟空の腹の虫は収まりません>

無我無心か

なるほどね 立派なこっちゃね

しかしな こんな山ん中じゃよ

食い物も女もないしなぁ

まね

まあ 我々には なかなか真似の

できんこっちゃな

(八戒)ああ

無我とは 我をなくすること

無心とは 心をなくすること

身も心も消し去ってこそ

大道の悟りが開かれるんです

ヘヘヘッ…

♪(口笛)

(悟浄)おい 悟空

何でえ?

わろ

お前 今 笑うたやろう?

別に

俺は笑わねえよ

(悟浄)いや 確かに笑うた

わしはな

この耳で ちゃ~んと聞こえたぞ

うそ

悟空 嘘をついても駄目です

私にも聞こえましたよ

ああ ああ 笑いましたよ 笑ったよ

どけよ ほら

ちゃんちゃら おかしくて

笑ったんだい

それが どうだってんだよ?

(八戒)

あ~あ とうとう言っちまいやがら

(悟浄)おい 悟空 お前 ええのか?

あの坊さんを

馬鹿にするっちゅうことはな

お師匠さまを馬鹿にすると

同じことになんのやぞ!

悟空 早いこと

は

お師匠さんに謝れ 早よう

兄貴よ 謝ったほうがいいって

謝っちゃえって なっ?

(つばを吐く音)

あら アアッ…

悟浄 八戒 もういいんです

無我無心の境地など・

初めから 悟空などに

分かるはずがありません

(悟浄)そうそう…

そうなんですよ そうなんですよね

大体ね あいつは昔からね

自意識過剰猿なんですわ

分かったよ 分かりましたよ!

どうせ おいらは分からず屋だ

無我だか無心だか知らねえけど

そんなものは

おいらには縁がねえやい!

悟空!

それやったら お前・

一体 何のために

天竺へ お経もらいに行くねや?

そりゃ… おいら

お師匠さんのボディーガードだ

それだけか?

へえ… ほな お前 ただの

ボディーガードでええねんな?

悟浄 もうよい

かまわずに 先を急ぎましょう

悟空は しばらく

ここで頭を冷やしておいで

そうしましょう そうしましょう!

もう 馬鹿を相手にしても

しゃあないから もう ほんまに…

おい 行こう

(八戒)だけどよ 馬鹿猿ってのは

どうしようもねえもんだなぁ

(悟浄)

いや あほとは あんなもんやで

・~

(蹴る音)

アアッ…

ウウ~ッ…

・~

お師匠さんの馬鹿野郎!

・~

あの… ちょっと ねえ…

あの… ちょっと あんた

ねえ ちょっと

さっき ごめんね

ちょっと聞きてえことあんだけど

何じゃ?

あの… 教えてもらいてえことが

あるんだよ

だから 何じゃ? 早く申してみい

ああ あの…

あんたのやってる無我無心っての

教えてもらいてえんだよ

無我無心?

ああ そうそう それ

その む… それ教えてよ 無我無心

どうすりゃ

無我無心になれるのかさ

そちは

無我無心の身になりたいのか?

ああ すっごく なりてえんだよ

そうすりゃ あのお師匠さん

見返すことできるからよ

そうか それは よい心がけじゃ

無我とは 我を消し去ること

無心とは

更に その心をも消し去ることじゃ

分かるかな?

ああ ああ… あの…

…で

分かったつもりで 次いってみよう

では 印を結ぶがよい

これから わしの念力によって・

そちを

無我無心の身にしてしんぜよう

ハハッ… 悪いなぁ 恩に着ますよ

ただで

こんなこと してもらっちゃって

いやいやいや

年に1度の大サービスじゃ

では よいかな?

はい

(呪文)

喝!

ウワッ!

ウッ…

どうじゃな これぞ 我と我が身を

消し去った無我無心の姿

へえ なんだ これでいいのか?

ハハハハッ…

そうじゃよ これぞ無我無心の姿

なんだ これなら なにもさ

大先生の手を煩わさなくたってよ

おいら1人でできたよ

簡単じゃない ハハハッ…

とにかく

大先生 ありがとうございました

このお礼は のちほど

早速 おいら お師匠さまのもとへ

戻らせていただきますよ

ああ 早く行きなさい

必ずや

お褒めの言葉をいただくであろう

じゃ 失礼!

・~

フフフフッ… あの馬鹿猿め

わな

まんまと罠に はまりおった

貴様の命は わしの妖術で

この2日のうちに消えてしまうのだ

貴様さえ いなければ

三蔵を料理することなど

たあいもないこと

わしの妖術で

この地上を征服するためには・

三蔵を 決して

天竺へ行かすわけにはいかんのだ

この蛋子和尚の恐ろしさ

見せてくれる!

ンンッ!

(揺れる音)

(蛋子和尚)ハハハハッ…

(笑い声)

ようこう

(楊興長官)天竺へ向かわれる

三蔵法師さまのご一行か

うわさ

いや お噂は

かねがね聞き及んでおります

いかがでございましょう?

この那羅国を

お通りになられたのも何かのご縁

我が国王も

「三蔵法師さまがお見えとあれば・

素通りをさせてはならぬ」

(楊興)「是非とも

1日2日お引き止めをして・

接待をせよ」との仰せでございます

しばらくは この国で 旅の疲れを

癒やしていただくわけには

まいりませぬか?

いやぁ いい国に来ちゃったな

ねえ? お師匠さま

願ってもないお言葉じゃ

ございませんか

こうなりゃ 1日2日と言わずに

1週間でも10日でも

お世話になっちゃいましょう

ねっ?

そうは いきません

ご存じのとおり

我々は先を急ぐ身です

お志は ありがたいのですが

通行証さえいただければ 速やかに

出立いたしたいと存じます

いやいやいや それでは

私どもが王にお叱りを受けます

そこを曲げて 何とぞ

悟浄 どうしましょう?

そうですねえ

せっかく ああおっしゃって

くれてはるんですから

ひと晩ぐらい

やっかいになったら どうですかね

そのうち

悟空も戻ってきますでしょうし

ここで待ってたら どうです?

そうですね

悟空のこともありましたね

では どうぞ

いざ いざ どうぞ こちらへ

おい 八戒

もっと ゆっくり食えよ ゆっくり

もん

食べ物は 逃げやせんのやから

(八戒)そんなこと言ったって お前

久しぶりの ごちそうじゃないか

食えるときに食っとかなきゃ

ほんまに もう お前も

品のないやっちゃな ハハッ…

その点 わしは品がいいからね

・~

あれ?

どうしました?

おい 八戒! お前の意地汚いのは

知ってるけどな

わしが ここに置いた物まで取るな

(八戒)ううん

俺は何もしてねえじゃねえか

悟浄 お前 関西弁で ぺちゃぺちゃ

ぺちゃぺちゃ言うけど

お前のほうが意地汚いじゃねえか

これ何だ・ これは

なにを?

自分のこと 棚に上げやがって

これは何やねん・

(八戒)お前のなんか知るかい!

文句あったら 表へ出ろよ!

おやめなさい おやめなさい!

食べ物のことで争うなんて

みっともない

なんということですか

どうも しゅんません…

ヘヘヘヘッ… あいつら

いつまでたっても成長しないね

無我無心にならなくちゃ

(悟浄)お師匠さん もう寝はった?

あした

国王さまの目通りがあるからって

ふ~ん… それにしてもな 八戒

(八戒)うん?

ちょっと おかしいと思わんか?

(八戒)何が?

いや 悟空や

もう ぼちぼち追っかけてきても

ええころやと思うねんけどな

そういえば そうだな

(八戒)今回 ちょっと遅いな

(悟浄)ひょっとして

かんしゃく

あいつ 癇癪でも起こして・

すいれんどう

水簾洞に 帰ってしまいよったんや

ないやろうな?

まさか… と思うけども

ちょっと

俺たちも言い過ぎちゃったもんな

俺 俺 透明猿

しかし まあ

あいつも しっかりしてるようで

よう考えたら

どっちかっていうと あほやからな

ああ ハハッ… あほが 雲に乗って

空飛んでんだから始末に悪いやな

(殴る音)

あいて!

いて

あいて… ああ 痛え…

(悟浄)何してんねん お前 1人で

(殴る音)

オッ! いたっ…

おい よくも やってくれたな

(八戒)えっ?

俺じゃないぞ 俺じゃないぞ

よく見てみ

ほら 見てみろ 見てみろ

(悟浄)ほんまや

八戒

(八戒)えっ?

もしかして わしら以外に

誰か おんのちゃうか?

誰かって?

(悟浄)妖怪かもな

まさか お前 幽霊…

幽霊?

(八戒)幽霊…

いえもん

「伊右衛門どの」

(八戒)「からんころん」…

(2人)ウウッ…

(殴る音)

(いななき)

ぎょくりゅう

(玉竜)

あいててて… あいた… 痛いなぁ

(悟浄)おい どないしたんや?

(玉竜)「どないした」もないよ

急に お尻ひっぱたくんだもの

痛い痛い痛い…

ひっぱたくって お前もか?

(玉竜)「お前も」って なに?

俺たちじゃねえぞ

(玉竜)ええっ?

いや わしらも

今な 何や わけの分からんもんに

「ばば~ん」って やられてん

(玉竜)ええっ? あいた…

おい 何や? あれ

俺だよ 俺

なんやて?

兄貴!

(玉竜)一体 どうしたの?

俺が どうしたと?

フン! 分かるめえな

お前らみてえな低脳にはよ

もったいぶらんと 早よう言えよ

これぞ まさしく 無我無心の姿

無我…

(八戒)無心?

…の姿?

あらぁ… 大したもんだね

あほ!

お前ね 無我無心っちゅうたかてね

ほんまに消えてしもうたら

何にもならんの

お師匠さまの言うてはるのは…

「ここ」のことを言ってはるの

何言ってやんだい 馬鹿野郎

俺はな ちゃ~んと聞いたんだぞ

あのこじき坊主によ

坊主に? 坊主が

そんなこと言いよったんか?

ああ そうだよ

おかしいな

悟空 ちょっと こっち来い

こっち来いよ

うん…

こっちへ

ほんまに おるのかいな? こいつ

オッ…

こちょこちょこちょ

ハハハッ…

ちょっと待て ちょっと…

ハハハッ…

まあ いるんやったら

それでええねんけどな

ええか? 悟空 よう聞けよ

お前はね 確かに腕っぷしは強い

しかし 「ここ」が非常に弱い

やつ

ねっ? そういう奴が1人で

何かをやろうとしたら いかんの

1人で何かをやろうとすると

必ず ろくなことが起きない

(殴る音)

あいた! 痛いな また する…

(殴る音)

アッ! 2回も そういうことする

暴力はいけないよ 悟空ちゃん

ねえ?

見えないとこで殴るんだもの

よけるわけに いかないよね

悟空 お前な

その坊主に からかわれたんや

それも お前が あほやさかい

そういうふうになんのやぞ

分かったか?

だってよ…

俺は お前 お師匠さんに

褒めてもらおうと思ってよ

だから そんな格好でやね

無我無心になりましたって

お師匠さんに言うたらやな

お師匠さん 余計 笑わはるぞ

そやから 早いこと 元の姿に戻れ

元の姿?

お師匠さまには

ないしょ

内緒にしといてあげるから ねっ?

ンッ… あっ!

どないしたんや?

(玉竜)ど… どうしたの?

戻らねえよ!

(悟浄たち)えっ?

戻らねえんだよ いくらやってもよ

お… おい

こりゃ 一体 どうなってんだ?

悟浄 八戒 玉竜!

困りましたね とにかく

元の姿に戻す方法を考えなくては

元はといえば 悟空も・

私の言葉がもとで こんなことに

なってしまったんですから

(玉竜)それにしても 随分

変わり果てちゃったね 悟空ちゃん

(泣き声)

しかし からかったんにしては・

ちょっと 度が過ぎるな それにな

一介の修行僧が そういう術を・

知っとるっちゅうこと自体が

おかしい

はぁ… ひょっとしたら

だま

騙されたのかもしれねえな

…かもね

(泣き声)

こら 気をつけな いかんぞ

何か起こるぞ

まあ いずれにしてもさ 兄貴が

こんな姿になっちゃったのは・

あの坊主のためなんだよ

だから 元に戻す方法も

知ってるんじゃないのか?

そうそう 問題は あの坊主だ

私も そう思います

あの修行僧を信じたばっかりに

悟空をこんな姿にしてしまって…

私こそ未熟者でした

こうなったら

お師匠さんの身にかて・

どんな危険が及ぶかもしれん

危のうおまっせ

おい 玉竜 八戒 これからな

その坊主んとこへ行ってな

悟空を元に戻す方法を

何が何でも聞き出さないかん

うん …で 兄貴は?

いや 悟空は ここへ残って

お師匠さんを守るのや

お師匠さん1人じゃ お前

どうなるか分からん 心配やないか

なるほど なるほど

(悟浄)じゃ 行こうか

頼みますよ

任せてください 任せてください

(玉竜)頼みますよ

ウウッ… ご苦労さん…

事情を知った八戒と悟浄と玉竜は

悟空の一大事とばかりに・

元来た山道を

引っ返してまいります>

(八戒)

馬が引っ張るのが当たり前だろう

(玉竜)いてて… いいじゃない

いつも乗せてんだから 僕は

おかしいな

確か この辺やったと思うのやけど

(玉竜)あら? 消えちゃってるよ

おい やっぱり

あの坊主 化け物かもしれんぞ

(転がる音)

(八戒)

何だ? こんなとこに 石 こんな…

うん? 何だ? これ おい

(悟浄)ちょっと 八戒!

それ お前 しゃれこうべやぞ!

(八戒)ええっ・ アアッ!

・(女性)

アアーッ! いちゃちゃちゃ…

・ 誰じゃ・ バカモ~ン!

(せきこみ)

(女性)ああ いててて…

もう 嫌になっちまうね

まったく もう…

(八戒)誰だい? ばあさん

(悟浄)えらい見かけん顔やな

(女性)当たり前じゃ! わしゃ

こう見えても天人じゃけんな

そんじょそこらで

見かけられてたまるもんか

ハハハハッ…

(女性)うん?

「天人」だって このばあさん

ハハハッ…

ありゃ? 馬のにおいがするぞ

くたびれた天人やな しかし

(女性)うるさい!

わしゃ こう見えてもな ハハッ…

あま

昔は 天の羽衣じゃといわれて

評判高い

美人じゃったんじゃけんな

じゃ 恋愛もしたの?

当たり前じゃ!

(玉竜)アハッ…

まあまあまあ

そら よろしいがな おばあちゃん

そやけどもね その天人が なんで

こんなとこ うろついてはんの?

尋ね人じゃよ

それだったら お昼の

ワイドショーに頼んでみたら?

天人を馬鹿にするな!

(殴る音)

八戒 そら いかん

そういうことを言うちゃいかん

それじゃ 恋人でも捜してんの?

そんな浮ついた話じゃありゃせん

ぬす

と

わしの捜してるのは盗っ人じゃよ

盗っ人?

妖術の本を盗まれたのじゃ

妖術の本を!

ねえ 妖術の本って どんな妖術?

(八戒)例えば 人の姿を消すとか?

そう それもある

(悟浄)ほんまかいな?

その術にかかれば

姿ばかりではなく・

やがて 2日のうちに

命が消えてしまうというものじゃ

2日のうちに?

(女性)この妖術をもってすれば・

この地上を征服するのは

思いのままじゃ

どうくん

(道君皇帝)三蔵よ 頭を上げい

(道君)そなたをわざわざ この国に

引き止めたのは ほかでもない

東土で最も徳の高い そなたに・

是非とも

会わせたい人物が おるのじゃよ

どなたでございましょう?

実は 2年ほど前から・

この国の客分として

宮廷に住んでおる者だが

そなたと同じように

随分と徳の高い僧侶でな

千里眼を よく するんじゃ

千里眼?

何しろ 1年ほど前から・

そちが この地を通ることを

予言しておってのぅ

いや そのときには

必ず引き合わせてくれと・

かねがね 頼まれておったのじゃよ

ああ 楊興

(楊興)はい

蛋子和尚を呼びなしゃい

(楊興)はっ!

・(蛋子和尚)呼ばずとも結構

既に ここに控えており申す

あなたは!

知っておるのか?

い… いいえ

あっ そう

蛋子和尚 そちが ずっと

会いたがっておった三蔵法師じゃ

東土の話など

じっくりと聞くがよいぞ

ハハハハッ…

(道君)

和尚 どうした? 失礼ではないか

騙されてはなりませぬ

(道君)うん? 何と?

この者は三蔵法師ではない

真っ赤なニセ者だ

何と申されます・

何を証拠に そのような…

世の中に

かた

姓名を騙る者は多くいるが

ひじり

尊き聖 三蔵法師の名を騙るとは

身の程知らずめ

このわしの目をごまかせると

思うておるか?

皇帝 私はニセ者ではございません

この者こそ この者こそ…

黙れ!

みかど

帝よ この2年の間

この国に富をもたらし

栄華を与えてきた この私と

ここにおる このニセ三蔵と・

どちらを

お信じになるおつもりかな?

う~む…

騙されてはなりません!

私が なんで ニセ三蔵を

騙る必要がございましょう?

はてさて 往生際の悪い…

もし そなたが本物の三蔵なら・

わしと

座禅比べをしてみようではないか

座禅比べ?

さよう

三蔵法師は禅僧のはず

もし そなたが本物なら・

2年でも3年でも 禅を

結び続けることができるはずじゃ

それは できますが…

よう言うた

この座禅比べは

手を動かしてはならぬ

手を動かせば すなわち負けじゃ

分かっておろうな?

よし 面白い!

楊興!

早速 禅台の用意を整えなしゃい

(楊興)はい

それから ご両人には申しおく

もしも この勝負にて

三蔵どのが敗れし場合には・

ニセ三蔵と見なして

即刻 その首をたたき斬る

また 蛋子和尚が敗れし場合には・

三蔵どのを侮辱せし罪によって

即刻 この国を追放じゃ

分かっておるな?

(蛋子和尚)ははっ!

・~

これは・

・~

三蔵 よ~く聞け

わしの座禅は

ありきたりのものとは違う

うんたいげんしょう

一名を 雲梯顕聖というものだ

雲梯顕聖?

この禅台は 1000の机を

500ずつ積み重ねて作ってある

手を使って よじ登ってはならず

はしごを用いてもならん

いちだ

おのおの 一朶の雲に乗り

この上に座して 禅を結ぶのだ

そんな…

(楊興)逃げるか? 三蔵

そのようなことをすれば

打ち首になるぞ

謀ったんですね?

さあ どうかな

いずれにしても

道君皇帝もお待ちかねだ

では 早速 始めようぞ

お師匠さん お師匠さん

悟空

ご心配には及びませんよ

おいらの言うとおりになさい

ありがとう 悟空

ンン~ッ!

さあ 来い 三蔵!

今度は貴様の番だ

・~

さあ お師匠さん 乗った乗った

アアッ!

ほらほら 早く乗れ

いいかい?

振り落とされねえようにね

しっかり つかまってんだよ うん

ほれ 行くぞ!

1・2の… 3と

アアッ…

よ~し では これから座禅に入る

覚悟は よいな?

よきように

・~

悟空 悟空

分かってますよ

本当に もう

ちゃちい真似しやがるんだから

よっと… ほら ンンッ…

さあ 今度は こっちの番だ

お師匠さん 見ててくださいよ

この野郎…

おでこに刺しちゃおうかな

野郎 後ろから…

(刺す音)

アアッ! あいたた… あいた…

アア~ッ!

ウワッ!

(楊興)和尚 和尚! 気をお確かに

勝負は決まった!

思いもよらぬことじゃが

この勝負 三蔵の勝ちじゃ

お… お待ちください 陛下!

何ぶんにも

突風が巻き起こりましてな

何とぞ いま一度

かくばんさいばい

隔板猜枚の術にて 法力を

競わせていただきとう存じます

隔板猜枚の術とは何じゃ?

板を隔てて 中の物を知る術です

もし これにても

私が敗れました場合は・

この国を追放されても

異存はございませぬ

(家臣)長官

支度は できたかな?

(家臣)はい 万事 整っております

して この中には何が入っておる?

(家臣)しかし それは…

役目上 念のために調べると

申しておるのじゃ

何が入っておる・

さんがしゃしょく

は… はい 山河社禝の上着と

けんこんちり

はかま

(家臣)乾坤地理の袴でございます

よし…

「山河社禝の上着と

乾坤地理の袴」か…

相分かった

誰にも見られるでないぞ

ふ~ん…

こんなこったろうと思ったよ

(道君)おのおのの法力をもって

この中に何があるか当ててみよ

(蛋子和尚)わしが先に当てるぞ

中の物は 山河社禝の上着に

乾坤地理の袴だ!

そうは いくかい ンンッ!

お師匠さん おんぼろのね

みの

かさ

蓑と笠だって言ってくださいよ

いいですね?

おんぼろの蓑と笠でございます

ハハハハッ… 馬鹿め

これで勝負は ついたわ

帝よ

すぐ この箱をあらためられい

楊興 その蓋を取れ

(楊興)はっ!

ハッ・

(道君)どうした? 楊興

早く 中の物を取り出してみい!

み… 蓑と笠でございまする

ええっ・

信じられん とても信じられん

これは 一体 どういうわけだ?

(道君)和尚 見苦しいぞ!

帝よ いま一度だけ

いま一度だけ お試しください

お願いいたします

(道君)よっしゃ いま一度だけね

次にて 必ず勝敗を決める

楊興 次なる箱を持ってらっしゃい

はい!

何をしとるか・ 和尚

早く 箱の中の物を当ててみよ

柿の実…

(蛋子和尚)

1個の柿の実でございます

柿の種でございます

フフフッ… では

アアッ!

・~

馬鹿な… 馬鹿な馬鹿な!

これは何かの間違いだ!

この坊主は

何か妖異の術を使っておる!

見苦しいぞ 蛋子和尚!

そもそも

この法術比べを言いだしたのは・

そちのほうではないか

潔くせい!

しかし… しかし 帝 この者は…

ハッ・

帝よ!

あれをご覧ください あの鏡を!

・~

あれぞ この坊主の魔性のしるし

我が法力の敗れしも

全ては あれがもとでございます

ニセ三蔵!

よくも このわしを謀ったな!

・~

(女性)ハァハァ… よっせ よっせ

いやぁ ハハハッ…

皆さんおそろいで こんにちは

(八戒)おい ばあさん ばあさん

何してんだ? ほら 早く!

(女性)ほら 急げ アハハハッ…

(悟浄)

なんちゅうばばあじゃ ありゃ

そうと分かれば こっちのものだ

帝よ

あとは この和尚にお任せあれ

そうは いくかい このくそ坊主!

よくも

おいらを こけにしやがったな!

いくぞ! ンンッ!

(殴る音)

オオッ!

(力み声)

(殴る音)

(殴る音)

アアッ!

(殴る音)

何をしているのだ・

この隙に

ニセ三蔵をひっ捕らえろ!

はい!

しまった お師匠さま!

私はニセ者ではありません!

あの者は 私の弟子です

蛋子和尚の手にかかって

姿を消されたのでございます

黙らっしゃい! この期に及んで

まだ このわしを騙そうとするか

直ちに

その首 ぶった斬ってくれる!

道君皇帝

何をなさいます・

(楊興)おとなしくせい!

離しなさい!

あっ この野郎!

大事なお師匠さまに

なんてことしやがるんだ この野郎

あっ 八戒 悟浄!

悟空!

お前 早いこと 元へ戻らなな

命まで消されてしまうぞ

何者だ? お前たちは

このニセ三蔵の

弟子と称する者たちでございます

飛んで火に入る夏の虫

この際 まとめて一緒に

葬ってしまいましょう

ニセ三蔵やと?

おい

お前 なんてこと言うんだ おい!

このお師匠さんはな

ほんまもんも ほんまもんじゃ

失礼なこと言うな!

(蛋子和尚)ハハハッ… 何を言うか

既に正体は ばれておる

(悟浄)お前のほうこそ なんじゃ

魂胆は ちゃんと分かっとるぞ

天竺へ行かさんとこと思うて

お経なんか持ってこられたんじゃ

妖怪どもが困るさかい

そやから

そんなこと言うてんのやろう・

妖怪・

な… 何を申す・

(悟浄)ばあさん ばあさん!

悟浄 こういうときは お世辞でも

「天人さま」と呼ばなきゃ おい

あっ そうか

天人さん 出番ですよ!

(せきこみ)

ウエ~ッ…

待ってました 待ってました

あっ! ハハハハッ…

いた! イヒヒヒッ…

わしじゃよ わしじゃよ

思い出したか? 蛋子和尚

2年前 そなたが

天書を盗んで逃げおった・

天上の図書館の番人じゃよ!

(蛋子和尚)ゲッ…

「ゲッ」だって このこのこの!

おかげで わしゃ・

てんてい

あれで 天帝さまに

ひどいお叱りを被ってのぅ

こうやって 2日がかりで

取り戻しに来たのじゃ

天の1日は

地上の1年じゃからのぅ

和尚 それは誠か?

「誠か」も何も あんた

こうして

天帝さまからのお墨付きもあるし

(蛋子和尚)アアッ… ウワッ!

さあ さあさあさあ

早よう天書を返しておくれ

あれは持ち出し禁止じゃ

何しろ 3200通りの妖術が

記されておるんじゃからして

アアッ…

(うめき声)

ハッ…

ウワッ!

悟空!

あっ!

(悟浄)術が解けたんや!

やった 術が解けた 術が解けた!

兄貴 良かったな!

まさしく

この俺は 卵から生まれて僧となり

天書を盗んで

妖術に通じた蛋子和尚

やがて

この地上を我が物にするためには

三蔵法師を

天竺へ やるわけにはいかんのだ

ンンッ!

(蛋子和尚)どけ!

(八戒)お師匠さま!

悟空ーっ!

(口笛)

・~

お師匠さん 見ててくださいよ

これから先は おいらの出番だ!

・~

よ~し これでも食らえ!

(銃撃音)

・~

落ちやがれ くそ坊主!

・~

ンンッ!

アアッ!

ンンッ!

・~

よ~し!

・~

乱れ撃ち!

(銃撃音)

よ~し!

(命中音)

ウッ!

(命中音)

アアーッ!

アアッ… アアーッ!

あっ 悟空!

お師匠さん!

面倒をおかけしました

・(激突音)

蛋子和尚ですね?

悪行の報いです

他人を恨まずに 自らを恨みなさい

(蛋子和尚)

ほ… 法師さま 後生じゃ お経を…

分かりました

(読経)

・~

なるほど… 人間さまが

卵から生まれるはずがねえや

蛋子和尚ってのは 蛇だったのか

こじゅつさいらん

え~ 『古術彩鸞』全8巻

1・2・3・4…

アハハッ… ちゃんと ありますな

ええ 良かった良かった よいしょ

これで 今度こそは盗まれんように

イヒヒヒッ…

さてさて よっこらせっと

エヘヘッ…

それじゃ 皆さん

大変お騒がせいたしました

これで わしゃ

天上界へ帰らせていただきますよ

それじゃ ごきげんよう

ああ うれしいね フフフフッ…

しかし なんだな 八戒

うん?

かぐや姫が空へ帰るってなら

ロマンもあるけどよ

「かぐやばばあ」じゃ

ノーサンキューだね

味も そっけも ねえもんな

ああ…

おい 悟空

えっ?

お前 そんなこと言うてるけどな

あのおばあちゃんのおかげで

命が助かったんやぞ

まあ そりゃそうだけどもさ

現実を言ってるだけじゃねえかよ

悟浄の言うとおりです

今度のことは

全て 悟空の無知から来たことです

ここで

改めて 無我無心ということを・

じっくりと教えてあげましょう

あっ お師匠さん おいら あの…

むが… 無我無心は要らないや

なくても一生 生活できるからして

ねっ? だから 教えないで ねっ?

(悟浄)

こいつは憎めんやっちゃ なあ?

(笑い声)

那羅国の

通行証をいただいた三蔵法師は・

元に戻った悟空と共に

天竺を目指して急ぎます>

いかなる妖怪変化が

待ち受けておりますやら>

・ 世の中いろいろあるけれど

おれは関係ないね

・ もっと大きく心を広げて

この世は結構楽しい

・ ゼイ・コール・ミー

マジック・モンキー

・ ゼイ・コール・ミー

マジック・モンキー

・ 愉快なことさがしながら

生きてるおれだよ

・ マジック・モンキー

・『ホーリー&ブライト』

・ 遠い昔の話で 新しいこの星が

・ いま生まれてぼくらの胸

・ 清く照らしているよ

・ それはぼくらの心に

・ 新しい地平線を

・ サァめざせと教えながら

・ 強く輝いてるよ

・ 闇を照らしているよ

・ Shining holy and bright

・ けがれない光が

・ Oh so holy and bright

・ 君だって見えるよ

・ きらめくその星が

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

・ Holy, holy and bright

・ Never let it go

・ out of your sight

・ Holy, holy and bright

・ A star is shining

・ so holy and bright

悟空・悟浄・八戒だって

「おぎゃーおぎゃー」の赤ん坊>

だっこに お乳に はい ねんね>

人食い妖怪の涙だけ>

泣きたいくらい 涙が欲しい>

ご期待ください>

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