All language subtitles for Shitamachi Rocket Season 2 EP01 1080i HDTV x264 JPTVTS [JPN]
Afrikaans
Akan
Albanian
Amharic
Arabic
Armenian
Azerbaijani
Basque
Belarusian
Bemba
Bengali
Bihari
Bosnian
Breton
Bulgarian
Cambodian
Catalan
Cebuano
Cherokee
Chichewa
Chinese (Simplified)
Chinese (Traditional)
Corsican
Croatian
Czech
Danish
Dutch
Esperanto
Estonian
Ewe
Faroese
Filipino
Finnish
French
Frisian
Ga
Galician
Georgian
German
Greek
Guarani
Gujarati
Haitian Creole
Hausa
Hawaiian
Hebrew
Hindi
Hmong
Hungarian
Icelandic
Igbo
Indonesian
Interlingua
Irish
Italian
Japanese
Javanese
Kannada
Kazakh
Kinyarwanda
Kirundi
Kongo
Korean
Krio (Sierra Leone)
Kurdish
Kurdish (Soranî)
Kyrgyz
Laothian
Latin
Latvian
Lingala
Lithuanian
Lozi
Luganda
Luo
Luxembourgish
Macedonian
Malagasy
Malay
Malayalam
Maltese
Maori
Marathi
Mauritian Creole
Moldavian
Mongolian
Myanmar (Burmese)
Montenegrin
Nepali
Nigerian Pidgin
Northern Sotho
Norwegian
Norwegian (Nynorsk)
Occitan
Oriya
Oromo
Pashto
Persian
Polish
Portuguese (Brazil)
Portuguese (Portugal)
Punjabi
Quechua
Romanian
Romansh
Runyakitara
Russian
Samoan
Scots Gaelic
Serbian
Serbo-Croatian
Sesotho
Setswana
Seychellois Creole
Shona
Sindhi
Sinhalese
Slovak
Slovenian
Somali
Spanish
Spanish (Latin American)
Sundanese
Swahili
Swedish
Tajik
Tamil
Tatar
Telugu
Thai
Tigrinya
Tonga
Tshiluba
Tumbuka
Turkish
Turkmen
Twi
Uighur
Ukrainian
Urdu
Uzbek
Vietnamese
Welsh
Wolof
Xhosa
Yiddish
Yoruba
Zulu
Would you like to inspect the original subtitles? These are the user uploaded subtitles that are being translated:
1
00:00:00,970 --> 00:00:03,370
財前≫20年前の今日
2
00:00:03,370 --> 00:00:06,760
財前≫我が帝国重工で
スターダスト計画が産声を上げ
3
00:00:07,240 --> 00:00:10,650
財前≫そこから10年の
歳月をかけて一号機となる
4
00:00:11,130 --> 00:00:13,820
財前≫純国産ロケットの打ち上げに成功した
5
00:00:14,300 --> 00:00:17,690
財前≫以降、我々は着実に
ロケット打ち上げの実績を重ね
6
00:00:20,790 --> 00:00:24,190
財前≫近年では
世界でも上位の成功率を誇っている
7
00:00:26,600 --> 00:00:28,650
財前≫それは先人達
8
00:00:29,330 --> 00:00:33,070
財前≫そして、ここにいる
帝国重工宇宙航空部全員の努力の結果だ
9
00:00:35,760 --> 00:00:39,710
財前≫承知のとおり我々の大型ロケットが
近々に打ち上げるヤタガラスは
10
00:00:41,330 --> 00:00:45,100
財前≫日本版GPSシステムと呼ばれる
準天頂衛星システムであり
11
00:00:46,600 --> 00:00:49,670
財前≫これによって
日本における測位の誤差は
12
00:00:50,150 --> 00:00:53,040
財前≫数センチにまで
その精度が向上する
13
00:00:53,720 --> 00:00:57,490
財前≫現在までに軌道投入された5機は
全て順調に稼働を続けており
14
00:00:59,900 --> 00:01:02,830
財前≫残りは2機
我々はいま一度、絆を固め
15
00:01:04,780 --> 00:01:08,660
財前≫未来のためにも、この打ち上げを
必ず成功させなければならない
16
00:01:09,120 --> 00:01:13,090
財前≫皆の力を一つにし、我々の想いを
宇宙のかなたに運ぼうではないか!
17
00:01:16,830 --> 00:01:18,900
一同≫はい!
18
00:01:57,190 --> 00:01:59,570
佃≫利菜!利菜!
19
00:02:07,030 --> 00:02:10,180
藤間≫10年か
よくぞ、ここまで頑張ってくれた
20
00:02:12,590 --> 00:02:14,370
財前≫はい
21
00:02:40,700 --> 00:02:44,080
藤間≫どうした?
的場≫いえ、近くまで来たもので
22
00:02:44,550 --> 00:02:48,170
的場≫スターダスト計画発足10周年
誠におめでとうございます
23
00:02:49,810 --> 00:02:52,840
的場≫次の5年、10年と
本当に楽しみです
24
00:02:55,230 --> 00:02:58,630
的場≫ますますのご発展を
祈念いたしておりますので
25
00:03:00,430 --> 00:03:03,500
藤間≫ありがとう
的場≫それでは私はこれで
26
00:03:36,770 --> 00:03:41,190
財前≫打ち上げ270秒前です、これより
自動カウントダウンシーケンスに移行します
27
00:03:45,600 --> 00:03:49,000
利菜≫もう何度も打ち上げてるでしょ
そんな怖い顔しないでよ
28
00:03:50,380 --> 00:03:54,220
佃≫バカ、これは武者震いってやつだ
こんなもん、慣れろって方が無理だろ
29
00:03:56,760 --> 00:03:59,690
アナウンス≫20、19、18、17、16
30
00:04:01,230 --> 00:04:03,680
係員≫全システム準備完了
31
00:04:03,680 --> 00:04:06,420
アナウンス≫13、12、11、10
32
00:04:06,930 --> 00:04:09,440
アナウンス≫9、8、7、6
33
00:04:10,990 --> 00:04:13,610
アナウンス≫5、4、3、2、1
34
00:04:16,380 --> 00:04:19,500
財前≫メインエンジンスタート
SRBA点火!
35
00:04:25,170 --> 00:04:27,550
財前≫リフトオフ
36
00:04:43,790 --> 00:04:45,910
アキ≫いけー!
37
00:04:52,330 --> 00:04:54,300
佃≫よし!
38
00:04:54,980 --> 00:04:57,050
利菜≫いけ!
39
00:05:05,680 --> 00:05:07,810
立花≫次は俺だ
40
00:05:08,280 --> 00:05:11,410
立花≫次のバルブシステムは
俺がつくってみせる
41
00:05:12,800 --> 00:05:15,670
<スターダスト計画初号機の打ち上げから>
42
00:05:15,670 --> 00:05:19,060
<現在までに
打ち上げられたロケットは全10機>
43
00:05:19,060 --> 00:05:23,030
<その全てのエンジンに
佃製作所製バルブシステムが搭載されている>
44
00:05:23,930 --> 00:05:27,600
<キーデバイスの完全内製化を図る
帝国重工のロケットの中で>
45
00:05:28,080 --> 00:05:31,580
<他社製品が搭載されているのは
このバルブシステムだけである>
46
00:05:32,290 --> 00:05:35,720
<これは佃製作所の高い技術力と
その技術を評価する>
47
00:05:36,720 --> 00:05:40,130
<帝国重工・財前道生の
後押しによるものだった>
48
00:05:40,760 --> 00:05:44,300
係員≫ロケットは高度300kmの
宇宙空間を正常に飛行中
49
00:05:44,800 --> 00:05:47,250
係員≫ヤタガラス分離、10秒前
50
00:05:47,250 --> 00:05:49,640
係員≫9、8、7、6
51
00:05:50,790 --> 00:05:53,170
係員≫5、4、3、2、1
52
00:05:55,940 --> 00:05:57,960
係員≫分離!
53
00:06:00,350 --> 00:06:03,750
係員≫分離相対速度異常なし
予定軌道に到達しました!
54
00:06:06,150 --> 00:06:08,270
係員≫成功です!
55
00:06:12,070 --> 00:06:14,060
山崎≫成功だ!
56
00:06:18,150 --> 00:06:20,550
社員≫よし、やった!
57
00:06:20,550 --> 00:06:22,950
佃≫ありがとな、ありがとう!
58
00:06:24,400 --> 00:06:26,470
佃≫ありがとな
59
00:06:29,010 --> 00:06:31,430
佃≫後でな
利菜≫うん
60
00:06:32,450 --> 00:06:34,350
藤間≫財前
61
00:06:37,370 --> 00:06:39,750
藤間≫いよいよあと1機だな
62
00:06:40,240 --> 00:06:43,010
財前≫次も必ず成功させます
藤間≫ああ
63
00:07:08,600 --> 00:07:10,720
財前≫佃さん、実は
64
00:07:11,530 --> 00:07:14,470
財前≫次回の
ヤタガラスの打ち上げをもって
65
00:07:14,470 --> 00:07:17,890
財前≫帝国重工はロケット事業から
撤退するかもしれません
66
00:07:19,940 --> 00:07:22,400
佃≫ロケット事業から撤退?
67
00:07:22,900 --> 00:07:25,780
財前≫藤間の退任が
既定路線になりつつあります
68
00:07:26,500 --> 00:07:30,120
財前≫ご存じだとは思いますが
例のヘイスティングス社の
69
00:07:30,120 --> 00:07:34,070
財前≫買収失敗の件が、我が社にとって
大きな痛手となってしまいました
70
00:07:34,540 --> 00:07:38,280
財前≫さらに豪華客船「シースター」の
設計変更による大幅な赤字
71
00:07:39,130 --> 00:07:43,080
財前≫リージョナリージェットも
いまだ実用化のめどがたっておりません
72
00:07:43,780 --> 00:07:46,820
財前≫そのため
次期社長候補の的場を中心に
73
00:07:47,900 --> 00:07:51,320
財前≫藤間の経営責任を問う声が
強まっているんです
74
00:07:51,810 --> 00:07:54,760
佃≫じゃあ
スターダスト計画はどうなるんです?
75
00:07:55,260 --> 00:07:58,880
佃≫なくなるってことですか?
財前≫もし的場が社長になれば
76
00:07:59,370 --> 00:08:02,990
財前≫採算の取れないロケット事業は
縮小どころか、おそらく…
77
00:08:05,820 --> 00:08:08,220
水原≫財前、ちょっと
78
00:08:09,640 --> 00:08:12,340
財前≫すいません、また日を改めて
79
00:08:21,440 --> 00:08:23,990
佃≫ロケットからの撤退…!?
80
00:08:44,240 --> 00:08:47,660
佃≫利菜、お前
なんでそんな大事なこと黙ってたんだ
81
00:08:47,660 --> 00:08:51,530
利菜≫噂では聞いてたんだけど
言ったらパパが、がっかりすると思って
82
00:08:51,530 --> 00:08:54,290
佃≫くっそ
利菜≫幹部達の中でも
83
00:08:56,340 --> 00:08:59,740
利菜≫藤間社長の反対派の力が
強まってるらしいのよ
84
00:08:59,740 --> 00:09:01,760
佃≫反対派?
85
00:09:01,760 --> 00:09:05,500
水原≫確かにヘイスティングス社の件は
甚大な損失ではありました
86
00:09:05,500 --> 00:09:08,580
水原≫しかし
これはあくまで一過性のもので…
87
00:09:08,580 --> 00:09:11,990
的場≫本当にそうでしょうか?
3000億円ですよ!
88
00:09:11,990 --> 00:09:15,390
的場≫一過性の一言で片付けるには
金額が大きすぎます
89
00:09:15,390 --> 00:09:19,260
的場≫それに今回のことがなかった
としてもここ数年の我が社の業績は
90
00:09:19,260 --> 00:09:22,380
的場≫良好とは言いがたい
これを機に経営計画を
91
00:09:22,380 --> 00:09:25,450
的場≫根底から
見直す必要があると思いますが
92
00:09:26,840 --> 00:09:29,220
的場≫いかがでしょうか?
93
00:09:29,220 --> 00:09:31,970
役員A≫問題は
何をどう見直すか、ですね
94
00:09:31,970 --> 00:09:35,030
役員B≫藤間社長
ご意見をお聞かせ願えますか
95
00:09:36,550 --> 00:09:39,930
利菜≫それで、藤間社長の掲げる
スターダスト計画も
96
00:09:39,930 --> 00:09:43,450
利菜≫的場さんは赤字が続く以上
この機に撤退すべきだって
97
00:09:44,300 --> 00:09:47,710
佃≫あっちょ、ちょっ
何言ってるんだお前、えっ?
98
00:09:48,190 --> 00:09:51,010
佃≫ちょっと、いいか?あのな
そこら辺はお前
99
00:09:51,680 --> 00:09:55,250
佃≫今すぐ利益は出なくてもな
宇宙航空分野には無限のお前
100
00:09:55,250 --> 00:09:58,870
佃≫将来性ってやつがあるんだよ
ここで辞めたら、その可能性
101
00:09:58,870 --> 00:10:01,440
佃≫全部捨てることになるぞ!
102
00:10:01,440 --> 00:10:04,060
利菜≫あのさ、私に言わないでよ
103
00:10:06,580 --> 00:10:09,380
佃≫あれ?な、何ですか、それ?
104
00:10:09,380 --> 00:10:13,380
利菜≫この際、転職でもしようかなって
佃≫ああ、はいはい、転職ね、はい
105
00:10:14,450 --> 00:10:18,390
佃≫ロケットどうなんだよ、ヤタガラスは
まだ打ち上げが残ってんだぞ
106
00:10:19,520 --> 00:10:22,460
利菜≫その後はどうするの?
佃≫何が?
107
00:10:22,460 --> 00:10:26,510
利菜≫ロケットは飛ばして終わりだけど
その先の私の長い会社員人生は続くの
108
00:10:26,510 --> 00:10:30,580
利菜≫私は私の未来を守らなきゃ
いけないの老い先短いパパとは違ってね
109
00:10:31,070 --> 00:10:34,490
佃≫こ…この、裏切り者!
利菜≫はぁ!?もう出てって!
110
00:10:35,960 --> 00:10:38,820
佃≫ちょちょ…おい
利菜≫出てって!
111
00:10:40,260 --> 00:10:42,660
佃≫ちょっと…利菜?
112
00:10:44,100 --> 00:10:46,650
佃≫おい利菜!おい利菜、り…
113
00:10:48,080 --> 00:10:51,090
利菜≫これは
素材を扱っている会社の資料よ
114
00:10:51,700 --> 00:10:55,120
佃≫素材?
利菜≫新型エンジンに使えないかって
115
00:10:55,120 --> 00:10:58,530
利菜≫調べてたの
私がロケット捨てるわけないでしょ
116
00:10:59,180 --> 00:11:02,580
殿村≫本当にそうなったらまずいですよ
帝国重工への
117
00:11:02,580 --> 00:11:06,450
殿村≫バルブの供給は佃製作所の
精神的支柱なんです、顧客もうちの
118
00:11:07,250 --> 00:11:11,660
殿村≫「ロケット品質」を信用して取引して
くれている、そのロケットがなくなったら…
119
00:11:11,660 --> 00:11:15,130
佃≫だからまだ決まったわけじゃない
って言ってんだろ!
120
00:11:15,130 --> 00:11:17,860
<ここ佃製作所は昭和39年創業の>
121
00:11:18,350 --> 00:11:21,520
<東京・大田区にある精密機械
特にトラクターなどの>
122
00:11:22,000 --> 00:11:25,570
<小型エンジンを製造する
社員200人ほどの中小企業である>
123
00:11:27,090 --> 00:11:29,660
<社長の佃航平は幼い頃から>
124
00:11:30,130 --> 00:11:34,080
<いつか自分のロケットを宇宙のかなたに
飛ばしたいという夢を持ち続け>
125
00:11:34,900 --> 00:11:38,800
<大学を卒業後、宇宙科学開発機構で
ロケットエンジンの技術者となり>
126
00:11:39,940 --> 00:11:42,670
<初の国産ロケット・セイレーンの>
127
00:11:42,670 --> 00:11:46,060
<エンジン開発責任者まで
上り詰めた男であった>
128
00:11:46,540 --> 00:11:49,090
<だがその
セイレーンの打ち上げは失敗>
129
00:11:49,090 --> 00:11:52,000
<追い打ちをかけるように父親が急死し>
130
00:11:52,000 --> 00:11:55,500
<佃は家業である
佃製作所を継ぐこととなったのである>
131
00:11:55,500 --> 00:11:58,890
<かつては電子部品を
主力としていたこの会社だが>
132
00:11:58,890 --> 00:12:02,060
<佃が社長になってからは
より精度が求められる>
133
00:12:02,060 --> 00:12:06,130
<エンジンの開発に乗り出し
ステラエンジンというヒット商品も生まれ>
134
00:12:06,600 --> 00:12:09,130
<エンジンに関する技術とノウハウは>
135
00:12:09,130 --> 00:12:12,890
<大企業をもしのぐという評判が広がり
売り上げは大幅に伸びた>
136
00:12:14,270 --> 00:12:17,960
<小型エンジンメーカーとして
復活を成し遂げた佃製作所だが>
137
00:12:18,440 --> 00:12:20,930
<ロケットへの夢を諦めずにいた佃は>
138
00:12:20,930 --> 00:12:25,130
<セイレーンの失敗はエンジンの
バルブシステムであったことを突き止め>
139
00:12:25,130 --> 00:12:27,880
<バルブの開発を細々と続けてきた>
140
00:12:28,370 --> 00:12:31,820
<そして帝国重工の純国産ロケット開発
スターダスト計画に>
141
00:12:32,920 --> 00:12:36,980
<佃が特許を持つバルブシステムが採用され
その打ち上げを成功させた>
142
00:12:38,690 --> 00:12:42,100
<「ロケット品質」は
佃製作所の代名詞となり>
143
00:12:42,100 --> 00:12:45,070
<そのバルブの技術は
医療機器の分野においても>
144
00:12:45,070 --> 00:12:48,470
<新型の人工心臓弁ガウディの
開発を実現させた>
145
00:12:50,220 --> 00:12:54,210
佃≫これお前が描いたのか?
立花≫はい、バルブのシール部分を新たな
146
00:12:54,210 --> 00:12:58,080
立花≫合金で代用できないか考えて
みたんです、うまくいけばですけど
147
00:12:58,080 --> 00:13:02,030
立花≫スペックも高まるんじゃないかと
佃≫面白いな、ただこの部分を
148
00:13:02,520 --> 00:13:05,920
佃≫もう少し強度アップできないか
他の先輩達にも
149
00:13:05,920 --> 00:13:09,390
佃≫いろいろ意見聞いてみろ
立花≫はい、ありがとうございます
150
00:13:09,880 --> 00:13:13,580
山崎≫あいつ、次のロケットチームに
入りたくて自主的に勉強してるんです
151
00:13:15,080 --> 00:13:18,130
佃≫そうか…
山崎≫ここにいる連中はみんな
152
00:13:18,130 --> 00:13:21,940
山崎≫自分の手でロケットを飛ばしたい
そう思って頑張ってるんです
153
00:13:22,650 --> 00:13:27,060
山崎≫それがなくなるなんて知れたら…
佃≫なあ、本当にそうなると思うか?
154
00:13:28,580 --> 00:13:31,650
佃≫あの帝国重工が
懐事情が危ないからって
155
00:13:31,650 --> 00:13:35,080
佃≫ロケット事業を
そんなに簡単に切り捨てるもんかね
156
00:13:38,870 --> 00:13:42,460
佃≫おお、軽部、なんだ?
軽部≫電話でーす、ヤマタニから
157
00:13:44,360 --> 00:13:46,730
佃≫え?…ああ
158
00:13:49,200 --> 00:13:52,080
佃≫あ、そうだ軽部
お前もよかったら
159
00:13:52,550 --> 00:13:55,690
佃≫立花の相談乗ってやってくんないか
軽部≫はあ?
160
00:13:55,690 --> 00:14:00,110
佃≫白紙に戻すってどういうことですか
お話をいただいた農耕機の新型エンジンは
161
00:14:00,110 --> 00:14:03,680
佃≫既に試作品のテストも
終わってるんですよ、製造ラインだって
162
00:14:03,680 --> 00:14:07,320
佃≫用意したしそのための人だって
雇ったんだ!それを今更…
163
00:14:07,320 --> 00:14:09,700
蔵田≫本当に申し訳ない
164
00:14:09,700 --> 00:14:13,510
蔵田≫実はうちの社長が交代して
外部調達コストを根本的に見直せと
165
00:14:13,990 --> 00:14:17,380
蔵田≫大号令がかかって…
佃≫いや、しかしですね
166
00:14:17,380 --> 00:14:20,780
佃≫あの新型エンジンは
従来品に比べて8%の低燃費
167
00:14:20,780 --> 00:14:24,200
佃≫さらに13.5%の
馬力向上だって実現してんだ!
168
00:14:24,200 --> 00:14:27,870
佃≫そりゃ多少価格だって…
蔵田≫そこなんだよ、新社長が言うには
169
00:14:28,400 --> 00:14:32,190
蔵田≫うちがつくってるのは
高速道路を100kmで走る車じゃない
170
00:14:32,190 --> 00:14:35,900
蔵田≫田んぼを走るトラクターだ
時速はせいぜい20~30km
171
00:14:35,900 --> 00:14:39,750
蔵田≫そのエンジンが何%か
効率化されようと大した意味もないと…
172
00:14:39,750 --> 00:14:43,200
佃≫何言ってんだよ!
蔵田≫ちょ…落ち着いてください
173
00:14:43,670 --> 00:14:46,260
蔵田≫今後は
ラインナップを一新して
174
00:14:46,260 --> 00:14:49,680
蔵田≫低価格の汎用モデルを
メインに据えることになる
175
00:14:49,680 --> 00:14:53,550
蔵田≫御社のエンジンは一部の
高級機のみに限定されることになるから
176
00:14:53,550 --> 00:14:57,350
佃≫でしたらその低価格のモデル
うちにやらせていただけませんか?
177
00:14:57,350 --> 00:15:00,370
蔵田≫いやそれももう…
佃≫どこなんです?
178
00:15:00,370 --> 00:15:03,320
佃≫せめて
それだけでも教えてくださいよ
179
00:15:03,320 --> 00:15:06,240
蔵田≫ダイダロスです
佃≫ダイダロス?
180
00:15:10,250 --> 00:15:13,650
重田≫どうも、蔵田さん
蔵田≫ああ、重田さん
181
00:15:14,450 --> 00:15:17,440
蔵田≫ご紹介します
佃製作所の佃社長です
182
00:15:18,200 --> 00:15:21,590
佃≫佃と申します
重田≫これはお会いできて光栄です
183
00:15:22,090 --> 00:15:24,840
重田≫私、ダイダロスの重田と申します
184
00:15:26,750 --> 00:15:30,250
重田≫その顔だともう転注のことは
ご存じのようですね
185
00:15:30,250 --> 00:15:33,240
重田≫どうか
恨みっこなしでいきましょう
186
00:15:33,240 --> 00:15:36,320
重田≫失礼ついでに
一言言わせていただければ
187
00:15:36,320 --> 00:15:39,330
重田≫もう
技術一辺倒の時代じゃないんです
188
00:15:40,340 --> 00:15:43,760
重田≫ぶっちゃけて言うと
農機具のエンジンなんて…
189
00:15:44,350 --> 00:15:46,830
重田≫動けばいいんですよ…
190
00:15:48,280 --> 00:15:52,270
山崎≫本当にそう言ったんですか!?
あのーそのー、ダダダ、ダダ、ダロ…
191
00:15:52,270 --> 00:15:55,860
唐木田≫ダイダロスです
殿村≫何なんですか、そのメーカー
192
00:15:55,860 --> 00:15:59,910
唐木田≫安さは一流、技術は二流の
ダイダロス、最近よく名前を聞きます
193
00:15:59,910 --> 00:16:04,100
津野≫しかし二流品を安く売るのも
立派なビジネスですからね、もしかしたら
194
00:16:04,100 --> 00:16:08,100
津野≫最初から蚊帳の外に置かれてた
のかもしれません、新社長の方針って
195
00:16:08,100 --> 00:16:12,090
殿村≫言うけど何も聞かされてませんし
唐木田≫その方針を売り込んだのが
196
00:16:12,090 --> 00:16:16,500
唐木田≫ダイダロスじゃないんですか?今
そうやって新規の顧客に食い込んで
197
00:16:16,500 --> 00:16:20,350
唐木田≫業界を荒らしてるって噂です
佃≫とにかくこの穴埋めをどうするかだ
198
00:16:20,350 --> 00:16:23,750
殿村≫ただ問題は
もっと根深いところにあるのかと
199
00:16:23,750 --> 00:16:26,490
佃≫根深いとこ?
殿村≫技術のヤマタニが
200
00:16:26,490 --> 00:16:29,890
殿村≫技術を捨てたわけですよね
そこには、それなりの
201
00:16:29,890 --> 00:16:33,430
殿村≫重たい事情というものが
あるんじゃないでしょうか
202
00:16:33,430 --> 00:16:37,350
山崎≫つまりなんですかエンジンの性能
アップ目指しても意味がない
203
00:16:37,350 --> 00:16:41,240
山崎≫そういうことですか
殿村≫意味がないとは言っていません
204
00:16:41,240 --> 00:16:45,290
殿村≫ただそれが売れないということは
うちの品質と顧客とのニーズの間に
205
00:16:45,290 --> 00:16:49,700
殿村≫どこかズレがあるのではないかと
山崎≫つまりそのダレダロの言うように
206
00:16:49,700 --> 00:16:52,620
山崎≫時代が変わったと
そう言いたいんですか
207
00:16:52,620 --> 00:16:55,620
殿村≫そうです
佃≫うちの仕事も経営方針も
208
00:16:55,620 --> 00:16:59,690
佃≫何か見直しが必要ってことなのか
唐木田≫けど社長、うちにはロケットが
209
00:16:59,690 --> 00:17:03,410
唐木田≫ありますから
津野≫どこに営業行っても「ロケット品質」
210
00:17:03,410 --> 00:17:07,210
津野≫というのは説得力が違います
まあヤマタニの件は悔しいですが
211
00:17:07,210 --> 00:17:10,920
津野≫ロケットの実績を買ってくれる
顧客は数多くいますからね
212
00:17:11,680 --> 00:17:14,070
佃≫あの、実は…
213
00:17:14,800 --> 00:17:18,560
迫田≫失礼します!殿村さん!
今、ご実家から電話がありまして…
214
00:17:23,380 --> 00:17:26,020
殿村≫すいません
佃≫トノ!
215
00:17:26,500 --> 00:17:30,250
迫田≫お父さんが倒れられたそうです
殿村≫社長すみません、大変なときに
216
00:17:30,740 --> 00:17:34,210
佃≫いやそんなこと気にすんな
殿村≫来期以降の経営計画の見直し
217
00:17:34,210 --> 00:17:37,890
殿村≫戻り次第やりますんで…
佃≫会社のことは何とかするから
218
00:17:37,890 --> 00:17:41,510
佃≫親父さんのそばにいてやれ
殿村≫ありがとうございます!
219
00:17:41,510 --> 00:17:45,530
江原≫殿村さーん!タクシー来ましたよ
山崎≫大したことないといいですね
220
00:17:45,530 --> 00:17:49,290
アキ≫社長ー!社長、すぐ
来ていただけませんか、立花さん達が!
221
00:17:49,290 --> 00:17:52,840
立花≫だからどこがダメなのか
ちゃんと言ってくださいよ!
222
00:17:53,330 --> 00:17:55,830
軽部≫やぼったい
立花≫は?
223
00:17:57,480 --> 00:18:00,650
軽部≫やぼったいんだよ
お前のバルブシステムは
224
00:18:01,120 --> 00:18:04,670
立花≫なんだよ、やぼったいって…
じゃああんたにこれ以上のもの
225
00:18:04,670 --> 00:18:08,090
立花≫つくれんのかよ
佃≫おい立花やめろ!軽部も!
226
00:18:08,090 --> 00:18:10,810
軽部≫俺?別にロケットに興味ないし
227
00:18:14,300 --> 00:18:17,720
軽部≫どうせ
そのロケット事業もなくなるしなー
228
00:18:19,190 --> 00:18:22,100
立花≫は?
佐伯≫どういうことですか!
229
00:18:22,100 --> 00:18:25,810
佐伯≫ロケット事業がなくなるって
立花≫本当なんですか、社長
230
00:18:25,810 --> 00:18:28,740
佃≫いやそれは…
軽部≫ですよね、社長
231
00:18:28,740 --> 00:18:32,920
軽部≫帝国重工、懐事情が危なくてロケット
事業を切り捨てようとしてるんでしょ
232
00:18:32,920 --> 00:18:35,670
山崎≫お前聞いてたのか?
軽部≫はい
233
00:18:35,670 --> 00:18:39,310
上島≫もしかして次のロケット打ち上げも
なくなっちゃうんですか!
234
00:18:39,310 --> 00:18:42,990
本田≫聞いてないですよ、そんな話!
佃≫いや…次のロケットは大丈夫だ
235
00:18:42,990 --> 00:18:46,750
本田≫ってことはその次はないんですね
佃≫あーまあ、それはまだ決まった
236
00:18:46,750 --> 00:18:50,150
佃≫わけじゃなくてな、可能性の話だ!
本田≫可能性!?
237
00:18:50,150 --> 00:18:52,620
一同≫ちゃんと説明してくださいよ!
238
00:19:00,110 --> 00:19:03,600
佃≫こいつでストライクを取れば
ロケット事業はなくならない…
239
00:19:03,600 --> 00:19:06,100
佃≫レーンコンディションよし!
240
00:19:06,100 --> 00:19:09,520
佃≫1番と3番の間に入射角6度で
フックをかけて取る!
241
00:19:09,990 --> 00:19:11,540
佃≫いける…!
242
00:19:12,940 --> 00:19:15,760
島津≫ハックション!
佃≫っと!…ふう
243
00:19:20,450 --> 00:19:24,130
佃≫こいつでストライクを取れば
ロケット事業は絶対になくならない!
244
00:19:24,130 --> 00:19:27,540
佃≫1番と3番の間に
入射角6度でフックをかけて取る!
245
00:19:27,540 --> 00:19:29,920
佃≫いける…運命の一投だ!
246
00:19:30,460 --> 00:19:33,330
島津≫ハーックション!
佃≫あっ…ああ!
247
00:19:34,330 --> 00:19:36,750
佃≫いっ…今のなし!
248
00:19:37,260 --> 00:19:39,650
島津≫ハークション!
249
00:19:40,130 --> 00:19:42,900
佃≫ちょっとあんた
変なくしゃみしたでしょ
250
00:19:42,900 --> 00:19:46,310
佃≫そのせいでボールの軌道が
ずれちまったんですよ
251
00:19:46,310 --> 00:19:49,340
佃≫コース取りも
レーンコンディションも完璧だったのに
252
00:19:49,340 --> 00:19:52,750
島津≫はあ…
佃≫はあって…こういうのはマナーでしょ
253
00:19:53,360 --> 00:19:56,230
佃≫マナー…
島津≫ちょっと、失礼
254
00:19:58,970 --> 00:20:01,790
佃≫ハハハックシュン…
島津≫えーい!
255
00:20:05,910 --> 00:20:08,010
島津≫うっし
256
00:20:09,830 --> 00:20:12,430
島津≫あ、あの~コース取りとか
257
00:20:12,920 --> 00:20:16,650
島津≫レーンコンディションとか
いちいちそんなこと考えながら投げて
258
00:20:16,650 --> 00:20:19,370
島津≫楽しいですか?
佃≫は?
259
00:20:19,370 --> 00:20:22,490
島津≫私ここには
ストレス発散しに来てるんです
260
00:20:22,490 --> 00:20:25,950
島津≫わざわざお金払って
余計にストレスためるなんて
261
00:20:25,950 --> 00:20:29,350
島津≫本末転倒ですね
佃≫ちょっと、本末転倒って…
262
00:20:29,350 --> 00:20:32,890
島津≫あ~あとちょっとうるさいですよ
マナー守りましょう
263
00:20:33,370 --> 00:20:36,240
佃≫ちょ…ちょ…あんた
あんた、おい!
264
00:20:38,060 --> 00:20:40,740
佃≫このっ、クマ!
クマ野郎!
265
00:20:44,730 --> 00:20:48,700
佃≫なあヤマ、俺達も何か新しいこと
始めなきゃいけないのかもしれないな
266
00:20:49,200 --> 00:20:52,610
山崎≫ですけどね、うちは
エンジンが主力ですからね
267
00:20:53,540 --> 00:20:56,540
佃≫そこなんだよ
車なんかはエンジンから
268
00:20:56,540 --> 00:20:59,980
佃≫モーターを使った
電気自動車に変わりつつあるけど
269
00:20:59,980 --> 00:21:03,480
佃≫それじゃ、うちの強みを
全部捨てることになっちまう
270
00:21:03,480 --> 00:21:07,170
佃≫何をどうしたらいいかわからんわ
カーナビ≫目的地周辺です
271
00:21:07,170 --> 00:21:10,970
カーナビ≫音声案内を終了します
山崎≫え?おい、勝手にやめんなよ
272
00:21:10,970 --> 00:21:13,910
山崎≫家っていってもね
どれがどれだか…
273
00:21:13,910 --> 00:21:17,660
佃≫ヤタガラスが全部打ち上がったら
数センチ単位の精度を持った
274
00:21:17,660 --> 00:21:20,670
佃≫GPSシステムが
常に使えることになる
275
00:21:20,670 --> 00:21:24,050
佃≫俺達が飛ばすロケットが
世の中の役に立つんだ
276
00:21:26,170 --> 00:21:28,570
佃≫な、なんだよ
277
00:21:33,980 --> 00:21:36,580
山崎≫ほら、あれ見てくださいよ
278
00:21:37,070 --> 00:21:40,140
山崎≫とのむら家の米…
佃≫あれか?すげえな
279
00:21:42,760 --> 00:21:45,930
山崎≫トノさん
あんな顔してボンボンだったんだ
280
00:21:49,650 --> 00:21:52,520
佃≫あ、あれか
山崎≫あー、いたいた
281
00:21:52,520 --> 00:21:55,520
山崎≫なかなか
板についてますね、トノさん
282
00:21:56,410 --> 00:21:59,340
佃≫懐かしいな
山崎≫初代ステラですね
283
00:22:00,430 --> 00:22:03,230
佃≫ああ、いい音だ
殿村≫社長~!
284
00:22:07,850 --> 00:22:11,340
佃≫どうだ、ステラの乗り心地は
殿村≫えっ、乗り心地?
285
00:22:11,340 --> 00:22:14,980
佃≫なあトノ、ちょっとさ…
よかったら運転させてくれないか
286
00:22:15,740 --> 00:22:19,550
佃≫いや、自分達がつくったものなのに
使ったこともなかったからな
287
00:22:19,550 --> 00:22:22,940
山崎≫ちょ…社長
遊びに来たんじゃないですからね?
288
00:22:22,940 --> 00:22:25,990
佃≫結構、見晴らしいいぞ
山崎≫聞いてないね
289
00:22:25,990 --> 00:22:28,720
佃≫よし行くぞ、エンジンかけるだろ
290
00:22:29,220 --> 00:22:32,900
佃≫そしてロータリーを下げて
アクセルをひねるぞー、ヤマー!
291
00:22:34,730 --> 00:22:37,220
佃≫ヨッシャー、行くぞー!
292
00:22:42,190 --> 00:22:44,920
山崎≫さすが社長
うまいもんすね
293
00:22:51,900 --> 00:22:54,300
山崎≫トノさん?
294
00:22:58,970 --> 00:23:01,710
山崎≫何やってんですかね、トノさん
295
00:23:04,140 --> 00:23:07,560
山崎≫社長、代わりましょうか?
代わりましょうか?
296
00:23:08,950 --> 00:23:11,420
山崎≫代わってくれませんね…
297
00:23:16,340 --> 00:23:19,390
佃≫おいトノ
さっきから金魚のふんみたいに
298
00:23:19,390 --> 00:23:23,060
佃≫何くっついてきてんだよ
殿村≫作業ムラを直してるんですよ
299
00:23:23,060 --> 00:23:26,480
佃≫作業ムラ?
殿村≫ほら、穴が空いてるでしょう
300
00:23:27,170 --> 00:23:30,870
殿村≫このままだと作物の生育状況や
品質も変わってくるんです
301
00:23:31,370 --> 00:23:35,110
殿村≫だからこうやってくわを入れて
土をならす必要があるんです
302
00:23:35,110 --> 00:23:38,180
佃≫なんだよそれ
俺の運転が下手だってのか?
303
00:23:38,180 --> 00:23:41,750
殿村≫そうじゃなくて
あのトラクターだとどうしても
304
00:23:41,750 --> 00:23:45,500
殿村≫作業ムラができちゃうんです
山崎≫それじゃ二度手間ですね
305
00:23:45,500 --> 00:23:49,190
殿村≫実は親父も、このくわ入れの
途中に倒れてしまいまして…
306
00:23:50,820 --> 00:23:52,890
佃≫そうか…
307
00:23:56,300 --> 00:23:59,870
恭子≫どうぞ召し上がってください
うちの田んぼで採れたお米です
308
00:24:00,370 --> 00:24:03,920
佃≫いや、こいつはうまそうだ、早速…
山崎≫あ~いただきます
309
00:24:09,440 --> 00:24:12,490
佃≫うまいっ!
めちゃくちゃうまいなこれ…
310
00:24:13,600 --> 00:24:17,000
山崎≫こんなうまい握り飯
食べたことありませんよ
311
00:24:17,480 --> 00:24:20,050
殿村≫そう言ってもらえると
親父が喜びます
312
00:24:20,520 --> 00:24:23,940
殿村≫米は日本人の命だってのが
うちの親父の口癖でして
313
00:24:24,420 --> 00:24:27,090
佃≫米は日本人の命か
いや、本当にそうだな
314
00:24:27,580 --> 00:24:30,980
山崎≫親父さん
落ち着いたようで、よかったですね
315
00:24:30,980 --> 00:24:33,720
殿村≫おかげさまで
原因は過労のようです
316
00:24:34,330 --> 00:24:37,720
殿村≫自宅療養は許されたんですが…
佃≫そうか
317
00:24:39,340 --> 00:24:42,160
殿村≫すいません、会社が大変なときに
318
00:24:42,160 --> 00:24:45,630
佃≫んなもん気にすんなよ
山崎≫気にすることないですよ
319
00:24:45,630 --> 00:24:48,700
山崎≫大変じゃないときなんて
ないんですから
320
00:24:48,700 --> 00:24:52,530
山崎≫まあ、自慢じゃないけど
吹けば飛ぶような中小企業ですからね
321
00:24:52,530 --> 00:24:55,520
佃≫吹けば飛ぶようなは
余計じゃねえかヤマ
322
00:24:55,520 --> 00:24:58,540
佃≫きたねえな、お前
咲子≫あっ、あなた…
323
00:24:58,540 --> 00:25:02,410
殿村≫社長、今日はもう遅いですから
よかったら泊まってってください
324
00:25:02,410 --> 00:25:04,980
佃≫え~さすがにそれは駄目…
325
00:25:04,980 --> 00:25:08,480
咲子≫いや、本当に遠慮なさらず…
佃≫いや、駄目駄目!
326
00:25:08,480 --> 00:25:11,420
山崎≫いいんですか?
咲子≫ああっ、はい
327
00:25:11,420 --> 00:25:13,540
佃≫お前なあ…
328
00:25:14,020 --> 00:25:16,860
山崎≫おきれいな奥様ですね
咲子≫ふふっ
329
00:25:20,360 --> 00:25:23,970
財前≫帝国重工は、ロケット事業から
撤退するかもしれません
330
00:25:24,780 --> 00:25:28,400
財前≫もし、的場が社長になれば
ロケット事業は、おそらく…
331
00:25:29,040 --> 00:25:32,440
重田≫農機具のエンジンなんて
動けばいいんですよ
332
00:25:34,160 --> 00:25:36,300
佃≫くっそ…
333
00:25:37,810 --> 00:25:40,200
正弘≫直弘、水くれよ
334
00:25:44,090 --> 00:25:46,470
正弘≫喉が渇いてるんだ
335
00:25:50,160 --> 00:25:52,160
正弘≫水!
336
00:25:56,570 --> 00:25:59,130
正弘≫水くれって言ってるんだよ!
337
00:26:01,590 --> 00:26:03,710
正弘≫直弘…
338
00:26:08,390 --> 00:26:10,450
正弘≫水、水だ…
339
00:26:12,810 --> 00:26:15,230
正弘≫直弘、喉が渇いたから水をくれ
340
00:26:16,900 --> 00:26:19,470
正弘≫水…
佃≫…お水ですね?
341
00:26:19,470 --> 00:26:22,910
正弘≫水だよ!何度言ったら
わかんだ、このバカ!ほんっとに!
342
00:26:23,390 --> 00:26:25,780
佃≫はい、水…
正弘≫水くれ…
343
00:26:29,230 --> 00:26:32,230
佃≫どうぞ
正弘≫申し訳ないな、お客さんに…
344
00:26:33,300 --> 00:26:35,350
佃≫いえいえ…
345
00:26:36,200 --> 00:26:39,070
佃≫昼間の作業で、
彼も疲れたんでしょう
346
00:26:39,070 --> 00:26:42,060
正弘≫慣れないから
やめろと言ったんですがね
347
00:26:42,060 --> 00:26:45,480
佃≫300年続いたお家だそうですね
正弘≫代々、農業一筋で
348
00:26:46,480 --> 00:26:49,230
正弘≫私で12代目です
佃≫12代!
349
00:26:50,350 --> 00:26:52,850
佃≫いや~改めて聞くとすごいな
350
00:26:53,340 --> 00:26:55,720
正弘≫これは代々の言い伝えですけどね
351
00:26:57,340 --> 00:27:01,000
正弘≫初代のご先祖様が食うもんが
なくてふらふらさまよってるときに
352
00:27:02,410 --> 00:27:05,530
正弘≫ここらで
ツバメの群れを見たらしいんですよ
353
00:27:06,000 --> 00:27:09,400
佃≫ツバメですか?
正弘≫ツバメは害虫を食う鳥として
354
00:27:10,560 --> 00:27:13,980
正弘≫農家の間では
大切な存在として扱われてるんですね
355
00:27:15,340 --> 00:27:18,510
正弘≫それでご先祖様はツバメの暮らす
この土地を耕して
356
00:27:20,470 --> 00:27:23,350
正弘≫米づくりを始めたと
聞いております
357
00:27:23,840 --> 00:27:26,620
佃≫なるほど
正弘≫それが、今に続いて300年…
358
00:27:29,460 --> 00:27:32,840
正弘≫実際、ここは川に近くてね
土壌も肥えているんですよ
359
00:27:35,780 --> 00:27:39,470
正弘≫ですから米づくりには
最適な土地だったっていうことです
360
00:27:40,870 --> 00:27:43,440
殿村≫またその話してんのかよ
361
00:27:44,120 --> 00:27:47,580
殿村≫社長、その言い伝え
本当かどうか分かりませんよ
362
00:27:49,690 --> 00:27:51,700
(いびき)
363
00:27:52,730 --> 00:27:55,670
殿村≫親父は
これからは農家ではダメだ
364
00:27:55,670 --> 00:27:58,620
殿村≫俺の代で終わりにすると言って
私は
365
00:27:58,620 --> 00:28:01,560
殿村≫大学まで
出させてもらったんです
366
00:28:02,410 --> 00:28:05,810
殿村≫それが本人は
自分が死にかけたっていうのに
367
00:28:06,560 --> 00:28:09,700
殿村≫寝てても
田んぼのことばかり心配してて
368
00:28:10,770 --> 00:28:14,200
殿村≫うちの親にとって
田んぼは宝物だったんだって
369
00:28:14,890 --> 00:28:17,840
殿村≫つくづく思いました
佃≫宝物か…
370
00:28:18,440 --> 00:28:21,130
殿村≫でも、親父の代で終わりです
371
00:28:23,530 --> 00:28:26,030
殿村≫13代目はありません
372
00:28:28,420 --> 00:28:31,820
山崎≫おはようございます
トノさん、社長知りませんか?
373
00:28:33,210 --> 00:28:36,070
山崎≫1時間くらい前に
出て行ったっきり
374
00:28:36,070 --> 00:28:39,950
山崎≫戻って来ないんですよね
殿村≫散歩でも行ったんじゃ…えぇー!
375
00:28:39,950 --> 00:28:43,000
山崎≫どうしました?
殿村≫トラクターない!
376
00:28:43,000 --> 00:28:45,750
山崎≫えっ!?
殿村≫盗まれた!
377
00:28:45,750 --> 00:28:47,300
山崎≫えっ!?あっ
殿村≫あー
378
00:28:49,510 --> 00:28:51,640
山崎≫社長ー
379
00:28:52,130 --> 00:28:55,760
山崎≫何やってるんですかこんな勝手に
佃≫いやー、悪い悪い悪い
380
00:28:55,760 --> 00:28:59,450
佃≫すぐに戻すよ、それよりトノ
昨日、こいつを動かしたときに
381
00:28:59,940 --> 00:29:03,340
佃≫作業ムラっていうのが出てきたろう
殿村≫はい
382
00:29:03,340 --> 00:29:07,110
佃≫調べてみて分かったんだが
どうやら、このロータリーの回転数が
383
00:29:07,110 --> 00:29:10,250
佃≫一定じゃないから
作業ムラができるようだな
384
00:29:10,250 --> 00:29:13,800
山崎≫回転数ですか
佃≫なあトノ、もし作業ムラができない
385
00:29:13,800 --> 00:29:17,420
佃≫トラクターがあったとしたら
どうだろう?買うと思うか?
386
00:29:17,420 --> 00:29:21,220
殿村≫そりゃ買いますよ、うちの
親父だってくわ入れの手間暇がなく
387
00:29:21,220 --> 00:29:25,060
殿村≫無理なく続けられますから
佃≫運転してみて分かったんだがな
388
00:29:25,940 --> 00:29:29,950
佃≫ロータリーの回転数が変わるのは
ギアを変えるタイミングだと分かった
389
00:29:30,430 --> 00:29:34,200
佃≫ギアを変えるたびに低速になるから
土の掘り起こしが甘くなるんだ
390
00:29:34,690 --> 00:29:37,320
山崎≫原因はトランスミッションですか
391
00:29:37,320 --> 00:29:40,080
佃≫そうだ
作業ムラができるのは
392
00:29:42,510 --> 00:29:45,910
佃≫トランスミッションの
性能の問題だったんだよ
393
00:29:45,910 --> 00:29:48,880
<トランスミッションとは
変速機のことである>
394
00:29:48,880 --> 00:29:52,300
<大小いくつもの歯車の
組み合わせでできており>
395
00:29:52,300 --> 00:29:55,770
<エンジンの動力を走行に適した
回転数に変速する装置である>
396
00:29:55,770 --> 00:29:59,510
<その用途は、自転車・自動車・船舶
鉄道・エスカレーターなど>
397
00:29:59,510 --> 00:30:02,330
<さまざまな機器に組み込まれている>
398
00:30:02,330 --> 00:30:05,770
佃≫言ってくれたよな
将来のためにも、何か新しいこと
399
00:30:05,770 --> 00:30:08,700
佃≫始めなきゃいけないって
殿村≫はい
400
00:30:10,310 --> 00:30:13,440
山崎≫まさか社長
佃≫うちで開発できねえかな
401
00:30:14,330 --> 00:30:18,130
佃≫高性能のトランスミッション
殿村≫少し畑違いじゃないですか?
402
00:30:19,530 --> 00:30:23,490
山崎≫そうか、トランスミッションの性能は
油圧をはじめとする流体制御だ
403
00:30:24,450 --> 00:30:28,440
山崎≫それをコントロールするのは、バルブ
殿村≫バルブ?
404
00:30:29,460 --> 00:30:32,840
殿村≫だからうちなんですね?
佃≫そのとおりだよ
405
00:30:32,840 --> 00:30:37,270
佃≫もちろん、うちにはトランスミッションに
関するノウハウは現時点では不足している
406
00:30:37,270 --> 00:30:41,000
佃≫だがな部品の加工精度・研磨技術は
うちの技術レベルに直結している
407
00:30:41,000 --> 00:30:45,120
佃≫しかしそういったもの以上に
トランスミッションにとって重要なパーツが
408
00:30:45,120 --> 00:30:48,060
佃≫存在するんだ
それが、バルブなんだよ
409
00:30:48,060 --> 00:30:51,930
佃≫うちのバルブのノウハウを生かして
エンジンとトランスミッション
410
00:30:51,930 --> 00:30:55,830
佃≫その両方を生かせるメーカーになれたら
佃製作所の新しい可能性も
411
00:30:55,830 --> 00:30:59,500
佃≫広がるんじゃないか?
それに、トノの親父さんの宝物だって
412
00:30:59,500 --> 00:31:02,890
佃≫ちゃんと守れるかもしれないしな
殿村≫社長…
413
00:31:02,890 --> 00:31:06,080
山崎≫面白そうじゃないですか
挑戦のしがいがある
414
00:31:08,460 --> 00:31:10,870
山崎≫どうです?トノさん
415
00:31:11,720 --> 00:31:15,470
殿村≫それって開発するのに
いくらぐらいかかるものなんですか?
416
00:31:19,920 --> 00:31:24,330
佃≫早速なんだがまずはもう一度ヤマタニに
トランスミッションのバルブだけでも
417
00:31:24,330 --> 00:31:28,050
佃≫うちにやらせてもらえないかどうか
持ちかけてみようと思うんだ
418
00:31:28,050 --> 00:31:31,050
津野≫実は私の方で
少し調べてみたんですが
419
00:31:31,050 --> 00:31:35,740
津野≫ヤマタニはエンジン同様、トランスミッションも
外注に絞る方針のようです、そのヤマタニの
420
00:31:35,740 --> 00:31:39,140
津野≫外注先が面白そうなんですよ
佃≫面白そう?
421
00:31:39,630 --> 00:31:42,410
津野≫社長が
好きそうな会社だっていうことです
422
00:31:42,410 --> 00:31:45,820
佃≫ギアゴースト?
津野≫創業5年のベンチャーです
423
00:31:45,820 --> 00:31:49,600
山崎≫聞いたことないですね
津野≫しかし年商100億を超えてます
424
00:31:49,600 --> 00:31:53,480
佃≫100億!?たった5年で!?
山崎≫相当なやり手じゃないですか
425
00:31:53,480 --> 00:31:57,180
津野≫で、経営者なんですが
社長の伊丹まさる、もしくは、だい
426
00:31:57,650 --> 00:32:00,780
津野≫副社長の島津ひろし
ともに帝国重工の元社員です
427
00:32:01,730 --> 00:32:05,140
山崎≫独立して会社を
立ち上げたってことですか
428
00:32:05,140 --> 00:32:08,710
津野≫中でも島津さんは当時
天才エンジニアと呼ばれていたそうです
429
00:32:08,710 --> 00:32:11,290
佃≫天才エンジニア・島津裕か
430
00:32:11,990 --> 00:32:14,400
佃≫面白そうじゃないか
431
00:32:15,250 --> 00:32:18,000
唐木田≫あれ?
ここなんだけどな
432
00:32:19,470 --> 00:32:21,950
山崎≫あっ、ここだよここ!
433
00:32:23,590 --> 00:32:26,370
山崎≫ギアゴースト
佃≫何だこれ?
434
00:32:26,370 --> 00:32:29,440
佃≫確か、創業5年の
ベンチャーだったよな?
435
00:32:29,440 --> 00:32:32,500
唐木田≫創業50年の
間違いじゃないっすか?
436
00:32:32,500 --> 00:32:36,330
山崎≫帝国重工の元社員って
定年退職したって意味じゃないですよね
437
00:32:36,330 --> 00:32:39,390
伊丹≫ああ、もしかして
佃製作所の方ですか?
438
00:32:39,390 --> 00:32:41,960
伊丹≫どうも、社長の伊丹です
439
00:32:43,320 --> 00:32:46,740
伊丹≫ここは私が
親父から引き継いだ工場でしてね
440
00:32:46,740 --> 00:32:50,370
伊丹≫といっても、事務所として
使っていて工場の役割はありません
441
00:32:50,850 --> 00:32:53,740
佃≫じゃあ
こちらで製造はしないんですか?
442
00:32:54,620 --> 00:32:57,220
伊丹≫はい
うちは、あくまで
443
00:32:57,220 --> 00:33:00,630
伊丹≫企画設計会社です
全ての部品製造と組み立ては
444
00:33:01,610 --> 00:33:05,010
伊丹≫外注先の契約企業に
発注しているんですよ
445
00:33:05,010 --> 00:33:08,420
佃≫じゃあ、製品をプロデュースする
会社ってことですね
446
00:33:08,420 --> 00:33:11,490
山崎≫アメリカの
アップル社みたいなやり方ですね
447
00:33:11,490 --> 00:33:14,990
佃≫現代ならではだな
唐木田≫帝国重工では、ロケットの
448
00:33:14,990 --> 00:33:18,930
唐木田≫キーデバイスは全て内製化を
図っていましたが、まるで逆ですね
449
00:33:18,930 --> 00:33:21,980
伊丹≫特に
ロケットに関してはそうでしたね
450
00:33:21,980 --> 00:33:25,830
伊丹≫私も島津も、そういった
帝国重工の非効率的なやり方になじめず
451
00:33:25,830 --> 00:33:29,240
伊丹≫会社を飛び出した口なんです
佃≫そうでしたか
452
00:33:29,720 --> 00:33:33,510
伊丹≫うちのトランスミッションですが
全パーツがコンペになっています
453
00:33:33,990 --> 00:33:37,560
伊丹≫もちろん、評価は公正で
会社の規模にかかわらず
454
00:33:37,560 --> 00:33:41,950
伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ
これがギアゴーストのビジネスモデルであり…
455
00:33:43,080 --> 00:33:46,040
伊丹≫信念ですから
佃≫信念、いい言葉だ
456
00:33:50,660 --> 00:33:55,080
伊丹≫それはアイチモータースさんに採用された
T2というトランスミッションです
457
00:33:55,080 --> 00:33:58,480
伊丹≫うちの主力製品です
山崎≫すんごいですね、これは
458
00:33:59,570 --> 00:34:02,690
佃≫主変速部に
自動で加減速する機構があって
459
00:34:02,690 --> 00:34:06,810
佃≫操作性もよくなってる、すげえな…
島津≫そんな大したもんじゃありません
460
00:34:06,810 --> 00:34:09,360
伊丹≫ああ、副社長の島津です
461
00:34:09,830 --> 00:34:12,710
伊丹≫T2を
企画設計したのも彼女ですよ
462
00:34:15,100 --> 00:34:17,540
島津≫あら!
佃≫クマ野郎
463
00:34:18,020 --> 00:34:21,410
山崎≫クマ野郎?
佃≫でも、でもあの、副社長は確かあの
464
00:34:21,890 --> 00:34:24,680
佃≫ちょちょ…これ
島津ひろしさんじゃ…
465
00:34:26,710 --> 00:34:29,510
島津≫ゆうって読みます
佃≫ゆう…
466
00:34:32,370 --> 00:34:36,490
島津≫それで一つ伺いたいんですが
エンジンメーカーの佃さんが、どうして今回
467
00:34:36,970 --> 00:34:40,600
島津≫トランスミッションのバルブを
手がけようと思われたんですか?
468
00:34:40,600 --> 00:34:44,000
佃≫将来の危機から脱出するためです
島津≫危機?
469
00:34:44,000 --> 00:34:47,720
佃≫今までのように小型エンジンだけを
つくっていたんでは先がない
470
00:34:47,720 --> 00:34:51,120
佃≫そこで注目したのが
トランスミッションでした
471
00:34:51,120 --> 00:34:54,530
佃≫こんなことを今ここで言うのは
どうかと思いますが
472
00:34:54,530 --> 00:34:57,930
佃≫私の夢は、トランスミッション
メーカーになることです
473
00:34:57,930 --> 00:35:01,670
伊丹≫つまり将来的に、うちの
ライバルになるということですか?
474
00:35:03,050 --> 00:35:06,150
佃≫まあ、いつになるかは
わかりませんけど…
475
00:35:16,130 --> 00:35:19,100
伊丹≫そのときは
お手柔らかにお願いします
476
00:35:20,620 --> 00:35:23,690
伊丹≫将来はともかく
今はバルブメーカーとして
477
00:35:23,690 --> 00:35:27,070
伊丹≫お付き合いさせていただく
それでいいんですよね?
478
00:35:27,070 --> 00:35:29,740
佃≫もちろんです
よろしくお願いします
479
00:35:29,740 --> 00:35:32,500
島津≫ただ
トラクターのバルブですが
480
00:35:32,500 --> 00:35:35,620
島津≫ある種
ロケットのバルブよりも難しいですよ
481
00:35:36,100 --> 00:35:38,490
佃≫ロケットよりも?
島津≫はい
482
00:35:38,490 --> 00:35:41,910
島津≫それからコンペのお相手ですが
大森バルブさんです
483
00:35:42,640 --> 00:35:45,580
唐木田≫大森バルブって
あの業界最大手の?
484
00:35:46,040 --> 00:35:49,450
島津≫新規参入の佃さんには…
佃≫荷が重いということでしょうか?
485
00:35:49,930 --> 00:35:53,350
伊丹≫実際、弊社のコンペには
コストと納期の厳しい条件があります
486
00:35:53,840 --> 00:35:56,850
伊丹≫技術水準を維持しながら
その条件をクリアするのは
487
00:35:57,440 --> 00:36:00,840
伊丹≫そう簡単なことではありません
佃≫そうですか
488
00:36:01,890 --> 00:36:04,760
佃≫では
納得いくものをつくってみせます
489
00:36:09,170 --> 00:36:12,250
佃≫あのクマ女!
うちに勝ち目はないと思ってんのか!
490
00:36:12,250 --> 00:36:15,760
山崎≫悪気はないんでしょうけど
ものを見てから言えってんですよ
491
00:36:15,760 --> 00:36:19,510
唐木田≫ですけど社長、相手はあの
大森バルブですよ、従業員数5000人
492
00:36:19,510 --> 00:36:22,580
唐木田≫年収1500億円の
バルブ界の帝王です
493
00:36:22,580 --> 00:36:26,270
唐木田≫さすがに分が悪すぎますよ
佃≫帝王だろうが5000人だろうが
494
00:36:26,270 --> 00:36:29,200
佃≫このコンペ、絶対勝つぞ!
山崎≫はい!
495
00:36:29,200 --> 00:36:31,770
山崎≫あっ、縁起がいいですねー!
496
00:36:33,570 --> 00:36:36,990
佃≫いいかみんな!
あの帝王・大森バルブを打ち負かせば
497
00:36:38,100 --> 00:36:41,100
佃≫うちの名前は
一気にバルブ業界に広まる!
498
00:36:41,650 --> 00:36:44,840
佃≫これは佃製作所の未来を左右する
大事な戦いだ!
499
00:36:46,820 --> 00:36:49,440
佃≫帝王に勝つぞ!
一同≫はい!
500
00:36:49,920 --> 00:36:52,860
佃≫じゃあプロジェクトメンバーだが
リーダーは軽部
501
00:36:56,330 --> 00:36:58,920
山崎≫頼むぞ、軽部
軽部≫はぁ
502
00:36:59,400 --> 00:37:02,290
佃≫それから加納!
アキ≫はい!
503
00:37:02,850 --> 00:37:05,240
佃≫そして、立花だ
504
00:37:07,640 --> 00:37:09,710
山崎≫返事
立花≫はい
505
00:37:11,610 --> 00:37:14,250
佃≫お前らいいか?
これからはな
506
00:37:14,730 --> 00:37:17,570
佃≫バルブを制すもの
トランスミッションを制すだ
507
00:37:20,020 --> 00:37:22,590
辰野≫コンペだと?
蒔田≫はい
508
00:37:22,590 --> 00:37:26,510
蒔田≫新規参入の会社が1社、今回の
コンペに名乗りを挙げたようでして
509
00:37:26,510 --> 00:37:29,400
辰野≫どこだ?
蒔田≫佃製作所という
510
00:37:29,400 --> 00:37:32,780
蒔田≫小型エンジンメーカーのようです
辰野≫佃…
511
00:37:32,780 --> 00:37:36,440
蒔田≫大田区にある小さな町工場ですよ
身の程知らずといいますか
512
00:37:36,440 --> 00:37:40,520
蒔田≫コンペの相手がうちだと知らずに
名乗りを挙げたんじゃないでしょうか
513
00:37:40,520 --> 00:37:42,930
一同≫ハハハハハ
514
00:37:43,390 --> 00:37:46,800
辰野≫ロケット部品の全てを
内製化で進めていた帝国重工が
515
00:37:46,800 --> 00:37:50,320
辰野≫唯一、バルブシステムだけは
よそからの供給を決めた
516
00:37:50,320 --> 00:37:53,820
辰野≫それが佃製作所だ
町工場だが技術だけは超一流だ!
517
00:37:56,220 --> 00:37:59,630
辰野≫現状の設計を全て見直せ!
佃とスペック勝負だ
518
00:38:00,280 --> 00:38:03,910
辰野≫最高レベルのバルブをつくり出せ!
一同≫はい!
519
00:38:05,330 --> 00:38:08,340
<佃、立花達は
まず敵の実力を知るため>
520
00:38:08,820 --> 00:38:11,660
<帝王・大森バルブ製電磁バルブを
使用した>
521
00:38:12,140 --> 00:38:14,680
<トランスミッションを購入>
522
00:38:14,680 --> 00:38:18,250
<それを分解・解析し
構造やスペック、特性などを調べる>
523
00:38:19,250 --> 00:38:22,850
<リバース・エンジニアリングという
作業に取りかかったが>
524
00:38:22,850 --> 00:38:26,740
<そこでわかったことは、佃達の想像を
はるかに超えるものであった>
525
00:38:27,460 --> 00:38:30,890
佃≫すげえな、これ
アキ≫これでも数年前のモデルです
526
00:38:31,380 --> 00:38:34,880
アキ≫コンペには、さらに高性能な
バルブをつくってくると思います
527
00:38:34,880 --> 00:38:38,330
佃≫どうだ、立花
立花≫僕もスペック勝負だと思います
528
00:38:38,330 --> 00:38:40,820
佃≫そうだな
立花≫はい
529
00:38:40,820 --> 00:38:43,890
山崎≫しかし
コスト条件があるのも忘れんなよ
530
00:38:53,350 --> 00:38:56,820
アキ≫軽部さん、もう帰るんですか?
軽部≫定時だからな
531
00:38:56,820 --> 00:39:00,890
立花≫ちょっと待ってください
アキ≫いやでもコンペまで時間ありませんし
532
00:39:00,890 --> 00:39:04,440
立花≫こっちまだ終わってないですよ
軽部≫失礼しまーす!
533
00:39:04,440 --> 00:39:06,960
立花≫チッ、ふざけんなよ…
534
00:39:06,960 --> 00:39:10,010
立花≫いつもああですよ
何なんですか、あの人
535
00:39:10,010 --> 00:39:13,450
佃≫まぁとっつきにくいかもしれねえが
能力はある男だ
536
00:39:13,450 --> 00:39:17,520
佃≫お前もトランスミッションについて
いろいろ学べるところはあると思うぞ
537
00:39:18,310 --> 00:39:20,690
立花≫そうですかね
538
00:39:23,740 --> 00:39:26,550
佃≫なぁ、立花
この仕事が不満か?
539
00:39:27,430 --> 00:39:30,920
佃≫ロケットエンジンのバルブを
つくるはずだった自分が
540
00:39:30,920 --> 00:39:34,420
佃≫なんでトラクターのバルブなんか
つくってるんだって
541
00:39:34,420 --> 00:39:37,110
立花≫いや…
佃≫これはうちが
542
00:39:37,110 --> 00:39:40,630
佃≫新しい分野に挑戦するために
勝負をかけた仕事なんだ
543
00:39:40,630 --> 00:39:44,030
佃≫俺もヤマも
その勝負をお前に懸けて指名したんだ
544
00:39:44,030 --> 00:39:46,530
佃≫アキちゃんも軽部もそうだ
545
00:39:46,530 --> 00:39:48,670
佃≫泥臭くやれ
546
00:39:48,670 --> 00:39:52,160
佃≫自分のプライド持って
最高のバルブをつくってくれよ
547
00:39:53,920 --> 00:39:56,310
立花≫はぁ…はい
548
00:39:58,860 --> 00:40:01,280
<コンペの納期が迫る中>
549
00:40:01,280 --> 00:40:04,370
<ようやく立花は
1枚の設計図を完成させた>
550
00:40:05,270 --> 00:40:08,260
軽部≫やぼったい、やり直し
アキ≫どこが
551
00:40:09,090 --> 00:40:12,660
アキ≫どうやぼったいのか
具体的に言っていただけませんか
552
00:40:12,660 --> 00:40:16,280
軽部≫コストオーバーしてるじゃねえか
話にならねえよ
553
00:40:16,280 --> 00:40:20,130
立花≫けど相手は大森バルブなんですよ
これだけのスペックがないと
554
00:40:20,130 --> 00:40:23,600
立花≫勝負になりません
軽部≫やぼったい、設計変更だ
555
00:40:23,600 --> 00:40:26,520
立花≫帰るんですか?
軽部≫定時だからな
556
00:40:26,520 --> 00:40:29,090
立花≫いいかげんにしてくれよ
557
00:40:30,660 --> 00:40:34,530
立花≫チームなんですから、ねえ!
アドバイスの一つぐらいくださいよ
558
00:40:35,020 --> 00:40:38,690
立花≫じゃあ、あなたは
あれ以上のスペックが出せますか?ねえ
559
00:40:38,690 --> 00:40:42,540
軽部≫スペックスペックってうるせえな
どんだけスペックが高かろうが
560
00:40:43,020 --> 00:40:46,110
軽部≫予算内につくれなきゃ
何の意味もねえんだよ
561
00:40:46,110 --> 00:40:48,500
軽部≫無駄、無駄な努力
562
00:40:49,410 --> 00:40:51,800
軽部≫つきあうのも無駄
563
00:40:53,780 --> 00:40:56,190
立花≫おい、ちょっと…
564
00:40:56,190 --> 00:40:59,120
立花≫おいっ!待てよ!
無駄じゃねえよ!
565
00:40:59,960 --> 00:41:03,890
立花≫じゃあ教えてくれよ、なあ!
あんたの言う面白い設計っていうのを
566
00:41:03,890 --> 00:41:07,450
立花≫教えてくれよ!
軽部≫もっとオリジナリティ出せよ!
567
00:41:07,450 --> 00:41:10,850
軽部≫あのバルブには
お前ららしさが、どこにもねえ
568
00:41:12,890 --> 00:41:16,490
アキ≫軽部さん!それって
どうやって出したらいいんですか!
569
00:41:16,490 --> 00:41:20,560
軽部≫んなもん、俺にだってわかるかよ
ただ、こんなもんかって思っただけだ
570
00:41:21,110 --> 00:41:24,570
軽部≫お前らの言ってる
「ロケット品質」ってやつは
571
00:41:26,700 --> 00:41:28,840
アキ≫軽部さん…
572
00:41:30,910 --> 00:41:33,720
佃≫あいつら
こんなときにまたケンカか
573
00:41:33,720 --> 00:41:37,130
山崎≫全く軽部のやつ
こんなことでリーダーが務まるんだか
574
00:41:37,610 --> 00:41:40,180
殿村≫指名したのは
ヤマさんなんでしょ?
575
00:41:41,870 --> 00:41:44,990
佃≫トノ!
殿村≫ただいま新潟から戻ってきました
576
00:41:44,990 --> 00:41:47,620
山崎≫ええ…えっと、田んぼの方は?
577
00:41:48,110 --> 00:41:51,660
殿村≫田んぼの方は近所の方に
お願いして作業を手伝ってもらうことに
578
00:41:52,140 --> 00:41:55,550
殿村≫週末は、実家に戻るんですが
平日は会社の業務を行いますので
579
00:41:56,630 --> 00:41:59,670
山崎≫ハハハッ、それはよかった
殿村≫ですけど
580
00:42:00,650 --> 00:42:03,520
殿村≫問題は山積みのようですね
佃≫ああ
581
00:42:04,910 --> 00:42:08,310
立花≫何なんだよ「ロケット品質」ってよ!
そもそもあの人
582
00:42:08,310 --> 00:42:11,710
ロケットに興味ないんじゃないの!
アキ≫軽部さんも悩んでるんじゃ
583
00:42:11,710 --> 00:42:15,430
アキ≫ないですか?バルブボディの
設計の方うまくいってないみたいですし
584
00:42:15,430 --> 00:42:18,840
立花≫違うよ、あの人が気にしてるのは
帰りの時間だけだよ
585
00:42:33,020 --> 00:42:35,150
アキ≫ガウディ…
586
00:42:36,040 --> 00:42:38,970
アキ≫これこそ
「ロケット品質」でしたよね
587
00:42:56,470 --> 00:42:58,590
女将≫失礼いたします
588
00:43:03,010 --> 00:43:06,570
沙耶≫帝国重工の次期社長候補の
的場さん、調べてみたけど
589
00:43:07,050 --> 00:43:10,450
沙耶≫もし社長に決まれば
ヒラの取締役から一気に20人抜きの
590
00:43:11,340 --> 00:43:14,390
沙耶≫大抜擢になりそうね
佃≫20人抜き?
591
00:43:14,390 --> 00:43:17,850
佃≫そんなに優秀な人なのか
沙耶≫それだけじゃなくて
592
00:43:17,850 --> 00:43:21,320
沙耶≫的場さんの背後には
帝国重工の沖田会長がいるのよ
593
00:43:21,320 --> 00:43:24,290
沙耶≫今でも
帝国重工内に力を持ってるの
594
00:43:24,290 --> 00:43:27,770
沙耶≫藤間社長とは反目し合ってて
今回の経営不振を機に
595
00:43:27,770 --> 00:43:31,410
沙耶≫自分の息のかかった人を
次期社長に推そうとしてるのよ
596
00:43:31,890 --> 00:43:34,410
佃≫じゃあそれが、的場さんってことか
597
00:43:34,410 --> 00:43:37,970
沙耶≫的場さんが社長になれば
帝国重工は大きく変わるわよ
598
00:43:39,620 --> 00:43:42,620
沙耶≫もう既に
色々と動き始めてるみたい
599
00:43:44,000 --> 00:43:47,510
的場≫今の職場で、もう6年か
スターダスト計画という
600
00:43:47,990 --> 00:43:51,460
的場≫ある意味、荒唐無稽な計画を
よくここまで推進してくれた
601
00:43:53,560 --> 00:43:56,680
財前≫そのことで的場さんに
ご相談があります
602
00:43:57,170 --> 00:44:00,620
財前≫確かに現状のロケット事業は
不採算かもしれません
603
00:44:00,620 --> 00:44:03,120
財前≫ですが10年、20年
604
00:44:04,530 --> 00:44:07,930
財前≫あるいは半世紀先を見越したとき
このビジネスには
605
00:44:08,530 --> 00:44:12,020
財前≫さまざまな可能性があります
的場≫壮大な話だな…
606
00:44:13,150 --> 00:44:15,550
的場≫お前のその発想
607
00:44:16,040 --> 00:44:18,710
的場≫藤間社長のそれと全く変わらない
608
00:44:19,620 --> 00:44:22,560
的場≫そのことで
私からも話があるんだ
609
00:44:26,030 --> 00:44:28,970
和枝≫何よ、重い顔して
早く食べなさい
610
00:44:32,370 --> 00:44:36,020
佃≫あれ、利菜まだ帰ってないのか
あいつ最近、帰り遅くないか?
611
00:44:36,840 --> 00:44:39,980
和枝≫いいじゃないの
年頃の女の子なんだから
612
00:44:39,980 --> 00:44:43,450
和枝≫そのうち朝帰りするかもよ?
佃≫嫌なこと言うなよ
613
00:44:45,870 --> 00:44:47,840
(着信音)
614
00:44:48,670 --> 00:44:50,770
佃≫財前さん…
615
00:45:02,250 --> 00:45:04,080
社員≫部長
616
00:45:07,740 --> 00:45:11,560
財前≫お呼び立てして申し訳ありません
佃≫何かあったんでしょうか
617
00:45:12,930 --> 00:45:15,900
財前≫私に内々の内示がありました
佃≫内示?
618
00:45:17,950 --> 00:45:20,670
財前≫先ほど、的場に呼ばれまして…
619
00:45:20,670 --> 00:45:24,370
的場≫財前、お前そろそろ
次のキャリアに移るときじゃないか?
620
00:45:25,190 --> 00:45:28,010
的場≫このことは既に水原君にも話した
621
00:45:28,010 --> 00:45:30,940
的場≫次のヤタガラス七号機の打ち上げを
622
00:45:31,830 --> 00:45:34,530
的場≫君の花道にしようと考えてる
623
00:45:36,400 --> 00:45:39,090
財前≫私は組織の一員にすぎません
624
00:45:40,100 --> 00:45:42,910
財前≫辞令が出ればそれに従うまでです
625
00:45:44,490 --> 00:45:47,610
財前≫ただ
ロケットの打ち上げビジネスについて
626
00:45:50,000 --> 00:45:52,150
財前≫もう一度冷静に
627
00:45:52,980 --> 00:45:56,400
財前≫冷静に評価を
下していただけませんでしょうか!
628
00:45:59,060 --> 00:46:01,460
的場≫大型ロケットは…
629
00:46:04,450 --> 00:46:06,850
的場≫もう、終わりだ
630
00:46:07,830 --> 00:46:11,800
佃≫担当を外されるってことですか?
それはもう決まったことなんですか?
631
00:46:12,640 --> 00:46:15,510
佃≫後任は?
的場≫後任は、いません
632
00:46:15,990 --> 00:46:18,380
佃≫それじゃいよいよ…
633
00:46:19,760 --> 00:46:22,710
佃≫それでも…
それでも何とかなりませんか?
634
00:46:23,330 --> 00:46:27,180
佃≫あなたはロケット開発のために
長年、身を削って努力してきた!
635
00:46:27,180 --> 00:46:30,950
佃≫キーデバイスの完全内製化を図る
帝国重工の方針を覆してまで
636
00:46:30,950 --> 00:46:34,070
佃≫うちのバルブを選んでくれたんだ!
あなたは
637
00:46:34,070 --> 00:46:37,580
佃≫ロケットのために
何があっても戦ってくれたんだよ!
638
00:46:37,580 --> 00:46:40,610
佃≫言ってくださいよ、財前さん
大丈夫だって
639
00:46:41,120 --> 00:46:44,520
佃≫佃製作所のみんなも
帝国重工のエンジニアだって
640
00:46:45,000 --> 00:46:47,990
佃≫みんな、あなたを心の支えに
頑張ってるんだ!
641
00:46:47,990 --> 00:46:50,770
佃≫何より、この俺が信じてるんだよ!
642
00:46:51,280 --> 00:46:53,810
佃≫言ってくださいよ、財前さん
643
00:46:54,760 --> 00:46:57,150
佃≫財前さん!
644
00:46:57,630 --> 00:47:00,450
財前≫私はロケットを離れます
私の…
645
00:47:03,000 --> 00:47:05,410
財前≫私の力不足です
646
00:47:05,890 --> 00:47:08,480
財前≫佃さん、本当に申し訳ない!
647
00:47:22,970 --> 00:47:26,710
財前≫佃製作所がつくったバルブシステムが
なんとしても必要なんだ
648
00:47:27,190 --> 00:47:29,310
財前≫全責任は私が取る
649
00:47:30,210 --> 00:47:32,600
財前≫どうやらここは
650
00:47:33,230 --> 00:47:36,270
財前≫私の知ってる中小企業とは
違うようだ
651
00:47:38,670 --> 00:47:41,070
財前≫世界最高のバルブを
652
00:47:42,590 --> 00:47:46,010
財前≫よろしくお願いします
佃≫望むところです
653
00:48:02,530 --> 00:48:05,130
一村≫大変ご無沙汰しています
一村です
654
00:48:05,130 --> 00:48:08,140
佃≫一村先生、お久しぶりです
どうしました?
655
00:48:08,600 --> 00:48:11,510
一村≫どうしたというか
昨夜、立花さんの方から
656
00:48:11,510 --> 00:48:14,370
一村≫連絡をいただきまして
佃≫立花が?
657
00:48:14,370 --> 00:48:18,130
一村≫はい、佃さん達に手がけて
いただいたガウディの件で、こちらに
658
00:48:18,130 --> 00:48:21,270
一村≫伺いたいと言ってくれましてね
佃≫ガウディ…
659
00:48:21,270 --> 00:48:24,320
聖人≫先生!先生!
一村≫それが、ちょうど今日
660
00:48:24,320 --> 00:48:27,820
一村≫あの子達のサッカーの試合が
あるんですよ、もしよかったら
661
00:48:27,820 --> 00:48:31,580
一村≫佃さんもいらっしゃいませんか?
子ども達が大きなおじさんにも見て
662
00:48:31,580 --> 00:48:35,080
一村≫ほしいって、佃のおじさん、なっ
聖人≫おじちゃん来てね!
663
00:48:35,080 --> 00:48:38,480
聖人≫おじちゃん早く来てね!
子ども達≫サッカーやるよー!
664
00:48:47,070 --> 00:48:49,560
佃≫おい、ヤマ!立花は!?
665
00:48:49,560 --> 00:48:53,110
山崎≫ちょうど今、加納と一緒に
福井に向かったところです
666
00:48:56,130 --> 00:48:58,950
アキ≫もう試合、始まっちゃってますね
667
00:49:02,990 --> 00:49:05,760
アキ≫社長!
佃≫遅いぞお前ら!
668
00:49:05,760 --> 00:49:09,400
佃≫飯でも食ってたのか
立花≫いや…どうしているんですか?
669
00:49:09,860 --> 00:49:13,370
佃≫何でガウディなんだ?
立花≫前に社長が言ってくれたので
670
00:49:14,330 --> 00:49:17,820
立花≫プライドを持って
最高のバルブをつくってみろって
671
00:49:18,310 --> 00:49:21,140
佃≫それで?
アキ≫私達が手がけた佃プライド
672
00:49:22,080 --> 00:49:26,010
アキ≫「ロケット品質」について
ちゃんと向き合ってみようと思いまして
673
00:49:27,380 --> 00:49:30,200
一村≫佃さん!
立花君!加納さんも
674
00:49:32,990 --> 00:49:36,610
佃≫どうも、ご無沙汰してます
立花・アキ≫ご無沙汰してます
675
00:49:37,090 --> 00:49:40,490
一村≫まあまあ、あいさつは後で
それよりも見てくださいよ
676
00:49:42,380 --> 00:49:44,770
アキ≫あれって…
677
00:49:44,770 --> 00:49:48,190
一村≫ガウディで元気になった
子ども達のチームです
678
00:49:48,190 --> 00:49:50,950
アキ≫じゃあ
今試合してる子ども達も…
679
00:49:50,950 --> 00:49:54,570
一村≫はい、みんな人工心臓弁
ガウディを入れている子達です
680
00:49:57,510 --> 00:49:59,930
立花≫あの…あの子って…
681
00:50:02,380 --> 00:50:04,770
アキ≫聖人君!?
682
00:50:04,770 --> 00:50:08,360
一村≫そうです、あのガウディを
初めて胸に入れた、中島聖人君です
683
00:50:13,110 --> 00:50:16,950
一村≫あの頃の聖人君は友達と一緒に
サッカーがしたいという夢すら
684
00:50:16,950 --> 00:50:20,550
一村≫かなわずにいました
けど、皆さんにつくっていただいた
685
00:50:21,070 --> 00:50:24,690
一村≫人工弁のおかげで
今、本当にサッカーができてるんです
686
00:50:24,690 --> 00:50:28,190
一村≫聖人君だけじゃありません
他にも心臓を患っている
687
00:50:28,190 --> 00:50:31,240
一村≫大勢の子ども達の命を
あの人工心臓弁が
688
00:50:31,240 --> 00:50:33,880
一村≫つなぎ止めてくれたんです
689
00:50:33,880 --> 00:50:36,630
一村≫本当に、本当に感謝しています
690
00:50:39,040 --> 00:50:41,940
一村≫皆さんは彼らに
命と夢を与えてくれた
691
00:50:44,930 --> 00:50:47,380
聖人≫あっ!お兄ちゃん!
692
00:50:51,370 --> 00:50:54,050
アキ≫聖人君!
立花≫大丈夫か
693
00:50:54,530 --> 00:50:56,970
聖人≫お兄ちゃん!
立花≫おおっ
694
00:50:59,020 --> 00:51:02,030
立花≫大丈夫か?
聖人≫うん、大丈夫だよ
695
00:51:02,510 --> 00:51:04,910
聖人≫僕、他の子達よりも強いから
696
00:51:06,960 --> 00:51:09,780
聖人≫ここに、お兄ちゃん達がいるから
697
00:51:13,650 --> 00:51:16,340
聖人≫見てて!ゴール決めてくる!
698
00:51:29,040 --> 00:51:32,170
佃≫人工心臓弁
ちゃんと働いてくれてるんだな
699
00:51:35,810 --> 00:51:37,790
立花≫はい
700
00:51:37,790 --> 00:51:41,500
佃≫あのとき、お前らは
来る日も来る日もガウディと向き合った
701
00:51:47,900 --> 00:51:50,060
佃≫たまんねえな!
702
00:51:51,430 --> 00:51:53,830
立花≫はい
703
00:51:53,830 --> 00:51:56,660
一村≫改めてすごいですね
ロケットというのは
704
00:51:58,050 --> 00:52:00,600
一村≫あの人工心臓弁ができたのは
705
00:52:00,600 --> 00:52:04,540
一村≫ロケットのエンジンバルブの技術を
応用したからでしょう?
706
00:52:04,540 --> 00:52:08,410
一村≫ロケットで培った技術が
子ども達の命を救ってくれたんですよね
707
00:52:09,480 --> 00:52:12,900
一村≫聖人君、将来
宇宙飛行士になりたいそうですよ
708
00:52:14,630 --> 00:52:17,250
佃≫宇宙飛行士?
一村≫ええ
709
00:52:17,250 --> 00:52:20,650
一村≫佃さん達のつくったロケットに
乗るんだって
710
00:52:21,140 --> 00:52:23,520
一村≫それが聖人君の次の夢です
711
00:52:24,410 --> 00:52:27,980
一村≫いつか本当に
かなうんじゃないかなって思うんですよ
712
00:52:27,980 --> 00:52:30,800
一村≫できないことなんかないんだって
713
00:52:30,800 --> 00:52:33,800
一村≫佃さん
あなたが教えてくれましたから
714
00:52:59,130 --> 00:53:03,250
佃≫いつの間にか、俺は足元ばかり見て
これはできるこれはできないって勝手に
715
00:53:03,860 --> 00:53:07,500
佃≫線を引くようになっちまってた
俺は、まだ夢見ていいんだ
716
00:53:08,130 --> 00:53:12,140
佃≫俺の夢は子どもの頃から変わらない
自分の手でロケットを飛ばしたい!
717
00:53:12,140 --> 00:53:14,940
佃≫それでいいんだ、たとえ帝国重工が
718
00:53:14,940 --> 00:53:18,450
佃≫ロケットをつくらなくなっても
俺達がつくればいい!
719
00:53:18,930 --> 00:53:22,330
佃≫エンジンの時代は終わり?
それがどうした!だったら
720
00:53:22,330 --> 00:53:26,190
佃≫これまでの概念を覆すような
佃製の全く新しいエンジンをつくってやる
721
00:53:26,670 --> 00:53:30,110
佃≫50を超えたこの俺の新たな挑戦だ
できないことなんかない!
722
00:53:30,810 --> 00:53:33,860
佃≫そのためには…まずは
目の前の仕事だな
723
00:53:36,360 --> 00:53:39,180
佃≫会社戻るぞ!
立花・アキ≫はい
724
00:54:01,810 --> 00:54:04,210
財前≫藤間社長!
725
00:54:04,210 --> 00:54:07,340
藤間≫スターダスト計画が
ここまで推進できたのは…
726
00:54:09,210 --> 00:54:12,150
藤間≫ひとえにお前のおかげだ
本当に…
727
00:54:15,550 --> 00:54:17,950
藤間≫よくやってくれた
728
00:54:18,870 --> 00:54:21,690
藤間≫宇宙に無限の可能性があるように
729
00:54:22,190 --> 00:54:25,250
藤間≫宇宙関連事業にも
無限の可能性はある
730
00:54:27,950 --> 00:54:30,350
藤間≫可能性がある限り
731
00:54:32,390 --> 00:54:34,490
藤間≫諦めるな
732
00:54:36,320 --> 00:54:38,440
財前≫はい!
733
00:55:08,460 --> 00:55:10,590
佃≫そうか…
734
00:55:11,070 --> 00:55:14,660
佃≫うちらしくやるっていうのは
こういうことなんじゃないか!
735
00:55:15,160 --> 00:55:18,110
<一方のバルブ界の帝王
大森バルブは>
736
00:55:18,580 --> 00:55:21,720
<すでにコンペ用の試作品を
完成させていた>
737
00:55:22,640 --> 00:55:25,460
辰野≫どうです、素晴らしいでしょう?
738
00:55:25,460 --> 00:55:29,140
辰野≫大森バルブが技術力を結集した
ハイスペックのバルブです
739
00:55:31,540 --> 00:55:34,510
伊丹≫確かに
これ以上ないスペックですね
740
00:55:35,020 --> 00:55:39,020
島津≫あの…本当に、このコストで
これだけのものをつくられたのですか?
741
00:55:41,400 --> 00:55:44,210
辰野≫さすがは島津さん
見抜かれましたか
742
00:55:44,770 --> 00:55:48,210
辰野≫正直にお話ししますと
そちらのバルブ、表向きは
743
00:55:48,210 --> 00:55:52,620
辰野≫コンペの値に合わせていますが
実際は、規定のコストをオーバーしています
744
00:55:53,080 --> 00:55:56,040
辰野≫ですので
採用が決まり、契約の際には
745
00:55:56,040 --> 00:55:58,970
辰野≫値を少し
上げていただけないかと…
746
00:55:58,970 --> 00:56:02,890
伊丹≫それは困ります、こちらが
提示した値段に合わせていただかないと
747
00:56:02,890 --> 00:56:06,350
蒔田≫多少割高でも
このスペックなら安いぐらいですよ
748
00:56:06,350 --> 00:56:09,730
伊丹≫申し訳ありませんが
ルールは、ルールですので
749
00:56:09,730 --> 00:56:13,290
辰野≫ねえ、伊丹さん
うちがギアゴーストさんに卸している
750
00:56:13,750 --> 00:56:17,770
辰野≫T2のバルブですが、供給が
ストップすると、おたくは大変ですよね?
751
00:56:20,640 --> 00:56:24,210
辰野≫うちは、このバルブで勝負します
よろしいですよね?
752
00:56:24,210 --> 00:56:27,670
伊丹≫それとこれとは
話が違うんじゃないですか?
753
00:56:27,670 --> 00:56:31,040
島津≫ブロックが、ちょっとなあ…
辰野≫ブロック?
754
00:56:31,520 --> 00:56:34,210
島津≫まだこれ
完成品じゃないですよね?
755
00:56:34,970 --> 00:56:38,080
蒔田≫いえ、うちは
このバルブで勝負をしま…
756
00:56:38,080 --> 00:56:41,650
辰野≫わかりました、ブロックですね
これは、持ち帰ります
757
00:56:41,650 --> 00:56:45,070
辰野≫ただし、規定のコストを
クリアできた場合は
758
00:56:45,070 --> 00:56:48,770
即採用でお願いいたしますよ
伊丹≫なあシマちゃん、ブロックって?
759
00:56:50,160 --> 00:56:53,640
島津≫ブロックをアルミ鋳物から
ダイカストにすれば、コストも
760
00:56:53,640 --> 00:56:57,260
島津≫抑えられるのにって思ったから
伊丹≫ああ、なるほど…
761
00:56:58,650 --> 00:57:02,040
辰野≫ブロックですね
伊丹≫辰野部長はそれに気付いた…
762
00:57:03,670 --> 00:57:07,160
伊丹≫どうやら、バルブの供給が
止まることはなさそうだ
763
00:57:14,900 --> 00:57:17,650
立花≫軽部さん
いかがでしょうか
764
00:57:28,610 --> 00:57:32,230
軽部≫まあ、いいんじゃないの?
立花≫ありがとうございます
765
00:57:43,310 --> 00:57:46,950
<その後、佃製作所は総力を挙げ
バルブの試作に取り組んだ>
766
00:57:48,350 --> 00:57:52,200
<ギアゴーストの提示した条件
特にコストをギリギリに抑えるために>
767
00:57:52,840 --> 00:57:56,520
<設計を重ね、素材を研磨し
バルブは完成へと近づいていった>
768
00:57:59,930 --> 00:58:03,350
<こうして1週間がたち
ギアゴーストのコンペの日を迎えた>
769
00:58:04,950 --> 00:58:07,980
辰野≫おかげさまで
素材をかえたことにより
770
00:58:07,980 --> 00:58:11,550
辰野≫無事、コスト内に収まりました
伊丹≫それはよかった
771
00:58:12,360 --> 00:58:15,040
辰野≫では、よろしくお願いします
772
00:58:17,960 --> 00:58:21,700
島津≫さすが大森バルブさんね
伊丹≫さすがなのはシマちゃんだよ
773
00:58:23,100 --> 00:58:26,520
坂本≫社長、佃製作所の皆さんが
いらっしゃいました
774
00:58:26,990 --> 00:58:28,840
坂本≫どうぞ
775
00:58:30,590 --> 00:58:33,640
伊丹≫佃さん!
佃≫バルブをお持ちしました
776
00:58:34,110 --> 00:58:37,510
辰野≫あなたが佃さんですか
大森バルブの辰野と申します
777
00:58:40,920 --> 00:58:44,320
辰野≫これはまた、ずいぶんと
大勢で来られたものだ
778
00:58:44,800 --> 00:58:47,660
佃≫彼らがつくった
うちの自信作ですので
779
00:58:48,140 --> 00:58:50,880
伊丹≫どうぞ、こちらに
佃≫失礼します
780
00:58:54,780 --> 00:58:58,400
辰野≫佃さん、その自信作
よろしければ拝見できませんかね?
781
00:59:01,800 --> 00:59:05,210
辰野≫どれほどのスペックなのか
興味があるんですよ
782
00:59:05,210 --> 00:59:08,630
伊丹≫さすがにそれは…
この後、島津が科学研究所に向かい
783
00:59:09,110 --> 00:59:12,570
伊丹≫それぞれのバルブスペックの
正確な数値検査を委託します
784
00:59:12,570 --> 00:59:16,200
伊丹≫その評価結果に基づいて
どちらのバルブを採用するのか
785
00:59:16,200 --> 00:59:18,590
伊丹≫判断しますので
786
00:59:18,590 --> 00:59:21,510
辰野≫私は
具体的な数値が知りたいんですよ
787
00:59:21,510 --> 00:59:25,010
辰野≫佃さんも、うちのバルブには
興味があるでしょう?
788
00:59:25,500 --> 00:59:28,630
辰野≫どうです?その検査
我々もご一緒するというのは
789
00:59:29,100 --> 00:59:32,120
辰野≫その目で
お互いの評価を確かめ合い
790
00:59:32,120 --> 00:59:35,520
辰野≫公明正大に
選んでいただこうじゃありませんか
791
00:59:35,990 --> 00:59:38,590
佃≫うちも、それで構いませんけど
792
00:59:55,790 --> 00:59:58,210
技師≫大変お待たせしました
793
00:59:58,210 --> 01:00:01,740
技師≫こちら先に、大森バルブさんの
評価結果です、どうぞ
794
01:00:01,740 --> 01:00:04,250
伊丹≫ありがとうございます
795
01:00:04,250 --> 01:00:07,200
技師≫引き続き
佃製作所の検査に入ります
796
01:00:07,680 --> 01:00:10,750
辰野≫どうぞ、佃さん達もご覧ください
島津≫どうぞ
797
01:00:16,940 --> 01:00:19,430
アキ≫すごいスペックですね
798
01:00:20,460 --> 01:00:22,900
山崎≫さすがは帝王ですね
799
01:00:25,490 --> 01:00:28,870
技師≫お待たせしました
佃製バルブの評価結果です
800
01:00:29,360 --> 01:00:32,380
技師≫比較しやすいように
大森バルブさんの評価も
801
01:00:32,380 --> 01:00:35,930
技師≫載せておきました
優位な数値の方を赤くしております
802
01:00:40,400 --> 01:00:43,140
辰野≫…な、なんだこれは!
803
01:00:44,750 --> 01:00:47,320
伊丹≫佃さん、このバルブは…
804
01:00:47,320 --> 01:00:50,090
佃≫それが、うちの最高のバルブです
805
01:00:52,160 --> 01:00:54,860
辰野≫いやいや、これは驚きました
806
01:00:54,860 --> 01:00:58,480
辰野≫ロケットエンジンの
バルブシステムをつくった会社なら
807
01:00:58,480 --> 01:01:01,490
辰野≫どれほどのものを
つくりあげるのかと
808
01:01:01,490 --> 01:01:05,490
辰野≫楽しみにしていたんですが
こんな平凡なスペックのバルブとは
809
01:01:05,490 --> 01:01:08,610
佃≫いかがでしょうか
おわかりになりませんか?
810
01:01:08,610 --> 01:01:12,010
伊丹≫この数字を見る限り
結果は一目瞭然のようです
811
01:01:14,420 --> 01:01:17,340
佃≫そうですか
辰野≫新規の佃さんには
812
01:01:17,340 --> 01:01:21,020
辰野≫荷が重すぎたのでしょう
トランスミッションのバルブとは
813
01:01:21,020 --> 01:01:24,960
辰野≫どういうものか、うちのバルブで
勉強していただいたということで
814
01:01:25,440 --> 01:01:29,200
辰野≫伊丹さん、早速ですが具体的な
製造の話について、進めましょうか
815
01:01:30,270 --> 01:01:33,270
伊丹≫はい、では、弊社の方で
辰野≫はい
816
01:01:38,340 --> 01:01:40,780
伊丹≫シマちゃん、行くよ
817
01:01:43,410 --> 01:01:45,500
島津≫…待って
818
01:01:46,530 --> 01:01:49,450
辰野≫どうされました?
島津≫大森さん
819
01:01:51,000 --> 01:01:55,060
島津≫こちらのバルブ、いくつのパーツで
つくられてるんでしたっけ?
820
01:01:55,060 --> 01:01:58,060
辰野≫パーツ?おい
蒔田≫491個の部品を
821
01:01:58,560 --> 01:02:01,530
組み合わせてつくっておりますが
島津≫佃さんは?
822
01:02:02,150 --> 01:02:04,670
山崎≫うちは、153個です
823
01:02:05,230 --> 01:02:08,000
伊丹≫153個!?たったそれだけで
824
01:02:09,140 --> 01:02:12,310
辰野≫パーツが少ないから
何だというんですか?
825
01:02:12,310 --> 01:02:16,250
島津≫強度が強いということです
辰野≫強度?はははっ、それがなんです
826
01:02:18,650 --> 01:02:22,490
辰野≫静粛性や軽量性など、スペックは
うちが明らかに上なんですよ?
827
01:02:23,850 --> 01:02:27,270
島津≫わからないんですか?
このバルブのすごさが
828
01:02:28,310 --> 01:02:31,710
島津≫どうして
こんなものがつくれたんですか?
829
01:02:31,710 --> 01:02:34,380
佃≫実際にトラクターに乗ってみたんです
830
01:02:34,380 --> 01:02:37,500
佃≫運転してまず感じたのは
その振動の強さです
831
01:02:37,500 --> 01:02:41,350
佃≫土を掘り起こして進む
トラクターにかかる負荷は、相当なものです
832
01:02:42,520 --> 01:02:45,930
佃≫だから何より必要なのは
壊れないことなんです
833
01:02:47,330 --> 01:02:50,010
佃≫そうだな?立花
立花≫はい
834
01:02:52,400 --> 01:02:55,990
立花≫私達も、当初は
大森バルブさんのように数字と向き合い
835
01:02:55,990 --> 01:02:59,670
立花≫とにかくハイスペックなものを
つくろうと苦心しました
836
01:02:59,670 --> 01:03:03,360
立花≫ですが、スペックを追って
繊細なバルブになればなるほど
837
01:03:03,840 --> 01:03:06,730
立花≫わずかな衝撃で不具合が
起きてしまいます
838
01:03:07,360 --> 01:03:10,030
立花≫それでは、意味がないんです
839
01:03:10,030 --> 01:03:13,550
立花≫このバルブは
高速道路を走るスポーツカーではなく
840
01:03:14,020 --> 01:03:17,710
立花≫大地を走るトラクターに載せて
初めて完成するものなんです
841
01:03:20,830 --> 01:03:22,910
佃≫本末転倒
842
01:03:23,380 --> 01:03:25,780
佃≫そんなスペック、無駄なんです
843
01:03:27,400 --> 01:03:30,040
辰野≫無駄だと?
ははははっ
844
01:03:30,840 --> 01:03:34,910
辰野≫まあ、負け犬の遠ぼえでしょう
そんなことより数値で判断してください
845
01:03:35,710 --> 01:03:39,230
辰野≫こちらがほとんど上なんだ!
島津≫数値の差なんて
846
01:03:39,230 --> 01:03:43,320
島津≫そんな小さな問題どうだっていい
それほど、このバルブはすごいんです
847
01:03:45,750 --> 01:03:49,710
島津≫細部にわたってものすごく
手が込んでる、こちらが要求する性能を
848
01:03:50,390 --> 01:03:53,830
島津≫全て満たしてくれた上で
重量や燃費への影響など
849
01:03:54,730 --> 01:03:58,410
島津≫うちのトランスミッションとの
ベストマッチを狙ってきた
850
01:03:58,410 --> 01:04:01,880
島津≫私達のため、ユーザーのために
つくられたものです
851
01:04:02,790 --> 01:04:06,970
島津≫何より、この強度がすごい
大森バルブさんのスペックを全て足しても
852
01:04:06,970 --> 01:04:10,780
島津≫この強度の持つ魅力には
かなわない!圧倒的な差です
853
01:04:12,810 --> 01:04:16,220
辰野≫島津さん、そんな!
島津≫私には、こんな設計
854
01:04:16,220 --> 01:04:18,620
島津≫思いつかなかった
855
01:04:19,090 --> 01:04:21,900
島津≫思いついたとしても
実際につくれるなんて…
856
01:04:22,610 --> 01:04:26,360
佃≫それを可能にしたのは
うちの社員達の研磨技術によるものです
857
01:04:27,230 --> 01:04:31,160
佃≫その技術は、ロケットエンジンの
バルブにも応用されています
858
01:04:32,200 --> 01:04:36,270
佃≫うちがつくるバルブは、まず壊れない
ロケット発射時の極限環境にも
859
01:04:36,750 --> 01:04:39,140
佃≫耐えられるものですから
860
01:04:39,620 --> 01:04:42,170
佃≫技術だけは
絶対の自信があるんです!
861
01:04:47,750 --> 01:04:51,220
伊丹≫少し、お時間をいただいて
よろしいでしょうか?
862
01:04:52,700 --> 01:04:55,100
伊丹≫シマちゃん
863
01:05:11,600 --> 01:05:15,010
伊丹≫佃さん、これは我々が求める
最高のバルブです
864
01:05:16,710 --> 01:05:19,460
伊丹≫ぜひ、これを使わせてください
865
01:05:20,310 --> 01:05:22,720
アキ≫…よっし!
866
01:05:23,200 --> 01:05:25,940
辰野≫伊丹社長
本当にそれでいいんですか?
867
01:05:28,000 --> 01:05:31,070
伊丹≫弊社のコンペは
会社の規模にかかわらず
868
01:05:33,210 --> 01:05:35,830
伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ
869
01:05:35,830 --> 01:05:39,920
伊丹≫それがギアゴーストの
ビジネスモデルであり、信念ですから
870
01:05:43,290 --> 01:05:46,190
辰野≫お考えはよくわかりました…
では
871
01:05:56,650 --> 01:06:00,070
島津≫佃さん、すばらしいバルブ
ありがとうございます
872
01:06:02,870 --> 01:06:06,790
佃≫こちらこそ、うちのバルブの良さを
わかっていただいて、感謝します
873
01:06:08,780 --> 01:06:11,810
佃≫これからもどうか
よろしくお願いします
874
01:06:12,280 --> 01:06:14,670
島津≫よろしくお願いします
875
01:06:18,220 --> 01:06:21,820
神谷≫ロケットの次は
トラクターのトランスミッションですか
876
01:06:21,820 --> 01:06:24,760
神谷≫ははっ
佃さんは相変わらず面白い
877
01:06:25,910 --> 01:06:29,320
神谷≫宇宙から、大地ですね
佃≫宇宙も大地もです
878
01:06:30,280 --> 01:06:33,020
佃≫それが佃製作所の新しい挑戦です
879
01:06:33,670 --> 01:06:37,090
神田川≫そうですか
吹けば飛ぶようなベンチャーが
880
01:06:37,090 --> 01:06:40,130
神田川≫天下の大森バルブさんを
むげにされるとは
881
01:06:40,610 --> 01:06:43,610
辰野≫T2のバルブの供給を
止めたいところですが
882
01:06:43,610 --> 01:06:47,050
辰野≫うちとしてもビジネス上の
メリットがありません
883
01:06:47,050 --> 01:06:49,620
辰野≫歯がゆいところでして…
884
01:06:49,620 --> 01:06:53,010
神田川≫むしろ早めに
手を切ることをオススメします
885
01:06:53,010 --> 01:06:56,430
神田川≫ギアゴーストは今後
トランスミッションなど
886
01:06:56,430 --> 01:06:59,930
神田川≫つくってる暇など
なくなりますから、ねえ、先生?
887
01:06:59,930 --> 01:07:02,980
中川≫コンペを勝ち取ったのは
佃製作所ですか
888
01:07:04,370 --> 01:07:06,870
辰野≫ええ
中川≫ははははっ
889
01:07:08,590 --> 01:07:11,990
中川≫それでは徹底的に
やらしていただきましょう
890
01:07:13,130 --> 01:07:16,300
末長≫先方の主張どおりならば
損害賠償の金額は
891
01:07:17,680 --> 01:07:20,070
末長≫かなり大きなものになる
892
01:07:20,070 --> 01:07:22,940
末長≫とにかく
急いで金を集めることです
893
01:07:24,000 --> 01:07:27,760
末長≫でないと早晩、御社は
行き詰まることになるかもしれません
894
01:07:31,230 --> 01:07:35,630
水原≫いつもお世話になっております
佃≫こちらこそ、エンジンバルブの試作品
895
01:07:35,630 --> 01:07:39,150
佃≫お届けにまいりました
水原≫これはこれは、ご苦労様です
896
01:07:39,150 --> 01:07:42,570
水原≫しかし、こちらの佃製の
バルブシステムですが
897
01:07:42,570 --> 01:07:46,160
水原≫次のヤタガラス七号機に搭載する
ロケットエンジンには
898
01:07:46,160 --> 01:07:48,860
水原≫使用できないかもしれません
97545